浦和のエンゲルス監督は監督批判、クラブ批判をした永井に対して今のところ何のペナルティも科していない。すなわち、彼の言い分を認めたということであり、浦和は現在永井の言うとおりの状況でJリーグを戦っているということになる。
永井が右サイドじゃなくてFWで使ってほしいと言ってきた時期があったはず。そのときになぜきちんとした話し合いができなかったか。FWの序列としては高原、エジミウソン、田中達也の次なのかもしれないが、サイドアタッカーとしてチームのために頑張ってほしいといったのか。
あるいは、交代の一番手になるという話をしたのか。
その上で、永井が監督を批判したなら、エンゲルスは永井を練習から閉め出すくらいのペナルティを科さなければならなかった。そのことでチームの和が乱れることもよくないし、規律がないと選手は動かない。
オジェックは闘莉王の監督批判をなあなあにして退団となった。それを見ていたはずのエンゲルスが永井の監督批判もなあなあではお話にならない。
浦和永井が移籍志願、監督続投で不満爆発(日刊スポーツ)
指揮官は現在、永井をFWとしてはベンチ外で、右MFの控え選手と見ているという。そのためFWにこだわる永井は、神戸戦(18日)では、自らベンチ外を選択。ベンチ入りをしたG大阪戦(22日)では後半36分から出場したが、やはり右MFだった。その監督がACL連覇を逃したにもかかわらず、今季続投することで不満が一気に爆発した。
ポジションのことは監督に絶対的な選択権がある。サッカーは選手起用の目安となる絶対的な数字がないために監督が選手の適正を見て決めるということになる。エンゲルスが永井を右サイドハーフとしたのならそれは文句を言ってはならないこと。
浦和崩壊ピンチ!今度は永井が監督続投批判(スポーツニッポン)
口調は辛らつだった。生え抜きの永井が浦和の危機に直面し、ついに思いの丈をぶちまけた。「この状況で何かを変えたいのなら1つ(監督解任)しかないのに会社はそれをやらない。雰囲気だけを盛り上げようとしているけど、それじゃ勝てない」。怒りの矛先はアジア連覇が消え、危機的状況に陥ってもなお、エンゲルス監督の今季続投の方針を示したクラブ側に向けられていた。クラブ批判という御法度をあえて犯したのも、すべてはチームの早期立て直しを願えばこそだった。
だが、そんな永井の願いとは裏腹に、チーム内は末期的な状態になりつつある。この日の練習前、エンゲルス監督はあらためてメンタル面の切り替えと、チーム一丸をイレブンに呼びかけた。だが、26日の新潟戦に向けた練習では主力組、サブ組が完全分離され、終了時間も別々。チーム一丸どころか、逆に選手間に温度差までが出始めている。
ある選手は「うちはもともと選手の仲はいい。でも今では口まで聞かなくなってる。個が強く一流選手がそろってますからね」とチーム内に不協和音が生じていることを明かした。こうした内情を認めたうえで、永井も「ゲルトさんは規律がない分、チームが崩れ始めたら止まらない」と、徹底した規律で縛り付けたオジェック前監督とエンゲルス監督を比較しながら危機感を募らせた。
しかし、永井は不満をぶちまけた。このことが浦和の低迷につながっているかどうかはわからないが、エンゲルスがチームを掌握していないということがはっきりしてしまった。
かつてレアル・マドリーの監督だったケイロスが監督批判をしたグティをベンチに入れ、さらに途中出場させ、ゴールまで決められるという失態を犯し、監督の権威を地に貶めたことがある。マドリーはタイトルを逃し、そしてケイロスは解任された。
このとき、ケイロスはグティを遠征メンバーに加えるべきではなかったのだが、そう決断できなかったために解任ということになった。
エンゲルスも同じこと。彼の成績は残留争いをしているクラブから見れば残留確定でうらやましい限りなのだろうが、浦和サポーターから見れば無冠ということもあり、戦術的に物足りないということもあって、エンゲルスへの不満がたまっている。
たとえば、2-3で負けるとか、同点でも2-2とか。ゴールを上げての引き分けやドローなら違っていたのかもしれないが、あまり点もとれていない。そのことへの不満もあると思う。
ただ、エンゲルスの代わりにどの監督なのかというと具体的な名前は浮かばない。ユースの堀孝史さんはいい監督だろうけれども、あのチームを作るのは難しい。
オシムという名前も挙がっているけれども、すぐに結果が出ないというサッカーでサポーターは我慢できるだろうか。
問題はずっとタイトルに関わり続けた浦和サポーターが、無冠という現実に何年我慢できるかなのかもしれないね。
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