2010年6月6日日曜日

日本はもっと考えるサッカーをすべきだった。。。もう遅いかもしれないのだけど

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Match No.10 Japan vs. Cameroon @ Free State Stadium-Mangaung/Bloemfontein 14/06 16:00

Japan 21/10 deaw 11/5 Cameroon 21/20(William Hill)

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Match No.25 Netherlands vs. Japan @ Durban Stadium-Durban 19/06 13:30

Netherlands 1/2 draw 12/5 Japan 5/1(William Hill)

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Match No.43 24/06 Denmark vs. Japan @ Royal Bafokeng Stadium-Rustenburg 24/06 20:30

Holland 8/13 Cameroon 4/1 Denmark 4/1 Japan 11/1(William Hill)

W杯南アフリカ大会は来週開幕する。

日本代表はパスをつないで崩すサッカーを目指しながら、岡田さんの迷走ぶりが祟って、今は守備を固めて得点はセットプレー頼みというところまで下方修正された。世界基準という言葉がメディアで踊りながら、日本代表はとてもじゃないけれども、世界基準ではない。

もちろん、世界基準でなくても独自の進化を遂げて世界と戦えるサッカーなら構わない。だが、ドイツブラジルフランススペインとそのときどきのサッカーのトレンドにあわせすぎて日本のサッカーはどこを向いているのかまったくわからなくなってしまった。

ユーロ2004でギリシャが優勝したときに、日本のメディアはその日のニュースとして消費した。ギリシャはヨーロッパ列強ではない。それどころか、ユーロ2004までW杯でもユーロでも本戦では1勝もあげたことがない国だったのだ。その国がギリシャ神話を地でいくように優勝してしまった。ホスト国で準優勝したポルトガルの監督だったフェリペ・スコラーリはギリシャに2敗し、ギリシャとだけは当たりたくないと言ったほどだ。

あのとき、ギリシャの優勝をきちんと検証して、日本のサッカーにフィードバックしていたら、こんなひどい状態で本戦を迎えることにはならなかったはずだ。あれはまぐれではない。世界の列強から見れば守備的だっただろうが、きちんと攻撃のルートを3本持っていた。まぐれと馬鹿にしたことで、何も学ぶことなく、日本のサッカーは世界から取り残されていく。

いまだにまぐれだった。ギリシャは弱いというのなら話もする必要はない。そういう人間はサッカーを考えるスポーツだとわかっていないのだろうから。好きなだけ列強のことばかり話していればいい。ぼくは考えて、列強を破る方法を考える。日本はそういうレベルにいるということを知っているからだ。

列強の真似をしても列強になれるわけではない。ギリシャの優勝こそ、列強に勝つヒントが詰まっていたはずだ。だが、日本はメディアもファンもまぐれで片づけた。優勝したチームをまぐれと言いきる人間はサッカーファンではない。ただの勝ち馬に乗りたいだけの人間だ。受け入れがたい現実は無視してしまう。だから成長しない。どんな事象でも検証して、勝った理由を探る。それが本当のサッカーフリークというものだ。

6年経って、日本はまったく進歩しなかった。ドイツで痛い思いをしたが、その反省もなく、お金がかかるとか、コミュニケーションの問題とか、日本サッカー協会の体面にこだわって監督を選び、最悪のときを迎えようとしている。

ゲームはやってみなければわからないということもある。マイアミの奇跡のように日本がブラジルに勝つことがだってある。3連敗と思われても、実際は勝つかもしれない。

それでも、それが日本のサッカーの将来につながりそうもないのが悲しいのだ。世界から乖離し、独自の不思議な進化を遂げた日本のサッカーは世界に類を見ない難しい効率の悪いサッカーになってしまった。ヨーロッパのトップリーグでプレーしていても、代表にはすんなり入れないほどだ。

実のところハエのようにというのは、初心に戻って小学生が授業でやるボールのところが団子になるサッカーなのかもしれない。あれだけ囲めば敵に奪われることはないだろうから。

浮かれすぎていたフランス、プレッシャーがあった日韓、最強チームとして楽観論ばかりだったドイツ。今度はモチベーションが低い南アフリカ。

ぼくにはとても書けないけれども、日本代表がノックアウトラウンドに進むという説得力のある記事を誰か書いてもらえないだろうか。
ぼくは喜んで議論をしよう。

もう戦術的なことをいっても変わらない。岡田さんが就任したときから日本サッカー協会に解任すべきと進言してきた。ずっとブログでも訴え続けてきた。だが、代わることはないのだろう。

何もできないままの3連敗は見たくないがその確率が高くなっている。

モウリーニョでもヒディンクでも、オシムだったとしても、3連敗は変わらないかもしれないが、それでも抵抗するということが見られたのではないかということに後悔を覚えている。

2 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

誰かが「日本はJリーグで言えば、J1の下位グループかJ2の立場である」と表現していたような気がしますが、世界レベルから考えたら、まだまだ日本は「弱者」なんですよね。

EURO2004のギリシャも前評判は決して高くなかったのかもしれませんが、それでも優勝できたのは、自分達の実力を認識し、長所を伸ばし、さらに相手をしっかりと研究したからなのでしょう。

日本もいろいろ考えたのでしょうが、考えすぎておかしな方向にいってしまったような気がします。

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

Jリーグで結果を残している監督より、下位チームで善戦しているチームの監督がいいというジャーナリストもいましたね。

世界レベルでは本戦では下から数えたほうが早いチームです。
強者の部類にはいるオランダが勝つために考えることを習慣にしていますからね。
日本はもっと考えないと。

ギリシャはずっとまぐれと言われていました。
あの検証も何も行われないままですね。

日本は考えていることがブレまくっておかしくなかった感じですね。