2009年7月4日土曜日

岡田はアジアからの信用も失うつもりなのか

こんなことを言って誰もなんとも思わなかったのだろうか。いうまでもなくアジアカップ予選の香港戦は公式戦だ。AFCがきちんと日程を決めたもので勝手にスケジュールを動かせるものではない。日本の都合だけでキャンセルしてよいものではないのだ。アジア軽視と言われても言い返すこともできない発言を止める人間は日本サッカー協会にもマスコミにもいなかったのだろうか。

サッカー岡田監督「強豪とやりたい」…香港戦の延期要望(読売新聞)

サッカー・日本代表の岡田武史監督は2日、来年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に向けた強化策として、今年11月の国際マッチデーに予定されるアジアカップ予選・香港戦の日程を後ろにずらし、代わりに強豪チームと対戦したい意向を明らかにした。

国際マッチデーは、代表戦のために確保され、各国リーグも休止する。日本は11月14日にホーム、18日にアウェーで香港と戦う予定だったが、この日程に空きがある他の強豪との試合を優先させたい考え。日本サッカー協会と、香港協会の合意があれば、アジア杯予選の延期は可能という。

岡田監督は、「できるだけ力のあるところと(試合を)やりたい」と話した。


ここまで来ると薄バカを通り越して、どこか勘違いした暴君かと言いたくなる。香港戦がフレンドリーマッチだったとしてもいったん決まったものをキャンセルすることは礼儀を失することだろう。ましてや、公式戦。香港にも香港のリーグがあり、試合がずれると香港リーグを休まなければならないという事情がある。

日本代表はもちろん岡田の玩具ではない。強化したいという気持ちはよくわかるが、いったん決まったことをひっくり返してでも強行するとなると信用を失うことになりかねない。W杯南アフリカ大会で惨敗すれば、岡田は更迭、日本サッカー協会は誰も責任をとらず、アジアカップは新しい監督でということになり、あとは知ったことかという理論なのか。

格下とはいえ、香港戦は公式戦で本気のメンバーを揃えてくる。日本と戦うことは彼らにとってチャンスであり、アップセットを起こそうと狙っている。そういう相手よりもフレンドリーマッチで後半になるとがらりとメンバーが替わってしまうヨーロッパや南米の強豪を選ぶのか。

彼らが本気で戦うのは前半だけ。後半は怪我をしないように流す傾向がある。

岡田がひとり頑張ってみても相手が本気じゃなければ仕方がないのではないか。それよりも、国内組の底上げを狙って香港戦でやりたいサッカーを浸透させるほうが利点があると思うのだが、どうだろうか。

マスコミも香港とやるよりはヨーロッパの列強とやるほうが盛り上がるだろうが、結果的にアジアから信用を失うという結果では目も当てられなくなる。

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