2008年8月8日金曜日

北京五輪、アメリカ戦敗戦を受けて!!

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Japan 0-1 U-23 U.S.A. @ TJ Olympic Center Stadium

William Hillアメリカ有利にオッズをつけていた。ほんのわずかではあるが。このゲームは日本のメディアが考えているよりも簡単ではなかった。それは事実。実際、日本は何度もチャンスを作りながら決めきれず、そしてアメリカに唯一といっていい決定機を決められてしまった。

米国戦後 反町監督&水本主将会見
北京五輪 グループリーグ第1戦
(スポーツナビ)

日本のメディアと外国のメディアの質問が対照的。抽象的で責任転嫁をしたがっている日本メディアと試合をきちんと見て質問をぶつけた外国メディア。将来の日本のサッカーを考えると現場をファンに伝えるメディアのサッカー理解度が問題になる。勝敗は仕方がないが、総括する力がなければメディアが存在する意味はない。

――日本が力を出し切れなかった理由は。また暑さは影響したか?

反町 暑さは関係ない。攻撃において日本の良さは連動性にあるが、止めてはたいて、止めてはたいてという出し手と受け手、2人だけの関係になってしまい、リズムが作れなかった。


たしかに暑さは関係ないだろう。暑いのはアメリカも日本も同じ。日本は猛暑だし、それが中国にいっていきなり暑くなったわけでもない。Jリーグで運動量がない試合を続けてきたつけが出たのかもしれないが、内田はきちんと走っていた。走れという共通認識ができなかったこと。そして、運動量がなかったことでパスコースが限定されたことにパスサッカーができなかった原因がある。それを反町さんに説明させてどうする。パスコースを増やすためにどうするかという質問ならまだしも。

――日本チームの7番(内田)が前半いい形を作っていたが、得点できなかった。また、後半の失点の後はオフェンスが機能していなかったと思うが、その理由は?(外国人記者)

反町 原因が分かれば、すぐに修正できる。決めるべきところで決めきれないのが日本の大きな課題。


オフェンスの混乱というのは確かにあった。その原因をミックスゾーンで言うことはできないのかもれない。ただ、この試合では決めるべきところで決めきれなかった。それは間違いなく敗因のひとつだろう。たら、ればは禁物だが、森重が決めていれば違った流れにはなっていたはず。

米国戦後 日本代表コメント
北京五輪 グループリーグ第1戦
(スポーツナビ)

■森重真人(大分トリニータ)
「ちょっとの差で敗れてしまうのが日本」

 ピッチは少し滑る感じだった。ミスが起きやすい状況ではあったと思う。
(セットプレーからのトリックプレーは惜しかったが)形は練習していたが、自分なりに考えて走っていった。いいボールが来たが、決め切れずに残念。自分は当てるだけだったし、技術的なミス。ただ、自分の仕事は守備だし、その後はうまく切り替えられた。


■内田篤人(鹿島アントラーズ)
「決定機で点を取りきれなかったのが……」

(壮行試合の)オーストラリア、アルゼンチン戦でのことを考えても、個人的にいけるという思いがあったし、こっちから仕掛けようと思っていたが、もうちょっとだった。
 グラウンドは柔らかかった。前半の最初は押し込まれた場面もあったが、こっちがチャンスを作れてからは何度か決定機もあったし、そこで取りきれなかったのが……。


森重も内田もピッチコンディションを口にしている。不思議なのだが、外国のメディアでピッチの悪さを聞くことは滅多にない。少々の悪さは許容範囲ではあるし、パスサッカーができないようにわざと水を多めにまくクラブもあるほど。

日本のサッカーは少年サッカー時代からいいグラウンドでプレーしていて、凸凹のグラウンドでプレーしたことがないのではないか。だから、こういうちょっとしたイレギュラーに対応できない。ヨーロッパのスタジアムでもパーフェクトというところは少ないし、どこにいってもピッチのことを考えなければならないのではサッカーは止まってしまう。

ドイツ再生でストリートサッカーの復活があげられていたが、同じように悪いピッチでプレーするという練習もしたほうがいいのではないか。グラスのピッチというのは本当に何が起こるかわからないのだから。

U-23日本代表、予選グループ第1戦 アメリカ戦マッチレポート(日本サッカー協会)

気温34度、湿度は50%を超える蒸し暑い環境の中、日本はアメリカとの初戦を迎えた。


ジーコドイツでの敗戦の後、暑さの中で2試合やらなければならなかったことは厳しかったと言い残したが、その教訓は生かされなかったと言っていいだろう。

Japan boss angry at match timings(BBC)

"Our last game was at 3pm too but they want to do it that way for television. I guess business is business."


視聴率が計算できるゴールデンタイムに近い5時(日本時間6時)のキックオフ。これが3試合続く。同時進行の最終節はともかく、どちらかを20時45分キックオフに持っていけなかったのか。

名指しこそされていないが、電通のことを指しているのは間違いない。電通がFIFAと共謀して日本サッカー協会の頭越しにゲームスケジュールを決めたのではないかと推測するブログもあるほどだ。

もしそういうことが行われているなら、日本の企業がビジネスのために日本代表の足を引っ張っているという滑稽なことになってしまう。

現実に、水泳ではスピード社のレーザーレーサーがスポンサーの問題で使用できないのではないかということで大騒ぎになった。

この問題は結局は着用できるということで決着をみたようだが、サッカーの放映時間の問題はまったく触れられていない。10時前に始まると困ることでもあるのだろうか。

北京五輪を放送するメインはNHKだが、10日の番組表を見ると、総合では柔道、BSではバレーボールの放送がある。どちらも視聴率が計算できる競技で、なるほどこの順番は変えられないのだなと思う。

ただ、室内で行われるバレーボールを前倒しにはできなかったのかという疑問は残るが。

これは推測で真実ではないかもしれない。それに決まったことでもある。

決まったことには粛々と従い、そして結果を出す。ゴールを取り消されたわけではない。ジャッジのせいにもする必要はない。ちゃんとゴールをあげれば認められるはず。その結果を出すために頑張るしかない。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今まだ(午後11時44分)女子バレーボールの試合をやっていますが、
妙に遅い時間帯ですね。
アメリカ時刻に合わせたんでしょうかね・・・。

水泳の決勝は午前中だしなぁ。

kiri220 さんのコメント...

>char1029さん

日程は不思議ですね。
開会式も12時までの予定でやっていたというし。
それでも中国人にとっては短かったらしいですが。

バレーボールは中国に人気がないカードは遅くにしているのではないですかね。

朝のほうが電波の調子がよかったりするのかもしれませんね。