2009年2月17日火曜日

日本サッカー協会は本気になれないのか

日本代表ファンはどれくらいの痛みに耐えられるのだろうか。

W杯ドイツ大会のあと、日本代表ファンはその痛みのために多くが離れた。オシムにも否定的な意見が多く、そしてマスコミの盛り上がりで戻ってきたもののアジアカップ4位という事実にまた離れる。そして、オシムが倒れ、岡田になってサッカー人気は低迷。テレビ放送がなくなるという事態にもなった。

インターネット時代になり、試合がまったく観られないということはなくなった。探し方さえきちんとわかっていれば、無料のネットTVで言語はどうあれ映像は観られる。その映像を観ている人間は日本人だけではなく、それでも諦めたファンのほうが多かった。

観なくても勝つだろうと思ったのか。それともどうでもいいと思ったのか。

バーレーンに破れ、フィンランドに大勝、オーストラリアに引き分け。結果的にはにわかファンが喜ぶ上げ潮で最終予選のバーレーン戦を迎えることができる。本来なら無風状態で通過しなければならないはずの最終予選でこんなに苦戦しているのに、本戦には出られるだろうという楽観論がある。

岡田は日本人としてはいい監督なのだろう。唯一本戦で指揮を執ったことがある日本人でもある。しかし、彼は本戦で勝つ監督ではなく、本戦に連れていく道を知っている案内人に過ぎない。日本を率いてW杯で白星を挙げたことがあるのはトルシエの2勝だけ。ジーコは勝ち点1しか奪えなかった。ブラジルが負けてくれるという妄想まで生まれたくらいだ。

ドーハで絶望を感じたのは日本のサッカーが強くなっていく過程だったから。あのときには希望があった。アメリカに行けばもっと強くなれる。そういう意識があった。しかし、日本はイラク相手に引き分け、本戦出場の切符をつかみ損ねた。

W杯フランス大会は絶対に出場しなければならない大会となり、日本サッカー協会にもその危機感はあった。そして、ジョホーバルの歓喜につながった。

右肩あがりに成長を続けていた日本代表の人気は高くなり、世界と戦えるという幻想まで抱くようになった。だが、W杯日韓大会を頂点に転落が始まっていく。

アテネ五輪、W杯ドイツ大会、北京五輪でグループステージダウン。アジアカップも4位、最終予選ではオーストラリアを崩すことができなかった。

ドイツの惨敗でも日本サッカー協会は変わらず、おそらくW杯南アフリカ大会に行けたとしても岡田では1勝もできないだろう。

本戦で負け続ける痛みと予選で敗れて立て直しをしなければならない痛み。どちらが痛いだろう。

そして、ファンはどちらになら耐えられるのだろうか。

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