８月３１日に行われたSerie A 第１節ローマ 1-1 ナポリのゲームでチケットに持たずにローマに向かったナポリサポーターが列車を破壊するなど暴れ回った件で、ナポリばかりかフィオレンティーナとカターニアのサポーターも遠征禁止という通達が出された。
イタリア政府 ナポリサポーターのアウェー行きを禁止(AFP BB News)
31日の衝突のあとには5人（当初は7人とされた）のサポーターが逮捕された。大半がチケットを持たないおよそ1000人のサポーターが、ナポリ（Naples）から試合が行われるローマ（Rome）行きの列車に乗り込み、列車を破壊した。サポーターの集団は、窓を割り、トイレや座席を破壊するなど50万ユーロ（約7900万円）の損害を与え、鉄道員4人と改札員1人、数人の警官が負傷した。
マローニ内相は「リーグ開幕の日に起こったあのような事件を許すことはできない」と語っている。
Caos Napoli: Maroni al Senato
"Influenza della camorra"(La Gazzetta dello Sport)
フィオレンンティーナとカターニアのサポーターに遠征禁止命令(スポーツナビ)
イタリアのロベルト・マローニ内務大臣は、フィオレンティーナおよびカターニアのファンに、安全面でのリスクを考慮し、今週末に行われるアウエー戦への遠征禁止を発表した。フィオレンティーナはナポリと、カターニアはインテルと対戦する。
同大臣は、両クラブのサポーターからの抗議が予想されることについて、「寛容の余地なし」と述べ、決定が覆ることはないことを強調。この決定の原因となった、ナポリのサポーターがセリエＡ開幕戦でおこした騒動について、「ナポリファンのローマ行きを許可したのは間違いだった」と認めた。
サッカーの試合を安全に見られないというのは異常なこと。チケットを持たずにスタジアムにいって、違法と知りつつダフ屋に接触することはあるかもしれない。チケットはなかなか手に入らないし、いい席が手に入れば儲けものだ。
もちろんクラブサイトやチケット売場で買うことが望ましいが、ヨーロッパではオークションで買うことも普通だ。スタジアムの近くでチケットを売ってくださいと書いたボードを掲げている姿もみる。
だから、チケットを持たないでいくことだけでは責められない。
しかし、列車を壊したとなると違ってくる。公共の財産ということがわかっていないのではないか。
日本でも自分のエゴが通らないと逆ギレする人間が増えているが、そういうことが集団で起こるとイタリアのようになる。厳罰主義だけでおさまるとは思えないが、本当にひどい。
日本人だって逆ギレして暴れたり、言い訳ばかりする人間をみて恥ずかしいと思うように、イタリア人もこういうふうに暴れる人間を見て恥ずかしいと思うはずなのだ。それでも止まらないというのはラテンの血なのだろうか。
それを言い訳にして、いつまでも放っておくと大変なことになる。２１世紀になって壊滅的になりつつあるカルチョ。どこかでこの流れは止めなければならない。
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2 件のコメント:
イタリアはやはり冬の時代ですね。
日本に欧州サッカーといえば、まずはイタリアでしたから、
たった10年でここまで変わってしまうのか、と少し寂しい思いもあります。
ローマのセンシさんも亡くなられましたが、
確実に時代は流れているという感じでしょうか。
日本はここまで行くことはないと信じたいですが、
それはこれからのファンに掛かっているのでしょうね。
やはり、爆竹とか、発煙筒は絶対にダメじゃないか、と思ったりします。
実際、ピッチが見えなくなりますし、あれ。
あと、子供なんて怖がると思いますしね。
>yoshiさん
スカパー！の前はフジテレビのSerie A放送があって、三浦知良のジェノア移籍が大きなニュースになっていましたね。
カルチョはピッチ上の理論は完全なリアリストということでかなり面白かったのですが、ウルトラやティフォージを巻き込んでの暴力は後を絶たず。
８０年代のミラン、ラツィオの八百長のときにはＢ降格という厳しいペナルティも出せたのに、今はもう駄目ですね。
センシ会長は晩年本当に苦労されてご苦労様と言いたいです。
ローマはラツィオのウルトラに巻き込まれて暴れていましたしね。
日本でも小競り合いのたびに今は厳罰を処していますが、それがどうなるかというところを見たいですね。
今日のニュースでも些細な口論から殺人まで発展していて悲しい限りです。
爆竹と発煙筒は持ち込み禁止にしてほしいですね。
実際に隣りの客が持っていたら逃げますし。
子供は怖がりますね。
スタジアムに子供が行けないというのは悲しいことですよね。
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