2009年6月13日土曜日

エスパニョールは中村俊輔獲得に前進!!

サッカーを知らない横浜Fマリノスの斎藤社長が、すべてをぶちこわしにしたと言っていい。クラブありきではなく、日産ありきなのだろう。中村俊輔を広告塔に使うというのは利益優先で、サッカー優先の考え方ではない。我利我利亡者ではサッカークラブの社長は務まらないということがわからなかったのだろう。

「エスパニョール俊輔」7・14誕生も…代理人13日スペイン入り(スポーツ報知)

俊輔の所属事務所「スポーツコンサルティング・ジャパン」の社長で代理人を務めるロベルト佃氏が、13日に極秘にバルセロナ入りする予定であることが発覚。かねてから正式オファーの届いているエスパニョールと本拠地でスピード交渉を持つ可能性が一気に高まった。

リーグ戦と代表の過密日程による満身創痍(そうい)で17日のオーストラリア戦の参加を免除された俊輔は、現在静養中。司令塔に対する年俸以外の部分で横浜Mが誠意を欠き、契約寸前で暗礁に乗り上げた去就問題は、これで一気に動き出した。

スペイン1部10位のエスパニョールの俊輔に対する評価は、いまだに絶大だ。先月、シーズンの大詰めにもかかわらず、ラモン・プラネス強化部長を日本に極秘派遣するなど誠意を示していた。税抜き2億円の複数年契約という最高の条件以外にも、俊輔サイドにポチェッティーノ監督が構想している4―4―2システムのトップ下に据える“俊輔シフト”を提案済みという。12日付スペイン地元紙スポルトも「エスパニョールが(俊輔の)唯一の目的地」と本格交渉再開を報じている。


スポーツコンサルティング・ジャパンの考え方はヨーロッパのサッカークラブに近い。突き詰めた契約を土壇場でひっくり返すような社長がいるクラブよりも、エスパニョールの誠意が魅力的に映ったに違いない。

そうでなくても、近年2シーズンのバロンドール受賞者が在籍するリーガ・エスパニョーラ。そして、エスパニョールの最大のライバルはチャンピオンズリーグ覇者のバルセロナ。仮にもうひとつ名前が挙がっているアトレティコ・マドリーに移籍が決まったとしても、ライバルチームはレアル・マドリー。中村にとってモチベーションがあがるシーズンになることは間違いないだろう。

Nakamura se acerca al Espanyol(Sport)

El Espanyol vuelve a estar muy cerca de fichar al japonés Shunsuke Nakamura para las dos próximas temporadas. El club blanquiazul ha agilizado las gestiones con los representantes el jugador tras conocer que se han roto las negociaciones con el Yokohama Marinos, club que le quería repatriar a su país.


Sportはエスパニョールは中村俊輔とサイン間近と報じ、横浜Fマリノスとは破談したとも伝えている。

木村監督激怒!俊輔“破談”クラブが悪い(デイリースポーツ)

関係者によると、横浜Mは年俸の面ですでに大きく妥協していた中村側に対し、それ以外の金銭面でも譲歩を要求。さらに中村俊の体調を無視したような早期デビュー交渉や、正式契約前の営業活動協力要請が、中村サイドの態度を硬化させた。

斎藤社長は「まだ交渉は継続中。今どういう状況にあるかは説明してある」と話したが、決定的だった7年ぶりの古巣復帰だが「8割方は厳しい」(横浜M関係者)のが現状。木村監督は「オレは(中村俊が)来てくれると信じてる。来たら来たで考えているし、来なくてもやるしかない。交渉の経緯は知らないけど、クラブのことも信じてる。でも来なかったら怒るよ」と最後まで怒りを隠さなかった。


誠意を欠いたという報道だったが、やぱり利益優先の考え方だった。これは地域の社交場であるべきサッカークラブという環境とは正反対の考え方だ。ファンのことをまったく考えていない。

日産はあくまで横浜Fマリノスをスポンサードする企業であり、クラブの選手を使って宣伝を行うのは本末転倒。こんなことをしていたのでは中村俊輔だけではなく、他の選手からの信頼も失うだけだ。

クラブありきという考え方が浸透していない日本と、選手を部下のように扱う斎藤社長。このディールがまとまらなかったときに感じるのは、日本のサッカー文化の成熟度が足りなかったということかもしれない。

2 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

選手(俊輔)へのリスペクトに欠けていたわけですね。
しかも社長が・・・。

グラもかつてはそんなところがありましたね。
フロントが呂比須、秋田、山口素に引退またはコーチ就任の打診して、
全てに拒否された苦い過去が。
呂比須は特に怒ってましたね・・・。
ま、今は久米GMがいるので安心ですが(笑)

社長を含むマリノスフロントに、かつてのグラを重ねて見てしまいました(苦笑)

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

名古屋も現役続行を望む選手に引退勧告をして、出て行かれていましたね。
山口素弘や秋田豊の経験はチームにいるだけで必要だったはずですし、藤田俊哉も若返り方針で退団。
ベテランを大事にしない流れがありましたね。

お家騒動といえば、名古屋というくらい暗黒の時代もあったわけで。

そういえば、名将のあとを継いだケイロスは失敗するという流れも名古屋からだったような。