2009年5月9日土曜日

8連敗!! 大分はどういう判断をするのか?

大分の連敗が止まらない。失点も昨シーズンの堅守が嘘のように多くなっていて、攻守のバランスを欠いているとしかいいようがない。カウンターに構えていた昨シーズンは機能した戦術が、今季得点力をあげることを目標にしたことが逆に足枷になっているような印象だ。

大分、逆転負けで8連敗…ワーストさらに更新(サンケイスポーツ)

前節の大宮戦(5日、NACK)で一発退場となったDF上本が出場停止。故障で離脱している高松とウェズレイに続き、左足を痛めた森島も疲労骨折の疑いで欠場。FWが足りない緊急事態にシャムスカ監督は本来MFの高橋と金崎を2トップに起用した。

大分は前半16分、MFエジミウソンのシュートがキーパーの手をはじき先制ゴール。しかし前半30分、セットプレーからのこぼれ球をDF中澤に左足で押し込まれ、横浜Mにすぐさま追いつかれると、40分にはDF松田の縦のクロスに守備陣の隙を突いたMF田中が合わせて勝ち越しを許してしまう。後半に入って、両チームともゴール前まで迫ったが、チャンスを生かせず得点には結びつかなかった。

昨季は堅守を武器にナビスコ杯初優勝、リーグ戦4位と大躍進した大分だが、今季は故障者続出で戦力が低下し、最下位に低迷しておりとトンネル脱出の道はなかなか見えない。


怪我人続出でシャムスカには気の毒な面もある。しかし、ここまで成績があがらなければ、監督が責任をとるしかない。8連敗に対して有効な手をうてずにいるという事実は、選手のモチベーションも信頼度も下げていく。理論が正しくても、過去に結果を残していても、選手にとっては今が真実だ。この人についていけば大丈夫と盲信している選手は少ないはず。

カンフル剤として監督更迭がもっとも劇薬で効果があるが、スポンサーが少なく、十分な資金がない大分には辛い選択でもある。シャムスカを手放して、彼よりもよい監督となるとかなりの出費を強いられることになる。日本代表のように手頃な監督で手を打って降格したのでは目も当てられない。

フロントやGMにサッカー偏差値が求められる瞬間だが、どうなっているかは見えてこない。この敗戦でどう決断するか。

大分のサッカー力が試されていると言っていいだろう。

2 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

あらら、遂に8連敗ですか。
開幕戦でグラと対戦した時には、逆転勝ちしたものの、
今年も手強いチームだと思っていたのですが・・・。
怪我人の多さはもちろんのこと、
パンパシフィック選手権の影響も指摘されていますね。
野球で言えば、WBCみたいなものですな。

これから、どうなってしまうのでしょうか・・・。

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

昨シーズンまでの大分なら先制すれば確実に守ったでしょうから、開幕戦からぎくしゃくしていたのかもしれませんね。

カウンターのチームは前に出てくるチームには強いですが、守りあいになると逆に前に出てカウンターを食らうということにもなりかねないし。

パンパシフィック選手権は一応公式戦ですからね。

タイトルを獲ってカップ戦に出たらフィジカルが落ちるというのでは失敗でしょう。

ACLがあっても上位にいるチームもありますからね。