2008年10月31日金曜日

日本の新人育成は短すぎないか

プロのサッカー選手になれるのは日本でも海外でもほんの一握り。よほどの才能に恵まれ、そして努力をして、さらに戦術理解がモダンサッカーとマッチしていた上で、ちょっとした運を持っていなければなることはできない。そして、上手くプロになれたとしても才能を活かせずにチームを去らなくてはならない選手もいる。

西川司さん(J.League Career Support Center)

西川司は愛媛ユースで一番上手く、JFL時代にはトップチームでもゴールをあげた選手。名古屋に入団が決まったときには、地元テレビ局がインタビューを行い、トッププロへの夢を語っていた。

愛媛のサッカー界では期待の新星。中盤でもFWでもプレーできるテクニシャンとして愛媛のトップに昇格していたら今とは違った人生になっていたかもしれない。しかし、名古屋に入団し、わずか2年で戦力外通知。

その後のトライアウトでも手をあげるクラブはなかった。

ぼくは実際に彼のプレーを見たことがあり、Jリーグの選手と比べてもテクニック的には劣っているところはなかったように思う。メンタルや戦術理解となるとそれは仕方がないことで、フィジカルが弱いというのならそれはトレーニングコーチの仕事ではないかとは感じた。

彼の場合、理由が明示されないままに名古屋を退団となり、そして引退してウェディングプランナーとして第二の人生を歩き始めた。レポートを見ても楽しそうに頑張っているから、彼にとってはよい選択ではあったと思う。

ただ思うのは、Jリーグのチームの場合、毎年内定選手を出すもののトップチームまで上がってくる選手がほんの一握りという実態だ。本当に0査定の選手は使えないのだろうか。そういう疑問さえ起こってくる。

トップチームの人数は25人前後が適正だろう。その中に毎年新人が入ってきたとしてその分だけ選手が削られる。ローンに出されるならまだ救いはある。しかし、戦力外と言われたら。

西川司のようにあっさりサッカーを捨てられるなら、キャリアサポートセンターで次の仕事を見つけるのもいいだろう。しかし、サッカーが続けたくてたまらなければ。

日本にはJ1,J2というプロの下にJFLがあり、地域リーグがあり、その下に下部リーグがありと働きながらでも草サッカーができる環境はある。だが、下部リーグの頂点は地域リーグが限界で天皇杯に出たとしても選手がプロとして拾われることは滅多にない。

イングランドは実質6部くらいまではセミプロとして存在し、ドイツも10部くらいまではある。イタリアもセリエD以下というランキングがあり、アマに限りなく近いというレベルからでもトップリーグを目指していける。

それに比べて、日本はユースからの引き上げもなく、高校サッカーで、あるいは大学サッカーでプロの獲得がなければほとんどプロになれるチャンスがない。

ユースなら最低でも3年、長ければ10年以上のスパンで見てもらえるが、高校から入った選手はフィジカル全盛の高校サッカーからプロの洗礼を浴びてわずかに2年、3年では短すぎると思うのだ。

活躍しているけれどもものになりそうもない選手もいるだろう。そういう選手はスカウトも声をかけない。

しかし、プロが声をかけ、クラブ入団をさせた以上、引退後のキャリアではなく使えるように育成する義務があると思うのだ。

それがローンでも海外の弱小クラブへの留学でもかまわないから。

2008年10月30日木曜日

ラ・シニョーラ、ネドベドのドッピエッタでボローニャを下す!!

Serie A Matchday 9 Bologna 1-2 Juventus @ Stadio Renato Dall'Ara
Bologna:Di Vaio 74
Juventus:Nedved 12,56



ボローニャはロッソブルのファーストジャージ。システムは3-4-2-1。

Bologna (Serie A Matchday 9)
 Marazzina 
Di VaioLavecchia
BombardiniZenoni
MudingayiMingazzini
TerziMoras
 Castellini 
 Antonioli 


ユベントスは金色のセカンドジャージ。システムは4-4-2。

Juventus (Serie A Matchday 9)
IaquintaAmauri
NedvedMarchionni
TiagoSissoko
MolinaroMellberg
ChielliniKnezevic
 Manninger 


プリマ・テンポ。ボローニャのキックオフ。

序盤はユベントスの仕掛け。今季初スタメンのチアゴをレジスタにどこまでできるか。抄出候補とずっと言われながらもラニエリは我慢して使っている。

6分、ボローニャ。マルキオンニのドリブル突破をカット。マラッツィーナを経由して左サイドのディ・バイオへ。そのままフリーでティーロ。GKマニンガーがかろうじて触ってアンゴロ。

あまりにも危険なカウンター。一瞬ゴールに叩き込まれたかと思った。裏側だってわかってほっとしたけれども。相変わらずスピードに弱い。リプレーで見るとマニンガーは触っていないのだけどね。

11分、ユーベ。先制。中盤のボール回しからチアゴに戻して左サイドのネドベドに。エリア内に切り込んでの右足のティーロがGKアントニオーリを破ってレッテ。0-1。

チアゴのパスを受けてからのネドベドの個人技。エリア内にドリブルで切れ込んでコースを見逃さず突き刺した。体調はキレキレでまだまだ現役でできる。

攻勢はユーベ。ボローニャはカウンターの構え。ボールを不用意に失わなければディ・バイオの怖さも半減だけれども。マルキオンニのところは奪われると一気に走られる危険性があるところが心配。

ミンガッツィーニがネドベドの肘打ちを受けて負傷治療中。ネドベドにジャッロはなし。

さらにアンゴロに見えたのだけど、ユーベのゴールキック。今日はジャッジが比較的ユーベに甘い。

23分、ユーベ。ラベッキアへのファールでモリナーロにカルテリーノ・ジャッロ。

それほどキツイファールではなかったのだけど。ジャッロはジャッロ。モリナーロは気をつけないと。まだゲームをクローズさせるには早すぎる時間帯。

リプレーは繰り返しメルベリのエリア内でのチャージを流している。リゴーレをとられてはおかしくないプレーではあるけれども。今日はユーベに甘いといえば甘い。揺り返しが怖いほど。

ユーベはゆっくりとしたパス回しから一気に左右どちらかのサイドに振ってのクロスを多用するようになってきた。右サイドのマルキオンニはそれほど機能していないが、ネドベドは効果的なクロスが上がっている。

今日もアマウリのポストは今ひとつ。もう少しキープできればチャンスになるのだけれど。

モリナーロ、ヤクインタとサイドからのアタックのかたちはいいのだけれど、クロスの精度は今ひとつ。

42分、ボローニャ。右サイドでボールを受けたラベッキアがワントラップでモリナーロをかわしてのクロス。下がりながらボレーで合わせたマラッツィーナのティーロはゴール右に外れる。

ボローニャのサイドからの崩し。モリナーロの守備が軽いといえばそれまでだけど、あれだけ簡単に抜かれては危ない。

アディショナルタイムは1分。

プリマ・テンポはこのまま終了。0-1とユーベリードで折り返し。

ボールポゼッションはボローニャ48.9%、ユーベ51.1%、ショッツオンゴールはボローニャ0、ユーベ1、ショッツワイドはボローニャ2、ユーベ2。

45分、ボローニャ。ゼノーニに代えてマルキーニを投入。

セコンド・テンポ。ユーベのキックオフ。

セコンド・テンポもユーベの攻勢から。マルキオンニのドリブルにはカバーがつくようになった。マルキオンニも積極的に追っているし。彼のボール奪取でチャンスにもなっている。

50分、ユーベ。マルキオンニの中央からのドリブルから左サイドのネドベドに振って、ネドベドがエリア内でキープしてのクロス。ファーでアマウリがヘッドで合わせるがポストに弾かれる。リフレクトをマルキオンニが叩くが枠の上。

マルキオンニが中に寄りすぎてというところだったのだけど、ビッグチャンスなら仕方がないかと。右サイドでもきっちり仕事をしているからね。中ばかりだと困るわけだけれども。

ボローニャのサポーターは怖いなあ。シソコの負傷に一斉に親指を下にして殺せのジェスチャー。

55分、ユーベ追加点。アマウリのポストプレーのこぼれ球をヤクインタが左サイドのネドベドに振っての速いクロス。GKアントニオーリに当たってゴール内へこぼれてレッテ。0-2。

ネドベドの強烈なクロスがアントニオーリのボール処理のミスを呼んだ。止めたはずのボールが自分に当たってゴール内へ。

57分、ボローニャ。チアゴへのファールでマルキーニにカルテリーノジャッロ。

59分、ユーベ。シソコに代えてエクダルを投入。

エクダルも初登場だね。シソコは負傷の影響かな。週末にはローマ戦もあるしね。

62分、ボローニャ。メルベリへのファールでムディンガイにカルテリーノ・ジャッロ。

ユーベはキエッリーニがエリア内でボールを奪ってから一気のカウンター。アマウリが左サイドを独走してティーロというかたちだったが、GKアントニオーリに止められる。ラベッキアを倒したということでボローニャサポーターは騒いでいたけれども。リゴーレではないかな。

ただこの試合はユーベに笛は甘め。ボローニャにリゴーレ2本でもおかしくはない。

67分、ボローニャ。ミンガッツィーニに代えてカッルスを投入。

ユーベの攻勢はかわらず。まだまだクローズさせるつもりはなさそう。ジョビンコも用意してさらにゴールを狙っていく。今日はネドベドばかりが目立っているからね。ドッピエッタのネドベドに代えてが妥当かな。

69分、ユーベ。アマウリに代えてジョビンコを投入。

出来は確かによくなかったけれども。週末に向けての休養と見るべきか。それともジョビンコのセコンダ・プンタの適正か。

ユーベはどうやら4-2-3-1へとシステム変更をしたようだ。ヤクインタを1トップにジョビンコはその下。

73分、ボローニャ追撃。左サイド遠目からのプニツィオーネ。カッルスが放り込んだボールに前線で倒れながらもディ・バイオがヘッドを合わせてレッテ。1-2。

ディ・バイオの危険性はわかっていた

さらにマラッツィーナのヘッドがユーベゴールに突き刺さるがフォリジョーコで助かった。

76分、ボローニャ。ジョビンコへのファールでカッルスにカルテリーノ・ジャッロ。

ユーベは悪い癖というか、残り10分を過ぎてクローズさせようと守備的になりつつある。ゴール前で固めて簡単なクリアも拾われる始末。

83分、ユーベ。チアゴに代えてカモラネージを投入。

チアゴは足を攣っていた様子。今季初スタメンで張り切りすぎたか。カモラネージの交代はマルキオンニに代えてではなかったかなあ。センターハーフがカモラネージとエクダルでは攻撃的すぎないか。

チアゴは笑顔で戻ってきた。十分に試合に出られたということか。きっちり仕事もしたし、今日は合格点だろうね。

88分、ボローニャ。ラベッキアに代えてベルナッチを投入。

ボローニャもFW同士の交代。前線をフレッシュな選手に替えてきた。

アディショナルタイムは4分。

マニンガーは今日の試合、派手なところはないけれどもきっちりと危ないところをカットしている。彼はブッフォンの代役を十分に務めてあまりある。安定度は高いね。

ボールキープで時間がつぶせなくて苦しいゲームであったけれども、このままタイムアップ。1-2でユーベの勝利。

これで暫定8位タイに上がった。レアル・マドリー戦で勝利してから3連勝。ようやく選手にも自信が戻ってきたかな。首位ウディネーゼとの勝ち点5差は変わらないけれども、調子が出てくれば序盤戦のこの差はなんとかなりそう。

ボールポゼッションはボローニャ50.2%、ユーベ49.8%、ショッツオンゴールはボローニャ2、ユーベ4、ショッツワイドはボローニャ4、ユーベ7。

2008年10月29日水曜日

アルゼンチン代表監督にディエゴ・マラドーナが就任か

バシーレの辞任を受けて次期監督候補の選定を急いでいたアルゼンチンは、ディエゴ・マラドーナ氏を監督として迎えることを決定したらしい。アルゼンチンサッカー協会はフリオ・グロンドーナがドンで彼の影響力は大きいからね。マラドーナの監督就任も彼の気持ちで決まった感じがする。

Maradona poised to become Argentina coach(Reuters UK)

"It's a bit early for congratulations but it's an idea which seduces me," he told the Fox Sports cable television channel in a telephone interview. "We will continue talking tomorrow."

"The idea is to start working immediately after the official announcement with the players who are in Argentina and then take the first plane to talk to the ones in Europe," said Maradona.


マラドーナは公式発表があればすぐにでも仕事にとりかかるという話をFox Sportsのインタビューに答えている。

Diego Maradona offered job as Argentina coach(Fox Sports)

Maradona's own coaching experiences have not been positive.


たしかにマラドーナにほとんど指導者経験がないことは問題になっていた。どこかのクラブでアシスタントコーチの経験を積んで、それから代表監督でもいいのではないかと。

しかし、アルゼンチン国民の一度はマラドーナの監督就任を見てみたいという期待に添ったものであることは間違いない。

ブラジルがペレやジーコという国民的英雄に監督要請をしないのとは違った意味で注目すべきことかもしれない。

マラドーナ氏、代表監督就任へ=アルゼンチン・サッカー(時事通信)

マラドーナ氏はこの日、同国サッカー協会会長と会談後、記者団に「皆が一致できた。満足している」と語った。地元メディアによれば、正式な就任発表は同氏の48歳の誕生日である30日になる見通しで、かねて意欲を示していた念願成就を前に「良い誕生日プレゼントになればいいな」と期待を示した。


マラドーナにとってはアルゼンチン代表監督という仕事も誕生プレゼントくらいの価値なのかという脱力感が。。。

マラドーナは薬物だのダイエットだのお騒がせなニュースばかりだったけれども、心を入れ替えてということになるのかどうか。人生と同じようにこれからも迷走ということにならなければいいけれどね。

2008年10月28日火曜日

ボスマンルールの適用だけが重要事項ではないはず

Jリーグ選手協会(J.League Pro-Footballers Association)は移籍係数が0となり移籍金が発生しなくなる30歳以上のプレーヤー以外にも契約が切れる6カ月前から他のクラブと自由に交渉ができるというヨーロッパの移籍ルールを持ちこもうとしている。

J選手協会 移籍金撤廃へ再度働きかけ(スポーツニッポン)

FIFAは05年に移籍に関するルールを改正したが、日本では「選手は契約が切れる6カ月前から自由に他クラブと契約を結ぶことができる」という条項を和訳した際、“自由に”の部分が欠落。関係者は「その部分が加われば(移籍係数が発生する)30歳未満でも契約が切れる選手は移籍金なしで移籍できる」と話したが、Jリーグからは各クラブ、リーグで影響を調査中との理由で具体的な回答は得られなかったという。


現在のヨーロッパのルールは長期の契約を結び、その契約期間の間の移籍に関しては違約金を払ってもらうという方式で、Jリーグ移籍係数とは異なり、自由に違約金を設定できる。重要な選手にはビッグクラブでも手が出せないような移籍金を設定することもできるが、適正価格というものは存在する。

しかし、日本の場合は新人選手でも20歳なら平均基本報酬×10で平均基本報酬が1000万円なら移籍金1億円、中心選手でも30歳を越えれば平均基本報酬×0で平均基本報酬が1億円でも移籍金0円という計算になる。

選手協会の要求通り契約切れの6カ月前から移籍金0で移籍できるとするならば、単数年契約が結びづらくなり、クラブはより移籍金で儲けるということができなくなってしまう。

サッカー選手にとっては自由に移籍ができるルールだが、クラブにとってはたまったものではない。

若い選手は複数年契約で移籍係数により守られる。入団したときに2年あるいは3年契約で翌年に強奪されることは防げる。しかし、こうなるとよほどの有望株以外は入団が難しいことになる。あるいはスカウトが選手のポテンシャルをきちんと見抜くことができるように鍛え直すか。

スカウトの目が向上することは大切だが、サッカー選手は水物で1年でやめていく選手も多い。そのときに契約が残っていては自由に移籍はできなくなる。そういう問題をどうクリアするか。

もうひとつは30歳を越えると契約が残っていても問答無用で移籍金なしで移籍できることだ。日本代表の中心選手の中澤(横浜FM)も30歳なので、移籍金0でどこにでも行くことができる。

せっかく育ててさらに中心選手でというときに何の見返りもなく出て行かれてはたまらない。

30歳以上になると複数年契約で移籍を阻止することもできないのだ。

ヨーロッパスタイルとなるボスマンルールを適用するなら、完全なヨーロッパスタイルにしなければならない。日本だけのローカルルールでは不公平が生じる。

移籍係数を排除し、契約が残っている間はタンパリングの禁止、移籍の場合はクラブが定めた移籍金(評価が適正でなくてもかまわない)を設定できるようにするべきだ。

選手の権利を主張するなら、クラブの権利もあるべきだと思うがどうだろうか。

2008年10月27日月曜日

Football Manager 2009、Jリーグがあれば。。。

Football Manager 2009が11月14日にヨーロッパで発売される。

Football Manager 2009 (PC)
Football Manager 2009 (PC)
Sega 2008-11-14
Sales Rank : 18

Average Review star
starcan cm 97/98 ever be beaten?
starFootball Manager
starbugs?

See details at Amazon
by G-Tools


Amazon.co.ukは規定のポイント分を払えば海外発送もしてくれるのだが、1アイテムにつき1.49ポンド、1回の配達につき2.09ポンドの手数料がかかり、本体が29.98ポンドなので33.56ポンド。現在のレートで5013円。

日本ではI FEEL GROOVYで予約受付しており、5980円。送料無料。

Football Manager 2009 予約画面

円高のおかげでイギリスのアマゾンから買ったほうが安いが、どちらが安心かはわからない。I FEEL GROOVYもMade in EUではなくシンガポールかもと言っているくらいでわからないからだ。

それはともかく、もうすぐこの世界的なゲームが手に入ることは間違いない。

問題なのはJリーグが入っていないこと。

日本でJリーグをゲームにする版権を持っているのはKONAMIウイニングイレブンシリーズSEGAプロサッカークラブをつくろう!シリーズだけ。ふたつに共通しているのは、両方ともに冠がJリーグとなっていること。

噂ではあるが、Jリーグの版権を使ったゲームを作るにはJリーグと頭につけなければならないということ。それはFootball Managerシリーズでも同じと。

世界中のリーグが参加しているこのゲーム(もちろん参加していないクラブもあり、そのクラブはエンブレムが曖昧になっている)にJリーグが参加しないというのはもったいない。

例えば、今季エンゲルスの采配で低迷した浦和の監督になって成績を残すことも、海外のクラブの監督で日本から選手を強奪することもできる。今はヨーロッパで活躍する一部の選手しか実在の選手を招集できない日本代表も同じように招集もできるはずなのに。

そういう楽しみもない。

もちろん、有志が作ったJリーグパッチというものもあるけれども。14チームしかJ1にいないという欠点があり、現実とはちょっと遠い。

エディタの中にはJリーグのチームも存在しているので、作るのは可能だがどこかのリーグを消さなければならない。という面倒さ。遊ぶ前に次のシーズンが出てしまう。

というわけで。Jリーグも世界的マーケティングをするためにもJリーグの冠にこだわるべきではないと思うのだけど、どうだろう。

2008年10月26日日曜日

ラ・シニョーラ、アマウリのゴールでデルビー・デッラ・モーレを制す!!

Serie A Matchday 8 Juventus 1-0 Torino @ Olimpico di Torino
Juventus:Amauri 48

ユベントスはビアンコネーロのファーストジャージ。システムは4-4-2。

Juventus (Serie A Matchday 8)
Del PieroAmauri
De CeglieMarchionni
NedvedSissoko
MolinaroGrygera
ChielliniLegrottaglie
 Manninger 


トリノは臙脂色のファーストジャージ。システムは4-4-1-1。

Torino (Serie A Matchday 8)
RosinaBianchi
RubinAbate
ZanettiBarone
PisanoDiana
NatariDi Loreto
 Calderoni 


プリマ・テンポ。ユベントスのキックオフ。

オープニングはロジーナのドリブルからのミドル。ゴール右に外れたが誰もロジーナを止められなかった。またいつもの入りの悪さかと思う。

特攻のようなトリノの序盤の攻撃をしのぎ、ユーベも徐々に攻勢を強めていく。チャンピオンズリーグで自信を取り戻していればいいのだけど。

5分、ユーベ。グリゲラからのロングフィードをアマウリがヘッドで落とし、シソコのミドルは左に外れたけれども強烈だった。

こういうシュートをきちんと続けていけばかなり面白いのだけど。どんな相手でも受け身に回ってしまうのは今のユーベの悪い癖。

10分、ユーベ。左サイドでモリナーロ、デルピエロ、デ・チェリエとつないで中央に戻してのシソコの目の覚めるようなシュート。GKカルデローニにぎりぎりで弾かれてアンゴロに。

ユーベの攻勢は今のところ、シソコのミドルか、サイドに振ってのアマウリの頭という流れ。シソコのミドルは当たっているけれども、アマウリのヘッドは精度が今ひとつ。

18分、ユーベ。ザネッティにファールを仕掛けたシソコにカルテリーノ・ジャッロ。

またまたシソコ。本当に気をつけないとまたエスプルソだよ。カードばかりコレクションしなくてもいいのに。ジャッロかというと微妙なプレーだったけれども、すっかり目をつけられてしまった。

22分、ユーベ。右サイドのデルピエロの突破からマイナスのクロス。マルキオンニのティーロはGKカルデローニがセーブ。リフレクトをもう一度マルキオンニが叩くが、これもカルデローニがスーパーセーブでアンゴロ。

ゴール右で潰れていたはずなのに、左隅へのティーロへも反応。すごい集中力だなあ。さすがにデルビー・デッラ・モーレ。

26分、ユーベ。ゴール正面左からのプニツィオーネ。デルピエロが直接狙うがGKカルデローニが横っ飛びでセーブ。

デルピエロのプニツィオーネも一時期の宇宙開発ではなく、ようやくまともに枠に飛ぶようになってきた。

プニツィオーネの直前にラニエリとレグロッターリェが話していたけれども、なんだろう。守備のところの修正かなあ。

ディアナのタックルを受けてネドベドが負傷。アフタータックルで相当に危険。ベンチのサブのセンターはエクダルしか入っていないのに。

33分、トリノ。デルピエロへのファールでバローネにカルテリーノ・ジャッロ。

これがジャッロならディアナのファールもジャッロでいいような気がする。

ネドベドはピッチに復帰。センターのサブが今日は薄いからね。プリマ・テンポで失うのは痛い。

ユーベの攻撃はマルキオンニもデ・チェリエも真ん中に寄りすぎていてサイドアタックが効いていない。サイドアタックが身上のクラブだけに両サイドで起点を作ってのアタックを仕掛けてもらいたいものだけれども。

アディショナルタイムは2分。

プリマ・テンポはずっとシソコがレジスタだったけれどもパスの精度は今ひとつ。仕掛けはすごいのだけど、いつでもジャッロの不安は付きまとう。

プリマ・テンポはこのまま終了。0-0で折り返し。

ボールポゼッションはユーベ52.8%、トリノ47.2%、ショッツオンゴールはユーベ4、トリノ0、ショッツワイドはユーベ4、トリノ2。

45分、ユーベ。グリゲラに代えてメルベリを投入。

怪我とか出来の悪さではないとは思うのだけど。マルキオンニとリズムが合わなかったからかなあ。

セコンド・テンポ。トリノのキックオフ。

47分、ユーベ先制。ロジーナからボールを奪ったネドベドから前線のアマウリへのパス。そのままドリブルして左サイドから左足でのティーロ。GKカルデローニが触ったがボールはそのままゴールに吸いこまれてレッテ。1-0。

ショートカウンターの見本のようなプレー。ネドベドのボール奪取からアマウリへのパス出しの判断が非常に早かった。アマウリも落ち着いて決めたし。

ピッチの外ではジョビンコがアップ中。ジョビンコもこのところスタメンから外れているからね。レギュラー定着のためにも存在感を見せてほしい。

ユーベは1点のリードでゲームをクローズさせようとしているのか。少しプレスが甘い。ラフになっては駄目だけれども、きちんとプレスをかけていかないとサッカーは何が起こるかわからない。被っただけでパスは通ってしまうのだし。

56分、トリノ。ルビンに代えてアッブルスカートを投入。

トリノはゴールを狙いにきた。明確なアッブルスカート投入の意図。

61分、トリノ。右サイドのディアナに振ってのディープクロス。ユーベのゴール前にはユーベの選手しかいなかったけれども。危うくオウンゴールというピンチ。

危険なプレー。タッチが変わればゴールのほうに行くところだった。レグロッターリェは成長してミスが少ない選手になったけれども。ああいう場面は今でも怖い。

63分、ユーベ。デ・チェリエに代えてジョビンコを投入。

デ・チェリエもいい感じで貢献していたけれども、仕掛けは少なかった。ジョビンコにはドリブルでの仕掛けを期待したい。

ユーベはヤクインタがアップ中。彼はシュートは上手いからね。アマウリの分のポストというのはあまり期待できないけれども。

68分、ユーベ。アバーテの突破をファールで止めたジョビンコにカルテリーノ・ジャッロ。

これは突破されたらピンチになっていただけにジャッロ覚悟のファール。

70分、トリノ。ビアンキに代えてアモルーゾを投入。

機能していなかったビアンキに代えての投入。点をとるというメッセージ。

ジョビンコの出来は本当に悪い。ジャッロで自重しているわけではないだろうけれども、持ち前のドリブルがあまり効果的ではない。

73分、頼の。デルピエロへのファールでディ・ロレトにカルテリーノ・ジャッロ。

デルピエロがかなり狙われている。彼がゲームメイクをしているから仕方がないのだけど。壊されないように祈るしか。

このところ、ユーベは決定機を作れていない。本当にクローズという意図なのか。あまりにも守備的というのはモダンサッカーの流れに逆らっている。

79分、トリノ。ロジーナのアンゴロからザネッティのヘッド。ジャストミートだったがゴールの右に。

相手に主導権を渡すとこういうことになる。レグロッターリェの守備統率はすごいけれども、トリノの攻めを受けてばかりだと危険なことに。

80分、ユーベ。アマウリに代えてヤクインタを投入。

ポストが効かなくなっているアマウリに代えてヤクインタに。フレッシュな選手で追加点をというメッセージか。

81分、トリノ。ロジーナに代えてベントラを投入。

トリノはさらにFWの投入。アッブルスカート、アモルーゾ、ベントラと3枚のカードを全部FWに切ってきた。

85分、トリノ。ジョビンコの突破をファールで止めたザネッティにカルテリーノ・ジャッロ。

ようやくジョビンコらしいドリブリング。バローネから奪ってのショートカウンターはジャッロ覚悟のファールで止められた。

ユーベはセコンド・テンポにほとんどチャンスを作っていない。アマウリの先制点くらい。まさか。プリマ・テンポでガス欠になったわけではないだろうけれども。レグロッターリェとモリナーロの奮闘が目立つ。

デルピエロがナターリのファールを受けて負傷。ピッチの外へ。

ジョビンコのプニツィオーネの後で復帰。

アディショナルタイムは4分。

本当にもう1点ほしい。今季のユーベはこういうどん欲さに欠けている。デルピーとはいえ、ホームでトリノに主導権を渡してどうする。

このまま1-0でタイムアップ。ユーベはカンピオナートで5試合ぶりの勝利。暫定で10位まで順位を戻した。

ボールポゼッションはユーベ44.3%、トリノ55.7%、ショッツオンゴールはユーベ5、トリノ0、ショッツワイドはユーベ5、トリノ4。

ユーベはセコンド・テンポでティーロ2本。クローズするのが早すぎるよ。まったく。

2008年10月25日土曜日

やってはならないことをやってしまったエンゲルス

サッカー監督という仕事で、やってはならないことがいくつかある。その中には自分の信念を曲げないということも含まれる。

浦和のエンゲルス監督は監督批判、クラブ批判をした永井に対して今のところ何のペナルティも科していない。すなわち、彼の言い分を認めたということであり、浦和は現在永井の言うとおりの状況でJリーグを戦っているということになる。

永井が右サイドじゃなくてFWで使ってほしいと言ってきた時期があったはず。そのときになぜきちんとした話し合いができなかったか。FWの序列としては高原、エジミウソン、田中達也の次なのかもしれないが、サイドアタッカーとしてチームのために頑張ってほしいといったのか。

あるいは、交代の一番手になるという話をしたのか。

その上で、永井が監督を批判したなら、エンゲルスは永井を練習から閉め出すくらいのペナルティを科さなければならなかった。そのことでチームの和が乱れることもよくないし、規律がないと選手は動かない。


オジェックは闘莉王の監督批判をなあなあにして退団となった。それを見ていたはずのエンゲルスが永井の監督批判もなあなあではお話にならない。

浦和永井が移籍志願、監督続投で不満爆発(日刊スポーツ)

指揮官は現在、永井をFWとしてはベンチ外で、右MFの控え選手と見ているという。そのためFWにこだわる永井は、神戸戦(18日)では、自らベンチ外を選択。ベンチ入りをしたG大阪戦(22日)では後半36分から出場したが、やはり右MFだった。その監督がACL連覇を逃したにもかかわらず、今季続投することで不満が一気に爆発した。


ポジションのことは監督に絶対的な選択権がある。サッカーは選手起用の目安となる絶対的な数字がないために監督が選手の適正を見て決めるということになる。エンゲルスが永井を右サイドハーフとしたのならそれは文句を言ってはならないこと。

浦和崩壊ピンチ!今度は永井が監督続投批判(スポーツニッポン)

口調は辛らつだった。生え抜きの永井が浦和の危機に直面し、ついに思いの丈をぶちまけた。「この状況で何かを変えたいのなら1つ(監督解任)しかないのに会社はそれをやらない。雰囲気だけを盛り上げようとしているけど、それじゃ勝てない」。怒りの矛先はアジア連覇が消え、危機的状況に陥ってもなお、エンゲルス監督の今季続投の方針を示したクラブ側に向けられていた。クラブ批判という御法度をあえて犯したのも、すべてはチームの早期立て直しを願えばこそだった。

だが、そんな永井の願いとは裏腹に、チーム内は末期的な状態になりつつある。この日の練習前、エンゲルス監督はあらためてメンタル面の切り替えと、チーム一丸をイレブンに呼びかけた。だが、26日の新潟戦に向けた練習では主力組、サブ組が完全分離され、終了時間も別々。チーム一丸どころか、逆に選手間に温度差までが出始めている。

ある選手は「うちはもともと選手の仲はいい。でも今では口まで聞かなくなってる。個が強く一流選手がそろってますからね」とチーム内に不協和音が生じていることを明かした。こうした内情を認めたうえで、永井も「ゲルトさんは規律がない分、チームが崩れ始めたら止まらない」と、徹底した規律で縛り付けたオジェック前監督とエンゲルス監督を比較しながら危機感を募らせた。


しかし、永井は不満をぶちまけた。このことが浦和の低迷につながっているかどうかはわからないが、エンゲルスがチームを掌握していないということがはっきりしてしまった。

かつてレアル・マドリーの監督だったケイロスが監督批判をしたグティをベンチに入れ、さらに途中出場させ、ゴールまで決められるという失態を犯し、監督の権威を地に貶めたことがある。マドリーはタイトルを逃し、そしてケイロスは解任された。

このとき、ケイロスはグティを遠征メンバーに加えるべきではなかったのだが、そう決断できなかったために解任ということになった。

エンゲルスも同じこと。彼の成績は残留争いをしているクラブから見れば残留確定でうらやましい限りなのだろうが、浦和サポーターから見れば無冠ということもあり、戦術的に物足りないということもあって、エンゲルスへの不満がたまっている。

たとえば、2-3で負けるとか、同点でも2-2とか。ゴールを上げての引き分けやドローなら違っていたのかもしれないが、あまり点もとれていない。そのことへの不満もあると思う。

ただ、エンゲルスの代わりにどの監督なのかというと具体的な名前は浮かばない。ユースの堀孝史さんはいい監督だろうけれども、あのチームを作るのは難しい。

オシムという名前も挙がっているけれども、すぐに結果が出ないというサッカーでサポーターは我慢できるだろうか。

問題はずっとタイトルに関わり続けた浦和サポーターが、無冠という現実に何年我慢できるかなのかもしれないね。

怒りのエネルギーに溢れているポッシュ!!

Daily Starというゴシップ中心の新聞の書くことだからね。話半分としても、ポッシュの怒りは凄まじい。

ベッカムミランへのローンに怒り、レベッカ・ルースのストーキングに怒り。そんなに怒ってばっかりだと顔が歪んでしまうよというくらいに怒っている。

ベッカムもレベッカのことはともかくとして、自分のキャリアのことを考えての移籍にまでケチをつけられたらたまらないだろうに。

ミランへの移籍は敢行するようではあるのだけど。

POSH & BECKS' MARRIAGE CRISIS(Daily Star)

“Victoria still believes they can make it big in America, but she fears a move back to Europe could kill off their Hollywood future for ever.”

ポッシュはハリウッドで成功すると考えているのか。そのために夫のキャリアも犠牲にすると。まあ、ベッカムが再びヨーロッパで通用するかどうかは見てみないとわからないのだけどさ。

ITALIAN JOB FOR BECKS!(Daily Star)



ポッシュの顔が非常に恐ろしいのだけど。鬼嫁という感じで。

“And Milan is Victoria’s kind of place – she can make some serious contacts with people who can help her fashion career.”

Posh recently launched her own clothing line and said: “I always wanted to be a fashion designer.


“I was never going to be the world’s best singer, but I hope that I can be a good designer.”



ポッシュはデザイナーになりたいらしい。そのためにはミラノに一緒に行くのはいいと思うのだけど。一緒に行かないのかなあ。ハリウッドで成功するよりもいいと思うのだけど。

POSH’S FURY AT BECCA TAUNTS(Daily Star)



あのポッシュの顔を見てしまうと穏やかに見えるレベッカだけど、ベッカムはこういう露出が多い女性が好きなのかもしれないね。一緒にいて自慢できるというか。

VICTORIA Beckham is furious that “stalker” Rebecca Loos will not leave her alone.


これはポッシュが激怒するのも当然。ベッカムは叩き出されてもおかしくないというか。いや、キャリアのためじゃなくて、ポッシュから逃れるために4カ月もミラノに行くのかも。

2008年10月24日金曜日

どの口がいうのか、川淵名誉会長の妄言!!

セルティックのオフィシャルでも、スコットランド系の新聞のThe Daily RecordでもThe Sunday Mailも決定とは発表していないことを、川淵名誉会長がリークするようなことをするのか。

中村俊輔日本代表の中心選手とはいえ、今はセルティックの選手であり、彼の移籍の問題は彼と彼の家族、代理人、セルティックが話し合うこと。直接話をしたからといって、その内容をかつて日本サッカー協会のトップだった人間が軽々に洩らしていいものではない。

自分がどれだけ影響力があるか確かめたかったというのなら最低の話だ。

今は名誉会長で実権は犬飼会長にあるはず。このリークが原因でなにもかもぶちこわしになったらどうするつもりなのだ。過去にオシム発言で千葉サポーターを激怒させたのをもう忘れたのか。いくら記憶喪失の国に住む人間としても薄バカすぎないか。

俊輔来年1月横浜復帰決定的(日刊スポーツ)

セルティックMF中村俊輔(30)が、来年1月に横浜に復帰することが、23日までに決定的になった。欧州視察から帰国した日本協会の川淵三郎名誉会長が、国内復帰が内定している旨を明かした。中村本人と相思相愛の古巣横浜が、移籍金約10億円(推定)の準備にめどを立てたもよう。早ければ来月にも、代理人のロベルト佃氏が渡英し、最終交渉に入る。

日本の誇る司令塔が、ついに国内復帰を果たす。欧州チャンピオンズリーグ(CL)、マンチェスタ-U対セルティック戦を視察した日本サッカー協会の川淵名誉会長は、試合後に中村本人から、帰国の意思が固まったことを伝えられたと明かした。「試合後に彼と話をした。子供もそろそろ(幼稚園)だし、自分も30歳になるからと、日本に戻ることを決心している様子だった」。


実際、中村俊輔は望郷の念を語りながら、はっきりと日本に帰ると言っているわけではない。川淵名誉会長の印象だけだ。本人のオフィシャルにも書かれていないのだから、1月になってみなければ何もわからない。

Celtic's Shunsuke Nakamura set for January transfer window move(The Sunday Mail)

これは9月14日のThe Sunday Mailの記事。たしかに1月の移籍があるとは書かれているが、自分は日本人で家族のことも考えないとと言っているに過ぎない。

中村の移籍を決定したもののように流れを作るのはどういうことか。

実際に報道しているのは日本のマスコミだけだ。

玉田に腹立つ!川淵キャプテン日本代表に苦言(スポーツニッポン)

日本協会名誉会長の川淵三郎キャプテン(71)が、岡田ジャパンに苦言を呈した。スイス・チューリヒでクラブW杯組織委員会に出席後、欧州CLのマンチェスターU―セルティックを観戦して23日に帰国。マンUのFWルーニーが攻撃だけでなく献身的な守備をすることに感動し、岡田ジャパンと比較して怒りが込み上げてきたという。

「(ルーニーは)意識は前へ前へと行っているが、ボールを取られたら100%(の力)で戻っている。代表はお義理でやっているだけ。必死さを見習ってほしい」。7月に会長職を退いてから岡田ジャパンの感想を語ることを控えていたが、ついに不満が噴出。さらに「(田中)達也は追いかけているが、玉田には必死さがない。見ていると腹が立つ」とエースFWを名指しで批判した。


これなど何を言っているのかわからないというレベルの妄言だ。

ルーニーはシュートは上手いがドリブルはそれほど上手いわけではない。がちゃがちゃとやって強引に押し通すだけのもので、とられたときも体勢は崩れていないことがよくある。

玉田はボールタッチがやわらかく生粋のドリブラーで、かなり無理した体勢までドリブルを続けてチャンスメイクをする。

このプレースタイルの違いを無視して、ルーニーは守備をするけれども玉田は守備をしないというのははっきり言って意味がわからない。ルーニーが代表をお義理でやっているなら、玉田が名古屋のプレーを優先して日本代表を義理でやっていたとしても激怒することではないだろう。

サラリーを払っているのは名古屋であり、日本サッカー協会ではないのだから。

それに岡田を選んだのは川淵本人ではないか。そこまで戦術に不満があるなら、岡田を解任して今すぐファーガソンを呼んでくればいいだろう。それもできないのに妄言ばっかり洩らすな。

いい大人がみっともない。

2008年10月23日木曜日

UEFA Champions League Group stage Matchday 3 22nd October 2008

UEFA Champions League Group stage Matchday 3

Group A

Bordeaux 1-0 CFR Cluj @ Stade Chaban-Delmas - Bordeaux
Bordeaux:Cadú(o.g.) 54

Bordeaux gain from CFR's slice of misfortune(uefa.com)

Chelsea 1-0 Roma @ Stamford Bridge - London
Chelsea:Terry 77

Terry header ends Roma resistance(uefa.com)

Group B

Internazionale 1-0 Anorthosis @ Stadio Giuseppe Meazza - Milan
Internazionale:Adriano 44

Adriano sends Inter clear of the pack(uefa.com)

Panathinaikos 2-2 Bremen @ OACA Spiro Louis - Athens
Panathinaikos:Mantzios 36,68
Bremen:Mertesacker 29,Hugo Almeida 83

Panathinaikos held up by Hugo Almeida(uefa.com)

Group C

Shakhtar 0-1 Sporting @ RSC Olympiyskiy Stadium - Donetsk
Sporting:Liedson 76

Liedson makes the difference in Donetsk(uefa.com)

Basel 0-5 Barcelona @ St. Jakob-Park - Basel
Barcelona:Messi 4,Busquets 15,Krkić 22,46,Xavi Hernández 48

Basel overwhelmed by five-star Barça(uefa.com)

Group D

Atlético 1-1 Liverpool @ Vicente Calderón - Madrid
Atlético:Simão 83
Liverpool:Keane 14

Simão the great leveller for Atlético(uefa.com)

PSV 2-0 Marseille @ PSV Stadion - Eindhoven
PSV:Koevermans 71,85

PSV revival leaves Marseille in peril(uefa.com)

本当に雑感。

3連勝がバルセロナだけ。リーガ・エスパニョーラでの苦戦が嘘のように点をとっている。Group Cが緩すぎてリーガのレベルより低いのか、それともリーガでは研究されつくされていて、ペップのサッカーがついていないだけなのか。

5勝1分1敗の4位はいい成績なのだけど、ずっと苦戦という印象。なぜだろう。

ローマは限界というわけではないのだろうけれども、チェルシーを相手に抵抗が精一杯。クルージュは勢いが止まってしまったのか。それとも、アウェイでやりにくかったのか。

アノルソシスも勢いが止まってしまった。インテル相手にアウェイで1失点なら立派だけれども。ブレーメンがずっと足踏みしている間に勝ち点3を加える作戦がとれれば勝ち上がりもあるかもしれない。予備戦1回戦からの勝ち上がりでぼこぼこにされると言われていたけれども、びっくり。

ブレーメンは勝ちきれない試合ばかり。これは以前の守備軽視に戻ってしまったからなのかなあ。

アトレティコ・マドリーとリバプールが星を分けて、Group Dは2強2弱が完成。PSVが2連勝で追い上げれば一角を崩せるかもしれないけれど。第4節の結果で左右されそう。

チャンピオンズリーグもこちら側のターンはまだ見ていないから、結果を見てしか書けないのだけどね。

2008年10月22日水曜日

UEFA Champions League Group stage Matchday 3 21st October 2008

UEFA Champions League Group stage Matchday 3

Group E

Villarreal 6-3 AaB @ El Madrigal - Villarreal
Villarreal:Rossi 28,Capdevila 33,Joseba Llorente 67,70,84,Pirès 79
AaB:Saganowski 19,Enevoldsen 36,Johansson 77

Villarreal power passes AaB test of fire(uefa.com)

Man. United 3-0 Celtic @ Old Trafford - Manchester
Man. United:Berbatov 30,51,Rooney 76

United show of strength flattens Celtic(uefa.com)

Group F

Bayern 3-0 Fiorentina @ Fußball Arena München - Munich
Bayern:Klose 4,Schweinsteiger 25,Zé Roberto 90

Bayern hit form to see off Fiorentina(uefa.com)

Steaua 3-5 Lyon @ Steaua Stadium - Bucharest
Steaua:Arthuro 8,Goian 11,Petre 45
Lyon:Keita 23,Benzema 33,71,Fred 69,90+ 2

Lyon spirit sinks valiant Steaua(uefa.com)

Group G

Fenerbahçe 2-5 Arsenal @ Sükrü Saraçoglu - Istanbul
Fenerbahçe:Silvestre(o.g.) 19,Güiza 78
Arsenal:Adebayor 10,Walcott 11,Diaby 22,Song 49,Ramsey 90+ 4

Rampant Arsenal exploit explosive start(uefa.com)

Porto 0-1 Dynamo Kyiv @ Estádio do Dragão - Porto
Dynamo Kyiv:Aliyev 27

Aliyev puts Dynamo in the driving seat(uefa.com)

Group H

Zenit 1-1 BATE @ Petrovsky - St Petersburg
Zenit:Fatih Tekke 80
BATE:Nekhaychik 52

Tekke strikes late to thwart BATE(uefa.com)

UEFA Champions League Group stage Matchday 3 Juventus 2-1 Real Madrid @ Stadio Olimpico- Turin - Italy
Juventus:Del Piero 5 Amauri 49
Real Madrid:Van Nistelrooy 66

Juventus rise to the Group H summit(uefa.com)

本当に雑感だけ。

Group EとGroup Hは2強2弱になりつつある。ゼニトはもっとやると感じていたし、UEFA スーパーカップの映像を見たときにはこれはとんでもないと感じた。それが、ユベントス、レアル・マドリーを相手に勝てる試合を落とし、ボリソフ相手にもドロー。オシムの期待も3節終わって勝ち点1だけ。これから3連勝ということもありうるのだけど。

セルティックはオールボーにホームで勝てなかったのが響いているのかも。ビジャレアルに善戦したもののマンチェスター・ユナイテッド相手に完敗で、これから本当に頑張らないとノックアウトステージには残れない。厳しいゾーンではあるけれど、ホーム2連勝でも届かないかもしれないのだ。

Group Fはバイエルンが順調に勝ち点を伸ばすなかで、フィオレンティーナは経験不足が、リヨンは守備の弱体化が目立つ。フィオレンティーナのこんな崩れかたは昨シーズンまでなかったことだし、リヨンは守備のほころびを放っておいて攻撃でカバーという感じ。

Group Gはアーセナルが本来の調子を取り戻した。ポルトは八百長問題が絡んでいるのか調子を落としているし、ディナモ・キエフが勝ち残るかもしれない。アラゴネスを迎えたフェネルバフチェは新しいサッカーになじめないでいる。

という感じ。ライブで1試合を観て、今、ユナイテッドとセルティックのリピート放送が始まったところ。
前半を見終わったけれども、ベルバトフの先制ゴールはどう見てもオフサイドだったね。

ゼニトとボリソフはサイトでちょこっと見たけれども。テキストデータだったし。

というわけで、ユーベが久しぶりに勝ってようやく安眠出来るかなという感覚かな。

ラ・シニョーラ、アレ、アマウリの2発でマドリーを振り切る!!

UEFA Champions League Group stage Matchday 3 Juventus 2-1 Real Madrid @ Olimpico di Torino
Juventus:Del Piero 5 Amauri 49
Real Madrid:Van Nistelrooy 66

ユベントスはビアンコネーロのファーストジャージ。システムは4-4-2。

Juventus (UEFA Champions League Group H Matchday 3)
Del PieroAmauri
NedvedMarchionni
MarchisioSissoko
MolinaroGrygera
ChielliniLegrottaglie
 Manninger 


レアル・マドリーはエル・ブランコのファーストジャージ。システムは4-1-2-3。

Real Madrid (UEFA Champions League Group H Matchday 3)
 Van Nistelrooy 
HiguaínRaúl
SneijderVan der Vaart
 Gago 
HeinzeSergio Ramos
CannavaroPepe
 Casillas 


プリマテンポ。ユベントスのキックオフ。

ユーベはいつになく積極的な立ち上がり。レアル・マドリーを相手に積極的にプレスをかけて高いポゼッションでサイドからアタックを仕掛けている。

4分、ユーベ先制。最終ラインからのパスを受けたマルキジオが前線にパス。アマウリがポストプレー。ペペの股間を抜いて流したボールをフリーで受けたデルピエロが右足でカシージャスを破ってレッテ。1-0。

マルキジオのパスが素晴らしかった。彼からボールが出て、アマウリが自由にコントロール。放したときにはデルピエロが完全にフリーだった。あとは決めるだけ。不調のアレでもこのティーロは簡単だった。

マドリーは慎重な立ち上がりだったが、リードされて積極的に行きつつある。ファン・デル・ファールトの積極的なミドルとか。

積極的にマドリーが出てくることもあって、ユーベのカウンターが利き始めている。単純にシュートで終わるところまでは持っていけないが互角といっていい勝負をしていて、十分な態勢では効果的なティーロを撃たしていない。

20分、マドリー。左サイドのスナイデルからの前線へのパス。ラウールが落としてファン・デル・ファールトが狙うが枠の上。

1本のパスで崩されたというか。ラウールのポストプレーで穴があいた。枠にいっていたら危なかったというシーン。まだツキはあるか。

ユーベはワイドに攻められるのが嫌なのだが、マドリーの攻めは今のところ中央に寄っている。この流れなら外に振ってのカウンターも利きやすいし、守りやすいのは確か。

28分、マドリー。右サイド高い位置からのプニツィオーネのクリアを拾ったスナイデルからのフィード。セルヒオ・ラモスがエリア内でトラップするがGKマニンガーが飛び出してキャッチ。

マドリーの攻勢がきつくなってきた。ポゼッションもマドリー。ユーベは守りに入っているわけではないだろうが、フォリジョーコやミスパスが多くて流れに乗れない。マドリーもミスがあるのだが、それに乗ずることもできない。

ボールポゼッションはユーベ40%、マドリー60%と完全に逆転。

36分、ユーベ。マルキジオに代えてサリハミジッチを投入。

シソコと交錯したマルキジオの負傷による交代。

マドリーは最終ラインでカンナバーロが効いている。ペペはまだミスもあるが、守備の予測力ではカンナバーロはまだまだ上。彼を抜くのは難しい。アマウリへのプレゼントパス気味になったのもあって、あれを連発してくれればいいとは思うけれども。何度もはやってくれそうもない。

アディショナルタイムは2分。

ユーベにチャンスはあったもののプリマテンポはこのまま終了。1-0とユーベのリードで折り返し。

ボールポゼッションはユーベ39%、マドリー61%、ショッツオンゴールはユーベ2、マドリー1、ショッツワイドはユーベ1、マドリー3、ブロックされたシュートがユーベ1、マドリー0。

45分、ユーベ。レグロッターリェに代えてメルベリを投入。

怪我が完全に治っていなかったのだろうか。メルベリも怪我明けだけに心配ではあるけれども。

セコンド・テンポ。レアル・マドリーのキックオフ。

マドリーはポゼッションを高めてロングフィードを入れてくる。ユーベは跳ね返すので精一杯。

48分、ユーベ追加点。左サイド深いところでペペのクリアを奪ったネドベドが深くえぐってのクロス。ファーでアマウリがヘッドで合わせて、クリアしようとしたエインセの左足に当たってレッテ。2-0。

ユーベに待望の追加点。マドリー相手に攻められながらもきっちりショートカウンターで決めてきた。

49分、ユーベ。ジャージを脱いでしまったアマウリにカルテリーノ・ジャッロ。

嬉しいのはわかるけれども、あれだけ裸で走りまわってはね。

53分、マドリー。イグアインに代えてロッベンを投入。

マドリーはさらに攻勢を仕掛けてくる。ほぼ完成しているチームでポジションも的確なので、こぼれ球はほぼマドリーが拾う。ユーベはどれだけ我慢して跳ね返せるか。できれば、もう1点とってマドリーの心を折ってしまいたいものだけど。

60分、マドリー。ガゴ、スナイデル、ロッベンと左に振って、スナイデルに戻してのミドル。GKマニンガーも届かず。レッテかと思ったがポストに助けられる。

まだツキはある。左サイドに回っているマルキオンニとネドベドのミスパスから招いたピンチだったが、ポストに助けてもらった。

64分、マドリー。ゴール正面右からのプニツィオーネ。イグアインが左足で狙うがGKマニンガーがパンチングでセーブ。

マドリーのチャンスはさらに続く。こぼれ球を拾えないのは痛い。

65分、マドリー追撃。スローインからスナイデルを経由して左サイドに振ってエインセのクロスにファン・ニステルローイがヘッドで合わせてレッテ。2-1。

右サイドのスローインから左に回されてのクロス。真ん中でファン・ニステルローイは高かった。

ユーベはカウンターを狙っているものの、マドリーのポゼッションが高くて攻めのかたちをつくれない。ファン・ニステルローイに十分な態勢でティーロを撃たしても駄目だし。

イージーなミスパスはなくさなければ。

75分、マドリー。ファン・デル・ファールトに代えてドレンテを投入。

77分、ユーベ。アマウリに代えてヤクインタを投入。

アマウリはジャッロを1枚もらっているし。レッテもあるからね。ポストが効かなくなってきたらからカウンター仕様のヤクインタのほうが効果があるという判断かな。

マドリーは地味でもガゴが効いている。彼がほとんどボールを拾って、スナイデルにつないでいる。ガゴからは玉離れが早いから潰すのも難しい。

ヤクインタも完全にマークされていて、仕事ができなくなっている。プリマ・テンポにアマウリをフリーにしてガツンとやられた修正はできているようだ。

アディショナルタイムは3分。

91分、マドリー。左サイドエリア角付近からのプニツィオーネ。スナイデルが直接狙うが壁を直撃。リフレクトをロッベンが狙うがゴール右に外れる。

アディショナルタイムの最大のピンチを凌いだ。あとはボールをキープしてくれればいいのだが。

マドリーのフォリジョーコからマニンガーが前線にフィードした瞬間にタイムアップ。

2-1でユベントスの勝利。これで勝ち点を7まで伸ばし、グループHの首位に躍り出た。

第4節、アウェイのマドリー戦に勝てば、ゼニトボリソフの結果次第では勝ち抜けが決まる。

ボールポゼッションはユーベ37%、マドリー63%、ショッツオンゴールはユーベ5、マドリー6、ショッツワイドはユーベ1、マドリー8、ブロックされたシュートはユーベ2、マドリー3。

5試合勝ち星から見放されていたユーベ。これで自信を取り戻してくれればいいけれど。

頑張れ、ユーベ。

2008年10月21日火曜日

ラ・シニョーラ、グループステージの正念場

UEFA Champions League Group stage Matchday 3 Juventus vs.Real Madrid @ Olimpico di Torino



オリンピコにレアル・マドリーを迎えるのは初めてのこと。ホームでの相性の良さを生かしてほしい。

拝啓、日本代表の選手たちへ

ぼくは早生まれなので、15歳のときは高校一年生だった。そして、15の夏に右足の靭帯を痛め、サッカー選手としては駄目になった。実家がものすごい金持ちとか、15のときには日本代表になっていたとか、海外からオファーがあったとか、そういうレベルだったら世界で一番の医者に診てもらって、手術もしてもらえたのかもしれないが、チームのなかでちょっと上手いくらいのレベルではそうもいかず。今でも右膝の古傷は痛む。

レフティで、それまでのサッカー人生のほとんどを左足だけで過ごしてきたぼくにとって、軸足を失うことは即サッカーを諦めざるを得ない重大なことだった。

リハビリで右膝に筋肉をつけ、右足も使えるように遅くまで残って練習したが、いつまで経っても右膝がずるりとすべる感触はなくならず、右足の精度はあがったもののレギュラーには戻れなかった。

練習試合で相手のファールにより怪我をしたのだが、そのことで相手を恨む気持ちはない。怪我をしたのはつらかったけれども、ぼくが同じ立場ならボールめがけてタックルをするのは同じだろうし、ぼくは右足でボールをガードする癖があったから右足に入るのは自然なことだ。

ただ、監督はうちが弱小校だったにもかかわらず勝利至上主義で「左足が元通りにならないのなら戦力にはならない」と突き放された。監督がいなくなってから仲がよかった先輩に練習を見てもらうことの楽しさ、そして、監督に「無駄なことはやめろ」と言われるつらさがあり、夜も寝られない日々もあった。



手紙~拝啓 十五の君へ
手紙~拝啓 十五の君へアンジェラ・アキ

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ぼくは未来に向けて手紙を書いたことがあり、怪我をする以前につくば科学万博で自分に手紙を出している。

サッカーにプロがあることも知らず、大学までやれば頭打ちと思っていた時代で、日本代表も強くなかった。
三浦知良がブラジルに留学するよりもキャプテン翼の連載が始まるよりも前の話。

オリンピックを経験しているでしょうか。世界は強かったですか。メダルは取れましたか。


土のグラウンドでしか練習ができず、今のようにサッカー専用のグラウンドが当たり前のようにあったり、テレビで海外のサッカーの試合や日本代表の試合が当たり前のようにあった時代とも違う。Jリーグもなく、W杯がある4年に1回にサッカーが話題になる程度。オリンピックのほうが現実的だった。

中学時代にずっとメキシコ五輪の釜本と杉山と八重樫の話を聞き、そして無事是名馬じゃなくてはサッカー選手として大成しなかったと言われた時代。

今でも怪我をしたためにプレーヤーとしての将来を諦めざるを得なくなった少年たちは多いはず。

日本代表の選手、Jリーグの選手たちは彼らの夢を背負っているだろうか。諦めざるを得なかった夢の分まで走ってくれているだろうか。そう思うと、物足りない気がするのだ。

アンジェラ・アキの手紙を聞くたびに思う。

怪我をして、年齢的には現役復帰は無理という自分が、怪我をしたときの自分にどう言葉をかければいいのだろうって。

今の日本は昔に比べれば強くなりました。サッカーを巡る環境もよくなりました。だけど、君がやっていたようには走っていないのです。


そう書けるだろうか。

負けるのはかまわない。どんなチームだって負けるのだから。

だけど、何も見えないままに負けるのはつらいのだ。

2008年10月20日月曜日

フットボール、バロンドール候補30人を発表!!

France Footballはバロンドール候補の30人を発表した。

La liste des trente nommés(France Football)

La liste complète par ordre alphabétique

Emmanuel Adebayor (Arsenal), Togo.
Sergio Agüero (Atletico Madrid), Argentine.
Andreï Archavine (Zénith Saint-Pétersbourg), Russie.
Michael Ballack (Chelsea), Allemagne.
Karim Benzema (Lyon), France.
Gianluigi Buffon (Juventus Turin), Italie.
Iker Casillas (Real Madrid), Espagne.
Cristiano Ronaldo (Manchester United), Portugal.
Didier Drogba (Chelsea), Côte d'Ivoire.
Samuel Eto'o (FC Barcelone), Cameroun.
Cesc Fabregas (Arsenal), Espagne.
Fernando Torres (Liverpool FC), Espagne.
Steven Gerrard (Liverpool FC), Angleterre.
Zlatan Ibrahimovic (Inter Milan), Suède.
Kakà (Milan AC), Brésil.
Frank Lampard (Chelsea), Angleterre.
Lionel Messi (FC Barcelone), Argentine.
Pepe (Real Madrid), Portugal.
Franck Ribéry (Bayern Munich), France.
Wayne Rooney (Manchester United), Angleterre.
Marcos Senna (Villarreal), Espagne.
Sergio Ramos (Real Madrid), Espagne.
Luca Toni (Bayern Munich), Italie.
Edwin van der Sar (Manchester United), Pays-Bas.
Rafael van der Vaart (Hambourg SV puis Real Madrid), Pays-Bas.
Ruud van Nistelrooy (Real Madrid), Pays-Bas.
Nemanja Vidic (Manchester United), Serbie.
David Villa (Valence CF), Espagne.
Xavi (FC Barcelone), Espagne.
Youri Zhirkov (CSKA Moscou), Russie.


EURO 2008で優勝したスペインからはイケル・カシージャスレアル・マドリー)、セスク・ファブレガスアーセナル)、フェルナンド・トーレスリバプール)、マルコス・セナ(ビジャレアル)、セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)、ダビド・ビジャ(バレンシア)、シャビ(バルセロナ)の7人が、チャンピオンズリーグウイナーのマンチェスター・ユナイテッドからはクリスティアーノ・ロナウドウェイン・ルーニーエドウィン・ファン・デル・サールネマニャ・ヴィディッチの4人が選出された。

本命はクリスティアーノ・ロナウドのようだけど。どうなるだろうね。

2008年10月18日土曜日

ラ・シニョーラ、先制も実らず逆転負け。。。

Serie A Matchday 7 Napoli 2-1 Juventus @ Stadio San Paolo
Juventus:Amauri 61
Napoli:Hamsik 64 Lavezzi 80


ナポリは水色、白、水色のファーストジャージ。システムは3-3-2-2。

Napoli (Serie A Matchday 7)
LavezziZalayeta
HamsikBlasi
VitaleMaggio
 Gargano 
ContiniSantacroce
 Cannavaro 
 Iezzo 


ユベントスはビアンコネーロのファーストジャージ。システムは4-4-2。

Juventus (Serie A Matchday 7)
Del PieroAmauri
NedvedSalihamidzic
MarchisioPoulsen
MolinaroGrygera
ChielliniKnezevic
 Manninger 


Il San Paolo non porta bene(Juventus Official Website)

Napoli vincente e in vetta
Juve, che momentaccio
(La Gazzetta dello Sport)



イタリア語の記述よりも映像を見ればすべてがわかってしまう。

ユーベはプリマテンポとセコンドテンポでは別のチームだった。いや、アマウリはレッテを決めてなぜあんなに喜ばないのだろうと思うくらい暗い表情をしていた。そのあとには3バックのナポリに対してユーベがやらなければならないサイドアタックで失点。そして、クリアミスをラベッシに拾われて決勝のレッテ。

プリマテンポで決めておくところを決めておけばこんな結末にはならなかった。ボールが軽くなったという性能についていけなくなっているのか。それとも、勝たなければならないという重圧に押しつぶされそうになっているのか。

このままではカルチョポリがあったから結果がついてきたと言われかねない。いや、もう言われているか。

昨シーズンの結果があるとはいえ、今季はマークされ、審判のジャッジもホームでも厳しい。公正さがあればゴールを決められたはずとは言わない。

すべてを取り返すのにはもっと時間がかかるのかもしれない。ラニエリはいい監督だが、不調に陥ったときに建て直すということができない。監督更迭という劇薬をどこかで使わなければならないかもしれない。

ジョビンコも契約を2013年まで延長!!

デルピエロの後継者はパッラディーノではなく、ジョビンコということで落ち着きそうだ。

共同保有というかたちでジェノアに移籍したパッラディーノもいずれ買い戻しのオプションでユベントスに戻ってくるだろうが、彼よりもフィジカルでは遙かに劣るジョビンコの潜在能力が高く買われている。

カモラネージの怪我も彼が埋めてしまいそうな勢いで、ミスもあるけれども、それをカバーして有り余るアタックの能力がある。

攻守ともにレベルが高いレジスタがいれば、よりゴールに絡む活躍ができるだろう。急激に衰えた感があるデルピエロからポジションを奪う日も近いかもしれない。

Giovinco: «Sogno la Juve a vita»(Juventus Official Website)

ユベントスの未来は明るいとコメントするラニエリ。ユベンティーノとしては常勝を求めたいけれども、そう簡単なことではない。もちろん、負けていいわけではないが、それでも未来が見えるサッカーをしてほしい。そのためならユーベ伝統の4-4-2を放棄してもかまわない。

もちろん、ジョビンコを生かすためだけに3-4-1-2に回帰したり、allaが必要なサッカーシーンで4-3-1-2を多用するのはやめてほしいものではあるのだが。

魅力的なサッカーというものではなくてもいい。威風堂々と憎たらしいほどにゴールを奪ってウノゼロで勝つサッカーでかまわない。そういうグランデユーベの時代を築いてほしいものだ。

2008年10月17日金曜日

日本サッカーは選択の幅が狭いなかで生きているのか

日本サッカー協会の犬飼会長は南アフリカ大会の代替開催要請が来た場合でも否定せざるをえないこと、W杯アジア最終予選で岡田と心中する覚悟であることを明らかにした。

犬飼会長、W杯代替開催は「できません」(スポーツニッポン)

FIFAの定める基準が02年のW杯日韓大会当時より厳しくなっているためで「日本には基準を満たすスタジアムは1つもない。(日本開催は)できませんと言うしかない」と話した。


川淵会長は乗り気だった代替開催。しかし、FIFAの基準を満たしているスタジアムがひとつもないことから、断念せざるを得ないというのが現実的な判断だった。満たしていない点は屋根とか観客の動線の部分で、対応するのは難しい。

南アフリカがその基準を満たせるかというとそれも難しいかもしれず。

もしかしたら、オーストラリアかアメリカに行くのかもしれない。というか、ロンドンオリンピックを控えるイングランドかW杯ドイツ大会を終えたばかりのドイツしか基準を満たしていないのではないかという話もある。

「更迭ない」犬飼会長が岡田監督擁護(スポーツニッポン)

勝利しか許されない状況で引き分けた岡田ジャパンだが、犬飼会長は目先の結果にはこだわっていなかった。この日、NACK5「FUN!FUN!SOCCER!!」の収録を終えると「信頼?それは絶対。あとは(岡田監督を)信じて、日本らしいサッカーで予選を勝ち抜いてもらうしかない」と言い切った。W杯出場権獲得が厳しい状況に陥った時のことを聞かれても「このまま行く。監督交代?ない」と岡田監督にすべてを託す強気のコメントを口にした。


衆議院の解散にしてもそうだが、マスコミは自分たちで線路をひきたがる。麻生総理が解散を先送りしたことで全国紙は大恥をかき、今でもぶら下がりの質問は解散に向けてという中味のないものばかりという。

サッカーも同じ。これだけ負けられない戦いならもっと紙面を割き、テレビで特集を組んで、勝つための方法を考えたらどうか。キラーコンテンツとしか考えていないから、負けられない戦いと煽り、岡田のファンが少ないことを見越して、日本サッカー協会への批判を遠回しにする。

そして小心者だから、犬飼会長の言葉に否定的なコメントをつけない。

ポスト岡田に誰を持ってきたいのか、それがなければ岡田更迭は意味がない。それなのにマスコミは対案を出さないままに引き分けたことだけを騒ぎ立てる。

解散しないのは麻生が権力にしがみついているからだという論調で書く大新聞と変わらず、例えば、政権が変わったらよくなるのかという検証をしないというのは、サッカーの世界の記事でも同じ。

岡田では決定力不足だが、他の監督になったら変わるのかという点ではクエスチョンマークをつけるしかない。シュートが上手いFWがいないなかで、どうすれば勝てるのかを考えなければならない。

マスコミはその対案を出すことができない。

日本で仕事したい!オシム氏J監督復帰熱望 (1/2ページ)(サンケイスポーツ)

体調がよくなったことで、早ければ今月中に再来日するめどが立った。現在までにJクラブからのオファーはないが、来日を機に来季に向けたチーム編成で新監督を探しているクラブからオファーが届く可能性もある。今回の再来日は大きな契機となりそうだ。

一方、年内で契約が切れる日本協会のアドバイザー延長の打診はない。体調面に不安を抱えることから、日本協会はユース年代や五輪世代も含め、現時点で代表監督就任を要請する方針も持っていないという。オシム氏も代表監督には固執していない様子だ。

だが、日本代表はW杯アジア最終予選のホーム初戦となったウズベキスタン戦(埼玉)で、まさかの引き分けに終わった。11月19日のカタール戦に敗れるようだと、岡田監督の進退問題に発展しかねない。そうなれば後任として、オシム氏の待望論が沸き起こる可能性は高く、再就任も否定はできない。


サンケイスポーツはオシムが後任という可能性を出しているが、それは希望的観測。しかし、岡田が駄目ならオシムということではあまりにも人選の幅が狭いとしか言いようがない。お隣の韓国が人脈を使っていい監督を連れてくることに対してもあまりにも薄っぺらい。

せめて、マスコミくらいはもっとフリーで素晴らしいオシム以外の名前を羅列できないものなのか。

2008年10月16日木曜日

岡田の采配は勘ピュータのようなものか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 3 Japan 1-1 Uzbekistan @ Saitama Stadium 2002
Japan:Tamada 27
Uzbekistan:Shatskikh 40

ウズベキスタン戦後 岡田監督会見 (1/2)
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

――同点の場面で稲本を入れた意図は? 中村憲を入れることは考えなかったのか?

香川が90分間持たないだろうということがひとつ。それと前の方でどうしても起点を作りたかった。それで遠藤を上げたいということ。それでもし点が入らなかったら、ラストで闘莉王を上げることを考えていましたので、その時に稲本がいないと闘莉王を上げられない。そういうことを総合的に考えて、先に稲本、そして最後にFWの選手を入れ替えるというプランを考えて、憲剛が選択肢から外れました。

――若い選手2人を入れたが、その評価は?

若いからとか、経験があるなしにかかわらず、闘莉王を1枚上げただけであれだけ迫力が出るという意味では、まだまだ(若い選手たちには)進歩してもらわないといけないと思いますが、まずひとつ、物おじせずにあれだけボールに触れて、チャンスにも顔を出していました。シュートにも顔を出していました。そういう意味では、本当によくやってくれたと思っています。

――結果が伴わなかったのはコンセプトが浸透し切れていないからか、あるいはどういうところに課題があると思うか?

サッカーの試合とは、結果が出なかったからといって、すべてコンセプトが悪いとか、そういうものではないと思っています。われわれがやろうとしていることは、決して間違っていないと思っていますし、おそらくウズベキスタンはこれまでの3試合の中で一番攻めることができなかった試合だったと思います。(ウズベキスタンは)負けている試合の方がいくつもビッグチャンスを作っていますので。その中で、逆にわれわれは(勝ち越しの)1点を取れなかったと。ただ、それだけのことだと思っています。

――最後の時間、リスクを冒してパワープレーに出たが、勝ち点4で悪くないとするなら、あそこまでリスクを冒すべきだったか?

相手の16番のシャツキフが下がって、15番(ゲインリフ)が入ったことで、高さに対する脅威が減りました。それとともに、両サイドも下がって、引き分け(狙い)で、もしできたらカウンターで1点という戦い方をしてきました。15番に対しては、阿部で十分に対応できると判断したので、それほど大きなリスクを冒したとは思っていないです。


この会見では最後まで闘莉王の怪我については触れなかった。クリアミスもアクシデントで片づけている。

同点の場面から稲本の投入、中村憲剛の選択、闘莉王があがってのパワープレーまでに触れているが、記者には遠藤が上がってサイドアタックがなくなったことまで突っ込んでほしかった。ブラジル流の4-2-2-2は前4人の個人技があってこそ生きるもの。遠藤、中村俊輔はドリブル突破が武器ではなく、パサータイプ。中盤の底で散らし役をやったほうが安定するシステムにした意味は何だったのか。

ただ、パワープレーだけではゴールを奪うことは難しい。後半の45分に向けて修正したということだが、その修正でゴールを奪えなかったということは修正そのものが間違っていたか、それとも選手が思った通りに動かなかったのかということになる。それに闘莉王を上げることでFWは玉田、岡崎、闘莉王ということになる。これ以上のエリア内への投入はスペースがなくなってしまうことを意味しないか。実際、同タイプの玉田に代えて興梠を投入してもウズベキスタンのバイタルエリアにはスペースはなかった。ポストプレーヤータイプのふたりを入れるなら遠藤に代えて興梠で、玉田と興梠がサイドからアタックを仕掛けるというほうがよかったように思う。

岡田はコンセプトが間違っていないというが、それは選手が結果を出せなかったという非難ではないのか。

試合後、ウズベキスタン代表カシモフ監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

――かなり日本を研究していたようだが、イメージどおりだったか?

確かに日本について研究したが、いかんせん時間は少なかった。それでも今回、われわれの選手たちは、私が指導したことをやってくれた。中村俊については心配していた通り、左足で素晴らしいパスを出した。前半に、素晴らしい彼のプレーとわれわれのミスがあって失点してしまった。神様が少し味方してくれたのかもしれないが、私は選手たちが(目標を達成)できると信じていた。いずれにせよ、勝ち点を得られたことで選手たちも元気づけられた。今後もワールドカップに向かって頑張っていきたい。

――同点になってからの攻撃だが、パワープレーに持ち込むことは考えなかったのか?

日本にも背の高い選手がいる。2番(中澤)と闘莉王。日本はパスを回して(ボールを)キープすることがうまい。そのようなチームに対し、パワープレーからボールを失うことはできないと思った。選手にはボールをコントロールするように言った。たとえ200%のコンディションであっても、パワープレーでボールを失うべきではないと判断したので、ボールをコントロールするように指示した。


ウズベキスタンのカシモフは現実的な判断をしている。日本はボールポゼッションに優れていて、ウズベキスタンがゲームをコントロールすることは難しい。その中で安易に前線でボールを失い、カウンターを浴びることは避けなければならない。それよりも、プレスをかけることのほうが有効だと。

――アウエーでも前線からプレスを掛けていた。引いて守備を固める選択肢はなかったのか?

守るといっても90分間ずっと守るわけにはいかない。それにわれわれは勝ち点が欲しかった。多少は危険を冒しても(前線から)プレスしないと勝ち点は取れない。攻撃にも力をかけないと勝ち点は得られないと考えた。


質問をした記者はモダンサッカーへの理解はないのだろう。それとも日本代表を過大評価しているか。

アウェイだからといって引いて守ってという考え方では今のサッカーでは勝ち点3をとることは難しい。それを質問することで日本のレベルが低いことを見せてしまった。この質問は毎回のようにされるが、記者は学習しないのだろうか。

カシモフはていねいに答えているが、この回答こそモダンサッカーのスタンダードだろう。そのことはもっと取りあげられてもいいはずなのだが。

ウズベキスタン戦後 選手コメント (1/2)
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

■遠藤保仁(ガンバ大阪)

「崩しは問題ない」

ビッグチャンスは何度かあったから、それを入れるようにすればいい。崩しは問題ない。サイドからチャンスがあったし、もう少し落ち着いてやれれば。今日はホームなので、どうしても前に行きがちだった。

ウズベキスタンは、前半立ち上がりに(前から)来ていたけれど、フィジカル的に脅威は感じなかった。ある程度、前から来ることは予想していた。立ち上がりは日本のミスが多くて、リズムをつかみ切れなかった。でも後半は落ち着いてできた。(前半にミスが多かった理由は)単純に技術的なミス。ピッチが濡れていてパスがすごく速くなっていたので。


ああ、本当にすばらしい(棒読み)。ピッチが濡れていてパスが速くなったことでミスが多くなるなら水を撒く意味がなかったのでは。水を撒いてスリッピーにして、グラウンダーのパス回しを速くして崩すというタクティクスも、選手が理解していない、あるいは技術的についていけないのなら、まったく意味がない。

スカウティングでも十分にスキルに難ありとわかるが、正直に言ってしまっては。これからの対戦相手はホームでピッチに水を撒き、日本がトラップミスをするところを狙えと指示する可能性もある。スキルに自信があるところならなおさら。

疑心暗鬼の中で (1/2)
日々是最終予選2008-09
(スポーツナビ)

「われわれは、自分たちのやり方を通じてレベルアップしていくしかない」と岡田監督は力説する。だが、本当に今のやり方でいいのだろうか。

試合後の公式記録を見て、ひとつ気になることがあった。今日のウズベキスタン戦と、9日のUAE戦のスタッツが、非常によく似ていたのである。スコアはいずれも1-1。日本のボール支配率は、ウズベキスタン戦61.5%、UAE戦63.6%。シュート数は、ウズベキスタン戦14(被シュート数5)、UAE戦15(同4)。対戦相手も試合の位置づけも異なるのに、これほどスタッツが似通っているのは、岡田サッカーの限界を示す証左のようにも思えてくる。すなわち、ホームで格下と対戦した場合、ボール支配率とシュート数で圧倒しながら、それでも勝ち切れないという、日本の厳しい現状が浮かび上がってくるのである。


相手を圧倒しながら勝ちきれない試合というのはヨーロッパのビッグクラブでもよくあることだ。そのために評価ができないクラブもある。しかし、たいていのクラブは修正をきちんとしてくるものだ。相手が変わってもスカウティングをしっかりやっていて、それで攻めきれないというのならどこかが間違っているとしかいえない。チャンスを作ってもゴールが決まらないというのなら、FWの人選そのものからおかしいということにならないか。

いずれにしても2試合戦って勝ち点4は悪くはない数字ではある。アウェイの勝ち点3が帳消しになっただけで、悲観すべき数字ではない。まだ絶対に負けられない戦いというのは早すぎる。

それでも岡田をこのまま信用していいのかという疑問はぬぐい去れない。

2008年10月15日水曜日

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Japan vs. Uzbekistan 15th October 2008

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 3 Japan 1-1 Uzbekistan @ Saitama Stadium 2002
Japan:Tamada 40
Uzbekistan:Shatskikh 27

両国国旗、フェアプレー旗に続いて両国選手の入場。村上利明さんによるウズベキスタン国歌「O'zbekiston Respublikasining Davlat madhiyasi」、和田アキコによる日本国歌「君が代」の演奏。

日本は青、白、青のファーストジャージ。システムは4-2-3-1。

Japan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 3)
 Tamada 
 Okubo 
KagawaShunsuke Nakamura
EndoHasebe
AbeUchida
Tulio TanakaNakazawa
 Narazaki 


ウズベキスタンは白一色のファーストジャージ。システムは4-4-2フラット。

Uzbekistan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 3)
Djeparov Shatskikh
Jasur HasanovMagdeev
AhmedovKapadze
DenisovGafurov
IsmailovAlikulov
 Nesterov 


前半。ウズベキスタンのキックオフ。

なぜ、怪我をしている闘莉王がスタメンなのか。怪我をしている彼のほうが他の選手よりも上なのか。

日本はウズベキスタンのプレスに苦しみ、U.A.E.戦で見せたボールポゼッションは見られない。逆にパスをカットされてのショートカウンターで前線まで運ばれる場面が目立つ。

ウズベキスタンは中村俊輔にマーカーをしっかりつけているのだが、日本はジェパロフがフリーになっていることが多い。怖い選手と言いながらあれだけ自由にするという意味はわからない。マンマークじゃなくてもいいのだけれど、マーカーの受け渡しはうまくいっているようには見えない。

20分、日本。左サイドエリア角付近からのFK。中村俊輔がエリア内に放り込むが、アリクロフがクリア。

FKのチャンスはともにサイド。放り込みのボールには慣れているのか、ウズベキスタンは落ち着いてクリア。

27分、ウズベキスタン先制。闘莉王のクリアミスを右サイドからマグデーエフがヘッドで前線に送り、カパーゼのクロスにシャツキフが左足を伸ばして、GK楢崎を抜いてゴール。0-1。

闘莉王は本調子ではないのでは。あれは足に力が入らないためにバイシクルでのクリアが小さかったのでは。背後にボールを出されるともうついていけなかった。

シャツキフは難しいボールだったのだが、左足を伸ばすだけでゴールに流しこんでしまった。さすがに力がある。しかも初めての決定機。

32分、日本。右サイド高い位置からのFK。中村俊輔のボールに大久保が飛びこむが、その前にGKネステロフがパンチングでクリア。

大久保の頭に当たっていれば1点だったが、ネステロフの判断がよく。さらにカウンターで日本はピンチを招く。

33分、日本。右サイドから中村俊輔が突破。前線の香川へのクロス。トラップして左足で撃とうとするがアリクロフが体で止める。

中村俊輔が右サイドから中に入りながら香川へのパス。香川はトラップしてから反転して撃とうとしたが、体を寄せられた。

37分、日本。中村俊輔から右サイドから内に切れ込んだ内田にスルーパス。香川にラストパスを出すが、オフサイド。

中村俊輔のスルーパスに内田が抜けだし、ラストパス。内田はここでは撃たず、ラストパスを出すがオフサイド。

39分、日本同点。左サイドの闘莉王、中村俊輔とつないでのクロス。大久保がエリア内右でスライディングをしながら折り返し、玉田が左足で合わせてゴール。1-1。

中村俊輔が右サイドにポジションを変えてのクロス。大久保がぎりぎりで折り返し、玉田が押し込んだ。

アディショナルタイムは2分。

日本のCKからウズベキスタンがカウンターに走るが中村俊輔が潰して、ここで前半終了。1-1で折り返し。

後半。日本のキックオフ。

51分、日本。遠藤から長谷部、内田と右サイドに振ってのクロス。マイナスの位置で玉田が合わせるが枠には飛ばず。

中盤のボールの奪い合いを日本が制して、遠藤から右へと展開。決定機を作ったが玉田のシュートは枠をとらえきれず。

57分、ウズベキスタン。マグデーエフに代えてメルジジノフを投入。

62分、日本。大久保に代えて岡崎を投入。

63分、日本。右サイド高い位置からのFK。遠藤がエリア内に放り込んだボールはGKネステロフがパンチングでクリア。こぼれ球を拾った中村俊輔がボールを放り込むが、前線の選手はオフサイド。

GKが出られる位置というのはほとんどノーチャンス。ネステロフの判断力は非常に高い。

67分、日本。遠藤のCK。ショートコーナーから中村俊輔がクロス。岡崎のヘッドはどんぴしゃりだったが、中澤の頭にブロックされる。

決定機だったが、味方に当たるという不運。中澤のブロックが壁にならずコースを変えていたら。というポイント。

70分、日本。ロングフィードを岡崎がポストで落とし、玉田がシュート。GKネステロフがファインセーブ

玉田が完全な形でシュートを撃ったがGKネステロフの反応は見事。

71分、ウズベキスタン。シャツキフに代えてゲインリフ、アフメドフに代えてハイダロフを投入。

72分、ウズベキスタン。阿部を後ろから蹴ったメルジジノフにイエローカード。

75分、日本。香川に代えて稲本を投入。

79分、日本。玉田に代えて興梠を投入。

中村俊輔は唇から出血。あれは止めなければならないのだが。レフェリーは気付かず。

日本は闘莉王を前に上げての完全なパワープレー。

ようやく中村俊輔はピッチ外で止血。

89分、日本。阿部、中村俊輔とつないでのクロスに闘莉王がヘッドを合わせるがGKネステロフがファインセーブ。

闘莉王を上げてのパワープレーが功を奏したかに見えたが、最後の壁は破れず。

アディショナルタイムは5分

日本は猛攻を仕掛けているがゴールに結びつかず。

92分、ウズベキスタン。ゲインリフのポストプレーから右サイドのカパーゼに振ってのシュート。GK楢崎が押さえる。

戻されると危険だった。ウズベキスタンの攻撃が淡泊で助かったという感じ。

95分、ウズベキスタン。イスマイロフにイエローカード。

中村修助が前線に放り込んだボールはクリアされ、ここでタイムアップ。1-1のドロー。