2009年3月4日水曜日

Jリーグは来年度から移籍制度を改定!!

Jリーグは大きく国際ルールから外れていた国内の移籍ルールを来年度から世界基準にあわせることとなった。現行のルールでは移籍可能期間も長く、シーズン中のローン移籍も可能。そして、契約満了選手に対しても移籍金を請求できるなど、ボスマンルール以前のヨーロッパのような状態が続いていた。

J国内移籍が来年度から完全自由化へ(日刊スポーツ)

来年度からJリーガーの国内移籍が完全自由化されることが3日、決定的となった。国内移籍の場合、現行ルールでは契約期間が満了しても元所属クラブに保有権が認められ、最大で年俸10倍分の移籍金が発生する。しかし新ルールは国際基準に従い、年齢に応じてJが設定した移籍係数が撤廃され、契約満了選手は移籍金が発生しない。移籍可能期間も夏と冬の各1カ月と、国際基準に合わせる。先月末にJ事務局が各クラブに10年度からのルール移行の趣旨を伝えた。

これに伴い、選手は契約が切れる6カ月前から他クラブと交渉ができる。ほとんどの選手が翌年の1月31日まで契約を結んでいるため、今季限りで契約が切れる選手は、今年8月から移籍交渉が可能となる。Jクラブ関係者は「シーズン最中にライバルクラブとも交渉できる仕組みはおかしい」と話した。


これで移籍に関してはヨーロッパ並みになった。これは秋春制への移行準備と見るのはうがった見方かもしれない。しかし、サッカーシーンの流れはヨーロッパにあわせつつある。国際移籍について移籍係数を撤廃しており、これで選手の市場価値により移籍が行われることとなる。

ただJクラブ関係者がいうシーズン中にライバルクラブと交渉できるのは現行ルールでも同じで、ローンの選手は違うというのは身勝手な言い分だ。交渉されなければ契約を延長すればいいだけのこと。ヨーロッパでは当たり前のようにボスマンルールによる移籍交渉は行われている。

日本の制度や慣習に馴染まないというのなら、はじめからサッカーをしなければいいだけのことだろう。

現在のJリーグ移籍ルールは?(日刊スポーツ)

国内の移籍には「現年俸、現クラブ提示の新年俸、移籍先クラブ提示の年俸」の平均に移籍係数をかけた移籍金が必要。係数は年齢により、16~21歳が10。年齢が高くなるほど低く、30歳以上は0となる。クラブは11月30日までに所属選手に対して翌シーズンの年俸提示など契約更新に関する通知をし、優先的に交渉。決裂などで移籍リストに載らない限り、他のクラブとの自由な移籍交渉はできない。


このルールのほうがおかしかった。例えば、チームの中心選手でも30歳を越えていれば移籍金0で持っていかれる。契約期間中であってもだ。若い選手の青田刈りは憂慮すべき問題だが、それよりも中心選手を移籍金0で持っていかれるほうを心配すべきだった。

新ルールになり、移籍金が自由に設定できるとなればクラブの利益となる。精度を高め、より選手のためになる制度を作ることを望みたい。

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