2009年4月30日木曜日

UEFA Champions League Semi-finals First leg 29th April 2009

UEFA Champions League Semi-finals First leg 29th April 2009

Man. United 1-0 Arsenal @ Old Trafford - Manchester - England
Man. United:O'Shea 17

Manchester United (UEFA Champions League Semi-finals First leg)
 Tévez 
RooneyCristiano Ronaldo
AndersonFletcher
 Carrick 
EvraO'Shea
VidićFerdinand
 van der Sar 


Arsenal (UEFA Champions League Semi-finals First leg)
 Adebayor 
 Cesc Fàbregas 
DiabyWalcott
SongNasri
GibbsSagna
SilvestreTouré
 Almunia 


ボールポゼッションはマンチェスター・ユナイテッド55%、アーセナル45%、ショッツオンゴールはマンチェスター・ユナイテッド8、アーセナル1、ショッツワイドはマンチェスター・ユナイテッド6、アーセナル4、ショッツブロックドはマンチェスター・ユナイテッド0、アーセナル0。

O'Shea gives United slender advantage(uefa.com)

前半からユナイテッドが猛攻を仕掛け、アーセナルがアルムニアを中心に耐えるという構図。アルムニアはルーニークリスティアーノ・ロナウドの決定的なシュートを何度となく止めたがオシェイのシュートはファーからの折り返しが予想外に早くシュートにつながったこともあって止められなかった。現地語放送ではノーチャンスと言っていたくらい。

後半はクリスティアーノ・ロナウドのシュートがクロスバーを叩いたくらいで、若干ユナイテッドが押しているかなという印象。流して見たからそんな感じ。

前半の猛攻で6セーブというアルムニアの活躍がなかったら、ファーストレグで決まっていたかもしれないね。

2009年4月29日水曜日

名古屋、奇策も実らず広島とゴールレスドロー

J League Division 1 Matchday 8 Nagoya 0-0 Hiroshima @ Mizuho Athletic Stadium

Nagoya Grampus Eight 2.00 X 3.20 Sanfrecce Hiroshima 3.35(bwin)

名古屋は赤、黒、赤のファーストジャージ。システムは3-3-2-2。

Nagoya Grampus (J League Division 1 Matchday 8)
MakiDavi
OgawaNaoshi Nakamura
AbeHayuma Tanaka
 Yoshimura 
MasukawaTakeuchi
 Yoshida 
 Narazaki 


広島は白一色のセカンドジャージ。システムは3-4-2-1。

Sanfrecce Hiroshima (J League Division 1 Matchday 8)
 Hisato Sato 
TakahagiKashiwagi
HattoriHan-Jae Ri
AoyamaKazuyuki Morisaki
MakinoMoriwaki
 Nakajima 
 Nakabayashi 


前半。広島のキックオフ。

5分、広島。高萩が増川からボールを奪い、戻してリ・ハンジェのシュート。枠の上。

増川が安易にボールをゴールラインに見送ろうとしたところを奪われた。致命的にもなりかねないミス。

16分、広島。青山からのこぼれ球を拾った佐藤寿人がそのままミドル。GK楢崎の正面。

こぼれた瞬間に名古屋の足が止まり、佐藤寿人がコースを見つけてシュート。楢崎は落ち着いていた。

ロングボールの蹴り合いで、相手の陣形を崩すというよりも一発でというサッカー。広島はこういう守備的なサッカーに慣れているだろうが、名古屋はこういう戦術に離れていない。そして、このシステムではサイドの数的優位は作りづらい。

25分、名古屋。小川のシュートがこぼれたところを左サイドで阿部が拾ってクロス。中央で巻がヘッドを合わせるがクロスバーに嫌われる。

阿部のオーバーラップからのクロス。巻が強引にヘッドを合わせるがクロスバーに嫌われた。セカンドボールも広島がクリア。

31分、広島。ゴール正面右遠目からのFK。柏木が直接狙うがゴール右に外れる。

柏木が思いきって狙うが風下でもあり、ボールが失速。ゴール右に外れる。

38分、名古屋。中村直志からのパスに抜けだしたダビが右サイドを深くえぐってクロス。巻が飛びこむが森脇がブロックして触ることができず。

GK中林も完全に振られて無人のゴールだったが、森脇が反応。巻のシュートを許さず。

41分、名古屋。ゴール正面右からのFK。ダビが直接狙うがGK中林の正面。

風上からの強いボールを期待したのだが、ダビはコントロールショットで中林が難なくキャッチ。

アディショナルタイムはなく、このまま前半終了。0-0で折り返し。

トータルショッツは名古屋6、広島5。

後半。名古屋のキックオフ。

46分、広島。クリアボールを前線で受けた佐藤寿人がキープ。上がってきた高萩に流してシュートを撃つがゴール左に外れる。

佐藤寿人がそのままゴールに向かっていたらビッグチャンスだったのだが。キープしたために名古屋の戻りが間に合い、高萩にもプレスがかかっていた。

54分、名古屋。小川のCK。ファーで竹内が戻して吉田が下がりながらシュートを撃つがゴール上に外れる。

竹内が戻すまでは完璧だったが、吉田がフリーで撃ったシュートは枠には飛ばず。疲れというのもあるかもしれない。

56分、名古屋。吉村に代えて山口を投入。

今日の吉村はインコントリスタとして安定していた。交代はカードを考慮したのか。

58分、名古屋。右サイドから切れ込み小川とのワンツーでエリア内に入り込んだダビが強烈なシュート。GK中林が弾いたところに詰めるが広島がクリア。

ダビがワンツーで抜けだしてシュート。強烈だったが中林が横っ飛びでセーブ。

63分、名古屋。高萩へのファールで中村直志にイエローカード。

ダビのミスパスを奪われてのカウンター。高萩に後ろからファールでイエローもやむなし。

64分、名古屋。巻に代えて杉本を投入。

巻は決定機が合ったものの決めきれず。

71分、広島。中央でボールを持った柏木がエリア内の高萩をポストに使ってのミドル。枠をとらえられず。

広島のカウンター。青山が持ち上がって、柏木が狙うが枠に飛ばず。

75分、名古屋。竹内に代えて花井を投入。

システムを4-4-2に戻すかたち。

75分、広島。右サイドエリア角付近からのFK。柏木がふわっとあげ、ファーで森脇が頭を合わせるがGK楢崎がキャッチ。

広島のビッグチャンス。森脇が上手く頭を合わせたが楢崎の正面だった。

77分、名古屋。花井からのパスを受けたダビが強引に突破をはかり、ゴールに迫るがGK中林が飛び出してキャッチ。

ダビのドリブル突破でエリア内まで切れ込むが中林が飛び出して抑える。

78分、広島。GK中林からのゴールキックで抜けだした佐藤寿人がシュートを撃つがゴール右に外れる。

吉田がクリアミスで佐藤寿人に入れ替わられてのピンチ。

81分、広島。リ・ハンジェに代えて楽山を投入。

リ・ハンジェは右サイドで田中隼磨のマークに徹底していた。

89分、名古屋。山口のインターセプトから前線の杉本へ。杉本がドリブルでエリア内に切れ込み、シュートを撃つがサイドネット。

山口がボール奪取。ワンタッチで杉本にボールが出ての決定機だったが角度がなく、サイドネットに。

アディショナルタイムは3分。

92分、名古屋。最終ラインでボールを奪い、小川、中村直志とつないでダビへ。ダビがドリブルで仕掛けてエリア内まで攻めあがるがシュートは撃てず。

名古屋はダビ頼みになりつつある。

最後は広島がボールをキープして、タイムアップ。0-0のゴールレスドロー。

UEFA Champions League Semi-finals First leg 28th April 2009

UEFA Champions League Semi-finals First leg 28th April 2009

Barcelona 0-0 Chelsea @ Camp Nou - Barcelona - Spain

Barcelona (UEFA Champions League Semi-finals First leg)
 Eto'o 
HenryMessi
IniestaXavi
 Yaya Touré 
AbidalDaniel Alves
PiquéMárquez
 Víctor Valdés 


Chelsea (UEFA Champions League Semi-finals First leg)
 Drogba 
 Lampard 
MaloudaEssien
MikelBallack
BosingwaIvanović
AlexTerry
 Čech 


ボールポゼッションはバルセロナ65%、チェルシー35%、ショッツオンゴールはバルセロナ6、チェルシー1、ショッツワイドはバルセロナ12、チェルシー2、ショッツブロックドはバルセロナ2、チェルシー0。

Resolute Chelsea hold Barça at bay(uefa.com)

バルセロナは多くのチャンスを作った。チェルシーはバックパスをかっさらったドログバの決定機があった。どちらもネットをゆらすチャンスはあったが、決めきれなかった。ゴールレスでセカンドレグ。バルセロナにとっては誤算だろう。1st legでリードを奪って2nd legという流れは断ち切られた。チェルシーホームでガチンコの戦いをしなければならない。今までノープレッシャーで戦ってきたバルセロナが崩れる可能性はある。純粋にゴールを奪うという戦いができるかどうか。チェルシーはこんなものだろう。カウンターが効かなければ相手を崩すのは難しい。バルセロナが前がかりになってもボールを失わないというのは誤算だったかもしれない。それでも、ドログバを走らせるカウンターに構えてというかたちを作るか。

2009年4月28日火曜日

神様のレシピは決まっているけれども



伊坂幸太郎の言葉を借りるなら、この世のすべては神様のレシピで決まっている。神様はボブ・デュランの声をしているという。

ラニエリ:「クラブの求める以上をやった」(Goal.com)

「ユヴェントスのブランドと歴史を考えれば、常に勝利を目指さなければいけないことは確かだ。しかし私はクラブが提示した(5年間でスクデットを獲得という)プランに応えている。傲慢にはなっていないが、おそらく私はそれよりも少しだけ上にいると言っていいはずだ。我々の可能性を考えたら、私は満足しているよ。決められたプランに応えているからね。ただ私だって、勝ちたいと願っていはいる」

「我々がメンツを半分失った?結果だけはそうかもしれないが、ピッチ上での献身さやユニフォームへの絆はそうじゃない。我々は最高の時期を過ごしているわけじゃないし、ヨーロッパで最もまとまっていた頃のように堅固じゃないかもしれない。フィジカルとモチベーションの上でやや低下しているのは明らかだ。選手たちは走っているけど、以前より調子が良くないのさ」


ラニエリはいい監督だ。ユベントスを率いるのに文句もない。ただ、ユベンティーニはちょっとばかり気が短くて、タイトルに飢えている。カルチョポリのペナルティは正直者がバカをみるの典型で、Bに落ちたユベントスは草刈り場になった。

それはいいのだけれども、クリーンだと言いはったインテルも真っ黒、存在が許されないクラブはベルルスコーニの政治力で制裁にならずというのでは、やはりバカを見たくはないということになる。

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この作品は本当に切なくなる話で、そういうのが苦手なら見ない方がいい。でも、映像化不可能といわれた作品がここまで立派になるとね。

ボブ・デュランの「風に吹かれて」の意味がラストでよくわかる。

ソ・ウ・デ・ス・ネ。

2009年4月27日月曜日

ラニエリの首の行方は

ユベントスのフロントは、無冠の責任をどこかでとらなければならない。スポーツディレクターのセッコはどう考えても力不足、リッピを呼ぶという話もあったが彼はアッズーリの監督で忙しい。3位につけているがタイトルに飢えているユベンティーニを納得させるには誰かの首を切るしかないかもしれない。

ラニエリはユーヴェでの続投を強調(Goal.com)

-ブラン代表取締役とリッピ(イタリア代表)監督の昼食会以降、ユーヴェは勝利していません。これは偶然でしょうか?
「それはわからない。私はドレッシングルームでのバランスが、何かしらの効果を生むと常に言ってきたし、そうであることを知っている。時計みたいなもので、調子を悪くするのには些細なことで十分なんだよ。私は自分自身とチームの全力を引き出さなければいけない」

-デシャン前監督同様、辞任をする可能性は?
「今、私はすべてを上手く進めようと思っている。デシャンが何をしたのかわからない。彼がクラブを去ったことしか知らないよ。若者がこういった愚かな行動をすることはあり得ると思うがね。彼が去るべき理由はなかった。私には関係のないことだがね」

-ご自身でプロジェクトの中心にいると感じますか?
「もちろん、最後の最後までいるよ」

-試合では、エリアのライン際でデル・ピエーロへのファールがあったように見えましたが…
「ベンチからはデル・ピエーロが倒されたように見えた。だが、コメントはしたくない。人間はミスをするものだ。審判は彼なりの仕事をしたまでなんだから、これでいいんだ」


ラニエリは紳士で、中堅クラブの監督なら有能に切り盛りできるはずだ。ユベントスでなければリーグ戦3位、カップ戦セミファイナルという成績は満足すべきものだろう。

しかし、ユベントスは勝利に飢えている。このところ5試合続けて勝ち星なし。負けに慣れているわけではないユベンティーニにとっていらいらも募るばかりというところ。ラニエリ解任となってもおかしくはない。

だからといって、リッピにとか、バイエルンを解雇されたクリンスマンというわけにもいかないし、デシャンもセッコがいるかぎり無理だろう。フェリペ・スコラーリもクラブ監督としては限界が見えた。誰がという意味では後任が難しい。オシムでもいいのだけれど、彼はビッグクラブは向いていない。

監督問題はビッグクラブの宿命みたいなもの。勝てなければ騒がれる。ラニエリは悪くはないけれども、もっと勝利という刺激がほしいのだよね。

2009年4月26日日曜日

ラ・シニョーラ、ポゼッションで上回りながらもドロー

Serie A Matchday 33 Reggina 2-2 Juventus @ Stadio Oreste Granillo
Reggina:Barilla' 27,Hallfredsson 69
Juventus:Del Piero 48(r),Zanetti 73

Reggina 9/2 draw 12/5 Juventus 7/10(William Hill)

レッジーナはアマラントのファーストジャージ。システムは3-5-1-1。

Reggina (Serie A Matchday 33)
BrienzaCeravolo
HallfredssonVigiani
BarillàAdejo
 Carmona 
SantosCirillo
 Valdez 
 Puggioni 


ベンチにはGKマリーノ、カミッレーリ、カッショーネ、コッツァ、ディ・ジェンナーロ、ヴィオラ、コッラーディ。

ユベントスは黄金色のセカンドジャージ。システムは4-4-2。

Juventus (Serie A Matchday 33)
Del PieroIaquinta
NedvedCamoranesi
MarchisioZanetti
MolinaroGrygera
AriaudoMellberg
 Buffon 


ベンチにはGKマニンガー、ゼビナ、ポウルセン、マルキオンニ、デ・チェリエ、トレゼゲ、アマウリ。

プリマ・テンポ。レッジーナのキックオフ。

8分、ユーベ。ネドベドからのパスを受けたヤクインタがティーロ。ゴール左に外れる。

紙芝居のようにカクカクと動くネットTVで見ているから詳しいことはわからず。

11分、ユーベ。メルベリにカルテリーノ・ジャッロ。

プニツィオーネがあったからその関係だろうけれども、誰にファールをしたかはわからず。

26分、レッジーナ先制。右サイドのアデージョからのアーリークロス。ファーから飛びこんできたバリッラがヘッドで押し込んでレッテ。1-0。

ブッフォンは目測を誤ったのだろう。何でもないボールをゴールに叩き込まれた。

28分、ユーベ。デル・ピエロがハルフレッドソンにエリア内で倒されるがリゴーレはなし。

なぜかはわからない。ユーベに厳しい判定としか。

32分、ユーベ。マルキジオにカルテリーノ・ジャッロ。

これも詳細はわからず。

35分、レッジーナ。チェラヴォーロがドリブル突破を仕掛けてゴールを割るがメルベリへのファールでノーゴールの判定。

一気に抜かれていった。あれはカクカクでも恐ろしい。

38分、ユーベ。ゴール正面右からのプニツィオーネ。ヤクインタが動かし、デル・ピエロが狙うが枠をとらえられず。

GKプッジョーニが右にボールを取りにいったから外れたとわかる。ネットの映像はわかりにくい。光でもこんなものか。

44分、ユーベ。グリゲラからヤクインタへ。ヤクインタが右サイドを深くえぐってマイナスのパス。カモラネージが叩くがゴール左に外れる。

レッテと一瞬思ったほどの決定機。あれは決めてほしかった。

アディショナルタイムは1分。

46分、レッジーナ。デル・ピエロへのファールでGKプッジョーニにカルテリーノ・ジャッロ。

エリア外で捕まえたということなのだけど。決定機の阻止ということでロッソではないのかな。

47分、ユーベ。左サイド高い位置からのプニツィオーネ。デル・ピエロが直接狙うがGKプッジョーニがセーブ。

狙ったティーロだったが、弾き出された。

このままプリマ・テンポ終了。1-0とレッジーナリードで折り返し。

45分、ユーベ。マルキジオに代えてポウルセンを投入。

マルキジオはアグレッシブだったが。ジャッロの関係か。

セコンド・テンポ。ユーベのキックオフ。

カクカクの映像はスムースに流れるようになったが、選手の動きにモザイクがかかる。緑の危ないもののような。

47分、レッジーナ。エリア内でヤクインタをアデージョが後ろから倒してリゴーレの判定。

ヤクインタは後ろからチャージを受けている。28分にデル・ピエロがハルフレッドソンに倒されたのと合わせ技か。

47分、ユーベ同点。デル・ピエロがGKプッジョーニの逆を突いて右足で左隅に決めてレッテ。1-1。

デル・ピエロが落ち着いてリゴーレを沈めた。

58分、レッジーナ。チェラヴォーロに代えてコッツァを投入。

チェラヴォーロはかなりドリブルが切れていたけれども、セコンド・テンポは存在感なし。運動量が切れたのかな。

68分、レッジーナ勝ち越し。右サイドのアデージョのパスを受けたハルフレッドソンが左足を振り抜きミドル。GKブッフォンを破ってレッテ。2-1。

ハルフレッドソンにはプレスがかかっていなかった。フリーであれだけ強烈に枠にいくとブッフォンでも難しい。

71分、ユーベ。左サイドからエリア内に切れ込んだヤクインタが強烈なティーロ。GKプッジョーニが左手一本で弾き出す。

ヤクインタのティーロは強烈だったがプッジョーニを破れず。

72分、レッジーナ。ヴィキアーニに代えてカッショーネを投入。

ヴィキアーニはそれほど目立たなかったが。つなぎ役だったのか。

72分、ユーベ同点。右サイドエリア角付近からのプニツィオーネ。カモラネージが放り込んだボールをファーでヤクインタが落とし、ザネッティが滑り込みながら右足でティーロ。GKプッジョーニの下を抜けてレッテ。2-2。

ザネッティの強烈なティーロがプッジョーニの体の下を抜けていった。

75分、ユーベ。デル・ピエロに代えてアマウリを投入。

デル・ピエロはリゴーレだけ。ミスパスが多かった。

83分、レッジーナ。バリッラに代えてコッラーディを投入。

バリッラは先制点。アデージョのアーリークロスをレッテに変えるフィニッシャー。

アディショナルタイムは2分。

91分、ユーベ。ネドベドが右サイドからエリアに切れ込んでのクロス。ファーでアマウリがヘッドを合わせるがゴール左に外れる。

アマウリも決定力が落ちたのか。トレゼゲだったらという気もする。

92分、レッジーナ。ゴール正面遠目からのプニツィオーネ。コッツァが直接狙うがGKブッフォンの正面。

コッツァは枠に飛ばしたがブッフォンの正面。

このままタイムアップ。2-2のドロー。

ボールポゼッションはレッジーナ43.6%、ユーベ56.4%、ショッツオンゴールはレッジーナ3、ユーベ5、ショッツワイドはレッジーナ10、ユーベ13、ブロックされたシュートはレッジーナ6、ユーベ4。

ラニエリは守備崩壊を修正できないでいる。アリアウドを使わざるを得ないほど故障車が出ていて気の毒ではあるが、それでも守備崩壊は監督の責任だろう。

それにしても、Serie Aの判定の不公平さはひどすぎる。存在の許されないクラブはシミュレーションと取られても文句が言えないプレーをリッソーリさんがリゴーレにしてふたつも得している。リプレーで見てももらいに行ったのが明らかなのに。あれはガリアーニから金をもらったのか、それともベルルスコーニに気を遣ったのか。同じ不正でも存在が許されないクラブは優遇され、ユーベはスケープゴートにされるのはなぜなのか。こんなサッカーではつまらない。

公正にやるだけのどこがそんなに難しいのか。

2009年4月25日土曜日

リーガ・エスパニョーラも財政危機に

プレミアリーグは恐るべき額の借金を背負ってのバブルというニュースは以前にエントリーしたが、リーガ・エスパニョーラもプレミアに負けないくらい多額の借金を背負っていることが明らかになった。

Primera Liga debt spirals to 3.5 bln euros - study(Reuters)

The combined debt of the 20 clubs in Spain's top soccer league swelled by more than 650 million euros to at least 3.5 billion ($4.61 billion) in the year through June 2008, according to a study by a Barcelona-based accounting professor.

Real Madrid, Barcelona and their rivals had already racked up debts totalling around 2.8 billion euros by June 2007 and slipped at least 664 million euros further into the red in the 12 months after that, said Jose Maria Gay, author of the study and a professor at the University of Barcelona.


バルセロナに拠点を置く会計専門家が発表したもので、負債総額は少なくとも35億ユーロ(約4500億円)にのぼるという。レアル・マドリーバルセロナ、彼らのライバルたちは28億ユーロ(約3600億円)の借金を2007年の夏には作っていたが、わずか1年でさらに借金は膨らんだ。

The study showed champions Real Madrid had the largest debt in 2007/08 with 563 million euros, followed by city rivals Atletico with 511 million and Valencia with 502 million. Barcelona was 438 million in the red.

Valencia officials admitted last month they might have to sell top players to ease their financial woes and the club has been forced to delay wage payments and halt construction on a new stadium.

The Primera Liga is not the only league in Europe saddled with financial difficulties, with clubs in England owing around 3 billion pounds ($4.4 billion), according to FA chairman David Triesman last October.


報告書によるとレアル・マドリーは5億6300万ユーロ(約725億円)、アトレチコ・マドリーは5億1100万ユーロ(約657億円)、バレンシアは5億200万ユーロ(約645億円)、バルセロナは4億3800万ユーロ(約563億円)という巨額の借財。レアル・マドリーはマドリー市内にある練習場を売却して同程度の借金を返し終えたというのになぜここまでの借金を抱えることになってしまったのだろう。

今のところ報道しているのはReutersだけ。英語の新聞をざっと見たが検索には引っかからなかった。スペインの新聞はペペの10試合出場停止に大騒ぎしている。スペイン語はほとんど読めないのでよほど特徴的な記事ではないとわからない。

プレミアの借金問題も報道は大きかったけれども、後追い記事は出なかった。リーガも大きくは報道されないまま突然崩壊ということもありえるかもしれないね。

2009年4月24日金曜日

中国はチーム詐称で世界大会優勝

勝利至上主義を考えると中国のほうが恐ろしい。World Middle School Football Championships(International School Sport Federation)で大坪中学が優勝したのだが、在学生ではなく、中国ジュニアユースチームのメンバーが出場したという。インターハイに年代別の日本代表が出るようなもので、大会の趣旨自体が変わってくると思われるのだが。

中国女子サッカーで替え玉疑惑 ジュニアユース代表で中学対抗大会優勝(産経新聞)

中国で、ある「替え玉事件」が波紋を呼んでいる。重慶市の大坪中学が4月中旬、トルコで行われた学校対抗の女子サッカー世界大会で優勝した。だが、出場したの選手のほとんどが、在校生ではなく中国ジュニアユースチームのメンバーだったことが発覚し、メディアは「国威発揚のためでも、してはならないことがある」と一斉に批判している。

大会は国際学校スポーツ連盟の主催で、大坪中学はブラジル、ドイツなどの強豪を破り、5試合で28得点を決めるなど圧倒的な強さを見せつけた。だが、「中国のサッカーがこんなに強いはずはない」と疑問を抱いた中国紙「体壇週報」の記者らが、選手や関係者を取材した結果、チームの18人中15人が各地から集められたジュニアユースの選手だったことが判明した。

学校側は当初、「メンバー全員が在校生」と主張した。しかし、選手たちが次々と「替え玉」として出場したことを認めたため、張建玲校長も「教育省の指示に従っただけで、(出場は在校生のみという)大会のルールを知らなかった」と認めた。政府関係者が関与していたことも示唆した。


China school returns world football crown after fraud(Bangkok Post)

In one of the more audacious cheating stories to emerge out of Chinese sport, which has recently thrown up numerous cases of athletes lying about their ages, principal of Daping Junior High School apologised for the fraud.

"What we have done goes against sportsmanship and has undermined the image of our city as well as soccer's development in China," Zhang Jianling said in comments published widely in Chinese media on Friday.

"We sincerely apologise for what we have done."

Chinese media have for days been seeking to know the truth behind what always seemed a story too good to be true -- how the small school could do what no senior national team could and win a world championship in football.


発端は中国の新聞だったらしいのだが、タイの新聞まで反応している。主催者のInternational School Sport Federationは何の記事も出していないが、英語でこれだけ発信されていることを考えると世界中に広まっていくことは間違いないだろう。

サッカーのいかさまがいろいろ取りざたされてきた中国。果たして、これからどうなるのか。よい方向に行くといいけれども。インチキの質を高めるということにならなければいいけれどね。

2009年4月23日木曜日

ベッキア・シニョーラ、ラツィオに屈してコッパ・イタリアのファイナルを逃す

Coppa Italia Semi-finals 2nd leg Juventus 1-2(Aggregate 2-4) Lazio @ Olimpico di Torino
Juventus:Del Piero 64,Camoranesi 83(esplusi)
Lazio:Sarate 38,Kolarov 53

Juventus vs. Lazio(Juventus Official Website)

Sfuma la finale di Coppa Italia(Juventus Official Website)

Niente da fare. La Juventus non potrà dare neanche quest’anno l’assalto alla sua 10ª Coppa Italia. Il cammino si ferma in semifinale per mano di una Lazio che, dopo il 2-1 dell’andata a Roma, vince a Torino con lo stesso punteggio.


ユベントスは最後までチームとして十分に機能することができなかった。実質上今季狙える最後のタイトルであるコッパ・イタリアもセミファイナルで敗退。ラツィオのアグレッシブさの前に屈するかたち。

リードしていても無理に攻め込んで同点弾を浴びたり、同点から無理にプレスをかけて勝ち越し弾を浴びたり。そういう無理がどんどんたたって、チームとして機能しなくなったのかもしれない。ラニエリはあまりにもバランスを重視しすぎ、その軋轢がかかったのか。

ユベントスは一瞬の猛襲でゴールを奪うことにかけてはかなりのうまさがあったはず。守備的なチームであっても点のとりかたは知っていた。

しかし、今では無防備に受けて立っているように見える。受けて立てば相手が格下でも調子にのって手がつけられなくなる。それがラツィオのような強敵ならなおさらだ。

そのことをわかっていなかったということなのだろう。ラニエリは上位につけるのは上手いが、タイトルには手が届かない監督なのではないか。そういう感じが残る。この試合で解任はないかもしれないが、来季はわからない。せめて2位は確保してほしいが、それもわからない。

不完全燃焼を続けたユベントスの象徴的な敗戦だった。

2009年4月22日水曜日

Jリーグ理事会は移籍ルールをFIFA ruleに合わせるという方向性を確認

JリーグJリーグ選手協会からの強い要請を受け、移籍に関するルールをFIFAのルールに近づけるという方向性を21日の理事会で確認。新ルール案を6月の日本サッカー協会評議員会に諮って了承されれば、新ルールが適用されることになる。

移籍金撤廃を正式決定=Jリーグ(時事通信)

Jリーグではこれまで、クラブ経営の安定を重視して30歳未満の選手の国内移籍に関しては年齢に応じた係数を基にして算出される移籍金が移籍元のクラブに支払われていた。来オフからの撤廃も検討してきたが、Jリーグ選手協会から移籍金の発生しない国際ルールに合わせるよう強く要望されたこともあり、1シーズン前倒ししての撤廃を決めた。

また、国際ルールでは契約満了の6カ月前から移籍交渉が可能とされており、改定により1月末での満了が一般的な日本では8月1日から交渉できることになる。Jリーグではすでに作業部会を立ち上げ、ルール変更によって生ずる問題点について議論を始めている。


日本サッカー協会評議員会の了承が必要なのは、Jリーグの移籍が日本サッカー協会のルールに基づいて行われるため。Jリーグ独自のルールではないため、理事会で決定したといっても方向性の確認をしたというだけのこと。それは契約満了選手の移籍金撤廃だけに限らず、契約中の選手の移籍金に関するルール、移籍マーケットのウインドウに関するルールも新ルールに向けて話し合われるらしい。

FIFA Regulations for the Status and Transfer of Players(FIFA)

Article 1 Scope

1. These regulations lay down global and binding rules concerning the
status of players, their eligibility to participate in organised football,
and their transfer between clubs belonging to different associations.

2. The transfer of players between clubs belonging to the same association
is governed by specific regulations issued by the association
concerned in accordance with article 1 paragraph 3 below, which
must be approved by FIFA. Such regulations shall lay down rules for
the settlement of disputes between clubs and players, in accordance
with the principles stipulated in these regulations. Such regulations
should also provide for a system to reward clubs investing in the
training and education of young players.

3.
a) The following provisions are binding at national level and must
be included without modifi cation in the association’s regulations:
articles 2-8, 10, 11, 18 and 18bis.

b) Each association shall include in its regulations appropriate means
to protect contractual stability, paying due respect to mandatory
national law and collective bargaining agreements. In particular,
the following principles must be considered:

– article 13: the principle that contracts must be respected;

– article 14: the principle that contracts may be terminated by
either party without consequences where there is just cause;

– article 15: the principle that contracts may be terminated by
professionals with sporting just cause;

– article 16: the principle that contracts cannot be terminated
during the course of the season;

– article 17 paragraphs 1 and 2: the principle that in the event of
termination of contract without just cause, compensation shall
be payable and that such compensation may be stipulated in
the contract;

– article 17 paragraphs 3-5: the principle that in the event of
termination of contract without just cause, sporting sanctions
shall be imposed on the party in breach.

4. These regulations also govern the release of players to association
teams and players’ eligibility to play for such teams in accordance with
the provisions of Annexes 1 and 2 respectively. These provisions are
binding for all associations and clubs.


FIFAルールは上記のリンクからPDFファイルを開いてもらえれば英文だが読むことができる。このルールは未成年のことも含まれている。

報道が移籍満了にともなう移籍金撤廃にこだわるのはこの部分で移籍係数がかかることが不思議だったからに違いない。今のルールでも移籍リストに掲載されれば移籍金なしで移籍できるのだが、移籍リストに掲載されない場合、元のクラブで自由契約になりプレーできないにもかかわらず、高額な移籍金を支払わなければ他のクラブに移籍できないという問題があった。そのことはボスマン判決以前のヨーロッパでも普通ではあったのだが、ボスマン裁定以来契約延長という風潮が高まっている。

日本の場合はお金があるクラブによる選手の独占を防ぐために移籍係数が作られたのだが、そのために自由な移籍が妨げられているという批判もあった。その結果の今回のJリーグの理事会の決定報道だったと思う。

日本サッカー協会評議員会で否決される可能性は低いとはいえ、まだ何も決まっていないというのが正しいらしいのだけどね。

2009年4月21日火曜日

人種差別チャントでユベントスに1試合の無観客試合のペナルティ

インテル戦でバロテッリへの人種差別チャントを行ったユベントスに対し、ホームでの1試合無観客試合のペナルティが課せられることになった。

La Juve paga i cori razzisti
Un turno a porte chiuse
(La Gazzetta dello Sport)

Il club bianconero dovrà disputare una giornata a porte chiuse (contro il Lecce il 3 maggio) a causa degli insulti dei tifosi all'attaccante dell'Inter Balotelli. Già presentato il ricorso. Abete: "Chiedo scusa, abbiamo norme anti-razzismo sugli striscioni, possiamo pensare anche ai cori"


今のところ、レッチェ戦が無観客になる見込みで、ユーベは全面的に謝罪している。

人種差別チャントに関しては言い訳のしようがない。どう考えてもユベンティーノが悪いし、ペナルティは当然。これに異議を唱えるようならファンではないし、サッカーを続ける意味もない。

これでアルバロ・レコバの偽造パスポート問題で司法取引をしてB降格を免れたインテルや、カルチョポリで処罰されながらチャンピオンズリーグに政治力を使って出場したミランとはモラリティの部分で違うということを示すことができる。

決して強がりではなく、新生ユーベはジョン・エルカンがずっと言っているようにクリーンに生まれ変わるのだ。駆け引きはピッチ上の戦術論や選手同士のプレー、あるいはカルチョメルカートでの選手獲得で発揮すればいい話で、不正に対しては絶対に糾す方向で一致している。

存在してはならないクラブとは違うのだから。

Juventus-Lecce a porte chiuse. La società presenterà ricorso(Juventus Official Website)

Il giudice sportivo ha condannato la Juventus a disputare la partita di campionato contro il Lecce del 3 maggio a porte chiuse a causa dei cori razzisti nei confronti del giocatore dell'Inter Mario Balotelli. La società, preso atto della sentenza, ha deciso di presentare ricorso.


ユベントスはオフィシャルで5月3日のレッチェ戦は無観客試合になると発表している。異議を唱えているらしいけれども、慣例が罰金刑だから、またはユーベだけが厳しいという理由での抗議ならやめてもらいたい。これが人種差別チャントにおける処分の基準にするという申し入れなら歓迎するけれども。

2009年4月20日月曜日

ユーベを巡るポジティブな話題とネガティブな話題

Juve president slams own fans for racist chants(Reuters)

However, the media revulsion at Balotelli's treatment in such a high-profile game could lead to heavier sanctions against Juve with the Turin police also investigating the matter.

"In the name of Juventus and the great majority of our fans, I express a firm condemnation of the racist chants against Inter player Mario Balotelli," Cobolli Gigli told Italy's ANSA news service.

"Together we must try to create a sporting culture which centres on respect for an opponent and the fight against racism."

A section of Juve fans sang "a black Italian does not exist" towards Balotelli on Saturday.

The 18-year-old, an Italy under-21 international, is of Ghanaian descent but was born in Palermo.


人種差別発言はいかなるときでも言ってはならない。口に出すだけでそれはいやしい人間になってしまう。彼らのプレーが汚かったのは事実だが、それならプレーの汚さを責めるべきだ。フェアプレーは人種とは関係ないのだから。それで、相手が燃えるなら仕方がないし。

肌の色で優劣が決まるのではない。心のありようで人の優劣は決まる。それは忘れてはならない。チャントで人種差別を行う側のほうが、はるかに品性が劣る人間と見られる。一時の快楽などたかがしれたもの。誠意をもって接すれば、友情となって返ってくる。恩を仇で返されたら、それは相手が悪いだけの話だ。そういう人間はどうやっても嫌われるのだから。

わざわざ自分でみずからを貶めることはないではないか。

Cannavaro would be useful to Juve, says Buffon(Reuters)

"Cannavaro could be useful to Juventus, like I think he would be for any team. He is a great player with exceptional experience," Buffon told reporters.

Cannavaro, whose contract at Real Madrid runs out at the end of the season, had wanted to end his career at hometown club Napoli but their president Aurelio De Laurentiis has said the 2006 world player of the year is too old to sign.


Cannavaro verso la Juve
Buffon: "Ci sarebbe utile"
(La Gazzetta dello Sport)

VINOVO (Torino), 19 aprile 2009 - Gigi Buffon non sorride come al solito. Sarà la pioggia di una domenica mattina a Vinovo, o forse il pareggio contro l’Inter che ha ormai virtualmente regalato lo scudetto agli uomini di Mourinho. La Juve ha mancato un’occasione per riportarsi sotto ai nerazzurri ed il pareggio nel finale è servito soltanto a salvare la faccia. Per colmare il gap con i nerazzurri servono rinforzi, Buffon lo sa bene e sceglie Cannavaro. Il Real Madrid non rinnoverà il contratto al difensore, la Juventus ci sta pensando seriamente e nelle ultime ore la trattativa sembra entrata nel vivo. Un ritorno di fiamma per rinforzare la difesa, approvato da Gigi.


Reutersの記事もLa Gazzetta dello Sport)もほぼ同じ。ブッフォンカンナバーロユベントス復帰を歓迎するというもの。レアル・マドリーではあれだけ活躍しても評価されなかったカンナバーロだが、ユーベでは守備ユニットの向上にいくらかの寄与ができるはずだ。彼の経験と知識はユーベの守備ラインの安定をもたらすはずだし、正確なカバーリングで最終ラインが安定すれば、攻撃に専念できる。若い選手も多くなり、再生もしなければならないがユーベのスピリットが受け継がれなければ意味がない。その意味ではカンナバーロの加入は大きいだろう。フリートランスファーというのも大きい。

偉大なるカピターノのカンナバーロはナポリでキャリア終焉と思っていたが、ユーベでの終わりを考えているようだ。

La Gazzetta dello Sport)はバロテッリについても書いているのだが、イタリア語はカタコトレベルだからね。たぶん、Reutersの記事と同じことかなくらいしか。

イタリア語もブラッシュアップしなければならないね。

2009年4月19日日曜日

ラ・シニョーラ、ファリーナの笛に苦しみながらもDerby d'Italiaをドロー

Serie A Matchday 32 Juventus 1-1 Internazionale Milano @ Olimpico di Torino
Juventus:Grygera 91
Internazionale Milano Balotelli 64

Juventus 8/5 draw 21/10 Internazionale Milano 9/5(William Hill)

ユベントスはビアンコネーロのファーストジャージ。システムは4-4-2。

Juventus (Serie A Matchday 32)
Del PieroIaquinta
NedvedMarchionni
PoulsenTiago
MolinaroGrygera
ChielliniLegrottaglie
 Buffon 


ユベントスはカモラネージがエスプルソでサスペンション。ベンチはGKキメンティ、メルベリ、ゼビナ、クネゼビッチ、デ・チェリエ、ジョビンコ、トレゼゲ。クネゼビッチとデ・チェリエが怪我から復帰。調子のいいヤクインタがスタメンでトレゼゲはベンチスタート。

インテルはネラッズーロのファーストジャージ。システムは4-1-4-1。

Internazionale Milano (Serie A Matchday 32)
 Ibrahimovic 
BalotelliFigo
MuntariStankovic
 Cambiasso 
ChivuZanetti
SamuelCordoba
 Julio Cesar 


アドリアーノとの契約解除が話題になっているインテルは、GKトルド、マックスウェル、ブルディッソ、マテラッティ、サントン、ビエラ、フリオ・クルス。スタメンでイタリア人はバロテッリだけ。ベンチを含めてもトルド、マテラッツィ、サントンの4人。

プリマ・テンポ。ユベントスのキックオフ。

2分、インテル。キエッリーニへのファールでフィーゴにカルテリーノ・ジャッロ。

後ろからのチャージ。ジャッロは当然。

4分、ユーベ。モリナーロのスローインからネドベドがヘッドで落とし、デル・ピエロが戻してマルキオンニがミドルを撃つがゴール右に外れる。

きれいな連携で崩したが、マルキオンニのティーロに精度を欠いた。

9分、インテル。GKジュリオ・セザールからのロングフィードに抜けだしたバロテッリがティーロ。GKブッフォンが体に当てたがボールはそのままゴールへ。ゴールライン上でチアゴが掻き出してノーゴール。

ブッフォンが弾かれてゴールは無人のゴールに向かったがチアゴが何とか掻き出して事なきをえた。

13分、ユーベ。ポウルセンの素早いリスタートから左サイドのグリゲラ、マルキオンニ、ネドベドとつないでポウルセンに戻してのミドル。インテルDFに当たってアンゴロに。

ユーベの効果的な攻撃で右からの崩しを見せた。ダビド・シルバとの交換要員に名前が挙がっているポウルセンだが意地のティーロを見せた。

27分、ユーベ。キエッリーニからのパスを受けたネドベドからエリア内に走り込んだヤクインタへのスルーパス。ヤクインタのティーロはサムエルがブロックに入ってアンゴロに。

中盤でボールを支配してキエッリーニから出た効果的なパス。ネドベドが生かしてヤクインタまでつなぐがサムエルの執念のスライディングにアンゴロに。

30分、ユーベ。チアゴからデル・ピエロ、マルキオンニとつないだ右からの攻めでマルキオンニがGKジュリオ・セーザルと1対1になるが、マルキオンニが浮かそうとしたティーロをGKジュリオ・セザールがブロック。

決定的なチャンス。マルキオンニは上手く浮かせようとしたが、ジュリオ・セザールがコースをふさいでブロック。

33分、インテル。ムンタリから右サイドのバロテッリにサイドチェンジ。キエッリーニのクリアがバロテッリにこぼれ、中央のスタンコビッチに戻してのミドル。ゴール右に外れる。

キエッリーニが触ってバロテッリにこぼれるミス。どちらにしても通っていたパスだったか。スタンコビッチのティーロは枠をとらえられず。

35分、ユーベ。イブラヒモビッチへのファールでレグロッターリェにカルテリーノ・ジャッロ。

後ろからのタックル。ジャッロもやむなしか。

37分、インテル。フィーゴがドリブル突破でエリア内へ。守備陣の間を割ってくるフィーゴにGKブッフォンが体を張ってセーブ。こぼれ球もなんとかクリア。

フィーゴのドリブルで一気に真ん中を割られた。あのドリブルは本当に止めるのが難しい。

43分、ユーベ。左サイドエリア角付近からのプニツィオーネ。デル・ピエロが直接狙うがGKジュリオ・セザールがパンチングで弾き出す。

デル・ピエロが今日はキレキレ。ティーロは枠をとらえていたがジュリオ・セザールが弾き出した。

主審の不可思議な判定が4度目。バロテッリの悪質なファールに注意だけ、ムンタリのファールも注意だけ、グリゲラがエリア内で倒されたところも流し、ネドベドのクロスがインテルの選手に当たってゴールラインを割ってもゴールキックの判定。なんだ、これは。

アディショナルタイムは1分。

プリマ・テンポはこのまま終了。0-0で折り返し。

ボールポゼッションはユーベ54.3%、インテル45.7%、ショッツオンゴールはユーベ2、インテル2、ショッツワイドはユーベ3、インテル2、ブロックされたシュートはユーベ4、インテル0。

セコンド・テンポ。インテルのキックオフ。

49分、インテル。ロングフィードをバロテッリがエリア内でキープ。イブラヒモビッチに流し、スタンコビッチに戻してのミドル。GKブッフォンがセーブ。

バロテッリがフォリジョーコ気味に前線でボールを受けてキープ。イブラヒモビッチに流して、スタンコビッチのティーロだったがブッフォンが抑える。

ユーベはトレゼゲとジョビンコがアップ中。

52分、ユーベ。ムンタリへのファールでポウルセンにカルテリーノ・ジャッロ。

正当なチャージに見えたのだが。あれならバロテッリやムンタリのファールのほうがひどい。

56分、インテル。左サイドからのプニツィオーネ。ファーでイブラヒモビッチがヘッドで叩くがGKブッフォンの正面。

バロテッリからのボールがエリア内に放り込まれてイブラヒモビッチがヘッドを合わせるがブッフォンが抑える。

58分、ユーベ。ゴール正面右からのプニツィオーネ。デル・ピエロが直接狙うがGKジュリオ・セザールがセーブ。

デル・ピエロの射程距離だったがジュリオ・セザールが正面で抑える。

62分、ユーベ。モリナーロに代えてデ・チェリエを投入。

プリマ・テンポは好調だったモリナーロはミスパスも出るようになって交代。

63分、インテル先制。ユーベのアンゴロからサネッティからイブラヒモビッチへ。イブラヒモビッチが走ってムンタリへとつないでのクロス。ファーから飛びこんだバロテッリが右足で蹴り込んでレッテ。0-1。

キエッリーニが倒されたがそれは流されてのインテルのカウンター。一発でゴールを破られた。

67分、インテル。キエッリーニへのファールでバロテッリにカルテリーノ・ジャッロ。

回し蹴りだったからね。ロッソでもよかったのでは。

73分、ユーベ。マルキオンニに代えてトレゼゲを投入。

マルキオンニはエリア内で決定機が2回。決めきれなかったのが痛い。

75分、ユーベ。バロテッリへのファールでチアゴにカルテリーノ・ロッソ。

ムンタリへのファール、バロテッリへのファールの合わせ技なのかもしれないけれども、それならムンタリ、バロテッリもロッソだろう。主審の判断がおかしい。

76分、インテル。バロテッリに代えてビエラを投入。

悪質なファールを繰り返したバロテッリはエスプルソになる前にベンチに。

77分、インテル。ムンタリに代えてブルディッソを投入。

ムンタリもエスプルソの前にベンチ。

78分、インテル。左サイドからドリブルで切れ込んだスタンコビッチのティーロ。GKブッフォンが片手で弾き出す。

スタンコビッチがドリブル突破。エリア内に切れ込んでのティーロ。ブッフォンがセーブ。

79分、ユーベ。デル・ピエロに代えてジョビンコを投入。

デル・ピエロは調子がよかったがプニツィオーネ以外で決定的なティーロを撃てなかった。

86分、インテル。フィーゴに代えてフリオ・クルスを投入。

フィーゴはかなり削られていたが我慢強くプレー。

87分、インテル。イブラヒモビッチが前線でキープ。中央に戻してフリオ・クルスがティーロ。GKブッフォンが片手で弾いてアンゴロに。

イブラヒモビッチが持つとキープしてしまって厄介だ。彼でためができて上がりが有効になる。

アディショナルタイムは5分。

90分、ユーベ同点。ジョビンコのアンゴロ。ニアでグリゲラがヘッドを合わせてレッテ。1-1。

今日初めてのI will survive.ジョビンコからグリゲラへのホットラインで10人のユーベが同点に追いついた。

ゲームはこのままタイムアップ。1-1のドロー。

主審がインテルよりの笛を吹きすぎたためにユーベの攻撃は寸断された。バロテッリはジャッロ2枚で消えていた選手で、インテルの得点もなかったはず。クリーンと言いながら司法取引ばかりしているモラッティにしてやられたかたちだ。

ボールポゼッションはユーベ48%、インテル52%、ショッツオンゴールはユーベ4、インテル8、ショッツワイドはユーベ3、インテル3、ブロックされたシュートはユーベ10、インテル1。

2009年4月17日金曜日

日本代表は名誉という考えは正しいか

クラブと代表の関係ということでいえば、日本はずいぶん考え方が保守的だ。ヨーロッパの本流から外れていて、アマチュアのときの最高の名誉と考えているところがある。

野球も同じでWBCのときに代表をひとりも出さなかった中日を渡辺恒男氏は強烈に批判したが、あれも代表を名誉だと考えているからに他ならない。彼の場合は巨人だけ7人くらい選ばれたらまた別の文句を言うのだろうけれども。

日本人はバランスをとりたがり、北京五輪ではひとつのクラブから多く選ばないというおかしな選考をやって惨敗した。好調なクラブからユニットごと引き抜くほうが強力なのにもかかわらず。

そのためにはクラブの理解を得るのが重要なのだが、日本代表に招集するのだから喜んで選手を出せと高圧的に犬飼会長は言っているのだ。

選手にサラリーを払っているのはクラブで、選手はもし代表で怪我をしても治療費をもってももらえない。そして拒否すると協力的ではないと叩かれる。日本サッカー協会は何様なのだと言いたくもなる。

犬飼会長ハッパ!10代でA代表入れ(サンケイスポーツ)

さらに犬飼会長は「クラブもそれくらいの意気込みで出さなきゃ。“(事前に)何の連絡もない”なんていっているクラブがあるみたいだけど理解できない」と、14日の同代表発表時に選手の招集に不満を示した浦和幹部の発言を批判した。


代表が選手に払うのは1万円ほどの日当で、そして戦術はクラブと違ったものを押しつけられる。トルシエが使った3-4-1-2がJリーグの主流になったり、ジーコが三都主をレフトバックで使うと清水にレフトバックで使うように要請したりと日本サッカー協会はかなり無茶なことをやってきた。

その結果がどんなにひどかろうと責任もとってこなかった。こういうことが続けばサラリーを払っている選手を代表に招集されるクラブも何かおかしいと感じる。我々は日本代表の育成組織ではないと考える。そして、事前に相談がないことに不満を覚える。

ヨーロッパではクラブが最優先だ。公式戦には出すけれども、それ以外は出さないというスタンスがある。北京五輪でかなり揉めて年齢の引き下げが話し合われたのもそのせいだ。クラブのほうが代表より上なのだ。

今の日本サッカー協会は会長が言ったことはどんなに変でもごり押しされる。そして修正することもできない。独裁国家といわれても仕方がないのではないか。

2009年4月16日木曜日

UEFA Champions League Quarter-finals Second leg 15th April 2009

UEFA Champions League Quarter-finals Second leg 15th April 2009

Arsenal 3-0(Aggregate:4-1) Villarreal @ Arsenal Stadium - London - England
Arsenal:Walcott 10,Adebayor 60,Van Persie 69(pen)

ボールポゼッションはアーセナル51%、ビジャレアル49%、ショッツオンゴールはアーセナル7、ビジャレアル3、ショッツワイドはアーセナル6、ビジャレアル4、ブロックされたシュートはアーセナル3、ビジャレアル2。

On-fire Gunners shoot down Villarreal(uefa.com)

ビジャレアルも負けてしまったかという感じ。またプレミア勢ばかりで寂しいね。借金という砂上の楼閣の上に作られたサッカーバブルと未成年の強奪で成り立っているクラブが勝つというのは間違っているような気がする。FIFAで未成年の移籍問題が取りあげられるようになったのは、南米のこともあるけれども、アーセナルがセスク・ファブレガスを強奪したことも理由のひとつなのだし。勝って万歳とはいえない。好きか嫌いかでいえば、好きなほうに入るのだけど、喉に骨が引っかかったように何ともいいがたいつまらないという気持ちがある。紳士のスポーツなのだし、最低限のルールを守るチーム、そしてルールを犯したのなら然るべきペナルティを受けての後じゃなければすっきり応援できない。セスクのときはぎりぎりルール内だったのだけど、後味は悪いよね。

Porto 0-1(Aggregate:2-3) Man. United @ Estádio do Dragão - Porto - Portugal
Man. United:Cristiano Ronaldo 6

ボールポゼッションはポルト44%、マンチェスター・ユナイテッド56%、ショッツオンゴールはポルト4、マンチェスター・ユナイテッド4、ショッツワイドはポルト13、マンチェスター・ユナイテッド4、ブロックされたシュートはポルト1、マンチェスター・ユナイテッド3。

Ronaldo magic seals United progress(uefa.com)

クリスティアーノ・ロナウドの強烈なミドル一発で決まってしまった。ポルトも攻め立ててはいたのだけど、守りきられてしまった。FKの名手がいればまた別だっただろうけれども。八百長で有罪になっているクラブが消えたことでよしとするかなあ。ユナイテッドもマケダのことが問題になっているし、こういう問題はどうやっても起こるのだね。不正をしてまで勝ちたいかというと勝ちたいのだろうけれども、ユナイテッドのサポーターは何とも思わないのだろうか。自分が応援するクラブが不正をしたら恥ずかしいんじゃないのかなあ。ペナルティを受けたら反発するというのは信じられない。悪いことをすれば罰せられるのは当たり前じゃないのか。ということで、こちらも後味は悪いね。

UEFA Champions League semi-finals
1st leg: 28/29 April; 2nd leg: 5/6 May

1 Man. United v Arsenal

2 Barcelona v Chelsea

2009年4月15日水曜日

UEFA Champions League Quarter-finals Second leg 14th April 2009

UEFA Champions League Quarter-finals Second leg 14th April 2009

Chelsea 4-4(Aggregate:7-5) Liverpool @ Stamford Bridge - London - England
Chelsea:Drogba 51,Alex 57,Lampard 76,89
Liverpool:Fábio Aurélio 19,Xabi Alonso 28(pen),Lucas 81,Kuyt 83

ボールポゼッションはチェルシー41%、リバプール59%、ショッツオンゴールはチェルシー6、リバプール7、ショッツワイドはチェルシー6、リバプール4、ブロックされたシュートはチェルシー4、リバプール5。

Chelsea withstand stunning Liverpool surge(uefa.com)

途中までは見た。リバプールが2点を奪ってあと1点でアグリゲートスコアで勝ち越しという場面。ドログバのシュートをレイナがゴールの中に弾いてしまい、さらにアレックスのFKがどかんと決まって、あと2点が必要な状態はリバプールにとって厳しかった。チェルシーは撃ち合いでもかまわないわけで、最後までアウェイゴールでの2点のリードが効いたというかたちだった。

Bayern 1-1(Aggregate:1-5) Barcelona @ Fußball Arena München - Munich - Germany
Bayern:Ribéry 47
Barcelona:Keita 73

ボールポゼッションはバイエルン・ミュンヘン42%、バルセロナ58%、ショッツオンゴールはバイエルン・ミュンヘン2、バルセロナ1、ショッツワイドはバイエルン・ミュンヘン5、バルセロナ6、ブロックされたシュートはバイエルン・ミュンヘン2、バルセロナ3。

Bayern save face as Barcelona keep apace(uefa.com)

昨シーズンのシャルケの健闘があっただけに今シーズンのバイエルンの負けっぷりはみっともないの一言だった。試合自体はまだ見ていないが、クリンスマンが戦前からバルセロナ相手に4点取るのは難しいと発言するなど、あまりにも弱気なスタンスが目立った。セカンドレグできちんと試合ができるのなら、ファーストレグでもきちんと準備すべきだったように思う。

2009年4月14日火曜日

日本代表人気のかげりはチケットだけの問題か

日本サッカー協会キリンカップ日本代表戦に関して、チケットの値下げを行ったらしい。オフィシャル

キリンカップサッカー2009 ~ALL FOR 2010!~大会概要(日本サッカー協会)

第1戦 〔日本代表 vs チリ代表 @大阪・長居スタジアム〕
席 種 プレミアムシート(指定) *1 カテゴリー1(指定)カテゴリー2(指定)カテゴリー3(指定)
前売・当日 14,000円 6,000円 4,500円 3,000円
席 種 ALL FOR 2010!シート(カテゴリー4・自由)
一般 高校生 小中生
前売・当日 2,010円 1,000円 500円
ファミリーシート(指定) *2(5枚セット 4枚セット 3枚セット)
5,000円 4,000円 3,000円

第3戦 〔国立競技場 日本代表 対 ベルギー代表〕
席 種 プレミアムシート(指定) *1 カテゴリー1(指定)カテゴリー2(指定)カテゴリー3(指定)
前売・当日 14,000円 6,000円 4,500円 3,000円
席 種 ALL FOR 2010!シート(カテゴリー4・自由)
一般 高校生 小中生
前売・当日 2,010円 1,000円 500円
ファミリーシート(指定) *2(5枚セット 4枚セット 3枚セット)
5,000円 4,000円 3,000円


第2戦 〔チリ代表 vs ベルギー代表 @千葉・フクダ電子アリーナ〕
席 種 カテゴリー1 (ゾーン指定)
前売 3,500円
当日 4,000円
席 種 カテゴリー2 (自由)
一般 高校生 小中生
前売 1,500円 1,000円 500円
当日 2,000円 1,500円 1,000円
ファミリーチケット*2 ※前売のみ(5枚セット 4枚セット 3枚セット)
2,500円 2,000円 1,500円


日本代表のチケットの値下げよりも、チリ vs. ベルギーの試合がこの値段で見られることのほうがびっくり。チリはFIFA World Rankingの28位、ベルギーは62位だけれども、北京五輪で4位。若手中心でも世界により近いサッカーが見られる。しかも、日本代表を相手にしたときよりはるかに安い値段で。J2とほぼ同程度。本来ならW杯本戦グループリーグくらいの値段でもよさそうだ。それとも、来日メンバーが2軍以下ということの告知なのだろうか。

代表戦で異例、キリン杯の入場券値下げ(日刊スポーツ)

会見の冒頭で協会の田嶋幸三専務理事は一部入場料金の値下げに関して「家族でもっと見やすくするためです。こういう経済状況で、皆さんが少しでも見やすくするのは僕らの責任です。何でもやろうと思っています」と説明した。代表戦の入場料の値下げは非常に珍しく協会幹部も「ほとんどないこと」と、異例の措置であることを強調。同専務は「この金額が定着する可能性はある」と踏み込んだ発言をした。

昨年の同大会とは券種エリアを再編していることから単純に比較はできないが、指定席ではカテゴリー1が、昨年8000円から6000円に値下げしている。同専務は「満員にしたい」と意気込んだ。


値下げが悪いわけではないが、日本代表の試合ではワクワクしなくなっているのは確かだ。致命的なミスを繰り返すJリーグの試合の延長線上で、キリンカップでの対戦相手は約束でもあるかのように日本にプレッシングをかけてこない。本戦ではプレスで弱点をさらけ出しているよいうのにその対策もなし。

ヨーロッパの列強は代表人気はクラブに比べて低いじゃないかと開き直ることもできないし。170億円からある予算はどんなふうに使われているのだろうか。お客さんを呼ぶために、サッカーの啓蒙のためにちゃんと使われているのか、そういうほうが気になるのだけどね。会長は余計なことばかりやるしね。

2009年4月13日月曜日

サッカーの見方に正解はないけれども

日本のメディアが提供する情報は非常に希薄と言わざるをえない。新聞の戦評は多くても2段。サッカー全部の記事が新聞2ページで収まり、試合によっては戦評すらないこともある。

テレビもゴールシーンが中心でJリーグの全試合を解説するわけではない。1試合ずつ、ああだこうだという解説が入り、オフサイドやペナルティについての議論があり、監督の采配に議論が白熱するということもない。

全国紙や全国ネットだからというわけでもないらしい。Jリーグを抱えている地方新聞は戦評を大きく取りあげることはあっても、踏みこんだことは書かないし、地元テレビ局も同じ。試合がつまらなくなっても厳しい口調にはならず、監督は辞任すべき、フロントはどう責任をとるのかという論調は皆無。

その点ではサポーターのほうが厳しい意見が飛び交うが、飛び跳ねているサッカーファンはプロ野球でラッパを吹いている私設応援団と一緒で、ストレス解消のために観にいっているようにも見える。彼らは彼らなりにサッカーを観ているのだろうが、ちゃんとすべてのプレーを観ているのだろうか。ゴール前以外での真剣度は足りないように見える。

サッカーは野球と違って攻守は一瞬にして交代するし、攻めている次の瞬間には失点していることもある。ロングフィード一発のカウンターに沈められた瞬間までチャントをやっていたクラブすらあった。パスが出た時点で息を飲んで見守るときだろうに。

ワンテンポずつ遅れた反応は真剣に見ていないようにも見える。日本のサッカーの攻守交代は信じられないようなミスの応酬で起こる。難しいパスをつなごうとして相手に奪われてカウンターを食らう。

外国のチームにプレッシングをかけられるとパニックを起こして自滅するクラブも多い。それでも、サポーターはやさしい。ミスをした選手に応援を送ったりもする。

そして新聞やテレビはそういうことは伝えてもほんの少しだけだ。監督の責任追及はしない。選手が悪いことになっている。

なんだか悪循環に見えてならない。

ちょっと前に野球場でファールボールが直撃して視力が戻らなかったからと裁判を起こした人がいたが、アメリカならバカ扱いされて終わりだろう。ボールがいつ飛んでくるかわからない球場にいて、ビールを椅子の下に置いて顔をあげたらボールがあった。という話は、交通量の多い道路を横断歩道のないところで渡っていたら跳ねられたから補償金を払えと言っているようなものだ。リスク意識がなかったとしか言いようがない。

メディアはこういうニュースですら客観的に扱おうとする。第4の権力だから意見があってもおかしくないのに、まったく意見を言わない。事実を事実として伝えてそれで終わりだ。読者や視聴者はそれを観て、そうだったのかと流すしかない。まあ、戦争を煽ったことを謝罪しない人たちだから仕方がないといえば仕方がないのだけど。

サッカーだってファンはなぜ負けたのかを詳しく知りたいのだ。ヨーロッパでは負けたことについてメディアはしつこく取材する。監督にもフロントにも聞いて回る。怒るだろうということでも平気だ。そういう活気があるから、サッカー議論も面白くなる。

声の大きな人の意見ばかりが通っては面白くない。ひとつの意見があって、反対意見があって、ぶつかって有意義になる。つかみ合いの喧嘩になっては最悪だけれども、議論ならいくらでも盛り上がればいい。言い負かすわけではなく、お互いへのサッカーの意識が高くなれば、もっとサッカーを観るのが楽しくなる。

そういう世界に住みたいと思う。

たぶん、海外に住みたくて仕方がないのだろう。日本の報道があまりにも情報がないからということだけではないと思うけれども。つまらないと思うのだけは確かだ。

2009年4月12日日曜日

名古屋、連動性もなくリーグ戦連敗!!

J League Division 1 Matchday 5 Nagoya 0-1 Urawa @ Toyota Stadium
Urawa:Haraguchi 43

Nagoya Grampus Eight 2.30 X 3.20 Urawa Red Diamonds 2.75(bwin)

名古屋は赤、黒、赤のファーストジャージ。システムは4-4-2。

Nagoya Grampus (J League Division 1 Matchday 5)
DaviTamada
MagnumOgawa
YoshimuraNaoshi Nakamura
AbeHayuma Tanaka
NakazawaBajalica
 Narazaki 


浦和は白、黒、白のセカンドジャージ。システムは4-2-2-2。

Urawa Reds (J League Division 1 Matchday 5)
Tatsuya TanakaEdmilson
Naoki YamadaPonte
AbeKeita Suzuki
Alessandro SantosNobuhisa Yamada
Tulio TanakaTsuboi
 Tsuzuki 


前半。浦和のキックオフ。

20秒、浦和。名古屋のミスパスからエジミウソンが田中達也につないでのシュート。GK楢崎がセーブしてCKに。

プレッシングに弱い名古屋の悪い癖。またもやミスパスを狙われてショートカウンターを食らうことに。

まだ10分しか見ていないのにヨーロッパなら即交代というミスの連発で攻守が入れ替わって非常に面白い。これじゃあ、レベルアップもなにもないよなと笑うしかない。

21分、浦和。マギヌンに対するファールで鈴木啓太にイエローカード。

たいしたファールではなかった気がするけれども家本さんだからなあ。

22分、浦和。田中達也に代えて原口を投入。

田中達也は首を傾げながらの退場。交代の理由はわからず。

29分、浦和。三都主から原口、ポンテとつないでのミドル。GK楢崎がセーブ。

狭い局面をショートパスでつないでのシュート。かたちはよかったがシュートに威力がなかった。

32分、浦和。中盤でボールを持った原口がエジミウソンとのパス交換。原口のパスにエジミウソンがミドルを合わせるがGK楢崎がキャッチ。

浦和はシュートを撃っているが決定機を作っているわけではなく。名古屋はミスパスが多い。

34分、浦和。左サイドからドリブルで切れ込んだ原口がそのままミドル。わずかにゴール左に外れる。

原口のドリブルに名古屋はついていくのが精一杯。コースを切ることもできず。

39分、浦和。右サイドで山田直輝がキープ。シュートコースを探しながらヒールでエジミウソンに戻してのミドル。ゴール左に外れる。

この浦和のミドルには脅威を感じない。コースを切っているし、プレーの選択がなくてシュートを撃っているように見える。

43分、浦和先制。左サイドのポンテからエリア内に残っていた闘莉王がヘッドで落とし、エジミウソンが潰れたところに飛びこんだ原口が右足で突き刺してゴール。0-1。

原口に誰もプレスをかけなかったことが問題。あれだけフリーで撃たれたら入るに決まっている。

アディショナルタイムは1分。

名古屋は杉本を用意していたが、交代する前に前半終了。0-1と浦和リードで折り返し。

45分、名古屋。玉田に代えて杉本を投入。

玉田はアップ中に足を捻ったようで、その影響か。

後半。名古屋のキックオフ。

49分、浦和。ポンテからのパスを受けた山田直輝の浮き球に抜けだした原口がシュートを撃つがGK楢崎がセーブ。

こういう局面のプレーは浦和のほうが上。運動量で勝負する同士で相手が動けなければチャンスは増える。

50分、浦和。田中隼磨へのファールで三都主にイエローカード。

田中隼磨の突破をファールで止めていてイエローもやむなし。

53分、浦和。三都主に代えて細貝を投入。

三都主は怪我あがりということで大事をとったのか。細貝のテストなのか。

54分、名古屋。中村直志が右サイドを深くえぐってのクロス。杉本のシュートがこぼれたところ、ダビが思いきって撃つがGK都築がビッグセーブ。

名古屋が初めて迎えた決定機。枠にはいっていたが、ダビは決めきれなかった。

66分、名古屋。左サイドエリア角付近からのFK。小川のボールにダビ、マギヌンと飛びこむ触ることができず。

二度目の決定機も活かせず。触ればというところで触れず。

68分、名古屋。吉村に代えて山口、阿部に代えて巻を投入。

小川がレフトバックのかたちか。それとも3バックなのか。

名古屋はどうやら中盤がフラットに並ぶ3-4-3のかたち。

72分、浦和。クリアボールを奪ったエジミウソンがそのままドリブル突破。GK楢崎と1対1になるが楢崎がビッグセーブ。

前がかりになっている名古屋はクリアボールの処理でミスは許されない。そこで簡単にミスしてしまうところに出来の悪さがある。

75分、浦和。ダビへのファールで坪井にイエローカード。

ダビの突破をつかんで止めた坪井にイエロー。

83分、浦和。増川と小競り合いを起こしたポンテにイエローカード。

83分、名古屋。ポンテと小競り合いを起こした増川にイエローカード。

ポンテの報復行為でポンテがレッドだと思うが、家本劇場はわからない。

84分、浦和。ポンテに代えて高原を投入。

怒りが収まらないポンテに代えて高原。

87分、名古屋。山田直輝にファールをした杉本にイエローカード。

絡んで倒れている感じだったが。杉本も家本さんにエキサイト。

89分、名古屋。主審への異議でマギヌンにイエローカード。

家本さんはピッチ全体を見られる主審じゃないからいうだけ無駄なのに。

アディショナルタイムは5分。

91分、名古屋。GK楢崎からのロングフィードがエリア内にこぼれたところ、ダビが狙うが枠をとらえられず。

あそこで枠にいかないところが情けない。

ゲームはこのままタイムアップ。0-1で浦和の勝利。

浦和はパスサッカーというよりもフィジカルサッカーで守備的だった。前半で一気に攻めて体力が落ちる後半は守りきるかたち。ファールでもかまわないという考え方。なるほどドイツ人らしい戦い方だった。

ラ・シニョーラ、ジェノアに力負け!! ラニエリ更迭を切に願う

Serie A Matchday 31 Genoa 3-2 Juventus @ Stadio Luigi Ferraris
Genoa:Thiago Motta 29,45+3,Palladino 88
Juventus:Del Piero 45(r),Iaquinta 84

Genoa 21/10 Draw 21/10 Juventus 7/5(William Hill)

ジェノアはロッソブルのファーストジャージ。システムは3-4-3。

Genoa (Serie A Matchday 31)
 Jankovic 
PalladinoSculli
CriscitoMesto
JuricThiago Motta
BocchettiBiava
 Ferrari 
 Rubinho 


ユベントスはビアンコネーロのファーストジャージ。システムは4-4-2。

Juventus (Serie A Matchday 31)
Del PieroIaquinta
NedvedCamoranesi
PoulsenMarchisio
MolinaroZebina
ChielliniLegrottaglie
 Buffon 


ジェノアのベンチはGKラマンティア、パパスタソプロス、モデスト、バンデン・ボーレ、ミラネット、ロッシ、オリベイラ。スタメンにはクリシート、スクッリ、パッラディーノと3人も元ユーベの選手がいるし、ベンチには入っていないがパーロもいる。ユーベとは比較的良好な関係にある。

ユーベのベンチはGKキメンティ、メルベリ、グリゲラ、チアゴ、マルキオンニ、ジョビンコ、トレゼゲ。前節絶不調だったデル・ピエロはスタメン。スピードでペリシエに負けた前節の反省からか、カモラネージ、ゼビナが最初から、インコントリスタとしてポウルセンが入った。

プリマ・テンポ。ジェノアのキックオフ。

6分、ジェノア。スクッリから右サイドのメストに振ってのクロス。ファーでパッラディーノがティーロを撃つがレグロッターリェがブロック。

ユーベはスロースターターの悪い癖が出ている。ミスパスも多く、つなげなかったところをジェノアに簡単に叩かれてチャンスを作られている。パッラディーノのティーロも元はといえば、ユーベのミスパスから。

15分、ジェノア。モリナーロのトラップミスを奪ったスクッリがそのままティーロ。GKブッフォンが抑える。

イージーミスでモリナーロがボールを失い、フリーでスクッリがティーロ。ブッフォンが横っ飛びでセーブ。

ユーベはパッラディーノとの競り合いでモリナーロが負傷。グリゲラが準備中。

モリナーロはピッチに復帰。

28分、ジェノア先制。ビアーバからのロングフィードを受けたメストが中央に切り込んで倒され、こぼれたボールをチアゴ・モッタが左足で蹴り込んでレッテ。1-0。

メストが倒されたときにホイッスルが鳴ってユーベは一瞬動きが止まった。その遅れが失点に。ブッフォンのセーブも遅れがあった気がする。

32分、ユーベ。右サイド高い位置からのプニツィオーネ。カモラネージのボールにファーでレグロッターリェが合わせるが大きく枠の上。

どこまでスロースターターなのか。ポゼッションはジェノア。ミスも多く、そしてゴールは遠い。

ネドベドと激突したメストが額を切って血まみれに。包帯を巻いているが血は出ており、ピッチの外に。

42分、ジェノア。メストに代えてロッシを投入。

メストの負傷による交代。

43分、ジェノア。デル・ピエロをフェッラーリが倒したとしてリゴーレの判定。

フェッラーリのタックルはボールにいっていた気がするのだが。主審のロッシさんは副審と協議してリゴーレの判定。ジェノアの選手は猛抗議。

43分、ジェノア。審判への異議でフェッラーリにカルテリーノ・ジャッロ。

この異議はボールにいっていたという抗議だろう。

44分、ユーベ同点。リゴーレ。デル・ピエロがGKルビーニョの動きをよく見て右足で右サイドに蹴り込みレッテ。1-1。

ブーイングの中、デル・ピエロが落ち着いて決めて同点。

アディショナルタイムは3分。

さっきのデル・ピエロのプレーより今のカモラネージが押しつぶされたプレーのほうがリゴーレのような気がする。いってこいのプレーなのか。

48分、ジェノア勝ち越し。ユリッチのアンゴロ。中央でチアゴ・モッタがヘッドを合わせてレッテ。2-1。

中央でチアゴ・モッタだけが完全に競り勝ってのレッテ。ブッフォンも反応が緩慢。疑惑のリゴーレを取り返すレッテ。チアゴ・モッタはドッピエッタ。

ユーベはやる気の問題なのか、動きが鈍い。

プリマ・テンポはこのまま終了。2-1とジェノアリードで折り返し。

ボールポゼッションはジェノア59.4%、ユーベ40.6%、ショッツオンゴールはジェノア3、ユーベ1、ショッツワイドはジェノア4、ユーベ1、ブロックされたシュートはジェノア1、ユーベ1。

セコンド・テンポ。ユーベのキックオフ。

いきなりモリナーロがキエッリーニと同士討ちで負傷。何をやっているのだか。グリゲラのアップが激しくなっている。

49分、ユーベ。ポウルセンからのフィードをエリア内で受けたヤクインタが振り向きざまにティーロを撃つがGKルビーニョがセーブ。

一発の縦パスしか攻め手がなくなったユーベ。前線での連携が見られない。

53分、ユーベ。パッラディーノの突破を止めたゼビナにカルテリーノ・ジャッロ。

ミスパスからパッラディーノにボールを奪われ、止めるのにファール。最悪の流れ。

57分、ユーベ。カモラネージからのパスを受けたデル・ピエロが右サイドからクロス。ヤクインタが落としてネドベドのティーロ。ビアーバがゴールライン上でブロックしたリフレクトをデル・ピエロがもう一度クロス。ネドベドが叩くがわずかに枠の上。

ネドベドのティーロは完全に枠をとらえていたがビアーバがクリア。こぼれたボールを再びクロスをあげるが枠をとらえられず。

64分、ユーベ。スクッリへのファールでカモラネージにカルテリーノ・ロッソでエスプルソ。

アフター気味に入ったけれども、ひどいファールというわけではなかったのだが。ジャッロが妥当な気がするけれども。どうなのだろう。

71分、ジェノア。パッラディーノのアンゴロ。クリシートに戻してのクロスにスクッリがファーから飛びこむがGKブッフォンがビッグセーブ。

クリシートのアーリークロスにスクッリが飛びこんだがジャストミートしたヘッドをブッフォンがセーブ。

73分、ユーベ。ゼビナに代えてグリゲラ、レグロッターリェに代えてマルキオンニを投入。

どうやらマルキジオがライトバックにで3バックの併用のようなかたち。

75分、ユーベ。クリシートへのファールでグリゲラにカルテリーノ・ジャッロ。

ユーベは後手後手に回っている。いったい何をやっているのか。

78分、ジェノア。スクッリに代えてパパスタソプロス、ヤンコビッチに代えてオリベイラを投入。

強烈に怖かったスクッリが交代。といっても、パッラディーノが残っているし、攻撃の格を失ったわけではない。

83分、ユーベ同点。右サイドからグリゲラが切り込んでネドベドへ。ネドベドからヤクインタの前にていねいなパスにヤクインタが右足で浮かしてレッテ。2-2。

グリゲラの切れ込みからのチャンス。ゴール前で連携が上手く機能した。

84分、ユーベ。ユリッチへのファールでマルキジオにカルテリーノ・ジャッロ。

アフターのタックル。焦りがプレーに出ている。

87分、ジェノア勝ち越し。右サイドのスローインからオリベイラの浮き球にロッシがフォリジョーコギリギリで抜けだし、GKブッフォンと1対1に。ロッシはフリーのパッラディーノに放してパッラディーノが右足で流しこんでレッテ。3-2。

フォリジョーコに見えたのだけど。それよりもあれだけプレスをかけてボールをとれなかったことが問題。ソンブレロ一発で裏を完全に取られてしまった。

アディショナルタイムは4分。

ゲームはこのままタイムアップ。3-2でジェノアの勝利。

ボールポゼッションはジェノア56.9%、ユーベ43.1%、ショッツオンゴールはジェノア7、ユーベ4、ショッツワイドはジェノア9、ユーベ2、ブロックされたシュートはジェノア3、ユーベ2。

2試合連続でひどいとしかいいようがないゲーム。イタリアデルピーを前にラニエリ解任でも仕方がないと思うような出来。カモラネージのエスプルソは確かに不運だったし、ロッシ主審の判定も変だったのだけど、そんなことよりもチームとして機能していないのではないかというくらいひどい。

選手の問題もあるだろうけれども、ラニエリではやはり荷が重すぎたのではないか。監督の更迭で今からでも遅くないデシャンを呼び戻せ。