2009年6月15日月曜日

スカウティングもできない岡田に監督の資格はあるか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia vs. Japan @ Melbourne Cricket Ground 17th June 2009

Australia 2.00 draw 3.15 Japan 3.50(bwin)

岡田監督「豪州に勝てなければベスト4は無理だ」
日本代表 岡田武史監督インタビュー
(スポーツナビ)

――オーストラリアとの最終戦は、グループでの1位を目指すための試合になるのですか?

1、2位にもわたし自身はこだわっていません。とにかくオーストラリアには負けるのは嫌なんでね。勝つと自然に結果として1位になるのかなと。1位になるためではなく、われわれのやっているサッカーで、少なくともオーストラリアレベルには勝てるということを証明していかねばなりません。そうでないと、W杯でベスト4なんて無理なわけですからね。


オーストラリアに負けるようでは、W杯ベスト4などは無理。そのことは岡田さんもわかっているようだ。日本もオーストラリアも本戦出場が決まっているわけで、1位、2位は意味がない以上、ベストメンバーを組むかどうかは未定だが、少なくとも公式戦で勝つということがブレイクスルーになる可能性はあるだろう。

――オーストラリアを負かせるくらいでないと、ベスト4というものには手が届きません

だから、負かせなければならないし、敵地であろうが、できると思っていますしね。ただ、今のところ真正面からぶつかっていくつもりです。もし、ここで策を打って、そこそこいい試合をして勝っても何も見えない。真正面からぶつかって『何が足らない』『何ができるか』が見えてこないと意味がないわけですよ。この前のホームでやったオーストラリア戦でも、そうですけれど、僕は一切、策は打たないしパワープレーもしなかった。それは決めていたんです。だから見えてきたものがありましたしね。


岡田さんの中には兵は詭道なりという言葉はないらしい。

兵ハ詭道ナリ。
故ニ能ナルモコレニ不能ヲ示シ、用ナルモコレニ不要ヲ示シ、
近クモトコレニ遠キヲ示シ、遠クトモコレニ近キヲ示シ、
利ニシテコレヲ誘イ、
乱ニシテコレヲ取リ、
実ニシテコレヲ備エ、 
強ニシテコレヲ避ケ、
怒ニシテコレヲ撓シ、
卑ニシテコレヲ驕ラセ、
佚ニシテコレヲ労シ、
親ニシテコレヲ離ス。
ソノ無備ヲ攻メ、ソノ不意ニ出ヅ。
コレ兵家ノ勝ニシテ、先ニハ伝ウベカラザルナリ。


敵にチャンスだと思いこませて罠に誘い込み、混乱させて奪いとり、相手が充実していれば固く守りを固め、強いところは避けて、相手を起こさせて乱し、卑屈に見せて相手を驕らせ、相手が休養十分なら疲れさせ、連携がとれているならこれを分断する。相手の弱いところを攻め、不意をつく。

こういうサッカーをやったとして、卑怯だと思われるだろうか。日本人と欧米では体格に大きな違いがある。体格で劣る部分は頭を使って勝つ。それが日本らしいサッカーではないか。オシムは考えろと言った。それはより早く判断を下し、動くことができれば、列強にも対抗しうるということではなかったか。

アルゼンチンだってマリーシアを使って勝つのだ。日本がそうしたって誰にも責められまい。

正々堂々じゃなければ、勝利と認めないというのなら、それはサッカーではない。

――ホームのオーストラリア戦では相手が引き分け狙いで思い切り守備的でした。あれだけ守られると、FWにこじ開ける力はありませんね

僕は、そういう見方はしていないんですよ。逆に言うとオーストラリアがアジアであれだけボールを相手にキープされたことは初めてですよ。僕は「こういう相手にもあれだけ回すことができるんだ」と思った。それに、あれだけ守られると、世界中、どのチームも、簡単には点は取れません(笑)。でも引き分けに満足してはいけない。

何が勝つために必要なものだったのか。1つ見えたポイントは、ゴール前に入っていかなきゃいけないということです。「中盤で回すのに人数をかけているのでゴール前に入れません」では、彼らに勝てませんよ。彼らは、中盤で日本みたいにボールを回すならば、きっとゴール前には入れないでしょう。でも、われわれは回したところからまた入っていく、だから勝てるんです。「前線でプレッシャーをかけているからゴール前にいけません」。それじゃあ勝てないんです。前線の選手も守備に参加し、なおかつ、ゴール前でシュートを打てなきゃダメなんです。そういうことが徐々に見えてきているので、僕は、あのオーストラリア戦をネガティブにとらえていないんです。


さすがに岡田さんだ。このコメントだけで解任に値する。

オーストラリアはポゼッションを目指したわけではない。日本にポゼッションを渡してもドローという目標が達成できると踏んだからボールを渡したのだ。

その証拠に日本はボールを回すことだけに満足し、ゴールに向かっていく姿勢はほとんど見せなかった。

そして、あのときのオーストラリアはヨーロッパのシーズンの真っ最中で、長距離の移動があり、時差ボケでへろへろだった。その相手に1点もとることができなかったのだ。

今回はシーズンも終わり、オーストラリアで2戦目。休養も十分。相手に利がある。

日本で戦ったオーストラリアよりもはるかにコンディションはいいのだ。同じことが通じると思っているのなら、岡田さんはバカとしか言いようがない。

全体が見えず、相手もわかっていない指揮官に率いられた兵は全滅するしかない。こういう無能な指揮官に率いられて皇国万歳と特攻するのが、岡田さんのサッカーなのか。

インタビューは全文が掲載されているわけではないが、本戦に向けて不安ばかりが沸き上がってくる。

0 件のコメント: