大久保よ神戸に残って!岡ちゃんも“切望”(デイリースポーツ)
日本代表の岡田監督が、大久保の神戸残留を希望していた。神戸の安達社長兼GMと岡田監督は、11月のカタール戦前後に電話で会談。大久保の海外移籍についても話題は及んだが、同社長は「岡田監督は移籍に消極的だった」と明かした。
安達社長によると、岡田監督は「(現地で試合に)出られなくなったときは、(代表に)選ぶわけにはいかないでしょうね」と話している。
主語は安達社長。彼が岡田監督の名前を使って、大久保の移籍には消極的だったと伝聞形式で伝えている。本来なら、岡田監督に裏を取らなければならないのだが、デイリースポーツは裏をとることなく、そのまま掲載。
大久保ブンデス移籍に岡田監督“反対”(スポーツニッポン)
数日前に岡田監督と電話会談した安達社長が「岡田さんは(移籍に)消極的だった。もし移籍して出場機会がなくなれば日本代表に呼ぶことはできないと言っていた。それは、嘉人(大久保)本人にも伝えていると思う」と明かした。
こちらも主語は安達社長。デイリースポーツと同じ形式で、安達社長の言葉を鵜呑みにしたスポーツニッポンがそのまま記事に。
岡田監督、神戸社長に反論「一切、言っていない」…大久保移籍問題(スポーツ報知)
日本代表の司令塔・中村俊輔(30)=セルティック=が来年1月に横浜Mに復帰することが消滅したことに触れ「大久保のこともそうだが、選手個人の移籍に僕が口出しすることはない」と強い口調で話し「貝になる」宣言。
一方、スポーツ報知は岡田監督に取材して、移籍について代表監督が口出しすることはないというコメントを引き出す。しかし、このことを安達社長にぶつけて反応をみることはしていない。
帰国の大久保 ボルフスブルク移籍を決断!(スポーツニッポン)
神戸の慰留により一度は残留に傾いたが、現地でボルフスブルクの施設などを直接見たことで移籍への気持ちが固まった。12日に家族とドイツへ渡り、マガト監督と会談し、練習場を見学。13日にブレーメン戦、17日にミラノで行われたUEFA杯ACミラン戦を観戦した。「タイプが全然違う選手が多かったから自分が生きるのでは。過ごしやすそうだし人も良かった」と好印象も抱き、迷いは消えた。
神戸は12億円の移籍金を要求しているが、07年に大久保と神戸が交わした4年契約には「海外からオファーが来た場合は移籍を認める」との条項が盛り込まれており、ボルフスブルク側は移籍金を支払う必要はない。だが、これまでの神戸への貢献度を踏まえ、ボルフスブルク側は約400万ユーロ(約4億8000万円)を支払う誠意を示している。
ここでスポーツニッポンは神戸と大久保との契約事項を調べて掲載。「海外からオファーが来た場合は移籍を認める」という条項があり、移籍金に関係なく、大久保が移籍できることを暴露。神戸は一転してエースを失う被害者の立場から、約束を守れないモラルのないクラブという立場に。しかも、ウォルフスブルクは払わなくていい移籍金を約400万ユーロ(約4億8000万円)も出しているというのに、神戸はもらう資格がない移籍金を12億円も要求するという銭ゲバぶりを報道。
大久保と話し合いへ…神戸幹部、慰留に自信も(サンケイスポーツ)
神戸側はクラブ間で条件が合意すれば移籍を容認する方針だが、和田本部長は「(神戸に)残ってくれるという手応えもある」と慰留に自信も見せた。
神戸はクラブ間の同意という言葉を使ったが、12億円とか20億円とか10億円と飛び交った移籍金を下げる様子はなく、慰留が第一というコメント。
神戸 大久保のウォルフスブルク移籍容認(デイリースポーツ)
ドイツ1部リーグウォルフスブルクから獲得オファーを受けているJ1神戸FW大久保嘉人(26)に関し、和田昌裕チーム統括本部長(43)は17日、クラブ間で条件合意すれば、移籍を容認する意向を明かした。同部長は「本人の意思が固まれば、快く送り出してあげたい。それにはまずクラブ間の話をまとめる必要がある」と説明した。
神戸はついに移籍容認をしたが、それでも移籍金をもらうことはあきらめていない。移籍金0でも移籍できる契約を結んでいるのに、という突っ込みはいっさいなし。
3つの記事は同じ今日の報道。3社とも違った表現だが、大久保の移籍に神戸が容認方向に向かっているという報道で一致している。しかし、それ以上の突っ込んだ取材はしないし、片手落ちという印象は免れない。
契約条項が明らかになったのなら、なぜ多額の移籍金をという取材ができなかったのか。そういう記事を期待しているのだが、日本のマスコミはそういうことができない。
この記者の力不足が日本のサッカーレベルのアップの足を引っ張っていることに気付いてはいないらしい。
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