2008年10月16日木曜日

岡田の采配は勘ピュータのようなものか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 3 Japan 1-1 Uzbekistan @ Saitama Stadium 2002
Japan:Tamada 27
Uzbekistan:Shatskikh 40

ウズベキスタン戦後 岡田監督会見 (1/2)
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

――同点の場面で稲本を入れた意図は? 中村憲を入れることは考えなかったのか?

香川が90分間持たないだろうということがひとつ。それと前の方でどうしても起点を作りたかった。それで遠藤を上げたいということ。それでもし点が入らなかったら、ラストで闘莉王を上げることを考えていましたので、その時に稲本がいないと闘莉王を上げられない。そういうことを総合的に考えて、先に稲本、そして最後にFWの選手を入れ替えるというプランを考えて、憲剛が選択肢から外れました。

――若い選手2人を入れたが、その評価は?

若いからとか、経験があるなしにかかわらず、闘莉王を1枚上げただけであれだけ迫力が出るという意味では、まだまだ(若い選手たちには)進歩してもらわないといけないと思いますが、まずひとつ、物おじせずにあれだけボールに触れて、チャンスにも顔を出していました。シュートにも顔を出していました。そういう意味では、本当によくやってくれたと思っています。

――結果が伴わなかったのはコンセプトが浸透し切れていないからか、あるいはどういうところに課題があると思うか?

サッカーの試合とは、結果が出なかったからといって、すべてコンセプトが悪いとか、そういうものではないと思っています。われわれがやろうとしていることは、決して間違っていないと思っていますし、おそらくウズベキスタンはこれまでの3試合の中で一番攻めることができなかった試合だったと思います。(ウズベキスタンは)負けている試合の方がいくつもビッグチャンスを作っていますので。その中で、逆にわれわれは(勝ち越しの)1点を取れなかったと。ただ、それだけのことだと思っています。

――最後の時間、リスクを冒してパワープレーに出たが、勝ち点4で悪くないとするなら、あそこまでリスクを冒すべきだったか?

相手の16番のシャツキフが下がって、15番(ゲインリフ)が入ったことで、高さに対する脅威が減りました。それとともに、両サイドも下がって、引き分け(狙い)で、もしできたらカウンターで1点という戦い方をしてきました。15番に対しては、阿部で十分に対応できると判断したので、それほど大きなリスクを冒したとは思っていないです。


この会見では最後まで闘莉王の怪我については触れなかった。クリアミスもアクシデントで片づけている。

同点の場面から稲本の投入、中村憲剛の選択、闘莉王があがってのパワープレーまでに触れているが、記者には遠藤が上がってサイドアタックがなくなったことまで突っ込んでほしかった。ブラジル流の4-2-2-2は前4人の個人技があってこそ生きるもの。遠藤、中村俊輔はドリブル突破が武器ではなく、パサータイプ。中盤の底で散らし役をやったほうが安定するシステムにした意味は何だったのか。

ただ、パワープレーだけではゴールを奪うことは難しい。後半の45分に向けて修正したということだが、その修正でゴールを奪えなかったということは修正そのものが間違っていたか、それとも選手が思った通りに動かなかったのかということになる。それに闘莉王を上げることでFWは玉田、岡崎、闘莉王ということになる。これ以上のエリア内への投入はスペースがなくなってしまうことを意味しないか。実際、同タイプの玉田に代えて興梠を投入してもウズベキスタンのバイタルエリアにはスペースはなかった。ポストプレーヤータイプのふたりを入れるなら遠藤に代えて興梠で、玉田と興梠がサイドからアタックを仕掛けるというほうがよかったように思う。

岡田はコンセプトが間違っていないというが、それは選手が結果を出せなかったという非難ではないのか。

試合後、ウズベキスタン代表カシモフ監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

――かなり日本を研究していたようだが、イメージどおりだったか?

確かに日本について研究したが、いかんせん時間は少なかった。それでも今回、われわれの選手たちは、私が指導したことをやってくれた。中村俊については心配していた通り、左足で素晴らしいパスを出した。前半に、素晴らしい彼のプレーとわれわれのミスがあって失点してしまった。神様が少し味方してくれたのかもしれないが、私は選手たちが(目標を達成)できると信じていた。いずれにせよ、勝ち点を得られたことで選手たちも元気づけられた。今後もワールドカップに向かって頑張っていきたい。

――同点になってからの攻撃だが、パワープレーに持ち込むことは考えなかったのか?

日本にも背の高い選手がいる。2番(中澤)と闘莉王。日本はパスを回して(ボールを)キープすることがうまい。そのようなチームに対し、パワープレーからボールを失うことはできないと思った。選手にはボールをコントロールするように言った。たとえ200%のコンディションであっても、パワープレーでボールを失うべきではないと判断したので、ボールをコントロールするように指示した。


ウズベキスタンのカシモフは現実的な判断をしている。日本はボールポゼッションに優れていて、ウズベキスタンがゲームをコントロールすることは難しい。その中で安易に前線でボールを失い、カウンターを浴びることは避けなければならない。それよりも、プレスをかけることのほうが有効だと。

――アウエーでも前線からプレスを掛けていた。引いて守備を固める選択肢はなかったのか?

守るといっても90分間ずっと守るわけにはいかない。それにわれわれは勝ち点が欲しかった。多少は危険を冒しても(前線から)プレスしないと勝ち点は取れない。攻撃にも力をかけないと勝ち点は得られないと考えた。


質問をした記者はモダンサッカーへの理解はないのだろう。それとも日本代表を過大評価しているか。

アウェイだからといって引いて守ってという考え方では今のサッカーでは勝ち点3をとることは難しい。それを質問することで日本のレベルが低いことを見せてしまった。この質問は毎回のようにされるが、記者は学習しないのだろうか。

カシモフはていねいに答えているが、この回答こそモダンサッカーのスタンダードだろう。そのことはもっと取りあげられてもいいはずなのだが。

ウズベキスタン戦後 選手コメント (1/2)
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

■遠藤保仁(ガンバ大阪)

「崩しは問題ない」

ビッグチャンスは何度かあったから、それを入れるようにすればいい。崩しは問題ない。サイドからチャンスがあったし、もう少し落ち着いてやれれば。今日はホームなので、どうしても前に行きがちだった。

ウズベキスタンは、前半立ち上がりに(前から)来ていたけれど、フィジカル的に脅威は感じなかった。ある程度、前から来ることは予想していた。立ち上がりは日本のミスが多くて、リズムをつかみ切れなかった。でも後半は落ち着いてできた。(前半にミスが多かった理由は)単純に技術的なミス。ピッチが濡れていてパスがすごく速くなっていたので。


ああ、本当にすばらしい(棒読み)。ピッチが濡れていてパスが速くなったことでミスが多くなるなら水を撒く意味がなかったのでは。水を撒いてスリッピーにして、グラウンダーのパス回しを速くして崩すというタクティクスも、選手が理解していない、あるいは技術的についていけないのなら、まったく意味がない。

スカウティングでも十分にスキルに難ありとわかるが、正直に言ってしまっては。これからの対戦相手はホームでピッチに水を撒き、日本がトラップミスをするところを狙えと指示する可能性もある。スキルに自信があるところならなおさら。

疑心暗鬼の中で (1/2)
日々是最終予選2008-09
(スポーツナビ)

「われわれは、自分たちのやり方を通じてレベルアップしていくしかない」と岡田監督は力説する。だが、本当に今のやり方でいいのだろうか。

試合後の公式記録を見て、ひとつ気になることがあった。今日のウズベキスタン戦と、9日のUAE戦のスタッツが、非常によく似ていたのである。スコアはいずれも1-1。日本のボール支配率は、ウズベキスタン戦61.5%、UAE戦63.6%。シュート数は、ウズベキスタン戦14(被シュート数5)、UAE戦15(同4)。対戦相手も試合の位置づけも異なるのに、これほどスタッツが似通っているのは、岡田サッカーの限界を示す証左のようにも思えてくる。すなわち、ホームで格下と対戦した場合、ボール支配率とシュート数で圧倒しながら、それでも勝ち切れないという、日本の厳しい現状が浮かび上がってくるのである。


相手を圧倒しながら勝ちきれない試合というのはヨーロッパのビッグクラブでもよくあることだ。そのために評価ができないクラブもある。しかし、たいていのクラブは修正をきちんとしてくるものだ。相手が変わってもスカウティングをしっかりやっていて、それで攻めきれないというのならどこかが間違っているとしかいえない。チャンスを作ってもゴールが決まらないというのなら、FWの人選そのものからおかしいということにならないか。

いずれにしても2試合戦って勝ち点4は悪くはない数字ではある。アウェイの勝ち点3が帳消しになっただけで、悲観すべき数字ではない。まだ絶対に負けられない戦いというのは早すぎる。

それでも岡田をこのまま信用していいのかという疑問はぬぐい去れない。

2 件のコメント:

SoccerKYO さんのコメント...

勘ピュータとは中々面白い言葉ですね(笑)

まさにその通りだと思います。

何というか。策ではなく、イメージなんですよね。要するに勘という。

どうも、考え抜いて、あらゆるケースを想定した中で状況を打破する策には思えなくて。

今回の交代策がまさにそうでした。

水をまいたのも何だか呆れてしまいます。自分で自分の首を絞めてどうするんだろうなと思って。

選手も監督云々ではなく自分たちでもっと考えて試合をする術を持って欲しいとも思いますが、まぁ、レ・ブルーのようにはいかないでしょうね。

ちなみに、クイズやりましたよ!!!

5点でした(笑)

あれは面白いですね♪次作も期待してます☆

kiri220 さんのコメント...

>soccerkyoさん

勘ピュータは野球の長嶋茂雄の采配につけられた言葉で、セオリーからは考えられない采配で勝ったことからですが。

岡田も同じですね。
勝利につながらないところが、スーパースターが持っている運とは違うところです。

日本人の選手は考えてというのは苦手なのでしょうか。
考えると中田英寿のように自分の得意のポジションでやったほうがチームのためになると監督とぶつかってみたりですからね。

ヨーロッパの列強はクラブの戦術が違っても代表になるとフィットしますからね。
あのサッカー脳は真似したいものです。

クイズは焼き直しなので。
今度は新しいものを作りますから挑戦してください。