2008年9月20日土曜日

説明責任は重要だが、、、ウズベキスタン戦では裏目に出る可能性も

Friendly Match Kirin Challenge Cup 2008 Japan vs. United Arab Emirates @ Tohoku Denryoku Big Swan Stadium

岡ちゃん代表発表会見で選考理由自ら説明(日刊スポーツ)

各クラブにとっては代表選手を輩出することは名誉なこと。だが、一方でリーグ戦も終盤を迎え、主力選手の動向は、優勝、残留、昇格争いに大きな影響を与えることも事実だ。サポーターに理解を求めるためにも、指揮官の肉声で説明する。


日本代表の選考理由を監督みずからが説明する。紙面を見る限り国内の理解を求めるもののようだが、代表発表会見で行うということは世界に対して発信することと同じ。

岡田がこういうサッカーをしたいために、彼らを選んだと一人ひとりについて説明すれば、相手のスカウティングは非常に楽になる。両サイドの突破力ということでライトバック、レフトバックの選出理由をあげれば、なるほど両サイドのフルバックで攻撃することを目的にするのだなと。中盤のボールカット率の高さをあげればショートカウンター狙いかと、ある程度戦術もシステムも絞ることができる。

ヨーロッパでもたまにミックスゾーンのシーンが伝わってくることがあるが、はぐらかしたり、冗談を言ったりして、具体的な戦略、戦術についてはほとんど口にしない。戦いの前に相手に手の内をさらす馬鹿はいない。いくら、国内のクラブ向けであっても。

それに岡田はきちんと説明したとしても、怪我人を平気で使うし、フレンドリーマッチだから45分限定でといっても守るとは限らない。謝罪して、なかったことにすることにすると思う。彼にとって日本代表監督という地位は錦の御旗であり、代表に協力するものだという意識があるように思える。

田中達也の怪我を慮るという配慮に欠けていたのもそのため。彼以外に前線から積極的に守備をする決定力もあるFWがいないのも問題だが、それでもアジアレベルで故障に不安がある選手に頼らなければならないというところにも問題がある。

そして、岡田が詳細に代表選考理由を説明すればするほど、手の内がウズベキスタンにばれて、苦戦するということにもなりかねない。

まあ、そういう危険性はあるけれども。実際のところは岡田は自分の戦術を説明できないし、この選手は守備と攻撃のバランスがいいというくらいで、あとは感覚的な言葉での説明になるとは思うけれど。それなら、スカウティングは公開される練習と試合でということで、終わるのか。

彼はかなり神経質だそうだから、このエントリーを読んでいて、当てつけのように詳細に説明されるとそれはそれで嫌な気がする。

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