2009年6月30日火曜日

ユベントスはレジスタの目標をダゴスティーノからレデスマに変更

ユベントスの獲得が間近と言われていたウディネーゼのレジスタ、ダゴスティーノの交渉は完全に暗証に乗り上げた。ユーベは標的をラツィオのレデスマに切り替えており、懸案のレフトバックはリヨンのグロッソか、リバプールのドッセーナを考えている。それも経済的な理由で、予算を拡大するつもりはないらしい。

Ecco la lista della spesa Juve(La Gazzetta dello Sport)

rosa da completare — Dopo il grande colpo di Diego adesso Blanc e Secco devono sfoltire la rosa e il monte stipendi. L'addio di Mellberg non basta, la Juve vuole cedere anche Poulsen (il Fenerbahçe si è fatto avanti con un'offerta interessante ma il centrocampista preferirebbe rimanere in Italia o provare l'esperienza inglese) e sta valutando l'ipotesi di vendere anche Trezeguet ma soltanto in caso di un'offerta irrinunciabile. Per quanto riguarda il mercato in entrata non ci saranno nuovi colpi ma soltanto acquisti mirati. Per questo motivo non sono previsti nuovi arrivi in attacco mentre servono un centrocampista e un esterno sinistro. A centrocampo la trattativa con l'Udinese per D'Agostino sembra naufragata, rimane in piedi la pista Ledesma, la Lazio in cambio del giocatore vuole 15 milioni pagabili però in 3 anni. Sul fronte esterno i due nomi sono quelli di Grosso e Dossena, ma non è escluso che Ferrara decida di puntare su De Ceglie come alternativa a Molinaro.


ユーベはメルベリをオリンピアコスに放出、ポウルセンも放出が確実と言われている。トレゼゲの受け入れ先も探しているようで、グロッソとのトレード、ビジャレアルジュゼッペ・ロッシにトレゼゲ+金銭という案が出ている。

ヂエゴの加入で確実視されている4-3-1-2の導入でマルキオンニの去就も不透明、一時期はフィオレンティーナへの売却も考えられた。しかし、アッズーリで採用している4-1-2-3の導入なら右サイドのウイングで使えるわけでオプションを捨てるのはもったいないという考え方もある。4-4-2のセンターはシソコとマルキジオで組み、左サイドにヂエゴを置くという考え方もあるのだ。となるとやはり左サイドは強化しなければならないが。

いずれにしても独立採算性をとるユベントスはレアル・マドリーのように破産寸前まで銀行から金を借りることは不可能。アニエッリ家もそこまで寛容ではないだろう。

ブランとセッコの手腕。これに期待しなければならない。

2009年6月29日月曜日

AFC Champions League Quarter-finals draw

AFC Champions Leagueのクォーターファイナルの組み合わせが6月29日にクアラルンプールで行われた。

Draw sets all-Japan quarter-final(Official Home of Asian Football)

AFC Champions League 2009 quarter-final draw

QF 1 Umm Salal (QAT) v FC Seoul (KOR)
QF 2 Kawasaki Frontale (JPN) v Nagoya Grampus (JPN)
QF 3 Pakhtakor (UZB) v Al Ittihad (KSA)
QF 4 Bunyodkor (UZB) v Pohang Steelers (KOR)


どうやらAFCはクォーターファイナルで同一サッカー協会に所属するクラブ同士の激突を避けるという考えはなかったようだ。日本韓国ウズベキスタンのクラブが2チームずつ勝ち上がってきているにも関わらず。

The prospect of an all-Japanese clash in the AFC Champions League 2009 final in Tokyo ended on Monday when the quarter-final draw pitted the J.League’s two remaining representatives Kawasaki Frontale and Nagoya Grampus against each other in the last eight.

For the first time since the tournament began in 2002 the knockout stage featured an open draw meaning that there were no limitations on clubs from the same country meeting in the quarter-final stage and a packed AFC House could have witnessed the two representatives of clubs from Uzbekistan, Korea Republic and Japan drawn together in the quarter-finals.

And as it transpired it was the J.League rivals that would cross swords on the continental stage when Tokuaki Suzuki, Director of the AFC Champions League Project Department (pictured) drew Kawasaki, who knocked out defending champions and J.League rivals Gamba Osaka in the round of 16, and Nagoya Grampus, who denied Korea Republic three berths in the last eight when they knocked out Suwon Samsung Bluewings, in quarter-final two.


勝ち上がってきているという認識はあったようだ。ただ、当たってもいいとは考えていたのだろう。せっかく東アジア4クラブ、西アジア4クラブだったのだから、たすきがけでよかったのではないか。どこと当たるかわからないというのよりはシード制のほうがよかった気がする。

名古屋Jリーグのライバルの川崎と当たることになった。Jリーグで調子を落としている名古屋にとってはもっとも当たりたくない相手だったかもしれない。

救いなのは、マギヌンが完全復帰しているだろうことと、ケネディが合流して戦術にフィットする時間があるだろうということだ。

前半戦の戦いではアウェイで1-3で敗れている相手。Jリーグでは5戦勝ち星なしと調子を落としている。最近は3連敗。

9月になって狙うタイトルはAFC Champions Leagueと天皇杯だけということにならないように願うばかりだね。

大分は12連敗、シャムスカ解任か

J League Division 1 Matchday 15 Oita 1-2 Kashima @ Kyushu Oil Dome
Oita:Kiyotake 54
Kashima:Ogasawara 60,Iwamasa 72

シャムスカ監督解任へ…エンゲルス氏に後任打診(スポーツニッポン)

泥沼の12連敗を喫した大分が、シャムスカ監督(43)を更迭する可能性が高くなった。就任5季目を迎えた今季、リーグ戦はわずか1勝と、成績不振は深刻。鹿島に逆転負けを喫した28日、クラブ幹部が既に前浦和監督でチーム再建の手腕に定評のあるエンゲルス氏(52)に後任監督への就任を打診していたことが判明。監督交代は避けられない状況となった。


オフィシャルでの発表はされていない。しかし、Jリーグ12連敗、13戦勝ち星なしでは監督解任以外に有効な手はないだろう。

大分は熟成路線をとり、昨シーズンの4位からさらにジャンプアップを目指して攻撃力アップを掲げたはずだった。しかし、前がかりの姿勢が堅守を崩したのか、守備が崩壊することがおおく、ここまで27失点。リーグ1位の堅守を誇った昨シーズンと違い、リーグワースト2位の数字だ。

堅守速攻を売り物にしていたチームのバランスが崩れると、立て直しは難しい。といって急激に得点力が上がるわけもなく、得点10は今季リーグワースト1位。ゴールが奪えず、失点ばかりでは勝てるわけもなく。

シャムスカマジックで大分を躍進させた指揮官も、手の打ちようがないというのが現状だろう。

名前が挙がっているエンゲルスもバランス型の監督でカンフル剤になるとは思えないが。

立て直しをするなら早いほうがいい。フロントは早い時期の決断をするべきだろう。降格してからは遅いのだから。

2009年6月28日日曜日

日本の実力を出すには監督更迭しかない

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Uzbekistan 0-1 Japan @ Pakhtakor Stadium
Japan:Okazaki 9

Uzbekistan 3.85 draw 3.30 Japan 1.82(bwin)

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 9 Japan 1-1 Qatar @ Yokohama International Stadium
Japan:Own goal(Al-Binali) 2
Qatar:Yahaya 53(r)

Japan 1.30 draw 4.50 Qatar 9.00(bwin)

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia 2-1 Japan @ Melbourne Cricket Ground
Australia:Cahill 59,76
Japan:Tulio Tanaka 40

Australia 2.00 draw 3.15 Japan 3.50(bwin)

W杯最終予選で露見した
岡田ジャパンの脆さ。
(Number Web)

ワールドカップ・アジア最終予選の最後の3試合を前にして、日本が勝つのは当然として、それ以上に、どんな勝ち方をしてくれるのだろうと期待した人は多いだろう。

直前におこなわれたキリンカップのチリ戦とベルギー戦での勝利があまりにもあざやかだったからだ。

両試合とも、4対0という近年にない大勝だったばかりでなく、岡田監督は中村憲剛をいつものボランチではなくトップ下で使ったり、チリ戦の前半途中からはレッズの18歳の山田直輝を交代出場させたりした。そして、それらがことごとく当たったのである。

試合後、岡田監督は自信たっぷりに語った。

「2カ月ちょっと空いても、まったく違和感なくできている。チームとして変えない部分、ベースとなる部分がしっかりできていた。われわれのやろうとしていることが、選手たちの体にしみついている。誰が試合に出ても同じようにできるだろう」

つまり、チームは完成したといわんばかりだったのである。


岡田もマスコミも相手が2軍以下であることを隠し続けた。チリをW杯南米予選3位、ベルギー北京五輪4位とあおり立てた。そして、圧勝すると日本は強いとばかりに騒いだ。相手の実力を検証することもなく。

サッカーに詳しくないファンは手もなく騙されただろう。彼らに入ってくる情報は勝ったという事実だけだったのだから。そして、岡田も日本のサッカーは完成の域に入っていると宣言してしまったのだ。

これで最終予選の最後の3試合に期待しなかったとしたら、その人は相当のヘソ曲がりということになろう。

ぼくは、いうまでもなく、そのヘソ曲がりだ。そのうえ、ベルギー戦の試合終了のホイッスル直後の日本代表選手たちのいかにも浮かない顔を見てしまったのだ。ビデオを録った人は、もう一度見なおしてみるといい。4対0で勝ったよろこびに浸って、笑っている選手は一人もいないから。

おそらく、彼らは肉体と肉体をぶつけ合って戦ってみて、ベルギー代表とは名ばかりで、じっさいは1軍半のチームだったことを知らされたのである。そんなチームに大勝したところで何の意味があろう。日本代表選手たちの浮かない顔はそういっていたのだ。

チリ戦も、きっと同じだったであろう。そもそも、ワールドカップ予選を戦っている最中に、どこの国がベストメンバーの代表を連れて地球の裏側までやってくるか。常識的に考えれば、誰にでも分かることだ。つまり、キリンカップで日本代表がよく見えたのは、相手が好きなようにさせてくれたからなのである。


ぼくもへそ曲がりである。過去の記事を読んでもらえればわかるが、日本は2軍以下の相手に勝ったにすぎない。世界では通用しないと書き続けている。ベスト4など無理だと。楽観論の根拠は薄弱だったし、チリとベルギーのメンバーを見れば代表キャップ0の選手が多くを占めていた。勝って当然の相手だった。

モチベーションも低く、そして運動量もなかった。あれなら日本の大学生とガチンコでぶつかったほうがまだましだった。そんなレベルだ。

はたして、最終予選の最後の3試合の結果はまことに無様なものだった。ウズベキスタンには何とか1対0で勝ってワールドカップ出場を決めたが、先制したあとは攻められっぱなしで同点にされなかったのが不思議なくらいだったし、カタールには先制後に同点にされ、オーストラリアには先制後に逆転された。

「われわれのやろうとしていることが、選手たちの体にしみついている。誰が試合に出ても同じようにできるだろう」

それがまったくできなかったのである。キリンカップの現実を無視したところから導き出された結論だったのだから当然のことだ。パスも通らず、出場停止や体調不良の選手の代わりに出た選手も、最後までチームにフィットしなかった。

なかでも、大型選手ぞろいのオーストラリア戦で、中澤の代わりに阿部勇樹をセンターバックで使ったのにはおどろいた。きっと、誰が試合に出ても同じようにできるということを証明したかったのだろうが、いかにも1人よがりの采配だった。

しかし、失望することはない。キリンカップの結果は親善試合においてよく見られるもので、そのあとの3試合の結果が真の実力だと分かったのである。そう思えば、「本大会でベスト4を目指す」という岡田監督のスローガンも、笑ってきき流すことができるだろう。


実力があれだったと思えば、笑って聞き流せるか。そんなわけはない。監督が岡田じゃなければベスト4は無理にしても、1勝、ベスト16の可能性はあるのだ。その戦績をむざむざ捨てるのか。

簡単に勝てるはずのウズベキスタン、カタールに苦しみ、リベンジを期したオーストラリア戦では返り討ちにあった。それでも岡田を支持するのか。

威勢のいいことを言って、負けると言い訳ばかりの指揮官をどう支持すればいいのか。希望もなにも見えない。本戦に出るのは当たり前になった。しかし、ブラッターは本戦の結果次第では大陸別出場枠の見直しを行うといっている。アジア枠は削られる可能性が高い。

そうなると日本は3位の座を争ってプレイオフに回るか、あるいは2位で敗退という可能性だってある。アジア枠は3の可能性も、2の可能性もあるのだから。4.5は明らかに多すぎる。

本当に日本のサッカーの未来を考えるなら、今すぐにでも岡田を更迭すべきだ。

2009年6月27日土曜日

レアル・マドリーはクリスティアーノ・ロナウドとの契約を正式に発表!!

レアル・マドリーマンチェスター・ユナイテッドからクリスティアーノ・ロナウドを獲得し、6年契約を結んだことを正式に発表した。

COMUNICADO OFICIAL Real Madrid y Manchester United cierran el traspaso de Cristiano Ronaldo(Real Madrid Official Website)

EL Real Madrid CF y el Manchester United han firmado el acuerdo definitivo para la transferencia de los derechos del jugador Cristiano Ronaldo a partir del próximo día 1 de julio.

El jugador permanecerá vinculado al Real Madrid las próximas seis temporadas y será presentando el día 6 de julio en el estadio Santiago Bernabéu.


クリスティアーノ・ロナウドは7月1日からレアル・マドリーのスカッドに参加する。オフィシャルではふたつのクラブが合意に達したことと、クリスティアーノ・ロナウドの6年契約ということしか書かれていない。

Manchester United's Cristiano Ronaldo seals six-year deal with Real Madrid(Guardian)

Cristiano Ronaldo's move to Real Madrid from Manchester United has been finalised, the Spanish club confirmed, with the Portuguese set to officially join the Spanish giants on 1 July. The £80m fee breaks the previous world-record of £56m, set earlier this summer, which Real Madrid paid for Milan's Brazilian forward Kaka.


レアル・マドリーは今年の夏のビッグディールの1位と2位を占めている。マンチェスター・シティを買収した莫大な資金を持つAbu Dhabi United Groupがどんなに頑張っても手に入れられないブランド力を備えているレアル・マドリーに足りなかったのは資金だけ。

しかし、ペレス会長の復権で再び220億円を超えるビッグディールでクラックを獲得すると、さらにイブラヒモビッチ、マイコンというクラックに手を伸ばそうとしている。どこから、そんなお金が出てくるのか不思議だが、勝ち続ける限り大丈夫なのだろう。

その前提が崩れたときにはレアル・マドリーという王国が崩壊するときなのかもしれないが。

ペジェグリーノ監督はビジャレアルでは成功したが、スターしかいないマドリーを御することができるかどうかはまだ疑問なのだけれども。

2009年6月26日金曜日

インデックスは松井大輔のグルノーブル移籍を発表!!

サンテティエンヌ所属の松井大輔が日本企業のインデックスがオーナーとなっているグルノーブルへの移籍が決定したとインデックスが発表したとのこと。

松井、グルノーブル移籍 サッカー日本代表(共同通信)

サッカー日本代表のMF松井大輔(28)がフランス1部リーグのサンテティエンヌから同リーグのグルノーブルへ移籍することが26日、決まった。親会社のインデックス(本社・東京)が発表した。グルノーブルは昨季1部リーグに昇格し、20チーム中13位だった。


グルノーブルといえば千葉でオシムを招聘するなどGMとして活躍した祖母井秀隆さんがGMを務めているところだが、純粋に松井大輔を戦力として扱ったのか、それともサンテティエンヌで出場機会を減らしていたところに手を差し伸べたのか疑問はある。

海外の報道では移籍か?というクエスチョンマークがつき、グルノーブルのオフィシャルでも発表していたに状態で、オーナーが発表してしまうというのはどうなのだろう。

といっても、インデックスのオフィシャルでは何も発表しておらず、日本のマスコミだけを集めての記者会見だったということか。リーグアンで戦うなら、まずフランスを相手にするべきだと思うのだが、フランスメディアにもきちんと説明しているのか。

フランスのサッカークラブは日本企業の玩具ではない。会社がなくなることはあってもクラブはなくならないということを理解しなければならない。

まずは地元のファンありきではないのだろうか。

2009年6月25日木曜日

アメリカがスペインを破るビッグアップセット!!

FIFA Confederations Cup South Africa 2009 Semi-finals Spain 0-2 U.S.A. @ Free State Stadium
U.S.A.:Jozy ALTIDORE 27,Clint DEMPSEY 74



The American dream realised(FIFA)

USA caused another sensation at the FIFA Confederations Cup South Africa 2009, beating European champions Spain 2-0 to book a place in their first-ever world final. The Spaniards controlled possession at Bloemfontein's Free State Stadium, but the USA, losers of their first two games here in South Africa, played a brave and spirited 90 minutes in freezing temperatures, pulling off a historic victory with goals in each half from Jozy Altidore and Clint Dempsey.


アメリカが無敵艦隊を撃沈。サッカー強国とは見られていなかったアメリカはヨーロッパチャンピオンのスペインを破り、FIFA主催の世界大会では初めてファイナルへと進んだ。イタリアブラジルに2連敗してからの巻き返しでアメリカンドリームが実現したという見出しがすべてを物語っている。

After a slow start, though, the European champions began to assert themselves and take control of possession, Barcelona creator Xavi leading the way. Cesc Fabregas saw his shot in the 12th minute fly over the bar, while Fernando Torres and David Villa both went close to opening the scoring.

Despite Spain's superior technique and pedigree, the ambitious, almost insolent, North Americans stole in and took the lead. After a lovely bit of interplay between Dempsey and Davies, Altidore shook off his former Villarreal team-mate Joan Capdevila to meet a fine through ball and slam home from 18 yards. Casillas got a palm to it, but the Real Madrid goalkeeper simply could not deal with the power in the strike.

The Spaniards continued to dictate the pattern as the half wore on. As the men in red chased their equaliser, Liverpool striker Fernando Torres was again denied, this time by a fine kick-save from Tim Howard with just seconds to go in the half.


スペインは試合を圧倒的に支配し、フェルナンド・トーレスビジャがすぐにでもゴールをこじあけるかと思われたが、決めきれず。逆にアメリカに2点を先行されてしまった。イケル・カシージャスも止めることができなかったシュートで、フェルナンド・トーレスのファインシュートをティム・ハワードがファインセーブで止めたのとは対象的だった。とのこと。

フェルナンド・トーレスもリバプールのライバルであるエバートンのゴールマウスを守るティム・ハワードを破れなかったのは痛いだろうな。

U.S. Victory Was a Miracle on Grass(The New York Times)

The stunning 2-0 victory by the United States over Spain — the best team in the world — is probably the greatest victory by the men’s national soccer team.

And when you think of it, the victory Wednesday is probably the second-biggest upset by an American team, behind only the 1980 Miracle on Ice by the hockey team over the Soviet Union in the Olympics.

Those Soviets were state-supported professionals, beaten by amateurs from the United States. On the field in South Africa on Wednesday, everybody was a professional, although just about every Spanish player is employed at a higher level than his American counterpart.


The New York Timesは1980年レークプラシッドオリンピックのアイスホッケーでアメリカがソ連を敗った1980 Miracle on Iceのとき以来の番狂わせと絶賛。

当時のソ連はプロばかりで、アメリカはアマチュアだったが、今回はアメリカもプロ、スペインもプロばかりだがレベルはスペインのほうが高かったと、アメリカチームのがんばりを絶賛している。

確実に強くなっているアメリカに対して、日本代表は強化方針もままならず、自国開催を最高峰に、下るばかり。W杯本戦出場最速がビッグニュースになる国。改めて、サッカーへの力の入れようの違いに嘆息せざるを得ない。

2009年6月24日水曜日

岡田は世界を驚かせることには成功しているようだ

FIFAのサイトでは日本W杯南アフリカ大会でセミファイナルまで進むことを目標にしていることに対して、驚きの記事が書かれている。

Japan's defensive inspiration(FIFA)

Following qualification Okada stated his ambition was to reach the semi-final's at South Africa 2010. With Japan's best effort a last 16 appearance at home in 2002 it would appear a lofty ambition, but unsurprisingly the determined Tanaka backs his mentor fully. "Of course," when asked is such a goal achievable. "I, myself, believe that it is possible, and also think that we have the power and ability to realize it."


タイトルは日本の守備的なインスピレーションと訳せばいいか。

日本が残したもっともいい結果はW杯日韓大会のベスト16なのに、セミファイナルまで進出するとは大きな野望だと書いているのだが、闘莉王の言葉を借りて、「セミファイナルまで行けると信じている。そのための力と能力を持っている」と実現不可能ではないと思っているらしいことを紹介している。

コメントではもっと戦術的な進化とディフェンスの改良があれば可能かもしれないという意見が多かったのだが。

ネガティブなコメントはカナダからのオランダのほうが先だったじゃんという意見くらいしかなかった。

コメントをつけている多くが日本からというのもあるのだけれども。

それにしても、FIFAのサイトでセミファイナルを目指す日本が紹介されること自体が、そのことに驚いている証拠。岡田の「世界を驚かす」という目標はもう達成されているようだ。

というか、日本代表のニックネームはブルー・サムライというんだ。知らなかったなあ。

2009年6月23日火曜日

当たり前のことを今更褒められる岡田って誰だ?

サッカー監督が選手のコンディションを気遣うことは初歩の初歩。こういうことを改めて強調されるとは思わなかったのだが、Number Webはよほど書くことがなかったのだろうか。

選手をほぼ無傷で帰還させた
岡田監督のマネジメント力。
(Number Web)

調整に苦しんだ選手の姿を、いくつか目の当たりにしてきた。

ウズベキスタン戦では内田篤人が発熱で体調を崩し、試合を欠場してしまった。「どんな場所でも眠れる」というチーム一、タフガイの長谷部誠ですら、ウズベキスタンに向かうチャーター機でまったく眠れなかった影響もあって、タシケントでは練習を途中で切り上げて出場を危ぶまれたことがあった。

興梠慎三は発熱、玉田圭司からは「ちょっと体調がよくない時期もあった」と後日、打ち明けられたこともあった。取材を進めれば、そんな声がもっと拾えたかもしれない。

そして、オーストラリア戦では中澤佑二が発熱によって、メルボルンに渡ってから練習に参加できなかった。試合前日にやっとピッチに姿を現したものの、軽いランニングだけで、とても試合に出場できるようなコンディションではなかった。

コンディション管理における中澤の徹底ぶりは有名だ。睡眠、食事を大事にして、摂生を続けるそんな彼が、体調を崩してしまったことに、今回の遠征の過酷さが表れている。カタール戦の前日には、「みんな結構疲れていると思う」と自分のことよりも先に、周囲を心配していた。主将としての気苦労が多少なりとも、あったのかもしれない。

W杯出場を決めたウズベキスタン戦での勝利の後、カタール戦はホームで引き分け、さらにオーストラリア戦は前回のドイツW杯の再現を見るかのような不甲斐ない逆転負け。持ち味のパスサッカーが展開できず、攻守にわたって課題を多く残したのは事実だ。ただ、その戦いの裏では国内2連戦→タシケント→横浜→メルボルンという日程と予選突破の重圧によって、精神的にも体力的にもギリギリの状態で選手が戦っていたことを忘れてはならない。


この書き方だとW杯アジア最終予選で苦戦したのはすべてコンディションが悪かったからという言い訳にも見える。岡田さんを擁護するにしてももっと他に書き方があるだろう。

逆にいえば、主力がコンディション不良が起こったとき、日本代表はもう戦えない集団になるのだということを認めたと同じではないか。サッカーコラムを書いているくらいだから、サッカーに関して無知というわけではないだろうに、なんだろう、この素人くささは。提灯記事を書けとデスクに命令されたのだろうか。

アジアでの戦いを軽んじることなく、真摯に対応したことで世界最速のW杯出場を決めることができた。さらにケガを抱える中村俊輔や、1年間ほぼフルで戦ってきた本田圭佑ら欧州組を休ませることができ、中澤佑二以外はダメージを残さずに各クラブに帰すことができたのは意義深い。中澤にしても軽症であるし、間もなく復帰することだろう。

1年後の本大会に向けたコンディションづくりが始まっていることを考えれば、ほぼ無傷で生還させた指揮官のマネジメントの部分はもっと評価されていい。


世界最速で決めたということに何の意味があるのだろう。今だに理解ができない。単なる日程の問題だろう。予選の日程上、アジアが最速になるのは当然だし、Group Bに比べてGroup Aがイージーだったことを思えば、日本の最速の突破は必然だった。しかし、それでシードになるわけでもないし、グループステージを免除になるわけでもない。

今回の予選でも怪我人が出なかったというが、テストもされずに帰ってこなければならなかった選手も大勢いる。クラブでやっているポジションとは別のところで試された選手もいる。マネジメントではかならずしも成功とはいえない。

横浜Fマリノスの監督時代にはクラッシャーとも言えるくらい、選手を壊しまくった岡田さんにしたらましになったと言えるかもしれないが、それでもクラブから預かった選手を無事に返すのは当たり前のこと。

そんなことしか褒められない監督で、大丈夫なのかとすら思う。

2009年6月22日月曜日

中村俊輔のエスパニョール入りが正式決定!!

セルティックと6月30日で契約が切れる中村俊輔エスパニョールへの移籍が決定した。横浜Fマリノスへの移籍が決定的と言われていたが、メディカルチェック直前で斎藤社長の介入で白紙に。一度は断りを入れたエスパニョールから再度のオファーを受けて、中村俊輔自身のスペインへの憧れと高いレベルでのサッカーという理由から、エスパニョール入りが決定した。

中村俊がエスパニョール移籍=サッカー日本代表(時事通信)

サッカー日本代表の中村俊輔が移籍交渉をしていたJリーグ1部の横浜マリノス入りを断り、スペイン1部リーグのエスパニョールに移籍することが決まった。22日、中村の代理人と会談した横浜Mが明らかにした。


横浜Fマリノスは中村俊輔本人の同席を望んでいたようだが、それは実現しなかったようだ。情に訴える作戦だったのかもしれないが、横浜Fマリノス復帰がほぼ決まっていたところをひっくり返したのは斎藤社長自身。今更謝意を示したところでわだかまりが消えるような甘い話ではなかったはずだ。21日に浦和戦にデビューというコンディションを考えない起用方針も問題だったと思われる。

中村俊輔:エスパニョール移籍へ…横浜マ入り断る(毎日新聞)

今月末でサッカーのスコットランド・プレミアリーグ、セルティックとの契約が満了する日本代表MF、中村俊輔(30)のスペイン1部リーグ、エスパニョールへの移籍が決まった。中村俊の代理人が22日、J1横浜マに断りを入れた。横浜マ側は「中村本人がエスパニョールを選んだ。W杯に向け、レベルを高く保ちたいと判断したと説明を受けた」と明かした。


中村サイドの代理人は移動の負担よりもレベルが高いところという理由で横浜Fマリノスに断りを入れたようだ。ロベルト佃氏がそういうふうに気を遣ったのか、それとも、横浜Fマリノス側が納得する理由なのかはわからない。斎藤社長は最後まで話し合いは継続中ということだったが、中村俊輔復帰のために準備したオフィシャルマガジン等、数々のイベントはすべてご破算になった。サッカーを知らない人間が現場に出るとこういうことになるという典型で、斎藤社長の解任もありうるだろう。

Celtic hero Shunsuke Nakamura set to complete move to La Liga side Espanyol(The Daily Record)

The midfielder's agent, Robert Tsukuda, has been in Barcelona all week and clinched a £23,000-a-week deal that is set to be confirmed within the next 48 hours.

Espanyol sporting director Ramon Planes has offered Nakamura a two-year contract and reports in Japan claim the 30-year-old has already rejected a return to Yokohama Marinos.

Nakamura was reportedly unhappy that Marinos demanded he appear at club functions before he had even signed.


この記事が出たのは現地時間の18日。先週末には横浜Fマリノスへの復帰を断り、エスパニョールへの移籍を決意していたことになる。

中村サイドは横浜Fマリノスが要求する契約前のクラブイベントへの参加に不快感を示していたという。

それが大きな理由でやっぱり、横浜Fマリノスはサッカーを知らなかったとしかいいようがない。

Nakamura tendrá trato de crack(Sport)

Las negociaciones quedaron solventadas la pasada campaña. Hubo acuerdo más o menos rápido en la ficha del jugador (1,2 millones de euros) y la duración del contrato (dos temporadas). Los derechos de imagen –el jugador ingresa ocho millones de euros anuales en este concepto– fueron el aspecto más problemático de las conversaciones entre el club, representado por Germán de la Cruz y Ramon Planes, y el jugador, que negoció a través de su representante Roberto Tsukuda y de los intermediarios Manel Ferrer y Dario Canovi. El pasado martes, se llegó a un acuerdo definitivo. Justo una semana después, las dos partes anunciarán, primero en Japón y luego en Barcelona, que Nakamura es jugador del Espanyol.


Sportの記事によると、中村との交渉を始めたのは去年のことで、先週の火曜日には既に契約はまとまっていたという。

横浜Fマリノスの不手際がなければ、契約が成立したかどうかはわからないが、いずれにしても中村俊輔は来シーズン、エスパニョールでプレーすることは間違いなく、リーガ・エスパニョーラでインパクトを残す最初の日本人となることを祈りたい。

アッズーリはセレソンに完敗!! グループステージで敗退!!

FIFA Confederations Cup South Africa 2009 Group B Matchday 3 Italy 0-3 Brazil @ Loftus Versfeld Stadium
Brazil:L Fabiano 37,43,own goal(Dossena) 45

両国国旗、FIFAの旗、フェアプレイ旗に続き、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。イタリア国歌「Fratelli d'Italia」、ブラジル国歌「Hino Nacional Brasileiro」の演奏。

イタリアはアッズーリのファーストジャージ。システムは4-1-2-3。

Italy (FIFA Confederations Cup South Africa 2009 Group B Matchday 3)
 Toni 
IaquintaCamoranesi
PirloMontolivo
 De Rossi 
DossenaZambrotta
ChielliniCannavaro
 Buffon 


ブラジルはカナリアイエローのファーストジャージ。システムは4-3-1-2。

Brazil (FIFA Confederations Cup South Africa 2009 Group B Matchday 3)
RobinhoL Fabiano
 Kaka 
Felipe MeloRamires
 G Silva 
A SantosMicon
JuanLucio
 Julio Cesar 


前半。ブラジルのキックオフ。

6分、ブラジル。前線でボールを受けたルイス・ファビアーノがドリブル、右のラミレスにパスしてのシュート。クロスバーに嫌われる。

ルイス・ファビアーノの上がりから右サイドを追い越したラミレスへのチェンジ。右足で叩くがクロスバーに嫌われる。

13分、ブラジル。左サイドからロビーニョがドリブルで切り込んでそのままシュート。GKブッフォンが抑える。

ロビーニョがドリブルで仕掛けてフィニッシュ。ブッフォンの正面。

24分、ブラジル。ファンに代えてルイゾンを投入。

ファンの負傷による交代。フジテレビもジュアンって。

26分、イタリア。ピルロから左サイドのドッセーナへのパス。深い位置からのクロスにイアクインタ、トニが競ってこぼれたところにカモラネージが詰めてミドルを撃つが枠の上。

流れるようなイタリアの攻撃。前線で競り勝ったトニのこぼれ球をカモラネージが狙うが決まらず。

30分、ブラジル。左サイドのサントスから右サイドのマイコンへのサイドチェンジ。からのクロス。ファーでルイス・ファビアーノがヘッドをあわせるがゴール右に外れる。

左サイドから右サイドのマイコンに振ってのクロス。ルイス・ファビアーノがヘッドで競り勝つが枠をとらえられず。

32分、ブラジル。マイコンのCK。こぼれ球をつなぎ、ルシオが右サイドからえぐってのクロス。DFに当たってゴールに向かうがクロスバー。

こぼれ球をルシオにつないでのクロス。

33分、ブラジル。マイコンのCK。ファーでルシオが狙うがGKブッフォンがセーブ。

ブラジルの完全な決定機。ブッフォンががっちりと弾き出す。

35分、ブラジル先制。ジウベルト・シウバからマイコンへ。マイコンから前線のルイス・ファビアーノへのパス。オフサイドラインギリギリで受けたルイス・ファビアーノが右足でシュート。GKブッフォンを破ってのゴール。0-1。

マイコンのパスの精度は脅威。ルイス・ファビアーノの足元にぴたり。振り向きざまのシュートはブッフォンも反応できず。

37分、イタリア。イアクインタに代えてジュゼッペ・ロッシを投入。

イアクインタはほとんど機能していなかった。左サイドは不慣れだったしね。

42分、ブラジル追加点。ルイス・ファビアーノからのパスを受けたロビーニョがドリブル。左サイドのカカにチェンジしてのクロス。ルイス・ファビアーノが右足で蹴り込んでゴール。0-2。

前線の3人だけでイタリアを切り崩した得点。ロビーニョのドリブルは止められず、カカに渡した時点で数的には有利。ルイス・ファビアーノは決めるだけでよかった。

43分、ブラジル追加点。イタリアのCKからこぼれ球をカカが拾ってロビーニョへのパス。ロビーニョがドリブルで上がっていってクロス。中に入ったドッセーナがクロスをカットしようとしてそのままゴールに流しこんでゴール。0-3。

ロビーニョがオフサイドラインギリギリで飛び出し、そのままドリブル。イタリアはほとんど戻れず、ルイス・ファビアーノがファーにいる状態でドッセーナがカットするがそのままゴールへ。

アディショナルタイムは1分。

前半はこのまま終了。0-3とブラジルリードで折り返し。

ボールポゼッションはイタリア44%、ブラジル56%、ショッツオンゴールはイタリア0、ブラジル6、ショッツワイドはイタリア3、ブラジル3。

45分、イタリア。モントリーボに代えてペペを投入。

戦術的交代。カモラネージを左に、ペペを右に。トニとジュゼッペ・ロッシの2トップ。イタリアは4-4-2に。

後半。イタリアのキックオフ。

47分、イタリア。ルイス・ファビアーノへのファールでキエッリーニにイエロー・カード。

エリア前でルイス・ファビアーノにボールが入り、キエッリーニがファールで止めた。

56分、イタリア。トニに代えてジラルディーノを投入。

トニはまったく機能せず。前線のターゲットはジラルディーノに。

64分、イタリア。右サイドのペペからの戻しを受けたジュゼッペ・ロッシがミドル。GKジュリオ・セザールがセーブ。

ピルロとカモラネージの動きだけだったのが、ペペ、ジュゼッペ・ロッシにも波状。

67分、イタリア。中盤でボールを受けたジュゼッペ・ロッシがミドル。GKジュリオ・セーザルがセーブ。

ジュゼッペ・ロッシのミドルはきっちり枠にいっていた。

68分、ブラジル。カカから右サイドのマイコンへ。マイコンが深くえぐってのクロスにロビーニョがシュート。こぼれたところをカカが狙うがゴール左に外れる。

ブラジルの流れるような攻撃。カカのシュートは悪くはない。

76分、イタリア。カンナバーロからのロングフィード。左サイドでジラルディーノがGKジュリオ・セーザルとのボール争いに勝って、中央のデ・ロッシに。デ・ロッシから右サイドのペペに回してのシュートはブロックされる。

ジラルディーノがボールを持った時点でゴールマウスはがら空きだったが、デ・ロッシのところでシュートは撃てず。

70分、イタリア。ラミレスへのファールでドッセーナにイエロー・カード。

ドッセーナは守備に難ありか。パスの精度もクロスの精度も低い。

84分、ブラジル。ジウベルト・シウバに代えてクレベルソンを投入。

ジウベルト・シウバはお疲れさまという感じ。

85分、ブラジル。右サイドからマイコンが切れ込み、ロビーニョへのパス。こぼれたところをカカがシュート。GKブッフォンが触ってCKに。

ブラジルは決定機を数多く作っている。イタリアのコンディションが悪いというのもあるけれども、ブラジルの動きは非常にいい。

85分、ブラジル。ラミレスに代えてジョズエを投入。

ラミレスもかなり前線で活躍していた。

アディショナルタイムは3分。

92分、イタリア。スローインからジュゼッペ・ロッシのサイドチェンジ。ドッセーナがミドルを放つが枠の上。

ドッセーナは今日はいいところなし。オウンゴールに攻撃参加も精度を欠いた。

ボールポゼッションはイタリア45%、ブラジル55%、ショッツオンゴールはイタリア6、ブラジル6、ショッツワイドはイタリア8、ブラジル8。

アメリカエジプトに3-0で勝利したため、得失点差は-2で並んだものの総得点でイタリアで上回ってアメリカが2位。イタリアはグループステージ敗退となった。

2009年6月21日日曜日

ブックメイカーの予想では日本は優勝からほど遠く

W杯南アフリカ大会における日本代表の評価はWillam Hillで37番目。本戦に出場できるのは32カ国だから、今のところ本戦に出場できない少なくとも5カ国よりも評価は劣っていることになる。

岡田さんは相変わらずベスト4への方向性は間違っていないと言いはるのだが、世界の目は正直だ。日本のサッカーでは通用しないと思われているのだろう。

もし、ベスト4を達成したなら世界を驚かすということになるのだが。

World Cup 2010 - All Markets(Willam Hill)

Spain 9/2
Brazil 5/1
Argentina 11/2
England 8/1
Germany 10/1
Italy 12/1
Netherlands 12/1
France 20/1
Portugal 28/1
Russia 28/1
Ivory Coast 28/1
Croatia 66/1
Paraguay 66/1
Uruguay 66/1
Ghana 66/1
Serbia 66/1
Czech Republic 80/1
South Africa 80/1
Australia 80/1
Mexico 100/1
USA 100/1
Denmark 100/1
Chile 100/1
Turkey 125/1
Greece 125/1
Rep Of Ireland 125/1
Ukraine 150/1
Sweden 150/1
Egypt 150/1
Tunisia 150/1
Slovakia 150/1
Switzerland 200/1
Poland 200/1
Bulgaria 200/1
Colombia 250/1
Ecuador 250/1
Japan 250/1
South Korea 300/1
Scotland 300/1
Norway 300/1
Romania 400/1
Slovenia 400/1
Bosnia 400/1
Wales 750/1
Venezuela 750/1
Hungary 750/1
Algeria 750/1
Northern Ireland 1000/1
Montenegro 1000/1
Lithuania 1000/1
Latvia 1000/1
Costa Rica 1000/1
Austria 1000/1
Finland 1500/1
Bolivia 1500/1
Belarus 1500/1
Saudi Arabia 2000/1
Honduras 2000/1
Bahrain 2000/1
Estonia 5000/1
Trinidad and Tobago 5000/1
Iceland 5000/1


日本はコロンビアエクアドルと並んで250/1。エクアドルは現在南米予選5位でプレイオフ圏内、コロンビアは7位で予選落ち圏内。コロンビアの最高位は1990年W杯イタリア大会のベスト16、エクアドルの最高位は2006年W杯ドイツ大会のベスト16。そして、それ以外の大会でグループリーグを突破したことはない。2002年W杯日韓大会のベスト16以外にグループリーグを突破したことがない日本と同じ戦績と言える。

本戦のシードはホスト国の南アフリカ、出場が決まったとして前回優勝のイタリア、その他、スペインブラジルアルゼンチンドイツオランダがほぼ確定、残りひとつをイングランドフランスが争うかたちとなるだろう。

順当に考えれば、このシード国がベスト8で日本がベスト4に行くためにはこれらのチームをふたつは破らなければならない。

もっともオッズが日本に近い南アフリカでさえ、80/1。これはオーストラリアと同じで、日本はW杯アジア最終予選で敗れたばかり。一発勝負には言い訳は許されない。

その他の列強ははるか雲の上の存在である。

果たしてアップセットを起こすための方法はあるのか。小細工を弄するのが嫌だといった岡田さんにはサッカー監督という仕事はあっていない可能性がある。

日本サッカー協会が本当に勝つつもりなら、本戦での目標をきちんと設定すべきだろう。

2009年6月20日土曜日

日本サッカー協会はボスマン対象移籍をFIFAルールに統一へ

4月にJリーグの理事会が方向性を示した契約満了選手の移籍問題で、日本サッカー協会は理事会でJリーグが提案した案を承認。ボスマンに関してはFIFAルールに準じた移籍ルールが適用されることとなった。

移籍規定の改正を承認 日本サッカー協会(共同通信社)

日本サッカー協会は19日に東京都内で開いた理事会で、国際サッカー連盟の規定に沿った選手移籍などに関する基本規定の改正を承認した。施行は10月1日から。

既にJリーグが4月の理事会で決定している通り、これまで契約が満了した場合でも30歳未満の選手が国内移籍する場合に発生していた移籍金はなくなる。さらに、移籍交渉前に義務付けられていた現所属クラブの承諾は必要なくなり、書面での通知のみで交渉に入れることになった。新規定では選手は契約満了の6カ月前から他クラブとの契約が可能になる。


4月の段階では日本サッカー協会に承認されていなかったために、方向性だけが決まったとコメントしていたJリーグだが、今回日本サッカー協会の承認を得られたことで、契約満了した選手に対しての移籍金はまったくなくなった。この決定により、現在は移籍リストに載った選手以外は移籍金が発生していたものが、すべての契約満了選手がフリートランスファーで獲得できることになった。

この決定により、補強費を十分に用意できないスモールクラブでも補強がしやすくなったのは確か。Jリーグのレベルアップが望まれる。

選手移籍については、Jリーグの中野幸夫専務理事がリーダーを務める作業部会が国内独自ルールを検討している。23歳以下の選手の移籍に際し、育成したクラブに対する補償金のあり方を話し合い、8月をめどに案をまとめる予定。


ただし、契約期間中の選手に関してはヨーロッパのようにクラブが値札をつけるやり方ではなく、日本独自の移籍ルールを作成する見込み。この仕組みは海外移籍の際に、海外の市場価格とクラブの思惑がずれていたために問題となることが多かっただけに、この差を埋めるいいルールを作るということを考えてもらいたい。

補償金に関しては、クラブだけなのか、それとも高校などを含めたアマにも支払われるのか、そこもはっきりさせるべきで、ルールの穴をつかれるということがないようにお願いしたい。

移籍についてはまずは一歩前進。まだまだマーケットが開いている期間など、問題点は多い。そのことも早めに作業を進めていくことを願っている。

2009年6月19日金曜日

中村俊輔のエスパニョール移籍は来週にも正式発表!!

中村俊輔エスパニョール移籍が来週にも発表される見通しとなった。移籍が確定した場合は4-2-3-1の真ん中あるいは4-3-1-2の2トップ下での起用が濃厚と見られている。

Nakamura set for Espanyol(Sky Sports)

Espanyol will finalise the deal once they have reached an agreement on the player's publicity rights, with sporting director Ramon Planes delighted with the capture.

"This business is excellent for two parts," he said. "Nakamura is a big footballer and the coach (Mauricio Pochettino) has accepted the arrival from the first moment."

The deal is set to be completed next week when both parties can sit down and sign the contract.

It would also give Espanyol time to finance the transfer with the club currently waiting for their share of the cash from the Spanish television deal.


中村俊輔は横浜Fマリノスのオファーを断り、エスパニョールへのチャレンジを選んだと書いている。

エスパニョールと中村との契約は成立寸前で基本合意はなされており、来週にも成立する見込みとのこと。

テレビ放映権の問題は、中村俊輔の移籍で日本での放映が増えることに言及していると思われる。リーガ・エスパニョーラを独占放送しているWOWOWもエスパニョールのホームは放映せざるを得ないだろう。

中村俊輔、エスパニョールと正式契約へ(サンケイスポーツ)

年俸120万ユーロ(約1億6400万円)、2年契約の条件面では合意。同紙によると代理人が19日にも帰国し、俊輔本人、家族の意思を確認するという。ムンドデポルティボ紙は「中村、サッカーとビジネス」の見出しで、「アジアのベッカム」として広告収入への期待も受けているとしている。

復帰を希望する横浜Mの松本喜美男チーム統括本部長は「(俊輔の代理人が)あすかあさってに帰国する。直接会って話すことになっている」と説明。斎藤正治社長は現地紙で合意が報じられる状況に「私たちは、まだ交渉は継続中と考えています」と俊輔側への信頼を強調した。


中村俊輔の気持ちはエスパニョールにあるのだろう。横浜Fマリノスはせっかくのチャンスを生かすことができなかった。中村俊輔サイドへの信頼というが、期待の間違いだろう。信頼をなくしたのは横浜Fマリノスのほうなのだから。今は絶望的な状況。だから、期待しかないのだ。

中村俊輔のことを報道する海外メディアは10数社にも上り、この移籍への関心が海外でも高いことがうかがえる。世界も注目する選手を広告塔として扱おうとした横浜Fマリノスにはもう幸運は回ってこないかもしれないね。

2009年6月18日木曜日

現実が見えない岡田と心中しかないのか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia 2-1 Japan @ Melbourne Cricket Ground
Australia:Cahill 59,76
Japan:Tulio Tanaka 40

オーストラリア戦後 岡田監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

選手たちに関しては、チームとして非常によくまとまってやってくれたと思います。ただ、もう少しマイボールの時間を長くしないと、うちのサッカーをやるには厳しいと。ハーフタイムにも「サイドを変えて、下げてもいいからボールキープを長くするように」と言ったんですけど。なかなか中盤のところで縦に早かった場面が多くて、うまくいかなかったと。ただ、崩される場面はほとんどなくて、やっぱり(危険なのは)セットプレーの高さ。セットプレーを与える回数を少なくする、そのためにもマイボールの時間を長くしないといけないと思っています。とにかく、長い予選でしたけど、選手たちは厳しいスケジュールの中、本当に最後までよく頑張ってくれたと思います。


オーストラリアは世界の16強だ。そしてベストメンバーではない、彼らに対して十分な力を発揮できなかった。日本もベストではなかったとはいえ、サッカーのスタイルを貫けなかったということは、今の時点で世界に通用しないということではないか。セットプレーを与えないようにするのは常識だが、1回も与えないようにするのは難しい。セットプレーの守り方を徹底できなかった岡田に責任があるのではないか。

――この2試合、ポゼッションができない試合が続いていたが、今後「自分たちのサッカーができないと勝てない」というのでは本大会は苦しいのでは?

もちろんわれわれはもっと、いろんなメンバーの組み合わせなどで、十分ポゼッションできる、自分たちのリズムに持っていけると思っています。それとともに、より強い相手(との試合)になった場合、対応する策もやっていかないといけないことが出てくるだろうとは思っています。


岡田監督「豪州に勝てなければベスト4は無理だ」
日本代表 岡田武史監督インタビュー
(スポーツナビ)

――ホームのオーストラリア戦では相手が引き分け狙いで思い切り守備的でした。あれだけ守られると、FWにこじ開ける力はありませんね

僕は、そういう見方はしていないんですよ。逆に言うとオーストラリアがアジアであれだけボールを相手にキープされたことは初めてですよ。僕は「こういう相手にもあれだけ回すことができるんだ」と思った。それに、あれだけ守られると、世界中、どのチームも、簡単には点は取れません(笑)。でも引き分けに満足してはいけない。

何が勝つために必要なものだったのか。1つ見えたポイントは、ゴール前に入っていかなきゃいけないということです。「中盤で回すのに人数をかけているのでゴール前に入れません」では、彼らに勝てませんよ。彼らは、中盤で日本みたいにボールを回すならば、きっとゴール前には入れないでしょう。でも、われわれは回したところからまた入っていく、だから勝てるんです。「前線でプレッシャーをかけているからゴール前にいけません」。それじゃあ勝てないんです。前線の選手も守備に参加し、なおかつ、ゴール前でシュートを打てなきゃダメなんです。そういうことが徐々に見えてきているので、僕は、あのオーストラリア戦をネガティブにとらえていないんです。


コンディション不良のオーストラリア相手にボールを回すことができたが、今回はボールを効果的に回すことができなかった。回すために回すというのならできたのだが、アタックを仕掛けるところでは効果的なボールは入らなかった。

岡田がインタビューで答えていることとは180度違う現実。マスコミはここを突っ込むべきだったのだ。インタビューではオーストラリア相手にボールをキープすることができたと自画自賛していたが、今回は逆の結果になった。メンバーが揃っていないのは相手も同じこと。それをどう説明するのかと。

――オーストラリアのチームをどう思うか?(オーストラリア人記者)

おそらく今日のオーストラリアに関しては、日本もそうでしたが6人くらいベストメンバーが欠けていると思います。この試合で、どうこう言うつもりはないですが、平均的なレベルとして非常に高いチームだと思います。前回のワールドカップ・ドイツ大会で優勝したイタリアに延長で負けた、力を持ったチームだと思っています。


イタリアに負けたのは事実だが、延長ではない。アディショナルタイムにトッティのPKでイタリアが勝利した。岡田は自分が見た試合を記憶していないのだろうか。サッカーファンであれば、印象に残った試合はきちんと覚えているのが当たり前だろう。いや、イタリアとの試合はスカウティングの上で見なければならない試合だった。それを怠ったということか。

サッカーに対する情熱が足りないのではないのか。あるいはW杯ドイツ大会をしっかり見ていないのではないか。

――今日の試合で、日本は相手のペナルティーエリアまで攻められなかったが、選手の組み合わせで活路を見いだせるのか、それとも新たな手立てを考えるのか?

何も大きく変える必要もないし、この1試合で悲観することもないと思っています。松井のボレーや(矢野)貴章のボレー、たくさんではないがチャンスを作っていましたし、もう少し全体を押し上げてからの攻撃になっていれば、こぼれ球を拾ってまた攻撃するという展開に持っていければ、それほどすべてを変える必要はないと思います。


つまり、中央突破は捨てないと。どれだけサッカーの能力値が低いのだろう。通用しなければ、攻め方を考えるものだが、それができない監督に率いられるということは不幸でしかない。

予選は通過した。どうして、本戦は違う監督にしないのだろう。

試合後 オーストラリア代表ピム監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

――最終予選をグループ1位で終わったことは、オーストラリアにとってどれだけ重要だったか?

リズムがどうこうというより、(重要なのは)今日の試合に勝つことだと思っていた。1点取られたのは気になるところだが、この調子でいけばアジアでも、そして世界でも一番になれるかもしれない。


岡田がベスト4などという妄想を掲げるから、こんな嫌味を言われる。世界一というのは日本はベスト4という目標を受けてのことだろう。こういうシニカルな皮肉を額面通りに受けとって、反論もできないメディアはバカとしかいいようがない。

――前半に先制されたが、後半で逆転できる確信はあったか。それから、逆転してから2人の選手を代えた意図は?(日本人記者)

もちろん、点を取られた瞬間から次のゴールを狙っていた。すぐに1点返したし、さらに追加点を奪うことができた。交代については、疲れている選手や、あまりプレーをしていない選手にプレーをさせるという意図があった。


つまりは逆転してから、流しても大丈夫という確信があったということになる。そうでなければ、経験を積ませるという言葉はでないだろう。日本に対するリップサービスがあっても、本音では大きな実力の差があったということだ。

最終予選の終わりに (1/2)
日々是最終予選2008-09(メルボルン編)
(スポーツナビ)

先日、ホテルでパソコンに向かっていた時のこと。つけっぱなしにしてあったテレビから、いきなり日本語が飛び出してきたので反射的に顔を上げた。画面に映し出されていたのは、横一列に並んだ日本人(?)のサッカー選手たち。彼らは、さながら映画『少林サッカー』のようなアクロバティックなヘディングやボレーキックを繰り返し、放たれたシュートは次々と標的に命中していく。そこに日本語のナレーション。「日本人は、いつもこんな練習をしているのです」――そして画面が切り替わって「オーストラリア対日本 6月17日 MCG」の文字。そう、日本戦を告知するCMだったのである。

あまりの馬鹿らしさに、最初はあっけにとられたものの、その後じわじわと笑いがこみ上げてきた。もちろん実際の日本代表が、こんなトレーニングをしているわけがない。だが、日本の特性であるボールスキルとアジリティ(敏しょう性)を生かすべく、素早い攻守の切り替えと高速パスサッカーの精度を高める練習を繰り返してきたのは周知のとおり。オーストラリアの人々が見たら、さぞかし曲芸めいたものに見えることだろう。そうして考えると、このCMは、彼らの日本(代表)観を端的に表していると言えそうだ。

日本が今、目指しているサッカーは、オーストラリアから見れば「驚き」というよりも、むしろ「奇妙なもの」として映っているのかもしれない。そのこと自体、別に気にすることではないだろう。とはいえ、そんな彼らの認識を「驚き」に、さらには「賞賛」にまで引き上げるとするなら、この試合こそが最大のチャンスである。日本がこれまで愚直に繰り返してきた「自分たちの」「日本らしい」サッカーが、ここMCGのピッチで炸裂することを切に願いつつ、キックオフの時を待った。


ちょっと動画を探してみたが、見つからなかった。

ただ、日本のサッカーはサーカスというところに特化していると欧米にはとらえられているということがよくわかるCMではある。サッカーよりもラグビーの人気が高いオーストラリアで、こんな扱いを受けているのだ。

彼らの驚きはサッカーの質ではなく、ゴールを目指さない奇妙なサッカーに対してなのだろう。

結局のところ、この試合でも日本は、中盤でイニシアチブを取ることができず、なおかつセットプレーでの高さ勝負も敗れてしまった。こうなっては、どう考えても勝ち目がない。昨日のコラムで、私は「サッカー国力では、日本はオーストラリアに勝る」「だから負けるわけにはいかない」と書いた。その思いは、こうして実際に敗れた今でも変わることはない。だからこそ、この敗戦はあらためて身にしみた。どうやら私は「Jリーグの底力」というものを、いささか買いかぶってしまっていたようである。国内リーグのインフラと競技レベルでは、断然アジアのナンバーワンではあるものの、それが代表チーム同士の戦いとなったときに「Jリーグの底力」は、まだまだオーストラリアの個の力に太刀打ちできない。その事実が、図らずも今日の試合で如実に明らかになってしまった。


Jリーグはかなりレベルが高くなった。しかし、金融危機で夢がある場ではなくなっているのも事実。スタジアムもヨーロッパの比べれば貧弱だ。屋台は出ているけれども、レストランはないスタジアムでは食事をしながらサッカー談義をすることはできない。いくらアジアのコンペティションで勝ったとしても、オーストラリアの選手の主戦場はアジアではなく、ヨーロッパなのだ。

だが、そうした現実を目の当たりにしながらも、岡田監督は「何も変えるつもりはありません」と断言する。「何も大きく変える必要もないし、この1試合で悲観することもないと思っています。(中略)もう少し全体を押し上げてからの攻撃になっていれば、こぼれ球を拾ってまた攻撃するという展開に持っていければ、それほどすべてを変える必要はないと思います」。その上で指揮官は「今のチームというのは、ある程度チームとしてのまとまりはあるので、大きく変わることはないと思います」と、大幅なメンバーの入れ替えがないことも示唆している。この発言に、どれだけのファンが納得できただろうか。

はっきり言おう。今の岡田監督の強化のための方策というものは、有名大学に合格するために、暗算の速さを究極まで高めようとしている“だけ”のような気がしてならない。もちろん実際の試験では、計算の速さだけでは解決できない、さまざまな応用問題がある。それを、暗算のスピードと正確さだけで打破しようというのである。それも、たった1年で。いかに好意的に考えても、これは「無謀である」と言わざるを得ない。

だが、どうやら岡田監督は本気のようだ。というよりも、それ以外の発想が見当たらないような印象さえ受ける。してみると、冒頭で紹介したCMも、実は日本の現在の状況を端的に表しているようにも思えてしまう。いずれにせよ、当初は笑っていられた日本サッカーのパロディーも、実はあまり笑えないものであることに、あらためて気付かされた次第である。

早々に本大会出場が決まった日本にとり、今後は「日本の目標」をどこに設定するかが課題となる。すでに、メディアによって独り歩きした感の強い「W杯ベスト4」も、実のところ、選手を奮起させるための“記号”でしかない(少なくとも私はそうとらえている)。逆に本気で、それこそミッションとして「W杯ベスト4」を狙うならば、現状を見据えて「監督交代」も視野に入れるべきであり、それは本来ならば監督ではなく協会会長がアナウンスすべきことである。その意味で、すでに“暴走”気味の感がある「W杯ベスト4」はいったん封印し、あらためて日本協会は来年のW杯に向けた目標設定を明確にアナウンスすべきではないか。さもなくば日本は、またしても4年前と同じ過ちを繰り返すことになるだろうし、それだけは、何としても避けたいところである。


宇都宮徹壱のコラムは後出しじゃんけんという感じは拭いきれない。こんなことは岡田が就任したときからわかっていたことではないか。本戦での監督交代という記事を書いたライターもブロガーもたくさんいた。オーストラリアに敗れたから、書くのでは卑怯としかいえない。

今更感があるのだ。

これまで提灯記事を書いて盛り上げてきたが、結局は梯子を外すのか。それではマスコミと同じではないのか。

ライターとしてコラムを書くのなら、ぶれてはならない。意見を取り消すなら謝罪してから取り消すべきだ。その覚悟がないなら、仕事にすべきではない。

日本代表はこのままなら本戦で1勝もできないまま帰ってくることになる。それを避けるためには監督を交代させるしかない。いつになったら気付くのだろう。

2009年6月17日水曜日

日本はオーストラリア相手に逆転負け!!

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia 2-1 Japan @ Melbourne Cricket Ground
Australia:Cahill 59,76
Japan:Tulio Tanaka 40

Australia 2.00 draw 3.15 Japan 3.50(bwin)

両国国旗、フェアプレー旗に続いて、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。

日本国歌「君が代」、オーストラリア国歌「Advance Australia Fair」の演奏。

オーストラリアは黄色、緑、黄色のファーストジャージ。システムは4-2-3-1。

Australia (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10)
 Kennedy 
 Cahill 
CarleSterjovski
GrellaCulina
StefanuttoWilliams
NeillNorth
 Schwarzer 


ベンチメンバーはGKペトコビッチ、マダスキ、スピラノビッチ、バーンズ、ジテ、マクドナルド、ビドシッチ。

日本は青、白、青のファーストジャージ。システムは4-2-1-3。

Japan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10)
 Tamada 
OkazakiMatsui
 Kengo Nakamura 
KonnoHashimoto
NagatomoUchida
Tulio TanakaAbe
 Narazaki 


ベンチメンバーはGK都築、GK川島、山口、駒野、槙野矢野、興梠。

前半。日本のキックオフ。

6分、オーストラリア。ニールのロングフィードに抜けだしたケイヒルが左サイドからシュート。GK楢崎がこぼしたところをケネディがつなぎ、ステリョフスキーが狙うが枠の上。

一発のフィードでケイヒルが抜けだしてのシュート。楢崎が弾いたところをつながれてステリョフスキーのミドルがあるが、CKに逃れる。

18分、日本。GKシュワルツァーのミスキックを左サイドで拾った中村憲剛松井に戻してのクロス。岡崎がヘッドで叩くが大きく枠の上。

シュワルツァーらしくないバックパスからのミスキック。中村憲剛が拾ってつなぐが岡崎のヘッドはジャストミートせず。

24分、日本。左サイドエリア角付近からのFK。中村憲剛がゴール前に放り込み、こぼれ球を阿部がミドルを狙うがブロックが入ってCKに。

ゴール前での競り合いからこぼれたところを阿部がそのままミドル。ブロックが入ってCKに。

29分、オーストラリア。左サイドからのFK。カリーナが放り込んだボール。ファーでニールが飛びこむがGK楢崎がキャッチ。

ニアに高い選手を集めておいて、ファーを狙ったが楢崎が落ち着いてキャッチ。

39分、日本先制。中村憲剛のCK。真ん中で闘莉王がケイヒルに競り勝ちヘッドで叩いてゴール。0-1。

真ん中で闘莉王がケイヒルに競り勝ってヘッドを叩き込んだ。

アディショナルタイムは1分。

45分、日本。ゴール正面右からのFK。玉田が直接狙うが、ゴール内でニールが弾き返す。

玉田のシュートは枠をとらえていたが、ニールが弾き返した。

前半はこのまま終了。0-1と日本リードで折り返し。

後半。オーストラリアのキックオフ。

50分、オーストラリア。ゴール正面左からのFK。カールがゴール前に放り込み、こぼれ球をニールがシュートまでもっていくがゴール右に外れる。

セットプレーは日本が跳ね返すが、こぼれ球はことどごくオーストラリアが拾っている。

53分、オーストラリア。カリーナのCK。ニアでステリョフスキーがヘッドを合わせるが、枠の上。

素早いリスタートを仕掛けようとしたが、主審が止めて阿部に注意。阿部はセルフジャッジのしすぎ。オーストラリアのCKは精度が高くなっている。

58分、オーストラリア同点。右サイドからのFKグレッラが放り込んだボールにファーでケイヒルがヘッドを合わせてゴール。1-1。

ケネディに闘莉王、ケイヒルに阿部がついていたが阿部がケイヒルをフリーにしてしまう。ヘッドで楢崎の頭を越えてゴール。

67分、日本。松井に代えて矢野を投入。

松井は負傷による交代。

75分、オーストラリア。左サイドでケネディがキープ。カリーナにチェンジして前線のカールへのパス。カールがそのままミドル。GK楢崎が触ってCKに。

ケネディのキープからカリーナがつなぎ、カールの足元にパス。振り向いてのシュートは楢崎が反応。

76分、オーストラリア逆転。カールのCK。ファーまでこぼれたボールをケイヒルが右足で押し込んでゴール。2-1。

カールのCKはケネディの頭の上を越えてファーに飛びこんだケイヒルに。阿部がついていたが右足で押し込んでゴール。

77分、オーストラリア。ウイリアムズに代えてバーンズ、カールに代えてマクドナルドを投入。

ケイヒルが左サイド。ケネディとマクドナルドの2トップに。

84分、日本。橋本に代えて興梠を投入。

今野がアンカーということか。

85分、オーストラリア。ケイヒルに代えてビドシッチを投入。

ケイヒルは2ゴールの活躍。同点、逆転ゴールを決めた。

87分、日本。相手ボールのこぼれ球を奪った玉田がシュートを撃つが、GKシュワルツァーの正面。

ゴール前の高い位置でボールを奪った玉田だったが、シュートはシュワルツァーの正面。

アディショナルタイムは2分。

ゲームはこのままタイムアップ。2-1でオーストラリアの勝利。

アジアカップ2007で指揮を執ったオシムはガチンコのオーストラリア戦で120分ドロー。W杯ドイツ大会で残り10分に3点を叩き込まれて敗れたところから持ち返したのに、またもや逆転負け。岡田は進歩しているというが明らかな後退だ。

主力が出ていなかったのはオーストラリアも同じこと。セットプレーというが、ギアをあげたオーストラリアに球際でまったく勝てなかった。

世界のベスト4などとんでもない。グループステージで1勝というのも難しいレベルではないのか。岡田を更迭しないかぎりね。

中村はエスパニョールと基本合意、契約は確実に!!

中村俊輔エスパニョール入団はほぼ確実なものになった。誠意を欠いた交渉を行った横浜Fマリノスと違い、中村に対して情熱的に交渉を重ねたエスパニョールは中村サイドの心もがっちりつかんだようだ。

俊輔、エスパニョールと基本合意!2年契約+年俸2億円提示(スポーツ報知)

日本代表MF中村俊輔(30)が、今季リーガ・エスパニョーラ(スペインリーグ)10位のエスパニョールへの移籍で、基本合意に達したことが16日、明らかになった。現地入りしているロベルト佃代理人が、一日4度という異例のスピード交渉を続けているエスパニョール側の熱意を高く評価。契約交渉の大詰めを迎えた俊輔の夢舞台移籍は、ついに実現の瞬間を迎える。

日本最高のファンタジスタのスペイン移籍はもはや目前に近づいた。

関係者はこの日、本紙の取材に対し「すでに基本合意には達している」と明らかにし、16日付スペイン地元紙も俊輔のエスパニョール移籍の基本合意を報じた。

13日夜にエスパニョールの本拠地バルセロナ入りした、俊輔と契約するFIFA公認代理人のロベルト佃氏は連日、ラモン・プラネス強化部長、ヘルマン・デラクルス取締役と直接交渉を重ねている。エスパニョール関係者によると、会談は一日4度という前代未聞の頻度で進められており、移籍交渉はすでに完全合意寸前のスピード決着の様相を呈しているという。

先月、俊輔獲得の正式オファーを出したエスパニョールだが、プラネス強化部長を極秘裏に派遣していた。日本で俊輔側に2年契約と税抜き年俸2億円を提示済みで、バルセロナでの現地交渉でも、この具体的な提示条件や俊輔に対する評価の高さに揺るぎはなかった。


エスパニョールは1900年創立。同じバルセロナに本拠地を置くバルセロナから1年遅れで創立された。100年以上の歴史を持つ彼らのサッカーに対する情熱は本物であり、ペリコと呼ばれる熱狂的なファンはバルセロナの啓蒙活動をかいくぐって、エスパニョールを応援する筋金入りのサポーターである。

そんな環境でサッカーができること、そして、サッカーをよく知るフロントにより、口説かれれば嫌とは言えない。バルセロナほどのネームバリューはないが、Jリーグでプレーするよりもはるかに高いレベルでプレーすることができる。さらにいえば、絶対に負けられない相手がチャンピオンズリーグ覇者のバルセロナなのだ。熱くならないほうがおかしい。

中村俊輔サイドはサッカーに打ち込める環境を整えてくれるヨーロッパのクラブの懐の深さに、信頼をよせたに違いない。

彼らは決して広告塔として中村を見ることなく、純粋に戦力として評価したのだ。

◆横浜M斎藤社長「進展ない」 ○…横浜Mの斎藤社長はこの日、都内のJFAハウスで行われたJリーグ理事会に出席。「俊輔移籍問題? 進展はありません」と話すにとどまり、理事会後の懇親会は欠席した。度重なる契約交渉を進めながらも、正式契約寸前に自らの不手際で交渉は事実上決裂寸前に陥っているだけに、言葉少なだった。


サッカーを知らないことがどんな結果を招くか。十分に思い知ったことだろう。斎藤社長がどれくらいサッカーに詳しいかは知らない。毎試合、スタンドに足を運び、選手と触れあい、そして、世界中のサッカーを見ているのかもしれない。それでも、中村俊輔との交渉では、相手をリスペクトできず、サッカー能力値があまりにも低かったことをさらけ出してしまった。

人並み以上にサッカーを知っているつもりだったとしても、まだまだ足りなかったということだ。さらなる勉強が必要だろう。

Alcanzan un principio de acuerdo por Nakamura(Sport)

El fichaje de Shunsuke Nakamura por el Espanyol no se demorará más de 24 horas. Ayer se llegó a un principio de acuerdo para la contratación del centrocampista y todo está a expensas de que el propio futbolista dé el OK.


Sportはエスパニョールと中村俊輔の移籍は24時間以内に完了するだろうと書いている。基本的な部分はもう合意していると。

En las últimas horas, su anterior club, el Celtic de Glasgow, ha intentado a la desesperada mantener al futbolista, pero Nakamura ha rechazado la oferta. El japonés no quiere seguir en Escocia ni jugar en ese país, lo que ya está totalmente descartado. Su deseo es jugar en la Liga española y el Espanyol es el único que le ha hecho una propuesta en firme. Todavía no se ha firmado ningún documento y el club no da la operación por cerrada, pero pronto habrá desenlace.


中村はセルティックからの契約延長については断りを入れたようで、中村が交渉する唯一のクラブはエスパニョールとのこと。

アトレティコ・マドリーという噂もあったが、現実に交渉をしていたのはエスパニョールだけだったようだ。

そして、契約寸前までいった横浜Fマリノスについては一言も触れられていない。もう終わったことなのだろう。

中村の新天地はスペイン。これでほぼ決まったと言っていいだろう。

2009年6月16日火曜日

名古屋、オーストラリア代表のケネディ獲得か

ブンデスリーガ2部に降格が決まったカールスルーエからジョシュア・ケネディを獲得することが決定的になった名古屋。ダビ、玉田杉本、津田と多士済々のFWにこれ以上のFWが必要なのかという疑問はあるが、ヨンセンの退団で前線にターゲットができることは間違いなさそうだ。

豪代表FWケネディ、名古屋移籍秒読み(スポーツニッポン)

ドイツ2部への降格が決まったカールスルーエのオーストラリア代表FWジョシュア・ケネディ(26)が、Jリーグの名古屋に移籍することが15日、決定的となった。すでに正式オファーを出した名古屋側とは条件面での交渉に入っており、今月末にも正式契約を結ぶ見通しだ。


本当にほしかったのは中村直志に代わるセントラルMFではないのか。中村直志不在では攻撃の幅は狭くなる。戦術眼のある中盤センターがいれば、サイドアタックには定評があるだけにより攻撃の幅が広がったと思うのだが。名古屋が選択したのは長身FWの獲得だった。

ゴールはたしかに期待したほど増えてはいない。しかし、それはチャンスメイク不足ではないか。ダビと玉田にどれだけ決定機が訪れたかをきちんとデータにしているか、疑問が残る。

ストイコビッチがFWが足りないと補強を申し出たとしたのなら、監督の方針ということで納得もいくのだが。

果たして、Jリーグ再開でどう再生しているか。放り込みサッカーにならないように熱く見なければならない。

2009年6月15日月曜日

中村俊輔の移籍はエスパニョールで決まりか

セルティックのゲームメイカーの去就が注目の的になっている。中村俊輔のセルティック残留はほとんどなくなり、エスパニョールへの移籍が最有力。横浜Fマリノスへの復帰が既定路線だったはずが、一転して移籍先はスペインへと移った。

Shunsuke Nakamura Poised For Espanyol Move(Goal.com)

The Celtic midfielder is set for a move to Spain after snubbing the opportunity to return to his native Japan...


日本に帰ってプレーする機会を侮辱されたセルティックのMFはスペインに移籍先を変更した。

外国人記者にもこう書かれるくらい、横浜Fマリノスの対応は悪かったらしい。リスペクトを欠けば、相手を怒らせるのは当たり前。そういうこともわからなかったのだろうか。

Japanese midfielder Shunsuke Nakamura is on the verge of sealing a move to Espanyol, after opting not to return home to Japan and sign for Yokohama F-Marinos.


この記事を読むと中村俊輔とエスパニョールのサインは間近。もう横浜Fマリノスが挽回するチャンスはないように見える。

俊輔に横浜Mが謝罪へ…獲得交渉再開に斎藤社長必死(スポーツ報知)

横浜Mの斎藤正治社長(59)が14日、日本代表MF中村俊輔(30)=セルティック=獲得交渉が決裂寸前にまで追い込まれた件に関し、俊輔側に直接謝罪する意向を示した。同社長はこれまで交渉悪化の原因について言及していなかったが、「ぜひ直接(俊輔と契約するロベルト佃代理人と)会って、こちらが謝るべきことがあるなら謝って、再び交渉のテーブルにつきたい」と初めてクラブ側の非を認めた上で、交渉の再開を希望した。

横浜Mは8日の最終交渉の席で同社長が条件の一部に難色を示したことで、それまで順調に進んでいた交渉が一変。一気に形勢が悪くなった。その後、条件面に関しクラブ内で再考し、当初予定していた条件を全額支払うことを決断。俊輔側にも再度条件を提示した。だが、同社長は条件面より誠意を欠いたことに原因があるとし、「うちに対する不信感が一番の障害になっているとしたら、それを解消しないと前に進めない」と説明した。現在、渡欧しているロベルト佃代理人の帰国を待って、直接謝罪する方針だ。


幸運の女神には前髪しかないとか逃がした魚は大きいとか、そういう言葉を斎藤社長は噛みしめるべきだろう。中村俊輔サイドは謝罪は受け入れても、エスパニョールとサインを交わしたあとかもしれないのだ。

巨額の補強費でガラクティコを再建中のレアル・マドリーチャンピオンズリーグ覇者のバルセロナと直接対決が少なくとも2試合ずつはあるというチャンス。この機会を中村がみすみす棒に振るとは思えない。結果を出せば、リーガ・エスパニョーラでも通用することが証明でき、そして、スペインではアジア人は通用しないという「常識」をひっくり返すことができるかもしれないのだ。

こんな魅力的なオファーを蹴って、広告塔として扱おうとした横浜Fマリノスに戻ってくるとはとても思えない。引退を決めたのならともかく。

さらに言えば、スペインはグラスゴーと比べてはるかに暖かく、シーズンが始まるまで1カ月の休養がとれる。負傷明けの中村にとっては好条件ばかりが揃う。

横浜Fマリノスは、あと2年はサッカーを知らない社長が出しゃばったことを悔やむことになるだろう。覆水盆に返らず。失敗を取り戻すことは難しいのだ。

スカウティングもできない岡田に監督の資格はあるか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia vs. Japan @ Melbourne Cricket Ground 17th June 2009

Australia 2.00 draw 3.15 Japan 3.50(bwin)

岡田監督「豪州に勝てなければベスト4は無理だ」
日本代表 岡田武史監督インタビュー
(スポーツナビ)

――オーストラリアとの最終戦は、グループでの1位を目指すための試合になるのですか?

1、2位にもわたし自身はこだわっていません。とにかくオーストラリアには負けるのは嫌なんでね。勝つと自然に結果として1位になるのかなと。1位になるためではなく、われわれのやっているサッカーで、少なくともオーストラリアレベルには勝てるということを証明していかねばなりません。そうでないと、W杯でベスト4なんて無理なわけですからね。


オーストラリアに負けるようでは、W杯ベスト4などは無理。そのことは岡田さんもわかっているようだ。日本もオーストラリアも本戦出場が決まっているわけで、1位、2位は意味がない以上、ベストメンバーを組むかどうかは未定だが、少なくとも公式戦で勝つということがブレイクスルーになる可能性はあるだろう。

――オーストラリアを負かせるくらいでないと、ベスト4というものには手が届きません

だから、負かせなければならないし、敵地であろうが、できると思っていますしね。ただ、今のところ真正面からぶつかっていくつもりです。もし、ここで策を打って、そこそこいい試合をして勝っても何も見えない。真正面からぶつかって『何が足らない』『何ができるか』が見えてこないと意味がないわけですよ。この前のホームでやったオーストラリア戦でも、そうですけれど、僕は一切、策は打たないしパワープレーもしなかった。それは決めていたんです。だから見えてきたものがありましたしね。


岡田さんの中には兵は詭道なりという言葉はないらしい。

兵ハ詭道ナリ。
故ニ能ナルモコレニ不能ヲ示シ、用ナルモコレニ不要ヲ示シ、
近クモトコレニ遠キヲ示シ、遠クトモコレニ近キヲ示シ、
利ニシテコレヲ誘イ、
乱ニシテコレヲ取リ、
実ニシテコレヲ備エ、 
強ニシテコレヲ避ケ、
怒ニシテコレヲ撓シ、
卑ニシテコレヲ驕ラセ、
佚ニシテコレヲ労シ、
親ニシテコレヲ離ス。
ソノ無備ヲ攻メ、ソノ不意ニ出ヅ。
コレ兵家ノ勝ニシテ、先ニハ伝ウベカラザルナリ。


敵にチャンスだと思いこませて罠に誘い込み、混乱させて奪いとり、相手が充実していれば固く守りを固め、強いところは避けて、相手を起こさせて乱し、卑屈に見せて相手を驕らせ、相手が休養十分なら疲れさせ、連携がとれているならこれを分断する。相手の弱いところを攻め、不意をつく。

こういうサッカーをやったとして、卑怯だと思われるだろうか。日本人と欧米では体格に大きな違いがある。体格で劣る部分は頭を使って勝つ。それが日本らしいサッカーではないか。オシムは考えろと言った。それはより早く判断を下し、動くことができれば、列強にも対抗しうるということではなかったか。

アルゼンチンだってマリーシアを使って勝つのだ。日本がそうしたって誰にも責められまい。

正々堂々じゃなければ、勝利と認めないというのなら、それはサッカーではない。

――ホームのオーストラリア戦では相手が引き分け狙いで思い切り守備的でした。あれだけ守られると、FWにこじ開ける力はありませんね

僕は、そういう見方はしていないんですよ。逆に言うとオーストラリアがアジアであれだけボールを相手にキープされたことは初めてですよ。僕は「こういう相手にもあれだけ回すことができるんだ」と思った。それに、あれだけ守られると、世界中、どのチームも、簡単には点は取れません(笑)。でも引き分けに満足してはいけない。

何が勝つために必要なものだったのか。1つ見えたポイントは、ゴール前に入っていかなきゃいけないということです。「中盤で回すのに人数をかけているのでゴール前に入れません」では、彼らに勝てませんよ。彼らは、中盤で日本みたいにボールを回すならば、きっとゴール前には入れないでしょう。でも、われわれは回したところからまた入っていく、だから勝てるんです。「前線でプレッシャーをかけているからゴール前にいけません」。それじゃあ勝てないんです。前線の選手も守備に参加し、なおかつ、ゴール前でシュートを打てなきゃダメなんです。そういうことが徐々に見えてきているので、僕は、あのオーストラリア戦をネガティブにとらえていないんです。


さすがに岡田さんだ。このコメントだけで解任に値する。

オーストラリアはポゼッションを目指したわけではない。日本にポゼッションを渡してもドローという目標が達成できると踏んだからボールを渡したのだ。

その証拠に日本はボールを回すことだけに満足し、ゴールに向かっていく姿勢はほとんど見せなかった。

そして、あのときのオーストラリアはヨーロッパのシーズンの真っ最中で、長距離の移動があり、時差ボケでへろへろだった。その相手に1点もとることができなかったのだ。

今回はシーズンも終わり、オーストラリアで2戦目。休養も十分。相手に利がある。

日本で戦ったオーストラリアよりもはるかにコンディションはいいのだ。同じことが通じると思っているのなら、岡田さんはバカとしか言いようがない。

全体が見えず、相手もわかっていない指揮官に率いられた兵は全滅するしかない。こういう無能な指揮官に率いられて皇国万歳と特攻するのが、岡田さんのサッカーなのか。

インタビューは全文が掲載されているわけではないが、本戦に向けて不安ばかりが沸き上がってくる。

2009年6月14日日曜日

ユベントスは補強に奔走中!!

名門復活を目指すユベントスが活発にメルカートで動いている。

Villarreal's Giuseppe Rossi Eyes Juventus Switch(Goal.com)

"I heard about this possibility [Juventus] but I have a contract with Villarreal and I am well there," Rossi told Tuttosport.

"My dream is to return to Italy, but Villarreal would have to sell me. For now I am just thinking about the Confederations Cup."


ジュゼッペ・ロッシセリエAに復帰することを望んでいるのは事実のようだ。ビジャレアルとの契約があるとは答えながらも、ユベントスに移籍する可能性があることは聞いているという。

ユベントス、ビジャレアルのロッシ獲得に向けトレゼゲを交換要員に提示か(スポーツナビ)

ユベントスは、ビジャレアルのジュゼッペ・ロッシの獲得に本腰を入れる構えのようだ。

ビジャレアルでの活躍により評価が大きく高まっているこのイタリア人FWに対しては、すでにインテルやジェノアといった母国のクラブが興味を示しているが、イタリアのメディアによると、セリエAのタイトル奪回を目指すユベントスが、移籍金1800万ユーロ(約24億8000万円)にフランス人FWダビド・トレゼゲを加えた条件で、オファーを準備しているとのことだ。

ビジャレアルは、ロッシに対する契約解除の違約金として4500万ユーロ(約62億円)を設定しているものの、ユベントスが検討しているような興味深い条件のオファーがあれば、交渉に応じるであろうと見られている。


トレゼゲの居場所はもうユベントスにはないのか。ラニエリとの関係が悪化して以来、出番を失ったトレゼゲはほとんどの移籍の交換要員として扱われている。市場価値は1000万ユーロ(約13億7600万円)まで下がっている彼は復帰後はノーインパクト。十分に働けるかどうかもわかっていない。伸びしろがあるジュゼッペ・ロッシとの交換はリスクが大きいが。ビジャレアルは飲むのだろうか。

Juventus Face Uphill Struggle For D’Agostino – Udinese General Director(Goal.com)

Speaking to Radio Radio, Gasperin explained, “Juve outlined that they preferred to offer an exchange deal and given we agreed on this - it looked as if we were moving in the same direction.

“Unfortunately, we seem to have hit a stumbling block as, following our demands, Juventus started to put us into difficulty on economic terms. The road to an agreement over D’Agostino now looks like an uphill climb.”

With the Turin giants making no secret of their desire to add the talented midfielder to their plans for next season, a failure to complete the switch surely won’t go down well with the Juve faithful.


一方、ディール成立間近と言われたダゴスティーノの移籍は、難しい局面に立たされている。ウディネーゼが要求する3000万ユーロ(約41億2900万円)を払うことは難しく、ジョビンコ、マルキジオとの交換はフェラーラが拒否している。

ダゴスティーノはユーベへの移籍を望んでいるが、ウディネーゼが値引きに応じない限り、この話は流れてしまう可能性が高い。

そして、ウディネーゼは安売りするつもりはまったくないはずだ。

Juventus Ponder Huntelaar Swoop(Goal.com)

According to CorrieredelloSport, the Bianconeri are now ready to change their strategy, as they look to join the queue for Klass Huntelaar.

With the new look Madrid Galactico’s set for a Dutch clear out in the coming weeks, Juventus could potentially bring in the forward for a very manageable €12m.

Given stiff competition for the Dutchman, it seems Juve will have to move quickly as they look to offload Trezeguet before making any further purchases.


ユベントスはラツィオパンデフの獲得を諦め、レアル・マドリーからフンテラールを獲得する可能性を探っている。放出が確実といわれるトレゼゲの代役としてフンテラールに白羽の矢を立てたのだ。彼なら基準点として十分に機能するし、アマウリとの競争でさらに進化を望むこともできる。

チーム全体がベテランと若手の融合という理想的なかたちにも持っていくことができる。

問題はマドリーがフンテラールを手放すかどうかなのだけれども。

Juventus Chase Full-Back Marco Motta(Goal.com)

Juventus seem to have decided who will be their main transfer market target for the full-back position this summer: Udinese's right-back Marco Motta.

The player is currently on loan at Roma, following his move to the capital city side in January, and i Lupi still have the possibility of signing him in a co-ownership deal with the Friulani.

The Giallorossi have 12 more days to exercise this first-option clause and, for this reason, Juventus have to wait for developments.

In fact, if Roma do not make any offer or refuse this first-option clause, then the Old Lady would be able to make a move for the 23-year-old player.

However, his agent, Bruno Carpeggiani, made it clear that his client will only join Juventus if he is given enough space in the first team.


攻撃的なフルバックの獲得もユベントスの課題のひとつ。リバプールのドッセーナとのディールも注目だが、同じくウディネーゼ出身のマルコ・モッタもターゲットのひとり。今シーズンはローマにレンタルされていて、まだ契約が切れていないために、レンタルバックが完了してからのオファーとなる。

ウディネーゼの人材育成のすばらしさは目を見張るばかりだが、彼らも人材を育てるために勝利とお金が欲しいのは事実。ダゴスティーノの獲得もマルコ・モッタの獲得に合わせてという可能性はある。

問題はセッコにこれだけのディールをまとめきる腕力があるかどうか。彼には経験が圧倒的に足りない。それを補うブランがきっちり仕事をしなければ、何もなしえないままに終わってしまう可能性もある。

2009年6月13日土曜日

エスパニョールは中村俊輔獲得に前進!!

サッカーを知らない横浜Fマリノスの斎藤社長が、すべてをぶちこわしにしたと言っていい。クラブありきではなく、日産ありきなのだろう。中村俊輔を広告塔に使うというのは利益優先で、サッカー優先の考え方ではない。我利我利亡者ではサッカークラブの社長は務まらないということがわからなかったのだろう。

「エスパニョール俊輔」7・14誕生も…代理人13日スペイン入り(スポーツ報知)

俊輔の所属事務所「スポーツコンサルティング・ジャパン」の社長で代理人を務めるロベルト佃氏が、13日に極秘にバルセロナ入りする予定であることが発覚。かねてから正式オファーの届いているエスパニョールと本拠地でスピード交渉を持つ可能性が一気に高まった。

リーグ戦と代表の過密日程による満身創痍(そうい)で17日のオーストラリア戦の参加を免除された俊輔は、現在静養中。司令塔に対する年俸以外の部分で横浜Mが誠意を欠き、契約寸前で暗礁に乗り上げた去就問題は、これで一気に動き出した。

スペイン1部10位のエスパニョールの俊輔に対する評価は、いまだに絶大だ。先月、シーズンの大詰めにもかかわらず、ラモン・プラネス強化部長を日本に極秘派遣するなど誠意を示していた。税抜き2億円の複数年契約という最高の条件以外にも、俊輔サイドにポチェッティーノ監督が構想している4―4―2システムのトップ下に据える“俊輔シフト”を提案済みという。12日付スペイン地元紙スポルトも「エスパニョールが(俊輔の)唯一の目的地」と本格交渉再開を報じている。


スポーツコンサルティング・ジャパンの考え方はヨーロッパのサッカークラブに近い。突き詰めた契約を土壇場でひっくり返すような社長がいるクラブよりも、エスパニョールの誠意が魅力的に映ったに違いない。

そうでなくても、近年2シーズンのバロンドール受賞者が在籍するリーガ・エスパニョーラ。そして、エスパニョールの最大のライバルはチャンピオンズリーグ覇者のバルセロナ。仮にもうひとつ名前が挙がっているアトレティコ・マドリーに移籍が決まったとしても、ライバルチームはレアル・マドリー。中村にとってモチベーションがあがるシーズンになることは間違いないだろう。

Nakamura se acerca al Espanyol(Sport)

El Espanyol vuelve a estar muy cerca de fichar al japonés Shunsuke Nakamura para las dos próximas temporadas. El club blanquiazul ha agilizado las gestiones con los representantes el jugador tras conocer que se han roto las negociaciones con el Yokohama Marinos, club que le quería repatriar a su país.


Sportはエスパニョールは中村俊輔とサイン間近と報じ、横浜Fマリノスとは破談したとも伝えている。

木村監督激怒!俊輔“破談”クラブが悪い(デイリースポーツ)

関係者によると、横浜Mは年俸の面ですでに大きく妥協していた中村側に対し、それ以外の金銭面でも譲歩を要求。さらに中村俊の体調を無視したような早期デビュー交渉や、正式契約前の営業活動協力要請が、中村サイドの態度を硬化させた。

斎藤社長は「まだ交渉は継続中。今どういう状況にあるかは説明してある」と話したが、決定的だった7年ぶりの古巣復帰だが「8割方は厳しい」(横浜M関係者)のが現状。木村監督は「オレは(中村俊が)来てくれると信じてる。来たら来たで考えているし、来なくてもやるしかない。交渉の経緯は知らないけど、クラブのことも信じてる。でも来なかったら怒るよ」と最後まで怒りを隠さなかった。


誠意を欠いたという報道だったが、やぱり利益優先の考え方だった。これは地域の社交場であるべきサッカークラブという環境とは正反対の考え方だ。ファンのことをまったく考えていない。

日産はあくまで横浜Fマリノスをスポンサードする企業であり、クラブの選手を使って宣伝を行うのは本末転倒。こんなことをしていたのでは中村俊輔だけではなく、他の選手からの信頼も失うだけだ。

クラブありきという考え方が浸透していない日本と、選手を部下のように扱う斎藤社長。このディールがまとまらなかったときに感じるのは、日本のサッカー文化の成熟度が足りなかったということかもしれない。

2009年6月12日金曜日

ユナイテッドはクリスティアーノ・ロナウドの移籍に同意

マンチェスター・ユナイテッドレアル・マドリーも多額の負債を抱えている。発表された時点でユナイテッドは6億6600万ポンド(約1078億円)、マドリーは5億6300万ユーロ(約767億円)があり、負債が好転したという話は聞かない。

にも関わらず、マドリーはユナイテッドが提示したクリスティアーノ・ロナウドの移籍金8000万ポンド(約129億円)を飲んだ。

今回の移籍が成立すれば、ユナイテッドは負債の10分の1を圧縮することになり、マドリーはカカの移籍金6500万ユーロ(約89億円)を払っており、クリスティアーノ・ロナウドの移籍金である8000万ポンド(約129億円)と合わせると、今季の補強費の予算と言われている2億ユーロ(約280億円)の大半を使ってしまったことになる。

負債に純粋にプラスされたとするなら7億2565万ユーロ(約1000億円)を突破してしまったわけだが。

Record Ronaldo bid accepted(Manchester United Official Website)

Manchester United have received a world-record, unconditional offer of £80million for Cristiano Ronaldo from Real Madrid.

At the request of Cristiano - who has again expressed his desire to leave - and after discussion with the player's representatives, United have agreed to give Real Madrid permission to talk to the player.

Matters are expected to be concluded by 30 June. The club will not comment until further notice.


ユナイテッドはクリスティアーノ・ロナウドの移籍について、6月30日までに契約をまとめることという条件をつけている。相思相愛と言われるマドリーとクリスティアーノ・ロナウドの関係から言って、このビッグディールは成立したも同然だが、詰めの問題は出てくるだろう。メディカルチェックの問題もある。

Bargain! Kaka could net Madrid $100m per season(FourFourTwo.com)

Kaka's transfer to Real Madrid may have carried the second highest pricetag in football history – but it could be worth up to $100 million a season in revenue.

Business experts Weber Shandwick Sport predict that the Brazilian playmaker's arrival will drive a sharp increase in shirt sales, sponsorship revenue, ticket sales and global fan base.

Kaka will also increase Real Madrid's opportunities for tour games to lucrative markets such as the United States and Southeastern Asia.

If Kaka is joined at the Bernabeu by World Player of The Year Cristiano Ronaldo, Professor Simon Chadwick suggests that an extra $75 million a year could be raised. Florentino Perez will be hoping that Kaka and Ronaldo will have a similar effect to that of David Beckham.


マドリーへのカカの入団で1億ドル(約97億円)、クリスティアーノ・ロナウドの入団でさらに7500万ドル(約73億円)の追加収入が見込まれ、これはデイビッド・ベッカムが入団したときと同じような効果があるとしている。

つまり、ふたりの入団でマドリーの負債は6年以内に完済されるということで、そのための6年契約だったのかとも思う。

しかし、それは勝ち続けてのこと。ファビオ・カンナバーロが抜け、メツェルダーも移籍確実。エインセに引き抜きの噂があり、ペペも好不調の波が大きく、最終ラインは不安が残るまま。ラシン・サンタンデールからガライが加入するとはいえ、セルヒオ・ラモスも守備は上手い方ではなく、どうするのかという疑問は残る。

これだけの補強をして、もしリーガ・エスパニョーラチャンピオンズリーグも獲れなかった場合、マドリーは瓦解してしまうのではないか。

そのときにペレス会長はどうするつもりなのか。ガラクティコが崩壊したときのようになる可能性もあるだけに今季のぺジェグリーニの手腕には注目したい。

2009年6月11日木曜日

中村俊輔の移籍は先行き不明な状態に

中村俊輔の次のチームは横浜Fマリノスの交渉の拙さもあり、混沌とすることとなった。

俊輔、横浜M復帰は破談へ…急転エスパニョール最有力(スポーツ報知)

大詰めの交渉は、突如急展開を迎えた。キャリアの全盛期に生まれ育った故郷・横浜とJリーグに対し、7年間欧州で培った経験を還元するため、俊輔サイドはセルティックでの年俸の半減となる税込み1億5000万円という低い条件などを受け入れていた。しかし、資金的な問題から昨冬の獲得を見送って以来、条件面などすりあわせを度々行っていたはずの横浜M首脳が最終局面で俊輔側に新たに犠牲を強いるような、誠意を欠く条件を打ち出したため、交渉は突如停止状態に陥ったという。

俊輔の新天地はすでに正式オファーを出しているスペインのエスパニョールが本命視されている。俊輔は横浜Mに対する思い入れと同時に、将来的に夢舞台スペインリーグで活躍したい願いを胸に日々生きてきた。昨季限りでセルティックと契約満了となり、移籍金ゼロとなる司令塔に対してはブンデスリーガやセリエAなどオファーが殺到したが、エスパニョールは俊輔を補強リスト最上位とし、獲得に全力を挙げている。

スペイン紙によれば推定年俸2億円の2年契約という好条件の正式オファーを出していた。さらに俊輔獲得に強化幹部を日本に派遣。ベビーシッターをつけるなど新天地の私生活のフルサポートを確約するなど、最大限の誠意を見せている。南アW杯でベスト4を目指す日本のエースの去就問題は急展開を迎えた。


横浜Fマリノスは一体何をしたのだろうか。詳細は書いていないためにわからない。犠牲を強いるというのはどういうことなのか。

レギュラーは保証できないくらいなら、中村は納得しただろう。実力主義の世界なのだから、競争もなくポジションが手に入るわけはない。

それとも、定位置確保だったのか。それなら世界の若手のほうが器が大きいことになるのだが。

いずれにしても、横浜Fマリノスは肝腎なところでポカをやってしまった。戻ってくる気になっていた中村を怒らせてしまったのだから。何が原因かはともかく、誠意を欠く人間とは一緒に仕事をしたくないのは事実。まずはリスペクトあっての仕事なのだから。

El fichaje de Verdú podría cerrarse antes del viernes(as)

Otro de los jugadores -también libre- pretendidos por el Espanyol, según reconoció Germán de la Cruz el domingo por la noche, es Shunsuke Nakamura. El japonés estaría "loco por venir", según fuentes del club, y sólo impediría su llegada el deseo de su esposa, a quien el jugador había prometido volver a Japón tras siete temporadas en Europa (entre el Reggina y el Celtic de Glasgow). En los próximos días se sabrá si Nakamura viene o finalmente se decanta por el Yokohama Marinos.


asは中村俊輔のエスパニョール入団を妨げているのは彼の妻だと欠いている。横浜Fマリノスに入団するだろうとも。これは6月2日の記事で今の状況ではないけれども。

Exclusive: Celtic star Shunsuke Nakamura's toilet up for sale on eBay(The Daily Record)

CELTIC fans can flush away the disappointment of losing the league - by buying Shunsuke Nakamura's toilet.

Enterprising Jayne McEwen bought the former home of the Japanese midfield star - and has put the loo up for auction on eBay.

Her cheeky sales pitch boasts: "This toilet and sink was situated on the ground floor of his house - he would have used it every day."

Nakamura, who is reputedly leaving the club, is regarded as having a high "collectability" factor, particularly among fanatical Japanese followers.


一方、退団が決まったかたちのセルティックThe Daily Recordでこんな報道がされていた。5月末の話である。

中村俊輔の住んでいた家を買った人間がeBayでトイレや洗面台を売ったという話だったのだが、もう売り切れてしまったのか、eBayで確認は取れなかった。

この話はいろんなところで話題になっていたから、本当のことなのだろうが、セルティックを退団ということは間違いなさそうで、そのために熱心なファンの買い手がいたということなのだろう。コレクターということらしいが。

日本代表の課題は相手のプレスをかいくぐる技術をつけること

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 9 Japan 1-1 Qatar @ Yokohama International Stadium
Japan:Own goal(Al-Binali) 2
Qatar:Yahaya 53(r)

Japan 1.30 draw 4.50 Qatar 9.00(bwin)

カタール戦後 岡田監督会見 (1/2)
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

ホームに帰って来て、いい試合をしたいと思っていましたが、選手1人1人は頑張ってくれたものの、チームとして生かしてあげられませんでした。非常に悔しい思いでいっぱいです。やはり、こういう試合を今後にどう生かすかが一番大切なことだと思います。この悔しさを忘れずに、まずは次のオーストラリア戦、向こうはいいメンバーで来てくれるみたいなので、アウエーですが、ぜひいい試合をして勝ちにいきたいと思います。


開口一番「申し訳ございません」と二重敬語と存在しない言葉の否定形を使うというふたつの意味で間違った日本語で、ファンに謝意を表した岡田監督。申し訳ないは「言い訳ができない」という意味で実際には謝意はないのだが、そのあたりは国語力の残念な岡田さん(大学の先輩とはいえ)には無理な注文だろう。気持ちはよくわかるが、カタール戦のサッカーが岡田さんの限界なのではという想いはある。

岡田監督、声震わせ「申し訳ない」…W杯アジア最終予選(スポーツ報知)

不祥事を犯した企業の社長のように、岡田監督は、声を震わせながら頭を下げた。

「もっと、いい試合をお見せしたかったが、今日は選手を生かしてやることができませんでした。本当に申し訳ありません」

ホーム最終戦で格下・カタールにまさかのドロー。6万人超のサポーターに対し、世界最速のW杯予選突破を報告する晴れの舞台が一転した。多くのサポーターはすでに家路へ。まばらなスタンドの中で“懺悔”の場に変わった。


実際に口にした言葉と見出しが違うというのは記者も岡田さんが間違った日本語を使ったという認識があるからだろう。それを指摘しないのは日本的なよさと思っているのなら大間違いではあるのだが。言葉の問題はいつでも難しい。日本人のほとんどが間違った日本語を使っている今ではなおさらのことだ。

ヨーロッパでのシーズンが終わり、オーストラリアで1戦して、コンディションのいい相手に、レギュラーを何人か外してどこまでいいサッカーを見せられるのか。W杯ドイツ大会ベスト16の相手に勝たなければベスト4など到底かなわないということは十分にわかっているだろう。

それでもベスト4というなら具体的にどうするのか見せてもらいたいものだが、このところのサッカーは縦への突破ばかりで両サイドのフルバックとサイドハーフ(あるいはウイング)との連携でサイドを崩すというゲームは見せていない。中央を固められたらほぼ攻め手がなくなるサッカーでどう世界と戦うというのだろう。

中村俊輔はいい選手だが、セルティックでは見せるエリア内への飛び込みを日本代表ではほとんど見せない。同じようにサイドを捨てるなら本田圭佑の思いきりのほうがいいのではないかとすら思える。

相手がプレスをかけてこなければ調子よく攻め、プレスをかけてきた途端に守勢に回るというサッカーでは、破綻が来るのは予想ができることで、このままならW杯南アフリカ大会は間違いなくドイツの二の舞になる。

――カタール代表のメツ監督は、日本はテクニックはあるが、相手が仕掛けてくると日本は解決方法がないと言っていた。残り1年、試合の中で解決する力を養うにはどうすればよいか

メツさんがどうおっしゃろうと、われわれが今までできている試合はたくさんあって、今日ができなかったと。その1回ができなかったことで、すべてを覆すことは考えていません。メンバーの問題も当然ありますが、今日の相手なら今回のメンバーでも十分やらなければいけないと思っていましたので、そういう意味でできなかったことに関しては、解決していかなければと思っています。ただ、われわれは十分にそういう試合ができる力を持っているわけで、今日はそれを出させてやれなかっただけです。一回負けたからといって、ガタガタするつもりはまったくないです。いや、負けていないか(笑)。


こういう自嘲的な笑いを求めていたわけではない。例えば本戦の3試合ですべて押し込まれた場合、今まではできていたけれども、今日はできなかったというつもりなのか。大事な試合で相手のプレスにきちんと対応することができることが大切ではないか。キリンカップではできていたが、ウズベキスタン戦、カタール戦では完全に押し込まれ、相手のシュート精度のなさに助けられた。こういう結果も運だというのなら話のしようがない。

いつまででも運には頼っていられない。

世界と戦うには頑張るだけでは勝てない、運だけでも勝てない、そういうことをきちんと理解すべきなのだ。

岡田さんがいう今までできていたというのはプレッシャーがない状態でできていたということ。少しでもプレッシャーがかかると途端にパニックになる。それでは本戦を勝ち抜くことはできないだろう。そして、そういうチームにしたのは間違いなく岡田さんなのだ。

楢崎「あれはPKじゃない」/W杯予選(日刊スポーツ)

代表戦で自身は5試合ぶりに失点したGK楢崎正剛(33=名古屋)は判定に納得できなかった。「あれはPKじゃないです。ちょっと怒ってしまい、冷静さを欠いた分、捕れなかった」と振り返った。それでも予選を通して培った自信は変わらない。「チームと成長して、W杯で悔いを残さないようにしたい」と話した。


たしかにPKというには厳しすぎる判定だった。ファールがあったのはエリアの外。マレーシアの主審はエリア内で倒れたためにPKの指示をしたが、それは誤審だったといっていい。

ただ、こういう誤審は本戦でも起こること。この1点でドローになったが、日本がカタールを攻めて3点くらいとれば問題ないシーンだったとも言える。日本が押されたから問題になっただけではないのか。

――今日の試合はどういうコンセプトで臨もうとしていたのか。それから、試合展開が難しくなってしまった要因をどう考えるか

今までいろいろな状況の中でも、それを言い訳にせずに戦えるチームになろうということで、練習ができない、大変疲れている、そういう中でもやってきました。疲れている状況は相手とある程度一緒だと。ひょっとしたら、問題は(W杯)出場権を得たことかもしれない。そういう状況の中でもチームとして戦える姿を見せよう、と言いました。残念ながら、それができなかった。やらせてやれなかったです。

(前半については)選手は暑かったと言っていましたから、ともかく動けなかったですね。それと選手1人1人は頑張っているんですけど、中にはミスをしたくない、そこそこ結果を残したいとか、チャレンジする気持ちが足りなかったり。あとはボールを受けに行かないとか、逆にチャレンジした人がミスになったり。やはり、うちの場合は全員でやるサッカーなので、そういうバランスというかコンビネーションが欠けていると、厳しくなると思っています。


以前、ジーコは週刊誌のインタビューで日本代表に選ばれただけで満足している選手が大勢いたと答えたことがある。それはジーコがメンバーを固定して広くテストしてこなかったことにも理由があるのだが、岡田さんのもとでも日本代表に残ろうとしてリスクチャレンジをしない選手がいるならそれは問題だろう。

チャレンジをしてミスになるのは仕方がない。サッカーにはミスはつきものだから。しかし、プレスをかけるよりもリトリートを優先したり、ドリブルを仕掛けたほうがいいところでバックパスをしたりという前へという気持ちがない選手を切る決断がないところに岡田さんの弱点はある。

日本サッカー協会は日本をよく知っている外国人ということをよく口にするが、サッカーには外国も日本も関係はない。要は戦えるサッカーができるかどうか。戦うのを怖れている選手がいるならメンバーから外す。こういう非情な決断を抱えこんでいく覚悟が必要なのだ。

それができず、またチャンスを与えるというのではまったく進歩はないだろう。

試合後 カタール代表メツ監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

われわれのチームは大変エクセレントで、優秀な試合をした。このチームの“いい顔”を見せてくれたと思うし、チャンスも非常に多かったと思う。日本もそうかもしれないが、われわれもあれだけのゴールチャンスがあったのだから、日本に勝っていてもよかった。

わたしはこのチームを大変誇りに思う。まだ若いし、いい側面をこの試合で見せてくれた。つまり、プレーの質でも、モチベーションでも、それからメンタルでも、今日のチームに対して誇りに思う。まだまだ若いチームなので、今後が楽しみだし、(自国で開催される)アジアカップ、そして次のワールドカップ(W杯)に向けて期待が持てる。

そして何より、ビッグな日本代表を脅かすことができた。日本はW杯に4回続けて出場するチーム。これだけの観客、そして日本の選手に対して、われわれは大いに彼らの動揺を誘うことができた。


日本がふがいない試合をしたのは事実。相手がカタールで強かったからで納得できるだろうか。結果的に引き分けだったが負けていたかもしれないのだ。

カタールは予選敗退が決まったが、次には勝てるという好印象で予選を終えたのではないか。課題はわかっている。シュートをもっと枠に飛ばす。そして、ミスパスを減らす。さらにいえば、むらっけもなくす。どれか一つでも解消すれば、カタールは強敵になる。その意味でも日本は完膚無きまでにカタールを叩いておかなければならなかったのだが、それはできなかった。

――日本はW杯ベスト4を目指そうとしているが、その実力があると考えるか

日本は技術的には高い資質を持っていると思った。だが、世界を相手にしていく場合には、まだまだ改良しなければならない点がある。つまり、今のレベルに満足してはいけないし、アスレチックな部分でもっと鍛える必要がある。日本はプレスをかけられたとき、そして相手に仕掛けられたときに対抗できない。また、試合をどの方向に持っていくのかを考える場合、相手に混乱させられたり、プレスをかけられたりすると、そこで自分たちの道を見失う部分がある。つまり、そこで解決策を変えていく必要がある。仕掛けられても、プレスをかけられても、しっかりと自分たちのゲームをどっちの方向に持っていくべきか、それができるように考えていく必要がある。

W杯に参戦するには、そのあたりをしっかり練習する必要がある。日本はサッカー大国だが、そういった部分を改善していかなければ、大変残念だが、今のままで日本がW杯4強に入るのは難しいものがあると思う。とはいえ、わたしの見方が間違ってくれればいいのだが。どうか日本にも幸運があるようにと祈っている。


メツさんは懐が深い監督だ。日本がプレスに弱いことはホームでウズベキスタンと引き分けたときからわかっていたはず。いや、ジーコが指揮を執っているときから、日本は仕掛けてくる相手に弱かった。その結果がドイツでの1分2敗という結果だ。ドイツでの結果をポジティブにとらえるファンはほとんどいないだろう。

プレスに弱いという状況をあれから3年経っても解消できないでいる。問題は守備を固めた相手をこじあけるのではなく、プレスをかけられてもパニックを起こさないということにあるのだ。

昨日の試合で中澤が執拗にカタールがかけてくるプレスにパニックを起こしてバックパスをミスしたようなことがあれば、本戦では間違いなく失点につながってしまう。W杯日韓大会トルコ戦でプレスに怯えて中田浩二が必要のないバックパスで失点につながるCKを与えてしまったことを思い出す。

こういうことをちゃんと言える人間が日本サッカー協会にはいままでいなかった。敗軍の将が贈ってくれたプレゼントに耳を傾けることができないのなら、日本は岡田さんとともに心中ということになる。

寂しき凱旋試合 (1/2)
W杯アジア最終予選 日本代表 1-1 カタール代表
(スポーツナビ)

さらに客観的に日本を見つめていたのが、カタール代表を率いていたブルーノ・メツ監督である。イスラム教を信奉するフランス人指揮官は、今日の引き分けでW杯への夢を断たれたものの、将来性豊かな若いチームの健闘に大変満足した様子。その上で、日本の問題点について「日本はプレスをかけられたとき、そして相手に仕掛けられたときに対抗できない。テクニック的には問題ないが、ソリューション(問題解決)の部分に改善の余地がある」と、何とも耳の痛くなるような指摘をしている。


この言葉で耳が痛くなるなどととんでもない。メツ監督の両手を握って「よく言ってくれた。ありがとう」と頭を下げてお礼をいってもいいくらいだ。

岡田さんが今までなおざりにしてきたプレスに弱いという部分をこれだけ端的に表した言葉も珍しい。そして、一部の評論家は指摘してきたが、マスコミの前でどうどうとコメントしたことで、日本はこの弱点と否が応でも対応せねばならなくなった。これをありがたいと思わないのはバカのすることだ。日本代表神話などははじめからないのだ。

実は私は、この「世界ベスト4」に、これまでずっと懐疑的だったために、あえて言及を避けてきた。だが、予選突破を果たしてからは、メディアも、そして監督自身も、声高に「世界ベスト4」を連呼するようになり、さすがにこの問題に背を向け続けるわけにはいかなくなった。あらためて、過去5大会の「世界ベスト4」を確認してみたい。

2006年(ドイツ大会):イタリア、フランス、ドイツ、ポルトガル
2002年(日韓大会):ブラジル、ドイツ、トルコ、韓国
1998年(フランス大会):フランス、ブラジル、クロアチア、オランダ
1994年(米国大会):ブラジル、イタリア、スウェーデン、ブルガリア
1990年(イタリア大会):西ドイツ、アルゼンチン、イタリア、イングランド

こうして見ると「世界を驚かせた」チームは、意外と少なくないことに気付かされる。02年の韓国と94年のブルガリアは、それまで本大会では1勝も果たすことはできなかった。トルコも、今でこそ中堅以上と目される存在だが、02年大会は48年ぶりの本大会出場であり、まったくのダークホース。クロアチアにいたっては(旧ユーゴスラビア時代のメンバーが残っていたとはいえ)初出場であった。であるからして「世界ベスト4」は列強のみに許される特権ではないし、極論するなら、来年の日本が本大会で大化けして、この“ダークホース枠”に滑り込む可能性も「決してゼロではない」とも言えよう。

ただ、ここで留意すべきは、これらダークホースが大会前から「世界ベスト4」を目指していたわけではない、という事実である。ホスト国であった韓国でさえ、大会当初は「まずは1勝」「何とかベスト16」というのが当面の目標だったと記憶する。

つまりこういうことだ。確かに過去において、アウトサイダーが「結果として」世界を驚かせたことはあった。しかしながら「有言実行で」世界を驚かせようとする日本の場合、その根拠となるものが現時点ではまだまだ希薄であると言わざるを得ない。もちろん、大会が始まってから瞬間風速的にチームが勢いづくことは、十分に考えられる(02年の韓国とトルコがそうだった)。だが、今の段階から「神風」を期待するべきではない。

と同時に、ただやみくもに己がスタイルや思想のみを突き詰めることが、すなわち目標達成の早道ということにもならないのではないか。それに付け加えるなら、もし反対意見や外部からのアドバイスに耳を封じてしまったなら、遠からず限界が訪れることだろう。

岡田監督の「世界ベスト4」発言に対しては、正直なところ、まだまだ私は懐疑的だ。今日のような試合を見せられれば、なおさらである。それでも、否定も盲信もすることなく、できるだけ冷静に、このチームの試行錯誤を見守り続けることにしたい。


宇都宮徹壱さんが言いたいことはわかる。ただし、今更ベスト4発言に懐疑的だったといったとしても後出しじゃんけんという印象は否めない。サッカージャーナリストなら意見は忌憚なくいうべきだ。それが間違っていたら即座に謝罪し、撤回する。その覚悟も必要である。

ぼくはジーコはドイツで惨敗するとずっと言い続けてきたし、どんなに非難されても曲げなかった。その結果はご存知の通り。先見の明を誇りたいわけではない。文章を書く以上、非難されても持論は曲げることはあってはならない。曲げるならよほど確度の高い情報を手に入れたときだけだ。

そして、岡田さんでは南アフリカで同じように負けると考えている。まだ岡田さんは本気の列強とは一度も戦ったことがないのだ。南アフリカ以外はかならず列強が入るどのグループでも1勝はしなければならない。アジアは同居しない。アジアはアフリカと組むか、北中米と組むかによって違うが、ヨーロッパ2プラスアフリカ(あるいは北中米)という公算が大きい。

その中でどこに勝つというのだろう。ドローを見なければわからないにしても、これだけチームとして大きな弱点を抱えているのではベスト4など夢のまた夢だろう。