2009年2月7日土曜日

たぶん、つまらない試合になるだけのこと

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 5 Japan vs. Australia @ Yokohama International Stadium 11th February 2009

まだ最終予選も半分。オーストラリアに負けたとしても、2位以内に入る可能性が高いにもかかわらず、このピリピリぶりはどうだろう。仮にもW杯ベスト4を目指そうという指揮官がこんなに小心者でいいのだろうか。はっきり言って、岡田がどんなに戦術を隠そうとこれまでできなかったことができるようになるわけではないことは変わらないのだ。

岡ちゃん もう誰も信じられない!(デイリースポーツ)

“ピムの目”を岡田監督が異常警戒するには理由がある。敵将はかつてJ1大宮や京都の監督を務めた。「ピムは日本にかなり友人がいるみたいで、練習を見てくれと頼まれているヤツがいる。日本人なんだけどね」。国と国の戦いで、“背信行為”ともなりかねない情報を入手した。

日本人さえ信じられなくなった指揮官は、7日の練習試合を完全非公開とすることを決めた。試合会場にはブルーシートを張り巡らせ、報道陣だけではなく「サッカー関係の人も、僕がOKを出した人以外は見られないようにする」と信頼の置ける人物以外は立ち入り禁止措置を取る。

これまでも非公開練習は日常茶飯事だったが、疑心暗鬼にかられた今回は徹底している。通常、練習試合の結果や得点者などの情報は伝えるが、今回は一切、遮断することを検討している。

試合前日まで4日間の非公開練習はもちろんのこと、取材制限にも乗り出す。選手の口から戦術や布陣の情報が漏れないよう、取材に応じる選手は岡田監督が指名した3人だけとしたい意向。超過剰規制が敷かれたトルシエ時代以来の情報統制となるため、これには日本協会の広報担当者が再検討を申し入れたが、岡田監督の異常なまでの警戒ぶりが見て取れる。


この記事を読んだだけで、オーストラリア戦はつまらない試合になりそうだというのがわかる。オーストラリアを圧倒してというのは見られそうもない。アジアカップのときのように先制されてもすぐに追いつくということもなさそうだ。

勝利至上主義に囚われた岡田は、視野狭窄に陥っている。日本代表がどこを攻められるか見えていないに違いない。

日本代表を攻略するのは簡単だ。中村俊輔と遠藤には常にプレスをかけ、パスコースを限定する。そして、ボールをカットすると内田と長友の後ろのスペースを徹底的に突く。クロスが上がれば中央は五分五分の勝負ができるし、ケイヒルが飛びこんでのミドルもある。GKに絶対の信頼がおけない今の日本代表はクロスをあげられることを嫌がるだろう。そうなれば内田と長友の上がりは減り、日本のサイドアタックはほとんどなくなる。

この戦術に対して、岡田は手を打つことができない。自然とブラジル流の真ん中の攻めにこだわるようになり、中村俊輔のFK以外に攻め手がなくなってしまう。そのFKもゴールマウスの中に選手を入れる形をとれば、オフサイドをとれないリスクがあるにしても、失点しない確率は確実に高くなる。

これだけでいいのだ。ピムにしてみればスカウティングは終了。練習試合は見られればいいというレベルだろう。

”幽霊の正体見たり枯れ尾花”と言うけれども、枯れ尾花に怯えていては話にならない。

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