2011年1月31日月曜日

ラ・シニョーラ、マルキジオの先制も実らず逆転負け!!

Serie A Matchday 22 Juventus 1-2 Udinese @ Olimpico di Torino
Juventus:Marchisio 60
Udinese:Sapata 67,Sanchez 85

Juventus 6/5 draw 9/4 Udinese 23/10(William Hill)



ユベントスはビアンコネーロのファーストジャージ。システムは4-4-2。



ベンチメンバーはGKストラーリ、ソーレンセン、バルザーリ、サリハミジッチ、シソコ、リベルタッツィ、ジャンネッティ。

ウディネーゼはオレンジ一色のセカンドジャージ。システムは3-3-2-2。



ベンチメンバーはGKベラルディ、コーダ、パスクワーレ、バドゥ、アブディ、デニス、コッラーディ。

プリマ・テンポ。ユベントスのキックオフ。

10分、ウディネーゼ。インレルから右サイドのイスラに振ってのクロス。ニアでサンチェスがヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

インレルから右サイドのイスラに展開してのアーリークロス。ニアでサンチェスがヘッドで狙うが枠をとらえられず。

12分、ウディネーゼ。右サイドのスローインを受けたピンツィがクロス。ファーでアルメーロがヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

右サイドの細かいパスからピンツィのアーリークロス。ファーにアルメーロが飛びこむが枠をとらえられず。

18分、ユーベ。ボヌッチがボールカットから果敢にオーバーラップ。そのままミドルを撃つがゴール左に外れる。

パスをインターセプトしたボヌッチがドリブルで持ち上がりミドル。枠をとらえられず。

26分、ウディネーゼ。デル・ピエロのプニツィオーネをハンドで止めたサンチェスにカルテリーノ・ジャッロ。

デル・ピエロのティーロを手で止めたサンチェスにジャッロ。

27分、ユーベ。ゴール正面からのプニツィオーネ。デル・ピエロが直接狙うがクロスバーの上。

デル・ピエロのティーロは枠をとらえられず。

30分、ユーベ。故意のハンドでホルヘ・マルティネスにカルテリーノ・ジャッロ。

ゴール前の突破で手を使ったホルヘ・マルティネスにジャッロ。

32分、ユーベ。グロッソから左サイドのマルキジオへパス。深くえぐってのリターンを受けたアクイラーニがティーロ。クロスバーの上。

マルキジオが左サイドを突破しての戻しをアクイラーニが狙うが宇宙開発。

36分、ユーベ。右サイドのグリゲラからのパスを受けたデル・ピエロがミドル。GKハンダノビッチがセーブ。

右サイドのスローインからグリゲラ、デル・ピエロとつないでのミドル。ハンダノビッチがセーブ。

37分、ユーベ。デル・ピエロのアンゴロ。クリアをフェリペ・メロが拾ってデル・ピエロに戻してクロス。ニアで受けたグロッソが狙うがGKハンダノビッチがキャッチ。

デル・ピエロのアンゴロからこぼれをフェリペ・メロがデル・ピエロにつないでのクロス。ニアでグロッソが狙うがハンダノビッチがキャッチ。

38分、ユーベ。クラシッチの突破から右サイドのグリゲラに振ってのクロス。ファーでホルヘ・マルティネスがヘッドで狙うがゴール左に外れる。

クラシッチのドリブル突破から右サイドのグリゲラに開いてのクロス。ファーでホルヘ・マルティネスがヘッドをあわせるが枠をとらえられず。

44分、ウディネーゼ。左サイドからアルメーロがカットイン。インレルに戻し、ディ・ナターレに当ててイスラのティーロ。ゴール左に外れる。

アルメーロが左サイドからカットイン。インレルにリターン、ディ・ナターレに当てて右サイドのイスラのティーロ。枠をとらえられず。

アディショナルタイムは1分。

プリマ・テンポはこのまま終了。0-0で折り返し。

ボールポゼッションはユーベ56.1%、ウディネーゼ43.9%、ショッツオンゴールはユーベ3、ウディネーゼ0、ショッツワイドはユーベ4、ウディネーゼ3、ブロックドショッツはユーベ1、ウディネーゼ1。

セコンド・テンポ。ウディネーゼのキックオフ。

46分、ユーベ。マルキジオ、ホルヘ・マルティネスとつなぎ、左サイドのデル・ピエロへ。デル・ピエロがカットインしてのティーロ。ゴール右に外れる。

ホルヘ・マルティネスのパスを左サイドで受けたデル・ピエロがカットインしてのティーロ。枠をとらえられず。

49分、ウディネーゼ。ディ・ナターレから右サイドのイスラに振ってのクロス。ニアでインレルが狙うがGKブッフォンがセーブ。

ディ・ナターレが右サイドのインレルに振ってのクロスにインレルがあわせるがブッフォンがセーブ。

50分、ウディネーゼ。アザモアのアンゴロ。ファーでサパタがヘッドをあわせるがGKブッフォンがキャッチ。

アザモアのアンゴロにファーでサパタがヘッド。ブッフォンがキャッチ。

53分、ウディネーゼ。アザモアのパスに抜け出したディ・ナターレがティーロ。GKブッフォンがセーブ。

アザモアのパスにエリア内に抜け出したディ・ナターレのティーロ。ブッフォンがラッシュしてセーブ。

54分、ウディネーゼ。アルメーロの浮き球に抜け出したディ・ナターレがティーロ。ゴール右に外れる。

アルメーロの浮き球に抜け出したディ・ナターレがブッフォンを抜くが枠をとらえられず。

59分、ユーベ先制。フェリペ・メロからクラシッチ、デル・ピエロとつないでのティーロ。こぼれをマルキジオがアクロバティックに右足で叩き込んでレッテ。1-0。

フェリペ・メロからクラシッチ、デル・ピエロとつなぎティーロ。DFに当たって浮いたところ、マルキジオが右足のボレーで叩き込んで先制。スタジアムにI Will Surviveが流れる。

65分、ウディネーゼ。インレルに代えてデニスを投入。

インレルはレジスタとしてゲームをコントロール。

66分、ウディネーゼ同点。サンチェスのアンゴロ。ファーにこぼれてディ・ナターレのティーロ。GKブッフォンが弾いたところ、サパタが右足で叩き込んでレッテ。1-1。

サンチェスのアンゴロ。ファーでディ・ナターレがティーロ。ブッフォンが弾くがこぼれをサパタが右足で叩き込んで同点。

69分、ウディネーゼ。ディ・ナターレに代えてアブディを投入。

ディ・ナターレは危険なティーロを何度も撃った。

70分、ユーベ。デル・ピエロがクラシッチに当ててのリターンをミドル。クロスバーの上。

デル・ピエロからクラシッチに当てての戻し。デル・ピエロがミドルを撃つが枠をとらえられず。

73分、ユーベ。サンチェスへのファールでグロッソにカルテリーノ・ジャッロ。

サンチェスの突破を止めたグロッソにジャッロ。

79分、ウディネーゼ。ホルヘ・マルティネスへのファールでベナティアにカルテリーノ・ジャッロ。

ホルヘ・マルティネスへ後ろからのファールでベナティアにジャッロ。

83分、ユーベ。アクイラーニに代えてシソコを投入。

アクイラーニはゲームメイクを頑張っていた。

84分、ウディネーゼ逆転。サンチェスの浮き球に右サイドのイスラが抜け出してクロス。サンチェスが飛びこんで右足でGKブッフォンを破ってレッテ。1-2。

サンチェスの浮き球から右サイドのイスラに振ってのクロス。サンチェスが右足で叩き込んで逆転。

86分、ユーベ。サンチェスへのファールでボヌッチにカルテリーノ・ロッソ。

サンチェスへのアフタータックルでボヌッチにロッソでエスプルソ。

87分、ウディネーゼ。デル・ピエロへのファールでサンチェスにカルテリーノ・ジャッロ。2枚目のジャッロでエスプルソ。

デル・ピエロへのファールでサンチェスに2枚目のジャッロ。

88分、ユーベ。マルキジオに代えてリベルタッツィを投入。

マルキジオは先制点。

アディショナルタイムは4分。

91分、ウディネーゼ。アルメーロに代えてコーダを投入。

アルメーロはサイドアタックで活躍。

ゲームはこのままタイムアップ。1-2でウディネーゼの勝利。

ボールポゼッションはユーベ52.9%、ウディネーゼ47.1%、ショッツオンゴールはユーベ4、ウディネーゼ6、ショッツワイドはユーベ7、ウディネーゼ5、ブロックドショッツはユーベ3、ウディネーゼ2。

ユーベは攻撃がちぐはぐな上にビルドアップでミスが多すぎる。フェリペ・メロがボールを奪われたことで同点に追いつかれているし、彼の起用は考えたほうがいいかもしれない。

2011年1月30日日曜日

アジアカップ優勝の日本代表、収穫と課題!!

AFC Asian Cup 2011 Qatar Final Australia 0-1(a.e.t) Japan @ Khalifa International Stadium
Lee Tadanari 108

オーストラリア戦後 ザッケローニ監督会見 (1/2)
AFCアジアカップ2011
(Sportnavi)

結果には非常に満足している。望んでいた結果だったからだ。今日の試合直前のテクニカルミーティングで、選手たちには合宿初日にわたしが言ったことを(あらためて)伝えた。この大会では、成長しながら優勝を目指そうと言ったのだが、もうそこまで(タイトルは)来ているのだから勝とうと話した。このチームは若くて、経験を積みに来たわけだが、若いから勝てないというわけではないし、大会中はみんなよくやってくれた。ここまでたどり着くまでが大変だった。リードされながらの戦いが続いたし、10人での戦いを(強いられながら)引き分けでなく勝ち切った。それはやはり、ベンチも含めたメンバーの力が非常に大きい。やはりチーム力で勝ち切ってきたような印象を持っている。

今日の李のゴールも、このチームの力を象徴していた。細貝、岡崎、伊野波ら、後から入った選手がゴールを決めたり活躍してくれたが、決勝でも(誰かが)やってくれるだろうと思っていた。心から選手を褒めたいと思う。今大会、すべての試合で全力を出し切った。この決勝に来るまでに、かなりのエネルギーを使ってきた。消耗が激しかった。大会前から、フィジカルコンディションのばらつきなどがあり苦労をしたが、選手たちがこの大会で成長しながら、団結しながら勝つことができたのは素晴らしいことだと思う。最後に、オーストラリアは非常にレベルが高く、素晴らしいチームだという印象を受けた。


メンバー選考に疑問が残ったが、結果的に優勝。結果には逆らえない。ザッケローニはアジアで優勝できるメンバーを選び、采配を振るったということか。すなおにおめでとうと言いたい。若手が多数起用されており、グループリーグの苦戦からファイナルまで勝ちきるのは難しいと予想していたが、1試合1試合成長したのは間違いなく。彼らはザッケローニの戦術理論を理解して栄冠を勝ち取った。カルチョの国から見れば、まだまだ物足りないが前に進まなければ目的地にたどり着けない。勝利は大きな自信になり、日本代表はさらに成長するだろう。

――後半11分の交代(藤本アウト/岩政イン)で長友を前に出した意図と、その5分前に岩政を一度出そうとしていったん止めた理由について教えてほしい(大住良之/フリーランス)

交代については、中盤を厚くすることをまず考えた。なかなか中盤でゲームが作れていない印象があったからだ。藤本は今日も良かったが、1カ月くらい試合から遠ざかっており、試合勘を欠いていたのかもしれない。チョイスとしては今野をアンカーの位置に置くことを考えたが、彼は(今大会ずっと)センターバックでやってきていて、中盤のラインに入るのはちょっと(不安がある)ということで(左)サイドバックに入れようと。そして長友を1つ前にずらすことにした。長友はあのポジションもできるし、スピードもある。システムの変更はしなかった。そこでもし、FWやMFの選手を外してDFを入れた場合、受け身に入るという意図を相手に与えてしまうし、選手もそういう気持ちになってしまうので、4-2-3-1のままでいった。

今野を中盤に入れようと思った理由は、ボール奪取能力が高いこと。そこでボールを奪って、切り替えを早く攻撃が展開できること。長友に関しても、サイドバックでプレーしながらも、かなり中のスペースに入れていたので(前に上げれば)いいと判断した。

――GK川島は日本のメディアに批判されながらも、準決勝でPK戦を制し、今日も何度かビッグセーブを見せた。そのことについてコメントを(外国人記者)

川島が日本のメディアから批判されていたことは、正直知らなかった。わたしはまだ日本語が読めないので。川島についてはワールドカップ(W杯)でも素晴らしい活躍を見せているし、彼だけではなく、チームには3人の素晴らしいGKがいる。2人(川島と西川のプレー)は今大会で見てもらえたし、3人目の権田は非常に将来性のあるGKだ。わたし自身はあまりGKを替えるのは好きではない。ミスが目立つポジションなので、失点すれば批判されやすいが、わたしは(すぐに替えることを)好まない。

川島は、この間(の韓国戦)もずっと落ち着いていたし、わたしの信頼を一身に受けているから冷静でいられるのだと思う。現在プレーしているチームでは、チーム事情がいろいろあって大変だが、よくやっていると思っている。彼の準決勝、決勝の活躍によって、メディアの批判を払しょくできたことについては、非常にうれしい。今日の試合についても、フィジカルの強いオーストラリアが相手ということでGKの仕事は多かったが、本当によくやってくれたと思っている。


ザックはサイドの選手が少ない欠点をフルバックの選手を1枚あげることで解決した。今までの日本代表監督になかった発想で、結果的に長友の突破が決勝点に結びついた。韓国戦で押し込まれた5バックではなく、今野をずらすことで同じシステムを保ち、サイドアタックを封じたことでオーストラリアは単調なロングボール戦術に頼らざるを得なかった。一発でも脅威でケイヒル、キューウェルに決定機を何度も作られたが川島を中心によく守り、今大会2回目のクリーンシートを記録した。ともに13ゴールで大会最多ゴールチーム同士のファイナルにふさわしく攻め合いだったが、両チームは守備でも大会集中力を見せた。

――前半、オーストラリアの両サイドバック、特に右のウィルクシャーに随分やられていた。後半は選手交代などでうまく対応していたが、交代前と後の対策はどのようなものだったのか?(後藤健生/フリーランス)

質問に答える前に、この場を借りてけがのためにチームを離れた選手たちにも感謝したい。具体的に名前を挙げると、槙野、酒井、松井、香川。彼らの力も今大会の優勝に貢献してくれたと思っている。また出場機会を与えることができなかった2人の選手、森脇と権田。彼らも素晴らしいチームスピリットで参加してくれた。ありがとうと伝えたい。

質問の答えだが、確かに交代の後に良くなったと思っている。(交代の理由は)前半の推進力が足りていなかったことだ。これは前線ではなく中盤の問題だ。中盤で何かをしないとと考えていた。先ほども言った通り、今野をアンカーに置いて、遠藤と長谷部を少しずらして前に置くことで、もう少し主導権が握れるのではないかと考えたが、結局はシステムを変えずに長友を1つ前に置くというチョイスをした。

ちょうど交代をしたころから、オーストラリア(のライン)が間延びし始めた。ちょっとサプライズだったのは、オーストラリアが非常にコンパクトに絞って、いいサッカーをしていたことだ。オジェック監督が試合前の会見で「アグレッシブにやる」とコメントしていたが、アグレッシブにやるためにはコンパクトにまとめなければならない。それをチームとして表現していたという意味で、オーストラリアは素晴らしかったと思う。


ミックスゾーンで離脱した槙野、酒井、松井香川、そして、出場機会のなかった森脇、権田の名前を出し、褒めて感謝を伝えることは非常に難しい。監督として超一流とはいえないが、人間としてすばらしい。選手はピッチに出られなくても優勝メンバーのひとりと実感できたのではないか。

今大会、ザックの選手交代はほぼ当たってきた。ほころびを見せ始めたところをうまく埋めるのはさすがにカルチョの国の監督で、オーストラリア戦でもぶれなかった。ぶれれば選手に伝わるだけに、選手をピッチに専念させたことは素晴らしいと言える。選手のユーティリティも試せたことでこのメンバー+若手の競争でブラジルへ向かうのではないか。遠藤の去就は微妙だが。

――2つ質問がある。まず、今日の勝利をどう分析するか? 大きな勝利だったと思うが、自身のキャリアにどうランクされるのか? そしてアジアカップの初日と最終日を比較して、どのように違いを感じているか?(外国人記者)

今日のゲームと準決勝までのゲームは、2つに分けて考える必要がある。決勝というものは、たった1つのゲームとして考える。それ以前の試合の話をすると、たくさんのゴールチャンスを作り、プレースピードも正確かつ効果的なボール回しを特長とするチームとして成長してきた。

今日の決勝に臨むにあたって、フィジカルで(選手は)ギリギリだった。韓国戦から、本田圭、遠藤、長谷部は昨日一度しか全体練習に合流できていない。岡崎はトレーニングすらできなかった。ほとんど歩いてもいないような状態で決勝に臨んだ。長友も韓国戦で足を踏まれて、思うようにトレーニングができなかった。レギュラー陣が満足な調整ができないまま、今日の決勝に臨まなけれならなかった。(そんな状況で)フィジカルが非常に強くて、パーソナリティーが非常にあり、タスク面でも優れたオーストラリアと戦わなければならなかった。初戦から準決勝までを1つと考え、今日の決勝は「もう1つのストーリー」と考えるべきだと思う。準決勝までの戦いは、非常に成長してきたが、今日の試合に関しては自分たちの力以上のものを出し切ったと思っている。

この勝利を(キャリアの)どこに置くかということだが、セリエD以外では全部優勝してきた。個人的には、インターナショナルマッチでのタイトルがなかった。今回はそのレベルでの勝利になる。今回、日本代表の監督に就任して、これほど素晴らしい選手たちの監督としてチームを率いることができて、本当に誇りに思っている。


ザッケローニは最後まで選手を全面に出して、自らの功を誇らなかった。イタリア時代も同じだったが謙虚な姿勢は評価できる。ユベントス時代にも柔軟性を見せたが結果を残すことができず、終わった監督と見られていたが、アジアレベルでトップクラスと証明した。インターナショナルマッチのタイトル制覇におめでとうと贈りたい。ザックに疑問もあったが、アジアカップ優勝、そして、コンフェデレーションズカップ出場権獲得は素晴らしい結果だと思う。もちろん、選手もすばらしく、ファイトを全面に押し出してくれた。

■オーストラリア代表オジェック監督

「失点シーンは唯一のポジションミスだった」

素晴らしい2チームによる、非常にエキサイティングなゲームだった。それだけに、この結果についてはとても残念に思う。われわれは多くの得点チャンスを作ることができたが、それ以上に重要なのがしっかりゴールを決めることだった。もっとフィニッシュの精度を高めなければ、ゲームに勝利することができない。それでも選手たちのパフォーマンスについては誇りに思っている。

(日本の決勝点については)ディフェンス陣に疲れもあったのだろう。われわれは厳しい6試合を戦い、そのうちの2試合は延長戦だった。(失点シーンは)われわれの唯一のポジションミスだったのかもしれない。日本には「おめでとう」と申し上げたい。日本は韓国と同様、若いタレントが出てきており、チームの世代交代を進めながら素晴らしい成果を挙げたと思う。


オジェックは元浦和の監督で、日本についての知識があった。一方のザッケローニはイタリア流の綿密なスカウティングをする。両者の激突はすばらしい試合となった。0-1のスコアは両者を分けたのがわずかな差だった証拠だろう。オーストラリアはファイトを全面に出して戦ったし、日本も負けていなかった。

決勝点の場面で李忠成がフリーになったが、オーストラリアにすれば悔やまれる場面ではないか。キューウェルが決めていればとも思うが。

韓国の監督もオーストラリアの監督も日本に対する賞賛を忘れなかった。ザッケローニも相手に対するリスペクトをきとんと持っていた。アジアのトップの監督が素晴らしい人物であることを嬉しく思う。



アジアカップの終わりに (1/2)
日々是亜洲杯2011(1月29日)
(Sportnavi)

「現時点で、日本はアジアのナンバーワンと言えるのではないか? というのも、オーストラリアは地理的にアジアとは思えないのだが」

韓国との準決勝後の監督会見で、ザッケローニ監督にこのような質問が飛んだ。質問したのはイタリア人の記者だ(今大会では、アジア以外のジャーナリストも少なからず取材に訪れている)。日本語に翻訳されると、多くの同業者の間から失笑がもれた。私も「それを言っちゃあ」と苦笑い。だが、実際に日本のファイナルの相手がオーストラリアに決まると、先のイタリア人の質問は意外と核心を突いているような気がしてきた。確かに、アジアの頂点を争う舞台にオーストラリアがいるのは、はたから見れば不思議な感覚であろう。このところ日本では、アジアカップの注目度が急上昇しているそうだが、普段サッカーを見ていない人から「ねえ、何でオーストラリアがアジアにいるの?」と質問されて辟易(へきえき)しているサッカーファンも少なくないと思う。

純然たるオセアニアの大国、オーストラリアが晴れてAFC(アジアサッカー連盟)への転籍を果たしたのは2006年1月1日のこと。ただしOFC(オセアニアサッカー連盟)を脱退したのは、前年の4月のことであった。驚くべきことに彼らは、8カ月もの間「無所属」の状態だったのである。その間にもワールドカップ(W杯)オセアニア予選を戦っているし、06年W杯には「OFC代表」として出場している(だから日本とグループリーグで同組になった)。そのくせ2022年W杯招致の際には「オセアニア初のW杯開催」をアピールしていた。まさに典型的なダブルスタンダード。思うに、かの国の人々は「アジア人」としての自覚が、決定的に欠落しているのだと思う。もしかすると彼ら自身も「なぜサッカールー(オーストラリア代表の愛称)は中東の大会に出場しているの?」と不思議に思っているのかもしれない。

さて、日豪の対戦は過去18回あるが、「アジアの国同士」としての対戦は4年前のアジアカップ準々決勝を含めて3試合しかない。それまではずっと「他大陸同士」の関係であり、2度「大陸チャンピオン同士」として対戦している(01年のコンフェデレーションズカップとAFC/OFCチャレンジカップ)。そんなわけでこの決勝は、事実上の「大陸王者同士の対戦」であり、かつ「アジアカップのオセアニア流出阻止」という大義名分も、十分に成り立つように思う。実際、決勝のスタンドには、さまざまなアジアの人々が詰め掛けていたが(その大半は当地で働く出稼ぎ労働者だ)、彼らはオーストラリアよりも日本に大声援を送っていた。この日の日本はまさに、アジアの期待を一身に集めていたのである。


完全アウェイの雰囲気で戦ったクォーターファイナルのカタール戦に比べれば、ファイナルは日本びいきだった。日本応援団だけではなく、地元ファンは日本を応援してくれた。親日という理由ではなく、オーストラリアより日本に親近感を感じていたとしたらうなずける。それ以上にファイナルは素晴らしい試合だったし、エンターテイメントとしても最高だった。日本の勝利で劇的に幕を閉じたが、32試合はファンタスティックな記憶をカタールの地に刻んだ。アジアカップは終了するが、今度はブラジルに向けて戦いが始まる。アジアは強敵だらけとわかったことは収穫だった。

日本のスターティングイレブンは、以下の通り。GK川島永嗣。DFは右から、内田篤人、吉田麻也、今野泰幸、長友佑都。守備的MFは長谷部誠、遠藤保仁。2列目は藤本淳吾、本田圭佑、岡崎慎司。そしてワントップは前田遼一。メンバーも予想どおりなら、相手がロングボールを蹴り込んでくることも予想どおり。その一方で、いくつかの誤算もあった。まず、日本の動きにいつものようなキレが感じられなかったこと。また、香川に代わって出場した藤本が、ほとんど存在感を示せなかったこと。そして「オーストラリアが非常にコンパクトに絞って、いいサッカーをしていたこと」(ザッケローニ監督)

このため前半は、相手に攻め込まれる苦しい展開が続いた。とりわけ日本に脅威を与えていたのは、右サイドバックのウィルクシャーだ。さながら艦砲射撃のようにロングボールを放ち、これに前線のケーヒルとキューウェルが高さで勝負する。ピンチのたびに川島が神懸かりのセーブを見せるが、やはりリスクの元を断たなければ失点は時間の問題である。ザッケローニの出した結論は「中盤を厚く」すること。そのため指揮官は、今野をアンカーの位置に押し出すことをまず考えたが、結局はシステムと中盤の並びをそのままに、人だけを入れ替える決断を下す。後半11分、藤本アウトで岩政大樹がイン。岩政がセンターバックに入り、今野が左サイドバックに、長友が1列前の左MFに、それぞれスライドする。吉田と岩政のセンターバックコンビは、今大会初。しかも2人とも足は決して速くはない。それらのリスクを冒してでも、指揮官は中盤の厚みを重視した。

結局、90分間で切ったカードはこの1枚のみ。その間にも、オーストラリアの猛攻は続き、日本は自陣で耐え忍ぶ時間帯が続いた。そして試合は延長戦に突入。日本にとって、2試合連続の120分ゲームは、肉体的にも精神的にも相当にこたえたはずだ。延長前半8分、ベンチは疲労の濃い前田を下げて李忠成を投入。初陣となったヨルダン戦では、1本のシュートも打てなかった李。それでも「自分がヒーローになる、という思いで臨んだ」というコメントからは、内心期するものがあったことがうかがえる。

その瞬間が訪れたのは、延長後半4分。遠藤の縦パスを受けた長友が、左サイドを駆け上がってきれいに折り返し、これをフリーで待ち構えていた李が、目の覚めるようなボレーを見舞う。今大会初となる李のシュートは、一直線でシュワルツァーが死守してきたゴールを突き破った。劣勢を強いられていた日本が、ついに先制。日本はその後、内田に代えて伊野波雅彦をピッチに送り、いよいよ逃げ切り態勢に入る。先の韓国戦では、終了間際に同点ゴールを許した日本だったが、この日は最後までディフェンスの集中力が途切れることはなかった。最後のセットプレーのピンチもしっかりはね返し、直後にタイムアップ。この瞬間、日本の2大会ぶり4回目となるアジアカップ優勝が決した。


W杯ドイツ大会前に見られたオーストラリアに楽勝といった意見はほとんどない。サッカーファンはオーストラリアが強豪の一角であり、世界でも通じるレベルだと知っている。彼らのほとんどはヨーロッパでプレーする選手であり、日本にとっては立ちはだかる脅威の壁だった。

実際苦しいゲームで、日本は何度もピンチを切りぬけてきた。川島のビッグセーブがなければ3点とられていてもおかしくなかった。選手たちは集中力をもってケイヒルとキューウェルを押さえ、ミスもあったがカバーして120分をクリーンシートで終えた。

満足に体が動かない疲労を抱えながら、日本はアジアカップの頂点に立った。ザッケローニと選手たちにおめでとうと言いたい。

試合後、会場にはJAM Project(ジャム・プロジェクト)の『VICTORY』が流れた。ドーハで聴く日本語のアニメソングは、実に奇妙な爽快感を与えてくれる。ともあれ日本は、7年ぶりに優勝トロフィーを祖国に持ち帰ることとなった。ただしこの快挙には、さまざまな意義が含まれていることを強調しておきたい。まず、日本の4回目の優勝は、サウジやイラン(いずれも3回)を抜いて最多となった。そして、2年後にブラジルで開催されるコンフェデレーションズカップに、日本は「AFC代表」として出場する権利を得た。それからもうひとつ、ロングボールばかりを多用するオーストラリアに、アジアの覇権を渡さずに済んで本当に良かったと、個人的には深く安堵(あんど)している。4年後のアジアカップでホスト国となるオーストラリアは、今大会が終われば大きな世代交代を迎えるはずだ。この次に対戦するときには、彼らはどんなサッカーを志向しているだろうか。

もっともこの日の決勝は、完全に相手のサッカーに押し切られてしまい、日本らしさをほとんど出せなかったことは認めなくてはなるまい。ポゼッションこそ上回っていたものの(日58、豪42)、シュート数は日本9(枠内3)に対してオーストラリア20(同8)。とりわけキューウェルには、実に8本ものシュートを許していた。いかに川島のファインセーブに助けられていたか、これらの数字からも容易に理解できる。日本は李のゴールで勝つことができたわけだが、川島のおかげで負けずに済んだとも言えよう。

結局のところ、決勝のオーストラリア戦にしても、準決勝の韓国戦にしても「どちらに転んでもおかしくない」試合内容だった。またそれ以前の戦いも、思わぬリードを許したり、退場者が出て10人になったり、次から次へとアクシデントに見舞われた。しかし、そのたびにチームは驚異的な反発力を発揮し、日替わりでヒーローが出現しては劇的な勝利を収めていった。今大会の日本の勝因を3つ挙げるなら、スタメンもベンチも関係なく一丸となっていたこと、試合を重ねるごとに選手のコンディションとコンビネーションが高まっていったこと、そしてザッケローニの人心掌握とさい配が随所で光っていたこと、である。もちろん「サッカーの質」という意味での成長は、まだまだこれからといったところだ。それでも、今大会で経験したさまざま試練と成功は、多くの教訓と経験値を個々の選手にもたらしたはずだ。その意味で若き日本代表は、十分に成長したと言える。


結果的に勝利したものの、日本代表のサッカーは内容をともなっていたものではなかった。世界を驚かせるレベルにはたっしていない。負けないサッカーになっただけだ。戦術的なことは休息をとってじっくりチームを作ってからだろう。夏にはコパ・アメリカもある。力試しの場は用意されているわけでザッケローニは進化を見せなければなければならない。チームの修正に成功したが、まだ内容をともなうまでにはなっていないからだ。

しかし一方で、忘れてならない問題もある。それは言うまでもなく、今大会に臨むにあたって、ザッケローニと選手たちに極めて苛酷なスケジュールを強いたという事実だ。「大会を通してコンディションを上げていく」というのは、言葉で言うほど簡単ではなかったはずだ。そもそも、本来オフであるはずの選手を酷使したツケは、必ずどこかで精算を求められるだろう。実際、ザッケローニも「今日の決勝に臨むにあたって、フィジカルで(選手は)ギリギリだった。(中略)今日の試合に関して、自分たちの力以上のものを出し切ったと思っている」と語っている。日本だけではどうにもならない話とはいえ、選手に必要以上の負担を強いるアジアの日程問題は、今後も積極的に精査・議論されるべきである。少なくとも「頑張って優勝した」という美談に埋もれさせてはいけない。


日程は本当にタイトだった。日本代表は天皇杯が終わってからわずか一週間でカタール入り。オフも満足に取れないままに日本は本大会に臨むこととなった。通常、コンペティションが終わってから2週間の休みは必要だが、日本は十分に準備できなかった。フィジカルの問題はいっても仕方がないことだが、日本サッカー協会アジアサッカー連盟は考える必要がある。

かくして、カタールで23日間にわたって繰り広げられてきたアジアカップの熱戦は、私たちにとって最高の大団円を迎えることと相成った。当連載を締めくくるにあたり、最後に「アジアカップの未来」について言及しておきたい。既述のとおり、次回大会は4年後、オーストラリアで開催されることが決まっている。その次のアジアカップは、ぜひとも日本で開催してもらいたい――そう、私は密かに夢見ている。

次々回大会を日本で開催するだけの下地は、十分にそろっていると言えよう。東南アジア4カ国(07年)、カタール(11年)、そしてオーストラリア(15年)とくれば、次は間違いなく東アジアだ。日本はすでに1992年に開催実績があるが、現時点でも19年が経過しているし、あの時は広島だけの開催だった。W杯招致のように「早すぎる」と批判を受けることもない。そして今大会を通じて、日本国民の間にも代表が参加する国際大会は「W杯だけではない」ことが広く認識されただろうし、W杯とは違った魅力も十分に伝わったと思う。「日本でアジアカップを!」という呼びかけに対して、国民的なコンセンサスを得るのは、さほど難しい話ではないように思える。

運営と競技施設については、まったく心配はいらないだろう。特に後者については、W杯のように巨大スタジアムを新設する必要はまったくなく、既存のもの(それも2万人程度のキャパ)で十分に対応できる。開催都市は基本4会場だから、たとえば仙台のユアスタ、東京の国立、大阪の長居、そして鳥栖のベアスタあたりを準備すれば十分だろう。会場選定については、アクセスが良いこと、規模が大きすぎないこと、そしてできればサッカー専用であることが望ましい。また余談ながら、アジアの玄関口である九州は、絶対に外せない開催都市であると考える。

さて、ここで重要なのが開催年である。私は8年後ではなく、9年後の20年を想定している。つまりW杯の中間年に戻すのだ。この件については、すでに小倉純二JFA(日本サッカー協会)会長も発言しているが、アジアカップのW杯翌年開催は、アジアのナショナルチームに負担を強いるばかりで、ほとんどメリットがないことが明白となった。であるなら、ここは日本がホスト国となり、アジアカップ開催年を元に戻すためのキャンペーンを張るのが一番の近道だ。と同時に、中東に移ったAFC内の主導権を再びイーブンに戻す契機にもなろう。いずれにせよ、20年のアジアカップ日本開催が成功すれば、事はサッカーだけの話にはとどまらず、アジアの国々の視線を再び極東に振り向ける好機にもなるはずだ。JFAの皆さんには、ぜひ真剣に検討していただきたい。サッカーの国際イベントは、何もW杯だけではない。アジアカップという素晴らしい大会もあるのだから。


オリンピックイヤーと重なることで前倒しされたアジアカップをW杯の中間年に戻すことには賛成だ。もちろん、クリアすべき問題はいくらもあるだろうが、日本はアジアでイニシアティブをとり、サッカー向上のために頑張ることは重要だろう。そのためにはレギュレーションを見落として失態を犯すなどあってはならない。スタッフは人気に胡座をかくのではなく、レベルアップを目指して日々勉強をすべきと考える。

2011年1月29日土曜日

日本、李忠成のゴールで4度目のアジアの頂点に!!

AFC Asian Cup 2011 Qatar Final Australia 0-1(a.e.t) Japan @ Khalifa International Stadium
Lee Tadanari 108

Australia 7/4 draw 2/1 Japan 7/4(William Hill)



両国国旗、フェアプレー旗、AFCの旗に続いてFIFA Anthemにのって両国選手の入場。オーストラリア国歌「Advance Australia Fair」、日本国歌「君が代」の演奏。

オーストラリアはグリーン&ゴールドのファーストジャージ。システムは4-4-2。



ベンチメンバーはGKコー、GKジョーンズ、ノース、スピラノビッチ、マケイン、エマートン、オアー、キルケニー、マクドナルド、バーンズ、クルーズ。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK西川、GK権田、伊野波、岩政、森脇、永田、細貝、本田拓也、柏木李忠成

前半。日本のキックオフ。

1分、オーストラリア。ケイヒルの突破からバレリー、マッケイと左サイドにつないでのシュート。ゴール左に外れる。

ケイヒルのドリブルからバレリーを経由してフリーのマッケイに。ミドルを撃つが枠をとらえられず。

3分、日本。遠藤がエリア内に放り込んだボール。本田圭佑がヘッドをあわせるがGKシュウォーツァーがセーブ。

遠藤の放り込みに本田圭佑が倒されながらもあわせるがシュウォーツァーがキャッチ。

8分、日本。GKシュウォーツァーのクリアを左サイドで拾った長友が無人のゴールにシュート。クロスバーの上。

シュウォーツァーがクリアした際に倒れて戻れない。長友が狙うが枠をとらえられず。

15分、オーストラリア。前田へのファールでバレリーにイエローカード。

前田への後ろからのタックルでバレリーにイエロー。

16分、日本。ゴール正面からのFK。本田圭佑が直接狙うが壁に当たってGKシュウォーツァーがセーブ。

本田圭佑のシュートは壁に当たってシュウォーツァーキャッチ。

18分、オーストラリア。カーニーのCK。ファーでケイヒルがヘッドで狙うがGK川島がセーブして長友がクリア。

カーニーが放り込んだボール。ケイヒルがヘッドで競り勝って狙うが川島が触って長友がクリア。

21分、オーストラリア。右サイドのホルマンからアーリークロス。ファーでケイヒルがヘッドをあわせるがクロスバーの上。

右サイドのホルマンのクロスにケイヒルがヘッドで競り勝つが枠をとらえられず。

27分、オーストラリア。ニールから右サイドのウィルクシャーに振ってのクロス。ファーでキューウェルがヘッドをあわせるがクロスバーの上。

ボールをつないで右サイドのウィルクシャーからのクロス。キューウェルのヘッドは枠をとらえられず。

29分、日本。左サイドを本田圭佑が突破。岡崎にパスしてのシュート。ブロックが入ってGKシュウォーツァーがセーブ。

左サイドを本田圭佑がドリブル突破。岡崎にパスしてのシュート。ハンドがあったがペナルティはなし。

31分、オーストラリア。ニールの浮き球のパスをケイヒルがヘッドで落としキューウェルがシュート。ゴール右に外れる。

こぼれ球を拾ったニールが浮き球のパス。ケイヒルがヘッドで落とし、キューウェルが狙うがサイドネット。

36分、日本。岡崎、本田圭佑、遠藤とつないで前田へのリターン。前田がフリーでシュートを撃つがクロスバーの上。

左サイドで岡崎、本田圭佑とつないで遠藤へのパス。前田に戻してのシュートは枠をとらえられず。

38分、オーストラリア。審判への異議でホルマンにイエローカード。

ファールへの判定で異議を言ったか。ホルマンにイエロー。

アディショナルタイムは1分。

前半はこのまま終了。0-0で折り返し。

ショッツオンゴールはオーストラリア2、日本1、ショッツワイドはオーストラリア5、日本2。

後半。オーストラリアのキックオフ。

47分、オーストラリア。ホルマンから右サイドのウィルクシャーに振ってのシュート。クロスバーに当たったこぼれをケイヒルが押し込もうとするが吉田がライン上でクリア。

ホルマンから右サイドのウィルクシャーに振ってのクロス。ゴールに向かったボールはクロスバーに当たり、ケイヒルが狙うが吉田がライン上でブロック。

52分、オーストラリア。左サイドからのスローイン。マッケイが入れたボール、カーニーがクロス。ケイヒルが落としてキューウェルが狙うがクロスバーの上。

左サイドのカーニーのクロスをケイヒルが落とし、キューウェルのシュート。枠をとらえられず。

55分、日本。藤本に代えて岩政を投入。

藤本は右サイドで仕掛けを試みていたが。日本は左サイドの長友を上げて岡崎を右に回したかたち。

61分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。長谷部の素早いリスタートから本田圭佑のミドル。GKシュウォーツァーがセーブ。

長谷部のリスタートから本田圭佑のミドル。シュウォーツァーの正面。

62分、日本。左サイドから長友がカットイン。岡崎につなぎシュート。こぼれを前田が狙うがゴール右に外れる。

長友が左サイドからカットイン。岡崎に当ててのシュートのこぼれを前田がえぐってのシュート。枠をとらえられず。

64分、オーストラリア。ホルマンに代えてエマートンを投入。

ホルマンは右サイドの運動量が豊富だった。

65分、日本。長谷部のパスで左サイドを深くえぐった長友がクロス。中央で岡崎がヘッドをあわせるがゴール右にはずれる。

長谷部のパスに抜け出した長友がドリブルで深くえぐってのクロス。岡崎がヘッドで狙うがわずかに外れる。

71分、オーストラリア。オグネノブスキのロングフィード。岩政と入れ替わったキューウェルが抜け出してのシュート。GK川島がビッグセーブで弾き出す。

最終ラインのオグネノブスキからのロングフィード。キューウェルが抜け出しフリーで狙うが川島がビッグセーブ。

74分、オーストラリア。ウィルクシャーのCK。こぼれをエマートンがミドル。クロスバーの上。

ウィルクシャーが放り込んだボール。クリアを拾ったエマートンがミドル。枠をとらえられず。

76分、日本。本田圭佑のCK。岡崎を使ったショート。本田圭佑が長谷部に戻してのミドル。宇宙開発。

本田圭佑から岡崎に当ててリターンを長谷部に戻してのミドル。大きく枠の上。

88分、オーストラリア。スローインからえぐってのクロス。エマートンが折り返してのカーニーのシュート。ブロックしてCKに。

左サイドのスローインからえぐってのクロス。エマートンが折り返してカーニーが狙うがブロックしてCKに。

アディショナルタイムは2分。

ゲームはこのままタイムアップ。0-0でエクストラ・タイムへ。

ショッツオンゴールはオーストラリア5、日本1、ショッツワイドはオーストラリア9、日本5。

延長前半。オーストラリアのキックオフ。

98分、日本。前田に代えて李忠成を投入。

前田はフリーのシーンが何度もあったが決めきれず。

101分、オーストラリア。マッケイのパスを受けたキューウェルが流し、エマートンのシュート。ゴール左に外れる。

マッケイのパスを受けたキューウェルがワンタッチで流し、エマートンのシュート。枠をとらえられず。

102分、オーストラリア。キューウェルに代えてクルーズを投入。

キューウェルは決定的なシーンをものにできず。

103分、オーストラリア。右サイドでボールを受けたエマートンのクロス。ファーでクルーズがヘッドをあわせるがGK川島がビッグセーブで弾き出す。

右サイドでボールを受けたエマートンのクロス。ファーでクルーズがヘッドをあわせるが川島がビッグセーブでゴールを許さず。

103分、日本。左サイドを長友が突破。クロスを本田圭佑が狙うがゴール右に外れる。

長友が左サイドを突破。マイナスのクロスを本田圭佑がミドル。枠をとらえられず。

104分、オーストラリア。ウィルクシャーのCK。こぼれを拾ったマッケイがミドル。クロスバーの上。

ウィルクシャーが放り込んだボール。こぼれ球をマッケイが狙うが枠をとらえられず。

アディショナルタイムは1分。

延長前半はこのまま終了。0-0のまま延長後半へ。

ショッツオンゴールはオーストラリア6、日本1、ショッツワイドはオーストラリア11、日本6。

延長後半。日本のキックオフ。

108分、日本先制。遠藤のパスに左サイドを抜け出した長友が深くえぐってのクロス。ファーでフリーとなった李忠成が左足のボレーを突き刺してゴール。0-1。

遠藤のパスで長友が左サイドを突破。深くえぐってのクロス。ファーでフリーになった李忠成が左足ボレーで叩き込んで先制。

109分、オーストラリア。ケイヒルに代えてキルケニーを投入。

ケイヒルは前線で脅威だった。膝の調子がよくないのか。

111分、オーストラリア。岡崎へのファールでマッケイにイエローカード。

岡崎の突破を止めたマッケイにイエロー。

112分、日本。ゴール正面からのFK。遠藤が狙うがGKシュウォーツァーがキャッチ。

遠藤のシュートは壁を越えてコーナーに飛ぶがシュウォーツァーがしっかりキャッチ。

114分、オーストラリア。ウィルクシャーのCK。ファーでオグネノブスキがヘッドをあわせるがGK川島がキャッチ。

ウィルクシャーが放り込んだボール。オグネノブスキがヘッドで狙うが川島がキャッチ。

118分、オーストラリア。左サイドのカーニーのクロス。逆サイドでウィルクシャーが落とし、バレリーが戻してキルケニーのシュート。クロスバーの上。

左サイドのカーニーのクロス。逆サイドで受けたウィルクシャーが落としてバレリーが戻してキルケニーのシュート枠をとらえられず。

119分、日本。内田に代えて伊野波を投入。

内田は好守に貢献。

アディショナルタイムは1分。

121分、オーストラリア。ゴール正面からのFK。カーニーが直接狙うが壁直撃。

カーニーのシュートは壁直撃。日本はクリア。

ゲームはこのままタイムアップ。日本が0-1で勝利。最多の4度目の優勝。ブラジルで行われるコンフェデレーションズカップの出場権を手に入れた。

ショッツオンゴールはオーストラリア8、日本3、ショッツワイドはオーストラリア12、日本6。

2011年1月28日金曜日

ユベントスはバルザーリを完全移籍で獲得!!



Andrea Barzagli è bianconero(Juventus Official Website)

Andrea Barzagli è ufficialmente un giocatore della Juventus. Il difensore, proveniente dal Wolfsburg, ha siglato un contratto che lo legherà alla Juventus sino al 30 giugno 2013. Alla società tedesca andranno 300.000 Euro, più eventuali bonus legati ai risultati sportivi, sino a un massimo di 600.000 Euro.

Barzagli, che indosserà la maglia numero 15, questa mattina ha sostenuto il suo primo allenamento a Vinovo. Il giocatore non figura tra i convocati per la gara di questa sera contro la Roma, ma sarà a disposizione a partire dalla prossima partita di campionato contro l’Udinese, in programma domenica all’Olimpico di Torino.


ユベントスはオフィシャルでヴォルフスブルグからアンドレア・バルザーリを獲得したと発表した。契約は2013年まで2年半。移籍金は30万ユーロ+最大で60万ユーロのオプションとなっている。

次節、ウディネーゼ戦から出場できる。

バルザーリはキエッリーニとボヌッチのバックアッパーと見られており、レグロッターリェの移籍が成立しなければ4人体制で回すことができる。守備の集中と攻撃のアイディアが課題だけに、バルザーリの経験が生きてくれればユーベはさらにブーストできると思う。

コッパ・イタリアでローマに敗れて、カンピオナート一本に絞れるのも大きいしね。

2011年1月27日木曜日

バルザーリはユベントス移籍に向けてメディカルチェック!!





Visite mediche per Barzagli(Juventus Official Website)

Andrea Barzagli è a Torino per sostenere le visite mediche. Come di consueto gli esami verranno effettuati presso tre strutture di fiducia della Juventus: la clinica Fornaca di Sessant, l’Istituto di Medicina dello Sport e il centro fisioterapico Isokinetic.

Dopo gli esiti delle visite, Barzagli, in forza al Wolfsburg dall’estate del 2008, si sposterà nella sede di corso Galileo Ferraris, per definire gli ultimi dettagli che determineranno il suo passaggio dal club tedesco alla società bianconera.


ヴォルフスブルクのアンドレア・バルザーリはユベントスへ移籍のためにメディカルチェックを受けている。オフィシャルで発表されている。

ユベントスはDFの崩壊が大きな問題になっており、経験あるDFの獲得が急務となっていた。バルザーリはイタリア代表W杯ドイツ大会(出場は2試合)の優勝メンバーであり、経験は十分。ライトバックとセンターバックに対応できるため、活躍の場は広い。

Barzagli quits Wolfsburg for Juventus(FIFA.com)

Italy FIFA World Cup™ winning defender Andrea Barzagli quit Bundesliga side Wolfsburg on Wednesday to sign for Italian outfit Juventus for an undisclosed fee.

The 29-year-old, who has made 17 appearances in the Bundesliga this season, returns to Serie A having spent two-and-a-half seasons with Wolfsburg with the highlight winning the 2009 Bundesliga title.

A Germany 2006 winner with Italy, Barzagli joined Wolfsburg in 2008 for €13million from Palermo and made a total of 75 appearances for the German side.


FIFAのサイトでもバルザーリはヴォルフスブルクからユベントスへ移籍と取りあげられている。29歳のDFは脂が乗りきった一番いい年代で、バルザーリの経験がユベントスにいい影響を与えることを祈りたい。

2011年1月26日水曜日

ザッケローニは信頼で日本のモチベーションをあげ、リスペクトで韓国を撃破!!

AFC Asian Cup 2011 Qatar Semi-finals Japan 2-2(PSO3-0) Korea Republic @ Al Gharafa Stadium
Japan:Maeda 36,Hosogai 97
Korea Republic:Ki Sung-Yueng 23(P),Hwang Jae-Won 120

韓国戦後 ザッケローニ監督会見 (1/2)
AFCアジアカップ2011
(Sportnavi)

非常にタフな試合になった。日韓戦はフレンドリーマッチであっても大変な試合になるのに、大会のひとつの試合ということで、さらにすごい試合になった。試合を分析してみると、前半は日本が良かったように思う。サイドからいいコンビネーションで崩して、少なくとも3つビッグチャンスがあった。それでも先制される形になって、同点、逆転と、また上り坂の試合内容になってしまった。後半に関しては韓国の方が良かったと思っている。フィジカルで押してきて、韓国の方が走れているという印象を受けた。また、ロングボールからセカンドを拾ってくる形でかなり押し込まれてしまった。(2-2となった)同点ゴールについてだが、終了間際に取られてしまい「簡単にいかないな」という感じだったが、韓国の戦いについても称賛しないといけない。非常にまとまっているチームという印象を受けた。そういった素晴らしいチームに勝てたことで、喜びはさらに増したと思っている。


前半はミラーシステムであり、日本は韓国の両ワイドの攻撃を抑えており、噛み合わせが非常によい展開となった。PKで先制されたが日本のアタックは機能しており、同点に追いついたのは必然だった。前半の45に限れば決められるところで決めておかなければならないゲームだった。後半に入り、韓国は戦局を打破するために両ワイドのポジションを入れ替え、さらにシステムを変更して日本はマッチする相手を見失うことが多くなった。ザッケローニのシステム修正力が働かなかったことは間違いない。かなり押し込まれる展開が続き、韓国にチャンスが訪れた。システムを変更して韓国と同じミラーシステムにしたが、振り回されていた日本は運動量が落ち、スタミナでまさる韓国に対してカウンターを中心に攻める戦術となっていた。結果的にはお互いにもらったPKをゴールに繋げ、さらに1点ずつ奪ってドローとなった。最後は5バックにしたことで韓国の3FWとの噛み合わせが悪くなり、攻め込まれる時間が長くなったことは間違いない。べたべたと人数をおくシステムでは守りきれないことがわかったのではないか。

――日本にとって細貝がひとつポイントだった。90分で終わらせるなら他の選択もあったと思うが、細貝を選んだ理由は?

細貝だが、投入のきっかけはチームが疲れて間延びしていると思ったからだ。前でなかなかボールをキープできなくなって、中盤でスペースを作らせてしまった。中盤は非常に大切な部分なので、そこの穴を埋めるために細貝を投入した。

――オーストラリアとウズベキスタン、どちらが決勝で戦いやすいと考えるか?(サウジアラビア人記者)

日本にとっては、どちらが来ても変わりない。どちらも欧州スタイルのサッカーをやっており、しかもフィジカルが強い。決勝なので、強いチームしか上がってこない。両者とも準決勝まで来ているので強いチームだと思う。

――120分間の終わり方が良くなかったが、PK戦にどういったことを気を付けるように選手に指示したか。また川島がこの試合で活躍したことについて

PKの前に取られた点のことは忘れて、切り替えるように、自信をもって行ってくれ。勝ちに行こう、という話をした。川島に関してだが、先日も言ったように選手の選考基準に変わりはない。監督の考えとしては、GKが良くないから試合の最中に代えるのは、あまり好きではない。いいGKはミスが少ないGKだと思っているが、ミスが全くない選手は存在しない。ここ数日、彼は私の信頼を感じているし、信頼していると本人にも伝えた。今日も試合前に彼には「信頼しているから落ち着いてプレーするように」と話した。今日の試合もやるべきことをやってくれたし、それ以上の活躍をしてくれたと思う。


細貝の投入は転機だった。香川が動けなくなっていて、攻撃の連動性がなくなり、本田圭佑頼みの攻撃は単発。岡崎の決定機を決められず、厳しい試合となっていた。セミファイナルで疲れていない選手はいないが、動けなくなっていては試合も活性化しない。細貝はスタメンではなくフレッシュであり、動きを期待されていた。少なくともインコントリスタではなくインクルソーレとして期待されていたはずだ。

しかし、選手交代では長谷部の負傷のときに本田拓也の準備ができていなかったことは大きなマイナスだ。李忠成の投入が決定的で、本田拓也の気持ちが切れていた可能性はあるが、人心掌握術に長けた監督とは思えないミスだった。勝つにはピッチにいる選手だけではなく、ベンチも含めて戦わなければならない。試合終了の瞬間まで気持ちを切ってはならないのだ。長谷部の怪我からかなり時間があったがアップができてなかったことは本田拓也の責任なのか、ザックの責任なのか。

――厳しい試合が続いたが、5試合中3試合で先制され、2試合で10人になった。その中で日本選手に新しい発見はあったか?(大住良之/フリーランス)

日本代表監督に就任して間もないころから「グループの和を乱さない選手を選びたい」と言ってきた。日本人のチーム一丸となる姿勢というものは、この大会を通じても見て取れた。この大会では、気持ちやフィジカルを前面に押し出してくる中東のチームには苦労するという話は皆さんからも聞いていたし、実際にそうなった。それに対し、われわれはチーム力で戦ったと思う。ボールポゼッションからリズムを変えてコンビネーションで崩すというサッカーをやってきたが、引かれて守る相手にはなかなか厳しいとは感じていた。

今日もそうだったが、うちの失点はほとんどセットプレーが絡んでいる。今日の2点目もそうだが、セットプレーから流れたところでゴールを決められた。フィジカルで押し込まれたときに、どこまで対応できるか。また、気持ちなどでカバーできるのかということを、これからも模索していきたい。大会を通じて、日本がどこよりもいいサッカーをしていると思う。ゴールも13ゴール決めている。わたしが就任する前からあったかどうかは知らないが、このチーム力、チームスピリッツというものが、日本人の特徴だと思う。

――現段階でオーストラリアがウズベキスタンに2-0で勝っているが(最終スコアは6-0)、日本がアジアのナンバーワンと言えるのではないか? というのも、オーストラリアは地理的にアジアとは思えないのだが(イタリア人記者)

日本がアジアでナンバーワンなのかどうかは分かりかねる。アジアのサッカーの状況を説明すると、アジアは今、非常に伸びてきていると感じている。その中でも、日本はトップレベルの成長を見せている。日本のサッカーに関して、プレー内容ではもしかするとアジアで一番かもしれないが、サッカーというものはゲームメークだけで決まるものでなく、さまざまな要素が入ってくる。だから、何をもってナンバーワンを定義するか、というところで議論は平行線をたどることになるだろう。

話は変わるが、これからワールドカップ(W杯)予選が始まる。それに向けても、今回アジアカップ3位以内に入ったことで、次回大会に自動的に臨めることは、強化面としてありがたいと思っている。W杯予選を見据えて今大会は若いチームを連れてきているので、このチームが成長して、W杯予選あるいは本大会にいい状態で臨めるのが、このチームの目的だ。


チームの和という言葉がイタリア人のザッケローニの口から出るとは驚きだが、日本人の強みと教えられたか、あるいはザックはもともとチームをまとめるために意識しているかのどちらかだろう。今まではクラブの監督ばかりでセレクターの代表監督の経験はなく、好きな選手を招集できるなら個性が表れるのは当たり前のことだ。

招集した選手は攻撃的オプションに欠けるが、攻撃に特徴がある選手が個性的過ぎてチームの和を乱してしまうのか、単なる戦術的な問題なのかはわからない。中央に偏りがちだった攻撃も前半はサイドからの崩しが見られていいゲームではあった。

アジアカップでファイナリストになったことで選手は自信を持ったのは間違いない。世代交代でブラジルに行くためのメンバーは若返る。選手たちが自信をもってプレーすること、アジアの強さを肌で感じたことは素晴らしいことだと思っている。

――カタール戦の後の会見で前後半の立ち上がりを指摘していたが、今回の展開をある程度予想できていたか?

日本はおそらく、今大会で最もフィジカルコンディションで苦労したチームだと思う。海外組、国内組、それからJリーグが終わった選手もいれば、試合を続けていた選手もいる。そのばらつきの部分で、フィジカルコンディションを調整していくのが難しかった。また、チームのベースとなるところも、これから作っていかないといけない。韓国戦だが、相手が準々決勝を120分戦っているので、今日の試合で少しは疲労が見られると期待していたのだが、試合が始まってみると普段通りの韓国で、あてが外れた感じになってしまった。後半は相手のフィジカルと走力の部分で押し込まれたところがある。

――前半、いいプレーができていたが、これは現地に入ってからチームに浸透していたものなのか?

このような大会では試合間隔が非常に短いので、フィジカルトレーニングがなかなかできなかったし、やれることは非常に限られている。そのかわり戦術トレーニングは、ある程度はできる。選手はわたしが説明したことを吸収しようという意識が非常に強く、わたしが望んでいることをピッチで実践する技術もある。この選手たちの練習を見ているのは楽しいし、わたしの言っていることをさらに実践してくれることを期待している。

――PK戦に入る前に、微妙な判定で日本がPKを得たことについて。また、全体的なレフェリングについてどう思うか?(外国人記者)

私はジャッジの話は好きでないが、韓国のPKも日本のPKも必要なかったと思う。


コンディションで苦しんでいるのは他の国も同じ。韓国も海外組、国内組の構成だし、コンディションは同じ。さらに中2日で延長を戦ったダメージもある。とはいえ、試合になれば言い訳はきかない。コンペティションで優勝を目指す以上、勝つための戦力を集めることは当然だからだ。

もちろん、日程の問題があり、アジアカップ直前まで試合があった選手もいたのは事実。Jリーグの監督からも天皇杯の日程見直し要望が出ており、転換期にあるのは事実だろう。

こういう条件でザッケローニはフィジカルではなく、戦術トレーニングでチームの成熟度をあげることを選んだ。苦しい試合でも日本が勝ちに繋げているのは戦術理解がある程度進んで相手の弱点が見えているからではないか。

PKについては与えられるなら両方に、与えられないならなかったほうがよかったのは事実。PKがなければ日本が勝っていたとは言えないのだが。

(以下は囲み取材)


まずは今日、会場まで駆け付けてくれた日本のサポーターの皆さんにありがとうと伝えたい。今日勝つことができて、決勝まで駒を進めることができて非常にうれしく思っている。日本でたくさんテレビの前で応援してくれているサポーターもいるので、その人たちも含めて喜びたい。このチームはピッチで全力を出し切る、自分たちが持っている力を出し切る素晴らしいチームだと思う。常に出し切るところが素晴らしい。
 
一番大切な試合が最後に残ったが、やはり決勝ということで、この大会のベストの2チームが当たると思う。われわれ日本代表がこの大会に求めているのは経験だった。経験を積みに来たわけだが、ここまで来たら最後は勝ちたいと思う。勝利に近づくためには選手のフィジカル面での回復(が重要)。完全に回復すれば、ウチのサッカーができると思っている。

(カタール戦より冷静に試合を見ていた?)そのへんの調整ができるリモコンを持っているわけではないので、本能的なものになってしまう。うれしい気持ちには変わりない。監督という職業の人間は、チームが持ってるものをピッチで出してくれたときはやはりうれしい。

(後半に韓国が4-3-3にして、日本は細貝を入れたが)チームにとって要となるのはMFだ。そこでバランスを作らなければならない。やはり(選手たちが)消耗してきていたので、チームが間延びしてしまった。だから中盤を1枚入れようと思った。最後は5バックになったが。試合の最後、向こうはフィジカルで押してきていたため、それに対応することが大事だった。それでウチのペナルティーエリア内を固めるために1人投入した。それでもウチは本田と岡崎の2トップで最後までやった。

(PK戦直前に失点したが、どういうふうに声をかけたのか?)ウチが失点するときはセットプレーからか、その流れでやられることが多い。フィジカルではやはり分が悪い。あの時点でゴールを取られて非常に悔しかったが、自分の選手たちを見た時、まだまだいけると確信した。(PK戦は監督が順番を決めたのか?)まあ、カタール戦の前に実は決めていた。(カタール戦では不調だった川島が1試合でリカバーした?)最高の試合になったね。本人にとって。


ザッケローニはラストチャンスをうまく活用している。イタリアのクラブから声が掛からなくなった状態で日本代表という成長過程のチームを率いて結果を残している。あと一歩で優勝。タイトルはずいぶん遠ざかっていて、ザックにとってモチベーションが高い試合になるだろう。心配なのはその点だけだ。

選手管理はフィジカルの問題で、フィジオやトレーナーがいるし、選手も無茶はしない。ライバルの韓国に勝ったことでモチベーションも高くなっている。クリーンシートはならなかったが川島がリセットできたのも大きかった。

ファイナルはたいへんだが、勝つ気持ちを強くもてるのではないか。

■韓国代表チョ・グァンレ監督

「韓国サッカーに素晴らしい未来が待っている」

非常に難しい日本との試合だったが、選手たちは「ネバーギブアップ」の精神で最後まで戦い抜き、最後までプレッシャーをかけ続けた。そして、延長後半終了直前に同点ゴールを決めることができた。彼らのファイティングスピリッツをたたえたい。PK戦については、これまでの練習でもPKの準備をしてきたのだが(失敗したのは)選手たちが消耗し切っていたからなのかもしれない。

(日本のPKについては)レフェリーも人間なので間違うこともあるだろうし、それもまた試合の一部だとは思う。だが、レフェリングのミスについては、アジアサッカーのレベルアップのためにも(審判の質を)向上させていくべきではないか。

(パク・チソンとイ・ヨンピョの引退について)この大会が終わるまでは、特にわたしから言うことはない。ただ、新しい選手も育ってきており、世代交代については楽観視している。今日のゲームで選手たちは、韓国サッカーに素晴らしい未来が待っていることを全世界に見せたと感じている。

最後に、決勝に進出した日本に「おめでとう」と申し上げておきたい。


最後まで諦めずに戦う韓国は見事だった。オランダ人監督から学んだことを吸収し、韓国人監督で十分に戦える人材が出てきたことを証明した。レフェリングにはどちらの側にも問題があったが、当人が言及しないのはマナーだろう。日本に対してリスペクトを示してくれたように、韓国にも最大のライバルとしてリスペクトの気持ちを送りたい。

勝因は「信じる力」 (1/2)
日々是亜洲杯2011(1月25日)
(Sportnavi)

「韓国はちゃんとサッカーをしてくるし、5試合目でやっとフットボールができる」(長谷部誠)

日本代表のキャプテンを襲名してから早8カ月。このところの長谷部の“コメント力”には目を見張るものがある。もともとよく声が通るし、質問者の目をまっすぐ見て話す姿勢にも好感が持てるし、何より自分の意見を明確に言語化する能力もかなり高い。最近はこれらに加えて、発言に含蓄が感じられるようになった(そのうち「長谷部語録」なんて本が出てくるかもしれない)。冒頭に紹介したコメントは、韓国戦前日のものだが、「フットボールに専念できる」というこの言葉には、今大会の特殊性に対する長谷部なりのシニカルな思いが含有されていて、何とも味わい深い。

長谷部がまず念頭に置いたのが、中東独特の主審の判断基準であったことは間違いない。もちろん、日本に不利な判定を意図的に下す審判はいなかったと思うが、それでも客観的に見ても納得いかないジャッジや、常識的には考えられないレフェリング(たとえば交代選手がピッチに入り切る前に試合を再開させるなど)が少なからず散見されたのは事実である。それを「アジアン・クオリティー」と言ってしまえばそれまでだが「そんなことではアジアのレベルが上がっていかない」という長谷部の指摘ももっともだと思う。加えて日本は、ここ4試合ずっと中東勢とばかり戦ってきた。ほぼ完全アウエーのスタンドの雰囲気に加え、「打倒、日本」という目標で一致していた中東勢の包囲網を突破することが、いかに容易ならざるミッションであったか、今さら多くを語る必要はないだろう。

そんなアウエー感満載の中東にあって、不倶戴天(ふぐたいてん)の宿敵・韓国と相対することになり「やっとフットボールができる」という妙な安堵(あんど)感が芽生えるのは、何と言う皮肉であろうか。言うまでもなく日本にとって韓国は、間違いなく世界中で最もやりにくい対戦相手である。これまでの長い対戦の歴史の中で、勝てばこれ以上にない絶頂と優越感を、敗れればどん底の屈辱と挫折感を、常にわれわれに味わわせてくれた。そんな愛憎相半ばするライバルでも、中東という異世界に迷い込んだ日本にとっては「地獄で仏」の心境になってしまうのであろうか。いずれにせよ、日韓両国にとって中東の地はニュートラル。1993年ワールドカップ(W杯)・米国大会予選以来となる、中東での日韓戦の実現を、多くの日本のサッカーファンは心から楽しみにしていることだろう。かくいう私も、この決戦がもたらすフットボールの至福を、記者席にてとことん味わい尽くす所存である。


中東の大会で優勝した経験があるのはイエメン大会の日本だけ。その他は中東勢が優勝を独占してきた。日本、韓国、オーストラリアという強豪を迎え、中東は彼らに対する包囲網を強いた。しかし、セミファイナルに残ったのは日本、韓国、オーストラリア、ウズベキスタンと中東勢以外。この結果により、中東の笛の意味はなくなり、アジアカップは正常なフットボールの大会となったということだろう。とはいえ、レフェリングが不安定なのは続くのであるが。

この日の日本のスタメンは以下の通り。GK川島永嗣。DFは右から、内田篤人、岩政大樹、今野泰幸、長友佑都。守備的MFは長谷部、遠藤保仁。2列目は岡崎慎司、本田圭佑、香川真司。そしてワントップは前田遼一。前日の予想通りである。さすがにザッケローニは、あえてGKを変えるリスクを避けたかったのだろう。賢明な判断だと思う。チャンスをもらった川島は、前回のカタール戦でのミスを返上すべく頑張ってほしいところ。対する韓国は、サスペンションのDFイ・ジョンスに代わってファン・ジェウォンが入った以外は、こちらも現時点でのベストメンバー。ク・ジャチョルがいる、キ・ソンヨンがいる、チャ・ドゥリがいる、チ・ドンウォンがいる、そしてこれが代表100試合目となるパク・チソンがいる。相手にとって不足はない。

序盤、韓国はいつものようにゴリゴリと前に出てこなかった。やはり日本相手ということで、慎重にならざるを得ないのだろうか。それに比べて日本は、韓国以上にアグレッシブであった。相手の裏を狙う動きを見せながら、着実にチャンスの数を重ねていく。間違いなく言えるのは、この日の日本は気負いなく攻撃のリズムが作れており、対する韓国は思いのほか体が重い、ということだ。日本より1日休みが少ない上に、準々決勝のイラン戦では120分の死闘を繰り広げ、疲労がまだ回復していないのであろう。

先制点は意外な形で生まれる。前半22分、韓国陣内からのロングフィードに走り込んできたパク・チソンを、今野がペナルティーエリア内で倒してしまう。すると主審は即座にPKを宣告。リプレー映像を見ると、今野はボールを見ずにパク・チソンともみ合いながら倒してしまっている。何ともアンラッキーな判定だが、アジアカップでは十分に起こり得ることだ。その意味では、うかつであったと言わざるを得ない。1分後、このチャンスをキ・ソンヨンに決められ、日本はあっけなく韓国に先制を許してしまう。

だが、これで気落ちする日本ではなかった。36分、それまでたびたび左サイドからチャンスを作っていた長友が、本田圭からのスルーパスを裏で受けてドリブルで持ち込みクロスを供給。これに前田が倒れ込みながらも、右足ワンタッチで見事な同点ゴールを決める。決めた前田も素晴らしいが、対面するチャ・ドゥリの裏を再三突いて、決定的なラストパスを送った長友も素晴らしかった。試合前日、当人は「左サイドを制圧しますよ」と語っていたが、まさに有言実行。その後も44分に、本田圭の縦パスを中央で受けた前田が、惜しい反転シュートを放つなど、前半の日本は韓国を圧倒。1-1でハーフタイムとなったが、後半での逆転は時間の問題であるかのように思われた。


立ちあがりは日本が好調だった。前半攻めきっていれば韓国の猛攻を許すこともなかったはずだが、PKで1点を献上し、同点に追いつくことが精一杯だったことで、最多ゴールの国らしからぬ戦いを強いられることになる。フィジカルと走力を温存したわけではなかろうが、韓国は後半になってシステムを変えて猛攻を仕掛けるのだ。

後半も、日本が相手陣内でボールを支配する時間が続いた。しかし、そこで生まれた気持ちの余裕が、かえって日本のリズムを崩すこととなった。バイタルエリアまでボールを動かすものの、余計なボールタッチやパスミスからチャンスをつぶしてしまう。特に、香川が強引にシュートまで持ち込もうとするあまり、球離れが悪くなっていったのが気になった。そして日本の思わぬもたつきは、相手に盛り返す機会を与えてしまう。後半21分、ワントップのチ・ドンウォンを下げ、DFのホン・ジョンホをアンカーに置くことで中盤を落ち着かせた韓国は、次第にセットプレーとロングボールで攻勢を強めていく。一方、日本ベンチは後半42分、疲れの見える香川を下げて細貝萌を投入。こちらもセントラルMFを3人にして、中盤での主導権を何とか取り戻そうと試みる。結局、90分でも決着はつかず、試合は延長戦に突入した。

延長前半6分、今度は日本にPKのチャンスが転がり込む。本田圭のスルーパスに、岡崎が裏に抜けようとしたところを、ペナルティーエリア内で相手DFにブロックされて倒されたのだ。しかし、これまたリプレー映像を見ると、岡崎が倒された地点はエリアぎりぎりだったことが分かる。今度は韓国にとって、アンラッキーなジャッジであった。PKキッカーは本田圭。左足から放たれたシュートは、いったんはGKチョン・ソンリョンにはじかれるも、細貝がしっかり詰めていた。日本、勝ち越しに成功。ここでザッケローニは、逃げ切りを決断する。延長前半16分、前田に代わって伊野波雅彦、そして延長後半12分には、負傷した長谷部に代わって本田拓也をピッチに送り込み、システムは5-3-2となった。対する韓国は、日本が苦手とするロングボールを執拗(しつよう)に放り込みながら、何とか青い守備網を突き破ろうとする。そしてタイムアップ間際、セットプレーのチャンスを得ると、ゴール前での混戦からファン・ジェウォンが押し込んでネットが揺れる。土壇場で韓国が追いつき、勝負の行方は今大会初のPK戦に委ねられることとなった。

劇的な同点弾に、狂喜乱舞する韓国の選手たち。一方、スタンドでは韓国サポーターが、勝利を確信したかのように「アリラン」を歌い始めた。延長戦終了直後の韓国サイドは、まさにお祭り騒ぎ。だが今にして思えば、この瞬間、韓国の人々は何かがプツリと途切れてしまったのだと思う。その後のPK戦では、先行の日本が4人中3人成功させたのに対し、韓国は3人続けて失敗(そのうち2回は川島のファインセーブに阻まれた)。チョ・グァンレ監督は、失敗の理由について「選手たちが消耗し切っていたから」と語っていたが、私は「経験の差」であったと思っている。日本のキッカー4人とGK川島は、いずれもW杯・南アフリカ大会の対パラグアイ戦でPK戦を体験している(キッカーに選ばれたのは本田圭のみだが、岡崎と長友はピッチ上に、今野はベンチにいた)。あのしびれるような緊張感と、試合後の挫折感を知る者であれば、アジアカップ準決勝のPK戦など、さほどのプレッシャーは感じなかっただろう。最後は今野が、ネットを豪快に揺らして長い激闘に終止符を打ち、日本は2大会ぶりとなるアジアカップ決勝進出を果たした。


ペナルティ・シュートアウトの場面で、韓国の気持ちが切れたとは考えづらい。PKは運であり、それ以上のものではない。しかし、キ・ソンヨンが失敗したことで連鎖的に続いたのは間違いない。その意味でも川島のビッグセーブは大きなものだった。

後半、韓国がシステム変更したことに対応できなかったことは日本の大きな課題になるだろう。コンビネーションで点を取るシステムが個人技に頼りすぎたことで、リズムを崩しはのは間違いない。ザッケローニはもう一度、選手に戦術理論を教え込む必要があるだろう。日本人選手は何度でも忘れてしまうものだから。

試合後の監督会見。先に登壇したチョ・グァンレ監督は、ひととおりの質疑応答を終えると「最後に一言」と断りを入れてから「決勝に進出した日本に『おめでとう』と申し上げておきたい」と語った。続いて会見に臨んだザッケローニも「韓国の戦いについても称賛しないといけない。素晴らしいチームに勝てたことで、喜びはさらに増したと思っている」と、こちらも相手への称賛を忘れなかった。そういえば両監督は試合後に、がっちりと握手を交わしながら互いの健闘をたたえていた。そうしたリスペクトの姿勢を見るたびに、サッカー好きで本当に良かったと心底思う。

あらためて、今回の日韓戦勝利の意義について考えてみたい。まず「51年ぶりのアジア王者」を渇望していた宿敵韓国に、PK戦にもつれながらも勝利したことで、選手には大きな自信と経験が得られ、そしてチームにはさらなる成長がもたらされた。それだけではない。決勝進出を果たしたことで、次回大会の予選が免除され、さらには最多4回となる優勝の可能性と、2年後のコンフェデレーションズカップ出場権獲得の可能性さえ出てきたのである。決勝の相手はオーストラリアに決まったが(準決勝でウズベキスタンに6-0で圧勝)、かくなる上は優勝を目指して最後まで突っ走ってほしい。今の日本なら、十分にそれは可能だと思う。

ところで今日の試合では、指揮官ザッケローニの哲学が、またひとつ明らかになっている。最後に、その点について指摘しておきたい。この日のヒーローが、PK戦も含めて何度も味方のピンチを救ったGKの川島であったことは、衆目の一致するところであろう。一時は「西川周作に代えられるのではないか」ともうわさされていた川島を、なぜザッケローニはこの試合でも起用したのか。指揮官はこのように述べている。

「いいGKはミスが少ないGKだと思っているが、ミスが全くない選手は存在しない。ここ数日、彼は私の信頼を感じているし、信頼していると本人にも伝えた。今日も試合前に彼には『信頼しているから落ち着いてプレーするように』と話した。今日の試合もやるべきことをやってくれたし、それ以上の活躍をしてくれたと思う」

「こんな言葉を上司から言われてみたい」と思った人は、男女問わず決して少なくないはずだ。川島だけではない。カタール戦で消えていた前田を懲りずに起用し、PKで失敗している本田圭をあえてPK戦の第1キッカーに指名したのは、いずれもザッケローニの判断によるものだ。結果、今日の試合では3人とも、指揮官の信頼に見事に応えてみせた。一度失敗した選手でも信頼し続け、重要な局面で再びチャンスを与える。よほど肝が据わっていないと、なかなかできることではない。もちろん「勝利のために非情になり切れない監督」という見方も可能だろう。しかしながら、自分の目で選んだ選手を最後まで信じるという姿勢も、チーム作りのアプローチとしては十分に「あり」なのではないか。少なくとも、今日の日韓戦の勝利を支えていたのは、こうした指揮官の「信じる力」であった――そう、私は確信している。


日本の監督と韓国の監督がともに相手をリスペクトできる監督であったことは素晴らしいことであり、ザックであってよかったと思う。ザックの評価はまだまだ高くはないが、相手を悪く言わないという美徳は備えている。

さらに、マネージメントでもザックは最後まで試合を任せる度量の広さを見せた。信頼されて何度でも失敗するなら続けて使われることはないが、すぐに失点を取り戻すなら使う価値がある。気持ちの強い選手たちが結果を残したことで、日本代表はさらに強くなったといっていいだろう。

最後にオーストラリアに勝つためにはやはり両サイドのアタックが重要ではないか。岡崎、香川のワイドアタックが見られるなら、オーストラリアも簡単にカウンターを繰り出せない。韓国戦で詰まったサイドアタックを意地でも押し通す。頑固さがあってもいいと思う。

2011年1月25日火曜日

日本は韓国との激闘を制し、ファイナルへ!!

AFC Asian Cup 2011 Qatar Semi-finals Japan 2-2(PSO3-0) Korea Republic @ Al Gharafa Stadium
Japan:Maeda 36,Hosogai 97
Korea Republic:Ki Sung-Yueng 23(P),Hwang Jae-Won 120

Japan 7/5 draw 17/10 South Korea 2/1(William Hill)

両国国旗、フェアプレー旗、AFCの旗に続いてFIFA Anthemにのって両国選手の入場。日本国歌「君が代」、大韓民国国歌「愛国歌」の演奏。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK西川、GK権田、伊野波、森脇、永田、細貝藤本、本田拓也、柏木李忠成

韓国はレッドデビルズのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGKキム・ヨンデ、GKキム・ジンヒョン、チェ・ヒョジン、カク・テヒ、ホン・ジョンホ、ユン・ビッカラム、キム・ボギョン、ヨム・ギフン、ユ・ビョンス、ソン・フンミン、キム・シンウク。

前半。日本のキックオフ。

2分、日本。遠藤のCK。ファーで岩政がヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

岩政のヘッドはジャストミートできず。

6分、日本。遠藤のCK。内田にパスしてのショート。内田のクロスに中央で岡崎がヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

変化をつけた日本のセットプレー。内田のクロスに岡崎が競り勝ってシュートを撃つが枠をとらえられず。

12分、韓国。長谷部へのファールでパク・チソンにイエローカード。

長谷部へのアフタータックルでパク・チソンにイエロー。

15分、韓国。左サイドエリア角付近からのFK。キ・ソンヨンのシュートはGK川島がセーブ。こぼれ球をイ・チョンヨンがヘッドで押し込むが今野がクリア。

キ・ソンヨンの鋭いシュートは川島がセーブ。イ・チョンヨンのヘッドは今野がクリア。

16分、日本。長谷部のパスに左サイドを抜け出した長友のクロス。ファーで岡崎がヘッドで叩くがGKチョン・ソンリョンがビッグセーブ。ポストに当たってゴールラインを割れず。

長谷部のスペースへのパスに抜け出した長友のクロス。ファーで岡崎が叩くがチョン・ソンリョンとポストに止められる。

21分、日本。エリア内で今野がパク・チソンを倒してしまいPKの判定。

パク・チソンへの正当なチャージに見えたが。判定はPK。

22分、韓国先制。PK。キ・ソンヨンが右足でゴール左隅に決めてゴール。0-1。

川島も反応していたがキ・ソンヨンのコースに届かず。キ・ソンヨンが右足できっちり決めて先制。

25分、日本。香川から右サイドの内田に振って深くえぐってのクロス。ファーで本田圭佑がヘッドをあわせるがGKチョン・ソンリョンの正面。

香川がフリーの内田に振ってのクロス。ファーで本田圭佑が完全にフリーになってヘッドで叩くがチョン・ソンリョンの正面。

31分、韓国。右サイドエリア角付近からのFK。キ・ソンヨンが放り込んだボールにファーでク・ジャチョルがヘッドをあわせるがクロスバーの上。

キ・ソンヨンがエリア内に放り込んだボール。ファーでク・ジャチョルがヘッドをあわせるが枠をとらえられず。

35分、日本同点。左サイドで香川、本田圭佑とつなぎ、スペースへのパス。長友がえぐってのクロスにニアで前田が右足をあわせてゴール。1-1。

香川から本田圭佑につなぎ、左サイドのスペースへのパス。長友が深くえぐってのクロスにニアで前田が右足をあわせて同点。

37分、日本。中央でボールを受けた本田圭佑がミドル。GKチョン・ソンリョンが弾いたところ、前田が拾って狙うがGKチョン・ソンリョンが弾き出す。

本田圭佑のミドルからのこぼれを拾った前田が狙うがチョン・ソンリョンが防ぐ。

41分、日本。香川から本田圭佑に戻し、前田へのパス。フリーで前田が狙うがクロスバーの上。

本田圭佑からのパスをオフサイドラインギリギリで受けた前田がフリーで狙うが枠をとらえられず。

アディショナルタイムは1分。

前半はこのまま終了。1-1で折り返し。

ショッツオンゴールは日本4、韓国3、ショッツワイドは日本4、韓国1。

後半。韓国のキックオフ。

49分、日本。右サイドの内田のフィード。岡崎が受けて香川へパス。香川がカットインしてのシュートはチョ・ヨンヒョンがブロック。

内田からのフィードを受けた岡崎から香川につないでのシュート。チョ・ヨンヒョンがブロック。

51分、韓国。ク・ジャチョルのドリブルからキ・ソンヨンにつないでのミドル。クロスバーの上。

ク・ジャチョルからキ・ソンヨンにつないでのミドル。枠をとらえられず。

52分、日本。イ・チョンヨンへのファールで内田にイエローカード。

イ・チョンヨンへの後ろからのファールで内田にイエロー。

53分、韓国。左サイドエリア角付近からのFK。キ・ソンヨンが直接狙うがGK川島がキャッチ。

キ・ソンヨンが直接シュートを撃つが川島ががっちりキャッチ。

59分、韓国。左サイドをチ・ドンウォンが突破。エリア内に入ってク・ジャチョルにスイッチしてのシュート。ゴール左に外れる。

チ・ドンウォンが左サイドを突破。エリア内にカットインしてク・ジャチョルにスイッチしてシュートを撃つがサイドネット。

63分、韓国。本田圭佑へのファールでチョ・ヨンヒョンにイエローカード。

本田圭佑の突破をファールで止めたチョ・ヨンヒョンにイエロー。

65分、韓国。チ・ドンウォンに代えてホン・ジョンホを投入。

チ・ドンウォンは左右に流れて起点となっていた。

68分、韓国。キ・ソンヨンのCK。こぼれをチャ・ドゥリが拾い、キ・ソンヨンとのワンツーで右サイドを抜け出してのクロス。ファーでパク・チソンがヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

CKのこぼれ球。チャ・ドゥリが拾い、右サイドをワンツーで抜け出してのクロス。パク・チソンのヘッドは枠をとらえられず。

71分、韓国。ゴール正面からのFK。イ・ヨンレが直接狙うがゴール右に外れる。

イ・ヨンレの直接のシュートは川島も動けず。しかし、枠をとらえられず。

78分、日本。長谷部のパスを受けた岡崎が反転してのミドル。GKチョン・ソンリョンが正面でキャッチ。

長谷部のパスをうまく受けた岡崎のミドル。チョン・ソンリョンが正面で抑える。

80分、日本。香川から左サイドの本田圭佑に振ってのクロス。ファーで岡崎がヘッドをあわせるがクロスバーの上。

左サイドの本田圭佑のクロスに岡崎がヘッドをあわせるが枠をとらえられず。

81分、韓国。イ・チョンヨンに代えてソン・フンミンを投入。

イ・チョンヨンは右サイドで効果的な攻撃参加があった。

83分、日本。遅延行為で長友にイエローカード。

ファールのあとのボールを蹴った長友にイエロー。

84分、日本。ク・ジャチョルへのファールで岩政にイエローカード。

ク・ジャチョルの突破をファールで止めた岩政にイエロー。

86分、日本。香川に代えて細貝を投入。

香川は真ん中で攻撃的な役割をしていた。

アディショナルタイムは2分。

ゲームはこのままタイムアップ。1-1のドロー。エクストラタイムに。

延長前半。日本のキックオフ。

95分、韓国。本田圭佑のパスに抜け出した岡崎をファン・ジェウォンが倒してPK。

ファン・ジェウォンのファールはエリア外だったが岡崎へのファールはエリア内との判断か。あるいは日本のPKプレゼントか。

96分、日本逆転。PK。本田圭佑が左足で蹴るがGKチョン・ソンリョンがセーブ。詰めた細貝が左足で叩き込んでゴール。2-1。

本田圭佑のシュートはチョン・ソンリョンがセーブ。しかし、詰めた細貝が左足で蹴り込んで逆転。

100分、日本。クリアボールを拾った長友が左サイドから深くえぐってのシュート。ポストに嫌われる。

長友が左サイドから深くえぐって角度のないところからのシュート。ポストに嫌われる。

101分、韓国。細貝へのファールでチャ・ドゥリにイエローカード。

細貝への危険なタックルでチャ・ドゥリにイエロー。

102分、韓国。チョ・ヨンヒョンに代えてキム・シンウクを投入。

DFを1枚削ってハイタワーのキム・シンウクを投入。

103分、韓国。左サイドからカットインしたク・ジャチョルのシュート。GK川島の正面。

ク・ジャチョルが左サイドからカットイン。シュートを撃つが川島の正面。

アディショナルタイムは1分。

105分、日本。前田に代えて伊野波を投入。

前田は同点ゴールの活躍。日本は守備固め。

延長前半は終了。2-1と日本リードで延長後半に。

延長後半。韓国のキックオフ。

106分、韓国。右サイドのチャ・ドゥリからク・ジャチョルにつなぎ中に入ってキム・シンウクに当ててソン・フンミンのシュート。ゴール右に外れる。

ク・ジャチョルからキム・シンウクに当ててのキープからソン・フンミンのシュート。枠をとらえられず。

108分、日本。本田圭佑から左サイドを駆け上がった長友へのパス。カットインしてのミドルはゴール右に外れる。

岡崎の頑張りから本田圭佑がキープ。長友につないでカットインしてのシュート。枠をとらえられず。

115分、韓国。ゴール正面からのFK。キ・ソンヨンが直接狙うが壁で伊野波がヘッドでクリア。

キ・ソンヨンが直接狙うが壁で伊野波がクリア。

116分、日本。長谷部に代えて本田拓也を投入。

長谷部はキャプテンシーを発揮。豊富な運動量だった。キャプテンマークは遠藤に。

119分、韓国同点。左サイドエリア角付近からのFK。キ・ソンヨンが放り込んだボール。ゴール前でこぼれたボールをクリアできず。イ・ヨンピョ、ソン・フンミンとつなぎ、最後はファン・ジェウォンが左足で叩き込んでゴール。2-2。

キ・ソンヨンが放り込んだボール。こぼれ球をイ・ヨンピョがつなぎ、ソン・フンミンのシュートのこぼれをファン・ジェウォンが左足で叩き込んで同点。

アディショナルタイムは1分。

ゲームはこのままタイムアップ。2-2のままペナルティ・シュートアウトへ。

ショッツオンゴールは日本8、韓国7、ショッツワイドは日本7、韓国12。

ペナルティ・シュートアウト。

日本のひとり目。本田圭佑が左足でゴール右上に突き刺してゴール。

韓国のひとり目。ク・ジャチョルが右足で左隅を狙うがGK川島がストップ。

日本のふたり目。岡崎が右足でゴール左上に決めてゴール。

韓国のふたり目。イ・ヨンレが左足で中央を狙うがGK川島がストップ。

日本の3人目。長友が右足で狙うが大きく枠の上。

韓国の3人目。ホン・ジョンホが右足で狙うがゴール右に外れる。

日本の4人目。今野が右足でゴール右に決めてゴール。

ペナルティ・シュートアウト3-0で日本の勝利。

バルザーリのユベントス移籍間近!!

Juventus GM Marotta expects to close Barzagli deal today(Tribalfootball)

Juventus GM Beppe Marotta expects to close a deal for Wolfsburg defender Andrea Barzagli today.

Marotta say Barzagli will be their final signing for the winter market.

“The January transfer window is a difficult one because Juventus are looking for players who can increase the quality of the team,” Marotta said.

“We’re not buying for the sake of buying and right now I don’t think there are any important players available.

“Barzagli? He’s an opportunity that arose and is a player who will be of use to the cause. We’re sorting out a few things, we’re optimistic and hopefully it will all be wrapped up tomorrow.”


ユベントスのGMジュゼッペ・マロッタはヴォルフスブルクのアンドレア・バルザーリの獲得に向けて、1両日中の移籍になるとの見解を示している。

「冬のマーケットは難しい。ユベントスが求めている人材は他のチームの中心選手だからね」と前置きした上で、「ユベントスは必要ではない選手は購入することはない」としている。

バルザーリについては素晴らしい選手で、いくつかの問題点を除いて、明日にでもサインできるのではないかとコメントしている。

他紙ではバルザーリはドイツからイタリアへ帰還と書かれており、ほぼ確実と思われているようだ。

2011年1月24日月曜日

ポーリはユベントスへの移籍を全面否定!!

Sampdoria Midfielder Andrea Poli Denies Juventus Link - Report(Goal.com)

Sampdoria midfielder Andrea Poli has denied the circulating rumours about his future.

Poli had been linked with a move to Juventus, but the 21-year-old says they are only the usual rumours that circulate during this period, with no basis behind them.

"There is no truth behind the rumours about me joining Juventus," Poli told Mediaset Premium. "I am happy here in Genova."

Milan and Napoli are also reported to be interested in the Italy Under-21 international. Bianconeri boss Luigi Del Neri is keen to reunite with the midfielder, and is pushing for a move.

Current Samp boss Domenico Di Carlo has sparingly used the player throughout this term.


サンプドリアのMFアンドレア・ポーリはユベントスへ移籍するのではないかという噂について「事実無根だ。ぼくはサンプドリアでハッピーだよ」と全面否定した。

ユーベはシソコの放出の噂があり、フェリペ・メロもプレーが安定しないなどインコントリスタに不安がある。ポーリはインコントリスタとしてもインクルソーレとしてもレベル以上で絶好の人材だった。

本人が否定したことで移籍話は立ち消えになったように思えるが、どうなるのだろう。無理矢理でもまとめていたモッジではなく、サンプドリアを作り上げたマロッタとデル・ネーリの引きはかなり強いと思うのだけどね。

2011年1月23日日曜日

ラ・シニョーラ、猛攻も実らずゴールレスドロー!!

Serie A Matchday 21 Sampdoria 0-0 Juventus @ Stadio Luigi Ferraris

Sampdoria 9/5 draw 2/1 Juventus 17/10(William Hill)



サンプドリアはブルチェルキアティのファーストジャージ。システムは4-4-2。



ベンチメンバーはGKダ・コスタ、カチャトーレ、アッカルディ、ティッソーネ、コマン、デッセーナ、ポッツィ。

ユベントスは白一色にイタリア国旗のセカンドジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGKストラーリ、グリゲラ、レグロッターリェ、グロッソ、サリハミジッチ、ホルヘ・マルティネス、デル・ピエロ

プリマ・テンポ。ユベントスのキックオフ。

2分、ユーベ。トラオレに代えてグロッソを投入。

いきなりのファールで冷静ではないと判断されたか。

8分、ユーベ。右サイドのクラシッチからの横パスを受けたペペがミドル。クロスバーの上。

クラシッチからの横パスをダイレクトで狙ったが宇宙開発。

11分、サンプドリア。ルッキーニに代えてアッカルディを投入。

ルッキーニの負傷による交代。

16分、ユーベ。ゴール正面からのプニツィオーネ。アクイラーニが放り込んだボール。リフレクトをマルキジオが拾い、左サイドのグロッソがアクイラーニに戻してのミドル。クロスバーの上。

マルキジオがこぼれ球を拾い、グロッソ、アクイラーニとつないでのミドル。枠をとらえられず。

22分、ユーベ。グベルティへのファールでモッタにカルテリーノ・ジャッロ。

グベルティへの後ろからのファールでモッタにジャッロ。

30分、ユーベ。クラシッチのドリブル突破から右サイドのペペに振ってのクロス。ニアにアマウリが飛びこむがアッカルディがクリアしてアンゴロに。

クラシッチが中央をドリブル突破。右サイドのペペに振ってのクロス。アマウリが飛びこむがアッカルディがクリア。

31分、ユーベ。アクイラーニのアンゴロ。ファーでボヌッチがヘッドをあわせるがGKクルチがビッグセーブでキャッチ。

アクイラーニが放り込んだボール。ファーでボヌッチがヘッドをあわせるがクルチが横っ飛びでキャッチ。

34分、ユーベ。故意のハンドでペペにカルテリーノ・ジャッロ。

手でトラップしたペペにジャッロ。

41分、ユーベ。シソコから左サイドのグロッソの振ってのミドル。GKクルチの正面。

左サイドのグロッソからティーロ気味のクロス。クルチがキャッチ。

アディショナルタイムは3分。

プリマ・テンポはこのまま終了。0-0で折り返し。

ボールポゼッションはサンプドリア46.1%、ユーベ53.9%、ショッツオンゴールはサンプドリア0、ユーベ1、ショッツワイドはサンプドリア0、ユーベ2、ブロックドショッツはサンプドリア0、ユーベ0。

セコンド・テンポ。サンプドリアのキックオフ。

49分、サンプドリア。ポーリのパスにエリア内に抜け出したパッツィーニがティーロ。ゴール左に外れる。

ポーリのパスにパッツィーニがフォリジョーコラインを破ってフリー。ティーロを撃つが枠をとらえられず。

50分、ユーベ。マケーダへのファールでキエッリーニにカルテリーノ・ジャッロ。

マケーダへのタックルでキエッリーニにジャッロ。

55分、ユーベ。クラシッチに代えてデル・ピエロを投入。

クラシッチはドリブルは切れていたがクロスは今ひとつ。

57分、サンプドリア。アクイラーニのパスをカットしたグベルティが左サイドを突破。ミドルを狙うがゴール右に外れる。

グベルティがアクイラーニのパスをカット。左サイドを破ってのティーロ。枠をとらえられず。

59分、サンプドリア。パッツィーニに代えてポッツィを投入。

パッツィーニの負傷による交代。

60分、ユーベ。アマウリから右サイドのペペに振ってのクロス。こぼれたところをシソコがミドルを狙うがクロスバーの上。

右サイドのペペのクロス。シソコにこぼれてのミドルは枠をとらえられず。

62分、サンプドリア。デル・ピエロへのファールでグベルティにカルテリーノ・ジャッロ。

デル・ピエロのカウンターをファールで止めたグベルティにジャッロ。

69分、サンプドリア。ポッツィに代えてティッソーネを投入。

ポッツィは入ったばかりだったが。アクシデントだろうか。

70分、ユーベ。マルキジオ、アマウリとつないで右サイドのペペに振ってのクロス。アマウリがニアに飛びこむがクロスバーの上。

アマウリから右サイドのペペに振ってのクロス。アマウリがヘッドで飛びこむが枠をとらえられず。

73分、ユーベ。アッカルディへのファールでシソコにカルテリーノ・ジャッロ。

アッカルディを押し倒したシソコにジャッロ。

76分、ユーベ。ボヌッチのフィードが跳ね返されたところ、グロッソが拾ってのミドル。クロスバーの上。

ボヌッチのフィードが跳ね返されたところ、グロッソのミドルはクロスバーの上。

77分、サンプドリア。右サイドのマンニーニからのクロスがこぼれたところ。ティッソーネが粘ってザウリに戻してのクロス。クリアをツィークラーが狙うがゴール右に外れる。

右サイドのマンニーニからのクロス。こぼれをティッソーネが拾ってザウリに戻してのクロス。こぼれをツィークラーが狙うが枠をとらえられず。

83分、ユーベ。アクイラーニに代えてホルヘ・マルティネスを投入。

アクイラーニはゲームメイクで活躍。

85分、ユーベ。パロンボへのファールでマルキジオにカルテリーノ・ジャッロ。

パロンボのユニフォームを引っ張って止めたマルキジオにジャッロ。

86分、サンプドリア。ペペへのファールでマンニーニにカルテリーノ・ジャッロ。

ペペのカウンターを止めたマンニーニにジャッロ。

88分、ユーベ。左サイドのペペから右サイドのホルヘ・マルティネスへサイドチェンジ。ドリブルからデル・ピエロにスイッチしてのティーロ。GKクルチがビッグセーブ。セカンドボールはDFがブロック。

左サイドのペペからのサイドチェンジ。ホルヘ・マルティネスがドリブル突破からデル・ピエロにチェンジしてのティーロ。クルチがビッグセーブ。

アディショナルタイムは4分。

90分、ユーベ。デル・ピエロから左サイドのペペに振ってのクロス。ホルヘ・マルティネスが飛びこみ、こぼれにアマウリが反応するがGKクルチが押さえる。

デル・ピエロからのパスを受けた左サイドのペペがクロス。ホルヘ・マルティネスがヘッドで飛びこみ、アマウリが詰めるがクルチが押さえる。

91分、ユーベ。右サイドをホルヘ・マルティネスからモッタへのパス。マイナスの折り返しをデル・ピエロが狙うがクロスバーの上。

右サイドのホルヘ・マルティネスからモッタへのパス。深くえぐってマイナスのクロスをデル・ピエロが大きくふかす。

ゲームはこのままタイムアップ。0-0のドロー。ユーベは暫定で5位のまま。

ボールポゼッションはサンプドリア49.4%、ユーベ50.6%、ショッツオンゴールはサンプドリア0、ユーベ3、ショッツワイドはサンプドリア4、ユーベ7、ブロックドショッツはサンプドリア1、ユーベ3。

マルキジオはユベントスへの忠誠を誓う!!

I Would Reject Real Madrid, Barcelona & Chelsea To Stay At Juventus - Claudio Marchisio(Goal.com)

Juventus midfielder Claudio Marchisio claims he would reject offers from Europe's top clubs to remain in Turin as he underlines his future plans.

Asked by fans on Tuttosport whether he would join Chelsea, Real Madrid or Barcelona, Marchisio responded: "I would answer the phone, but my response would be 'no thank you'.

"Interest from big clubs always makes you proud, but I want to remain at Juventus."

Skeptics suggested Alberto Aquilani's brilliance could banish Marchisio to the margins - a description he rejected.

"Alberto has taken nothing away from me. Infact I believe he has added so much quality to the team. He has settled instantly."


ユベントスのクラウディオ・マルキジオはトゥットスポルト上でファンの質問に答えた。チェルシーレアル・マドリーバルセロナに参加することはあるかというもの。

「電話で答えるだろうね。ぼくの答えは決まっているよ。参加できません」とコメント。さらに「ビッグクラブに興味を抱いてもらうのは嬉しいけれど、ぼくはユベントスに残留するよ」と続けた。

アルベルト・アクイラーニとのポジション争いについても、マルキジオは「アルベルトは実際チームにクオリティをもたらしてくれる。彼がいるだけで素晴らしいチームになるんだ」と褒め称えた上で、自分はアクイラーニと違うタイプのプレーヤーでチームをを離れることはないと強調している。

マルキジオはさすがだね。次期カピターノ候補ってだけあるよね。

2011年1月22日土曜日

ザッケローニは勝利でも反省を忘れず、アジアレベルで存在感を見せる!!

AFC Asian Cup 2011 Qatar Quarter-finals Japan 3-2 Qatar @ Al Gharafa Stadium
Japan:Kagawa 28,70,Inoha 89
Qatar:Sebastián Soria 12,Fábio César Montezine 63

カタール戦後 ザッケローニ監督会見 (1/2)
AFCアジアカップ2011
(Sportnavi)

難しい試合になることは試合前から分かっていたが、非常に厳しい試合になった。常に(日本にとって)上り坂のゲームだった。相手の方がフィジカルが強く、それを前面に押し出すサッカーをやっていた。日本次第だったところは、いかにテンポを上げて、いかにスペースのあるところでプレーをするか。本音を言えば、やりたいようにやれたわけではないが、比較的狙い通りにできたとは思う。特に、狭いところへ狭いところへと行ってしまうと、相手のフィジカルに押しつぶされてしまうので、もっと広いところでやろうという話はしたが、それもまあまあできたと思う。最後は10人になってしまったが、結果的にウチの方がボールポゼッションが多かったし、データにもそのように出ている。また技術面だけでなく、10人になってから試合をひっくり返したということで、気持ちの面でも評価している。最後のゴールに関しても、DFの選手が点を決めたところに、日本の良さが出ていたと思う。


苦戦の原因は噛み合わせの悪さか、戦術理解の差か。ジャッジが地元びいきということもあって、日本は苦しんだ。ランキングは関係なくカタールは強いチームだったし、日本を追い込んだ。カタールがリードしてからポゼッションに徹していれば簡単に追いつくことはできなかたった。先制、勝ち越しを奪われてから早い時間帯で追いついたのはよかった。狭いところでパスを通すサッカーに慣れていることで難しいことをやりすぎてのミスパス連発は直すべき課題と思うが、苦しいゲームを勝ちきったことは大きな自信につながる。強いチームしか残らない上のステージで結果を残していくのは難しいが、メンタルで負けないことを証明したのは大きかった。

――ハーフタイムでの指示は? 後半の入りで選手が集中していないように見えたが(大住良之/フリーランス)

前半の良くなかったところの修正を選手たちに伝えた。具体的には1つ目として、ペナルティーエリア外のこぼれ球を向こうは23番(セバスチャン)に当てて、そこからセカンドボールを早く詰めてくるので、ウチのDFとMFに「セカンドボールを先に触るぞ」と伝えた。2つ目に、スペースの狭いところにどうしても行ってしまうので「スペースを作って広いところでウチのサッカーをしよう」と話した。前後半の相手の立ち上がりの良さは分かっていたことなので、テクニカルミーティングで選手に話していたのだが、これは相手を褒めたたえるべきだと思う。正直、彼らはこれ以上の戦いはできなかったと思う。ウチが向こうの嫌なところを突いて、向こうも特長を前面に出してきて、これ以上の戦い方はできなかっただろう。しかしウチのミスから点を取られていたので、そのあたりのケアも必要だと思う。


ザッケローニの答が今の時点でこれ以上の戦いができなかったということなのか、チームとしてピークでできなかったなのかはわからない。ただ、立ちあがりの早さはカタールに分があったのは事実だ。日本は考えすぎて動けなかったのが本当のところではないか。指示を理解して試合に入ることができるまでにはまだ時間がかかる。強豪国でも苦労する部分をどう改善していくか。アジアカップで見えてきた課題は大きい。

――2点目を取られた後、どのように選手を鼓舞したのか? また10人になってから、何をどう変えたのか?(外国人記者)

特に細かい指示を出したわけではないが、チームにバランスの良い戦い方をさせることを念頭に置いてフォーメーションを組んだ。前田の代わりにセンターバックの岩政を入れて、4人のディフェンスラインをそのままにして、2人のボランチに3人の攻撃的なMFを配置した。岡崎、本田圭、香川だ。さらに長谷部や伊野波、もしくは長友のどちらかが上がってくる攻撃的なサッカー。10人になったところで、普通のチームであれば守備重視になると思うが、やはり勇気をもって攻めていった。それが、この勝利に結びついたと思っている。

ウチは10人になって選手が疲れていて、香川、岡崎、そして伊野波もいつもとは違う右サイドのポジションゆえの疲れもあった中、よくやってくれたと思う。(相手は日本より)数的優位になった中でも、攻撃の形は変えずに23番に当ててこぼれ球を狙ってきた。その意味でも、ウチにチャンスをくれたのかもしれないとも思っている。

――カタールのメツ監督が日本がカタールを怖がっていた(※)と話していたが、満足できなかった点を教えてほしい(外国人記者)

相手には敬意を払わねばならない。カタールは開催国だし、勢いはあった。だからウチがやってはいけなかったのは、相手の土俵に上がってしまうこと。フィジカルのつぶし合いなったら、ウチが不利になるということを伝えた。狭いスペースではなく、広いところでウチのサッカーをやらないといけないと思っていた。

先ほども言ったが、ウチが常にそれができていたわけではない。今後の課題というか気なったところは、状況によってもっとスピードを上げていなかいといけない。今日の試合でも、ウチのDF間でのパスが多く、なかなか前に進めない状況もあった。ただ、カタールもいい出来だったし、相手もいることなので仕方がないとは思っている。もうひとつの課題として(相手の)2点目。そんなに強いシュートでもなかったし、あれがゴールになってしまったのは、ウチに反省すべきところがあったからだと思う。

(※)実際には、メツ監督は「われわれは日本を恐れさせた」と語った。


10人になってからのコーディネートで名をあげたザックにとって少ない状況は慣れているのだろう。慌てることなくチームを落ち着かせ、ゴールをふたつ奪ってカタールを下した。もちろん、カタールが攻撃サッカーを貫き、ポゼッションで日本からボールを遠ざける方法をとらなかったこともあるが、簡単な状況ではない中でホスト国から勝ちを奪ったのは大きい。

だが、選手の戦術理解はまだまだ足りない。ザックは歯がゆさを感じているのではないか。ワイドに開くべき選手が中に入り込み、中央の人口密度が高いわりに、サイドアタックは両サイドのフルバック任せというブラジル流のサッカーをしていた。ウイング然と構えるべき香川、岡崎がふたりとも真ん中でカタールの守備も真ん中が固くなった。もっと開いてワイドアタックなら違った結果になったのではないか。ザックの選手選考にも問題があり、ワイドの選手がいないのも大きいのだが。

カタールの2点目についていえば、吉田のミスパスから2枚めのイエローという流れであり、高い位置でファールを与えたことが問題だった。たしかにニアは詰めるべき選手がいなければならず、誰もいなかったのは課題だろうが、言い出したらすべての失点を防がなければならなくなってしまう。理想を追いかけるのはすばらしいが足りないところは認めなければならない。

――10人になってからの3-2の勝利、しかも終了間際に開催国を相手に逆転勝利を収めたことについて、自身のさい配に満足しているか? またイタリアのさい配術は、世界でもトップレベルにあると思うか?(外国人記者)

2つある。1つは、世界的に見てイタリアの指導者は守備重視で、自分たちの良さを出すよりも、相手の良いところをつぶしていくというイメージが一般的だと思うが、今日はそうではないイタリア人もいることを発信できたことはうれしく思う。もう1つ。わたしは日本代表監督になった時から、このチームには勇気とバランスをもって戦ってくれと(選手に)伝えてきたし、そのコンセプトをもってやっている。今後も相手がどこであれ、相手の力に左右されることなく、勇気をもって日本のサッカーをやっていくのが、このチームの目標である。

――香川について、今日の彼は2000万ユーロ(約22億5000万円)の価値のあるプレーをしたと思うか?(外国人記者)

わたしは強化部長ではないので、選手の値段を付けることはできない。監督なので彼がピッチ上でどれだけできるのか、またチームに何を与えるか、ということは分かっている。このチームでは、前のポジションで代え(の選手)が多くない中で、サイドから中央へ切り込むアタッカーとしての役割を担っている。それに関して、彼のプレーには満足している。今日の試合に関しては、前半は中盤に戻って(ボールを)もらいすぎていて、彼の良さを生かしていなかったが、後半はかなりワイドに開いて、彼らしいプレーができた時には、非常にいい動きができたと思う。とにかく、チームのために貢献してくれる、いい選手だと思う。

――この後、韓国とイランの勝者と試合をするが、どちらがやりやすいと考えるか?(韓国人記者)

まず、この場を借りて岡崎選手の2人目のお子さんが生まれたことについて、おめでとうと言いたい。ここまで来たら強いチームしか残っていないので、特色こそ違えど、どこが来ても大差はないと考えている。それよりも、われわれがどれだけ「最後まで残りたい」という気持ちを持つか。また、どこが来てもわれわれが、相手よりもいい部分を出せるか、ということを考えたいと思う。次の試合は、11人で終われればいいのだが(苦笑)。


イタリア=カテナチオという固定観念はなかなか取り払われないようだ。スペースを潰し、相手のよさを消すサッカーが主流でタクティクスがもっとも難しいリーグだが、攻撃的なスタイルのチームしか勝ちあがれない。イタリア人監督が攻撃サッカーを提唱していることも忘れてはならない。

ザックは日本にポゼッション重視の攻撃サッカーを持ちこんでいる。システムは4-2-3-1だが、実際は3FWだ。前田は不運なアクシデントで二度までも途中交代となったが基準点として機能していた。日本のよさをザッケローニは今のところ引き出している。だが、このままではアジアで勝つことができても世界を驚かせるまでにはいかない。戦術理解を高め、ポジショニングの理解を向上させて、相手を圧倒できるように指導しなければならないだろう。

(ザッケローニ監督囲み)

試合前に選手たちにアウエーでも勝ちにいく姿勢を見せないといけない、アウエーでも勝ち切らなければいけない、このチームはそうでなければいけないと言った。日本でやる時だけ勝つのではなく、外に出ても勝てるようなチームにしていきたい。

今日の試合では10人になってもウチの選手たちは力があるから、引かないで戦えたことが良かった。怖かったのは相手が1人多くなってボールを回してくることだった。相手のスタイルは変わらず、23番に当ててきたので、ウチにとっては有利だった。

香川のゴールも大切だが、彼にはゴールだけを望んでいるわけではない。チームのためにやってくれと話している。時に、彼はチームのことを考え過ぎて、今日の前半のように引き過ぎてしまったりする。だが、チームにとって大切な選手だと選手自身が自負しているから、やはり犠牲心を持ってやってくれているのではないか。


日本代表の問題は国内の試合が多すぎてホームの環境に慣れていることだ。完全アウェイは公式戦じゃないと味わえない。ヨーロッパに遠征してフレンドリーマッチをやっても観客は半分も入らないことが多いのだ。カタール戦は大きな経験だった。W杯開催が決まっている国で強化が進み、サッカー熱が高まっているアウェイはなかなか体験できることではない。メツ監督はこのゲームでさらに学んだだろうし、強敵になるのは間違いない。ザックが考えている以上に選手は意識しなければならないのではないか。勝てば忘れるのではなく、なぜ苦戦したかをしっかりと見直してほしい。

■カタール代表メツ監督

「われわれは日本を恐れさせた」

テクニカルな面でもスキルの面でも、いい試合だったと思う。日本というビッグチームに対して、われわれカタールはフィジカルでもタクティクスでも優位に戦っていた。その点でわれわれは賞賛されるべきだと思う。カタールはその強さを全世界に披露することができたし、われわれは日本を恐れさせた。ただし非常にハイレベルな試合だったため、選手たちは肉体的に疲弊してしまった。3つの失点は、いずれもわれわれのミスによるものだ。だが、われわれは敗れこそしたが、誇るべき敗北であった。(それくらい)今日の試合のパフォーマンスについては非常に満足している。


カタールのパフォーマンスはすばらしかった。しかし、ハイレベルな戦いにはまだ選手が対応できないことも明らかとなった。これからの課題になるだろう。メツ監督はリードしているときの試合の進め方を選手に教える必要がある。守りに徹することではなく、相手に簡単にボールを渡さないという意味で。

破れはしたがカタールは素晴らしいチームだった。W杯予選で闘うときにはさらに素晴らしいチームになっているのではないか。

勇気がもたらした逆転劇 (1/2)
日々是亜洲杯2011(1月21日)
(Sportnavi)

アジアカップは21日からノックアウトステージ。日本はいきなりホスト国カタールと対戦することになった。会場のアルガラファ・スタジアムは、いつもはキックオフ30分前でも閑散としているのだが、この日は自国の大一番が、しかも金曜日(イスラムの休日)に行われるとあって、スタンドの埋まり具合も順調である。準々決勝を「大一番」というのは、いささか大げさに思われるかもしれない。実はカタールが、アジアカップでグループリーグを突破するのは、今回がやっと2度目である。前回、準々決勝に進出した2000年のレバノン大会では、残念ながらベスト8止まり。そんなわけで「史上初のベスト4進出を懸けた試合」という意味では、十分に「大一番」と言えるだろう。

最多タイ、3回のアジアカップ優勝を誇る日本にとっても、この準々決勝は決して気が抜けないステージである。いやむしろ「鬼門」と言ってもよいだろう。1996年のUAE(アラブ首長国連邦)大会では、クウェートに0-2で敗戦。2004年の中国大会では、ヨルダンとの絶体絶命のPK戦の末に「奇跡の生還」。07年の東南アジア4カ国(インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム)大会でも、オーストラリアとPK戦までもつれて劇的な勝利。圧倒的な強さで決勝まで進んだ00年大会を除けば、必ずといってよいくらい、この準々決勝で苦戦を強いられているのである。これを「鬼門」と呼ばずして何と呼ぼう。

もうひとつ、予断を許さないデータがある。これまでのカタールとの対戦成績は、7戦して日本の1勝4分け2敗。何と、負け越しているのである。もっとも、最後に敗れたのは今から23年前に行われたアジアカップでのこと(88年カタール大会)。ただし当時の日本は、大学生主体のB代表だったので、あまり参考にはならないだろう。その後も、アジアカップでは何かと手合わせする機会が多く、00年大会と07年大会では、いずれもグループリーグで対戦。2試合とも1-1の引き分けに終わっている。負けてはいないが、さりとて勝ち切れてもいない。こうした過去の戦績に加え、今回は彼らのホームであること、指揮官が日本との対戦経験が豊富なブルーノ・メツであること、そして何より、日本にとって「鬼門」の準々決勝であること。これらを考慮すると、決して簡単な試合にはならないことは明白である。実際、その通りの展開となった。


ホストカントリーとのゲームはいつも難しい。過去の対戦成績は選手が入れ替わっており参考程度にしかならないが、日本はクォーターファイナルでもっともやりにくい相手とあたったことになる。完全アウェイで審判の笛もカタールよりになりがち。カタールは声援に乗って攻めてくる。対応するのは容易なことではない。いかに平常心で闘っていけるか。メンタルの強さが問われる試合となった。

この日のスターティングイレブンは以下のとおり。

GK川島永嗣。DFは右から、伊野波雅彦、吉田麻也、今野泰幸、長友佑都。守備的MFは長谷部誠、遠藤保仁。2列目は岡崎慎司、本田圭佑、香川真司。そして1トップは前田遼一。出場停止明けの川島、そして足首ねんざで大事をとっていた本田圭がいずれも戦列に復帰したことを含めて、想定内の布陣である。

序盤からペースを握ったのはカタールだった。9分、FWのセバスチャンが強烈なシュートを放ち、今野に当たってこぼれたところをMFメサードが詰めるも、川島がセーブ。その直後には、またもメサードが25メートルの距離からミドルシュートを放ち、これまた川島が片手で辛うじて防ぐ。何とも言えぬ不安感が漂う、日本の立ち上がり。そして12分、ついに不安が現実のものとなった。メサードからのロングパスに、セバスチャンが日本のディフェンスライン裏に一気に抜け出す。一瞬、オフサイドかと思ったが、どうやら逆サイドで伊野波が残っていたようだ。セバスチャンは、対応した吉田を難なくかわしてシュート。弾道は吉田の股間を抜き、さらに川島のグローブもはじいてゴールネットに突き刺さる。カタール先制!

日本にとっては、ラインコントロールのミス、その後の対応のミスという、二重のミスによる手痛い失点となった。

カタールの攻撃は、決してバリエーションは多くない。後方からのパスを前線のセバスチャンにぶつけて、そのルーズボールを後方から走り込んで拾う。あるいは、もう1人のFWユセフ・アフメドが、俊足でDFを振り切りながらロングパスを受ける。そしてセットプレーでは、ローレンスが正確なキックで際どいコースを突いてくる。ちなみにセバスチャンはウルグアイ出身、ユセフ・アフメドはサウジアラビア出身、ローレンスはガーナ出身、そして右サイドから正確なキックを放つメサードはイエメン出身。カタール代表のキーマンは、こうした帰化選手で占められている。メツは日本のことを「アジアのバルセロナ」と称したが、国際色豊かなカタールは、まさに「アジアのインテル」と呼ぶべき陣容である。

そんな、フィジカルとスピードを前面に押し出してくるカタールに対し、ようやく日本が反攻したのは28分。敵陣で香川からパスを受けた本田圭が相手の裏に浮かせたパスを送り、呼応した岡崎が走り込む。そしてサウジ戦での1点目のように、ループで相手GKの頭上を抜き、ゴールに到達する寸前で走り込んできた香川が頭で押し込んだ。香川にとっては、待望の今大会初ゴール。とはいえ、9割方は岡崎の仕事である。この日、第2子が誕生したという岡崎は、チームメートと「ゆりかごダンス」を披露。日本はその後、35分に長谷部がミドルシュート、43分には香川が左足ダイレクトでゴールを狙うが、いずれもネットを揺らすには至らず、前半は1-1で終了する。


カタール相手に楽勝と考えたファンは多かったのではないか。サッカーにあまり詳しくない日本代表ファンの中にはカタールは本戦に出たこともないし、強くないのではというイメージ先行の思いこみがあった。だから、先制点でパニックになりかけた。少なくともテレビ観戦でアナウンサーはパニックになりかけていた。実況がパニックになればファンに伝わる。といって冷静ではいられない。どうするべきか。難しいところだ。日本の攻撃が効果的ではなかっただけに先制されたことは痛かった。

しかし、選手は思った以上に成長しており、日本代表はすぐに追いつく。本田圭佑からのパスを受けた岡崎が落ち着いてGKブルハンの頭を越し、香川がしっかりダメをおした。このゴールで日本はリードされた時間を最小限に押さえることができ、落ち着いて前半をプレーすることができた。

後半、日本に求められていたのは、とにかく落ち着いて試合に入ることであった。ところが開始わずか1分で、吉田がセバスチャンを倒してしまい、カタールにFKのチャンスを与えてしまう。幸い、ローレンスのキックは枠をそれるが、吉田にはイエローカードが提示された。そして後半18分、ユセフ・アフメドの突破をスライディングで止めようとした吉田のプレーが、またしてもファウルの判定を受け、2枚目のイエローで退場。シリア戦に続いて、日本はまたしても10人での戦いを強いられることとなる。しかもFKの位置は、ペナルティーエリア右。キッカーは、これまたブラジルからの帰化選手で、途中出場のモンテシンである。「壁が1人しかいないけど、大丈夫?」と思っていたら、案の定、モンテシンの左足でニアを思い切りぶち抜かれてしまった。カタールの勝ち越しゴールが決まった瞬間、アルガラファのスタンドは地元ファンの歓呼の声で揺れた。日本、絶体絶命の大ピンチである。

やはり準々決勝は、日本にとって「鬼門」であった。1点ビハインドで、1人少ない状態で、しかも完全アウエー。だが、ここで問われるのは、この状況を「絶望的」とネガティブにとらえるか、それとも「成長のための試練」とポジティブにとらえるかであろう。ザッケローニ率いる若き日本代表は、間違いなく後者であった。キャプテンの長谷部は言う。「とにかく顔を上げてプレーしようとみんなに言って、みんなが最後まであきらめずにゴールに向かっていった」。ベンチの動きも迅速だった。前線で消えていた前田を下げて、DF岩政大樹を投入。極端な前掛かりにするのではなく、さらなる失点を防ぐことから着手する。常にバランスを重視する、いかにもザッケローニらしいさい配だ。そしてここから、10人になった日本の奇跡の逆転劇が始まる。

後半25分、本田圭の縦パスから岡崎、香川とつながり、相手DFに当たったボールが再び香川へ。躍動する背番号10は、GKとの1対1を制して左足でネットを揺さぶる。前半の1点目は「ごっつあんゴール」だったが、今度はドルトムントでの活躍をほうふつとさせる見事なフィニッシュであった。さらに44分、長谷部のスルーパスを受けて、またしても香川がドリブルで中央に切り込む。相手DFはファウル覚悟でつぶしにかかるが、右にこぼれたボールを伊野波が確実に詰めていた。日本、土壇場で逆転に成功!

奇妙な静寂に包まれる中、アディショナルタイムは4分と表示される。セカンドボールを拾いまくり、なおもセバスチャンにボールを集めようとするカタールに対し、10人の日本は最後まで冷静に対応。大きなクリアと前線でのボールキープ、そして選手交代(香川から永田充へ)で巧みに試合を殺し、3-2のスコアで無事にタイムアップを迎える。この瞬間、日本の4大会連続のベスト4進出が決した。


ヨーロッパレベルのゲームなら吉田のファールはともにイエローではない。オランダでプレーしている吉田は戸惑ったのではないか。しかし、アジアカップでは主審の判定は絶対だ。日本は後半開始早々にひとり少なくなり1点ビハインドとなった。試合巧者なら確実にゲームを殺しにかかる時間帯でもあった。

カタールの経験不足で日本は10人でもポゼッションを失うことなく、攻撃を繰り出すことができた。香川のゴールで追いつくと、ドリブルでボールを失っていた香川のドリブル突破から伊野波が決めて逆転。そのあとの時間帯を確実にゲームを殺すことで乗り切り、日本はセミファイナルへ進出した。今後ホスト国を破ったことで声援は薄くなることは確実だが、カタールにとってはベストゲームであり、すばらしいエンターテイメントであった。

ザックがリアルスティックに3バックでアタッカーを減らさないイタリア時代の采配を執っていたら違った結果だったかもしれないが、ザックは日本にあう戦術で結果を残すことに成功した。

「ゴールだけは良かったと思います。ほかは全然(ダメ)だと思います。ミスも多かったし、動きの質もだし、(体も)重たかったですし」(香川)

この日、誰よりも長い距離を走り(1万852メートル)、誰よりも多くのシュートを放ち(3本)、その結果として2ゴールを決めた香川は、一方で誰よりも今日のプレー内容を反省していた。確かに、チームの勝利には大きく貢献していたが、同時に狭いスペースでの足元プレーからボールを奪われ、たびたびピンチを招くことになった。もちろん、反省すべきは香川だけではない。不用意なファウルを繰り返して退場となった吉田、ポジショニングと壁の指示で判断ミスが目立った川島、またしても前線で消えてしまっていた前田……。何かと反省材料の多いゲームであったことは否めない。それでも、10人の日本がカタールに逆転勝利できたのはなぜか。その理由は「正直、彼らはこれ以上の戦いはできなかったと思う」というザッケローニの言葉に集約されている。

「怖かったのは、相手が1人多くなってボールを回してくることだった。相手のスタイルは変わらず、23番(セバスチャン)に当ててきたので、ウチにとっては有利だった」

相手が経験不足のカタールではなく、試合巧者のイランやイラクや韓国だったら、さすがにこうはいかなかっただろう。その事実は肝に銘じるべきである。とはいえ今日の勝利が、さまざまな収穫をチームにもたらしたことも忘れるべきではない。アジアレベルのレフェリングを体感できたこと。不利な状況下でのシミュレーションができたこと。その上で、勝利という成功体験が得られたこと。さらに2試合、戦えるようになったこと。その2試合を通じて、さらなるチームの成長が期待できること。こうして考えると、どんなに内容が悪く、課題が多かったとしても、それ以上に得られるものが多かった、非常に価値ある勝利だったと言えるだろう。そして、この価値ある勝利を引き寄せたのは、最後まで勝負をあきらめずにゴールを目指した、選手たちの勇気であったと確信する。そんなわけで、今回は指揮官のこの言葉で締めくくることにしたい。

「私は日本代表監督に就任した時から、このチームでは勇気とバランスをもって戦うように(選手に)伝えてきた。今後も相手がどこであれ、相手の力に左右されることなく、勇気をもって日本のサッカーをやっていくのが、このチームの目標である」


ミスが多かった試合ではあった。何度もボールを失い、ゲームの主導権をカタールに奪われた。カタールは数少ない攻撃のスキルを磨いて必殺の武器としていた。セバスチャンのゴール、モンテシンのゴールはともに集大成だった。

日本の攻撃はセットプレーとコンビネーションでのゴールを主においている。前田がポストになり、こぼれ球を拾って突っ掛けていく。難しいプレーに挑もうとする。もちろん、チャレンジは必要だが、昨日は中央突破にこだわりすぎた。サイドアタックが苦手と弱点も露呈した。

ザックの修正はかなり難しくなるはずだ。選手選考でサイドの選手が選ばれなかったことも大きいが、日本が勝ち進んでいく、世界に通用するようになるには世界基準の攻撃サッカーを身につける必要がある。ザックの手腕はどこまで通用するか注目したい。

2011年1月21日金曜日

日本、勇敢な10人で逆転してセミファイナルへ!!

AFC Asian Cup 2011 Qatar Quarter-finals Japan 3-2 Qatar @ Al Gharafa Stadium
Japan:Kagawa 28,70,Inoha 89
Qatar:Sebastián Soria 12,Fábio César Montezine 63

Qatar 4/1 draw 12/5 Japan 6/10(William Hill)

両国国旗、フェアプレー旗、AFCの旗に続いてFIFA Anthemにのって両国選手の入場。日本国歌「君が代」、カタール国歌「As Salam al Amiri」の演奏。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK西川、GK権田、岩政、森脇、永田、細貝藤本、本田拓也、柏木李忠成

カタールはマルーンのファーストジャージ。システムは4-4-2。



ベンチメンバーはGKM・ムバラク、GKアルシェーブ、モンテシン、カルファン、タラル、A・アル・スライティ、KH・ムフタフ、H・アルハイドス、ジャララ、ヤハヤ。

前半。日本のキックオフ。

7分、カタール。セバスチャンのシュートのこぼれ球。右サイドから上がったメサードがシュートを撃つがGK川島がセーブしてCKに。

セバスチャンのシュートが日本のブロックにあたってこぼれたところ、メサードがシュート。川島が弾き出す。

8分、カタール。右サイドでボールを持ったメサードがミドル。GK川島がセーブ。

メサードが右サイドでフリー。思いきったミドルは川島が止める。

11分、カタール先制。右サイドのメサードから出たボール。最終ラインを破ったセバスチャンが中にカットイン。吉田をかわして左足でGK川島を破ってゴール。0-1。

メサードからのパスで最終ラインを抜け出したセバスチャンが右サイドからカットイン。吉田をフェイントでかわしての左足のシュート。川島を破って先制。

12分、カタール。マジェドに代えてムスタフを投入。

マジェドの負傷による交代。

24分、日本。左サイドからカットインした長友がそのままミドル。ゴール右に外れる。

左サイドでボールを持った長友がカットインしてのミドル。枠をとらえられず。

26分、日本同点。香川本田圭佑とつないで前線の岡崎に。岡崎がGKブルハンの頭上を越し、香川がヘッドで押し込んでゴール。1-1。

本田圭佑からのパスに抜け出した岡崎がブルハンの頭上をループで抜き、香川がヘッドで押し込んで同点。

30分、カタール。右サイドからセバスチャンのパス。アフメドが抜け出してシュートを撃つがゴール左に外れる。

右サイドに流れたセバスチャンからのパスに抜け出したアフメドがシュート。伊野波がしっかりついてフリーにさせず。

31分、日本。アフメドへのファールで遠藤にイエローカード。

アフメドへの後ろからのファールで遠藤にイエロー。

33分、日本。香川からのパスを受けた長谷部がミドル。GKブルハンがビッグセーブでCKに。

長谷部が中央でボールを受けてのミドル。ブルハンが横っ飛びでセーブ。

42分、日本。GK川島のフィードで左サイドからエリア内に抜け出した香川がシュート。ゴール右に外れる。

川島からの一発のフィード。左サイドから抜け出した香川が狙うが枠をとらえられず。

アディショナルタイムは1分。

前半はこのまま終了。1-1の同点で折り返し。

ショッツオンゴールは日本3、カタール3、ショッツワイドは日本3、カタール2。

後半。カタールのキックオフ。

46分、日本。セバスチャンへのファールで吉田にイエローカード。

セバスチャンと競った吉田がファールをとられてイエロー。吉田は勝ち上がってもセミファイナルは出場停止。

47分、カタール。ゴール正面からのFK。ローレンスが直接狙うがゴール左に外れる。

ローレンスのシュートは枠をとらえられず。

48分、カタール。前田へのファールでアルガニムにイエローカード。

前田を引っかけたアルガニムにイエロー。

55分、日本。前田からの戻しを左サイドで受けた長友がクロス。ファーで岡崎がヘッドで飛びこんだがゴール右に外れる。

前田のポストプレーからの落とし。左サイドの長友からのクロスに岡崎があわせるが枠をとらえられず。

58分、カタール。エルサイードに代えてモンテシンを投入。

エルサイードは左サイドでアタックを仕掛けるポジションだった。

60分、日本。前田のポストプレーから左サイドの長友に落としてのミドル。GKブルハンの正面。

前田が前線で受けて長友に落としてのミドル。ブルハンがキャッチ。

61分、日本。アフメドへのファールで吉田にイエローカード。2枚目で退場。

アフメドを引っかけて倒したとしてイエロー。吉田は退場。

62分、カタール勝ち越し。右サイド高い位置からのFK。モンテシンが左足でそのまま川島を抜いてゴール。1-2。

右サイドの高い位置からのFK。モンテシンが左足で直接ねじ込んで勝ち越し。

64分、日本。前田に代えて岩政を投入。

吉田の退場にともない岩政を投入。

69分、日本同点。本田圭佑からのパスを岡崎が落とし、香川が抜け出し左足でGKブルハンを抜いてゴール。2-2。

遠藤からのパスを受けた本田圭佑のスルーパス。岡崎が落としたボールを香川がていねいに左足でブルハンを抜いて同点。

79分、カタール。中盤でボールを拾ったローレンスがミドル。GK川島が落ち着いてキャッチ。

ローレンスがフリーでボールを拾うが川島が押さえる。

82分、カタール。モンテシンのCKからのこぼれ球。ハミドの浮き球にラジャブがヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

モンテシンのCKのこぼれ球。セバスチャンがあげてクリアしたボールをハミドが放り込んでラジャブがヘッドをあわせるが枠をとらえられず。

84分、カタール。モンテシンのCK。ショートからのリターンを受けたモンテシンがミドル。GK川島がセーブ。

モンテシンのショートコーナー。ハミドの戻しを受けたモンテシンのミドル。川島がセーブ。

85分、カタール。左サイドからカットインしてきたセバスチャンがそのままシュート。サイドネット直撃。

モンテシンからのパスを受けたセバスチャンが左サイドからカットインしてのシュート。サイドネット直撃。

87分、日本。ゴール正面からのFK。本田圭佑が直接狙うがクロスバーの上。

本田圭佑のシュートは落ちきらず。

88分、日本逆転。長谷部のパスを受けた香川がドリブルでGKブルハンをかわしたところで倒されてこぼれたボール。伊野波が左足で押し込んでゴール。3-2。

長谷部のパスを受けた香川がドリブルで抜けてブルハンをかわしたところ。倒されてこぼれたボールを伊野波が左足で押し込んで逆転。

アディショナルタイムは4分。

91分、カタール。メサードに代えてジャララを投入。

DFを削ってFWを投入。

92分、日本。香川に代えて永田を投入。

香川は2ゴールの活躍。

93分、カタール。モンテシンのCK。こぼれをモンテシンが拾ってセバスチャンに渡してのミドル。サイドネット。

モンテシンのCK。クリアを拾ったモンテシンがセバスチャンにつないでのミドル。サイドネット直撃。

ゲームはこのままタイムアップ。3-2で日本が勝利。セミファイナル一番乗りとなった。

ショッツオンゴールは日本6、カタール7、ショッツワイドは日本5、カタール8。

2011年1月20日木曜日

ユベントスは長友獲得に本腰か



Exclusive: Cesena's Yuto Nagatomo Tipped For Juventus Future(Goal.com)

Cesena defender Yuto Nagatomo has been tipped for a future move to Juventus after Roma expressed regret at not having signed him, Goal.com can exclusively reveal.

It's no secret Juventus are searching for a left-back, but they will have to wait until the summer before they can surge ahead with a move.

Nagatomo is on loan at Cesena from FC Tokyo, meaning Juventus would have to speak with the Japanese club first.

Furthermore, the Japanese stopper would impact upon Juve's non-EU quotas.

However, Goal.com Italia understands a future move to a major Serie A team could happen.

"I don't think Nagatomo could join another team this season as he arrived on loan with the option to make it permanent," Cannovi told Goal.com Italia.

"But he would certainly resolve Juventus' problems on the flanks as he is a big team player.

"I don't know who took him to Cesena as I had proposed him to Roma.

"In fact, this morning a Roma director told me they made a big mistake in not taking Nagatomo."


ユベントスはレフトバックの問題を解決するためにチェゼーナの長友佑都の獲得を検討している。

長友はFC東京からのローンでチェゼーナに参戦しているため、セリエA内のプレーヤーだがEU圏外プレーヤーとなり移籍条件に引っかかる。ユベントスが獲得するためには夏まで待たなければならない。

長友はビッグクラブでプレーできるだけのポテンシャルを備えており、高い評価を受けており、将来ビッグクラブに引き抜かれることは間違いない。

だが、このシーズンはローンであり、完全移籍は難しいのではないかと考えられている。

また競争相手のローマは長友を獲得しなかったことを大きなミスだったと認めている。

長友がユベントスに行くのか、それともローマに行くのか、他のビッグクラブなのかはわからないが、注目株になったのは間違いない。

2011年1月19日水曜日

イタリアのメルカートは今日も忙しい!!

"Arshavin piace alla Juve"
Una... Formica per il Genoa
(La Gazzetta dello Sport)

MILANO, 11 gennaio 2010 - Il calcio italiano torna a concentrarsi sul mercato di riparazione, aperto fino al 31 gennaio. In prima fila, ovviamente, le grandi squadre impegnate nella corsa scudetto. Ecco le principali operazioni di giornata.

22.15 — Dennis Lachter, agente di Andrei Arshavin, non esclude un possibile trasferimento del calciatore russo alla Juventus al termine della stagione. Lo scrive il quotidiano spagnolo Marca: "C'è una possibilità che Andrei vada alla Juventus anche se ci sono delle situazioni che andranno riviste e potrebbero impedirne l'accordo. Prima di tutto, l'Arsenal potrebbe vincere la Premier League quest'anno e questo è un sogno per ogni calciatore. Inoltre l'Arsenal chiede almeno 20 milioni di euro per rilasciarlo". Lachter non ha escluso un possibile trasferimento durante questa sessione di mercato, anche se lo ritiene difficile: "Ci potrebbe essere la possibilità di muoversi a gennaio, ma stiamo parlando di un giocatore sotto contratto e al momento non c'è nulla di concreto".

19.57 — Dopo Alberto Gilardino, poi blindato dalla Fiorentina, ora c'è un altro giocatore viola al centro di voci di mercato che lo vogliono via da Firenze: è Juan Manuel Vargas. L'esterno peruviano, nonostante una stagione piuttosto deludente a causa di alcuni problemi fisici, sarebbe tornato nuovamente nel mirino del Bayern Monaco che lo aveva già cercato in passato. Non solo: nelle ultime ore si parla anche di un interesse dello Zenit San Pietroburgo guidato da Luciano Spalletti che, ospite oggi della rassegna di moda maschile Pitti Uomo, ha dichiarato a proposito del peruviano: "È un giocatore che può coprire più ruoli, ha grande forza fisica e un gran sinistro, ovvio che possa interessare a diversi club£. Allo Zenit è stato accostato pure il nome del difensore viola Felipe, che Spalletti ha già allenato all'Udinese.

19.05 — Il Napoli irrompe su Gabriel Milito, 30 anni, difensore argentino del Barcellona e fratello di Diego, attaccante dell'Inter. Secondo lo spagnolo Sport, il ds dei partenopei Riccardo Bigon avrebbe presentato oggi un'offerta per il centrale difensivo. La richiesta è un prestito fino al termine della stagione, con diritto di riscatto fissato a un prezzo definito "ragionevole" dalla stessa fonte. In casa Lecce, in dirittura d'arrivo lo scambio di attaccanti con l'Atalanta: in Salento arriva Ardemagni, Corvia va a Bergamo.

18.36 — Non è Mexes il primo difensore a lasciare la Roma, ma Cicinho: l'esterno brasiliano, 30 anni, che i giallorossi prelevarono nel 2007 dal Real Madrid, sarebbe a un passo dall'accordarsi con gli spagnoli del Villarreal, la squadra dove milita Giuseppe Rossi.

18.23 — Sirene inglesi per Federico Marchetti, il portiere del Cagliari finito fuori rosa prima dell'inizio del campionato ed in causa con la società. Il titolare della Nazionale in Sudafrica è nel mirino del West Bromwich Albion, squadra di Premier League allenata dal'italiano Roberto Di Matteo, ex centrocampista della Lazio e della Nazionale. Ma il caso Marchetti non si è ancora risolto. Dopo la causa per mobbing presentata dai legali del portiere, il Collegio arbitrale non ha mai emesso una sentenza e dopo una serie di rinvii ora è decaduto. L'ipotesi più concreta ora è che tra le parti si arrivi ad una riconciliazione: Marchetti resta un giocatore del Cagliari che però lo venderà in questa finestra di mercato (che scade il 31 gennaio). Ufficialmente, però, fanno sapere dalla società di Viale La Playa, non è arrivata alcuna richiesta da parte del club inglese. Non solo, per Marchetti è ancora aperta la pista Bologna (in prestito per sei mesi), nel caso in cui l'Inter prendesse subito Viviano, il portiere che ha "soffiato" il posto in Nazionale proprio a Marchetti.

17.57 — Balla al ritmo di tango il mercato del Genoa. Dall'Argentina confermano la notizia apparsa stamani sulla Gazzetta: Mauro Formica, 23 anni, trequartista del Newell's Old Boys e già nel giro della nazionale, passa ai Grifoni. Una trattativa conclusa nelle ultime ore di ieri e che ha visto il Genoa sorpassare il Galatasaray con un'offerta di 6 milioni di euro. La notizia è confermata dal presidente Guillermo Lorente e dal manager Gustavo Dezotti pronti a reinvestire i soldi guadagnati per rinforzare la squadra guidata da Roberto Sensini. L'altro obiettivo è Mauro Boselli, attualmente al Wigan in Inghilterra, come ha confermato ai microfoni dell'emittente genovese Primocanalesport Stuart Hayton, segretario generale del Wigan, club inglese proprietario del cartellino del centravanti: "L'interesse del Genoa è concreto, ci sono stati già diversi contatti tra i due club. Non abbiamo ancora ricevuto offerte ufficiali da parte del Genoa, ma si è parlato del futuro di Boselli. I tempi della trattativa? Difficile chiudere entro questa settimana, ma la prossima potrebbe essere decisiva".

16.48 — La trattativa tra Lazio e Genoa per Sculli prosegue, ma come anticipato dal presidente rossoblù, Enrico Preziosi, Bresciano, offerto dai biancocelesti come contropartita, non rientra nei piani del Genoa. La fumata bianca non c'è ancora, anche se i contatti tra le due società sono continui, alla ricerca di una definizione veloce come conferma Alessandro Moggi, procuratore dell'attaccante calabrese: "Le possibilità che l'affare con la Lazio si chiuda ci sono, i discorsi tra i due club proseguono". Bresciano resta sul mercato (è stato offerto al Bologna), ma non andrà al Genoa, con il quale in queste ore i capitolini stanno cercando di studiare la modalità giusta per portare lo stesso a termine l'operazione (è stato offerto anche Foggia, ma il giocatore avrebbe rifiutato il trasferimento a Genova). Intanto, per Sculli, c'è anche la Fiorentina.

15.55 — Il Napoli cerca un difensore e Britos resta il primo obiettivo. Il suo procuratore è arrivato in Italia per parlare col Bologna. Gli emiliani, intanto, cercano un attaccante come alternativa a Di Vaio: piace Kozak della Lazio, anche se l'infortunio di Rocchi ha frenato la trattativa. In uscita, comunque, Paponi e Siligardi. Il Napoli, è noto, insegue anche Inler dell'Udinese: dovesse partire, i friulani sono pronti a sostituirlo con Yacob, giovane centrocampista del Racing di Avellaneda. Infine il Genoa, che passa il pole position per Floro Flores, inseguito anche dalla Juventus.

15.39 — Il sito internet del quotidiano inglese Daily Mail aggiorna la telenovela Behrami: secondo le indiscrezioni raccolte, la dirigenza del West Ham avrebbe rispedito al mittente l'offerta di 3,3 milioni di sterline proposti dalla Fiorentina. La richiesta degli Hammers, infatti, sarebbe di 4,5 milioni. Una distanza destinata a diminuire, con l'affare che potrebbe andare in porto entro la fine della settimana.

14.50 — Qualche operazione in uscita, non solo Onyewu: il Napoli cede al Modena Erminio Rullo, 26enne esterno difensivo, napoletano doc ma utilizzato pochissimo da Mazzarri. Il Parma, invece, gira il centrocampista francese Abdou Doumbia, classe '90, dall'Atletico Roma all'Ascoli (serie B) in prestito con diritto di riscatto.

14.05 — Il Milan ha ceduto in prestito il difensore Oguchi Onyewu al Twente. Il 28enne difensore centrale della nazionale statunitense sarà a disposizione di Preud'homme per disputare la Eredivisie olandese fino alla fine della stagione.

12.05 — L'Inter mette le mani sul nuovo Kakà. Secondo il sito inglese Talksport, i nerazzurri sarebbero sul punto di vincere la concorrenza del Chelsea per il 16enne Lucas Piazon, stella emergente del San Paolo che ha lanciato Kakà. A far sciogliere al giocatore le ultime riserve potrebbe essere l'arrivo sulla panchina nerazzurra di Leonardo.

10.42 — David Trezeguet cerca squadra. Secondo la stampa spagnola l'ex attaccante della Juventus ha dato mandato al suo procuratore, Antonio Caliendo, di trovare un nuovo club a causa delle difficoltà economiche dell'Hercules in ritardo con i pagamenti. Secondo il sito del quotidiano portoghese A Bola, il francese è stato offerto al Cruzeiro. Problemi di soldi li ha anche il Malaga che non avrebbe ancora pagato la Roma per l'acquisto di Julio Baptista. Per questo 'la Bestia' non ha ancora ricevuto il transfer e potrebbe clamorosamente tornare nella Capitale.

10.23 — No al Cesena, no alla Genoa e pure alla Samp, le ultime due squadre in ordine di tempo che ieri hanno sondato la Fiorentina per Adrian Mutu. Ma i Viola confermano quando dichiarato da Andrea della Valle, il romeno è fuori dal mercato, anche se un'eccezione per l'estero resta valida. E allora prende corpo la pista americana, dove un Mutu 31enne e integro fisicamente potrebbe fare la fortuna, non solo in campo, di molti club. Il più accreditato sembra essere il più noto, i Los Angeles Galaxy di David Beckham.

9.56 — Sfumate le piste Constant (Chievo) e Lazzari (Cagliari) in casa del Milan lievitano le quotiziani di Strasser e Merkel. E si profila un cambio di strategia. Se a gennaio arrivasse un difensore centrale? Di Philippe Mexes, a scadenza con la Roma, si parla da tempo. In via Turati non amano fare sgambetti di questo tipo, soprattutto a un club amico come quello giallorosso. Ma se alla Roma convenisse un cessione a gennaio, la società milanista non si tirerebbe indietro.


アーセン・ベンゲルはアンドレイ・アルシャフィンの放出を否定したばかりだが、代理人は可能性を探っている。ユベントスへの移籍は不可能ではないとして、いくつかの方法を試しているという。

夏のメルカートでエラクレスに移籍したダビド・トレゼゲだが、エラクレスの経済的事情により、ユベントスへの復帰の可能性が出ている。また、他のクラブも獲得に乗りだしており、争奪戦が起こりそうだ。

デイビット・ベッカムだが今冬はジェノアへの移籍が現実的になりそうだ。システム的にどうなのかはわからないが。うまく使えるなら戦力になると計算したのだろう。

ユーベのメルカートは相変わらず、モッジに酷評されているね。