2010年8月19日木曜日

後任監督選定混迷の原因は路線が定まっていないためか

新監督の初采配10月以降か サッカー日本代表、選考難航(デイリースポーツ)

日本サッカー協会の小倉純二会長は18日、日本代表の新監督選考について「付け焼き刃はよくない。あまり焦らないでやりたい」と語り、依然として交渉が難航していることを認めた上で、新監督が指揮を執るのは10月の2試合(8、12日)からにずれ込む可能性が出てきたことを示唆した。

小倉会長は、10月から新監督が指揮を執る可能性を問われ「それもあり得る」と話した。原博実強化担当技術委員長に一任している海外での最終交渉に進展がないためで、最終候補者3人のリストに変更があったことも明かした。最悪の場合、すべて白紙に戻して再検討することになる。

新監督未定の場合、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会後、初の代表戦となる9月4日の国際親善試合、パラグアイ戦(日産スタジアム)と同7日のグアテマラ戦(長居陸上競技場)の2試合は代行監督で臨むことになる。小倉会長は代行監督の人選について、日本代表メンバーを発表する予定の8月25日前後を期限とした。


日本代表の監督をスペイン人監督に任せるという方針がW杯南アフリカ大会スペインが好成績を収めたからというのでは、日本サッカー協会の場当たり的な方針展開を笑わざるを得ない。

東京オリンピックではクラマー氏を迎えてドイツサッカーを導入し、読売クラブの活躍によって日本はプチブラジル化、その後、オフト氏によるオランダ化を経て、フランス式のユースアカデミーを建設し、そして今はスペインとパートナーシップを提携している。

W杯常連国でこれだけ強化の方針がころころ変わる国も珍しい。オランダもフランスもスペインもブラジルに勝つためにはどうすればいいかを必死で考えて強くなった。

日本は考えることなく、そのスタイルを盗もうとしているだけではないのか。

それはプチブラジル化と変わらず、プチフランス化であり、プチスペイン化である。それでは本家にかなわないことはブラジルを目指した段階ではっきりしたはず。

そのことにまだ気付いていないのか、それともブラジルとスペインは違うと考えているのだろうか。

日本は南アフリカ大会で好成績を残したが、その功績をすぐに忘れてしまうという悪癖を持っている。いい試合を継続してできないのだ。

オシムが作り上げてきたチームが、岡田さんになった瞬間に崩壊したのはそのいい例で、岡田さんが中村俊輔はずしをしなければ選手は変わらなかっただろう。

そして、スペイン化で選手はさらに混乱してサッカーができなくなる。

原さんはFC東京でスペインサッカーを目指してボロボロになったことを忘れたわけではないだろう。ショートパスを回す華麗なポゼッションサッカーは小さな頃からの反復練習でしか身につかない。監督を据えたからといってできることではないのだ。

育成はフランス式、トップはスペイン式というのも変な話だ。

十分に考えていうことなら、公開討論会で監督を選ぶということをしてほしいものなのだが。

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