2010年8月25日水曜日

日本代表監督選択肢についての提言

日本代表監督が決まらない。そのこと自体は問題ではないし、公式戦は来年1月のアジアカップまでないのだから、それまでにゆっくりと決めればいい。日本サッカー協会、代表選手、メディア、ファンが一緒になって侃々諤々の議論をしながら、日本がもっと上のステージに行くために考えなければならない。

日本代表が世界で通用する部分としてはアジリティ、組織力、スタミナの3つ。それとで世界のトップレベルではないが、少なくともグループリーグ突破できる可能性があるということを証明した。

足りない部分は、プレッシングの効率的なかけ方、守備理論の欠落、ゴールに向かう崩しの欠如、プレーエリアの感覚といったところだろうか。

守備理論は一朝一夕にできるものではない。ヨーロッパでは12歳くらいで確立される理論をプロになってもわかっていないというのは致命的だ。

さらに、日本人は忘れっぽいということもある。結果を残しても日本人は継続することが難しい。ベンゲルが育てた名古屋が凋落し、オシムが鍛え上げた千葉も降格した。結局は残らなかったというところに日本サッカーの悲劇がある。

だが、きっちり体に染みつかせ、子供のうちから鍛え上げていけばブラジルには間に合わなくても通用するスカッドを形成することはできるのではないか。

日本サッカー協会はまず新監督候補に日本の利点を説明するべきだろう。こういう基礎があるなかで足りないいところを考えてほしいと頼めばいくらでも考えてくれる。監督というのはそういう職業だ。

スペインが優勝したからスペインではなく、喧嘩しながらでも代表のことを第一に考えてくれる監督をと切に思う。できるなら、アタックの仕掛けの判断を叩き込んでくれる監督をね。

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