Juventus:Iaquinta 26,Zanetti 36
Atalanta:Cigarini 2,Pellegrino 44
ユベントスの重大な危機を招いたのは誰だ?(Number Web)
■ユベントスの経営幹部たちに、他のチームも冷たい視線を……。
ところが、最有力候補であったフィオレンティーナの現監督プランデッリ氏には早々に拒否され、ローマのスパレッティ監督に白羽の矢を立ててはみたものの、同監督と複数年契約を交わすセンシ会長がスパレッティの来季続投を明言するなどユベントスの指揮官狩りは思いのほか難航した。昇格を決めたバリの奮闘を評価して元ユベントス選手のコンテ(現在バリ監督)とジェノアのガスパリーニ監督にも触手を伸ばしたものの、他クラブのオーナーもユベントスに手厳しい。
岐路に立たされ危機感はピークに達する一方で、クラブは来季の新戦力となるブラジル代表のジエゴ獲得、カンナバロの古巣帰還を発表。幹部の動向は監督交代にこだわるあまりの奇行とも思えてしまう。
ユベントスの幹部が、嫌な流れが続いていることでラニエリ監督を更迭しようとナタをふるおうとしているけれど、ラニエリ監督を戦犯扱いするのは不甲斐ない。私見を述べると、ライバルのインテルに比べるとユベントスは巨大戦力を擁したとはいいきれず、選手編成や今季のチームつくりもラニエリ監督の要望どおりに進められたとは言い難い。リーグ優勝を逃したのもなるべくしてなった結果だと思える。
■むしろラニエリ采配のおかげで貧弱な戦力で戦えたのでは?
数多くの主力選手がケガでチームを長期離脱する最悪な環境下に置かれながら盤石の強さをみせることができたのはラニエリ采配、すなわち攻撃陣がディフェンスへの、ベテランが若手への全面バックアップ態勢のお陰ではないか。これによって守備の中枢を欠いた布陣であっても、攻守のリズムが狂うことは最小限に抑えられた。イレブン間に芽生えた揺るぎない信頼感によって不十分であった戦力をも着実に上積みしていったと思われる。
残念なのは、主力選手が戦列に復帰した途端、「調和」が崩れたことだった。「レギュラー組」の中には本職ではないポジション以外につくことを拒否する選手も出始める。それでも運動量があればスタミナの不安を補うこともできたが、コンディション面での調整が利かず、そのため成績に結びつかなかった。
「ラニエリが戦犯」の一件でユベントスの選手たちにラニエリ監督への尊敬の念が生まれる。
背水の陣で臨んだ10日のミラン戦では、戦い方より勝ち方に執着。最終ラインを高くしてプレスをかけるミランに対して、長めのボール、またはカウンターで攻める。スペースを作り出して好機を得たのはむしろユベントスだった。決戦は1-1のドローに終わったが、ラニエリ監督のスタイルであるチームスポーツ精神を貫いた充実感は選手たちにも広がっていた。不振の打開の重責は監督だけでなく、“ユベントスにある”のだから。
ユベントスの戦力が十分ではなかったことも、ラニエリだからこそチャンピオンズリーグ圏内で戦えたことも十分に承知している。ただ、現在彼のサイクルは抜け出すのが非常に難しいスパイラルに陥っていることは確かだ。実績があっても、現在の成績で判断されるのがサッカー監督という仕事。今シーズンの途中まで優勝争いをしたからといって、失速してチームを掌握しているのかどうかわからない監督に運命を任せるのは自殺行為と言っていいだろう。
ユベントスのフロントだって十分にわかっているはずだ。だから、後任探しをしているし、チーロ・フェラーラという名前も挙がっている。勝っているときは問題は起こっても些細なことと片づけられるが勝ち星がなければ些細なことでも大問題になる。ラニエリの難しい表情がやる気をそぐという可能性だって真剣に論じられるのだ。選手から信頼を失ってしまってはどんな名将でもチームを建て直すことは難しい。
Claudio Ranieri: I Will Continue Until I'm Told To Stop(Goal.com)
“It was difficult today, without the support of our fans,” moaned the ex-Chelsea boss.
“Atalanta pressed us and hit on the counter. It was a very open game, we could have won, but just as well, we could have lost it, as Atalanta hit the framework three times and we did it twice.
“Let’s see how we react in the next two games. It’s obvious that we are not the same side we used to be. Have we done the best we could? Yes, I have said it a thousand times," said an increasingly exasperated Ranieri.
“Are you not getting it?" he continued.
"That’s what I meant, when I said we were playing at 120 per cent. We will talk with the club at the end of the season to understand what went wrong.”
There are reports in Italy that Ranieri could relocate to Roma with Luciano Spalletti replacing him in Turin. But the Juve boss did not want to comment on these stories.
“The contracts are there, but we all know how much they mean,” he added.
“I’ll keep working but the club will tell me, at the end of the season, whether I am still the ideal man to continue this project.”
The writing, for the man they used to call the Tinkerman, appears to be on the wall.
確かに難しいゲームだったのは認めよう。ポゼッションはユーベのほうが上だったが、アタランタはチガリーニにボールを集めて効果的なパスを前線に散らしていた。彼をマークしてパスコースを限定しなければならなかったにもかかわらず、それができず。ユベントスは中盤でアイディア溢れるパスが出せるのはネドベドとカモラネージに限られていた。そして、セコンド・テンポには彼らのパスに反応できる味方が少なくなっていた。
シエナ戦、ラツィオ戦で難しい戦いをしなければならない。勝ち点6の獲得が最低のノルマで、この2カ月1勝もできていないチームが2連勝しなければならないことを意味する。これは非常にハードワークであることは間違いない。
ラニエリはそれが可能だというのだが、7試合を見ていると到底可能だとは思えない。ターニングポイントはいくつもあったのに、わずか一つの勝利も得ることができなかったのだ。
Juve draw to leave third place at risk(Reuters)
Third spot guarantees a group stage berth in the Champions League while fourth offers a place in the qualifying round.
Juve coach Claudio Ranieri has only been confirmed until the end of the season when media reports say he will be sacked.
"I tried to risk as much as I could because I wanted three points even though it gave them chances," he told reporters.
In the eerily quiet Stadio Olimpico, Luca Cigarini put the visitors ahead after two minutes before Vincenzo Iaquinta and a stunning shot from Cristiano Zanetti gave Juve the lead.
Poor defending allowed Maximiliano Pellegrino to equalise on halftime and Atalanta went on to hit the woodwork three times.
The only ray of light for Juve was fifth-placed Genoa's 2-2 draw with Chievo, which means they will finish at least fourth.
ユーベは3位を死守するかどうかの崖っぷちに立っている。3位ならチャンピオンズリーグ本戦にストレートインできるが、4位だと予備予選を戦うことになる。
2009/10 Competition format(uefa.com)
• Best-placed path: The third-placed side from the sixth-ranked member association, plus the runners-up from the associations ranked 7 to 15, start the competition in the third qualifying round. The winners of these five ties progress to the play-off round, where they are joined by the fourth-placed sides from the associations ranked 1 to 3 and the third-placed teams from the associations ranked 4 and 5. The victorious teams from the five play-off ties qualify for the UEFA Champions League group stage.
もし4位になった場合には、uefa country rankingの15位以内のクラブとの対戦となる。シードのことは何も書いていない以上、いきなり、プレミアやリーガエスパニョーラの強豪と戦うこともありうるのだ。本戦出場の権利を確実にし、コンディションをあげるためには3位のほうがずっといい。
ただ、ファンとしてはラニエリに対して信頼を失っている。フロントに対しても失っているのは確かだが、やはり現場を見てしまう。
辞任という選択肢がないのなら、更迭で新しい監督を迎えてほしい。チーロ・フェラーラが指揮を執って2連敗でもそれは納得するのだから。
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