Juventus:Del Piero 76
ユベントスはビアンコネーロのファーストジャージ。システムは4-4-2。
Juventus (UEFA Champions League Group H Matchday 1)
Del Piero | Trezeguet | ||
Nedved | Camoranesi | ||
Poulsen | Zanetti | ||
Molinaro | Grygera | ||
Chiellini | Legrottaglie | ||
Buffon |
ゼニトは水色一色のファーストジャージ。システムは4-1-2-3。
Zenit (UEFA Champions League Group H Matchday 1)
Pogrebnyak | |||
Arshavin | Danny | ||
Zyryanov | Denisov | ||
Tymoshchuk | |||
Šírl | Anyukov | ||
Križanac | Puygrenier | ||
Malafeev |
Calciopoliのペナルティからようやくヨーロッパに戻ってこられたのだなあ。この2年間はユベントスにとって短いようで長かった。ミランやポルトのようにペナルティを受けながらも政治力で出てくるというクラブがいる中で、やはり悪いことは悪い、ペナルティをきちんと受けて禊ぎを済ませてから出てくることがあったからこそ、ファンの気持ちも離れなかったのだと思う。インチキをしたままだったら、勝っても嬉しくないし、威風堂々という気持ちにはなれないから。
ユーベはウディネーゼ戦からメルベリ、デ・チェリエ、ヤクインタ、アマウリを外し、レグロッターリェ、モリナーロ、デルピエロ、トレゼゲを入れてのベストメンバー。ホームだし、しっかりとアタックをかけてまずはゴールがほしいね。
プリマテンポ。ゼニトのキックオフ。
ユベントスは久しぶりのヨーロッパだからか、ちょっと硬い。ミスパスも目立つし、サイドアタックを警戒しているようにも見える。
ゼニトは思ったよりもテクニック系ではなくてがつがつやってくるなあ。レグロッターリェもアンゴロでがっつりやられて治療中。メルベリがアップ開始。
10分にはいきなりピンチ。ゼニトはダニから左サイドに開いたポグレブニアクにボールが出てクロス、逆サイドで折り返し、ダニが飛びこんできてゴール左サイドに外れるティーロ。どうやらフォリジョーコだったみたいだけど、テクニック系もかなりある。やっかいな相手。
17分にはポグレブニアクがカモラネージへのファールでカルテリーノ・ジャッロ。トップの選手へのジャッロでおとなしくなるようなチームではないか。ロングボールを当てても競り勝つし、ショートでも崩してくる。
ユーベはこの時間帯からようやく、前線でかき回せるようになってきた。デルピエロ、カモラネージのドリブルは結構効いている。カモラネージはとられないけれども、デルピエロは持ちすぎて奪われるというところもあるのだけど。
25分、ユーベ。右サイド高い位置からのプニツィオーネ。デルピエロのボールにカモラネージがニアでヘッドであわせたがポストに嫌われる。これが入っていたら楽だったのに。と思うユーベの決定機。このゲームで得点の匂いがする初めてのプレーだったかも。
ゼニトのファールはさらにラフになり、ジャッロがでてもおかしくないファールがカモラネージに。
30分、ユーベは負傷のカモラネージに代えてサリハミジッチを投入。ユーベはゲームメイカーを失うことに。ジャッロもなくピッチの外に危険なプレーヤーを追いやるのはゼニトのフィジカルがそれだけ強いのか。
ゼニトがサイドを使うロングボールなのに対し、ユーベはカモラネージを失い、サイドに開けない。中盤のフィルターのポウルセンとシソコが効いているから、ここでボールを奪ってのショートカウンターに構えたい。
それにしてもボールホルダーに体ごとぶつかってくるゼニトのタックルはボール奪取を目的としていないだけに相当に危険。あれでは背中を向けてボールをキープできない。ファールは吹いてもらえても、消耗していく。
アディショナルタイムは1分。
ゼニトのフィジカルにものを言わせる寄せはイタリアではあれほどきつくない。スペース理論があるから自由に動けなくするという意味では同じだが、あれはきつすぎる。あのプレッシャーをなくさないとユーベは有効な攻撃を組み立てられない。ラニエリがどう手を打ってくるか。サイドにボールを散らせとぼくなら指示するけれども、カモラネージがいなくなったのは痛い。
ボールポゼッションはユーベ45%、ゼニト55%。ショッツオンゴールはともに0、ショッツワイドはユーベ4、ゼニト2。
セコンダテンポ。ユーベのキックオフ。
相変わらずこぼれ球への寄せはゼニトのほうが早い。ユーベの選手は孤立していることが多いし。ゼニトのファールがラフなので、レフェリーがユーベ寄りなのが救いか。ホームジャッジというだけなのかもしれないけれど。
ゼニトはビッグチャンス。アルシャーフィンから左サイドのシルルにパス。GKブッフォンと1対1になるがブッフォンが完璧にセーブ。ここは完全に1点を覚悟しただけに素晴らしいビッグセーブ。さすがに頼りになる。
55分、ユーベ。モリナーロに代えてデ・チェリエを投入。テクニックではモリナーロのほうが上でもフィジカルで負けていたという判断かなあ。それとも体力の問題か。
これは本当に心が折れそうになるくらいのサイドアタック。そしてセカンドボールも拾えない。
67分にはサリハミジッチへのファールでシルルにカルテリーノ・ジャッロ。ようやく出たかというくらい、ゼニトの危険なファールは放置されていた。
リッピが見ているけれども、浮かない顔。ユーベのタクティクスが通じないのはやはり苦しい。
73分、左サイドエリア角付近からのプニツィオーネ。ネドベドが放り込んだボールにポウルセンがヘッドをあわせるがGKマラフェエフがビッグセーブ。またも決定機を逃してしまう。これは本当に惜しいシュートであれが入らなければ苦しい。
ユーベ待望の先制点。76分、ゴール正面左遠目からのプニツィオーネ。デルピエロが右足で蹴ったシュートは飛び出したGKマラフェエフの頭上を越えてレッテ。ゴール右隅に突き刺さった。1-0。ウノゼロ。
これでゼニトは前がかりになってユーベのショートカウンターが仕掛けやすくなるはず。と思ってもやはりゼニトのポゼッションは高い。
79分、ゼニト。ズリアノフに代えてドミンゲスを投入。ゼニトはポジショニングがよくて、誰が入ってもいい距離感を持っている。ユーベがよく重なっているのとは違う。サッカーの洗練度ではゼニトのほうが高い。
80分にはまたゼニトにユーベは混乱に陥れられる。アニュコフの右サイドからのクロスをダニが落としてデニソフがティーロ。GKブッフォンも届かなかったがわずかにゴール左に外れてくれた。ブッフォンの偉大さというか、枠にいっていたら触っていたんだろうな。ポジショニングがいいのはブッフォンだけかも。
83分にはダニへのファールでサリハミジッチにカルテリーノ・ジャッロ。ちょっとしたファールでゼニトボールになってもつないでティーロまで持っていく。ゼニトの圧力は本物。本当に厄介。
ユーベはカモラネージの負傷退場で純粋なドリブラーがデルピエロだけになったのは痛い。効果的に攻撃を仕掛けられない。
アルシャーフィンにはドリブルでエリア内に侵入されて、キエッリーニが何とかクリアする。あそこで仕掛けられたら本当に止めるのが怖い。
88分、ユーベ。トレゼゲに代えてアマウリを投入。今日のトレゼゲはよかった。ポストはちゃんとこなしていたし。ティーロが枠に飛んでいたらよかったのだけど。
アディショナルタイムは3分。
91分にはユーベにビッグチャンス。ブッフォンからのフィードをアマウリがキープ。左サイドを駆け上がってティーロと見せかけてデルピエロへのパス。デルピエロが触ればレッテだったが、触ることができず。そのこぼれ球をシソコ、ネドベドが拾ってチャンスに結びつけようとするがゼニトは固く守る。
ブッフォンがゴールキックを大きく蹴ったところでタイムアップ。ウノゼロでユーベが勝利。難敵を相手に貴重な勝ち点3をゲット。
ボールポゼッションはユーベ46%、ゼニト54%。ショッツオンゴールはユーベ3、ゼニト2。ショッツワイドはユーベ7、ゼニト3。
勝ってよかったというのが正直な感想。決定機はゼニトのほうが多かったし、ユーベは孤立しているところが多かった。これは修正していかなければならないこと。勝って反省できるというのはよいことではあるのだけど。連携をもっと上手くしないとね。
2 件のコメント:
先ずは勝利おめでとうございます。
ゼニトのサイドアタックは本当に脅威でしたね。自由に動いているようで、しっかりと連動していましたし、韓国もいい監督を放り出してしまったと今更後悔しているかも知れません。
にしても、ユーべはカモラネージがいなくなってから余り攻め手が無かったですね。俺の中で一番目立っていたのはシソコでした。守備的なセンターハーフと思っていたら、中々ドリブルもあるし、いい選手だなーと♪
デ・チェリエが出てからアニュコフも簡単には行かなくなりましたね。攻守のバランスはやはり大事だなといった所で、あの采配で流れが変わったように感じました。
何はともあれ、エースのスペシャルな一発はゼニトを応援していても、これじゃしょうがないと素直に白旗を振ってしまえるファインゴールでした。
>soccerkyoさん
ありがとうございます。
あれだけ頻繁にポジションチェンジをされて、しかも機能的に動かれるとマーキングがずれて本当に厄介です。
ユーベにとってはシュートが枠にいかなかったとか、ブッフォンの正面だったというのがラッキーでした。
ユーベのゲームメーカーはカモラネージなのですよね。
カモラネージにボールが収まって、ネドベドの運動量とか、シソコの仕掛けとかポウルセンの上がりとか、トレゼゲやデルピエロのオフザボールの動きとかが始まるので。
だから彼がいなくなると攻撃力は極端に落ちます。
本当はカモラネージが負傷したときのために中盤にもうひとりクリエイティブな選手がほしいのですが、ジョビンコがどこまでやれるかですね。
左サイドばかりが強いと見せて、実は右からゲームを作るのがユーベのやり方です。
シソコはリバプールがどうして放出したかわからないくらいいい選手です。ミドルも強烈だし。
彼が入ったおかげで中盤が安定しましたからね。
欲をいえば、パスの精度がほしいですが(笑)
ユーベのレフトバックはずっと攻撃に特化していて、守備は軽かったのですよね。
ザンブロッタ、バルザレッティ、モリナーロという系図で。
その前のペソットは守備的でしたが。
デ・チェリエはB落ちしたときにチャンスがあったのですが、活かせず。
あのフィジカルと攻撃力と守備力の安定でシエナから買い戻したみたいです。
たぶん、共同所有だったはず。
いずれにしてもアレの一発でしたね。
あれは本当にすごかったです。
もうDVDは永久保存版ですよ^^
コメントを投稿