2009年2月14日土曜日

岡田は本当に日本の適正を見抜いているか

日本代表は不思議なチームだ。アジアの中堅国にポロリと負けることもあれば、ヨーロッパの列強相手に堂々と撃ち合いをしてドローに持ちこむこともある。ハッサンⅡ世カップで西澤がフランス相手に豪快なボレーを見せ、2005年コンフェデレーションズカップではブラジル相手に大黒が同点ゴールを決めた。

とはいっても、国際大会で結果を残したのは2001年のコンフェデレーションズカップでフランスに破れての準優勝とW杯日韓大会のベスト16だけ。

アテネ五輪はあれだけひどいゲームをしながらも銀メダルのパラグアイ相手に3-4、銅メダルのイタリア相手に2-3と撃ち合いには強いところを見せた。

現在の岡田のサッカーはポゼッションを高めて、失点を抑え、そして相手のミスをついてゴールを奪うという戦い方だ。これは世界のサッカーの流れでもあり、間違っていないのだが。

実は日本のサッカーは守備的になればなるほど、得点をとれないという欠点があるのではないかということは誰も指摘しない。

実際撃ち合いになればなるほどゴールは量産しているのだ。相手が引くと点が取れないのは世界のトップになれば当たり前だが、オープンに撃ち合ったら日本はイタリアからもゴールが奪えるという結果もある。

これは噛み合わせの問題で日本は引き気味に構えるよりも、失点覚悟でゴールを狙ったほうが得点力があがるということではないだろうか。

もちろん、相手が出てこなければ意味はないわけだけれども。

サッカーは失点しても、相手よりもゴールを多くゴールを奪うことができれば勝つゲームだ。無失点は甘美な響きだし、得失点差というものもある。だから、大量に得点して無失点でということは理想なのだが。

そう上手くいくなら、世界中の監督は苦労しない。チームにあった戦術を考え、そして精度を高めていくのだ。

日本はポゼッションの精度を高めているが、それが得点をとるための精度につながっているかというと疑問ではある。実際に数タッチのプレーでゴールを奪うほうが多い。

これは日本が強いと考えている識者のプレッシャーではないか。日本が撃ち合い覚悟でショートカウンターに構えたらかなりいい結果を残すと思うのだがどうだろうか。

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