Netherlands:Sibon 73(r)
3戦全敗。もちろん、0勝。言い訳はできない。結果だけを見ればすべて1点差の惜敗だが、この1点に世界との大きな差がある。オリンピックに出てくるU-23の選手と言っても、ヨーロッパのクラブで中心選手として活躍している選手も多い。クラブが出場を認めないと問題になった選手もひとりやふたりではないのだ。
日本代表もJリーグではレギュラーを張っている選手を中心に構成されていた。
だが、ヨーロッパや南米のサッカーとJリーグのサッカーをテレビ画面で見比べるだけでも、スピードの違い、展開のワイドさ、フィジカルプレーの強さなどはっきりと差があることがわかる。レベルが違うリーグの選手で構成された他の国を相手にメダルということを言っていたわけだ。
本田圭佑はビッグマウスで3連勝ということを言っていたが、VVVフェンロで何を学んできたのだろうと思う。エールディビジはビッグ3以外はそれほどレベルが高くはないのだが、その中で彼ひとりの力では残留争いから救い出すことはできなかった。名古屋時代から中盤でボールを触るだけ、ドリブルで切り込んでのシュートというプレーはほとんどなかった彼だが、オランダでも成長しなかったわけだ。
水野、家長という両サイドのアタッカーがパフォーマンスを落として、代表から落選するなかで残ったということはそれだけの責任を持たなければならなかったということ。それができなかったのは自覚が足りなかったのではないか。
オランダ戦後 反町監督&西川会見
北京五輪 グループリーグ第3戦 (スポーツナビ)
――3連敗となったが、そのなかでよかった面を挙げるとすれば?
反町 3試合でいい結果は出ませんでしたが、リスクを冒して攻める、連動性のある攻撃をするという姿勢に関しては評価していいと思う。戦い方に悔いは残っていない。
もしぼくが監督なら悔いしか残らないゲームだったと思うのだが。サイドアタックは徹底できず、そして簡単な決定機を押し込むこともできず。
いろいろ考えたスペシャルプレーも不発。いったい何のために練習したのだと思ってしまう。
それを含めて、やることはやったと言っているのなら、反町さんは現場に戻らなくてもいい。もう悔しくて寝られないほどやり残したことがあってという気持ちで勉強しなければ、日本人監督の未来はない。
日本サッカー協会の出世競争だけに関心があるというのならともかく、現場にこだわるなら、ヨーロッパの弱小国の下部リーグでかまわないからアシスタントコーチからやり直せと言いたい。
日本人でヨーロッパ列強のクラブの監督になったのはスペイン3部(実質4部)のプエルタ・ボニータで指揮を執った佐伯夕利子さんくらいしか思いつかないが、そういう経験をする必要があると思う。
そうしないと、世界最先端のタクティクスを肌で感じとれず、こんな覇気のないコメントになってしまう。
――アジア勢がグループリーグを突破できない。欧州のチームなどとはまだ大きな差があると思う。どうやってその差を埋めるのか?
反町 アジアといっても、中国、日本、韓国では、サッカーも違うし、一概にくくることはできない。日本は日本独自のサッカーでやっていくしかないと思っている。ただ、それだけに執着して、突っ走ってしまうのもよくない。今日の試合でも、グラウンドが悪いなか、フィジカルコンタクトに苦しんだ。そういったことは体の使い方や組織で対処していかなければいけない。また、欧州と比較すれば、アジアは経験が少ないとも言える。欧州は週に1、2度は国をまたいだ戦いがある。それはアドバンテージだと感じている。
やっぱり、ピッチが悪いということになってしまう。こういう言い訳が通用すること自体、甘いと言わざるをえない。フィジカルは努力しても難しい部分があるが、ピッチが悪いことを理由にするとインフラが整っていること自体が世界のサッカーとの差だと言っているようなものだ。
オランダ戦後 日本代表コメント
北京五輪 グループリーグ最終戦(スポーツナビ)
■本田圭佑(VVV/オランダ)
「審判に邪魔された」
(今日も1点差。勝てなかった要因はどこに?)どこの差だったんでしょうね。今日はPKでしか点を決められていないし、審判に邪魔されたとしか言いようがない。せっかくいい試合だったのに……。ああいった形で負けてしまい、残念でならない。
(PKを取られたシーンについて)あとでビデオで見たが、やっぱり試合中に思ったのと同じで、バベルのドリブルが長くて、あきらめた後に倒れたということだったと思う。審判は最初から、どこかでPKを取ってやろうと決めていたかのようなレフェリングを前半の最初からしていた。そう思っても本当に残念でならない。
(それでも、点が取れなかったが?)点が取れなかったのは紙一重。チャンスは何本もあったんで……。そこは日本の課題だと思う。ただ、それはどこのチームが持っている課題。
(点を取るために、どう改善が必要か?)やっぱり最後は個人の力だと思う。シュートを打つのは人なので。そこの技術を上げないと点は入らない。とにかく、この経験を次に生かさないといけないと思う。
(新シーズンの目標は?)それについては、まだどこでやるかも決まってないので、何とも言いようがない。
頭の悪さもここまで極まると見事というしかない。一般常識は知らなくてもサッカー脳というか、サッカーに関することだけは天才的にうまい選手はたくさんいる。しかし、本田はサッカーについても甘い。
ペナルティの場面。エリア内でユニフォームをつかんでいて、それで相手が倒れたらレフェリーは笛を吹く可能性が高い。そんなこともわかっていなかったのか。
あれはカードが出るようなファールでも流すことが多いイングランドの審判でもペナルティをとったはずだ。どう考えてもプレー中に引っ張っているのだから。
こういう自己中心的な気持ちでサッカーをしていたのなら、彼が一番の戦犯と言わざるをえない。ただ、戦犯という言葉は本来の実力を発揮していれば勝っていたという前提だから、本田圭佑は予選でのぶれ球FKの印象だけで残っただけのレベルには足りない選手だったとすれば、馬脚を現したということなのだろう。
W杯日韓大会でトルシエにハッサン二世カップのボレーの印象だけで選ばれた西澤みたいなものか。実際、西澤はスペインでは通用せず、Jリーグでもそこそこの選手のまま。
全敗も当然…バラバラだった反町ジャパン(スポーツニッポン)
最終戦で指揮官と選手の間に“溝”もできてしまった。試合前に反町監督から「オランダはうまいから前からボールを取りにいかなくていい」との指示が出たが、選手は無視。本田圭は「オレの考えは違った。何人かの選手に“前からいって相手を圧倒しよう”と話したら、賛同してもらった」と証言した。試合後は森本がサポーターにあいさつするチームに加わらずに足早にロッカーに引き揚げるなど、後味の悪い最終戦となった。
選手が監督の指示を勝手に変えてしまうとは。宮本恒靖がトルシエのライン統率に逆らってラインを下げて成功したことはあるが、それは結果を残したから褒められること。
監督の指示に逆らって負けたのでは意味がない。というか、選手に叛乱を許すほど、反町さんはチームを掌握していなかったということ。
日本サッカーの立て直しは時間がかかるかもしれない。
4 件のコメント:
反乱は酷いですね。
宮本のときは成功したから良かったものの。
監督の言う事を聞いてもしょうがないという事であれば、反町の責任だけでもなくなります。勿論、統率力が全く無かったとも言えますが。
本田は一体どうしてしまったんでしょうね。
ここまで来るとヤケになっているとしか思えないです。
今後、所属クラブが早く決まるといいですね。まぁ、俺の考えとしては、VVVを一部にあげる活躍を見せたらどうですかと思っていますが。
わたしがもし所属クラブの監督だったら、
本田と2時間くらい話をしてみます。
そして、いっこうに変わらない様子だったら、移籍リストに載せるでしょう。
彼の発言はそれなりに意味はありましたが、
しかし、その発言をしたことでメンバーから外されるというリスクを冒していない。
そういう点で、キリさんの言われるとおり、
甘い発言であるし、甘い考えだと思う。
また、地元とはいえ、それに同調したという梶山にも多少の責任があります。
彼のプレイは今回はよくなかったし、
また、反町プランの骨格だったにも関わらず、
中途半端でルーズなプレイでしたから。
間違いなく、今大会に関して言えば発言権はないです。
やはり、オシムさんの言われるとおり、
指導者、コーチが海外の下部リーグでも何でも挑戦して
そこから逆輸入で帰ってくる人がいないと
指導者の質は変わらないかもしれません。
反町ジャパン(フル代表)の可能性はここで途切れましたが、
じゃあ、日本人で誰ができるのか、と協会は真剣に検討してほしいです。
>soccerkyoさん
反町さんの言うことを聞かなかったということは監督の統率力がなかったということでもあるでしょうね。
結果が残ったから宮本も世界に認められたのでしょうけど、本田の場合は本当にひどかったですね。
アピールしようとする気持ちが空回りしたのですかね。
浦和が獲得の意思を示していますが、フェンロの会長は残留とコメントしたみたいで。
どうなるでしょうね。
1部に復帰させるまでビッグマウスは封印すべきかもしれませんね。
>yoshiさん
FM2008でフェンロの監督をしていたらどういう判断になるでしょうかね。
あのゲームは単純な数字が基本なので使える選手なのかもしれませんが。
ぼくもちゃんと話をして勝手なことをするなら移籍リストに載せるでしょうね。
反町さんの立場なら第1戦でパフォーマンスを残せなかったことでチームから追放でしょう。
そのリスクを覚悟していなかったところは甘いですね。
梶山もミスパスが多かったですし、彼が入ってリズムがよくなったということはなかったですからね。
彼も期待を裏切ったという点では本田と同罪でファンに頭を下げなければならないでしょうね。
クラブに戻れば歓迎してもらえるという甘さを出しては駄目だと思います。
海外のライセンスを持っている人はどんどん海外に出ていってほしいですね。
ヨーロッパで学んだ知識は絶対に無駄にならないし、真似をしなくてもコーチライセンスの講座はその国の最高の知識ですからね。
それが国籍に関係なく開かれているというのなら聞かなければ損ですし。
日本人で誰ができるのか、考えた上でその監督を海外に勉強させるということも考えなければならないでしょうね。
今のような短期留学ではなく。
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