サッカー記者たちが全員バカとは思わない。冷静に見られる記者もたくさんいるだろう。現実に世界と日本の立ち位置を考えれば、日本が本当にベスト4に値するチームかどうか判断するのは難しくないはずだ。
しかし、こういう記事はW杯、五輪のたびに出てくる。そして惨敗の繰り返し。予選でも中堅国からの突きあげが激しくなっている。ロンドン五輪からはアジア枠さえなくなる。
そして日本代表は世界でも珍しいプレッシングに弱いチームなのだ。プレスをかけただけでパニックになって自滅する国も珍しい。
点が取れればいい!岡田監督、FK頼みOK(デイリースポーツ)
FKで、目標の“世界4強”に駆け上がる。W杯出場へ“王手”をかけた岡田監督が、セットプレー頼みの状況にOKを出した。「大事なのは、いかに攻めてFKをとるか。全体としてどんなサッカーをしているかが大事。満足している」。1-0で勝った3月28日のバーレーン戦の反省を中心にしたスタッフ会議後、報道陣から流れからの得点が少ないことを問われて反論した。
バーレーン戦は、中村俊のFKで競り勝った。もっとも、流れからの得点のなさ、決定力不足が課題として残った。岡田監督は「最終予選で、流れからぼこぼことゴールできるなんてあり得ない。韓国もオーストラリアも、(勝った1日の試合は)FKとかPK、セットプレーからでしょ?」と主張。口調は“これでいいのだ”と言わんばかりだった。
岡田ジャパンがW杯アジア予選11試合で奪った20点のうち、11点がPKを含めたセットプレー絡み。一般的に、セットプレーからの得点は4割と言われている。中村俊、遠藤ら左右の好キッカーをそろえており、結果的にストライカー不在を埋めている。
岡田監督はバーレーン戦後、「日本人はゴールを奪うタレントに欠けるかもしれないが、それは技術委員会が考えること。僕らは、“じゃあどうする?”というところから始まっている」と語ったように、まずは持ち合わせている武器を磨く。点取り屋がいないなら、セットプレーで世界を驚かせばいい。
セットプレーばかりでW杯ベスト4?
世界をなめていないだろうか。日本は世界に出ていけば決して強者ではない。ブックメイカーがつける優勝オッズは300倍。1万円のベットで300万円になる。本戦になるともっと詳細なベットが発表されるが、日本がセミファイナルに進出するに賭ける人たちはお金があまっているとしか言えないだろう。
ブックメイカーの人たちは生活がかかったプロであり、下手なオッズをつければ会社が倒産する。その彼らが日本に300倍というオッズをつけたことは300倍払っても会社が潰れないと踏んでいるということだ。
それにベスト4までにはかならず世界の強豪と当たる。アジアレベルの国とは当たらない。
プレスをかけられるとパニックを起こす選手たちがどうやってプレーをするというのだ。
もし、マスコミも岡田もこのことが見えていないで騒いでいるならバカとしかいいようがない。世界に挑戦するという意味ならわかる。しかし、実績のない国がベスト4をぶちあげたところでリスペクトに欠けるとしか思われない。実際、世界のどこも相手にはしていない。
世界を驚かせるというなら2分1敗の勝ち点2で勝ち上がるという大熊コーチの実績が妥当に思える。そんな恥ずかしい成績を残したくはないが。
ドイツでオーストラリアに負けたとたん、今からでも遅くない、オシムを呼べと騒いだマスコミはもっと自覚をするべきだ。
2 件のコメント:
セットプレーが強みであることは良いのですが、
それ頼みで勝ちあがろうというのは・・・。
まあ、書いているのが「阪神の機関紙」デイリーですからね。
野球に関する知識は豊富でも、サッカーに関してはあまり詳しくないのでしょう。
(私も偉そうなことを言えるほど、詳しくはないのですが・・・。)
良識あるサッカーファンなら、
この手のスポーツ新聞の記事を鵜呑みにはしないはずだと信じたいです。
>どらぐらさん
日本の新聞は野球に当てはめてサッカーを理解しようとしているところがあって、トルシエにも皮肉られているのですが。
ヨーロッパなら百花繚乱の記事が出るのに日本だと大本営発表みたいにどこでも同じですからね。
何社もスポーツ娯楽紙がある意味はないです。
ドイツでは踊らされるファンがたくさんいましたが、ファンの質も変わってきましたね。
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