2008年11月20日木曜日

日本代表、カタールに快勝!!

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 4 Qatar 0-3 Japan @ Al Sadd Club
Japan:Tatsuya Tanaka 19,Tamada 47,Tulio Tanaka 68

カタール戦後、岡田監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

今日は(カタールが)当面のライバルということで、タフなゲームになると予想していました。まず、選手たちが臆(おく)することなく、戦う姿勢を前面に出して、チーム一丸で戦ってくれた。これが今日の一番良かったところではないかと思います。何度かチャンスを作る中でも、前半に1点しか決められず、後半の立ち上がりの時間帯で2点目が入ったのが大きくて、これでみんなも余裕を持って本来のボール回しがだいぶ出るようになりました。その前に、もう1点くらい決めないといけない場面もあったと思いますが、とにかく選手が最後まで90分間通して、ディフェンスではサンドイッチ(挟み込み)して、相手にいいボールを前線に入れさせない、そして(ボールを)前に出されたら(もう一度)サンドイッチするということを繰り返してくれました。攻撃では、パスして動くという基本的なことをやってくれたので、この勝ち点3は非常に大きかったと思います。ただ、われわれはまだ何も得たわけではない。まだまだチームの精度を上げていかないと、ワールドカップ予選では何が起こるか分からないので、最後まで戦い続けたいと思います。とにかく今日は、一丸となって戦ってくれた選手に感謝したいと思います。


守備に関してはプレッシングではなく、縦に入れさせないイタリア流のやり方にしてカタールのスピードを封じたということ。パスの精度はもちろん短いほど精度は高くなるが、岡田がとった守備の変更でカタールは中盤から自由に前線にパスを出せなくなった。最終ラインからロングフィードでスピード勝負をやられたらちょっとは違う守備を強いられたかもしれないが、カタールにはその選択ができなかった。日本は効果的な守備が構築できたということだろう。守備の点ではアジアのレベルに達しているかもしれない。ただ、プレッシングにこだわることがあるなら選手は動けなくなる可能性がある。

もともと守備的なサッカーではあったが、W杯フランス大会のドン引きサッカーよりはましにはなったということか。

(就任してからのベストゲームでは?)僕はホームのオマーン戦の方が自分の中では良かったかなと思います。今日も悪くはないんですけど。
(相手の中央での縦への変化について)ハルファンはどうしても下がるので。あいつが張ってくれていた方がウチはありがたかったんですけど、どうしても下がるというのはウチのスカウティング部隊が言っていたので、選手の頭に入っていました。
(相手のセンターバックの間をこじ開けるときの2列目の動きは)ワントップ気味にやっているときは、守備のときに相手のボランチを意識しすぎてスタート位置が低くなっていたので、今日はもっとストッパーにプレッシャーをかけるということもあったし、攻撃のときにどうしても一歩遅れるということで今日は2トップでやったんですが、今後はどうするか分からないです。
(3点取って、追いつかれそうになったバーレーン戦のことは考えたか)あまりよぎらなかったですね。ただすきは見せたくなかったので、闘莉王にはずっとそれを言い続けていました。
(俊輔を最後まで使ったのは)問題あったら使わなかった(笑)。


メディアの囲み取材。

よくわからない質問がある。このゲームを見て点をとられそうな場面はなかった。そういう危機感を監督に聞くということは記者がそういう感覚があったということか。そうなるとベストゲームという質問と矛盾する。それにベストゲームというのは監督としての仕事を全うしたときに話すことで、途中経過でいうことではない。まだ本戦切符を勝ち取ったわけでも、本戦のノルマを達したわけでもなく、なにも勝ち取っていないのだから。

カタール戦後 選手コメント (1/2)
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

■中村俊輔(セルティック/スコットランド)

アジリティー(敏しょう性)のある選手が増えて、オシムさんがやってきたことが今、いい方向に来ていると思う。チームとして(試合の)流れが読めるようにもなってきた。次(の予選の相手)のオーストラリアは、アジア予選というよりも、ワールドカップで対戦するつもりで戦いたい。自分たちのサッカーが、どこまでできるのか。次はもっと何かが見えてくると思う。


岡田は脱オシムを宣言したが、中村俊輔はオシム流の影響が大きいとコメントしている。今はまだ中村本人に日本が抱えているブラジル流の影響があり、岡田との齟齬はまだ出来ていないが、いずれ監督と選手の意識のずれが問題になる可能性はある。

岡田の指示に対してオシムならこうだったのにと考え出して、結果が出なければバラバラになるだろう。

そこをどう引き締めていくかということは大切なこと。それが岡田にできるかどうか。

試合後、カタール代表メツ監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

日本のように強いチームと戦う際にはミスを最小限にすべきだったが、われわれはたくさんミスをしてしまった。立ち上がりは良かったが、1点目で悪循環に陥ってしまった。モラルも下がり、体も動けなかった。後半、巻き返しを図ったが、3点目を取られてしまった。今回の試合で日本の強さを痛感した。技術もカタールより勝っていたと思う。われわれは初歩的な間違いを繰り返していたのも敗因だった。

――最初のゴールが早く決められたことによって悪循環になったというが、ほかにも敗因があったのでは?(カタール人記者)

最初のゴールが決まった時は、まだ挽回(ばんかい)できる可能性があった。だが47分に2点目を決められたのは、非常に運が悪かった。あのゴールで、身体的にも心理的にもダメージがあったからだ。また、戦略的にもすべての可能性が失われ、すべてが終わったかのように思えた。全体的には3、4回のチャンスがあったが、それを形にできなかったのは、より良い形で詰めようとしたからだと思う。結果的にチャンスをものにできなかったのは残念だ。


メツは素直に完敗を認めたが、続投なら雪辱を考えているだろう。まだ日本ホームのゲームがある。日本のやり方は変わらないが、カタールには改善の余地がたくさんある。その部分を整備してこられたときが怖い。このまま監督が更迭されれば恐怖はないが、負けたことを肥やしにして成長させる彼のような監督と戦う怖さを知っておく必要がある。

――ここまでの予選で7失点となったが、今後の目標は?(※実際には8失点)

7失点してしまったことで、2位になるのは難しくなった。現実的な目標は3位だが、これも難しい。この結果は極めて残念だが、日本が強かったことは認めなくてはならない。カタールは犯していけないミスを多く犯してしまった。この点は大いに反省しなければならない。


3位が目標というのは現時点での本音か。それともそう答えなければならない事情があるということか。

メツが指揮するといっても守備の整備は簡単ではないだろうが、これから3カ月近くある準備期間でどう修正してくるかということはきちんとスカウティングしなければならないだろう。

“ドーハ”の向こう側に (1/2)
日々是最終予選2008-09
(スポーツナビ)

あらためて、今日の快勝を導いた要因について考えてみたい。私は以下の3点に集約できると考える。

1)前線での旺盛なプレッシングと連動性

高いポジションからプレッシャーをかけて、あわよくばボールを奪い、最低でも相手の勢いを削ぐ。このチームコンセプトが、この日の試合ではこれまで以上に徹底されていたように思う。日本の前線はおしなべて小兵選手が多いため、相手に直接的な脅威を与える機会は数としては少なかったかもしれない。それでも、前線からの意欲的なプレスは、中盤以降の選手たちの負担を軽減させ、より高い位置からのビルドアップを可能にする。この押し上げに対しても、前線がスピード感あふれる動きを見せ、相手ディフェンス陣をたびたび混乱に陥れることに成功した。田中達の1点目、そして玉田の2点目は、こうした前線での旺盛なプレッシングと連動性がもたらした会心のゴールであった。

2)迷いのなかった選手交代

スコアが3-0となってからの交代が、いずれも攻撃的な選手だった理由について、岡田監督は「前線の選手のほうが運動量が多かったので、へばってきて遅れがちなタックルを受ける。動きが遅くなると、けがをする可能性があった」と説明していた。確かに、前線であれだけ走り回り、プレッシャーをかけまくっているのであれば、それだけ相手DFのタックルの餌食になりやすい。実際、玉田も田中達も、そして大久保嘉人も、この日は何度となく相手のファウルで倒されていたため、指揮官のカードの切り方に迷いはなかった。また、クローザー役として出場した岡崎慎司や佐藤寿人も、前線からのディフェンスという泥臭い仕事に徹することで、ゲームを“殺す”ことに貢献していた。それだけチームコンセプトが徹底していたということである。

3)相手FWの不調による脅威軽減

今日の試合の最大の懸念事項は、前述のとおり中澤の不在であった。代役として選ばれたのは、キャップ数4でW杯最終予選初出場となる寺田周平。だが、国際経験の少なさを差し引いても、空中戦の強さ以外にアピール要素はあまりにも少なかったと言わざるを得ない。ただ幸いなことに、最大の脅威と思われていたワントップのセバスチャンが不調(どうやらひざを故障していたらしい)。前線のテコ入れのために、後半14分には9番のアリベシルが投入されたが、すでに日本は2点のリードを奪って試合を優位に進めていたため、大勢への影響は極めて限定的であった。かくして、この試合での日本のウイークポイントは、相手のチーム事情によって辛くも覆い隠されたのである。


前線からの激しいプレッシングという意見は納得できない。プレッシングを仕掛けていたときにはカタールのペースで、フォアチェックだけに止め、中盤にボールが入った時点でサンドイッチして奪うというイタリア流の守備を徹底したことで、カタールは前線に効果的なボールを入れられなくなったのではないか。

フォアチェックにカタールが慌てたのは確かだが、あれはプレッシングの守備ではない。最終ラインで自由に持たせる分にはまだましと考えての守備だったはずだ。

その他の点については、点差があいたこともあり、間違いは起こりにくいということで賛成なのだけど。

これでグループ2位としてカタールに差をつけ、今年の予選日程を終えた。これから油断なく、問題点を習性する意識があれば、予選は突破できるのではないかという光明が見えてきた。

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