2008年7月31日木曜日

日本代表候補、大学生3軍に苦戦!!

日本代表候補 2-0(1-0、0-0、1-0) 流通経済大学 *20分×3
日本代表候補:大黒,金崎

日本代表候補、流通経済大学と練習試合を実施し、3日間の合宿を締めくくる(08.07.30)(日本サッカー協会)

【岡田 武史 日本代表監督コメント】
「今日はいままで来ていない選手を中心に、その選手が一番やりやすいポジションで使ったが、いろいろな見極めができたかと思う。みんな自分の特徴を出してくれたので「この選手はこういう動きが得意なんだ」といったことが良くわかった。大黒もボールから逃げて受ける動きというのがやはり上手いなと改めて認識した。外から見ているのと、短い時間でも(代表に呼んで)やってみるとでは違う選手も何人かいた。中田浩二に関しては経験も実績もある。まだ怪我が治ってそんなにやってないのでコンディションはきつそうだったが、プレーは計算できる選手だと思っている。ウルグアイ戦に関しては、ほとんどがここに来たメンバー中心でやっていこうと思う。その後のバーレーン戦に勝つことを目標にやっているが、3次予選のおかげでベースができたので、短い時間でチームを作り上げられるんじゃないかと思っている」


日本サッカー協会発表の記事。日本代表候補の勝利を淡々と伝え、岡田さんも全体の総括としていいキャンプができたというコメントを出している。

各選手たちのコメントも前向きで、順調にキャンプを終え、JFLに所属する流通経済大学に快勝して問題なしに見える。

しかし、流通経済大学は7月27日に横河武蔵野 FCたつのこフィールドで試合を行い、8月2日にはHonda都田サッカー場Honda FCと対戦する。日本代表候補とのゲームがどこで行われたかは書かれていないためにわからないが、タイトな日程をこなしたのだろうか。

岡田日本失態、大学生に辛勝/練習試合(日刊スポーツ)

どうやら試合は千葉県内で行われたらしい。流通経済大学は茨城県がホームだから、日本代表候補との試合のために遠征してきたことになる。

岡田監督の口から苦しい言い訳が漏れた。「結果はどうでもいい。負けなくて良かった」。直後に「課題は?」と尋ねられ、「言うわけないだろ」とムッとしたように返した。相手はJFLを戦う流通経大2軍の控えメンバーで編成された実質3軍。その相手に苦戦したふがいなさを、痛感していたはずだ。


JFLを戦っているのは2軍のメンバーだったのか。それなら大学サッカーを戦う1軍かというとそうでもなく、2軍のリザーブメンバーが相手。カテゴリでいうと2つ下のチームの控えに冷や汗をかかされたということになる。

攻めては大学生を崩せず、守っても高い位置からプレスをかけるどころか、球際で競り負け、DFラインが下がり、新顔中心の3本目は押し込まれ続けた。最初は細かく指示を出した岡田監督も、途中からは黙って展開を見詰めるだけ。前線で孤立したFW佐藤は「新顔も多かった。やりたいことが浸透していなかった」と指摘。初招集組のMF小川も「運動量が足りない」と反省した。


フォアチェックができていないということは、普段からクラブでやっていないということ。ヨーロッパの強豪なら代表でやることはその国のオーソドックスなサッカーで、選手の戦術理解が遅いということはありえない。いや、仮にあったとしてもそういう選手はすぐにクラブに返される。

そして、フォアチェックはひとりではできず、全体と連動しなければ味方がピンチになってしまう。それができないということはワールドレベルのサッカーができていないということ。大きな問題じゃないのか。

選手たちも日本サッカー協会のオフィシャルのコメントとは違うことを言っている。しかし、新顔が多かったから苦戦したでは済まない。普段はプロとしてやっているのだから、戦術を理解する頭は最低限持っているべきなのだが。

相手の中野監督からも「大学生があれだけペースを取っているんだから、監督の戦術どうこうより、選手が何も感じ取れていないのでは。代表が心配」と気遣われる始末だった。流通経大は27日にアルゼンチン五輪代表と対戦して0-5と大敗。中野監督は「アルゼンチン戦は何もできなかったが、(日本)代表にはプレスを掛ければボールを奪えた。選手も楽しそうだった」とまで言った。


大学生にここまで言われるとは。選手が何も感じとれていないというのは監督の指導が駄目なんじゃ。

練習で選手にやるべきサッカーを浸透させるのは監督の仕事。個人能力だけでやっているのなら、組織プレーというところから学習させなければならないわけで、そんなことでは3日では絶対に時間がたりない。

金崎ら新戦力がゴール…サッカー日本代表候補(ZAKZAK)

岡田監督は「選手たちはそれぞれの特長を出してくれた。いろんな見極めができた」と合宿を総括。8月20日に行うウルグアイとの強化試合は今合宿に招集したメンバーを中心に据える意向を示した。


オシムにはあれだけ厳しかったZAKZAKだが、岡田にはかなり優しい。彼らは野球防衛軍だから、日本代表が弱い方がいいと考えているのか。危機感を持って伝えている日刊スポーツとは正反対の記事。普段は辛口のはずなのだが。

岡ちゃん大変 大久保代役見つけられず(スポーツニッポン)

合宿の大きなテーマの1つが大久保の代役探しだった。最終予選初戦のバーレーン戦出場停止の大久保の穴を埋めるべく、練習試合では工藤、金崎、柏木と中盤の3選手をトップ下に置いた。金崎は3本目の18分にミドルシュートを決めたものの、周囲との連動という意味では3人とも決め手を欠いた。コンセプトを浸透させるには、あまりにも時間が短すぎた。


やはり、ひどい状態というのは本当のことらしい。スポーツ紙は大黒、金崎のゴールを賞賛する持ちあげ派と全体的に低調だったという批判派に分かれている。批判が出なければ、日本代表も変わっていかないわけで、こういう記事が日本サッカー協会の顔色を窺うことなく出てくるのはいいことだが。

こんな記事が出ても日本サッカー協会はこのまま岡田に任せていくのだろうか。

2008年7月30日水曜日

ラ・シニョーラ、TIM CUPは1勝1分と好調を保つ!!

TIM CUP Juventus 2-2(won on penalties 2-4) Milan @ Olimpico di Torino
Juventus:Trezeguet 7,Marchionni 10
Milan:Seedorf 8,42



Juventus (TIM CUP)
IaquintaTrezeguet
NedvedMarchionni
TiagoSissoko
MolinaroGrygera
MellbergChiellini
 Buffon 


Milan (TIM CUP)
 Paloschi 
KakàSeedorf
AmbrosiniBrocchi
Pirlo
JankulovskiZambrotta
KaladzeBonera
Kalac


TIM CUP Juventus 1-0 Internazionale Milano @ Olimpico di Torino
Juventus:Iaquinta 26



Juventus (TIM CUP)
Del PieroAmauri
Fausto RossiCamoranesi
EkdalSissoko
MolinaroZebina
LegrottaglieKnezevic
 Buffon 


Internazionale Milano (TIM CUP)
 Adriano 
ManciniBalotelli
CambiassoVieira
 Zanetti 
MaxwellMaicon
MaterazziBurdisso
 Júlio César 


TIM CUP Internazionale Milano 0-0(won on penalties 3-4) Milan @ Olimpico di Torino



Internazionale Milano (TIM CUP)
 Crespo 
ManciniFigo
MuntariDacourt
 Zanetti 
MaxwellMaicon
BurdissoCambiasso
 Toldo 


Milan (TIM CUP)
 Paloschi 
KakàSeedorf
AmbrosiniGattuso
Pirlo
FavalliOddo
DigãoŠimić
Abbiati


Il Tim resta tabù: i rigori sono rossoneri(Juventus Official Website)

Trofeo Tim, Milan di rigore
Inter in ritardo, la Juve c'è
(La Gazzetta dello Sport)

45分×3という変則ルールで行われたユベントス、インテル、ミランの3チームによるトライアングルマッチ。ペナルティシュートアウトの結果、優勝は存在してはならないクラブの手に渡ったが、ユベントスの仕上がりは上々。守備ユニットの整備をもう少し高めれば十分にヨーロッパで戦える戦力になる。インテル、ミランを相手に負けなかったというのは大きい。45分だけの試合とはいえ、常に先手を奪ったことも大きい。まあ、ホームというアドバンテージはあったのだけどね。

8月1日にはUEFA Champions League予備戦3回戦のドローが行われるけれども、それが楽しみになるくらいにね。ヨーロッパの舞台への復帰戦は簡単に勝たしてはもらえないだろうけれども、復活を目指して集中してほしいね。

2008年7月29日火曜日

International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Argentina 29th July 2008

International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Argentina @ National Olympic Stadium

入場前のアナウンスがプロレスみたい。これはテレビ朝日のアナウンサーなのか。

両国国旗、フェアプレー旗に続いて両国選手の入場。アルゼンチン国歌「Himno Nacional Argentino」、前田亘輝さんによる日本国歌「君が代」の独唱。

日本は青、白、青のファーストジャージ。

U-23 Japan (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Argentina)
 Toyoda 
 Taniguchi 
KagawaKeisuke Honda
Takuya HondaKajiyama
YasudaUchida
MorishigeMizumoto
 Nishikawa 


アルゼンチンはセレステ・イ・ブランコのファーストジャージ。

U-23 Argentina (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Argentina)
AgueroLavezzi
 Riquelme 
Di MariaGago
 Mascherano 
MonzonZabaleta
GarayPareja
 Ustari 

アルゼンチンのキックオフで前半開始。

5分、アルゼンチン。ゴール正面左遠目からのFK。リケルメがふわりと合わせてきたボールはワンバウンドでわずかにゴール右を抜けていく。

合わせてきたボールだったが誰にもあわず、直接狙った感じに。GK西川の反応が遅れて、そのまま入りそうになる

6分、アルゼンチン。中央を持ちあがったラベッシからリケルメ、ディ・マリアとつないで左サイドからクロス。アグエロはわずかに合わず。

細かなパスワークからリケルメが決定的なパスをディ・マリアに出してクロス。ゴール前を水平に横切ったボールは合わず。

8分、アルゼンチン。内田の突破をファールで止めたディ・マリアにイエローカード。

9分、日本。右サイド高い位置からのFK。本田圭佑が左足で真ん中に入れ、競ってこぼれたところを森重が右足で押し込もうとするがGKウスタリがセーブ。

本田圭佑のFK。森重と谷口が競って、こぼれたところを森重がアウトサイドで押し込もうとするが、GKウスタリに止められる。

21分、アルゼンチン。ガゴから前線のディ・マリアにパスが出るが内田がファールぎりぎりで止めて事なきをえる。

内田がうまく体を入れた。あそこでファールをとるジャッジもあるからね。気をつけなければ。それでも内田はいいディフェンス。

29分、アルゼンチン。左サイドエリア角付近からのFK。リケルメがファーサイドに飛びこんできたラベッシに合わせてくるがヘッドはわずかにあわず。

リケルメのキックは狙ったコースは絶妙だったが、わずかに高かった。

36分、アルゼンチン。内田の突破をファールで止めたマスチェラーノにイエローカード。

37分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。本田圭佑が左足で合わせてくるが谷口は触れず。ボールもわずかにゴール左に外れていく。

精度の高いキックがゴール前に。GKウスタリも出られず。谷口が詰めるが触れず。ボールはそのままゴール左に決まるかと思われたが、回転は真っ直ぐでゴール方向へは向かわなかった。

42分、アルゼンチン。ゴール正面右からのFK。リケルメがサバレタに預けたボールをゴール前にあげてくるがGK西川がパンチングでクリア。

リケルメは精度の高いFKを何種類も持っている。ゴール前にあげてくるだけでチャンスになるから不思議だ。

追加タイムは1分。

ゲームはこのまま前半終了。0-0で折り返し。

アルゼンチンのポゼッションが高かったとはいえ、日本にも決定的なチャンスはあった。守備の詰めも早い。ゲームとしては耐える日本というかたちではなく、おもしろい。

それにしても

40年ぶりのメダルへ!
優勝候補アルゼンチンと激突


というコピー。今、この試合にメダルがかかっているような感覚を持たせるものだね。そこまでして煽りたいのか、テレビ朝日。薄バカぶりが透けてみえるぞ。本当に。


日本のキックオフで後半開始。

48分、日本。左サイドで安田と本田圭佑のパス交換からスペースに抜けだした安田のクロス。谷口が飛びこむがジャストミートせず。

安田の突破からのクロスは一度跳ね返されたものの、拾って本田圭佑とのパス交換からスペースに抜けだしてのクロス。谷口はニアで飛びこむが枠には飛ばず。

49分、アルゼンチン。左サイドからアグエロがドリブル突破。クロスにディ・マリアがシュートを合わせるがDFがブロック。

左サイドからのアグエロのドリブル突破を日本は止められず。シュートコースを防ぎながら、ディ・マリアもケアしてディ・マリアのシュートをブロック。

52分、日本。安田のロングフィードを豊田が落とし、谷口がさらに香川に戻してのミドル。わずかにゴール左に外れる。

長いパスをきっちり高さで競り勝って落とし、谷口もフリーの香川へ柔らかくパス。香川のミドルは威力十分だったが、わずかにゴール左に外れた。

54分、日本。ガゴへのファールで本田圭佑にイエローカード。

56分、アルゼンチン。ゴール正面のFK。リケルメが右足で直接狙うが壁に当たってCKに。

日本はさらに2本のCKを凌ぎきる。

58分、日本。香川のドリブル突破から本田圭佑にスイッチしてのミドル。わずかにクロスバーに嫌われる。

日本のショートカウンター。日本は絶好機を迎えるが本田圭佑のシュートはクロスバーに嫌われた。

60分、日本。左サイド遠目からのFK。香川が入れたボールは谷口、本田圭佑と潰れ、梶山がボレーで狙うがブロックされる。

セットプレーで日本はチャンスを作っている。わずかな隙でもあればゴールが生まれそう。

63分、日本。右サイドから内田が突破してクロス。ニアに豊田が飛びこむがGKウスタリがセーブ。

右サイドは日本のストロングポイント。内田は突破でかなりチャンスを作っている。

64分、日本。豊田に代えて森本を投入。

国立は雷と豪雨。テレビの画面を通してもわかるほどの雨粒。

67分、日本。右サイド高い位置からのFK。本田圭佑が左足で入れたボールは跳ね返される。

本田圭佑のボールは精度は高かったがもっとゴール寄りでもよかった。跳ね返せるボールでは。

68分、アルゼンチン先制。カウンター。中盤でボールを持ったアグエロから前線のディ・マリアにパス。ディ・マリアが切り返して右足でゴール右隅に押し込んでゴール。0-1。

カウンターのボールを受けたアグエロがキープ。前線に走り込んだディ・マリアにパス。ディ・マリアはフェイントで切り返してコースをあけて、右足インサイドで押し込んでゴール。

71分、アルゼンチン。ラベッシのキープから左サイドのアグエロへ。アグエロがドリブルで切れ込みシュートを撃つがGK西川がキャッチ。

アグエロのドリブル突破は止められない。疲れてきたところにドリブルで勝負されると厳しい。

72分、アルゼンチン。ディ・マリアに代えてソサを投入。

76分、日本。本田圭佑に代えて岡崎、安田に代えて長友を投入。

78分、アルゼンチン。ラベッシに代えてアコスタを投入。

画面で選手が確認できないほど雨が強くなってきた。

83分に激しい雷雨のためにひとまず中断。リケルメが肩をすくめながらマッチコミッショナーと交渉している。やれるだろうって言っているのか、それとももうやめようと言っているのかは不明。

雷雨のため、試合はこのまま終了。電車も止まっているということからの配慮かもしれない。公式戦ではないからね。

ゲームは0-1でアルゼンチンの勝利。

惜敗ではあったけれども、決めなければならないところできちんと決めなかったことが響いたかたちになった。この部分はきちんと修正しておかなければならない。

2008年7月28日月曜日

ラ・シニョーラ、EURO 2008組復帰でドルトムントに快勝!!

Pre-season Match Dortmund 1-3 Juventus @ Signal Iduna Park
Dortmund:Kruska 78(r)
Juventus:Amauri 5,Iaquinta 51,75

スターターはこちら。おそらくは調子がよい11人で組んだもの。

Juventus (Pre-season Match Dortmund vs. Juventus)
TrezeguetAmauri
NedvedCamoranesi
ZanettiSissoko
MolinaroGrygera
ChielliniMellberg
 Buffon 


こちらは選手交代後タイムアップ時のラインナップ。2チームきっちり作れるということで、ヨーロッパで戦えることを証明した。

Juventus (Pre-season Match Dortmund vs. Juventus)
Del PieroIaquinta
Fausto RossiMarchionni
EkdalPoulsen
SalihamidzicZebina
KnezevicLegrottaglie
 Chimenti 


Dortmund, terra di conquista(Juventus Official Website)

Dortmund, è un'ottima Juve
Con Amauri e Iaquinta è 3-1
(La Gazzetta dello Sport)

ユベントスはドルトムントもアマウリとヤクインタのゴールで粉砕。アピール度の高いふたりの活躍で、遠征2戦目も勝利で飾った。



ブッフォンデルピエロ、カモラネージ、キエッリーニが全員揃って出場。動画を観る限りではユベントス伝統のショートカウンターがきっちり機能し、ドルトムント守備陣を切り裂いている。守りも安定しており、ペナルティによる失点だけ。このペナルティを簡単に与える癖はなんとかしてもらいたいものだが。

あれだけ縦に速い攻撃ができ、サイドアタックもきっちり対応できるとなるとコンディションはそうとうあがっていそうだ。存在してはならないクラブのオーナーが余計な法律を作ったのは心配だが、それそ除くとシーズンは楽しみではあるね。

2008年7月27日日曜日

ベルルスコーニは独裁者への道を歩くか

免責法の成立のニュースは世界中に配信された。日本語では免責法。英語ではnew immunity law。サーチエンジンにかけてみるだけでたくさん出てくる。

Berlusconi: "Lodo è per la libertà"
Veltroni: "Maggioranza autoritaria"
(La Repubblica)

イタリアで免責法成立 首相が“勝利宣言”(共同通信)

UPDATE 1-Berlusconi "freed" by Italy's new immunity law(Reuters)

こんな法律が成立するのは独裁国家とイタリアだけ。日本で言えば福田総理が総理大臣は在職中にどんな罪を犯しても逮捕もされないし、裁判に掛けられることもないという特権法を通してしまうようなもの。

こんな法律が通ってしまえば、大統領、首相、上院下院議長はよほど高潔でなければ、本当にやりたい放題になってしまう。

そして、この法律を通したのが汚職スキャンダルにまみれたベルルスコーニなのだ。彼はやろうと思えば、イタリアの国家予算を使って自分の会社のメディアセットミランに資金投入しても罪に問われないのだ。あるいはCalciopoliを再び起こしても、ミランだけは罪に問われない。ベルルスコーニの在職中は。

こんな法律を通してしまうというイタリアの国会には本当に呆れてしまう。

カルチョで世界のサッカーファンからの信用を失い、ナポリのゴミ問題で政治の遅れを指摘されて、イタリアはちょっと崖っぷちではあったのだけど、その上にこんな法律とは。

昨日一緒に飲んだイングランド人もアメリカ人もイタリアはおかしいとさかんに言っていた。

Italian govt faces uproar over migrant emergency(Reuters)

一応、反対運動が出てはいるのだが。これで違憲となっても復活できるのがイタリアの不思議なところ。

喉もと過ぎれば熱さ忘れるということを地でいっているのではないか。

ちゃんとした反省をきちんとやっていればこんなことにはならないはず。もう腐敗したクラブはカルチョから追放され、そして政権も清廉になっている。

だが、カルチョは相変わらず不正がまかり通り、八百長問題があり、そしてベルルスコーニは汚職疑惑にまみれている。スタジアム問題もサポーターの安全の問題ももう忘れられている。

いったいどうなっているのだ。イタリア人気質を考えればわかるのだけど、それでも政治にかかわっている人間はちゃんと筋を通してほしいものだ。

これをみて、福田総理がイタリアではこういう素晴らしい法律ができた。日本でも遠そうとか考えないように祈るしかない。

なんだ、この特権階級を守るへんてこ法律は。

2008年7月26日土曜日

Serie A、第1節でユベントスはフィオレンティーナと激突!!

Serie Aの08/09シーズンの日程が発表された。今季から前年度順位によるシード制が廃止されたため、早い節から強豪がぶつかるという興味深い日程に。ユベントスはいきなり第1節でフィオレンティーナと激突。お互いにチャンピオンズリーグ予備戦3回戦を抱えているだけに仕上がりの早いクラブ同士の面白い試合となりそう。ユベンティーノとしてはもう少し楽な相手がよかったけれども、早く当たっても遅く当たっても同じだしね。フィオレンティーナを叩いて好スタートを切っておきたい。

Calendario Serie A TIM 2008 - 2009(Lega Nazionale Professionisti)

こちらはオフィシャルサイトで発表されている全日程。ただ日程が書かれているだけなのだけどね。

Ecco il calendario di serie A
E' subito Fiorentina-Juve
(La Gazzetta dello Sport)

Atalanta-Siena
Cagliari-Lazio
Catania-Genoa
Chievo-Reggina
Fiorentina-Juventus
Milan-Bologna
Roma-Napoli
Sampdoria-Inter
Torino-Lecce
Udinese-Palermo


こちらは8月30日、8月31日に行われる第1節の組み合わせ。フィオレンティーナ×ユベントスの激突が一番のビッグマッチだが、ローマ×ナポリ、ウディネーゼ×パレルモ、サンプドリア×インテルという昨シーズン上位を賑わしたクラブ同士の対決があって面白い。

DERBY E BIG MATCH - Per quanto riguarda i derby, questo il programma dell'andata: Milan-Inter alla 5ª giornata (28 settembre), Juventus-Torino all'8ª (26 ottobre), Roma-Lazio alla 12ª (18 novembre), Sampdoria-Genoa alla 15ª (7 dicembre). La sfida tra i campioni d'Italia dell'Inter e la Roma è prevista al 7° turno (19 ottobre), nerazzurri a Firenze due turni più tardi (29 ottobre) . Juve-Roma alla 10ª giornata (2 novembre), Inter-Juve alla 13ª (23 novembre), Juve-Milan alla 16ª (14 dicembre), Roma-Milan alla 18ª (11 gennaio). Il campionato comincerà con l'anticipo delle 18 di sabato 30 agosto e finirà il 31 maggio. Tre i turni infrasettimanali.


その他、ミラノダービーがいきなり第5節、インテル×ローマが第7節、ユベントス×ローマが第10節と早い時期に組まれている。強豪同士が星を潰し合うようになるといつになく混戦模様のカンピオナートになりそうだ。

2008年7月25日金曜日

U-23 オーストラリア戦後、反町監督インタビュー!!

U-23 日本代表U-23 オーストラリア代表に2-1と逆転勝ちしたゲーム後、反町監督と選手たちにインタビューが行われた。ここで反町さんの考えるサイドアタック、選手が認識するサイドアタックがはっきりしたので書いておきたい。

U-23オーストラリア戦後 反町監督会見 (スポーツナビ)

――前半20分までリズムが良かったが、その後に少し押し込まれた。課題は?

 上から見ていて気付いた人がいると思いますが、向こうのダブルボランチがかなり低い位置でボールを展開していて、その2人に対してうちは李が1人で行くような形で手堅くやっていました。それが逆に後手を踏んでサイドチェンジされたり、サイドバックが持ち出して、そこから10番(トンプソン)が走って展開する形が多かった。前半の途中から、向こうに主導権を握られるところがありました。それで、はっきりさせて細貝を前の方で行かせました。それによってサイドのMFは左右の守備が少なくなる。体力を消耗しないようにと考えてやりました。劇的な変化はなかったけれど、うちの中盤の両サイドが攻撃にエネルギーを使えるようになったのではないかと感じています。



中盤の両サイドという言い方をしている。本田圭佑と香川のことなのだが、ふたりはワイドではなく、中央に寄った形で構えていたように思う。その外側を内田と長友が走るかたち。二段構えのサイドアタックとも言えるが内田は中に切れ込む癖が強いために本田圭佑は内田とクロスするように外に開かなければならなかったはず。しかし、パサーとして彼が君臨したためにサイド攻撃はうまくいっているようで実は内田や長友の能力頼みということになってしまっていた。そのあたりに突っ込みがなかったのは残念。

オーストラリアは3-3-3-1に構えているように見えたのだが、ふたりの守備的MFで挟んでいるように反町さんは感じたのだろうか。視点の違いかもしれない。

――逆転勝ちは初めてでは? 五輪が近づく中で「勝ちきれない試合」という言葉を使っていたが、勝ち越した意味は大きいのでは

 逆転できたことは非常に良かった。チームに勢いが出るし、今後のわれわれの活動にとっても非常に(大きいと)手ごたえを感じています。記憶の中で(逆転勝ちは)ないかもしれませんが、できれば先制して2~3点取る展開が望ましい。というのは今日はホームだし、こちらの方が暑さにも慣れているので、足が止まるのが早かったのはオーストラリア。交代枠が今日は6人でしたが、(五輪本番で)3人になると、もっとシビアな勝負になる。今日も後半勝負かなとにらんでいて、梶山を後半から出して相手を動かそうという目論見(もくろみ)がありました。うちの両サイドの運動量が落ちなかったし、真ん中のリズムというよりもサイドのリズムが今日は良かったと思います。


ここでいう両サイドというのは本田圭佑、内田、香川、長友のことを指しているのか、それとも内田、長友のことだけなのかはわからない。ただ本田圭佑の代わりに入ったのは岡崎で彼も中寄りでプレーすることが多く、それなら両サイドはライトバック、レフトバックのことなのだろうなと考えざるをえない。ボックス型の4-4-2と変わらないわけで、この戦術の説明ははっきりとなされなかった。

U-23オーストラリア戦後 サッカー五輪代表コメント(スポーツナビ)

■本田圭佑(VVV/オランダ)

(長友)佑都をもう少し使ってあげられたらよかった。そこが今日の反省点。見てはいたんだけれど、ほかにいいパスコースがあって出せなかった。みんな動き出しが早かったのか、今日はパスコースがたくさんあった。ギリギリのところよりも、確実につなげるところで崩したいという心理が働いた。

本田圭佑のコメントからはサイドを使うというのは両サイドのフルバックを使うということのようだ。少なくとも自分はパサーであり、アタッカーでないことは自覚している。

■内田篤人(
鹿島アントラーズ

(A代表に招集されていて)このチームに長くいなかったので、やれることは(全部)やろうと思った。途中で交代するのかなと思っていたけれど、(後半も決勝)点が入るまでは攻めようと思っていた。今日はお客さんが結構入ってくれて、後押しもあって良かった。リズムを(相手より)先につかみたかったので、仕掛けていった。コンディションは鹿島でも試合に出させてもらっているので、こっち(代表)に来てできないというのは言い訳にならない。

内田も積極的に仕掛けるという言葉通り、右サイドからのアタックに貢献している。ここから日本のサイドはフルバックのアタックということがわかる。

李忠成柏レイソル

(前半、森本との2トップは縦の関係だったが?)僕が1個下のポジションで1トップのような形。ただ、今日はボランチからのパスも縦じゃなくて横だったし、サイドからの攻撃で点を取れたことが良かった。これからが楽しみ。(29日に対戦する)アルゼンチンは一番強いと思うので、世界での(日本の)立ち位置が分かると思う。

同点ゴールは内田のクロスから。逆転ゴールは安田のスペースへの飛び出しから、谷口に戻してのクロス。確かにサイドに開いてチャンスを多く作ったが中盤の選手で香川以外でサイドにワイドに開く選手は少なかった。サイドアタック=両サイドのフルバックの上がりではないことは世界の常識なのだが。

■吉田麻也(
名古屋グランパス

(失点シーンのミスについて)アルゼンチン戦も含めて、北京五輪でああいうプレーをしたら命取りになる。深く受け止めて、反省してやっていきたい。ミスをして慌ててしまい、ボールホルダーに(水本と)2人ともが行ってしまった。冷静さを欠いてまずかった。ミスの後の気持ちや姿勢の切り替えは、監督から普段も言われているし、吹っ切れて集中してプレーできたと思う。後半もリスクマネジメントをしっかりやろうと話してやっていたが、ミズ(水本)君がプレスに行った時にほかのメンバーが下がり過ぎたところがあるので修正したい。


失点の場面でのミスについてきちんとわかっているならかまわない。集中していればそんなにミスは起こらないし、起こってしまうときはどうしても起こってしまう。それを意識していれば大丈夫とは思う。

翼が生えた五輪代表 取り戻した自信
U-23日本 2-1 U-23オーストラリア
(スポーツナビ)

 特に右サイドバックで先発出場した内田の存在は際立っていた。試合の序盤、大きく両手を挙げてパスを要求したが、ボールはなかなか来なかった。すかさず中盤の選手を呼び、相手ディフェンスの裏を狙い過ぎずにパスをつなごうと話し掛けた。性格上、大きな口はたたかないという内田は、少し言いづらそうではあったが「相手からのプレッシャーはかかっていなかった」と理由を挙げた。ハッキリ言えば、余裕だった。相手同サイドとの駆け引きで先手を奪い、オーバーラップや1対1でのフェイント突破を積極的に仕掛けた。日本の蒸し暑い気候に苦しんだ相手をあっけなく手玉に取る姿は圧巻。頼もしい限りだ。左サイドバックの長友は、内田の積極的な攻め上がりを見て、攻撃参加を自重した面もあったようだが、今後コミュニケーションを深めていくことで両翼のバランスは良化するに違いない。


翼というとサッカー用語ではサイドアタックを指す。その意味で中盤のサイドと両サイドのフルバックを使う2枚でサイドを崩すというやり方が世界のスタンダードになっているのだが、まだサッカー解説者でもサイドアタックの本質をきちんとわかっていない人が多いようだ。フルバックだけのアタックなら1枚だけの薄いものになり、相手のサイドアタックにうまく対応できない。ということがわかっているのだろうか。

メディアだけではなく、ライターもこれではサッカー文化の質が上がっていかないわけだ。

2008年7月24日木曜日

International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia 24th July 2008

International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia @ Home's Stadium Kobe

両国国旗、フェアプレー旗に続いて両国選手の入場。オーストラリア国歌「Advance Australia Fair」、佐藤竹善さんによる日本国歌「君が代」の独唱。

始まったらオーストラリア国歌の途中。なんという手際の悪さ。TBSは相変わらず。技術があって良心もある人は外に出ていったのだろうか。


U-23 Japan (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia)
 Morimoto 
 Lee 
Keisuke HondaKagawa
Takuya HondaHosogai
NagatomoUchida
MizumotoYoshida
 Yamamoto 


U-23 Australia (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia)
Rukavytsya
SarkiesCeleski
Thompson
Topor-StanleyMusialik
Milligan
SpiranovicMcClenahan
North
Federici



オーストラリアのキックオフで前半開始。

5分、日本。香川のCK。クリアされてこぼれたところを水本が思いきってミドルを撃つが枠を捉えられず。

香川が入れたボールは簡単にクリアされたが、こぼれ球を水本が思いきってシュート。

6分、オーストラリア。ゴール正面左。やや遠目からのFK。サーキーズがふわりと浮かしてミリガンが飛びこむがゴールラインを割る。


打点の高さを生かして空中戦を挑んでくるが、日本が体を張って守りきる。

12分、オーストラリア。香川をファールで止めたミリガンにイエローカード。

16分、日本。ミリガンへのファールで本田圭佑にイエローカード。

18分、日本。本田拓也のボールカットから森本が思いきったシュート。GKフェデリチが弾いてオーストラリアがクリア。

ドリブル突破でもう少し前に行けたはずだが、ミドル。威力はあったがGKフェデリチが好セーブ。

19分、日本。ゴール正面右からのFK。本田圭佑が直接狙うが壁に当たってCKに。

テクニックで壁の間を通すボールだったが、威力はそれほどなし。

23分、オーストラリア。右サイドからトンプソンが切れ込んでクロスを送るが日本はクリア。

トンプソンのドリブル突破はフリー。日本はルカビチャへのマークでなんとかクリア。

34分、オーストラリア先制。吉田の水本へのトラップパスをルカビチャに奪われる。ルカビチャは水本につかれながらも上がってきたトンプソンにパスを出して、トンプソンが右足でGK山本を抜いてゴール。0-1。

吉田のイージーなミスを奪われての失点。こういうミスはいつまで経ってもなくならない。目の前に敵がいるのにどうしてプレゼントのようなパスができるのだろう。

35分、日本。香川のCK。ニアで吉田、ファーで細貝が飛びこむが細貝のヘッドはサイドネット。

のシュートから得たCK。香川の精度の高いキックからチャンスがあったがわずかに合わず。

40分、日本同点。左サイドからのスローイン。細貝、本田圭佑、細貝とつないで中に入れたパスは弾かれたが、こぼれ球を内田が拾って中に切れ込みながらパス。李がスルー、森本がヒールで流して飛びこんだ香川が右足で冷静に流しこんでゴール。1-1。


流れるようなパスワークでオーストラリアをゆさぶって香川がフリーになった。森本、李にはしっかりマークがついているだけに2列目からの飛び出しは効果的。きれいに崩してのゴール。

45分、日本。右サイドの内田へのサイドチェンジ。内田が中に切り込んで中央の香川にパス。香川が左足でシュートを撃つがGKフェデリチの正面。

大きなサイドチェンジから内田のドリブル突破。内田からのパスを受けた香川がわずかにマークを外して撃つがGKフェデリチががっちりキャッチ。

追加タイムは1分。

細貝が負傷で倒れたままで、前半終了。1-1で折り返し。

45分、日本。李に代えて谷口を投入。

U-23 Japan (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia)
 Morimoto 
Keisuke HondaKagawa
TaniguchiHosogai
 Takuya Honda 
NagatomoUchida
MizumotoYoshida
 Yamamoto 


日本のキックオフで後半開始。

46分、オーストラリア。右サイドのセレスキーからムシャリクに戻してのクロス。ルカビチャが落としたボールをサーキーズがシュートで合わせるがGK山本の正面。

右サイドは完全にフリー。誰もアタックに行かないなかでクロスをあげられるという危険な状態でこぼれ球はサーキーズに渡るがGK山本の正面だった。

47分、日本。右サイドの内田の突破からのクロスに谷口が飛びこむがポストに嫌われる。

内田の低いクロスに谷口が飛びこむがわずかにクロスに嫌われる。

51分、日本。香川のパスを前線で受けた本田圭佑が左足でシュートを撃つが枠には飛ばず。

オーストラリアの守備ラインのギャップをついて本田圭佑が飛び出したところに香川のパス。詰めてくるDFがカバーに入る前にシュートを撃つがジャストミートせず。

52分、日本。細貝に代えて梶山を投入。

細貝を下げて完全に4-1-4-1に。

58分、オーストラリア。ゴール正面左からのFK。サーキーズが直接狙うが枠の上。

サーキーズのキックはオーストラリアの選手に当たったということでゴールキックの判定。

61分、オーストラリア。サーキーズに代えてトロイージを投入。

63分、日本。森本に代えて豊田を投入。

67分、オーストラリア。ムシャリクに代えてキルケニーを投入。

68分、日本。本田圭佑とのコンビで右サイドを崩し、本田圭佑のクロスが跳ね返されたところを内田がミドル。わずかにゴール右に外れる。

きっちりコースを狙ったシュート。わずかに外れたがバーレーン戦のぼよよんゴールよりは積極性がある。

71分、オーストラリア。ノースに代えてレイヤーを投入。

72分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。内田が蹴るが谷口はわずかに届かず。

キックの精度はちょっと低かった。谷口もうまく飛び出したが届かず。

72分、日本。本田圭佑に代えて岡崎を投入。

日本は前線にサイド適正がある選手を何人も入れているけれども結局は真ん中に固まって、サイドアタックは内田と長友頼み。もっと前線とサイドのフルバックでコンビを組めば楽に崩せるのに。

79分、オーストラリア。セレスキーに代えてザドコビッチ、トンプソンに代えてブリッジを投入。

TBSはオーストラリアの選手交代をちゃんと見せない薄バカぶり。

81分、オーストラリア。右サイドからザドコビッチのクロスがゴール前に上がるが、吉田がなんとかクリア。

この時間帯オーストラリアのチャンスが続く。パワープレーで攻めてくるオーストラリアにセカンドボールがなかなか拾えない。

82分、日本。内田に代えて安田を投入。

安田が右に、長友が左に。

88分、日本勝ち越し。梶山、岡崎とつないで左サイドのスペースを引っ張った安田へ。安田は勝負せず、谷口に戻してのクロスに岡崎が精一杯体を伸ばしてヘッド。GKフェデリチが見送ったボールはボールポストに当たって内側に入ってゴール。2-1。

諦めずに撃ったからこそ入ったゴール。ヘッドは転がりにも助けられてゴールマウスに吸いこまれた。

追加タイムは2分。

オーストラリアは空中戦のパワープレーを目指すが、日本は跳ね返す。

このままタイムアップ。日本が2-1で逆転勝利。

サイドアタックの連携を除けばパス回しでうまく崩せたゲームではあった。もう少しサイドアタックが効果的なら言うことはないのだけれどね。

ラ・シニョーラ、ブッフォン復帰を白星で飾る!!

Pre-season Match Brondby 1-2 Juventus @ Brondby Stadium
Brondby:Farnerud 57(r)
Juventus:Amauri 36,Iaquinta 43

Juventus (Brondby-Juventus)
Amauri Iaquinta
NedvědSalihamidzic
EkdalZanetti
MolinaroZebina
MellbergLegrottaglie
 Buffon 


Amauri e Iaquinta in gol
Buona Juve in Danimarca
(La Gazzetta dello Sport)



ユベントスデンマークの強豪ブレンビーの本拠地に乗りこんでのプレシーズンマッチ。

La Gazzetta dello Sportの記事によるとそれほどいい出来ではなかったようだ。連携が駄目だったという。

シソコもセコンダテンポから試されているのだが、いつものユーベではなかった。チャンピオンズリーグの予備戦3回戦の日程が近づいてきているというのに。

新加入の選手もおり、きちんと試合で使っておかなければならないのにポウルセンはまだ使われず、マルキジオ、ジョビンコも実力はわかっているとはいえ、試されることもなく。

そんななかで、ブッフォンのバックアッパーとしてキメンティが戻ってきたのかということがgood newsだったり。ウディネーゼで出番も結構あったと思ったのだけど。結局ローンで帰ってきたのだね。

エクダルがセントラルMFとして信頼を勝ち取りつつあるのはいいことなのだろうけれども。これが仕上がりの差だったりすると嫌ではあるね。

とにかく12月1日のドローでどこと当たるか。ここまでにどこまで仕上げられるかというところに第一関門があるのだろうね。

2008年7月23日水曜日

W杯アジア最終予選に向けて!! 日本代表候補トレーニングキャンプメンバー発表!!

日本サッカー協会W杯南アフリカ大会アジア最終予選に向けた日本代表候補トレーニングキャンプメンバー24人が発表された。

日本代表候補トレーニングキャンプメンバー[7/28~30](08.07.23)(日本サッカー協会)

■GK:
川口 能活 KAWAGUCHI Yoshikatsu 1975.08.15 180cm/77kg ジュビロ磐田

楢崎 正剛 NARAZAKI Seigo 1976.04.15 187cm/80kg 名古屋グランパス

川島 永嗣 KAWASHIMA Eiji 1983.03.20 185cm/80kg 川崎フロンターレ

■DF:
中澤 佑二 NAKAZAWA Yuji 1978.02.25 187cm/78kg
横浜F・マリノス

中田 浩二 NAKATA Koji 1979.07.09 182cm/74kg 鹿島アントラーズ

高木 和道 TAKAGI Kazumichi 1980.11.21 188cm/75kg
清水エスパルス

田中 マルクス闘莉王 TANAKA Marcus Tulio 1981.04.24 185cm/82kg
浦和レッズ

駒野 友一 KOMANO Yuichi 1981.07.25 172cm/76kg
ジュビロ磐田

阿部 勇樹 ABE Yuki 1981.09.06 177cm/77kg
浦和レッズ

■MF:
村井 慎二 MURAI Shinji 1979.12.01 175cm/70kg ジュビロ磐田

中村 憲剛 NAKAMURA Kengo 1980.10.31 175cm/67kg
川崎フロンターレ

鈴木 啓太 SUZUKI Keita 1981.07.08 177cm/67kg 浦和レッズ

山瀬 功治 YAMASE Koji 1981.09.22 173cm/70kg 横浜F・マリノス

青木 剛 AOKI Takeshi 1982.09.28 183cm/75kg
鹿島アントラーズ

今野 泰幸 KONNO Yasuyuki 1983.01.25 178cm/73kg
FC東京

小川 佳純 OGAWA Yoshizumi 1984.08.25 173cm/67kg
名古屋グランパス

工藤 浩平 KUDO Kohei 1984.08.28 166cm/63kg
ジェフユナイテッド千葉

柏木 陽介 KASHIWAGI Yosuke 1987.12.15 177cm/74kg サンフレッチェ広島

金崎 夢生 KANAZAKI Mu 1989.02.16 180cm/70kg
大分トリニータ

■FW:
玉田 圭司 TAMADA Keiji 1980.04.11 173cm/67kg 名古屋グランパス

大黒 将志 OGURO Masashi 1980.05.04 178cm/73kg 東京ヴェルディ

前田 遼一 MAEDA Ryoichi 1981.10.09 183cm/80kg
ジュビロ磐田

佐藤 寿人 SATO Hisato 1982.03.12 170cm/68kg サンフレッチェ広島

田中 達也 TANAKA Tatsuya 1982.11.27 167cm/63kg
浦和レッズ


とりあえずは来月20日に行われるウルグアイ戦に向けてということなのだろうが、これまでの招集と大きく変わったところがある。それはサイドができる選手を多く招集していること。小川、柏木、村井、金崎とサイドを主戦場にできる選手が中盤に多く揃った。

これまでなら遠藤が使えないなら小笠原というパスの散らし役の代役を立てる招集から、中村憲剛だけに限定し、サイドからアタックをかけるやり方に変えてきた。

これはEURO 2008を見に行った結果を日本代表に注入していくのか、それともファンからあがるサイドアタックの必要性を組み上げたものかはわからない。あいかわらず、岡田さんからのコメントはないからだ。

それでも補完性を考えたFWの招集やサイドの選手の招集というのは今までにはなかったことで、一定の評価はできる。

問題はプレーエリアをきちんと保つことができるように指示できるかどうか。それができなければクラブでいくらいいサッカーをしていても意味はない。

ということで期待はしているのだが、やっぱりアジア最終予選は不安なままではあるのだよね。

08.08.20 19:10キックオフ(予定) キリンチャレンジカップ2008 ~ ALL FOR 2010!~
日本代表 vs. ウルグアイ代表 @ 札幌ドーム

2008年7月22日火曜日

亜熱帯はサッカーに向かないのか

サッカーファンじゃなくても、日本に住んでいる人間なら誰でも日本の夏は高温多湿ということを体で知っている。経験者ならわかるとおり、中学、高校の部活あるいはもっと小さいときのスポーツスクールでも炎天下のグラウンドで練習というのはそうとうにきつかったはずだ。これはサッカースキルとか運動能力の差はなく、猛暑と高い湿度は遠慮なくスタミナを奪っていく。

多量の汗をかくことは、脱水症状へとつながり、サッカーのプレーが命につながる。

だからというわけではないが、日本のサッカーはそれほど運動量が多くはならない。地球温暖化の影響で夏の期間が非常に長くなり、その疲れもあって秋のサッカーも運動量は落ちたまま。ムービングサッカーは一時の流行で結局のところ、個人技頼みのカウンターに特化していく。

ヨーロッパのサッカーが面白いのはこれまで暑さとあまり関係なかったからということもあるのではないか。スペインイタリアでは暑いところもあるが、フランスドイツイングランドなどは夏でも滅多に30度を超えなかった。クーラーがある家はほとんどなく、高緯度とメキシコ湾流による暖かさの恩恵を受けて、サッカーに敵した環境を謳歌してきた。

事実、亜熱帯での開催となったW杯日韓大会ブラジルトルコ韓国という日本に比較的近い気候の国が勝ち残った。ドイツの勝ち残りはメンタルなのか、サッカーの質が高かったのか、それとも組み合わせに恵まれたのかははっきりとは言えないが、ヨーロッパ諸国がコンディションをあげられなかったのは事実。

あれだけヨーロッパが苦しむというのは日本の気候が実はサッカーに向いていないのではないか。ということさえ考えられる。オシム前監督の指揮で導入されたムービングサッカーも岡田の指揮でなし崩しになっている。

岡田ジャパンの憂鬱。(Number Web)

「人もボールも動くサッカー」

 オシム監督はそれを目指した。

 全員がパスを出しては動き、動いてはまたパスをもらうという、実現すればじつに美しいサッカーだ。しかし、無名のオシムの選手たちはいわれたとおりにパスを回し、走りもしたが、どうすれば相手の意表を突けるかというアイディアを持っていなかったために、いつも最後は疲れ果ててしまい、アジアチャンピオンにもなれなかった(ぼくはジーコの時代がなつかしい。ジーコは、無能だの無策だのとずいぶん批判されたが、ジーコの選手たちはいつもとんでもないアイディアで試合をひっくり返してアジアチャンピオンになったうえに、ともかくワールドカップまで行ったのである)。

 あるいは、昨年の11月に脳梗塞で倒れなければ、オシム監督の美しいサッカーは実現していたのかもしれない。しかし、いまとなっては完全に不可能となってしまった。結果として、オシム監督のやったことは、スターのいない代表チームをつくったことだけになってしまったのである。監督の言うことはよくきくが、自分では何もできないチームだ。こんなチームのサッカーが面白いはずはない。


海老沢泰久氏はアイディアがないということで説明している。

たしかにそれもあるだろうが、猛暑の中ではやろうとすることの半分もできない。フランスでさえノーゴールのままで韓国から撤退したのだ。彼らはスター選手を揃えていたが、暑さに慣れている国に対して動くことができず、アイディアも出なかった。

 そしてそのチームを岡田監督が引き継いだが、アジアの2次予選でのもたつきぶりがよく示しているように、ますます迷走しているように思われる。

 まず、岡田監督がどういうサッカーをしようとしているのかがよく分からない。

 「接近、展開、連続」

 これは監督就任の記者会見で語った言葉だが、もともとはラグビーの代表的指導者だった大西鐡之祐が編み出したラグビーの戦法についていった言葉で、岡田監督自身の言葉ではない。

 また、こうもいった。

 「世界をあっと驚かせるサッカーをする」

 これもジーコが代表監督になったときにいった言葉だ。ジーコがいったときにはみんなそれに夢を託してわくわくしたが、どんな言葉も二度目は色褪せる。

 つまり、われわれが岡田監督の口からきいたのはみんな第三者が語った言葉で、本人自身の言葉ではないのである。だから、われわれはその第三者たちが何をしようとしたのかは知っているが、岡田監督が何をしようとしているのかは知らないのである。これでは、そのサッカーに感情移入することも想像力をはたらかせることもできない。


ただ、岡田さんにアイディアがないということには賛同しよう。岡田さんは就任会見で、あるいはミックスゾーンで選手のように一瞬の判断を求められているわけではない。考える時間はたっぷりあったはず。にもかかわらず、第三者の言葉しか借りてこられないこの貧弱さでは勝てるものも勝てない。

亜熱帯では亜熱帯で行うサッカーがある。カリブの国は決して弱くはない。

だが、指揮官にアイディアがないのでは本当に意味がないのだ。

このことまで理解している指揮官がぜひともほしいものだが、どうだろうか。

2008年7月21日月曜日

アーセナルに何が起こっているのか!! ヤングガナーズ解体の危機!!

ベンゲルの求心力が落ちているのか。それともエミレーツスタジアムの新築問題で移籍資金や選手が満足する年俸が出せなくなっているのか。それとも若くて優秀な選手を揃えていることが災いとなったのか。降格したわけでもないのにアーセナルは草刈り場となりつつある。

Arsene Wenger faces fight to keep Arsenal duo William Gallas and Robin van Persie(Telegraph)

フラミニはフリートランスファーでミランに移籍、フレブは1500万ポンド(約32億円)でバルセロナに移籍、ジウベルト・シウバパナシナイコスに移籍。アーセナルは昨シーズンが終わってからレギュラークラス、準レギュラークラス3人を失った。

マルセイユからナスリを1400万ユーロ(約24億円)で獲得しているものの、ナスリだけでは3人の穴を埋めることはできない。特にセスク、フラミニで組んでいたセントラルMFのうち、汚れ役のフラミニとバックアッパーのジウベルト・シウバが抜けたことでこの部分の補強は絶対条件なのだが。

噂ではゼニトアルシャービンに1900万ポンド(約40億円)のオファーをかけて、2400万ポンド(約51億円)必要だと返答があったり、リーベルのファルカオに800万ポンド(約17億円)でオファーを出したりはしているようだが、この穴を埋める様子はない。ディアビやソングで埋める予定なのかもしれない。

逆にアシュリー・コールを手放した見返りのように獲得したギャラスにパリ・サンジェルマンから600万ポンド(約13億円)で狙われていたり、ファン・ペルシーにはユベントスから1500万ポンド(約32億円)のオファーが届いたり。バルセロナから執拗にアデバヨールを狙われたりと本当に草刈り場になりつつあるのはたしか。

移籍金で稼いでもその大部分がエミレーツスタジアムの建設費の返済に充てられるというのでは、ベンゲルも腕の振るいようがないだろう。若手を確実にカップ戦で育てているとはいえ、レギュラーを何人も抜かれて補強もままならず、優勝争いを命じられるというのでは愚痴も言いたくなるだろう。

アーセナルもクリーンなだけのクラブではないし、スペインの契約の空白の1年を利用してセスクを獲得したという例もあるのだけれどね。

今季、ちゃんとしたチームになるかどうかというのはベンゲルのモチベーションということになるのかもしれないね。

最後のターゲットはベンゲルになるのかもしれないけれど。

2008年7月20日日曜日

ラニエリ、トレゼゲの放出を否定!! アルミロン、チアゴ、ゼビナはショーケースに!!

MARCAトレゼゲバルセロナ移籍に気持ちが傾き、アンリと連絡を取り合っているという記事を載せて、バルセロナによるトレゼゲ強奪の記事を載せた。

Trezeguet espera al Barça(MARCA)

Ranieri perde la pazienza
"Ronnie? Parlerà il campo"
(La Gazzetta dello Sport)

これに対して、ラニエリはLa Gazzetta dello Sport紙上でアルミロン、チアゴ、ゼビナの放出の可能性は否定しなかったが、トレゼゲについてはユベントスの重要なストライカーであるとして放出を否定。

以前にトレゼゲがユーベでキャリアを終えたいとコメントしたことを裏付ける信頼ぶりを見せた。

トレゼゲはユベントスで唯一といっていい剛のタイプのストライカーでデルピエロ、ヤクインタ、アマウリとの補完性はかなり高い。ピアチェンツァ戦で確かに機能しなかったアマウリ、トレゼゲのコンビだが、それはまだコンディションが上がっていないこともあり、合流してからまだ時間が足りないというところもある。

イブラヒモビッチがいたときもレギュラーとして使われたトレゼゲが外れることは怪我とサスペンション以外ではまずない。新生ユベントスのエースとしてヨーロッパを席巻するためには絶対不可欠な存在でもある。

それに、バルセロナが狙っているのはエトーを放出してのアデバヨール獲得。セカンドプランというのはトレゼゲのプライドが許さないのではないか。それに、アンリですら控えが多かったバルセロナというチームに不信感もあるだろう。レギュラーになれる可能性も行ってみなければわからない。チャーミングなトレゼゲのお母さんもユベントスのユニフォームを着てよく踊っているし、トリノの街を離れることはないのではないか。



一方で、ラニエリはアルミロン、チアゴ、ゼビナの放出は否定しなかった。モナコアトレティコ・マドリーサンプドリアの名前が挙がっている。

ラニエリはさらに新しい補強もコメントしており、一時は撤退と報じられたスタンコビッチ、シャビ・アロンソの電撃獲得もあるのかもしれない。

ポウルセンの入団で中盤の守備は安定するもののダイナミズムな展開力には落ちる。ダービッツ、タッキナルディというコンビも展開力がそれほどあるわけではなかったのだが、豊富な運動量でボールを奪取、ショートカウンターに貢献した。

ショートカウンターに徹するならポウルセン、シソコでいいのではないか。展開力まで考えるとユーベのサッカーができなくなる可能性はある。魅せるサッカーという意味ではユーベはその路線を採ってこなかったのだから。

補強のポイントとしてはビリンデッリが退団、ゼビナが放出濃厚になってグリゲラ、サリハミジッチになるライトバックだろうか。メルベリができるからいいといえばいいのだが。

新チームとして確実にチームを作り上げているユーベ。完成形になるのはやはりカルチョメルカートの〆切直前なのだろうか。

2008年7月19日土曜日

U-23 日本代表、バックアップメンバーに4人

北京五輪に向けて、U-23 日本代表18名のバックアップメンバー4人が発表された。このメンバーは18人に怪我人など離脱者が出たときに補充できるメンバー。

【第29回オリンピック競技大会(2008/北京)サッカー男子】バックアップメンバーに関して(08.07.18)(日本サッカー協会)

【第29回オリンピック競技大会(2008/北京)サッカー男子 バックアップメンバー】

GK
林 彰洋 HAYASHI Akihiro
流通経済大学

DF
青山 直晃 AOYAMA Naoaki
清水エスパルス

MF
上田 康太 UEDA Kota
ジュビロ磐田

MF
梅崎 司 UMESAKI Tsukasa 浦和レッズ


U-23日本代表合宿及び親善試合には帯同しないが、いつでも追加補充できるメンバー。18人のメンバー発表のあとで、多くのファンから疑問が上がっていた青山直晃と梅崎司も選出された。もちろん、18人のメンバーに怪我人が出ることを望んでいるわけではないが、万が一というのがあるのがサッカー。反町さんのサッカーのファーストプランには入らなかったが、セカンドプランではサイドアタックを入れられる可能性もある。こういうことを考えられていただけでもまだましかもしれない。

どうせなら、最初からファーストプランということで本戦に臨んでほしかったのだけどね。

08.07.24 19:00 キックオフ(予定) U-23日本代表 対 U-23オーストラリア代表 @ ホームズスタジアム神戸


08.07.29 19:20 キックオフ(予定) U-23日本代表 対 U-23アルゼンチン代表 @ 国立競技場



残る強化試合はこの2試合。最強メンバーと反町さんが言った18名が活躍すればよし、何もできないようではセカンドプランに移行できる対策を考えなければならないね。

2008年7月18日金曜日

エトーはクルフチ移籍か? 年俸は40 millions euros(約68億円)!!



移籍問題がくすぶっていたバルセロナエトーL'equipeはウズベキスタンのクルフチへの移籍を報じた。

Foot - Transferts - Eto'o est en Ouzbékistan !(L'equipe)

Selon les informations de L'Equipe, le joueur aurait souhaité voir de ses propres yeux le contrat de 40 millions d'euros pour un an que lui proposerait le club de la capitale ouzbèke.


エトー、年俸68億円でクルフチに移籍!(サンケイスポーツ)

移籍金ならあり得る額だが、68億円は自身が受け取る純粋な給料。これまでサッカー界では、バルサの同僚だったブラジル代表FWロナウジーニョの900万ユーロ(約15億円)が最高とされていた。スポーツ界全体でもほとんど例のない記録になる。


クルフチはAFC Champions Leagueノックアウトラウンドにも進出している。勝ち上がれば、セミファイナルで鹿島、ファイナルで浦和またはG大阪と対戦する可能性がある。

ETO’O STILL THINKING….(Kuruvchi Official Website)

しかし、クルフチのオフィシャルはまだ確定ではないと、エトーとの会見をタシケントで開きながら、エトーが他のクラブからのオファーも考慮中だとコメントしたことで記者会見だけの模様をアップしている。

それにしても、4000万ユーロって普通の選手の移籍金よりはるかに高い。それが純粋な年俸。浦和の年収とほぼ変わらない金額がたったひとりの選手の給料に消えていくわけだ。

クルフチはいったい何で儲けているのだろう。代表はIsok Akbarovという名前だが、ネットで調べても情報が出てこない。地下資源で儲けた人なのだろうか。ありえないくらいの年俸でエトーを連れてきて、AFC Champions Leagueを制しても赤字。仮にFIFA Club World Cup 2008を制したとしても同じ。クラブの名声は上がるが、それだけなのだろうか。

エトーを高く売っても取り戻せない金額だとは思うのだけど。

スーパーな選手がひとりいてもサッカーは勝てるとは限らないけれども。浦和もポンテとワシントンでゴールを量産してきたからね。それに習ったのかもしれないね。