2009年9月18日金曜日

名門東京ヴェルディはJから除名の危機!!



東京V、今季限りでJから消える!? (1/2ページ)(サンケイスポーツ)

J2東京VがJから消える!? Jリーグは17日、経営難に陥っている東京Vの筆頭株主が、日本テレビから持ち株会社の「東京ヴェルディホールディングス(VHD)」に変更されることについて、11月16日までに来年度のスポンサー料収入5億4000万円を確保する条件で認めたことを明らかにした。条件を満たせなければ、今季限りでJリーグを退会させる。J創生期を牽引(けんいん)した名門は、最大のピンチに陥った。


日本テレビが経営から手を引き、経営難に陥っている東京ヴェルディ。萩原前社長は 「チーム名に企業の名前を入れることを認めるべき。そうなれば、うちも売却先が決まるのに」と発言して、顰蹙を買った。

Jリーグ創生期の川淵×渡辺バトルで企業名を入れないということは決着がついたはず。この期に及んでこういう発言をして、みずからの経営責任を棚上げするところにクラブの迷走があるのだろう。



もしかしたら、萩原社長は今でも東京ヴェルディの正式名称はFC NIPPONであるという認識なのかもしれないが。

Jリーグ優勝2度、ナビスコ杯優勝3度の名門が、Jから消える可能性が高まった。15日のJリーグ理事会で東京Vの筆頭株主が日テレから、クラブの前身である読売クのユース出身者を中心に7月に設立された持ち株会社・VHDへ変更されることが承認されたが、11月16日までに来年度のスポンサー料収入5億4000万円を確保するという条件がついていた。

「できなければ退会ということ」とこの日、鬼武健二チェアマン(69)は説明した。09年の運営費用については日テレが責任を持ち、退会となっても今季のJ2リーグ戦を全うすることなども条件となった。

巨額の資金確保についてJリーグの羽生英之事務局長(45)は「VHDから事業計画書をいただいた上での判断」とし、「(具体的企業などの)見通しについても聞いたし、確保したものもあると聞いている。精いっぱい努力してほしい」と話した。だが、昨今の世界的不況の中、財政基盤を確保するのは現実的に厳しいとみられる。

クラブ創設40周年の節目の年にめぐってきた皮肉な危機。鬼武チェアマンは「(下部の)JFLも地域リーグもあり、消滅するかどうかは東京Vの判断」としたが、これを回避する手段は見つけられるのだろうか。


クラブ消滅は本来あるべきではない。クラブは企業の持ち物ではなく、地域のものだからだ。クラブの理念に賛同した企業やサポーターが応援をして、存続する。だから、クラブは市民を大事にして、社交場として場所を提供する義務がある。

スターを集めればいいという考え方を押し通した結果が経営難だったというなら皮肉な話だろう。

これは東京ヴェルディだけの話ではない。クラブは企業のものではなく、市民のもの。市民の憩いの場所であるという考えが染みつくことに努力をしなければ、同じような悲劇は何度も起こるだろう。

2 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

Jリーグの創設当時から考えれば、まさかあのヴェルディが現在このような事態に陥るなんて考えられませんね。
あの頃は、私の周りにも普通にヴェルディファンがいました。
すぐ近くにグランパスというクラブがあるにも関わらず・・。
まあ、あの当時は今より弱かったので仕方ない面もあるのですが(苦笑)

「FC NIPPON」とありますが、クラブを地域のものを考えていなかったところに、ヴェルディの凋落の原因があるのでしょうね。
川崎に根ざした活動をしているフロンターレの方が川崎市民の支持を得ているのとは、対照的ですな。
おまけに移転先の東京でも、FC東京に人気・実力共に負けていますし・・・。

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

名古屋は第1回のナビスコカップ予選ステージで2位になって強かった記憶があったのですが、その後低迷でしたね。

読売クラブを母体とするヴェルディはユニフォームもきらびやかでパスをポンポンつなぐ面白いサッカーをやっていたのですが、理想を追いすぎたのか、それともタイトルにこだわりすぎたのかということでしょうね。

FC NIPPONは日本テレビのロゴだと思っていました(笑)
企業名を入れられなかったためにエンブレムに入れたのかなと。

川崎から出ていくことを考えて総スカンをくらいましたし、東京でもホームスタジアムが使えないなど、放浪が続いていますね。

オリンピックスタジアムをホームスタジアムにと考えているようですが、その前にどうなるかというレベルではありますね。