2009年6月15日月曜日

中村俊輔の移籍はエスパニョールで決まりか

セルティックのゲームメイカーの去就が注目の的になっている。中村俊輔のセルティック残留はほとんどなくなり、エスパニョールへの移籍が最有力。横浜Fマリノスへの復帰が既定路線だったはずが、一転して移籍先はスペインへと移った。

Shunsuke Nakamura Poised For Espanyol Move(Goal.com)

The Celtic midfielder is set for a move to Spain after snubbing the opportunity to return to his native Japan...


日本に帰ってプレーする機会を侮辱されたセルティックのMFはスペインに移籍先を変更した。

外国人記者にもこう書かれるくらい、横浜Fマリノスの対応は悪かったらしい。リスペクトを欠けば、相手を怒らせるのは当たり前。そういうこともわからなかったのだろうか。

Japanese midfielder Shunsuke Nakamura is on the verge of sealing a move to Espanyol, after opting not to return home to Japan and sign for Yokohama F-Marinos.


この記事を読むと中村俊輔とエスパニョールのサインは間近。もう横浜Fマリノスが挽回するチャンスはないように見える。

俊輔に横浜Mが謝罪へ…獲得交渉再開に斎藤社長必死(スポーツ報知)

横浜Mの斎藤正治社長(59)が14日、日本代表MF中村俊輔(30)=セルティック=獲得交渉が決裂寸前にまで追い込まれた件に関し、俊輔側に直接謝罪する意向を示した。同社長はこれまで交渉悪化の原因について言及していなかったが、「ぜひ直接(俊輔と契約するロベルト佃代理人と)会って、こちらが謝るべきことがあるなら謝って、再び交渉のテーブルにつきたい」と初めてクラブ側の非を認めた上で、交渉の再開を希望した。

横浜Mは8日の最終交渉の席で同社長が条件の一部に難色を示したことで、それまで順調に進んでいた交渉が一変。一気に形勢が悪くなった。その後、条件面に関しクラブ内で再考し、当初予定していた条件を全額支払うことを決断。俊輔側にも再度条件を提示した。だが、同社長は条件面より誠意を欠いたことに原因があるとし、「うちに対する不信感が一番の障害になっているとしたら、それを解消しないと前に進めない」と説明した。現在、渡欧しているロベルト佃代理人の帰国を待って、直接謝罪する方針だ。


幸運の女神には前髪しかないとか逃がした魚は大きいとか、そういう言葉を斎藤社長は噛みしめるべきだろう。中村俊輔サイドは謝罪は受け入れても、エスパニョールとサインを交わしたあとかもしれないのだ。

巨額の補強費でガラクティコを再建中のレアル・マドリーチャンピオンズリーグ覇者のバルセロナと直接対決が少なくとも2試合ずつはあるというチャンス。この機会を中村がみすみす棒に振るとは思えない。結果を出せば、リーガ・エスパニョーラでも通用することが証明でき、そして、スペインではアジア人は通用しないという「常識」をひっくり返すことができるかもしれないのだ。

こんな魅力的なオファーを蹴って、広告塔として扱おうとした横浜Fマリノスに戻ってくるとはとても思えない。引退を決めたのならともかく。

さらに言えば、スペインはグラスゴーと比べてはるかに暖かく、シーズンが始まるまで1カ月の休養がとれる。負傷明けの中村にとっては好条件ばかりが揃う。

横浜Fマリノスは、あと2年はサッカーを知らない社長が出しゃばったことを悔やむことになるだろう。覆水盆に返らず。失敗を取り戻すことは難しいのだ。

2 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

俊輔を(少なくとも今年は)Jで見られなくなるのは残念だと思う一方、
まだ日本人が活躍できていないスペインで俊輔が活躍する姿を見たい気持ちもあり、なんだか複雑です(苦笑)

また休養が取れることから、日本代表スタッフもスペイン行きを勧めているとか!?
こうなると、ますますスペイン行きの可能性が高まりそうですね。

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

セグンダなら福田が活躍しているのですけどね。
財前は怪我さえなければというところでしたし、そういうネガティブなイメージを吹き飛ばしてほしいものです。

中村はシーズンが終わったばかりでJ復帰となるとずっと休みなしになりますからね。

そういうところを含めて横浜は信頼を失ったのかもしれないですね。