あれは悲劇ではないし、当時世界チャンピオンだったフランスとの実力差を見せつけられ、世界との距離が測れたいい試合だった。あのマッチメイクのおかげで日本はホスト国として恥をかかずに済んだと言っていい。
なにより、日本がフランスに勝てると思っていたファンがたくさんいたことに驚かされる。
いまだにこの言葉を使うというのは記者もそう考えているからだろう。フランスにも勝てるはずと。
俊輔が代表にゲキ!強豪相手に痛い目みないと成長しない(スポーツ報知)
「自分は(02年夏)セリエAレッジーナに移籍した時、いきなりボロボロと(守備面など)課題が出てきた。セルティックでは欧州CL16強に2年連続で出たけど、16強で一番弱かったかもしれないチームがACミランやバルセロナと戦ったことで壁にぶち当たることができたし、世界との差を感じることができた。自分は海外でプレーしているから課題を感じることはできるけど、チームとして感じるには強敵と真剣勝負をするしかない」と力説。強敵とのマッチメークを熱望する俊輔は9月予定のオランダ遠征を心待ちにしている。セルティック同僚FWフェネホールオフヘセリンクと健闘を誓い合っている。
中村俊輔がレッジーナに移籍した当初、ポジションは左サイドのハーフだった。ライバルには中村が合流するまで10番をつけていたコッツァがおり、激しいポジション争いを繰り広げていた。
あの当時、中村は左サイドでボールを持ちながら戻す方向にばかり視線がいっていた。ライン際で突破もできず、左足も封じられて、孤立している中村をよく見たものだ。
コッツァのごりごりというフィジカル的な突破と、強引なクロスやシュートは中村にはないものだった。当時、中村は1トップ下からレジスタまで様々なポジションを試され、パスの精度は評価されたものの、ガラス細工とまで言われて、出番を減らしていった。
本人も認めているように優勝争いに絡まないレッジョでさえ、ポジションがなくなるということに相当な危機感を覚えたに違いない。彼の努力はコッツァからポジションを奪い、そしてセルティックへと羽ばたいた。チャンピオンズリーグで奥寺さんに続くゴールをあげたし、ノックアウトラウンドにも進出した。
ステップアップの可能性はまだ残っている。
Jリーグで安心していては、あるいはアジアでのらりくらりと勝っているだけでは意味がないということをよく知っているのだ。
こういうことは中村がいくら言っても、実際に体験しなければわからないだろう。その意味でヨーロッパ遠征は重要だ。妄想をかき立てている岡田の鼻もへし折ってくれるだろうから。
2 件のコメント:
久々に欧州遠征がありますね。
相手はオランダ。
W杯に出場が決まれば、このレベルの相手との対戦は十分考えられるだけに、
貴重な体験になることでしょう。
サンドニの悲劇。
確かそんな言葉もあったような(苦笑)
衝撃的な敗戦ではありましたが、仰るとおり「悲劇」ではないですよね・・・。
>どらぐらさん
オランダとの対戦は世界との距離を測る上で楽しみな一戦ですね。
ユーロではイタリア、フランスに圧勝したレベルでメンバーを揃えてほしいものです。
サンドニはフランスが本気で戦ってくれた試合でした。ハッサン二世カップやコンフェデレーションズカップ決勝の比ではないでしょうね。
あの痛みを忘れてしまうところに日本が強くなれない理由があると思います。
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