Japan:Okazaki 9
Uzbekistan 3.85 draw 3.30 Japan 1.82(bwin)
2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 9 Japan 1-1 Qatar @ Yokohama International Stadium
Japan:Own goal(Al-Binali) 2
Qatar:Yahaya 53(r)
Japan 1.30 draw 4.50 Qatar 9.00(bwin)
2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia 2-1 Japan @ Melbourne Cricket Ground
Australia:Cahill 59,76
Japan:Tulio Tanaka 40
Australia 2.00 draw 3.15 Japan 3.50(bwin)
W杯最終予選で露見した
岡田ジャパンの脆さ。(Number Web)
ワールドカップ・アジア最終予選の最後の3試合を前にして、日本が勝つのは当然として、それ以上に、どんな勝ち方をしてくれるのだろうと期待した人は多いだろう。
直前におこなわれたキリンカップのチリ戦とベルギー戦での勝利があまりにもあざやかだったからだ。
両試合とも、4対0という近年にない大勝だったばかりでなく、岡田監督は中村憲剛をいつものボランチではなくトップ下で使ったり、チリ戦の前半途中からはレッズの18歳の山田直輝を交代出場させたりした。そして、それらがことごとく当たったのである。
試合後、岡田監督は自信たっぷりに語った。
「2カ月ちょっと空いても、まったく違和感なくできている。チームとして変えない部分、ベースとなる部分がしっかりできていた。われわれのやろうとしていることが、選手たちの体にしみついている。誰が試合に出ても同じようにできるだろう」
つまり、チームは完成したといわんばかりだったのである。
岡田もマスコミも相手が2軍以下であることを隠し続けた。チリをW杯南米予選3位、ベルギーを北京五輪4位とあおり立てた。そして、圧勝すると日本は強いとばかりに騒いだ。相手の実力を検証することもなく。
サッカーに詳しくないファンは手もなく騙されただろう。彼らに入ってくる情報は勝ったという事実だけだったのだから。そして、岡田も日本のサッカーは完成の域に入っていると宣言してしまったのだ。
これで最終予選の最後の3試合に期待しなかったとしたら、その人は相当のヘソ曲がりということになろう。
ぼくは、いうまでもなく、そのヘソ曲がりだ。そのうえ、ベルギー戦の試合終了のホイッスル直後の日本代表選手たちのいかにも浮かない顔を見てしまったのだ。ビデオを録った人は、もう一度見なおしてみるといい。4対0で勝ったよろこびに浸って、笑っている選手は一人もいないから。
おそらく、彼らは肉体と肉体をぶつけ合って戦ってみて、ベルギー代表とは名ばかりで、じっさいは1軍半のチームだったことを知らされたのである。そんなチームに大勝したところで何の意味があろう。日本代表選手たちの浮かない顔はそういっていたのだ。
チリ戦も、きっと同じだったであろう。そもそも、ワールドカップ予選を戦っている最中に、どこの国がベストメンバーの代表を連れて地球の裏側までやってくるか。常識的に考えれば、誰にでも分かることだ。つまり、キリンカップで日本代表がよく見えたのは、相手が好きなようにさせてくれたからなのである。
ぼくもへそ曲がりである。過去の記事を読んでもらえればわかるが、日本は2軍以下の相手に勝ったにすぎない。世界では通用しないと書き続けている。ベスト4など無理だと。楽観論の根拠は薄弱だったし、チリとベルギーのメンバーを見れば代表キャップ0の選手が多くを占めていた。勝って当然の相手だった。
モチベーションも低く、そして運動量もなかった。あれなら日本の大学生とガチンコでぶつかったほうがまだましだった。そんなレベルだ。
はたして、最終予選の最後の3試合の結果はまことに無様なものだった。ウズベキスタンには何とか1対0で勝ってワールドカップ出場を決めたが、先制したあとは攻められっぱなしで同点にされなかったのが不思議なくらいだったし、カタールには先制後に同点にされ、オーストラリアには先制後に逆転された。
「われわれのやろうとしていることが、選手たちの体にしみついている。誰が試合に出ても同じようにできるだろう」
それがまったくできなかったのである。キリンカップの現実を無視したところから導き出された結論だったのだから当然のことだ。パスも通らず、出場停止や体調不良の選手の代わりに出た選手も、最後までチームにフィットしなかった。
なかでも、大型選手ぞろいのオーストラリア戦で、中澤の代わりに阿部勇樹をセンターバックで使ったのにはおどろいた。きっと、誰が試合に出ても同じようにできるということを証明したかったのだろうが、いかにも1人よがりの采配だった。
しかし、失望することはない。キリンカップの結果は親善試合においてよく見られるもので、そのあとの3試合の結果が真の実力だと分かったのである。そう思えば、「本大会でベスト4を目指す」という岡田監督のスローガンも、笑ってきき流すことができるだろう。
実力があれだったと思えば、笑って聞き流せるか。そんなわけはない。監督が岡田じゃなければベスト4は無理にしても、1勝、ベスト16の可能性はあるのだ。その戦績をむざむざ捨てるのか。
簡単に勝てるはずのウズベキスタン、カタールに苦しみ、リベンジを期したオーストラリア戦では返り討ちにあった。それでも岡田を支持するのか。
威勢のいいことを言って、負けると言い訳ばかりの指揮官をどう支持すればいいのか。希望もなにも見えない。本戦に出るのは当たり前になった。しかし、ブラッターは本戦の結果次第では大陸別出場枠の見直しを行うといっている。アジア枠は削られる可能性が高い。
そうなると日本は3位の座を争ってプレイオフに回るか、あるいは2位で敗退という可能性だってある。アジア枠は3の可能性も、2の可能性もあるのだから。4.5は明らかに多すぎる。
本当に日本のサッカーの未来を考えるなら、今すぐにでも岡田を更迭すべきだ。
2 件のコメント:
私もへそ曲がりです(笑)
キリンカップの結果&内容はアテにするのは危険だと思ってましたが・・・。
「笑って聞き流す」んじゃなくて、「アンタ何寝ぼけたこと言ってんだ」と突っ込んで欲しいところなのです。
大陸別出場枠の見直しの可能性が出てきましたね。
日本のせいでアジアの枠が減らされた、なんてことにならなければ良いのですが・・・。
>どらぐらさんへ
どらぐらさんもへそ曲がりですか。
やっぱり、あの結果を当てにするのは危険ですよね(笑)
たしかに、突っ込んでほしいところです。
アジアは今回ひとつもノックアウトラウンドに進めなければ、減らされる可能性は高いでしょうね。
日本はドイツでアジア最下位でしたし。
コメントを投稿