2009年3月5日木曜日

岡田は臆病な小動物か

岡田は今、何もかもが敵に見えて、信用できる人間がいないのだろう。マスコミには歯を剥き、原博実さんにも箝口令を敷いた。情報が漏れることが敗戦につながるとでもいうように。その姿はまるで肉食獣に追いつめられた草食動物のようだ。そこまで心理的に追いつめられているのなら、さっさと代表監督を辞任してもらえばいいのだが。

たしかにマスコミにも問題がある。質問する記者はサッカーを知らないし、世界の常識もわかっていない。机上の計算だけで話しているだけのことが多く、ちょっとしたことでも自分で調べて書くということはしない。インタビューでも偏った知識をひけらかし、聞きたいことというよりも、書きたいことを優先しているようにも見える。

読者を馬鹿にする風潮もあるし、現在のマスコミが正しいわけではない。

にも関わらず、トルシエのように拒絶するわけでもなく、中途半端に付き合っている岡田は臆病にしか見えない。

岡ちゃん突然キレた「勝ち点8問題ない」(日刊スポーツ)

突然の「反撃」だった。スタッフ会議後に、「(3月28日の)バーレーン戦にどういう考えで臨むのか」と聞かれると、猛然としゃべりだした。

岡田監督 FW陣の得点力不足と皆さん(マスコミ)に言われているようですが…、私は点を取れていないとは思っていない。これまで(W杯予選で)点が取れなかったのは、バーレーン戦(0-1、昨年3月26日の3次予選)と、この前のオーストラリア戦(0-0、2月11日の最終予選)だけ。それ以外は点を取っている。他の国の代表にとっても、点を取るのは簡単じゃない。

前回のホームでのスコアレスドローを蒸し返されたり、長年の懸案である得点力不足について質問をされたわけではない。しかし、岡田監督は一気にまくし立てる。ややムキになりながら、さらに言葉を強めた。

岡田監督 最終予選を半分終えて勝ち点8で、(勝ち点)2差での2位は何の問題もない。

オーストラリア戦終了直後、ロッカー室で選手に向かって「今日は負け」と表現。これまで「目の前の1試合、1試合に集中するだけ」と同じせりふを繰り返してきた姿は、どこかに消えていた。


反論したってこんなふうにおもしろおかしく書かれるだけなのだ。そして、ネタとして広がっていく。大人げなく得点力不足ではないと言ったところで実際に点はとれていない。

弱い相手にとことん強いという姿も見せられず、強い相手に撃ち合いも見せられず、これは得点力不足としか言いようがないだろう。

世界中が得点力不足なのはわかっている。しかし、そのことを理由に得点をあげるということを放棄する監督はいない。

岡田が信用されないのは、得点をとるかたちが見えないからだ。

岡田監督、原技術委員長を一喝(スポーツ報知)

日本代表の岡田武史監督(52)が、代表を統括する立場にある日本サッカー協会の原博美強化担当技術委員長(50)を一喝していたことが3日、分かった。原委員長はこの日、鹿島の練習を視察したが、「岡田さんから『これ以上余計なことをしゃべるな』と言われている」と、代表にかかわる質問はすべてシャットアウト。立場が逆転する「ねじれ現象」が表面化した。

原委員長は代表をサポートするほか、予算管理、岡田監督の戦術や戦い方の分析を任されるなど、代表全体を統括する立場にある。クラブのGMに似た存在で、就任直後から選手の印象や視察日程など屈託なく明かしてきた。ところが、早大の先輩にあたる岡田監督はこれにご立腹の様子。一方的に「かん口令」を押しつけられ、“貝”になってしまった。


そして、いくら後輩とはいえ、役職が上の人間に対してリスペクトできないという人間的な欠陥がある。小野技術委員長も元は岡田のアシスタントコーチ。大学の後輩と元部下が上役になるわけで、それは面白くないことかもしれないが、サッカー監督という仕事は花形であるとともに、結果が出なければ最初に首を切られるポジションでもあるのだ。

だから、チームを整備し、きちんと結果を残していかなければならない。

マスコミが嫌いなら徹底的に戦争をすればいい。中途半端にインタビューに答える必要もないのだ。公式に認められているミックスゾーンだけのインタビューでかまわないはず。

それができずに箝口令などと、本当に臆病としかいいようがない。

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