2010年5月31日月曜日

イングランド戦は本当に善戦だったのか

International Friendly Match England 2-1 Japan @ UPC-Arena, Graz
England:Owngoal(Tulio Tanaka) 72,Owngoal(Nakazawa) 83
Japan:Tulio Tanaka 7

イングランド戦後 岡田監督会見
国際親善試合
(スポーツナビ)

今日の試合、イングランドということで、2つのポイント(がありました)。1つはディフェンスにおいてプレッシャーをどこまで掛けられて、裏をやられないかということ。もう1つは、この相手にボールを回して攻めていけるかということ。ディフェンスはそこそこ計算できるんですけど、後半になって、今のコンディションではしょうがないと思うんですけど、真ん中がちょっと下がり過ぎたかなと。攻撃は、前半はまあまあ行けたんですが、もっとできると思います。コンディションが上がってくれば、もう少しできるようになるんじゃないかと。
ある意味、(ワールドカップ=W杯)初戦に向けた道筋は見える試合をやらないといけないと思ったんですけど、まあ見えてきたかなと思っています。選手は最後まで、本当によく頑張ってくれたと思います。


岡田さんは本当にサッカーを知っているのだろうか。サッカーは守備と攻撃が明確に分かれるスポーツではない。相手ボールを奪うのが守備で、ゴールを奪うのが攻撃だ。といえば、そうだけれども、ゴールが入らなければすべてミスなので、トランジションは恐ろしい回数で起こることになる。どんなに実力が離れていてもポゼッションが100%になることはありえない。

だから、守備はいいけれども、攻撃に課題がという問題ではない。表裏一体のものを区別しているから、世界標準に追いつけないのではないかと思うのだ。理論家として有名なはずなのに、どうしてもこういう物言いになってしまうのはサッカーを知らないからか、野球の影響なのだろうか。

――4-1-4-1のシステムは、相手が1トップでも使うか?

4-1-2-3のつもりなんですけど、両サイドが下がってくるとどうしても4-1-4-1になるんですけど、相手が1トップでトップ下を2枚の場合だと、やっぱり4-2-3-1の方がベターかなと思います。ただ相手がトップ下1枚なら、4-1-2-3も十分にあるのかなと思っています。

――GKを川島に、キャプテンを長谷部にした理由は?

GKは、川島が練習を見ていると調子が良くて、体に伸びがある感じを受けたので使いました。キャプテンに関しては、もうあと(初戦まで)2週間になったので、ずるずると今までのムードとか流れを引きずるわけにいかないので、ここで1回、そういった流れとかムードを変えるために長谷部にしました。長谷部はこのチームの中堅としてチームを引っ張っていく、みんなが信頼している選手ということと、リーダーシップを取るところがあるので、彼にしました。


感覚の問題なのかもしれない。4-1-2-3だったにしろ、4-1-4-1だったにしろ、サイドの高い位置でプレーした選手はいなかった。本田圭佑にしろ、大久保にしろ、真ん中付近でプレーしていた時間のほうが多かった世思う。4-2-3-1にしろ、ポジショニングがぐちゃぐちゃでプレーエリアを守れない選手ばかりなのだから、もうシステムをいう言葉は使わないほうがいいのではないか。

――攻撃に関しての課題は?(田村修一/フリーランス)

前半のうちは中盤で何回か、もう少しできると思ったんですけど、それでもボールをシンプルに動かしてサイドバックが上がっていくという形があったんですけど、後半に押し込まれて、遠藤とか長谷部がコンディションが良くなくてへばってきたら、なかなか前への推進力が出なかったなと。これがコンディションが上がってきて、そこでタメができれば、サイドバックが上がっていく形ができるんじゃないかなと思っています。


ここでもやっぱり考え方が野球的だ。トルシエが言った「守備はOK」という嫌味をまだ正直に受け止めているだけなのだろうか。相手ボールを奪ってゴールをするという意味では、サッカーはすべてが守備であり、攻撃なのだけど。

――戦術うんぬんよりも、メンタル的に悪い流れがあったと思う。どうやって選手をピッチに送り出したか?(木崎伸也/フリーランス)

メンタル的には、皆さんが思われているほど悪くなかったんですが。ただやはり、韓国戦にしてもそうですし、ボール際の強さ、そういうものが(相手の)レベルが上がると、そこで負けてしまったら戦術うんぬんの前に勝てないと。例えばシュートを打たれるときに、誰もスライディングにいっていないとか、そういうボール際で勝てる、これはある意味メンタリティーなので、強いメンタリティー、1対1で負けないという強いメンタリティー、日本の国を代表しているんだと。ちょっと、スイスの合宿に入って言ったんですけど、われわれはリゾートで来ているんではない、W杯で戦うために来ていると。韓国に負けてから、どうもみんなに危機感がなかったので一度、厳しく言ったんですけど、その意味で選手たちは、今日はいい闘争心をもって(試合に)臨んでくれたんじゃないかと思います。

――後半のスタミナ切れについて、コンディションが整えば解決すると考えているか。また遠藤をあの時間帯まで引っ張った理由は何か?(宇都宮徹壱/フリーランス)

コンディションが上がってくれば、あれだけ中盤の横にスペースがあったので、われわれの方でもボールをつなげられると思うんですが、ただそれが最後まで持つかどうか、その保証は誰にも分からないと思います。やっぱり自分たちの(ボールを)持つ時間を長くしないと、守り切るなら守り切るで、稲本を入れたりとかもあったと思うんですが、ハーフタイムで「今日は1-0を守り切ってどうするつもりだ。もう1点取りにいけ」と言ったんだけど出られなかった。
遠藤、長谷部がへばっていて、今、この試合でそれに代わるくらいのコンディション、それからあのポジションでのプレーができると思える選手が今回はいなかったので、最後まで引っ張りました。


メンタル面というのは難しい。何を言われても平気な人間がいる一方でこんなことでという一言で落ち込んでしまう人間もいる。強く言えばいいというものではないのだが。チームマネージメントの問題だから、そこは岡田さんしかわからないことがあるのだろう。

それよりも、23人を招集して、遠藤と長谷部に代わる選手がいなかったというほうが問題ではないか。怪我人ばかり選ぶからこういうことになる。重要なテストの場なのに本戦を見すえて3人しか交代枠を使わないというのも単なるエゴだろう。イングランドはコンディションがよくなかった。ミスパスを連発し、精度の高いアタックをかけることができなかった。それでも日本は崩しきることができなかったのだ。本戦までに主力が離脱することも考えて、選手に経験を積ませるという選択肢を持てない監督というのは恐ろしく不幸だ。

――阿部のアンカー起用について

(阿部)勇樹は90分持たないんじゃないかと正直思っていたんですけど、90分持ったと。後ろとの連係、前半はルーニーが下がったところに(つぶしに)いけない、(阿部が)引いていなかったんですけど、後半はルーニーが下がったときにストッパーが出たら勇樹がカバーする、勇樹が行ったらストッパーがステイすると。後半の立ち上がり、向こうが4-2-3-1になったので楽になったんですけど、2トップでも、そういうポジショニングというのは非常に良かったんじゃないかと思っています。

――攻撃時ではスピードアップの意識や、パスを前に入れて中で仕掛けていこうという意識づけが見られたと思う。相手が4-2-3-1になっても、それは変わらないか?(河治良幸/フリーランス)

うちがずっとやっている、シンプルにボールを動かしてというところで、やはり縦に(ボールが)入らないと、どんどんプレッシャーをかけられる。特にサイドバックが持ったときに、相手にかぶさられたときにすぐに横を向くと。それはこのスイス(合宿)でかなり言ってきたので、そこは良くなったかなと。ただ、遠藤と長谷部の足が止まったときに、縦へ入ったときのサポートがどうしても止まって、その後が続かない。彼らのコンディションが上がって、それとともにチーム全体の押し上げる推進力が出てくれば、もう少しできるのかなと思っています。

――手応えをつかめたと思うが、何か足りないものがあるのか。あるいはコンディション以外で問題はあるのか?

コンディション以外に、攻撃の連係で前へ行く形がもう少し中盤で作れないといけないんですけど、中盤で十分にパスができるところで、びびってはいないんですけど、前に受けに来ない。勝負のパスを無理やり出している場面もあったので、そのへんの精度は上げていかないといけないと思いますし、最後の2点ともクロスからオウンゴールという形なんですけど、まだその1つ前のボール際が甘い。「ここだったら大丈夫だろう」と。大丈夫じゃないですよ。そのへんのところは、上げていかないといけないと思います。


自分たちがサイドから崩すサッカーを普段からしていないから、その部分のチェックが甘くなる。Jリーグの主流のサッカーはまだまだサイドアタックではなく中央突破だ。クロスよりスルーパスのほうが評価される。同じアシストなのだし、成功率はクロスのほうが高いのだけど。

岡田さんは要求しているのかもしれないが、応えられない選手を選んだのも事実。イングランド戦は善戦と言われているが、それほど甘いものではない。シーズンを終えてコンディションを作り直している相手ならもっときっちり攻撃のかたちを作らなければならなかった。

カメルーン戦への道筋は見えたか?
宇都宮徹壱の墺瑞日記(5月30日@グラーツ)
(スポーツナビ)

イングランド戦当日。滞在中の安宿のレストランで朝食を取っていると、すでにあちこちのテーブルがイングランド人たちの巨体で埋め尽くされていた。世界中どこに行っても、彼らの存在は実に際立っている。年季の入った白、もしくは赤のレプリカ。そこからボンと飛び出た太い二の腕に鋭角に刻まれたタトゥー。基本的に男ばかりでグループを作り、ビールを大量にかっくらっては陽気に歌っているか、あるいは憤怒の表情でいすを投げ付けるかしている。さすがに午前中はおとなしくしているが、やはり会話の内容はフットボールばかり。「昨日の親善試合でカメルーンがスロバキアと引き分けた」とか、「アメリカはトルコに2-1で勝ったらしい」とか、そんな会話が何とはなしに聞こえてくる。

それにしてもイングランドのサポーターはなぜに、こんな親善試合にまで大挙して駆け付けるのだろう。確かに、彼らの“スリーライオンズ”(イングランド代表の愛称)への忠誠心は半端ではないし、週末のゲームゆえに格安航空券さえ押さえておけば気軽に観戦できる、という理由もあるだろう。とはいえ、相手はFIFA(国際サッカー連盟)ランキング45位の日本である(イングランドは同8位)。そんな格下相手との調整試合のために、なぜ彼らはわざわざオーストリアまで応援に駆け付けるのだろうか。

ちょっと気になったので、今年のイングランドの国際Aマッチを検索してみた。驚いたことに彼らは、今年に入って2試合しか行っていない。すなわち、3月3日のエジプト戦、そして5月24日のメキシコ戦。いずれの試合もロンドンのウェンブリーで行われ、スコアは共に3-1であった。日本戦がやっと3試合目。そしてその次は、もうワールドカップ(W杯)初戦である。なるほど、これだけ試合数が限られているのなら、多くのサポーターがグラーツに駆け付けるのもうなずける。

これに対して日本は、今年に入って何試合をこなしてきたのだろう。1月6日のイエメン戦は除いても、何と7試合もある。そのうち、国外組が合流してベストの布陣で臨んだのは、わずか2試合。快勝といえるのは、3月3日のバーレーン戦のみである。残りの試合では、得点力不足や守備の崩壊、さらには選手のコンディション不良やバックアッパー不足など、不安要素が次々と明らかになるばかり。もちろん結果論ではあるが、シーズン開幕前の2月初旬からスタートした強化日程は、今のところお世辞にも順調とは言い難い。限られたフレンドリーマッチで、きっちり結果を出しながら本番に臨もうとしている、泰然自若なイングランドと比べると、単なるランキングや実力差を超えた、もっと根底の部分での彼我の差を痛感せずにはいられない。


イングランド人だからといって全員がサッカーに興味があるとは限らない。さっかーよりラグビーという人もいるし、スポーツなら何でも好きという人もいる。彼らは基本的に喋ることが好きで、共通の話題があればいくらでも喋っている。それが政治であれ、経済であれ、サッカーであれ同じだ。議論はしないというのは日本くらいではないか。もっと侃々諤々の議論ができれば日本も面白くなるのではないか。

■イングランドを本気にさせた日本であったが……

先制したのは、何と日本だった。前半7分、コーナーキックのチャンスを得ると、遠藤からのグラウンダー気味のキックに闘莉王がニアサイドから右足で合わせてネットを揺らす。この出はなをくじかれるようなゴールに、もちろんイングランドも、そして監督のカペッロも、決して慌てるそぶりは見せなかった。落ち着いてしっかりボールを回し、両サイドを有効に使いながら正確なキックでクロスやシュートを放り込んでくる。だが、この日の日本の守備陣は、これに冷静に対処。阿部を中心とした守備ブロックが、思いのほかうまく機能していることに気付かされるのに、さほどの時間を要することはなかった。

もちろん、危ない場面は前半から何度かあった。19分、ルーニーがドリブルで持ち込んでスルーパスを送り、走り込んできたレノンがGKと1対1になる局面では、川島が身をていしてシュートをブロック。24分には、ランパードが強烈なFKを繰り出すが、これも川島が体で止めて、こぼれたボールを闘莉王がクリアして事なきを得た。代表では、昨年11月の香港戦以来の出場となる川島だったが、この日は前半31分の不用意な飛び出し以外は、実に安定した守備を見せていた。こうした守備陣の奮闘もあり、前半は日本の1点リードで終了する。

格下の日本にリードを許したことで、さすがにカペッロも危機感を覚えたのだろう。後半になると、イングランドのベンチはGKを含めて一気に5人を入れ替えてきた。ジェラード、キャラガー、ジョー・コール、ライト・フィリップスと、いずれもプレミアリーグでおなじみのスター選手ばかり。今さらながらに、その戦力差には圧倒される。実際、後半にはイングランドが試合の主導権を握り、日本は耐え忍ぶ時間帯が続いた。

11分には、相手FKからペナルティーエリアでのハンドを取られ、PKを献上する大ピンチ。しかし、これも川島が神懸かり的なセーブで防ぎ、なおも1点リードの状況は続いた。次第にイングランドは焦燥感を募らせ、ファウルすれすれのプレーで相手ボールを奪おうとするシーンが顕著になる。世界ベスト10圏内の相手を、日本がこれほどまでに本気にさせるとは、いったい誰が予想し得ただろうか。

その後、雨足が次第に激しくなる中、試合はさらに思わぬ展開を見せることになる。後半27分、J・コールからのパスを受けたレノンのクロスに、闘莉王がダイビングヘッドでのクリアを試みるも、これは無常にもオウンゴールとなる。さらにその11分後、今度はA・コールからの左からの折り返しに、中澤が右足を大きく伸ばしたところ、これまた絶妙にコースを変えてゴールイン。過去の代表戦でもおよそ記憶にない、日本の2連続オウンゴールによって、ついにイングランドが逆転に成功する。

それでも日本は決して試合をあきらめたわけではなかった。後半20分に岡崎に代わって投入された森本貴幸が、たびたびゴール前でシュートチャンスをつかむなど、何度か決定的な場面もないわけではなかった。だが、試合の流れを引き戻すには、あまりにも日本の中盤は消耗し過ぎていたと言わざるを得ない。結局、1-2のファイナルスコアでイングランドが勝利。試合後、ライトニング・シーズの名曲『スリー・ライオンズ』がスタジアムに流れる中、両チームの選手たちは互いの健闘をたたえ合っていた。


イングランドはコンディションは上がっていなかったのだろう。シーズンが終わったばかりだし、バカンスもほとんどとれないままに合宿に入っている。監督は鬼軍曹のカペッロ。

そんな中での日本戦では普段なら見られないミスパスが多く目立った。まだまだ、プレーの精度が上がっていない。まだチームを立ち上げたばかりに見えた。だが、それでもイングランドはしっかり結果を出してきた。PKこそ止められたものの、ゴールを奪うために本気になった。本気にさせたことは立派だが、本気になった相手のアタックを凌ぎきらなければお話にならない。フレンドリーマッチだから2点目を取りにいったという話だが、それでももっときちんとしたサッカーをしておくべきだった。オープンなら打ち合えるが、本戦ならもっとタイトな戦いになる。そのなかでイングランド戦のようにいかないと嘆いても遅いのだ。

■「4-1-4-1」か「9-0-1」か

「フォー・ワン・フォー・ワン――ナイン・ワン?」

試合後の会見で、この日の日本の印象を尋ねられたカペッロ監督は、こう言ってニヤリと笑った。最初はよく分からなかったが、どうやら「日本は4-1-4-1のつもりだったかもしれないけど、実際には9-(0-)1だったのでは?」というニュアンスだったようだ。つまり、それだけ日本は守備的だったと言いたかったのだろう。とはいえ、私は日本の最初のオウンゴールの瞬間、カペッロが「よっしゃあ!」とばかりにガッツポーズしていたのを、決して見逃しはなかった。結局のところこの日のイングランドは、一度も日本の守備陣を崩してゴールを決めていないという事実を、もっと深刻に受け止めた方がよいように思う。

一方で岡田監督は、この日のシステムは「4-1-4-1」ではなく(もちろん9-0-1でもなく)、あくまでも「4-1-2-3」だったと主張する。「両サイドが下がってくると、どうしても4-1-4-1になるんですけど」と語っているように、右の本田と左の大久保が、いつも以上に守備に貢献していたこともあって、結果として4-1-4-1のシステムであったと見るべきだろう。「4-1-4-1」だろうが「9-0-1」だろうが「4-1-2-3」だろうが、結局のところは主観的な数字の羅列でしかない。それでもカペッロ監督は、ディフェンスが9人いたように感じ、岡田監督は前線に3枚いるべきだと考える、それぞれの見方が理解できるという意味では興味深い。

あらためて、この試合で日本がイングランドに対して善戦できた理由について、4点ほど挙げておきたい。

1)メンバーをがらりと変えたことで気分が一新された
2)阿部をアンカーとした4-1-4-1システムがうまく機能した
3)川島が何度もファインセーブを連発した
4)両サイドの守備が安定していて、裏を取られることがなかった

もちろん、あらためて浮き彫りになった課題もある。加えて2)から3)は、いずれもディフェンス面での成果であり、攻撃面ではあまり好材料が見られなかったことも留意すべきだろう。それでもこのイングランド戦が、本大会初戦の対カメルーン戦に向けた「道筋」となる可能性は十分に感じることができた。その点について、もう少し考察を重ねたいところだが、これから夜行列車で15時間かけて、代表の合宿地であるサースフェーに向かわなければならない。この続きは翌日の日記に持ち越すとして、最後に、試合を観戦していたイビチャ・オシム前日本代表監督のコメントを紹介して、本稿を了としたい。

「非常にポジティブな内容だった。70分くらいまでは、どちらが日本でどちらがイングランドか分からないくらいだった。(韓国戦のような)悪い試合の後には、いいリアクションがあるものだ。自分たちが悪かったと気づいていれば(おのずと)いいリアクションになる。その意味で、日本代表はノーマルな状態に戻ったのだと思う。ただ、もう少し勇気がほしかった。それと、最後まで耐え抜く意志と――」


カペッロが言った9-1というのはディフェンダーが9人いたという意味ではなく、中盤以降はごちゃごちゃしていてわかりにくかったということだと思う。プレーゾーンという意識がない日本のサッカーではこういうことはよくあるのだ。

ガッツポーズについては、味方がゴールをして喜ばない監督が率いるチームは勝ち上がるのが難しい。オウンゴールでも流れの中から崩したことは事実。失点は失点として認めなければ。攻撃の流れという意味に限定するなら違うかもしれないが、サッカーという流れのなかで崩されたのは間違いない事実だから。

オシムの言葉を聞くと、サッカーの試合が90分じゃなければ、日本は本当に強いのでないかと思う。走る漁はおそらく世界一。効率は悪いが、相手は戸惑うだろう。だが、70分を過ぎると極端に運動量が落ちる。日本のサッカーはヨーロッパ列強が90分かけてすることを70分に凝縮しているのだ。もっと効率化したほうがいい。いまさら言っても遅いのかもしれないが。

2010年5月30日日曜日

日本、川島がビッグセーブ連発もオウンゴールでイングランドに逆転負け

International Friendly Match England 2-1 Japan @ UPC-Arena, Graz
England:Owngoal(Tulio Tanaka) 72,Owngoal(Nakazawa) 83
Japan:Tulio Tanaka 7

England 1/4 draw 4/1 Japan 10/1(William Hill)

両チームの入場。イングランド国歌「God Save The Queen」、日本国歌「君が代」の演奏。

イングランドは赤、白、赤のセカンドジャージ。システムは4-4-2。



ベンチメンバーはGK12 グリーン、GKハート、ベインズ、キャラガー、ドーソン、キング、アップソン、ワーノック、キャリック、ジョー・コール、ジェラード、アダム・ジョンソン、ミルナー、パーカー、ライト・フィリップス、クラウチ、デフォー、ヘスキー。


日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-1-2-3。



ベンチメンバーはGK楢崎、GK川口、岩政、内田、駒野、山村、中村俊輔稲本中村憲剛松井、香川、玉田矢野、森本、永井。

前半。日本のキックオフ。

6分、日本先制。遠藤のCK。ニアへのグラウンダーのボール。中央から飛びこんだ闘莉王が右足でGKジェームスを破ってゴール。0-1。

遠藤からグラウンダーの短いボール。闘莉王が飛びこんで右足で蹴り込み先制。

8分、日本。長谷部のパスを受けた岡崎が前線でキープ。反転してシュートを撃つがゴール左に外れる。

長谷部からのボールを前線で受けた岡崎がそのまま反転してシュート。枠をとらえられず。

18分、イングランド。ルーニーの突破から左サイドのレノンにスイッチしてのシュート。GK川島がセーブ。

中盤でボールを受けたルーニーがそのまま突破。左サイドから飛びこんだレノンが撃つが川島がセーブ。

19分、日本。GK川島からのフィード。本田圭佑のポストからのこぼれを拾った岡崎がシュートを撃つがクロスバーの上。

本田圭佑のポストプレーからのこぼれ球を岡崎がファーディナンドに競り勝ってシュートを撃つが大きく枠の上。

21分、イングランド。ランパードのCK。ショートコーナーからレノンが狙ってくるがゴール右に外れる。

ランパードが短く出して、レノンが狙うが枠をとらえられず。

23分、イングランド。ゴール正面遠目からのFK。ランパードが直接狙うがGK川島が弾いてCKに。

ランパードは無回転の強烈なFK。川島は正面で止めるが弾いてCKに。

30分、イングランド。ファーディナンドからのロングフィード。中澤のヘッドのこぼれをベントがヘッドで狙うがゴール左に外れる。

ファーディナンドからのフィード。中澤のクリアが中途半端に浮いたところベントが狙うが枠をとらえられず。

38分、イングランド。ウォルコットからの戻しを受けたハドルストーンが右サイドから強烈なシュート。ルーニーがファーサイドでコースを変えるがゴール左に外れる。

ハドルストーンのシュート性のクロス。ルーニーがコースを変えるが枠には飛ばず。

42分、イングランド。グレン・ジョンソンからハドルストーン、アシュリー・コールと左サイドに振って、アシュリー・コールが中に切れ込んでのシュート。GK川島がキャッチ。

左サイドでボールを受けたアシュリー・コールが中に切れ込みシュートを撃つが川島の正面。

アディショナルタイムはなく、前半終了。0-1と日本リードで折り返し。

トータルショッツはイングランド8、日本3。

45分、イングランド。GKジェームスに代えてGKハート、グレン・ジョンソンに代えてキャラガー、ハドルストーンに代えてジェラード、ウォルコットに代えてライト・フィリップス、ベントに代えてジョー・コールを投入。

一気に5人代えてきたカペッロ。勝ちにきたのか、テストなのか。

後半。イングランドのキックオフ。

47分、イングランド。左サイドで仕掛けたジェラードのクロスが抜けたところ、レノン、ランパード、ジェラードとつないでのミドル。GK川島がセーブ。

ジェラードの仕掛けからピッチの幅いっぱいに使ってのアタック。ジェラードのミドルは川島がセーブ。

50分、日本。遠藤、長谷部、本田圭佑とつないでのミドル。GKハートが触って枠の外に。

本田圭佑のミドルは枠をとらえていたがハートが弾きだす。

54分、日本。イングランドのゴール正面左からのFK。ランパードが直接狙うが本田圭佑が手で止めてしまいPK。

本田圭佑がランパードのFKを手でブロックしてPK。カードは出ず。

55分、イングランド。PK。ランパードが右足で狙うが右手一本でセーブ。ルーニーが飛びこむが枠には飛ばず。

イングランドの同点のチャンス。ランパードが狙うが川島がセーブ。ルーニーが飛びこむが枠をとらえられず。

63分、イングランド。ジェラードからライト・フィリップスに当ててのリターンをルーニーがミドル。GK川島がセーブ。

流れるようなパス回しからルーニーがミドルを撃つが川島がセーブ。

64分、日本。岡崎に代えて森本を投入。

岡崎は決定的なチャンスがあったが決めきれず。

66分、日本。遠藤とのパス交換で抜けだした本田圭佑の前線へパス。ファーサイドで森本が受けて中央に切れ込んでのシュート。GKハートがセーブ。

本田圭佑からのパスを受けた森本が大きなトラップでDFを外してシュートを撃つがハートがセーブ。

68分、イングランド。ランパードからのパスを受けたルーニーが枠の右隅を狙ってのシュート。GK川島が右手一本でビッグセーブ。

ルーニーの技ありのシュートを川島が右手で弾き出す。

70分、日本。大久保に代えて松井を投入。

大久保はフィジカル的なプレーだった。かなり倒されていた。

71分、イングランド同点。レノンからのパスを右サイドで受けたジョー・コールが深くえぐってのクロス。ニアでクリアしようとした闘莉王がヘッドで突き刺してしまいオウンゴール。1-1。

ジョー・コールが右サイドを深くえぐってのクロス。闘莉王がクリアミスでオウンゴール。両方のゴールに突き刺す結果で同点。

76分、イングランド。レノンに代えてヘスキーを投入。

レノンは両サイドのチャンスメイクで活躍。

83分、イングランド逆転。ランパードから左サイドのアシュリー・コールに振り、中にカットインしてのシュート。中澤が触ってコースが変わってGK川島も届かずゴール。2-1。

アシュリー・コールのシュートは中澤が触ってコースが変わり、オウンゴール。

85分、日本。遠藤に代えて玉田を投入。

遠藤は先制点をアシスト。

87分、日本。ゴール正面遠目からのFK。本田圭佑が狙うが大きく枠の上。

本田圭佑のFKは宇宙開発。

88分、イングランド。ヘスキーのポストプレーからルーニー、ジェラードと右サイドにつないでののクロス。ヘスキーがヘッドで飛びこむがゴール左に外れる。

ジェラードのクロス。ヘスキーが飛びこむがヘッドは枠をとらえられず。

89分、日本。ゴール前でボールをもった長谷部がミドル。DFに当たってCKに。

長谷部がゴール前で持ってのシュート。ブロックが入ってCKに。

89分、日本。玉田のCK。ニアで阿部がすらせるが弧を描いたボールはクロスバーに嫌われる。

玉田のCKから阿部がすらせるがクロスバーに嫌われる。

アディショナルタイムは3分。

91分、日本。闘莉王からのパスを受けた長谷部が玉田につないでのシュート。GKハートががっちりキャッチ。

長谷部、玉田とつないでのミドル。ハートががっちり押さえる。

このままタイムアップ。2-1でイングランドの勝利。

2010年5月29日土曜日

デル・ネーリのベンチ要員宣言でもブッフォンは残留希望!!

Juventus Want Me To Stay, And I Will - Gianluigi Buffon(Goal.com)

Juventus goalkeeper Gianluigi Buffon has said he wants to remain at the club and he is looking forward to a brighter campaign next term.

He has recently been linked with Milan, with reports claiming he would be used as a bargaining tool for a move for Marco Borriello.

But the Italian international has made it clear his will is to continue playing in Turin.

"As everyone knows, I have a linear situation with Juventus seeing that both myself and them want to continue working together," he is quoted as saying on Stadionews.it.

"I have affection from the fans and club and this is very important to me. It's a value that cannot be obscured, and thus it means a lot for this new adventure."

Buffon's agent Silvano Martina backed his client's stance, denying reports of any move.

"There are no doubts that Gigi will remain at Juventus. There has been plenty of transfer talk over the last few weeks, but that's all it has been," the agent told Radio Milan Inter.


ユベントスの新しいカピターノはマルキジオに。ブッフォンデル・ピエロはベンチ要員も辞さず。デル・ネーリが打ち出したユーベの再建策はかなり厳しいものだった。ブッフォンはミランのボリエッロとの交渉材料として提示されると見られていたが、ブッフォン自身がファンもクラブも残留を望んでいるし、ブッフォン自身もユベントスで次のシーズンを戦いたいと明言。残留に向けての動きが始まることになった。

ユベントスはCBの補強など、再建に向けて人材確保が急務。カモラネージ、トレゼゲも移籍の噂が飛び交い、来季は新しいスカッドで戦う可能性が高い。

その中で5人の英雄のひとり、ブッフォンの残留宣言は心強い。彼は経験もあるし、それを伝えるキャプテンシーもある。若いマルキジオや他の選手たちの手本となってくれるはず。

その意味でも来季のユーベをあたたかく見守りたい。

2010年5月28日金曜日

迷走する岡田は本田圭佑にすべてを託すことに

奇襲だ!本田1トップでイングランド戦も(スポーツニッポン)

W杯日本代表MF本田圭佑(23=CSKAモスクワ)が、30日の親善試合イングランド戦(オーストリア・グラーツ)で1トップに入る可能性が出てきた。ザースフェー合宿2日目の27日、4分の1コートで行われた11対11のゲーム形式練習(8分ハーフ)の後半に新システム4―1―4―1の最前線でプレー。過去に1度も経験したことがないポジションだったが、本田自身は手応え十分。新オプションで活路を見いだすことになる。

誰もが目を疑った。気温6度、小雨の降る中で行われたゲーム形式練習。水色のビブスを着た主力組の1トップには本田の姿があった。プロ入り後は1度もプレーしたことのない未知のポジション。それでも新システム4―1―4―1の最前線で攻撃の起点となり「海外の1トップは1人で何とかしろ、という感じになるけど、日本では追い越してくれる選手も多いので、心配はしていない」と手応えを口にした。

日本は4月7日のセルビア戦に0―3、24日の韓国戦に0―2とW杯出場国との親善試合で2戦連続で完敗。低調な試合が続いたことで、ついに岡田監督は新システム採用で守備重視の戦術に変更する起死回生の一手に打って出た。本田は紅白戦の前半は右MFでプレーしており、1トップに固定されたわけではない。だが、少ない人数で得点するためには、前線でボールをキープでき、シュート力もあるレフティーをFWに置くことも選択肢の一つだ。

突然の1トップ起用となったが、本田はむしろ歓迎ムードだ。所属するCSKAモスクワではリーグ終盤にボランチで起用され、スルツキー監督への不満を爆発。ゴールに近い位置での出場を訴えただけに、得点機会が増えるFWは望むところでもある。「結局、最後は個だと思っている。前を向いてなんぼのところがあるので、チーム全体として僕が前を向いてプレーできるようにしてくれれば」と個性を前面に出すスタイルにも変わりはない。

すでにイメージはできつつある。本田は「前を向いたらシュートレンジというポジション。強い相手にどう前を向くかがポイント」と説明し「中途半端な位置でボールを受けて、トラップでボランチを置き去りにできたら自分の形」と続けた。相手のマークを外しやすくなるストッパーとボランチの間にポジションを取れば、自分の特長が生きると確信している。

新ポジションは30日のイングランド戦でテストされる可能性があり「イングランド戦は一つ一つのプレーに手応えを感じていかないといけない。欲張りですけど、内容と結果を求めたい」と力を込めた。W杯初戦のカメルーン戦まで18日。本田の1トップは、低迷する岡田ジャパンを劇的に変化させる可能性を秘めている。


なぜ本田圭佑が1トップに入ると奇襲になるのか理解できないが、もっとも決定力がある選手がゴールマウスにもっとも近い位置でプレーすることになるのは確かだ。

日本代表はゴールからの逆算という意味では、そのプランが欠けている。4-1-4-1という布陣は4人の2ラインでサイドまでカバーし、中央を厚く守ってのプレッシングサッカーという意味合いがあるのだが、岡田さんがどこまで理解しているかは疑問。

下手をするとアンカーが最終ラインに吸収される可能性がある。また、長友をロッベンのマークにつけるという宣言もしており、両サイドのフルバックは満足にあがれない状態になるのではないかという怖れもある。

そうでなくても両サイドハーフは中央に絞る傾向がつよい。これではサイドアタック中心の対戦相手に「どうぞ、フリーで上がってください」と言っているようなものだ。実際、本田圭佑を1トップにするとひとりで攻撃を任される可能性もある。

ローマトッティを1トップにおくトップレスシステムが機能したのはトッティのボールキープ力が高く、2列目の追い越しが効果的だったからだ。本田圭佑は日本は追い越す選手が多いからと言っているが、追い越しでもラストは本田しか決める選手がいないのでは意味がない。

岡田さんの戦術音痴は今に始まったことではないが、今は迷走しているようにしか見えない。結果が出なければさらにぶれていくことになるだろう。

マスコミがいくらあおっても、弱いものは弱いとしかいいようがないのだ。今からでも監督を代えてプレッシングサッカーのセオリーを学ばせるべき。付け焼き刃でも少しはましになるだろうからね。

2010年5月27日木曜日

中村俊輔と心中というシナリオにも黄信号!!

俊輔ピンチ!W杯本番スタメン落ちも…(スポーツニッポン)

W杯日本代表のMF中村俊輔(31)が、左足首痛の治療に専念することを岡田武史監督(53)に申し入れた。今季不調の一因となっていた左足首の痛みが24日の韓国戦後に再発。チームは26日に標高1800メートルのスイス・ザースフェー入りして直前合宿を開始したが、日本を出発する前に自ら“休養”を願い出た。30日のイングランド戦(オーストリア・グラーツ)は欠場が濃厚で、回復の状況によっては6月14日が初戦のW杯本大会で先発落ちする可能性も出てきた。

直前合宿初日から中村が別メニュー調整となった。スパイクは履かず、軽いパス交換のアップが終わると、DF闘莉王とともにチームから外れた。その後はトレーナーが見守る中、ランニングとボール回しを行った。

羽田空港を出発した際は言葉も笑顔もなく、青ざめた表情。だが、約12時間のフライトでスイス・ジュネーブに到着すると、吹っ切れたかのように、若手に交じって荷物を運んだ。「極力、足は使わないようにする。走るくらいはすると思うけど、これでまた悪化したら最悪だから。この時期に休むっていうのは本当は嫌なんだよね。イングランド戦?一番大事なのは本番だからね」。W杯まで半月という重要な時期に、自ら離脱を申し入れる異例の決断だった。

ケガだらけの今季、不調の一因だった左足首の痛みが限界を迎えた。4月3日の清水戦で相手と接触して捻挫。しかし、横浜の木村監督に「休んだ方がいい」と言われても、簡易ギプスを装着したり鎮痛剤を服用するなど休むことなくプレーを続けてきた。02年のW杯で日本代表から落選した悪夢、そして岡田監督の「試合に出ていない選手は呼ばない」という言葉が、休養を拒ませた。徐々に回復はしていたが、韓国戦で痛みが再発。後半18分で交代し「Jリーグではごまかせたけど、やっぱりしっかり治さないと」と弱音を吐いた。

韓国戦後、炎症を抑えて足首の可動域を広げる注射を患部に打った。代表の清水ドクターが「2、3日休んだからといって痛みが取れるものではない。この時期に10日も休めないということで打つことにした」と話したように、深刻な状態を受けて中村本人と話し合い注射を決断した。出発直前に中村と話し合った岡田監督も「もう少し、きっちり治したいと言ってきた。本人の意思があるので、それを優先させたい」と治療に専念することを了承。30日のイングランド戦は欠場濃厚だが「長くないと思っている」と早期復帰を願った。

韓国に完敗した日本は課題が山積みだ。攻撃面では中村もMF本田も孤立して機能せず、スイス合宿がコンビネーションを修正する最後のチャンスとなる。だが、中村の回復が遅れれば「ケガ、コンディションが悪ければ、試合に出られないのは当然」という岡田監督は中村抜きの布陣を組まざるをえない。06年ドイツ大会では左足小指のつめが割れ、39度近い熱が出るなど体調に苦しんだ中村。2度目のW杯へ向け最もコンディションを気にしてきた男は、再度のケガとともにメンバー落ちの危機を迎えた。


中村俊輔は大舞台とは縁がない。2004年のアジアカップこそ優勝したが、2006年W杯ドイツ大会では高熱と怪我に苦しみ、2007年のアジアカップでも体調不良で思うようなプレーができなかった。そして、今回の2010年W杯南アフリカ大会でも怪我で離脱。

岡田さんのチームはなぜか怪我人ばかりなのだが、中村俊輔も例外ではなかった。

W杯本戦でスタメン落ちということはありえないだろう。岡田さんは日本代表の「いつものメンバー」で戦うために怪我人でも平気で使うからだ。Jリーグで優勝するために怪我をしていた山瀬を出して、復帰がさらに遅れたという例がある。

別メニューとなると診断書を出して、バックアップメンバーと代えたほうがいいのだが、そうできない理由もある。進退伺いでファンの心を完全に失ってしまった岡田さんは、さらに日本のエースと多くのファンに思われている中村俊輔を外してW杯フランス大会のような結果になることを怖れている。

つまり、小心者の岡田さんと、中村俊輔の体調管理の悪さ(彼はかなり体調に気を遣っているのだが、怪我はしっかり治すべきだった)が重なり、弱い日本がさらに弱くなっている。という状況なのだ。問題はいくらでもあるのだが。

本質的な部分では話されていない。中村俊輔がいなければ同じサッカーはできず、出ても同じサッカーはできない。プランが完全に崩れてしまった今、何をいっても無駄ということなのだけどね。

2010年5月26日水曜日

ユベントスのカピターノは来季の躍進を強く約束!!

Juventus Legend Alessandro Del Piero Makes Big Promises Ahead Of Next Season(Goal.com)

Alessandro Del Piero has promised fans Juventus will be back bigger, better and stronger next season following a poor campaign.

Despite wholesale changes on the bench already, the axe has not been swung fully at Vinovo, but the chipping away has already started.

"The past season was a disaster. Now we want to rest and then restart so we can live next season as protagonists," he told Tuttosport.

Juventus take on Fiorentina in a friendly in Canada later today and Del Piero wants to finish with a flourish.

"We want to thank all the fans for the affection they have shown us in this tournament and we want to repay them with a good game against the Viola," he added.

Del Piero also wanted to give Italy a good send off for the World Cup as a number of his Juve team-mates continue preparations in Sestriere.

"I had the fortune of winning it four years ago and it was fantastic. I will be supporting my friends who will go there and play for it," he concluded.


ユベントスのカピターノ、アレッサンドロ・デル・ピエロはファンに対し、ユベントスがより強く大きくなって来季向けてリスタートすることを約束した。

ユベントスは北米ツアーの最初としてトロントでフィオレンティーナと対決するが、このゲームについてもいいゲームを行ってユベントスがすばらしいリスタートを切れることを証明したい。とコメント。

散々なシーズンであったが、バカンスをしっかりととり、災害的なシーズンを忘れ、新たなるシーズンに向けて戦うと新たに誓いを立てている。

デル・ピエロは不可能を常に実現してきた。今シーズン最後の約束となった2試合、全力を尽くして勝利するということはできなかったが、フラストレーションを溜め込んだファンとの会話は常に続けてきた。彼はファンについて語り、感謝し、満足させるために戦う。

彼の年齢を言う識者もいるが、まだまだ活躍できるはず。来季に向けて強いユーベの復活は願うところでもある。本当に頑張ってほしい。

2010年5月25日火曜日

進退伺い発言で、チームはボロボロに

International Friendly Match Kirin Challenge Cup 2010 Japan 0-2 Korea Republic @ Saitama Stadium 2002
Korea Republic:Park Ji-Sung 6,Park Chu-Young 90+1

韓国戦後 岡田監督会見
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

前半、相手が非常にいいプレッシャーを掛けている中で、なかなか中盤でパスが回らずそこからカウンターを受けると。そこは何とか防げたんですが、サイドバックがボールを持ったときになかなか前に出せずに横パス、バックパスが多くて、なかなか(相手の守備)ゾーンの中に起点が作れませんでした。うちは前半0-0というのが目標だったんですが、なかなか先制点を取られると厳しい、(相手に)守りを固められると。その中でヘディングのこぼれ球から(ゴールを)入れられました。後半になって(スペースが)空いてきたときに(パスを)回すなら可能なんですが、これからは前半ある程度、守備的な選手でやって、後半に攻撃的な選手を使うとかも考えないといけない。そういう戦い方も視野に入れないといけないかなと今日の試合では感じていました。1年に2回も韓国に負けて申し訳ないと思っていますし、当然、責任問題を言われるのも感じていたので(犬飼会長に)尋ねてみましたが「やれ」ということだったので、前へ進むしかないと思っております。


プレッシングを仕掛けて失点したことがないと豪語していたのは誰だったのか。オランダに完敗したときにプレッシングを続けるサッカーを90分継続できればと大言壮語したのは誰だったのか。

プレッシャーをかけると弱いというのはカタール代表監督のブルーノ・メツが指摘したことだが、その弱点はワールドカップ開幕直前になっても修正されず。韓国相手の壮行試合でいいところなく敗れてしまった。

負けたことは問題ではない。どんなに強いチームでもいつかは負けるのだし、課題が出たのはいいことだ。だが、その課題は昨日の試合で初めて出たものではない。毎回同じような展開で苦しみ、そして敗れるべくして敗れた。攻撃から守備への切替、守備から攻撃への切替というトランジションの問題もよくなく、ゴールに向かうのは単発。岡崎や中村俊輔はなぜそこにいるというくらい低くポジションをとり、遠藤に至ってはほとんど走っていないのではないかと思われるくらい運動量がなかった。

オシムの時代、考えながらプレーするというサッカーをしていた選手たちが、岡田になってあっという間に劣化。戦えるはずだった集団は個人の力で何とかしなければならないバラバラのチームになってしまった。

岡田さんが進退伺いを出したというのは単なる逃げだろう。このままでは本戦での3連敗は見えている。みずからぶちあげた「ベスト4への道は見えている」というのも幻想だとわかってしまった。もう何もできることはない。自分がいい子になるためにはここで辞任するしかない。そういうふうに思えるのだ。

辞任の機会はいくらでもあったにも関わらず、なぜこの瞬間なのか。それは岡田さんが自分の立ち位置をはっきりわかっていなかったからではないのか。

そして、日本サッカー協会の犬飼会長は続投を命じた。これでは特攻と同じである。まったく効果はあがらないまま才能は枯渇していく。

――攻撃の連動性が見られなかったが、限られた時間の中で打開策は? また進退伺いは自信がなくなったということか

こういうインターナショナルマッチで、きれいに後ろからビルドアップして崩していけるというのは、本当に限られたことだと思います。韓国のように、トップに(ボールを)入れてそこからこぼれ球を拾っていくということができればいいんですが、うちの場合なかなかそういう攻撃ができないということで、中盤のところでひとつ相手の組織の中に入っていく、それはプレッシャーが緩くなったときに入っていけたら連動性ができるというふうに思います。それから自信をなくしたとかそういうのではなくて「続けていいんですか? 会長もいろいろ言われますよ」という感じで聞いたんです。


モダンサッカーでプレッシャーの少ない場所はサイドしかない。メンバー選考でサイドアタックを捨てた岡田さんには勝ち目はないということを宣言したにすぎない。中央は守りを固めている。チャンスらしいチャンスは大久保のシュートと森本のシュートだけ。たらればだが、あれが決まっていたら、韓国はもっと本気になっていた可能性がある。韓国はかなり勝ち点3の戦い方を意識して、セオリー通りに戦っていた。

岡田さんの言い訳はもう聞き飽きた。もう修正できないのもわかっている。期待できない本戦というのは日本抜きということで楽しむしかないのだろう。

――対戦相手を考えたときにカメルーンはそんなにプレスを掛けてこないのではないか? また中に入るのが難しいときには、カウンターが攻撃の中心になるのか(田村修一/フリーランス)

カメルーンの試合を見たら3チームの中では一番前から追いかけてくるかなと思っています。オランダとデンマークは、ある程度ブロックを作って待っているという感じだと思っています。そういうときに前半の立ち上がりから(相手の組織の)中に入っていくのは、今日のようにまだまだ中盤でインターセプトされる可能性が高いと。いろんな方法があると思います。前半の戦いを徹底して(中へ)入ってからそういう戦い方をするか。そういう(守備的な)メンバーで前半やるとか、それをこれから、いろいろな可能性を考えていきたいと思います。


日本はプレスをかけるとミスを連発するということは研究され尽くされているだろう。先制点を奪えば日本には取り返す力はない。序盤の15分でゴールを奪えれば、あとはコントロールしながらカウンターを狙っていけばいい。カメルーンだけじゃなく、オランダもデンマークもプレッシングサッカーをきちんとやってくる。今は守備ブロックのセオリーを守っているだけで基本は攻撃サッカーだ。そのことが理解できず、守備的なメンバーでと言っている段階でおかしいという指摘ができないのか。

――闘莉王が外れた理由は? 大久保は右ひざを痛めたのか? また中村俊の交代について

闘莉王は、2週間前から右もも裏の張りをずっと感じていて、取れるだろう取れるだろうと思ったら取れなかったということで、昨日MRIを撮りに行かせて炎症があるというので今日は外しました。それから大久保は、今のところ打撲だと聞いています。それから交代した、俊輔、本田、遠藤はみんなコンディション的な問題で代えました。まだ万全のコンディションではないので、途中でかなり落ちてきたので代えました。

――この試合で攻守ともにチェックしたいと言っていたが、どれくらい達成できたのか

昨日の会見で話しましたように、うちはカウンターとロングボールからの失点が大半を占めるということで、カウンターに関しては今までは両サイドバックを上げていたのを今日は1人だけ逆サイドに残そうということでやっていました。それに関してカウンターを受けたときに最後、何とかカバーリングはできていたかなと思っています。ロングボールに関しては、今まで高いラインで駆け引きして、裏へ落とされて走り負けるということが結構多かったので、後ろのしぼりとボランチの(セカンドボールの)拾いを言っていましたが、今日はロングボールに対してボランチが競るところがあって、ボランチが下がりすぎていたので反省をしています。攻撃に関しては、クロスの狙い目、2列目の飛び出しというところだったんですけど、先ほども言いましたように、中に起点ができずに外からというのもなかなか難しくて、いいクロスも2本だけしか上がらなかったかなと。そういう意味では、クロスを狙いにいく前のところ、サイドバックが持ったところから、一度前で起点を作るというのが、クロスの狙い目自体よりも問題だったかなと思っています。


コンディションの問題というのはどういうことなのか。ロシアから帰国したばかりの本田圭佑はともかく、中村俊輔、遠藤はJリーグのシーズン中。コンディションは整っていなければならない。怪我があるなか使ってしまったということなのか、それとも怪我人を使うしかないほど人材不足なのか。

カウンターとロングボールに関してはもう岡田さんの戦術無知を笑うしかない。守備のセオリーができていないからこういう目にあうのだ。もうお話にならない。なせ、斜め後方にポジションをとってカバーをする。前を向いたボールホルダーに向かっては飛びこまない。守備には素早く帰って、カバーリングをしっかりするという基本ができていないのか。本戦で戦うという以前の問題ではないか。

迂闊に飛びこむから攻撃が加速する。そうするとひとり少ない状況で対峙することになる。さらに飛び込み、加速されてカバーリングもできていない。それはカウンターではなく、守りのミスだ。おそらく、岡田さんは守りのミスではないと考えているだろうが、本当にミスばかり繰り返して失点しているのだ。

韓国は選手の背後からプレスをかけていた。前を向いたときには飛びこまなかった。日本は逆だった。その差がでてしまった。それだけの結果だろう。

「力をください!」
日本代表 0-2 韓国代表
(スポーツナビ)

もっとも、同じ会場、同じ天気、同じ壮行試合でも、4年前と今とではいくつかの大きな違いがある。まず、当時はW杯メンバー23名発表の前に国内最後の試合が行われたこと。対戦相手はW杯出場国ではないスコットランドで、しかもキリンカップというタイトルマッチでもあったこと(もう1チームはブルガリア)。そして何といっても一番の違いは、当時の代表をめぐる言説は、驚くほど楽観に満ちていたことである。この試合の直前には、世界的なファッションデザイナー、山本寛斎氏プロデュースによる壮行イベントが行われ、お笑いタレントや芸能人をワイヤーでつるしてみたり、龍虎の顔をかたどった巨大な気球を出現させたりと、何とも勇壮で能天気な光景が繰り広げられていた。今にして思えば、当時の代表を取り巻く多幸感を象徴するようなイベントだったと思う。

4年前の壮行試合と比べると、今回の場合は南アフリカに赴く23名はすでに決まっており、ファンの大半は「われわれの日本代表」に対して、気持ちを切り替えて応援モードに入っている。対戦相手がW杯出場国である韓国というのも「これから本番」という雰囲気を醸成する意味では、決して悪い相手ではないと言えよう。しかも日本にとっては、先の東アジア選手権でホームで1-3と敗れている宿敵。この試合の勝ち負けが、本大会で直接的な好影響を与えるとは思えないが、どんな形であれ5年ぶりに韓国に勝利できたなら、代表に対する冷めた空気に変化が起こることは間違いない。さすがに4年前のような熱気には届かなくとも、W杯に向けて国民レベルで応援しようとするトリガー(引き金)となるのではないか。

そこで気になるのが、この試合における岡田監督のプランである。極端な話、この試合で敗れても、もはや首が飛ぶリスクはないはずだ。東アジア選手権でも、そしてアジアカップ予選のバーレーン戦でも、いずれも進退を懸けた余裕のない戦いを強いられてきた指揮官にとり、この壮行試合は勝敗を度外視した、さまざまな試行錯誤が可能となる。問題は、この試合がW杯に向けた壮行試合で、しかも対戦相手が宿命のライバルであること。このテンションの高い状況下で、岡田監督はどんなサッカーを実現できるのだろうか。


W杯ドイツ大会の直前、あまりにも楽観的だった。黄金世代が揃った日本。オーストラリアクロアチアブラジルと同居したグループでもブラジル戦までにはノックアウトラウンド進出決定という報道がほとんどだった。ジーコの批判をする専門家はほとんどおらず、個人のブログでもジーコを批判すると非国民として攻撃された。別のサイトでやっていたぼくのブログも炎上した記憶がある。

だが、あれから4年。ドイツで痛みを知ったファンは世界との差を知ってしまった。今、ベスト4を本気で信じているファンはほとんどいないだろう。メディアも楽観論を流しているがファンとの間に感覚の乖離がある。もう岡田さんでは勝てない。日本代表には興味を持てないというファンが増えている。

勝てなければサッカーの人気が低迷するというのも困ったものだが、日本はそういう流れになっている。サッカーが本当に生活の一部になっていないからだろう。日本よりもワールドカップ本戦に出られなかった国のほうが盛り上がっていたりするのだから。

その中で韓国戦というのは絶好の試金石だった。国内組で完敗した相手にどう戦うのか。修正できているなら問題はないが、今まで修正出来なかった岡田はそのまま無能をさらけ出すのではないか。そういう想いもあった。結果は言わずもがな。世界と戦える力がないことは証明されてしまった。

■テーマは「どこまで韓国に通用するのか」

韓国代表は強いチームだと思いますし、そういうチームとやる中で、われわれがチェックしたいのは2~3点あります。今までのチームには通用したけれど、韓国に対して通用するのか、そのポイントを一番重要視しています」

前日会見で言及した2~3のポイントのうち、最も指揮官が重視しているのは、おそらく守備面についてであろう。昨年、W杯予選を突破してから、日本は本大会出場を決めているチームと5チームと対戦し、そのうち南アフリカを除く4チームからいずれも3失点を食らっている。さらに、逆転に成功したのはガーナ戦のみ。相手に先制された際の反発力の弱さは致命的と言ってよい。となると、本大会を戦うにあたっては、まず失点をゼロに抑えられるだけの強固な守備ブロックを形成することが求められよう。具体的には、4バックの前にアンカーを置くとか、あるいは守備のオプションとして3バックを試すといった奇策もあり得るのではないか――。その意味で、この韓国戦のスターティングメンバーを、私は密かに注目していた。

果たして、この日のスタメンは以下の通り。

GK楢崎正剛。DFは右から長友佑都、中澤佑二、阿部勇樹、今野泰幸。守備的MFに遠藤保仁と長谷部誠、右に中村俊輔、左に大久保嘉人、トップ下に本田圭佑。そしてワントップに岡崎慎司。田中マルクス闘莉王は、右もも裏が炎症を起こしていることが明らかになり、久々に阿部がセンターバックで先発出場。また、前日まで別メニューだった内田篤人に代わり、いつもは左サイドの長友が右に回り、空いた左に今野が入った。

本職が右サイドバックである駒野友一、第3のセンターバックである岩政大樹がサブに回ったのは、確かに不可解ではある。それでも、ずっとバックアッパーに甘んじてきた阿部と今野以外は、ほぼ「いつものメンバー」と見てよいだろう。結局のところ岡田監督は、けが人以外はいつものメンバー、そしていつもの日本のサッカーでもって、スタメンに国外組8人が居並ぶ韓国代表と相対することを決意する。あくまでも「今の日本がどこまで韓国に対して通用するのか」が、この日韓戦のテーマであった。


岡田さんのサッカーがうまくいかない理由は守備と攻撃を別物として考えていることだろう。攻撃は守備と攻撃がめまぐるしく入れ替わる。マイボールと相手ボールの時間帯の繰り返しといっていい。いかに効率のよいボールの奪い方をするか、リスクの少ないところでボールを奪われるかが問題となる。ゴール以外はすべてミス。その繰り返しのゲームと理解していなければ世界のサッカーとの差は大きくなるばかり。それを守備を固めるという10年以上前に終わっているサッカーを持ち出してきたのではお話にならない。

■目的が明確だった韓国と曖昧だった日本

韓国の先制ゴールが決まったのは、試合序盤の6分だった。遠藤の何でもないヘディングのクリアが拾われ、パク・チソンが長谷部を振り切って猛然とドリブルで突っかけてくる。すぐさま今野、遠藤、阿部、中澤と、それこそ「ハエがたかるような」ディフェンスを試みるが、韓国のキャプテンは冷静に右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。ちなみに、この試合のパク・チソンのシュートは、これ1本のみ。両チーム最多の3本のシュートを放ちながら、いずれも枠をとらえることのなかった大久保と比較すると、やはり格の違いというものを痛感せずにはいられない。

この日のゲームプランについて、岡田監督は「前半0-0というのが目標」と考えていたようだが、そのもくろみは早々にあえなくついえてしまう。そして、序盤に先制された場合の「プランB」を持たないまま、日本は相手の猛攻に防戦一方となっていく。いつもは優位に立つはずの中盤も、この日は守備の対応に追われてまったく余裕が見られず、ボールを奪ってもパスミスしたり、あるいはセカンドボールを拾われたりして、ピンチのループ状態が続いた。時折、本田が強引なドリブルを見せるものの、そのプレーは散発的でチームとして機能しているとは言い難く、岡崎も前線でのディフェンスでは貢献するものの、ほとんど存在感を示すシーンは見られなかった。

1点リードの韓国は、後半に入って2人の選手を投入する。このうちMFのキム・ナミルは「フォーメーションを変えるため」(ホ・ジョンム監督)であり、FWのパク・チュヨンは「(リハビリ期間があり)試合勘を取り戻すため」(同)である。いずれの交代もその目的は明確であり、後半から韓国は明らかにテストモードに入っていった。ただし日本と違って、彼らはまだメンバーを23名に絞り切っていないため(現在26名)、いずれの選手もアピールしようと必死だ。だから、その後もどんどんメンバーが変わっても、チーム力が落ちる気配は感じられない。健全な競争によってチーム全体が活性化していることが、はたから見ていても十分に伝わってくる。

対する日本はというと、後半18分に中村俊、27分に本田、34分に遠藤と、大ゴマをどんどんベンチに下げていった。このさい配について岡田監督は「万全のコンディションではないので」と説明している。確かに中村俊はこの日は絶不調だったし、本田に代わって中村憲剛が入ってから中盤にリズムが生まれる時間帯もあった。だが、そもそもなぜ、コンディションが万全でない選手を最初からピッチに送り込むのか。むしろあえて主力を休ませて、中村憲や森本貴幸をスタメンで起用する選択肢もあったのではないか。勝利のためのプランが曖昧(あいまい)で、さりとてテストに徹するわけでもなく、どっちつかずの状態で今の韓国と対戦すれば、おのずと結果は見えてくる。結局、ロスタイムに献上したPKをパク・チュヨンに決められ、日本は0-2で完敗した。


岡田監督は頑固で融通が利かない。選手交代もワンパターンだ。後半から選手を代えなければならなかったのは日本だったはずだ。韓国はテストモード。チャンスはあった。だが、岡田さんはいつものメンバーにこだわり、いいところのない中村俊輔、遠藤、本田圭佑を引っ張ることになってしまった。森本も最初から使うべきだったにもかかわらず、そうすることが出来なかった。小心者の岡田さんは本戦になっても同じことを繰り返すのだろう。調子が悪くてもいつものメンバーにこだわり、負けていく。負けるのは悪いことではないが、何の希望もなく負けていく。それはたまらなく辛い。

■あまりにも不用意な「進退伺い」発言

「今まで積み上げてきたものがちょっとずつ消えてきている」(中村俊)
「あらためて、このままではいけないという気持ちになった」(本田)
「もっともっと速い選手、もっともっと仕掛けられる選手が必要だと思う」(長谷部)

試合後のミックスゾーンからは、選手たちの焦燥と戸惑いの声ばかりが聞かれた。無理もない。国内最後の試合、そしてW杯初戦のカメルーン戦まであと3週間というこの時期に、これまで積み上げてきた「自分たちのサッカー」が、世界レベルでは通用しないという現実を突きつけられたのだから。先月のセルビア戦に大敗した際には、まだ「海外組が不在だった」というエクスキューズがあった。だが、この韓国戦の結果を受けて、岡田監督は大きな方向転換を決断せざるを得ないだろう。すなわち、アンカーを用いた守備ブロックを形成し、無失点の時間帯をできるだけ長引かせながら、カウンターアタックに活路を見いだす。そう、文字通りの「弱者の戦い」である。そこまで腹をくくった上で、まずは「初戦のカメルーン戦に勝利すること」にチームの意思統一を図る。これこそ、今の岡田監督に残された道であると私は考える。

その意味でも、試合後の会見での「進退伺い」発言は、実に残念かつ不用意な失言であった。この発言について、あえて弁護の余地があるとすれば、岡田監督はその生真面目な性格から「1年に2回、韓国に負けて申し訳ないと思って」、その責任感ゆえに犬飼基昭会長に尋ねたところ「やれ」と言われた――という経緯を素直に会見で語ったものと思われる。結局のところ、この人は基本的にウソがつけない人なのである。ただ、その実直さが、時に他者の気持ちを必要以上に傷つけることも少なくない。

2月の東アジア選手権で中国に引き分けた際、代表戦のファン離れが進んでいることについて「お客さんのことに関しては、そこまで背負い切れない」と語ったことがあった。この発言も物議をかもしたが、今回は「代表がどんな状況にあっても、ここまで来たのだから最後まで応援しよう」というファンの心を逆なでする内容であった。たとえ、ある種のパフォーマンスであったとしても、あまりにもタイミングが悪すぎたと言わざるを得ない。この雨の中、スタジアムに駆け付けて声をからして声援を送った約5万8000人のファン。そして、さまざまなリスクを承知で南アフリカに向かおうとしているサポーターたち。そうした人々の想いを、岡田監督はどのように感じているのであろうか。

帰宅後、カバンからPCを取り出すと、青いタオルがはらりと落ちてきた。受付でもらった、JFA(日本サッカー協会)のエンブレムが描かれた小さなタオル。よく見ると、そこには「私達に力をください!! 岡田武史」という直筆が印刷されてあった。何ともいえぬ、深いため息がもれる。なぜ岡田監督は、自らの言葉で、ファンやサポーターに「力をください!」と言わないのだろうか。たとえ壮行試合で韓国に敗れても、指揮官が堂々とスタンドに向かって訴えたならば、きっとブーイングではなく「オカダタケシ」コールが沸き起こっていただろう。なぜなら、W杯は監督や選手やスタッフのみならず、国民の総力を挙げて戦うものだからだ。その事実は、ほかならぬ岡田監督自身が、最もよくご存じだと思うのだが。


選手は自信を失っている。新しい選手が必要と思う時点でチームはバラバラだ。メンバー発表が終わり、怪我以外でメンバー交代をすることはできない。モチベーションを下げてしまったのは岡田さん本人。正直に話したにせよ、あまりにも不用意な発言でチームをボロボロにしてしまった。ファンが離れ、選手が離れ、そしてひとりになったとき、岡田さんはなにを考えるのだろう。

2010年5月24日月曜日

日本はパスサッカーを封じられ、韓国に完敗!!

International Friendly Match Kirin Challenge Cup 2010 Japan 0-2 Korea Republic @ Saitama Stadium 2002
Korea Republic:Park Ji-Sung 6,Park Chu-Young 90+1

Japan 23/20 draw 9/4 South Korea 12/5(William Hill)

両国国旗、フェアプレー旗に続き、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。韓国国歌「愛国歌」の独唱、日本国歌「君が代」の独唱。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK川島、GK川口、岩政、駒野、山村、酒井、中村憲剛、香川、矢野、森本、永井。

韓国は赤、白、赤のファーストジャージ。システムは4-4-2。



ベンチメンバーはGKイ・ウンジェ、GKキム・ヨングァン、キム・ドンジン、チョ・ヨンヒョン、キム・ヒョンイル、オ・ボムソク、キム・ナミル、シン・ヒョンミン、ク・ジャチョル、アン・ジョンファン、キム・ボギョン、パク・チュヨン、イ・スンリョル。

前半。日本のキックオフ。

3分、日本。左サイド高い位置からのFK。遠藤が放り込んだボールにファーサイドで中澤があわせるがジャストミートできず。

中澤のヘッドは上手くあたらずゴール右に外れる。

5分、韓国先制。キム・ジョンウが競り合ってこぼれたボールをパク・チソンが拾い、そのままドリブル突破。右足のシュートがGK楢崎を破りゴール。0-1。

遠藤のクリアをキム・ジョンウが上手くこぼし、パク・チソンが拾ってそのまま持ちこんで先制。

6分、日本。ゴール前でボールを受けた岡崎がミドルを撃つがゴール左に外れる。

岡崎はCKをアピールするが認められず。

11分、日本。左サイド高い位置からのFK。遠藤が直接狙い、リフレクトを長友が狙うが大きく枠の上。

遠藤のFKは壁直撃。跳ね返りを長友が狙うが枠をとらえられず。

13分、韓国。キ・ソンヨンのCK。ファーでキム・ジョンウがヘッドをあわせるがわずかにゴール左に外れる。

キ・ソンヨンからのCK。キム・ジョンウがファーでヘッドをあわせるが枠をとらえられず。

20分、日本。韓国のミスパスを奪った今野が大久保につなぎ、左サイドをドリブル突破。そのまま中に切れ込んでシュートを撃つがゴール右に外れる。

今野のパスカットから大久保につなぎドリブル突破。シュートまで持ちこむが枠をとらえられず。

32分、日本。大久保からのパスを右サイドで受けた本田圭佑が中に切れ込んでシュートを撃つがゴール右に外れる。

本田圭佑が右サイドからカットインしてシュートを撃つが韓国DFに当たってCKに。

35分、韓国。ゴール正面やや左からのFK。キ・ソンヨンが直接狙うが大きく枠の上。

キ・ソンヨンのFKはクロスバーの上を越えていく。

37分、韓国。岡崎へのファールでイ・チョンヨンにイエローカード。

岡崎への後ろからのタックルでイ・チョンヨンにイエロー。

40分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。中村俊輔が放り込んだボール。こぼれたところを本田圭佑が狙うがGKチョン・ソンリョンがセーブ。

中村俊輔のFKがエリア内でこぼれたところ、本田圭佑が狙うが弱く、チョン・ソンリョンが難なくキャッチ。

アディショナルタイムは1分。

このまま前半は終了。0-1と韓国リードで折り返し。

45分、韓国。ヨム・ギフンに代えてパク・チュヨン、イ・グノに代えてキム・ナミルを投入。

ヨム・ギフンはポストプレーで効果的なプレー、イ・グノは積極的なプレーが目立った。

後半。韓国のキックオフ。

58分、日本。今野からのパスを受けた大久保が左サイドを上がりながらループでゴールを狙うが大きく枠の上。

中村俊輔、今野と右に振って大久保へのパス。大久保があがりながらループで狙うが枠をとらえられず。

59分、日本。中澤のロングフィードに岡崎が抜けだし、シュートを撃つがゴール左に外れる。

中澤のクリア気味のボールに岡崎が抜けだしてシュートを撃つが枠には飛ばず。

62分、日本。中村俊輔から右サイドの長友に振ってのクロス。こぼれたところ、本田圭佑がミドルを撃つがクロスバーの上。

長友のクロスがこぼれたところ、本田圭佑が狙うが大きく枠の上。

62分、日本。中村俊輔に代えて森本を投入。

中村俊輔は下がった位置にいることが多く、チャンスに絡めなかった。決定的なシュートは撃つことすら出来なかった。

66分、韓国。チャ・ドリに代えてオ・ボムソクを投入。

チャ・ドリはライトバックできっちり結果を出した。

71分、日本。本田圭佑に代えて中村憲剛を投入。

本田圭佑も存在感を出すことは出来ず。

73分、日本。キ・ソンヨンへのファールで遠藤にイエローカード。

キ・ソンヨンの突破をファールで止めた遠藤にイエロー。

76分、韓国。キ・ソンヨンに代えてキム・ボギョン、パク・チソンに代えてイ・スンヨルを投入。

キ・ソンヨンはセットプレーのキッカー、パク・チソンは先制ゴール。

76分、日本。エリア内でボールを受けた森本がシュートを撃つがGKチョン・ソンリョンがセーブ。

森本がエリア内で受けてシュートを撃つがチョン・ソンリョンがセーブ。

77分、韓国。ゴール前でクリアボールを拾ったキム・ナミルがループで狙うがGK楢崎が弾き出す。

キム・ナミルのループ気味のシュートを楢崎が片手で弾き出す。

79分、日本。遠藤に代えて駒野を投入。

遠藤はミスパスが多かった。運動量もなし。

84分、韓国。大久保へのファールでオ・ボムソクにイエローカード。

大久保を止めたオ・ボムソクにイエロー。

85分、韓国。左サイドからイ・スンヨル、イ・チョンヨン、イ・スンヨルとつないで右サイドのパク・チュヨンに渡してのシュート。こぼれをイ・スンヨルが狙うが力なくGK楢崎が押さえる。

左サイドから細かいパスをつないで右サイドのパク・チュヨンに。パク・チュヨンが中に切れ込んでこぼれたところ、イ・スンヨルが狙うがジャストミートできず。

86分、日本。大久保に代えて矢野を投入。

大久保は惜しいシュートがあったが決めきれず。

89分、日本。スルーパスに抜けだしたパク・チュヨンをエリア内でGK楢崎が倒してイエローカード。当然PK。

スルーパスに抜けだしたパク・チュヨンをエリア内で倒した楢崎にイエローカード。PKの判定。

アディショナルタイムは2分。

90分、韓国追加点。PK。パク・チュヨンが右足インサイドでゴール左隅に流しこみゴール。0-2。

パク・チュヨンが落ち着いて左隅に決めて追加点。

ゲームはこのままタイムアップ。0-2で韓国の勝利。

今夜は韓国戦!! 岡田解任はありうるか

International Friendly Match Kirin Challenge Cup 2010 Japan vs. Korea Republic @ Saitama Stadium 2002

岡田監督「プライドかけて戦わなければ」(デイリースポーツ)

「キリンチャレンジカップ、日本‐韓国」(24日、埼玉)

岡田監督が誇りをかけて宿敵に挑む。日本代表は23日、親善試合の韓国戦(24日・埼玉)に向け、試合会場で公式練習。トップ海外組を含めたベスト布陣での98年4月以来、12年ぶりの韓国戦。国内組同士で対戦した2月・東アジア選手権では1‐3で惨敗しただけに「プライドをかけて戦わなければ」と語った。

W杯に向けカウンター対策をテストする予定。いきなり守備的にはせず、攻守の切り替えやカバーリングの意識を強調するマイナーチェンジで臨む。98年仏W杯直前のダイナスティ杯では韓国に敗れたことを契機に3バックを導入した苦い記憶があるが「W杯でどういう戦いをするか見せて、結果を出したい」と同じてつは踏まない。


デイリースポーツだけの責任ではないだろうけれども、記事がやっぱり短いなと思う。W杯南アフリカ大会まで1カ月を切り、親善試合とはいえ、アジア最大のライバルの韓国とガチンコで当たる戦い。ここで勝たなければW杯本戦で勝てる相手はいないのではないかという瀬戸際のゲームだ。もっと侃々諤々の議論が盛り上がってもいいはず。それを提供するのがメディアの仕事ではないか。

だが、通り一遍の記事を載せただけで、スタメン予想や展開予想は一切なし。海外では代表人気は低いとはいえ、試合前日にはあーだこーだと議論が起こる。読者からのコメントもたくさんつく。それくらい熱くサッカーについて語る。

コメントをつけられる新聞も増えているとはいえ、日本のメディアはまだまだ閉鎖的だ。記者と直接の知り合いでもなければ、話すらできない。あるいはできたとしても、伝えてあげているんだ感覚で話されることもよくある。そんなに記者が偉いのかと思うけれども。

まあ、こういう情報がなかった時代に比べればましだけれども、ヨーロッパに比べるとやっぱり見劣りする。岡田さんで戦えるかどうかというのはこの試合で本当にはっきりする。韓国に勝てないようだと3連敗もある。同一国で3連敗した監督が監督を歴任したという話は聞かないのだが、初の6連敗監督になる可能性は高い。

そのとき、日本サッカー協会は理事すべてが辞任する覚悟は出来ているのだろうか。

2010年5月23日日曜日

UEFA Champions League Final 22nd May 2010

UEFA Champions League Final Bayern 0-2 Internazionale @ Santiago Bernabéu, Madrid
Internazionale:Diego Milito 35,70

Milito ends Inter's long wait(uefa.com)

ポゼッションは圧倒的にバイエルン。右サイドのロッベンの仕掛けからオリッチ、ミュラーが狙うかたち。左サイドのアルティントップも中央に絞り気味で、ゴールを脅かすには十分過ぎる戦力かと思われたが。インテルはバイエルンのアタックがロッベンだけになると読んでいたのだろう。執拗なマーカーをつけてロッベンを封じにかかった。中に切れ込んでの左足のミドルも枠をとらえられず、ロッベンは疲労を増していく。リベリがいればまた違った展開になったのだろうが、ロッベンひとりではインテルを倒すのは難しい。

一方のインテルはGKジュリオ・セザルからのフィードをディエゴ・ミリート、スナイデルのワンツーでゴールに結びつけると、後半にはエトーからのパスを受けたディエゴ・ミリートがドリブルで切り裂いて2点目。ここで勝負をつけた。

バイエルンは最後まで諦めない気持ちがあったが、運動量が落ち、パスの精度も落ちでは戦えず。オリッチにいつものキレがなかったのも痛かった。セットプレーもほとんどもらえなかったわけだし。

リベリは2015年まで契約を延長したわけだけれども、この敗戦の責任を感じているからかもしれないね。バイエルンに残るというのも選択肢にあったわけで。とはいえ、契約を延長すると高く売れるというのもあるのだけどね。彼の判断はどうなのだろうね。

インテルがビッグイヤー戴冠!! イタリア勢初のトレブル達成!!

UEFA Champions League Final Bayern 0-2 Internazionale @ Santiago Bernabéu, Madrid
Internazionale:Diego Milito 35,70

Bayern Munich 11/5 draw 11/5 Inter Milan 13/10(William Hill)

バイエルンは赤白のストライプのファーストジャージ。システムは4-4-2。



ベンチメンバーはGKレンジング、ゲルリッツ、クローゼ、プラニッチ、コンテント、ゴメス、ティモシチュク。

インテルはネッラズーロのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGKトルド、コルドバ、スタンコヴィッチ、ムンタリ、マリガ、マテラッツィバロテッリ

ファーストハーフ。インテルのキックオフ。

9分、バイエルン。ファン・ボメルからのパスを受けたロッベンが右サイドを突破。深くえぐってのクロスにニアでオリッチが飛びこむがゴール右に外れる。

ロッベンがドリブル突破。右サイドを破ってのクロスにオリッチが飛びこむが枠をとらえられず。

15分、バイエルン。ロッベンのショートコーナー。リターンを受けたロッベンのクロスにヴァン・ブイテンとミュラーが飛びこむがGKジュリオ・セザルが押さえる。マイコンのハンドをアピールするが認められず。

ロッベンがショートコーナーから折り返し、ヴァン・ブイテンとミュラーが飛びこむが、マイコンのクリアがハンドに見える。

17分、インテル。ゴール正面やや左遠目からのFK。スナイデルが直接狙うがGKブットが横っ飛びでセーブ。

スナイデルの強烈なFK。ブットが弾き出す。

22分、バイエルン。デミチェリス、ミュラー、オリッチとつないでこぼれたところをロッベンが狙うが大きく枠の上。

デミチェリスからのフィード。ミュラーがつなぎ、オリッチがエリアに切れ込んでこぼれたところ、ロッベンが狙うが枠をとらえられず。

24分、バイエルン。ディエゴ・ミリートへのファールでデミチェリスにイエローカード。

ディエゴ・ミリートへの激しいタックルでデミチェリスにイエロー。

25分、インテル。ゴール正面遠目からのFK。スナイデルが狙うがGKブットの正面。

スナイデルのFKはブットががっちりキャッチ。

29分、インテル。ロッベンの突破を止めたキブにイエローカード。

一瞬にして入れ替わったロッベンをファールで止めたキブにイエロー。

31分、バイエルン。ロッベンが右サイドでキープ。ドリブルで詰まり、シュバインシュタイガー、ミュラーとつないでのミドル。大きく枠の上。

右サイドのロッベンのアタック。ふたりを引きつけて中央のシュバインシュタイガー、ミュラーとつないでのミドルも枠をとらえられず。

34分、インテル先制。GKジュリオ・セザルからのフィード。ディエゴ・ミリートの落としをスナイデルがリターン。ディエゴ・ミリートがドリブルでエリア内に切れ込み右足でシュート。GKブットを破ってゴール。0-1。

ジュリオ・セザルからのフィードから3タッチでのゴール。ディエゴ・ミリートのポストからスナイデルがつなぎ、ディエゴ・ミリートがきっちり決めて先制。

40分、バイエルン。右サイドからロッベンが中に切れ込んでシュートを撃つがわずかにゴール左に外れる。

右サイドからロッベンが中央に切れ込んでそのままミドル。わずかに枠を外れる。

42分、インテル。スナイデルからの左サイドへのパスにディエゴ・ミリートが追いついてのクロス。スナイデルがフリーでシュートを撃つがGKブットがセーブ。

スナイデルの左サイドのスペースへのパスにディエゴ・ミリートが抜けだし、中央のスナイデルに。スナイデルはフリーだったがシュートはブットがセーブ。

アディショナルタイムは1分。

45分、バイエルン。右サイドのロッベンからのパスを受けたファン・ボメルがミドルを撃つがゴール左に外れる。

ファン・ボメルのミドルも枠をとらえられず。

ファースト・ハーフはこのまま終了。0-1とインテルリードで折り返し。

ボールポゼッションはバイエルン66%、インテル34%、ショッツオンゴールはバイエルン1、インテル4、ショッツワイドはバイエルン6、インテル1、ブロックドショッツはバイエルン3、インテル2。

セカンド・ハーフ。バイエルンのキックオフ。

45分、バイエルン。アルティントップの落としからミュラーが飛びこみシュートを撃つがGKジュリオ・セザルがセーブ。

アルティントップがエリア内で受けてミュラーに流してのシュート。ジュリオ・セザルがビッグセーブ。

46分、インテル。左サイドをディエゴ・ミリートが突破。クロスにパンデフがあわせるがGKブットが弾き出す。

左サイドをディエゴ・ミリートが突破、クロスをパンデフがあわせるがブットが弾き出してCKに。

53分、インテル。ゴール正面のFK。スナイデルが狙うがクロスバーの上。

スナイデルのFKは枠をとらえられず。

54分、バイエルン。エリア内で受けたアルティントップがこぼしたところ、ミュラーのフォローを受けて反転してのシュート。ゴール左に外れる。

エリア内でアルティントップがボールを受け、左サイドでつなぎ、ミュラーのパスを受けての反転してのシュート。ゴール左を抜けていく。

62分、バイエルン。アルティントップに代えてクローゼを投入。

アルティントップは左サイドでチャンスメイク。惜しいシュートもあったが決めきれず。

62分、バイエルン。右サイドエリア角付近からのFK。ロッベンのFKのこぼれ球。ミュラーが叩くがカンビアッソにブロックされる。

ロッベンの強烈なFK。リフレクトをミュラーが叩くがカンビアッソがクリア。

64分、インテル。ゴール正面遠目からのFK。スナイデルが狙うがGKブットがキャッチ。

スナイデルのFKだったがブットががっちり押さえる。

65分、バイエルン。中央でボールを受けたロッベンが強烈なミドル。GKジュリオ・セザルが左手一本でセーブ。

ロッベンが中央で持ってそのままミドル。ジュリオ・セザルがビッグセーブ。

67分、インテル。キブに代えてスタンコヴィッチを投入。

キブはベストにはほど遠い出来だった。怪我の影響なのか。

69分、インテル追加点。エトーからのパスを受けた左サイドからディエゴ・ミリートがドリブルえ突っ掛けエリア内に侵入。右足のシュートでGKブットを破ってゴール。0-2。

エトーからのパスを受けたディエゴ・ミリートがそのままドリブル。エリア内に侵入してのシュートでブットを破って追加点。

73分、バイエルン。オリッチに代えてゴメスを投入。

オリッチはポストではいいプレーがあったがチャンスに絡めず。

77分、バイエルン。ディエゴ・ミリートへのファールでファン・ボメルにイエローカード。

ディエゴ・ミリートへの危険なタックルでファン・ボメルにイエロー。

78分、インテル。パンデフに代えてムンタリを投入。

パンデフは攻撃よりも守備の局面で目立っていた。

82分、バイエルン。ゴール正面からのFK。ロッベンが狙うが壁に当ててしまう。

ロッベンのFKは壁直撃。

アディショナルタイムは3分。

91分、インテル。ディエゴ・ミリートに代えてマテラッツィを投入。

ディエゴ・ミリートは2ゴールの活躍。マテラッツィは唯一のイタリア人。

ゲームはこのままタイムアップ。0-2でインテルの勝利。イタリア勢初のトレブルを達成した。これまではダブルもなかったからね。

ボールポゼッションはバイエルン66%、インテル34%、ショッツオンゴールはバイエルン6、インテル7、ショッツワイドはバイエルン7、インテル2、ブロックドショッツはバイエルン8、インテル2。

2010年5月22日土曜日

ブッフォンは残留宣言をするも将来はまだ不透明!!

EXCLUSIVE: Stefano Tacconi Suggests Gianluigi Buffon Could Leave Juventus(Goal.com)

Former Juventus goalkeeper Stefano Tacconi has commented on the club's current situation, after a disappointing seventh place finish this season has forced the Bianconeri to rebuild.

On Saturday, the goalkeeper took part in an event organised by Yahoo! in the Piazza Castello in Milan and he also spoke to Goal.com about a number of topics including the future of Gianluigi Buffon and the start of Andrea Agnelli's reign at the club.

So Stefano, what will happen with Buffon?

"It depends on him at this point. We must see if he has the desire to remain at Juventus. I think he has demonstrated his commitment to the club, even going to Serie B, but everyone has their goals and ambitions. Juve must rebuild and will not play in the Champions league for a little while, so I don't know if he's content to stay."

If the club decides to sell for cash, would they use the money to purchase another great goalkeeper and more players?

"Well, if he leaves, Juventus will buy another goalkeeper. Indeed, from what I know, the club have already bought him. I think they have bought [Cagliari goalkeeper Federico] Marchetti with the intention of moving him to another team so he can get to his real objective. Marchetti should go to Fiorentina."

How would you rate the first day of the Agnelli leadership?

"It wouldn't be normal if things were simplistic, but the arrival of [Sampdoria director Beppe] Marrotta is already a good sign for the fans. He's a great director and I think he'll do very well."

Today with Yahoo! You've donned the gloves again.

"I play for fun and I have my team which plays for charity, but in other games I play as a striker, because in goal I get bored."

Then can you give us your opinion on some of the Bianconeri's objectives? What about Giampaolo Pazzini? Would he like to join Juventus?

"When players like Pazzini, [Angelo] Palombo, or [Javier] Pastore of Palermo are for sale they are...beautiful pieces that can make up a mosaic, but beyond that who knows."


Buffon future still unclear(Mirror Football)

The future of Gianluigi Buffon is still shrouded in mystery, as conflicting quotes continue to emerge from Italy.

Earlier today the Juventus goalkeeper proclaimed his love for the Serie A giants in Italian daily Tuttosport, and distanced himself from a move to Arsenal.

“I have never spoke about leaving,” said Buffon, who has on numerous occasions, at the very least, expressed uncertainty about his future.

“I have not had any contact whatsoever with any other team. I have never heard of interest from Arsenal or anyone else.

“My priority is, was, and always will be Juve,” continued the Italian number one.

However, new Bianconeri boss Luigi Del Neri clouded the issue further, saying: “I need to see if Buffon still wants to remain at Juve.”


ユベントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォンは残留宣言をしたわけだが、まだその去就が明らかになったわけではない。ユベントスの元GKのタッコーニはブッフォンが去ったあとのことを考えなければならないとしている。キャッシュが必要なら売ることを考えるべきだし、チャンピオンズリーグに出られないことは大きなモチベーションの低下になると。

だが、ブッフォン自身は出ていくとは一言も言っていないとして、ユーベとともに未来はあるとし、アーセナルや他のクラブからのコンタクトはないとしている。

ユベントスが株式会社で独立採算性をとる以上、経済的な面でも縛りがあるのは事実。赤字を出すことは許されないのだが、だが、ブッフォンは代役がいない人物。いつか引退するときは来るだろうが、ファンとしてはそれまでユーベにずっと居続けてもらいたいと思う。

2010年5月21日金曜日

カルチョポリの捜査は継続中!!

Calciopoli Watch: Former Milan Man Leonardo Meani Questions 2006 Phone Tap Investigations(Goal.com)

Former Milan aide to referees Leonardo Meani has given his account into Calciopoli in relation to the trial at the Tribunal of Naples.

Meani, who is alleged to have spoken to a number of referees and designators at the time of Calciopoli four years ago, admits to having had contact with various figures, but he has questioned why Inter were never probed after calls involving individuals from the club emerged at the current trial.

"After having heard things of all colours, I want to give my own version. It's not to go against someone, but to give an explanation of the facts, the reality that I lived," he is quoted as saying by Tuttosport.

"I knew many referees and designators from the time. And it was hard to say 'let;s not see each other anymore' just because they were referees.

"Milan were not a lump of power. Maybe I was the one who analysed everything carefully about what used to happen. I arrived at certain conclusions, but not with certainty, but by analysing certain dates and things."

Meani then said what Carlo Ancelotti told the court during last week's hearing - that Milan felt 'defrauded' following a goal that was, they feel,wrongly disallowed.

"After Siena-Milan a rage of anger exploded. Ancelotti said he felt defrauded. I saw [Gennaro] Mazzei in the stands. He said he was going to have a word with me, but then he disappeared," he added.

"I called him and he explained that the linesman was crazy after he ruled out [Andriy] Shevchenko's goal. So I asked for two intelligent linesman. And I asked him to send me someone who was awake but understood I did not want any gifts."

Then he took a shot at former Juventus chief Antonio Giraudo, suggesting he made comments that he was pleased Milan had been disallowed a goal during the game.

"I was rather different to [Antonio] Giraudo. He had a different role to me. And then he called [Innocenzo] Mazzini (former FIGC vice chief) to tell him that 'our friend in Siena was excellent'.

"And, in the Chievo - Milan match there was nothing to suggest anything.

Meani then questioned why calls involving Inter never emerged at the sports trial in 2006, despite evidence available at the time.

"I have maximum respect for Giacinto Facchetti, but even I questioned as to why I was wiretapped for three months for an inferior phonecall, where as with his phone, well, it was never put under control.

"If this was supposed to be an equal investigation, how come not even the president's [Massimo Moratti] phone was tapped? Maybe nothing would have happened, I don't know. But the levels of control with them were different.

"I don't want to see Inter penalised, but what I ask is why others were treated differently when the calls were the same as Milan's? Milan should have won that Scudetto [2004/05]."


カルチョポリの捜査でミラン関係者としてレフェリーのレオナルド・メアニが呼ばれたわけだが。彼はみずからの会計報告をナポリ検察に提出したうえで、証言をしている。

ただ、ミランからは何の提案もプレゼントもなかったと。

しかし、ミランの関係者とみられるレフェリーがミランに不利な証言をするとは思えない。実際、ユベントスのジラウドやインテルについては関わりがあったという話をしている。

だが、なぜ4年も経ってからこんなに証拠が集まってくるのだろう。検察が証拠を握っていて出さなかっただけなのか。不思議だ。誰か、これだけ証拠が出てくる理由を教えてほしい。

2010年5月20日木曜日

ユベントスはマロッタ、デル・ネーリのサンプドリアコンビでリスタート!!



Marotta e Del Neri alla Juventus(Juventus Official Website)

Nella giornata di oggi, che ha visto il CdA ratificare la nomina di Andrea Agnelli quale presidente della Juventus, in società sono approdati Giuseppe Marotta e Luigi De Neri.

Giuseppe Marotta ha siglato un contratto come Direttore Generale Area Sport con decorrenza dal 1 giugno 2010 e scadenza al 30 giugno 2013. A Marotta, che riporterà all’amministratore delegato Jean-Claude Blanc, risponderà tutta la struttura sportiva e medica della società.

Luigi Del Neri sarà l’allenatore della Juventus a partire dal 1 luglio 2010. Con il tecnico è stato siglato un accordo fino al 30 giugno 2012.

Giuseppe Marotta e Luigi Del Neri terranno una conferenza stampa domani, giovedì 20 maggio, alle 12 allo Juventus Center di Vinovo. Diretta su Juventus Channel


ユベントスはアンドレア・アニエッリ会長体制としてGMにジュゼッペ・マロッタを2013年まで、監督にルイジ・デル・ネーリを2012年までの契約でサンプドリアから招聘したと発表した。

オフィシャルで発表されたことで、ユベントスはスクデットの奪回及びヨーロッパのタイトルに向けてスターをを切るわけだが、その前にアメリカツアーが控えている。このツアーが資金稼ぎではなく、きちんとしたフィジカル調整のためであると信じたいが、どうだろうか。昨シーズンは怪我人が多くて、フェラーラも気の毒に思うことが多かったから、トレーニングセンターに問題があるならそれもきちんと対応してもらいたい。

昨シーズンのようなフラストレーションが溜まるシーズンは送りたくないから、今季こそきっちり巻き返しをはかりたいね。

2010年5月19日水曜日

デル・ネーリ、ユベントスの新監督として再建を語る!!

Del Neri excited by Juventus challenge(ESPN)

Gigi Del Neri has admitted he can't contain his excitement after leaving Sampdoria to become the new manager of Juventus.

Del Neri is set to be unveiled as Bianconeri boss this week following a fantastic season with Sampdoria, in which he guided the Genoa outfit to fourth place in Serie A and Champions League football next season.

But European football is something that Del Neri will not be enjoying in 2010-11 , as Juventus finished seventh in the league, ending a dreadful season by missing out on Europa League football by four points, with Napoli pipping them to the post.

Nonetheless, Del Neri will be expected to build a team capable of challenging for next season's Scudetto and he admitted he is under no illusions as to the expectations at the club.

"In effect I feel a great enthusiasm," Del Neri told Tuttosport. ''Juve represent a point of departure or even one of arrival. At a club like Juve you are forced to carry great objectives. I will have to be demanding with the players, the club and myself.

"It's always the club that makes a Coach great, not the opposite. I have to take in the news. We [at Sampdoria] have been so focused on the Champions League that I have not had time to think about it. I am sincere. It's been much more difficult to take over a team that has won everything. Here there is the need to rebuild a mentality.

"There aren't any doubts on the fact that the components of the squad know how to play football. I think it's necessary to work on the attitude."

Del Neri's biggest challenge will be keeping hold of Juventus' biggest names, with goalkeeper Gianluigi Buffon likely to be top of the list of stars he needs to convince to stay in Turin.

"I hope so [that Buffon will stay]," Del Neri said. "I will speak to him. Gigi is Italy's goalkeeper. It wouldn't be easy to replace him.

"He is someone who can give a lot on the pitch and in the dressing for the ambition and the hunger for victories that accompanies him. Buffon and Del Piero represent a lot as you can imagine.''

And Del Neri's task looks to be easier than first thought, after Buffon's agent Silvano Martina said on Tuesday: "I don't know what else to say with regards to Buffon as it seems that he is the only Juventus player who should leave.

"Considering the ongoing reports, I want to remind everyone that Buffon is under contract with Juve and that next season he will play at Juve.

"When he was asked hypothetically where he would want to play if he left Juve, he always said his first choice would be England, but there is nothing else.

"He never said he would leave. (Luigi) Del Neri is an intelligent coach and knows he can count on Buffon."


ユベントスの新監督はサンプドリアチャンピオンズリーグ圏内に引き上げたデル・ネーリに決まりそうだ。オフィシャルでの公式発表はまだだが(水曜日の予定)、デル・ネーリはすでにユベントスの再建についてのインタビューに答えている。

ユベントスの監督をするということは大きなチャレンジであり、サンプドリアでチャンピオンズリーグを戦うよりも、ユベントスを率いることに魅力があると語っている。

デル・ネーリの最初のミッションはブッフォンの引き留めになりそうだ。ブッフォンは移籍すると公言はしていないが、ユベントスから出ていくとしたらプレミアということは言っており、デル・ネーリも彼の代わりを見つけるのは困難であることを認めている。その上で、ブッフォンはピッチでもドレッシングルームでもチームの野望を実現するために必要な存在であり、影響力が大きいことを理由に話し合うことになるとコメントしている。

デル・ネーリはキエーボの快進撃を支えた4-2-4システムで一躍有名になり、しばらく低迷していたもののサンプドリアで再びブレイク。ユベントスはウイングタイプの選手がいないだけにその補強をどうするかというところに問題点があるが、彼に任せるとフロントが決めた以上、ファンのひとりとして従おうと重う。

2010年5月18日火曜日

W杯南アフリカ大会のサポートメンバー4名を選出!!

2010FIFAワールドカップ 南アフリカ
SAMURAI BLUE(日本代表) サポートメンバー
(日本サッカー協会)

SAMURAI BLUE(日本代表) サポートメンバー <2010fifaワールドカップ南アフリカ>
Pos. 選手名 
生年月日 身長/体重 所属 国際Aマッチ出場/得点

DF 酒井 高徳 (サカイ ゴウトク/SAKAI Gotoku) 
1991年3月14日 176cm/74kg アルビレックス新潟 0 / 0

MF 香川 真司(カガワ シンジ/KAGAWA Shinji) 
1989年3月17日 172cm/63kg セレッソ大阪 13 / 2 

MF 山村 和也(ヤマムラ カズヤ/YAMAMURA Kazuya) 
1989年12月2日 184cm/80kg 流通経済大学 1 / 0 

FW 永井 謙佑(ナガイ ケンスケ/NAGAI Kensuke) 
1989年3月5日  177cm/67kg 福岡大学    1 / 0


即戦力サポートメンバーの“岡田構想”崩れる(スポーツニッポン)

日本サッカー協会は17日、W杯のサポートメンバーとしてMF香川真司(21=C大阪)、DF酒井高徳(19=新潟)、MF山村和也(20=流通経大)、FW永井謙佑(21=福岡大)の4人を選出したと発表した。

4人は21日からの埼玉合宿で代表チームに合流。W杯で敗退するまで練習相手を務めるが、代表23人の中からケガ人が出た場合は香川を含む予備登録7人から代替選手を優先的に選ぶ。岡田監督は「香川はケガ人が出た場合の即戦力なので頑張ってほしい」と説明した。

サポートメンバーは当初、岡田監督の「戦力にもなる若手」という希望もあり、DF槙野智章(23=広島)やFW宇佐美貴史(18=G大阪)らに水面下で同行を打診。だが、モチベーションなどの問題から説得に失敗した。日本協会の原技術委員長は「将来、日本サッカーを支えていく若い世代。代表チームにいい影響を与えるメンバーを選んだ」としたが、槙野らについて質問が及ぶと「誰に声をかけたとかは言えない。断られた選手もいる?……察してください」と苦渋の表情をにじませる場面も。即戦力を南アへ連れて行きたかった“岡田構想”は、もろくも崩れる結果となった。


W杯といえば、ベンチに座って空気を味わうだけでも経験になる。サポートメンバーとしてスタッフであっても世界レベルの試合を目の前で観ることができる。そのチャンスを投げすててまでサポートメンバーを断った選手がいるということは、岡田さんの求心力がそれだけないということだろう。

世界を相手にベスト4と大言壮語をしたのはいいけれども、セルビア2軍に対してホームで0-3の敗戦。相手にアピールの場を与えただけではなく、日本のサッカーファンに大いなる絶望をもたらした。

友人のサッカーファンはもう日本が出ない大会として楽しみたいと割り切っていると言うくらいだ。それくらいモチベーションは低くなっている。

そのことは十分に理解しているはずなのだが、岡田さんは相変わらず自分の考えを曲げようとしない。実際どういうメンバーで戦えば勝てるのかまったく見えてこない。個人的にはやりたいことがあるのだが、もうメンバーは決まってしまった。このメンバーではやりたいこともできない。

若手にも嫌われる監督で戦わなければならないという現実。それが本当に厳しいことであることは間違いない。

2010年5月17日月曜日

ユベントスは新体制で経営陣を一新の予定!!

New Juventus President Andrea Agnelli Sacks Jean Claude Blanc & Alessio Secco – Report(Goal.com)

New Juventus president Andrea Agnelli has wasted no time in stamping his authority on the club by sacking predecessor Jean Claude Blanc and sporting director Alessio Secco, according to Tuttosport.

Agnelli, who was announced as Blanc’s successor at the end of April and will officially begin his new role in the coming days, wants to remove all high profile figures who have contributed to the disastrous four years since the Calciopoli scandal in 2006.

Out go Blanc – who originally was expected to be demoted to a financial role – and transfer chief Secco, who has been panned by critics for signing a string of expensive flops. Roberto Bettega and chief scout Renzo Castagnini are also expected to be shown the door.

Blanc will wave goodbye after this summer’s tour of America. Next week Sampdoria coach Luigi Del Neri and CEO Giuseppe Marotta are expected to join Agnelli’s new Juventus.

The Bianconeri lost their final game of the season 3-0 at Milan last night and finish a miserable season in seventh place in Serie A.


ユベントスの新会長に就任したアンドレア・アニエッリの最初の仕事は前会長のブランとSDのセッコを解雇することとみられている。オフィシャルにはまだ発表されていないが、カルチョポリから4年間、財政改善を期待されたブランとチーム再建を託されていたセッコは思ったような役割ができず、アメリカツアーの後に役割を終えると思われている。

さらにベッテガも解任される可能性があるという。

ユベントスはサンプドリアから監督としてデル・ネーリ、GMとしてマロッタを迎える予定で動いており、旧体制をすべて一掃したいのかもしれない。

ベッテガの解任となるとユベントスの色が薄れてしまうと思うのだが、これも7位という悲惨なシーズンを送ったことの影響なのだろうね。

2010年5月16日日曜日

名古屋、苦手鹿島にホームで大敗!!

J League Division 1 Matchday 12 Nagoya 1-4 Kashima @ Toyota Stadium
Nagoya:Kennedy 46
Kashima:Nozawa 44,Koroki 53,Marquinhos 69,Motoyama 90+1

Nagoya 13/10 draw 9/4 Kashima 13/8(William Hill)

名古屋はグランパスレッドのファーストジャージ。システムは4-1-2-3。



ベンチメンバーはGK西村、竹内、千代反田、吉村、ダニルソン、杉本

鹿島は白一色のセカンドジャージ。システムは4-2-2-2。



ベンチメンバーはGK杉山、内田、伊野波、本山、青木、遠藤、大迫。

前半。鹿島のキックオフ。

7分、鹿島。右サイドの新井場からのロングフィード。興梠がポストで落とし、野沢がミドルを撃つが枠の上。

興梠のポストプレーからこぼれたところにフリーの野沢。ミドルを撃つが枠ととらえられず。

8分、名古屋。イ・ジョンスへのファールでケネディにイエローカード。

ポストプレーでイ・ジョンスを押し倒してしまいケネディにイエロー。

12分、名古屋。ゴール正面右遠目からのFK。三都主がエリア内に放り込んだボール。闘莉王がヘッドをあわせるがGK曽ヶ端の正面。

三都主のFK。闘莉王が飛びこむがジャストミートできず。

13分、鹿島。遅延行為でフェリペ・ガブリエルにイエローカード。

ファールの後でボールを蹴ってしまいフェリペ・ガブリエルにイエロー。

16分、名古屋。三都主に代えて吉村を投入。

三都主の負傷による交代。

22分、名古屋。左サイドの阿部からのフィード。ケネディがポストで落としてキープ。エリア内に出したパスにブルザノビッチが抜けだしてのシュート。クロスバーに嫌われる。

ケネディがポストプレーから粘ってボールをキープ。ブルザノビッチに出してそのままシュートを撃つがクロスバーに当たってはずれる。

40分、鹿島。中田浩二からのフィード。興梠がポストで落とし、マルキーニョスがシュートを撃つがゴール左に外れる。

中田浩二からの善戦へのフィード。興梠が落としてマルキーニョスが狙うが枠をとらえられず。

44分、鹿島先制。中田浩二から左サイドのフェリペ・ガブリエルへのフィード。フェリペ・ガブリエルが深くえぐってのクロス。ファーサイドで興梠が落とし、飛びこんだ野沢が左足で決めてゴール。0-1。

フェリペ・ガブリエルからのクロスを興梠がヘッドで落とし、野沢が左足で押し込んで先制。

アディショナルタイムは3分。

45分、名古屋。興梠へのファールで中村直志にイエローカード。

鹿島のカウンターを止めた中村直志にイエロー。

48分、名古屋。中村直志から右サイドの金崎に振ってのクロス。ファーサイドで受けた闘莉王が狙うがGK曽ヶ端がセーブ。

金崎が深くえぐってのクロス。闘莉王が受けて狙うがGK曽ヶ端の正面。

トータルショッツは名古屋5、鹿島4。

45分、名古屋。ブルザノビッチに代えて杉本を投入。

ブルザノビッチは惜しいシュートがあったが決めきれず。

後半。名古屋のキックオフ。

45分、名古屋同点。小川からのパスを左サイドで受けた金崎からのクロス。中央でケネディが受けて左足でシュート。ポストに当たって内側にこぼれてゴール。1-1。

左サイドでボールを受けた金崎が低いクロス。ケネディが中央で受けて左足で流しこむように押し込んで同点。

47分、名古屋。田中隼磨が右サイドから中に入りながらのミドル。GK曽ヶ端がセーブしてCKに。

田中隼磨が右サイドからカットイン。そのままミドルを撃つが曽ヶ端が弾き出す。

48分、名古屋。闘莉王のロングフィードをエリア内で受けた小川が囲まれながらもシュートを撃つが大きく枠の上。

闘莉王からのロングフィード。エリア内で小川が受けてシュートまでもっていくが枠をとらえられず。

50分、鹿島。小笠原がゴール前に持ちこみ、マルキーニョスに当ててこぼれたところを狙うが枠の上。

小笠原がキープ。マルキーニョスに当ててのリターンを狙うが枠をとらえられず。

52分、鹿島勝ち越し。前線へのフィード、マルキーニョスが増川に競り勝ってボールをキープ。GK楢崎の位置を確認して横に流して興梠が左足で無人のゴールに流しこんでゴール。1-2。

ロングフィードにマルキーニョスが抜けだし、増川を制してボールキープ。楢崎の位置を確認して興梠に流してそのまま押し込んで勝ち越し。

57分、名古屋。吉村からのボール。ケネディが落とし、中村直志が狙うが力なくGK曽ヶ端がキャッチ。

吉村のパスをケネディが落として、中村直志がシュートを撃つがジャストミートできず。

58分、名古屋。右サイドの田中隼磨からのクロス。ファーサイドで金崎がヘッドをあわせるがポストに嫌われる。

田中隼磨からのアーリークロス。金崎がヘッドをあわせるがポスト直撃。

62分、鹿島。マルキーニョスからの戻しを右サイドの新井場からのクロス。野沢が抜けだしてシュートを撃つがGK楢崎がキャッチ。

新井場からのパスを受けた野沢がフリーでシュートを撃つが力なく楢崎がキャッチ。

66分、鹿島。フェリペ・ガブリエルに代えて本山を投入。

フェリペ・ガブリエルは先制点を演出。

67分、鹿島追加点。興梠が潰れ、本山のパスに抜けだしたマルキーニョスがフリーでGK楢崎と1対1。右足できっちり決めてゴール。1-3。

ボールの奪い合いで興梠が潰れ、本山からのパス。マルキーニョスが抜けだして楢崎を破って追加点。

71分、名古屋。小川に代えて巻を投入。

小川は惜しいシュートがあったが決めきれず。

74分、名古屋。中村直志から右サイドの杉本へのフィード。杉本が抜いてのクロス。ファーサイドでケネディが落とし、こぼれたところを吉村が狙うがGK曽ヶ端がキャッチ。

杉本からのクロスをケネディが落とし、吉村がミドル。曽ヶ端がキャッチ。

76分、名古屋。前線でボールを受けたケネディがキープ。金崎に戻してシュートを撃つがGK曽ヶ端がセーブ。

ケネディのキープから金崎に戻してのシュートも力なく曽ヶ端がキャッチ。

78分、鹿島。左サイドを抜けてきた興梠がシュートを撃つがポスト直撃。リフレクトを本山が拾って右サイドの野沢に振ってのクロス。ファーでマルキーニョスが飛びこむがジャストミートできず。

興梠のシュートがポストを叩き、リフレクトを本山が拾って野沢に。野沢のクロスにマルキーニョスが飛びこむがジャストミートできず。

79分、鹿島。新井場に代えて伊野波を投入。

新井場はライトバックを無難にこなす。

83分、名古屋。左サイドからのFK。阿部が放り込んだボール。こぼれたところを杉本が折り返してニアに増川が飛びこむがゴール左に外れる。

阿部が放り込んだボール。左サイドにこぼれて杉本が拾ってクロス。増川が飛びこむが枠にいかず。

86分、鹿島。野沢に代えて青木を投入。

野沢は先制ゴールの活躍。

87分、名古屋。ユニフォームを脱いでしまった闘莉王にイエローカード。

何でもないところでユニフォームを脱いだ闘莉王にイエロー。

88分、鹿島。左サイドのマルキーニョスのキープから本山、小笠原とつないでのミドル。GK楢崎がセーブ。

本山からのパスをフリーで受けた小笠原のミドル。楢崎がセーブ。

アディショナルタイムは4分。

90分、鹿島追加点。マルキーニョスが前線に抜けだし、左サイドのジウトンへパス。ジウトンのシュートはポスト直撃だったが、名古屋のクリアは本山のところに。本山の右足のシュートが決まってゴール。1-4。

マルキーニョスがきっちりキープ。ジウトンに出してのシュートがポスト直撃。クリアを拾った本山のミドルが楢崎を破って駄目押し。

ゲームはこのままタイムアップ。1-4で鹿島の勝利。

トータルショッツは名古屋14、鹿島18。

ラ・シニョーラ、ロナウジーニョのドッピエッタに沈められる!!

Serie A Matchday 38 Milan 3-0 Juventus @ San Siro
Milan:Antonini 14,Ronaldinho 28,67

Milan 10/11 draw 12/5 Juventus 3/1(William Hill)

ミランはロッソネーロのファーストジャージ。システムは。



ベンチメンバーはGKアッビアーティ、ネスタ、アバーテ、ヤンクロフスキ、フンテラール、マンシーニ、インザーギ。

ユベントスはビアンコネーロのファーストジャージ。システムは。



ベンチメンバーはGKマニンガー、カセレス、レグロッターリェ、パオルッチ、カモラネージ、アマウリ、トレゼゲ。

プリマ・テンポ。ユベントスのキックオフ。

3分、ユーベ。カンドレーヴァ、サリハミジッチとつないで、抜けだしたイアクインタが右サイドから切れ込んでティーロ。ゴール左に外れる。

カンドレーヴァのパスに抜けだしたイアクインタがエリア内に切れ込んでのティーロ。枠をとらえられず。

6分、ユーベ。ゼビナのパスに抜けだしたカンドレーヴァがティーロを撃つがクロスバーの上。

ゼビナのパスにカンドレーヴァが抜け出すがティーロは大きく枠の上。

8分、ミラン。左サイドを抜けだしたアントニーニが深くえぐってのクロス。ファーサイドでパトがヘッドをあわせるがGKブッフォンがキャッチ。

アントニーニのクロスにパトがヘッドをあわせるがブッフォンがセーブ。

11分、ユーベ。左サイドのグロッソからのリターンをもらったマルキジオがミドル。GKジダがセーブ。

マルキジオの強烈なミドル。リフレクトはイアクインタにこぼれるがジャストミートできず。

13分、ミラン先制。セードルフの浮き球に抜けだしたアントニーニが右足でGKブッフォンの頭上をループで破ってレッテ。1-0。

アントニーニとセードルフのウーノ・ドゥーエからアントニーニが抜けだしてループでブッフォンの頭上を抜いて先制。

20分、ミラン。カンドレーヴァの突破を止めたガットゥーゾにカルテリーノ・ジャッロ。

カンドレーヴァのカウンターをファールで止めたガットゥーゾにジャッロ。

26分、ユーベ。左サイドからデル・ピエロ、マルキジオ、サリハミジッチと中央につないでのティーロ。ゴール右に外れる。

デル・ピエロのキープからマルキジオ、サリハミジッチとつないでのティーロ。枠をとらえられず。

27分、ミラン。追加点。ロナウジーニョがパトとのウーノ・ドゥーエから右足でGKブッフォンを破ってレッテ。2-0。

ロナウジーニョのドリブルから引っかけたボールをパトに当ててリターンをそのままティーロ。ブッフォンを破って追加点。

32分、ミラン。右サイドのボリエッロのキープからピルロに戻してのミドル。クロスバーの上。

ボリエッロが右サイドでキープ。中に切れ込んでピルロに戻してのミドル。大きく枠の上。

35分、ユーベ。ボリエッロへのファールでカンナヴァーロにカルテリーノ・ジャッロ。

ボリエッロへの激しいタックルでカンナヴァーロにジャッロ。

38分、ユーベ。ゼビナのボールカットから中に切れ込んで前線のデル・ピエロに。デル・ピエロがティーロを撃つがGKジダが弾いてアンゴロに。

デル・ピエロの強烈なティーロはジダが弾き出す。

39分、ユーベ。右サイドでカンドレーヴァとサリハミジッチのパス交換からサリハミジッチのクロス。カンナヴァーロがヘッドをあわせるがゴール右に外れる。

サリハミジッチのクロスにアンゴロで残っていたカンナヴァーロがヘッドをあわせるが枠をとらえられず。

アディショナルタイムは1分。

プリマ・テンポはこのまま終了。2-0とミランリードで折り返し。

ボールポゼッションはミラン61.1%、ユーベ38.9%、ショッツオンゴールはミラン3、ユーベ3、ショッツワイドはミラン3、ユーベ5、ブロックドショッツはミラン1、ユーベ3。

45分、ユーベ。サリハミジッチに代えてカモラネージ、ブッフォンに代えてマニンガーを投入。

サリハミジッチはチャンスに絡んでいたが決定的なティーロを決められず。ブッフォンは怪我なのかモチベーションなのか。

セコンド・テンポ。ミランのキックオフ。

49分、ユーベ。ピルロへのファールでグロッソにカルテリーノ・ジャッロ。

ピルロへの後ろからのタックルでグロッソにジャッロ。

50分、ミラン。ゴール正面やや右からのプニツィオーネ。パトの強烈なティーロはGKマニンガーが弾き返す。

パトが狙うがマニンガーがパンチングで逃れる。

60分、ミラン。ファヴァッリに代えてネスタを投入。

ファヴァッリは安定した守備。

66分、ミラン追加点。パトから右サイドのザンブロッタに振ってのクロス。ファーサイドまで抜けたところ、ロナウジーニョが右足でGKマニンガーを抜いてレッテ。3-0。

パトから右サイドのザンブロッタに振ってのクロス。ユーベのクリアがロナウジーニョにこぼれてそのままティーロ。マニンガーを破って追加点。

67分、ミラン。レッテのあとでユニフォームを脱いだロナウジーニョにカルテリーノ・ジャッロ。

ユニフォームを脱いで振り回したロナウジーニョにジャッロ。

70分、ミラン。ロナウジーニョに代えてインザーギを投入。

ロナウジーニョはドッピエッタの活躍。

75分、ユーベ。ゼビナに代えてカセレスを投入。

ゼビナは効果的なパスカットもあったが。

76分、ユーベ。右サイドでカンドレーヴァ、カセレスとつないでのリターン。マルキジオがミドルを放つがGKジダがセーブ。

右サイドから崩してマルキジオのミドル。ジダがセーブ。

86分、ミラン。GKジダに代えてGKアッビアーティを投入。

ジダは安定した守備。ラストシーズンだからか。

アディショナルタイムはなくタイムアップ。3-0でミランの勝利。

ボールポゼッションはミラン60.3%、ユーベ39.8%、ショッツオンゴールはミラン5、ユーベ5、ショッツワイドはミラン4、ユーベ8、ブロックドショッツはミラン2、ユーベ7。

ユーベは本当にひどいシーズンだった。ミスパスが目立ち、無理目のミドルも多く、そしてカウンターを嫌というほど食らった。再建は難しいだろうね。次の監督が誰になるにせよ。

2010年5月14日金曜日

ユベントスの新監督はデル・ネーリで決まりか

Report: Juventus To Name Luigi Delneri As Boss Next Week(Goal.com)

Luigi Delneri is set to quit Sampdoria to become the new Juventus coach, according to La Gazzetta dello Sport newspaper.

The Bianconeri hierarchy have allegedly plumped for the 59-year-old to replace Alberto Zaccheroni after talks with Liverpool manager Rafael Benitez collapsed.

Delneri has yet to sign on the dotted line but is said to have already agreed a two-year deal worth €1.5 million per season.

The decision is expected to be made official after the final game of the Serie A season to avoid unsettling the Blucerchiati’s bid for a Champions League spot.

An official announcement will presumably be released next Wednesday when Andrea Agnelli is sworn in as the new Juve President.

Delneri is to reunite with Samp chief executive Giuseppe Marotta in Turin as the latter has already signed on to become Juve's new director general.


チャンピオンズリーグ圏内を逃したユベントスの新監督はかつてキエーボを率い、今シーズンはサンプドリアの快進撃を支えたルイジ・デル・ネーリになるのではないかと言われている。

リバプールの監督であるラファエル・ベニテスの招聘に動いていたがそのプランは崩壊。

ミラクル・キエーボを率いて大旋風を起こしたデル・ネーリとは年俸150万ユーロ(約1億7600万円)の2年契約で合意していると言われている。

ユベントスはアンドレア・アニエッリ新会長のもと、チームの再建とスクデット争いのために、デル・ネーリにすべてを託すことになるというが。

決定は来週の水曜日になるとのこと。そこまで見守りたいと思う。

2010年5月13日木曜日

バックアップメンバーの7人は岡田さんの迷いの表れなのか

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Match No.10 Japan vs. Cameroon @ Free State Stadium-Mangaung/Bloemfontein 14/06 16:00

Japan 21/10 deaw 11/5 Cameroon 21/20(William Hill)

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Match No.25 Netherlands vs. Japan @ Durban Stadium-Durban 19/06 13:30

Netherlands 1/2 draw 12/5 Japan 5/1(William Hill)

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Match No.43 24/06 Denmark vs. Japan @ Royal Bafokeng Stadium-Rustenburg 24/06 20:30

Holland 8/13 Cameroon 4/1 Denmark 4/1 Japan 11/1(William Hill)

2010FIFAワールドカップ 南アフリカ  
FIFA登録30名 SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー
(日本サッカー協会)

GK
98/02/06 川口 能活 カワグチ ヨシカツ KAWAGUCHI Yoshikatsu
1975.08.15 180cm 77kg ジュビロ磐田 116/-104

98/02/06 楢﨑 正剛 ナラザキ セイゴウ NARAZAKI Seigo
1976.04.15 187cm 80kg 名古屋グランパス 75/-73

--- 川島 永嗣 カワシマ エイジ KAWASHIMA Eiji
1983.03.20 185cm 80kg 川崎フロンターレ 8 -6

DF
06 中澤 佑二 ナカザワ ユウジ NAKAZAWA Yuji
1978.02.25 187cm 78kg 横浜F・マリノス 102/17

--- 田中 マルクス闘莉王 タナカ マルクストゥーリオ TANAKA Marcus Tulio
1981.04.24 185cm 82kg 名古屋グランパス 37/7

06 駒野 友一 コマノ ユウイチ KOMANO Yuichi
1981.07.25 172cm 76kg ジュビロ磐田 51/0

--- 岩政 大樹 イワマサ ダイキ IWAMASA Daiki
1982.01.30 187cm 85kg 鹿島アントラーズ 2/0

--- 今野 泰幸 コンノ ヤスユキ KONNO Yasuyuki
1983.01.25 178cm 73kg FC東京 34/0

--- 長友 佑都 ナガトモ ユウト NAGATOMO Yuto
1986.09.12 170cm 68kg FC東京 23/3

--- 内田 篤人 ウチダ アツト UCHIDA Atsuto
1988.03.27 176cm 62kg 鹿島アントラーズ 31/1

MF
06 中村 俊輔 ナカムラ シュンスケ NAKAMURA Shunsuke
1978.06.24 178cm 70kg 横浜F・マリノス 95/ 24

02/06 稲本 潤一 イナモト ジュンイチ INAMOTO Junichi
1979.09.18 181cm 75kg 川崎フロンターレ 79/5

06 遠藤 保仁 エンドウ ヤスヒト ENDO Yasuhito
1980.01.28 178cm 75kg ガンバ大阪 91/8

--- 中村 憲剛 ナカムラ ケンゴ NAKAMURA Kengo
1980.10.31 175cm 67kg 川崎フロンターレ 45/5

--- 松井 大輔 マツイ ダイスケ MATSUI Daisuke
1981.05.11 175cm 64kg グルノーブル(フランス)  22/1

--- 阿部 勇樹 アベ ユウキ ABE Yuki
1981.09.06 177cm 77kg 浦和レッズ 42/3

--- 長谷部 誠 ハセベ マコト HASEBE Makoto
1984.01.18 177cm 66kg VfLヴォルフスブルク(ドイツ)  28/ 1

--- 本田 圭佑 ホンダ ケイスケ HONDA Keisuke
1986.06.13 182cm 76kg CSKAモスクワ(ロシア)  12/4

FW
06 玉田 圭司 タマダ ケイジ TAMADA Keiji
1980.04.11 173cm 67kg 名古屋グランパス 68/16

--- 大久保 嘉人 オオクボ ヨシト OKUBO Yoshito
1982.06.09 170cm 73kg ヴィッセル神戸 46/5

--- 矢野 貴章 ヤノ キショウ YANO Kisho
1984.04.05 185cm 76kg アルビレックス新潟 17/ 2

--- 岡崎 慎司 オカザキ シンジ OKAZAKI Shinji
1986.04.16 174cm 76kg 清水エスパルス 25/16

--- 森本 貴幸 モリモト タカユキ MORIMOTO Takayuki
1988.05.07 180cm 75kg カターニャ(イタリア)  3/1

※GKの「得点」は失点数 5月10日発表済みメンバー

5月12日発表

DF
--- 徳永 悠平 トクナガ ユウヘイ TOKUNAGA Yuhei 
1983.09.25 180cm 76kg FC東京 7/0

--- 槙野 智章 マキノ トモアキ MAKINO Tomoaki 
1987.05.11 182cm 77kg サンフレッチェ広島 2/0

MF
06 小笠原 満男 オガサワラ ミツオ OGASAWARA Mitsuo 
1979.04.05 173cm 72kg 鹿島アントラーズ 55/7

--- 石川 直宏 イシカワ ナオヒロ ISHIKAWA Naohiro 
1981.05.12 175cm 69kg FC東京 5/0

--- 香川 真司 カガワ シンジ KAGAWA Shinji 
1989.03.17 172cm 63kg セレッソ大阪 13/2

FW
--- 前田 遼一 マエダ リョウイチ MAEDA Ryoichi 
1981.10.09 183cm 80kg ジュビロ磐田 5/2

--- 田中 達也 タナカ タツヤ TANAKA Tatsuya 
1982.11.27 168cm 63kg 浦和レッズ 16/3


バックアップメンバーの7人が発表されたわけだが。この人選を見るとますます岡田さんのやりたいサッカーがわからなくなる。23名のメンバーではサイドアタックを捨てているようにも見えたのだが、バックアップメンバーでは石川、田中達也を入れてサイドに開くことができるタイプの選手を選んでいる。もし、23人の中に怪我人が出て彼らが入った場合、岡田さんのいう「いつものメンバーが欠けた場合にはサッカーができない」という事態になるのではないか。

発表についてマスコミ各社は小笠原、槙野、石川らの名前を挙げて、望みをつないだ的な記事に終始している。そういう問題ではないことはわかっているだろうに、なぜそこを突っ込まないのだろう。

ファンのレベルは上がっている。ドイツのときのような楽観論はほとんどない。マスコミもドイツではジーコ解任を裏で叫んだはずだ。にもかかわらず、4年前と同じことを繰り返そうとしている。

ファンに迎合してサッカーは駄目だとなれば、サッカーの火を消すことになる。それはわかる。だが、議論もできないのでは意味がない。日本の新聞は外国の新聞のように読者の意見を受け付けていない。コメントということで読者がどれだけ高い関心を持っているかということを考えていないのだ。

そんな一方通行ではファンは離れていく。だから、見出しで目を引きつけるような迎合記事を書くしかない。その繰り返しだ。

岡田さんのことについても、駄目なら駄目とプレッシャーをかけるべきだった。それが出来なかったことは日本人すべての責任になるのだろう。解任の要求を突きつけたファンにしても、迎合記事を書いたマスコミにしても、日本サッカー協会にしても。

応援するしかないにしても、これだけワクワクしない本戦というのは初めてなのではないだろか。

2010年5月12日水曜日

ユベントスの守護神ブッフォンはプレミアに去ってしまうのか?

Juventus Goalkeeper Gianluigi Buffon Set For Arsenal Move - Report(Goal.com)

Gianluigi Buffon has been tipped to leave Juventus and join Premier League side Arsenal, according to Sky Sport 24.

After nine years with the Old Lady, Buffon is set to pack his bags and head for the north London club.

A dreadful league season, no Champions League, three managerial changes, three presidential changes and a worse goals against record than relegated Atalanta have got the alarm bells ringing for the Italian international.

Two weeks ago Buffon said his intention was to remain in Turin, but that he wouldn't mind moving to England should the club decide to part company with him.

And it's in the Premier League where he has the biggest following. Manchester United, Manchester City and Arsenal are all keen.

United are looking for an alternative to Edwin van der Sar, while City are relying on their millions to attract Buffon.

But he recently said they were not considered a big enough club, and their failure to qualify for the Champions League has also put a downer on any move.

Thus it's Arsenal who remain in pole position. It's no secret they need a goalkeeper, and Buffon's experience fits the bill for Arsene Wenger.


ユベントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォンアーセナル移籍の可能性が大きくなっている。チャンピオンズリーグの権利を逃したこと、監督、会長がそれぞれ3回も変わり、チームがひどい状態であることもひとつの理由だろう。

あたらしいチャレンジということもあるのだろうけれども。

ジダンをレアル・マドリーに売却した利益でパルマから獲得したとき10年はGKに困らないと言われたものだが、奇しくもその10年でブッフォンは去ってしまうかもしれないこととなってしまった。

彼はB降格のときにも残留したし、デル・ピエロがいないときにはキャプテンも務めてくれた。感謝しかないが、ライバルになるというのは寂しい気持ちがする。

いつまでも残留してユベントスのビッグイヤー獲得に貢献してほしい。そう思うのだけど、もう無理なのだろうか。

2010年5月11日火曜日

日本代表は決まってしまった。岡田さんの偏狭な理論で

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Match No.10 Japan vs. Cameroon @ Free State Stadium-Mangaung/Bloemfontein 14/06 16:00

Japan 21/10 deaw 11/5 Cameroon 21/20(William Hill)

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Match No.25 Netherlands vs. Japan @ Durban Stadium-Durban 19/06 13:30

Netherlands 1/2 draw 12/5 Japan 5/1(William Hill)

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Match No.43 24/06 Denmark vs. Japan @ Royal Bafokeng Stadium-Rustenburg 24/06 20:30

Holland 8/13 Cameroon 4/1 Denmark 4/1 Japan 11/1(William Hill)

リアリズムに徹した岡田監督(スポーツナビ)

「サプライズはカズ(三浦知良)!」
そんな書き込みがツイッターのタイムラインで散見されるようになったのは、5月10日のメンバー発表を直前に控えた週末のことである。およそワールドカップ(W杯)イヤーとは思えぬ、何とも冷めきった空気の中で迎える「国民的行事」。そんな、盛り上がろうにも盛り上がれないもどかしさを払しょくさせるべく、半ば本気で「カズ」の名を挙げるファンは意外と多い。

今年43歳。今も現役を続けているとはいえ、常識的に考えてカズがW杯メンバーに名を連ねる可能性がほぼゼロに近いことは、誰もが認めるところであろう。「また次(のW杯)を目指します」という当人のコメントも、もはや4年に一度のお約束となって久しい。にもかかわらず、少なからずのファンが「サプライズはカズ!」を期待しているのはなぜか。求められているのは多分、プレーそのものではない。むしろ、今の日本代表に欠落した「何か」を埋めてくれる象徴として認識されているからこそ、今も根強い「カズ待望論」が存在しているのだと思う。これに加えて、かつて「外れるのはカズ!」と言い放った岡田武史監督に対する、今なお割り切れぬ複雑な感情が拍車をかける。

かくして12年の歳月を超えて、今回のメンバー発表はいつにも増して「カズ待望論」が横溢(おういつ)することとなったわけだが、もちろん会場で彼の名前が読み上げられることはなかった。とはいえ、その影響力がまったくなかったかといえば、否である。それは岡田監督が、予備登録メンバー枠の7名について一切言及せず、出場メンバー23名のみを発表するにとどめたことからも明らかだ。指揮官の脳裏に、12年前の苦い記憶が残っていたからこそ、30名から23名に絞り込むという合理的な選択肢をあえて排除したのは間違いないだろう。

結局のところ、今回は大きなサプライズもなく、イベントはつつがなく終了。ほとんど招集されていない選手が選出されることもなければ、さりとて「不動」と思われていた選手がばっさり切られることもなく、終わってみればほぼ順当な顔ぶれが並んだ。そして、全体的に強く感じられたのは、岡田監督の徹底したリアリズムであった。


三浦知良待望論があったのは事実だ。そういう情報はあちこちで飛び交っていたし、ロジェ・ミラを越える最年長ゴールの可能性だってあった。もちろん、可能性だけならすべての選手にあったわけだけれども。

ただ、メディアがリアリズムというのはいささか言葉を知らないのではないかとしか思えない部分がある。このメンバーは岡田さんにとってのリアリズムであり、勝てるメンバーであるとファンに納得させるレベルではなからだ。

たとえば、遠藤と中村俊輔

遠藤は肝炎を患ってから持久力に問題を抱えている。オシムのときにはロングディスタンスを駆け上がる運動量を見せたが、最近の試合ではダイナミックな運動量をほとんど見せない。天皇杯決勝で試合を決めたゴールのときくらいか。日本代表ではほとんど動かない。

中村俊輔も股関節の故障からまだ復帰していない。プレーはできているが全盛期に比べれば半分以下の出来だ。セルティックであれだけのプレーをした選手が、Jリーグレベルで埋もれてしまっている。たしかにアシストはある。だが、実況でいくら褒めてもキレがある動きにはとても見えない。

このレベルの選手を中心として据えなければならないのが、今の日本代表なのだ。といって、他に代わる選手がいない。いや、岡田さんの中ではいないということなのだろう。

岡田さんは非常に視野が狭く、頑固だ。一度決めたことは絶対に守ろうとする。選手交代にしても時間が決まっているかのように柔軟性がない。組織は硬直化し、ベンチメンバーの士気は落ちる。どうせ出られないという意識が強くなり、プレーが雑になる。

その中で貪欲さを見せた選手もいたが、岡田さんは選ばなかった。おそらく、試合を視察していても何を見ていいのかわかっていないのだろう。守備のセオリーすら知らない監督だ。ヨーロッパならスカウトすら務まらない。

比較的、納得できたのは岩政の選出である。鹿島アントラーズの守備の要も、代表メンバー23名の中ではキャップ数は最少の「2」。中澤佑二、田中マルクス闘莉王に代わるセンターバックのバックアッパーとしては、これまでユーティリティープレーヤーである今野泰幸と阿部勇樹が優先されてきた。こうした冷遇ぶりを見るにつけ、岩政が23名枠に残るのは厳しいと予想していたのだが、経験不足を補ってあまりある高さ(187センチ)と強さは、やはり捨て難いものがあったのだろう。中澤と闘莉王に不測の事態が生じた場合、前線に長身選手をそろえる対戦相手に対して、180センチに満たない今野や阿部ではおのずと限界もある。その意味で岩政の選出は、いささか意外に感じられたものの、実は極めて現実的な選択だったと思う。

しばらく代表から離れていた川口の選出は、本人のけがの状況もあって、当初は驚きをもって受け止められた。しかし、ベンチからチームを鼓舞するという役どころとしては、なかなか悪くないチョイスである。それに今の代表チームには、06年大会の宮本恒靖のような「調整役」のリーダーを欠いていた。今の川口ならリーダーとしてはもちろん、02年大会における中山雅史や秋田豊のような「ベテラン」としての役割も期待できる。もちろん、第3GKというポジションを考えるなら、川口が南アのピッチに立つチャンスはおそらく皆無だろう。それでも、指揮官が言うところの「リーダーシップ」に優れ、かつ「選手から一目置かれる存在」である川口がチームに与える影響は、決して小さくないはずだ。これまた、岡田監督のリアリスティックな人間観察による人選と言えよう。

一方、最も予想外だったのが矢野の選出。これまで岡田監督が、長身FWの起用には消極的だったことに加え、当人も今季のJリーグは決して好調とは言い難い(第11節現在ノーゴール)。それでも先月のセルビア戦で途中出場していたことを考えると、実は指揮官の構想にしっかり組み込まれていたと見るべきだろう。矢野が果たすべき役割については「セットプレーの守備、そして前線での追い回し、またはカウンターアタックでの飛び出し」(岡田監督)と語っているので、むしろ得点能力以外の部分で期待されているようだ。本大会でどれだけ出番があるかは微妙だが、指揮官が言う「使いどころ」がいかなる場面なのか、密かに注目したいと思う。


岩政についてはCBのバックアッパーは彼しかいないというところが本当のところだろう。高木、栗原と試したけれども、岡田さんには物足りなかった。CBを試す機会はたくさんありながら、かたくなに中澤、闘莉王のコンビを使い続けてきた岡田さんにとってカードの累積とか怪我とかは考えていなかったのに違いない。

だから、現実に闘莉王のレッドで使えないという状況を突きつけられると慌ててしまった。

この23人のプランはこれから始まるキャンプ、3試合のフレンドリーマッチで中澤か闘莉王のどちらかが長期離脱を強いられる怪我をした時点で終わってしまうプランなのだ。

川口についてはリーダー役という言葉で説明が行われた。チームキャプテンという先走った報道をしたスポーツ紙もある。この選択には驚きはなかった。第3GKとして納得しているなら、チーム内を鼓舞する役に徹するということだろう。気を抜いていたら雷を落とす情熱も川口は持っている。中田英寿が理想を語ってチームメイトとの意識の差を感じさせたようなことはないだろう。中田英寿は戦術音痴ではあったが、世界を知っていた。だが、今の日本代表は全員が戦術音痴で同レベルでしかないからだ。

矢野についてはドローのときにというコメントだったのだが、ドローの時期をいつと想定しているのかわからない。下手をすれば開始1分でそのプランは崩れてしまうかもしれない。前線からのフォアチェックは無駄ではないが、全体で連動しなければ意味がなくなってしまう。矢野だけがプレスをかけると彼だけが消耗する。そういうコマとして使うということなのだろうか。それなら、そういうスタミナを求めるのも岡田さんらしいのだが。

先に、スポーツナビがツイッターで募集した「日本代表に選ぶべき選手」として、多くの支持を集めていたのが、前田遼一と石川直宏であった。前者は昨シーズンのJリーグ得点王であり、後者は右サイドからのダイナミックな仕掛けが持ち味。いずれも代表の攻撃に豊かなバリエーションをもたらすであろう逸材である。しかし岡田監督は、前田の高さとしなやかさ、あるいは石川の突破力とイマジネーションよりも、矢野の「フィジカル、スピード、運動量」を選んだ。もちろん、好みの問題もあるだろう。だがそれ以前に、前田については「戦術面での考え方の相違」が伝えられており、石川については度重なるけがのためアピールのチャンスは極めて限られていた。ゆえに両者の落選は(いずれも残念な理由ではあるが)致し方ないとも言える。

今季のJリーグでの好調ぶりから、小野伸二と田中達也を推す声も多かった。小野は、ドイツでの不遇の日々を払しょくするかのような活躍ぶりで、清水の躍進に大きく貢献。田中も、このところ目覚しい復調ぶりを見せていた。とりわけ小野については、今季に入ってコンディションを崩していた遠藤保仁のバックアップとして、選出される可能性は高いと見ていた。しかし岡田監督は、直近のJでの結果よりも、2年近くも代表から遠ざかっていたリスクを、より重視したようである。かくして、中村俊輔を中心とする中盤の序列は、しっかり堅持されることとなった。FWの田中についても同様。裏に抜けるタイプの選手としては、とうに岡崎慎司が主軸となっており、ドリブラータイプでは「野性味を取り戻しつつある」(岡田監督)という大久保嘉人がいる。結果として、ギャンブルよりも安定感を重視する岡田監督の考えが、ここでも色濃く反映されることとなった。

一方で「割りを食った」感が否めないのが、若手選手である。GKの西川周作、DFの槙野智章、そしてMFの香川真司といった「4年後」を担う世代の選手たちは、今回は選出を見送られた。この件について岡田監督は「次の世代とか、経験させるためにということで選んだ選手は1人もいない」と言明。就任以来、積極的に若手にチャンスを与えてきた岡田監督だが、最後はリアリズムに徹した「勝つための」メンバーを優先させるしかなかったようだ。もっとも、本大会に帯同させるサポーティングメンバーについては、若手の中から「4人くらい選ぶ」としている。おそらく西川、香川あたりは、この中に含まれるのではないか。


岡田さんは自分の定規にあわない選手は選ばない。そういうことだろう。磐田の戦術を採用すれば前田はかならず点をとるのだがそれは岡田さんのプライドが許さないということで、石川はチャンスに決められなかったというネガティブなイメージがついて回ったに違いない。どちらもクラブの成績ではなく、日本代表での結果にこだわった結果だ。岡田さんの戦術にあわない選手は呼ばなかった。それだけのことだ。

小野と田中達也も同じだろう。小野を選ぶと中村俊輔、遠藤、中村憲剛と同タイプの選手が4人も揃うことになる。4人を同時に出すことは難しい。さすがにそう考えたのではないか。

また、稲本を使わざるを得ないのも日本代表が劣化していることと関係している。稲本ははっきりいって下り坂の選手。今なら本田拓也のほうがまだ活躍できそうだが、彼もパフォーマンスが安定しない。だから、ベテランに頼らざるをえない。悪循環である。

若手に関しては、本当に勝つつもりで選んだために入る余地がなかったということだろう。岡田さんにとっては若手は未知数の戦力なのだ。香川、槙野は有望株だが、そのまま成長するとは限らない。だから、ひとりも選ばなかったということ。それだけのことだ。

最後に、今回の23名のリストを眺めてみて気になったことについて、この機会に指摘しておく。念のため申し添えておくが、私はここで岡田監督の人選にケチをつけようという意図はない。そうではなく、もっと大局的な視点から、今回のメンバー選考に考察を加えておきたいのである。

私が何より気になったのは、その年齢構成についてである。今回の23名は平均年齢は27.8歳で、過去4大会では最も高い。そのうち30代の選手は7名。これもまた過去最多である。最年長は34歳(楢崎と川口)、最年少は22歳(内田篤人と森本貴幸)。全員が「昭和生まれ」だ。これほど代表が「高齢化」したのは、前述のとおり岡田監督が若手の勢いよりも、ベテランの経験を優先させたからである。その判断自体は尊重する。ただし、ここで私たちは奇妙な事実に気付く。ベテランが多いわりにはW杯経験者は8人しかいないのだ(06年大会は平均年齢27.2歳で、W杯経験者は11名)。つまり、年齢の割には世界を知らない、というのが今の日本代表の実像なのである。

思えば4年前、今野、阿部、そして松井大輔といったアテネ五輪世代は、チーム内の序列を重んじる当時のジーコ監督によって、ことごとくドイツへの道を断たれている(例外は駒野友一と追加招集された茂庭照幸)。同世代の長谷部誠も同様。闘莉王にいたっては、一度も招集されることはなかった。余談ながら、4年前のメンバー発表の際のコラムで、私は以下のような危機感を訴えている。

「松井をはじめとする現在25歳前後のアテネ世代は、最も伸び盛りの時代に世界を体感することなく、今大会をテレビ観戦することとなった。2010年、もし本大会出場のチャンスが与えられたとしても、すでに彼らは29歳。今の中田英と同じ年齢で、初めてのW杯を迎えることになる。この現実を、われわれは決して看過すべきではないだろう」

かくして日本代表は、4年前の「負債」を抱えたまま、一方で4年後に向けた「投資」も手控えて、南アでの本大会に臨むこととなった。前者については岡田監督を気の毒に思うが、後者についてはブラジル大会を目指す次期監督の「負債」となる可能性がある(くしくもこの日、岡田監督は続投の意思がないことをほのめかしている)。もちろん、岡田監督が選んだ23名は「われわれの代表」であり、本大会では全力で応援するつもりだ。しかし一方で、経験不足という「負債」がまたしても持ち越され、代表の人材が4年ごとに先細りしている現状についても、私たちは決して目をそむけるべきではないだろう。

祭典が終われば、すぐまた4年後に向けたプロジェクトが始まる。メンバー発表会見を取材するのは今回で3回目だが、取材を重ねるたびに4年という年月のはかなさを痛感せずにはいられない。果たして4年後、日本サッカーをめぐる状況は、どうなっているのだろうか。そしてカズは、そのころも依然としてW杯を目指しているだろうか。


この点については間違いなくおかしいと言わざるをえない。宇都宮徹壱さんがそういう疑問をもっていたのならなぜ会見場で質問しなかったのだろう。日本サッカー協会が同じ質問者を選び続けたということもあるだろうが、もっとごりごりとプレッシャーをかけつづけてもよかったはずだ。キャプテンを誰にするとかしないとか、ブラジルまでのオファーがあった場合とか、そういう下らない質問をするくらいなら、もっと侃々諤々議論できるような質問をして欲しかった。岡田監督は最後まで過保護なままで本大会に向かっていく。それは日本代表の崩壊を目の当たりにすることになるのだろう。岡田さんはもう日本に帰ってくるつもりはないかもしれない。日本代表監督としての報酬は海外で暮らすには十分な額だからね。