2008年11月8日土曜日

犬飼発言の矛盾を暴く!!

今季の天皇杯で大量にメンバーを落として敗退した大分千葉に対し、日本サッカー協会の犬飼会長が激怒。来年から天皇杯出場権剥奪の可能性をちらつかせるなど暴走を起こしている。

主力温存に犬飼会長激怒!大分、千葉から来年天皇杯出場権はく奪も(スポーツ報知)

大分は鳥栖戦に、優勝したナビスコ杯決勝(1日)から10人、千葉は直近のJリーグ大宮戦(10月26日)から先発メンバーを7人入れ替えた。Jリーグの公式戦ではベストメンバーで臨む「最強チーム規定」があるが、天皇杯は適用外。ただ「ルールに書いていないのは当たり前だから」と犬飼会長はピシャリ。6日夜に大分・溝畑社長から謝罪の電話を受けたが、怒りは収まらなかった。

「日本で一番、権威のある大会にそのような態度で臨むならば、来年から出場しなくてもいいということでしょう。今後対応を考える」と厳しい態度でクラブの姿勢を問う考え方を明かした。


Jリーグの公式戦にはベストメンバーで臨むという規定があるが、天皇杯については何の拘束もない。罰則がないものに罰を与えるというのは法治国家では許されない。犬飼発言は気に入らないから激怒したというだけの感情論だ。

大分は優勝争いをしており、千葉は残留に向けて頑張っている。天皇杯に勝ってもJリーグで優勝したり、残留できたりするわけではない。それがわからないというのなら今すぐに会長職を辞するべきだろう。

浦和がJ2愛媛に完敗/天皇杯(日刊スポーツ)

主力メンバー数選手がピッチにいなかった。J連覇をかけた来月1日の横浜FC戦を控え、エースのワシントン、司令塔のポンテ、守護神の都築らを温存。阿部も先発から外れたが、守備陣には闘莉王、坪井、鈴木ら日本代表勢がそろっていた。後半27分からは鈴木に代わって阿部も途中出場。1年間、オシムジャパンの守備を支えた4選手がJ2の攻撃陣に崩された。永井、岡野、山岸ら元代表を含めて代表経験者8人が、J2下位チームになすすべがなかった。

今季の浦和は日本勢初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇を達成したが、その代償はリーグ終盤になって悪影響を及ぼしている。主力選手に疲労がたまり、負傷者が続出してきた。故障を抱える平川、小野、田中達はベンチにも入れなかった。1失点後に反撃に出ようとしたが、中2日で迎える横浜FC戦を考えれば延長戦も避けたかった。闘莉王は「ACLもあったし(愛媛FCとは)試合数が違う。延長で疲れるのも心配だし、中途半端になるとこうなる。でもJ2に負けは許されない。つらいっすね」と苦渋の表情を浮かべた。


そして、犬飼会長は浦和出身。その浦和は昨シーズンの愛媛戦でワシントン、ポンテ、都築、阿部を外し、ベストメンバーとは遠いスタメンで戦った。

大分、千葉を天皇杯から放逐するというのなら、まず出身の浦和から手をつけるべきじゃないのか。"先ず隗より始めよ"と言うではないか。浦和もベストメンバー規定ぎりぎりで戦い、敗れたことに言及しないのは型手落ちというべきだろう。

岡田監督の大量招集、犬飼会長は理解示す(サンケイスポーツ)

日本サッカー協会の犬飼会長は7日、日本代表の岡田監督が19日のW杯予選・カタール戦に向けて大量25選手を招集したことについて、「Jリーグもシーズン終盤だし、選手のコンディションをつかみ切れていない部分もあるんじゃないか」と理解を示した。試合に出場できないのに代表遠征に帯同する選手が増えることは、シーズン終盤のJクラブ側には困る面も多いが、協会トップが岡田監督の手法を支持した形だ。


さらに犬飼会長の管轄である日本代表。この通り、コンディションを考えて大量招集を認める判断をしている。

極端な言い方だが、すべてのコンペティションに全力を注ぐべきというのなら、フレンドリーマッチと言えどもキリンチャレンジカップという冠がつくシリア戦にも中村俊輔松井大輔、長谷部誠らを呼ばなければならない。

そういうことをファンが一度でも要求しただろうか。

現実的ではないことをファンは要求しない。優勝、残留がかかっているのに他のことにまで気が回る監督はいない。Jリーグ所属のクラブのスカッドはそれほど余裕があるわけでもない。

監督は現実的な選択をしている。現実的ではないのはJリーグのベストメンバー規定と犬飼会長ではないのか。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

"先ず隗より始めよ"はまさにその通りだと思います。
人事のひとつのカタチなわけですし、
いかに犬飼さんがトップダウン方式とはいえ、
一つのクラブではなく、サッカー協会という大きな母体の長になった以上、
そういった心構えは当然なのではないか、と考えます。

ちょっと期待してたんですがねー。。。
最初は対川淵での存在感アップでの言動なのか、と見ていたんですが。
どうも、ワンマンタイプが見に染みついているようで。

kiri220 さんのコメント...

>yoshiさん

犬飼さんは浦和をトップレベルのクラブにした実績がありますし、日本サッカー協会でも初心を忘れず、頑張ってほしいものです。
"先ず隗より始めよ"という心構えは常に持っていてほしいですね。

ワンマンというのはその通りかもしれません。
川淵名誉会長の流れを汲んでいたら駄目なのではとは思いますね。
ファンあってのサッカー協会ですし、ファンはベストメンバーを期待しているのかということも考えてほしいものです。