2008年9月8日月曜日

フランスが抱えている問題は日本と同じか

アウェイとはいえ、W杯南アフリカ大会ヨーロッパ予選でフランスが格下と見られていたオーストリアに敗れ、ドメネクの去就がフランスで話題になっている。EURO 2008から少しも進歩していないという理由と相手を崩す攻撃をしていないというのが大きな理由。

仏代表の敗北に、早くもドメネク監督交代説が浮上(スポーツナビ)

「またフランスはボールをうまく使っておらず、多くのパスが横方向へ渡されていた。中盤はアタッカーについていかず、チームは2つに割れていた。これらすべては、過去に何度も目にしてきた問題だ。相手に疲れが出たときに一時盛り返しかかったが、チームはリーダーなしでプレーしていたので、長くは続かなかった。つまりプレーメーカーがいなかったのだ。この代表は、プランを持ってプレーしていない」


この問題はそっくり日本と同じ。ただ、日本は遠藤、中村俊輔というパサーがいて、玉田松井というドリブラーがファールをもらってセットプレーをとるという攻撃パターンがある。もちろん、相手がファールをしなければ話にならないし、主審がファールをとらなければセットプレーにもならない。

同じようにサイドのスペースを引っ張る動きも少なく、内田や長友が運動量豊富に動かなければサイドアタックもない。

抱えている問題はフランスと同じ。W杯ドイツ大会はジダンがいて攻撃にメリハリがついたが、フランスの凋落はドメネクを更迭しなければ変わらないところまで来ている。

そして、フランスに比べてポゼッションサッカーでも決定力でも劣る日本が同じような病巣を抱えていてはヨーロッパに勝てるわけがない。南アフリカでは確実にヨーロッパの国と同組になるのだし、シード権がない日本は確実にシード権のある国と一緒になる。ベスト16となるためにはフランスと同じことをやっていては駄目だ。

Foot - Bleus - Le début d'une semaine brûlante(L'EQUIPE)

L'EQUIPEは日本のマスコミにくらべて厳しい。セルビアに負けた場合には解任という論調のように見える。フランス語なのでよくはわからないが。

フランスサッカー協会はもうギロチンの時代ではないから、簡単には首を切ることはできないという話をしているのだけど。

ただ、フランスはこういう論調がきちんと機能しているだけましなのかもしれない。

日本は岡田の背水と遠藤のコロコロだけが話題になっている。これでは大本営発表にファンがライブで観たことよりも多くの情報が得られるわけではない。誰か、本当のことを言わないのだろうか。

岡田で南アフリカに行ったとして、ワクワクできるサッカーができる証拠を見せてほしいものだ。

フランスと同じ病でも、後任があがっているだけフランスのほうがましなのだと思う。

日本は気付いたときにはもう遅いのかもしれないのだから。

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