岡ちゃん、対バーレーン超攻撃的布陣テスト(デイリースポーツ)
必勝の超攻撃的布陣だ。午後の非公開練習で行われた紅白戦。「積極的に何かを変えるわけじゃない。意識の違いで、特別なことはしてない」と煙幕を張った岡田監督だが、手は打っていた。
前半にテストしたのは1ボランチの超攻撃的な4-3-3システム。前線に人数をかけ、ロングボールの供給源となる相手3バックに3トップがプレスをかける攻守両面に積極的な布陣だ。中村俊は「最後はサイドバックが上がってもいい」と話し、展開によっては前代未聞の2-5-3布陣で波状攻撃を仕掛ける可能性も浮上した。
後半は中盤をダイヤ型に変えた4-4-2を試した。両サイドへのロングボールに対処しやすく、1月のバーレーン戦でも試合途中から採用した布陣を再確認。水も漏らさぬバーレーン対策だ。
この記事を書いた記者はサッカーを知らないのではなかろうか。3バックには1トップというのはセオリーだが、それはマークのギャップが生まれるからであって、3FWがプレスをかけるためではない。両サイドのウイングが外に開けば開くほど3バックの間が広がり、センターから飛びこめるという利点がある。ただし、このシステムが超攻撃的かというとそうでもない。
システムは丈の短い毛布のようなもので、どこかが絶対に足りず、使い方によって守備的にも攻撃的にも変わる。
実際同じシステムを使ったモウリーニョ時代のチェルシーはカウンター主体の守備的なチームだった。
4-3-3フォアボランチや4-3-1-2がサイドを制するためのタクティクスというのなら理解できる。世界の潮流はサイドを制するものが有利という動きを見せている。だからと言って超攻撃的ではないのだ。
マスコミがこういう勘違いをしているから日本代表のサッカーもレベルが低くなり、そしてファンの成長を妨げている。一部のファンの声をマスコミはまったく取りあげないし、その閉鎖的なシステムは日本サッカー協会も同じだ。
自分たちは批判を表現の自由としてするくせに、批判されるのを極端に嫌う。
それは民主主義とは言わないのではないか。日本のサッカーの議論はまだ活発ではないのだろう。
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