2008年9月6日土曜日

バーレーンはどう戦うか? 

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 1 Bahrain vs. Japan @ Bahrain National Stadium 6th September 2008

アジア最終予選の初戦、アウェイのバーレーン戦が行われる。日本代表は3次予選でも負けているのだが。あの凡戦で岡田は敗れ、最終予選進出が決まった戦いで勝ったことでリベンジとはしゃいだ。

本当にこの監督で勝てるのか。それが重要なことになるのだが、試合前のインタビューではマチャラに比べて優等生ぶりを見せたかたちになった。

バーレーン戦前日 岡田監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

――3月にバーレーンと対戦したときは、想定していた試合にならなかった反省があると思うが、相手がどう来るのかを含めて選手にはどう伝えたのか?

 相手のやり方というのは、今日の昼のミーティングで選手には簡単に伝えました。どんな相手に対しても、われわれは自分たちのコンセプトの中で対応していく。そのためにコンセプトを作ったわけですから。今回、相手がこう来るからといって、コンセプトに新しいものを作るつもりはありません。そういう意味で、何かを伝えることに選手に気を使ったりすることはありません。


岡田の言っていることもよくわからない。バーレーンのイメージをどうとらえているのか。スカウティングをきちんと行った上で、バーレーンはこんなことをやっているから気をつけろというのならわかる。

しかし、相手がいる以上自分たちだけのサッカーはできないというのは当たり前の話ではないのか。

自分たちのサッカーだけで勝てるのなら、バーレーンを相手に負けるかもしれないという思いはないと思うのだが。

バーレーン戦前日 選手コメント (1/2)
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

選手たちも岡田と同じように勝たなければならないとか、失点をしないようにというコメントに徹している。

それは重要なことだけれども、マチャラが何を仕掛けてくるかわからない以上、それに対してどうすばやく対応するかということが大事なのではないか。

監督に任せきりではハーフタイムまで対応できないのだし、ピッチでリズムを壊しかねない。しかし、選手が話しあって変えられるならそうしたほうがいいのだが。

どうやって失点を防ぐつもりかは見えてこない。

「日本は決定力不足。だから勝てる」(スポーツニッポン)

「日本は強いし組織力がある。しかし、決定力不足という問題がある」。W杯ドイツ大会予選でも、オマーン代表監督として日本を苦しめた中東の名将が、打倒・日本に不敵な笑みを浮かべていた。


日本はテクニックがあるし、アジア勢相手なら高いポゼッションを発揮することができる。それでも走れるのは我々のほうだ。そう言いたかったのか。あるいは秘策があるのか。ゴールを奪われなければ負けないというのがマチャラの本心なのかもしれないが。

06/07 season UEFA Champions Leagueノックアウトラウンド1回戦でPSVのクーマンはベンゲルのアーセナルに対し、4-4-2で臨んだ。2トップが極端に両サイドに開くかたちでアーセナルの両サイドのフルバックのあがりを押さえ込んだのだ。アーセナルはチャンスを見極めてライトバックあるいはレフトバックが上がるかたちでマークを放ってあがるタイプではない。サイドを突かれないように両サイドのあがりはなくなり、アーセナルは敗れることになる。

マチャラは間違いなくこの試合のことを知っている。日本の内田、駒野をあげないようにするには両サイドのスペースにボールを放り込んでくるくらいのことは平気でやる。何度失敗してもかまわない、一度通ればビッグチャンスになる。

そうなると日本は内田、駒野のあがりは期待できなくなる。中盤の選手が中に入り込む傾向がある日本はサイドアタックという手段を失うことになる。そうなると、前の6人で攻撃せざるをえず、中央からの攻撃に限られる。

そういう光景は最悪の場合だ。それでも、岡田はそういう戦い方は知らない。知らない戦術を使われたから負けましたでは通らないことはわかっていると思うのだが。

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