【オシムトーク】やり残したことが多く残念(サンケイスポーツ)
(日本協会近くの菓子店で購入したケーキ約40個をおみやげに持参した理事会の冒頭で)
「いい関係がケーキで築かれるなら安いもの。逆においしくなかったら大変ですが。でも悪くないでしょう。ケーキの方が、真っ赤に焼けた栗を預けるよりいいのでは」
ケーキ約40個って。職員も含めて40人ということだろうか。日本サッカー協会はわずか40人で運営されているのだろうか。
オシムさんは理事だろうと事務方だろうと、平等に扱う方なので、理事だけに買っていったということはないはずだけれども。
このケーキを理事とマスコミの記者だけで食べてしまっていたら最低だな。いい関係ではなくて、それこそ癒着になってしまう。マスコミは体制を批判し、それぞれの意見を出すべきではないか。中立報道というのはありえないのだから。
-退任の理由は
「一番は体の状況。アドバイザーを長く続けると、自分が重要な人物だと錯覚してしまうのでよくない。ドクターには現場はまだ危険といわれた。体がよくなれば、また別の仕事もできる」
-今後は
「まだ具体的な案はない。協会との契約を果たしてから帰りたい」
-日本代表について
「やり残したことが多く残念。日本らしいサッカー、独自路線で進もうと思った。自分で地図を描いても時々道に迷うもの。その点日本は、迷うことなく順調に進んでいた。頼れるチームになってきていた。選手は自分に自信を持ち、進歩を続けてほしい。このままだと、理事会より私の記事が大きくなりますね」
体のことを考えると、昼間か夕食後にサッカーの放送があるヨーロッパに住む選択がちょうどいいかもしれない。オシムさんは言葉の問題はないのだし。生活の拠点もオーストリアにある。Jリーグの放送はないが、最先端のサッカーを見ることができる。しばらくはヨーロッパで静養するのではないだろうか。
札幌総監督にオシム氏招へいへ(日刊スポーツ)
札幌は三浦監督との契約を今季限りで打ち切ることが決定的。Jクラブで指揮を執った経験を持つ監督を中心に、来季の監督候補にリストアップしていた。その中から千葉をナビスコ杯優勝に導いたオシム氏が筆頭候補に浮上。同氏に親しい関係者によれば、本人も日本での仕事に前向きで、チームが2部降格の憂き目を見る一方で、交渉は一気に加速した。
札幌の総監督という話もあったのだが、いつのまにか立ち消えに。これから話し合いをするのかもしれないけれども、総監督という立場でオシム氏はいいのだろうか。
”体がよくなれば、また別の仕事もできる”という言葉はまだ体がよくなっていないという自覚があるということじゃないかな。
(花束をもらい)
「きっと花とケーキが同じ値段くらいですね」
花は実は高い。ケーキ40個は1個300円としても1万2000円。日本サッカー協会は変なところで見栄をはる悪い癖があるから2万円くらいの花束を作ったかもしれない。薔薇30本にかすみ草を入れてとか。30本だとかなり大きな花束になるからそんなことはしないか。薔薇だったら、オシムは”美しいサッカーにも棘があることを忘れてはいけないという戒めになる”くらいはいったかもしれないし。
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「オシムの言葉」は東欧サッカーに強い木村元彦さんによって書かれているだけに密度の濃い内容になっている。ただ、文中にレアル・マドリーのことを「レアル」とスペイン国内では間違った呼称で書いていることだけが残念。木村さんには言っても通じないのだろうけれども。マスコミは「そんな細かなことはいいじゃん」と言うけれども「細かいことではないよ。ふざけるな」と言いたい。クラブ名は命と同じだということを彼らは知らないのだ。
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個人的にはこちらのほうが面白いと思う。といってもまだ積んであるだけなので、読んでみたら「壁本」の可能性もあるのだけれど。
出る杭は打たれるという日本人社会の典型かなと思って買ってみた。
オシムは日本サッカー協会との仕事が一端切れたわけだけれども。日本のためにこれだけ頑張ってくれた外国人がいたことを忘れてはならないと思う。また戻ってくる可能性もあるわけだけれども。
これだけ日本を愛し、相撲が大好きなオシム。花束じゃなくて相撲グッズを贈ればもっと別の言葉が聞けたかもしれないのにね。
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