日本でよく知られているものはラグビー・ユニオンでトップリーグや大学ラグビーがよく行われている。
一方のラグビー・リーグはちょっとルールが違う。今年の春にイングランド出身の英会話の先生に教わるまでまったく知らなかったのだが、同じラグビーと言っても感覚としてアメリカン・フットボールに近いものだ。
ゲームのルール(日本ラグビーリーグ協会)
イントロダクション
ラグビーリーグは、一般的に日本で知られている15人制ラグビー、いわゆるラグビーユニオンとは異なる。1チームは13人で構成され、スクラムの押し合いやラック、モールはない。タックルで倒された場所をポイントにして、防御側は6回の攻撃の中でトライしなければならず、トライできないときは、ボールを蹴って、攻撃権を相手チームに渡す。ラグビーユニオンと比べて、試合展開が早く、運動量がとても多いスポーツと言えるでしょう。
競技規則抜粋
1.フィールド
■縦 100M
■横 68M
■インゴール 11M
クロスバーの上部まで 3M
ゴールポストの間 5.5M
2.ボール
■楕円球で長さ27~29cm
■縦周囲73~75cm横周囲58~61cm
■重量 380~440g
3.プレーヤ-
■1チームは13人以内で編成されグランド内では13人でプレーする。ゲーム中の交代はタッチジャジに脇のオフィシャルに告げ自由に交代できる。(ただし1チームの1試合における交代は12回までである。)
■プレーヤーは通常ジャージ、ショーツ、ストキング及びスパイクを着用する。また、固い材質でないプロテクターの使用が認められる。
4.競技方法
■競技の目的は、トライ、ゴールを奪い相手より多くの得点をすることである。
■試合はキックオフにより開始し、オンサイドのあるプレーヤーはボ-ルを持って走り、パス、キックすることが出来る。また、ボ-ルを持った相手をタックルすることが出来る。
5.得点
■トライ(4点)相手のインゴールにボ-ルをグラウンディングすること。
■ゴール(2点)ゴールポストの間のクロスバーをトライ後のコンバージョンキック、ペナルティーキックよりボ-ルが超えたときに与えられる。
■ドロップゴール(1点)プレー進行中にドロップキックよりゴールポスト間のクロスバーを超えて時に与えられる。
■コンバート(2点)
6.試合時間
■試合時間は、40分ハーフである。
■前後半で陣地を入れ替える
7.競技の開始 キックオフ及びドロップアウト
■キックオフとエンド(敵陣)の選択はコイントスで行われる。コイントスに勝ったチームが陣地を選択し、負けたチームはキックオフを行う。
■前半は開始の権利を持ったチーム、後半はその相手のキックオフで試合を開始する。得点後は得点を取らなかった側のハーフライン中央でのキックオフで開始する。
■次の場合ゴールライン中央からのドロップアウトになる。
(1)守備側が最後にボールを触れデットボ-ルライン・タッチインゴールラインを超えた時。
(2)自陣インゴール内でタッチダウンしたとき。または、タックルされたとき。
(3)自陣インコールから直接に蹴り出したとき。
(4)キックオフのボ-ルがバウンドした後にデッドボ-ルライン・タッチインゴールラインを超えた時。
■次の場合20Mライン中央からのタップオフとなる
(1)攻撃側が最後にボ-ルを触れデッドボ-ルライン・タッチインを超えたとき。
(2)攻撃側がインゴール内で反則を犯したとき。
(3)守備側が自陣インゴール内で相手のキックを直接捕ったとき。
8.タッチ及びタッチインゴール
■ボ-ルまたはボ-ルに触れているプレーヤーがタッチ及びタッチインゴールに触たり超えたときボ-ルはそれぞれタッチ・タッチインゴールとみなす。
■タッチ及びタッチインゴールをまたいでいるプレーヤーはタッチ及びタッチインゴールのプレーヤーとみなす
9.ノックオン及びフォワードパス
■ノックオンとはプレーヤーが手または腕の一部で相手デットボ-ルラインの方向へボ-ルを推し進め落とすこと。
■フォワードパスとはボ-ルを持っているプレーヤーが相手デットボ-ルラインの方向にボ-ルを投げたり、パスすること。
■通常は上記の反則が起こった地点でスクラムが形成されるがノックオン・フォワードパスを故意に行った場合はペナルティーとなる。
10.タックル及びプレーザボ-ル
■次の場合タックルが成立する。
(1)相手に捕まえられ、ボ-ルまたはボ-ルを保持している手・腕が地面に触れたとき。
(2)相手に捕まえられそれ以上前進できないとき。
(3)ボ-ルを保持して地面に倒れているプレーヤーに対し相手が手を体の上に置いた時
■ボ-ルを保持しているチームは5回連続してタックルを受けプレーザボ-ルすることが出来る。6回目にタックルを受けたら相手にボ-ルを手渡さなければいけない。
■プレーザボ-ルはタックルされたプレーヤーが立ち上がり、相手ゴールラインの方向に向き、足の前にボ-ルを置いて後方へ足掻くこと(ヒール)で始められる。その後ろにアクティングハーフとして一人立つことが出来る。
■相手(マーカー)は直ちに、プレーザボ-ルするプレーヤーの前に立つことができる。また、その後ろにも一人立つことが出来る。
■プレーザボ-ルに参加していないプレーヤーはボ-ルの位置から(1)ボールを保持している側に5m、(2)相手側は10m以上後退しなくてはいかない。
11.スクラム
■スクラムはキックオフ、ドロップアウト、ペナルティーキック、プレーザボ-ル以外のプレー再開のときに形成される。
■スクラムは、ゴールラインの10メーター以内、タッチラインから20メーター以内では行われない。
■両チームそれぞれ6人でスクラムを形成する。
■反則を犯していない側がプットイン、ルーズヘットを得る。スクラムハーフはレフリーの立っている側からボールを両手で真直ぐに転がし入れる。
■相手スクラムハーフは、スクラムを形成している一番後ろの味方プレーヤーより後方、他の全てのプレーヤーは一番後ろの味方プレーヤーより5m後退しなくてはいかない。
12.ペナルティーキック
■ペナルティーキックは故意に反則を犯したチーム対して、反則をしなかった相手チームに与えられる。
■ペナルティーキックからゴールはプレースキック、ドロップキックのいずれでも行うことが出来る。
■ペナルティーキックからボ-ルが直接タッチに蹴り出されたら、ボ-ルがタッチを横切ったところから10mインフィールドに入って地点から再びフリーキックが与えられる。
13.オフサイド
プレーヤーは味方インゴールエリアを除いて、最後にボ-ルを触れたり、キックしたり、ボ-ルを保持している味方プレーヤーの前方に位置しているときオフサイドでありプレー参加することはできない。
■オフサイドの解消 - 次の場合プレーヤーはオンサイドとなる。
(1)ボール持った相手が10m動いたとき。
(2)ボールを持った味方がオフサイドプレーヤーの前に出たとき。
14.不行跡
■次の行為は違法であり相手側にペナルティーキックが与えられる。
(1)故意に相手をつまずかせたり、蹴ったり、殴ったりすること。
(2)タックルの時に、肩より上にコンタクトすること。
(3)競技の精神に反するアンフェアなプレー。
(4)ボ-ルを持っていない相手を妨害すること。
■レフリーは不行跡を犯したプレーヤーを退場させたり、5分間、一時退去させることが出来る。
15.レフリー及びタッチジャッジ
■1名のレフリーと2名のタッチジャッジをおく。
ラグビーと決定的に違うのはタックルが成立した時点でプレーが止まること。攻撃側は6回タックルされるまでにトライを挙げなければ、攻撃権が相手に移ること。
だから、ラックはないし、モールもない。スクラムはあるが押し込むことは禁止されている。
日本ではほとんど知られていない競技で、日本に紹介されたのは1993年。1994年には日本代表”サムライズ”が結成されたという。
イングランドはかなり盛んだという話を英会話の先生は言っていたのだけれども。
Australia 52-4 England(Guardian)
実はオーストラリアのほうが強豪だったらしい。かなり気になるので映像を探してみた。
タックルが成立するたびに隊列を整えていたらトライは難しいなと思っていたら、クイックスタートからの仕掛けが中心らしい。かなりスピーディで、初めて見た競技なのだけど。面白そうではある。
といってもルール把握にしばらくかかりそうだけど。
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