読み解けない岡田の真意！！

Friendly Match Kirin Challenge Cup 2009 Japan vs. Finland @ National Stadium 4th February 2009

この記事を読んでから１週間近く経ったわけだが。まだ岡田の真意がわからない。ずっと考えていたわけではないし、仕事の合間にちょっと思い出すくらいで、放っておけばわかるかと思ったけれども。まったくわからない。あのバーレーン戦の敗戦は生かされないということなのか。

日本代表メンバー発表　岡田監督会見 （１／２）
キリンチャレンジカップ　フィンランド戦、Ｗ杯・アジア最終予選　オーストラリア戦(スポーツナビ)

ともかくこの時期の試合は、ゲーム感覚を取り戻すためにある程度激しい試合をしたいと思っています。フィンランドは国内組中心で来て、今日から（日本に）入ってキャンプをして、そして練習試合もあると。若手中心なのでモチベーションも高く来てくれるので非常にありがたい。直前にベテラン組が来ていい加減にやられるよりは、ずっとありがたいです。われわれはゲーム感覚をつかんで、オーストラリア戦にいい形で臨みたいと思っています。

まずこの部分。日本はシーズンオフだということをおそらくは言いたいのだろう。しかし、Ｗ杯が行われるのはヨーロッパではオフになる夏。６月から７月ということが多い。日本で言えば、今の時期に本戦が行われているわけだ。そして、この時期にゲーム感覚がないということはヨーロッパでは本戦が戦えないという言い訳にしかならない。つまり、日本はシーズン中のコンディションがいい時期ですら、グループリーグを突破できないのに、ブレイクが入ったらもっと戦えないということになる。それでバーレーンに負けたという言い訳なら、岡田は世界のサッカーを知らないとしか言えない。

――バーレーン戦の敗戦が今回のメンバー選考に影響したか？

敗戦が影響したことはありません。ある意味、（バーレーン戦は）テストも兼ねていたので、その試合のプレーが選考に影響したことはもちろんあります。

――バーレーンに敗れて出た課題はあるか？

わたしが監督になってから、バーレーンに２回、アウエーで負けています。少し異常な数字だと思います。彼らに２回負けるのは自分の中でも許しがたいことなんですが、どうも彼らとはタイミングが合わない面もあります。

ともかく、われわれはそのバーレーンに負けたから戦い方を変えることは全くしません。選手にも言いましたが、確かに負けたことは悔しいし、反省もしないといけない。だが、反省ばかりしていても仕方がないですが、われわれができることは、あとの日数でオーストラリア戦に向けて今まで通りベストを尽くすこと。それはわたし自身、何も変わっていません。

当然、この時期に本気の相手とやるとプレッシャーがきつく感じると思います。どうしてもボールを引き出すのが怖くなります。そういう意味で、まずボールをシンプルに動かしていくところを、元に戻さないといけない。コンセプトから見ていくと、ここ２試合は少し落ちています。それを戻さないといけません。そのためにもプレッシャーの中でのゲーム感覚が一番大事かなと思います。

バーレーンに負けたことはテストだったからいいということなのか。それともテストだったから負けたということなのか。あるいは、やっている方向は間違っていないけれども、負けたということなのか。

映像を見た方はわかるだろうけれども、中盤でミスパスを連発し、プレスをかけられると簡単にボールを失った。あれが目指しているサッカーというのなら、プレスをかけてこないドン引きのサッカーとしか戦えないということになる。

オーストラリアのプレスはもっと厳しいだろう。プレスをかけられると弱い岡田のサッカーは、横浜で瓦解する恐れがある。それをマスコミはまったく指摘しない。そして、バーレーン戦はアウェイで一発にやられただけ、ホームなら勝てるという雰囲気を作ろうとしている。

Ｗ杯ドイツ大会でジーコが率いたときに、オーストラリアには楽勝でグループステージは突破できるという雰囲気と似ている。

いや、言葉ではアジアはそんなに甘くないと言っている。そういう雰囲気は出てきた。しかし、本戦には行けるという楽観論がある。そして、本戦に行けば勝てるという期待を持たせようとしている。根拠はなにかわからないが。

日本代表・岡田監督は麻生首相に似ていないか(ゲンダイネット)

「世界ベスト４うんぬんは就任した直後、在京スポーツ新聞各紙の“正月特別版”用の共同インタビューで飛び出した。具体的な方策もないまま、いきなりの世界ベスト４発言だったので、各紙の担当記者は驚くやら、呆れるやら、その場で何と反応していいのか、全員がフリーズしてしまった」

この発言自体、根拠はない。たしかにポテンシャルだけならベスト４になれる可能性はある。しかし、今のままでは駄目だ。バーレーン相手にプレスをかけられたくらいでボールを失い、ゴールもこじ開けられないようではお話にもならない。

そして、今回はベストに近いメンバーを集めた。若手中心のフィンランドには勝つだろう。この試合を落とすようだとお話にもならない。

しかし、オーストラリアにも負けると。岡田は机上の空論でしか勝てないということになってしまう。言い訳だけでは許されないことを知らなければならない時期に来ている。