2009年6月3日水曜日

日本のサッカーは本当に大丈夫なのか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Uzbekistan vs. Japan @ Pakhtakor Stadium 6th June 2009

Uzbekistan 3.50 draw 3.30 Japan 1.95(bwin)

岡田ジャパンに障壁…非公開練習できない(デイリースポーツ)

「練習場の状況?(スタッフから)聞いている。どうやら、クローズ(非公開)はできないんじゃないかということらしい」。練習場の周囲の環境を踏まえ、部外者の侵入は阻止できないとのことだった。直接勝負に結びつくとは限らないが、これまで当たり前のように非公開練習を行ってきた岡田監督にとっては、計画の練り直しも迫られかねない。

岡田監督にとって、非公開練習は切っても切り離せない。2月11日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦の前には、非難を浴びながらも非公開練習を連発。日本協会の犬飼会長から公開を要請されても譲らなかった。戦術面のチェックはもちろん、集中力を高めるためにも有効であるとして我流を貫き続け、世界最速がかかるW杯出場に王手をかけた。


メディアが岡田さんの非公開練習を記事にするのは、代表監督として説明責任をきちんと果たしていないことが原因だろう。今回は練習を隠すことができない、記事にする材料がたくさんあるという記者魂の燃え上がりならいいのだが、ただたんにネタを提供してもらえるというなら意味がない。

練習をみて、戦術を予想して、ウズベキスタン相手にどんな試合になるかを熱く書くなら、それは日本サッカーにとってプラスになる。しかし、セットプレーの練習に時間をとっていましたね。やはりセットプレーの出来が鍵を握りますかと聞くようでは記者として失格だ。

オシムは選手に考えることを要求したが、ファンは記者にも考えることを要求している。

世界最速などどうでもいいのだ。シード権がもらえるならともかく、最速になるのは日程の都合でしかない。そんなことに一喜一憂しても仕方がないのだ。

それをプレスリリースをもらってしか記事を書けない大本営発表のメディアでは、ありがたく記事にしている。日本サッカー協会や犬飼会長に対する批判もなく、岡田に対する批判もなく、メディアは第4の権力としての力を失っている。

非公開練習ができなければどんな不利があるのか。具体的に書いているメディアは皆無だ。

俊輔、絶望感与える!脅威はウズベク代表より客席(スポーツ報知)

2大会連続の世界一番乗りへ、俊輔が導く。6日のサッカーW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦に勝てば、10年南アフリカ大会出場が決まる日本代表は2日、成田空港を出発し、決戦の地・タシケントに到着。日本の命運を握るMF中村俊輔(30)=セルティック=は現地入り直前、熱狂的なパフタコール・スタジアムの醸し出すアウェー感を徹底警戒したが、圧倒的なボール支配率と先制点で相手に絶望感を与えることを宣言。敵地でも攻撃サッカーを貫き、4大会連続W杯出場を決めるつもりだ。

敵地決戦を制して、開催国を除く世界最速で南アへの切符を手に入れる―。俊輔の目には勝利の方程式が浮かんでいた。

「ウズベクの試合は何度もDVDで見た。(昨年9月のタシケントで)オーストラリアは前半先制したら、完全に自陣に引いて、守り切った。でも、内容はどうでもいい、とにかく勝てばというサッカーを日本は絶対にしない。敵地だから、守備的という考えもない。ホームと同じようにパスを回し切る。先制点を取ればスタンドは一瞬で静かになるはず。ボールを完全に支配し、日本には絶対にかなわないと思わせたい。絶望感のようなインパクトを与える。最終予選で敵地で勝つことは簡単ではないけれど、この展開が理想的だ」


日本代表はいつから攻撃的になったのだろう。アタックは中央突破のみ、サイドアタックは両サイドのフルバックからでそれほど重要なファクターではない。実際、サイドでの攻防では負けており、プレスからのショートカウンターも格下にしか通用せず、一発のスルーパスに命を懸けているような守備的なサッカーだ。

ヨーロッパで揉まれた中村俊輔でさえ、攻撃サッカーをパス回しと勘違いしている。パス回しは攻撃サッカーではなく、サイドアタックで決定機を何度作るかというところに攻撃サッカーの神髄があるのだが。

岡田さんのサッカーは4-2-4-0というべき、0トップサッカーだ。ローマの0トップとは意味が違う。FWがいないという意味の0トップ。岡崎が起用されるなら違った結果になるだろうが、今まで通りならパスを回すことにだけ快感を感じるただのサーカスサッカーになる。

それでは意味がない。絶望感を与えるなら、アタックでゴールを奪わなければならない。

そのことがわかっていないから、今でも本戦前に中村俊輔を外せたらサプライズとか言われるのだ。

岡田も駄目、プレイメイカーの中村俊輔も世界のサッカーを理解していないとなると、本戦での日本の成績は本当に心配になる。

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