2009年7月1日水曜日

FIFA理事を務める小倉氏がベスト16進出をノルマとして設定!!

日本代表のノルマはノックアウトラウンド進出。アジア出場枠のためには絶対に守らなければならない線がここにあるという。アジアの4.5では日本のレベルは上がらないとは思うのだが。

岡ちゃんに新ノルマ“W杯16強”(デイリースポーツ)

アジア出場枠を守るため、岡田ジャパンに南アW杯16強入りのノルマが課された。小倉副会長は「アジア枠維持には16強に2チームくらいは入ってないと。ドイツ大会では1チームも入れなかった。それではバカにされる。今回は十分に準備していかないと」と厳しい表情で語った。

南ア大会はアジア勢の正念場だ。ブラッター会長はアフリカ勢の活躍次第で14年ブラジル大会での大陸別出場枠を再検討することを示唆。98年フランス大会では「3・5」だったアジア枠が、韓国が4強、日本が16強入りした02年日韓W杯後に「4・5」に増えたように、アフリカ勢が躍進すれば出場枠増につながる可能性は高い。一方、06年ドイツ大会で1チームも16強入りできなかったアジア勢が南アでも続けて低迷すれば、削減対象となるのは確実だ。

南ア大会予選でもアジア枠は「3・5」に削減される可能性もあった。だが小倉氏らは、オーストラリアがオセアニア連盟から転籍することなどを理由にFIFAに働きかけて、「4・5」を死守。岡田監督は「今までアジアが躍進して枠が増えた。当然、ダメなら減らされる。だから何かするわけじゃなくて、僕らは自分たちのベストをつくすだけ」と誓った。低迷で小倉氏の顔に泥を塗るわけにはいかない。

過去、アジア勢が2チームも16強に進出したのは02年日韓W杯だけ。3度のW杯に出場している日本だが、海外開催大会では未勝利だ。「W杯4強入り」を掲げる岡田監督だが、16強入りも高いハードルなのが現実。アジア代表として、どこまで責任を果たせるか。


まずはデイリースポーツの記者の勘違いを正さなければならない。W杯日韓大会のアジア出場枠は日本韓国と合わせての4.5。ホストカントリー枠がふたつあったために増えたに過ぎない。実質は2.5と削減だった。アジアの5チーム出場は許されなかったのだ。W杯南アフリカ大会ではアフリカ枠5に加えてホストカントリーの南アフリカが出場する。

そしてW杯ドイツ大会のアジア勢は韓国の1勝を含んでアジア勢4カ国で勝ち点7。日本はサウジアラビアと並んでアジア最低の成績だった。アフリカ勢の勝ち点10、北中米勢の勝ち点7(ノックアウトラウンドの延長は勝ち点1として計算)とほぼ同等レベルではあるが、1カ国あたりの勝ち点はアジアが1.75、アフリカが2、北中米が1.75だが、アフリカ、北中米はそれぞれガーナメキシコがノックアウトラウンドに進出している。アジアはオーストラリアを含めてようやく勝ち点が11。1カ国あたり2.2と並ぶのだ。

岡田さんはベスト4と妄言を吐いているが、実質的な目標はベスト16。それが果たせなければアジア枠は削減される。他のアジアからの出場国に頼っていたのでは意味がない。というわけで、日本サッカー協会ではなく、FIFAの理事を務める小倉氏(日本サッカー協会副会長)からノルマが設定された。これは最低レベルということで、達成できないなら岡田さんだけではなく、日本サッカー協会の理事以上のすべての首が飛ぶくらいの覚悟が必要だろう。

そうしなければ、おそらくぬるま湯体質の日本サッカーは変わらないだろうから。

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