2009年10月10日土曜日

スコットランド戦を前にメンバー落ちの話しかないのか

Friendly Match Kirin Challenge Cup Japan vs. Scotland @ Nissan Stadium 10th October 2009

スコットランド戦前日 岡田監督会見 (1/2)
キリンチャレンジカップ2009
(スポーツナビ)

――スコットランドが2軍のような選手を送り込んだことについて、どう思っているか?(スコットランド人記者)

スコットランドのチームがメンバーを発表した時点で、非常にいいメンバーで来てくれると期待していただけに、直前での大幅なメンバー変更には非常に失望しています。

――今回、この試合を開催している日本へのリスペクトが欠けていると感じているのか?(スコットランド人記者)

この時期のインターナショナルマッチデーというのは、強豪同士の試合が組めない、どこも苦慮しています。そういう意味で、スコットランドがベストメンバーで来られないというのは致し方ないかなと思っています。ただ、事前にそういうメンバーであるということを伝えてもらえていれば、急にけがをすることは考えづらいので、非常にありがたかったかなと思っています。


スコットランドはたしかにメンバーを落としての来日だが、W杯南アフリカ大会のヨーロッパ予選敗退が決まっており、日本との試合をユーロ2012に向けての再建と考えれば新しいメンバーを試したくなる気持ちは理解できる。

日本の強化だけが優先されるわけではなく、スコットランドも強化を必要としているのだということを忘れてはならない。岡田は失望という言葉を使ったが、新しいチームとなったスコットランドは気持ちを切り替えてのレギュラー争いでモチベーションが高いかもしれず、ゲームを見ないうちからこういう言葉を使うのはどうかと思う。

もし、逆の立場で日本がW杯予選で敗退し、ヨーロッパの中堅国に強化のためのフレンドリーマッチをと言われた場合に、4年後には代表から引退しているかもしれない選手を送るのかを考えてもらいたいものだが。

まあ、岡田は送るのだろうなあ。4年後は関係ない話なのだろうし。

――森本は代表に合流して数日だが、今の戦術をどれくらい理解しているか?

いつも言いますが、僕らは同じサッカーでそれほど難しいことをしていないので、彼自身、理解は完ぺきにできていると思います。ただ、やれるかどうかというのは別かもしれませんけど。本人とも話をしましたが、だいぶ慣れてきたと言っているので、顔もリラックスしてきていると思っています。


難しいサッカーはしていないが、難しいことは要求している。例えば、ネガティブトランジションのときにサイドのカバーでかなりの距離を走らなければならないとか。効率の悪いプレッシングとか。イタリアでは選手はきっちり戦術を叩き込まれる。そのレベルで入ったら森本はチームが機能していないと感じるのではないか。

――新しいメンバーを多く入れると、うまくいかないケースがよくあるが、チームがバラバラになる懸念はないか?

皆さんどうしても新しいメンバーに注目がいくようですが、新陳代謝が必要なので、われわれにとって新しいメンバーは大切です。ただ、もっと大切なのは「中堅」という言い方がいいのかどうか、けが人が出た時にすぐ同じくらいのレベルで出られるメンバー、そういうメンバーはそれほど変更していません。そういう意味で、そこに新しい選手が1人、2人入ること、当然、穴が空くことはあるかもしれませんが、全体としてガタガタになることはないと自分では思っています。

――2軍とはいえ、スコットランドは香港よりもレベルは高い。あらためて、明日出場するメンバーには、どういったことを期待して、どのようなことをチェックするのか?

われわれの中でも、スコットランドがメンバーを落としているといっても、香港よりは上だろうと想定しています。ただある意味、そういう相手に対してどれだけできるかということが、新しい選手のテストだったり、中堅選手のレベルアップにつながると思っています。ですので、あらためて何かを求めるというより、今までチームがやろうとしていること、そしてここから、われわれがワールドカップ本大会までにやらなければならないことへのチャレンジをしてもらいたい。僕は選手に、いつも試合前に言います。相手を恐れて腰の引けたようなプレー、あるいはミスを恐れてオドオド、ほどほどのプレーというのは大嫌いなので、とにかくチャレンジしてもらいたいと思っています。


ずっと固定メンバーで戦ってきて、11人+何人かだけが理解しているフィーリングサッカーなのに。プレーエリアをはっきりさせることなく、中盤が自由に動きまわって岡崎以外のフィニッシャーがいない状態なのに。新しい選手は岡田のやり方に戸惑っている。国内組はそれほど戸惑いはないかもしれないが、海外組は自分たちのやっているサッカーと違うことに戸惑うだろう。本田圭佑がフィットしないのはそのためであり、森本もあわないかもしれない。それは選手が悪いのではなく、岡田の目指しているサッカーが違う進化をしているからということ。それに気付いたときにはまた悪夢を繰り返すだけなのだ。

――明日のスコットランドの選手たちは、半分ほどは中村俊輔がセルティック時代に対戦しているわけだが、彼から何か伝えられたか? またそういったことを彼に期待しているのか?

そういえばセルティックにいたんですね。忘れていました。あまりそんな話は僕はしていませんけど、ひょっとしたら分析担当の和田あたりが俊輔にいろいろ聞いているかもしれないです。まあ俊輔はチームの中である意味、リーダー的な存在なので、自分からそういうのがあったら当然、選手に言ってくれるんじゃないかと。僕が言ってくれと、特に言うつもりはないですけど。今、チームのことを考えてくれている1人なので、そういうことは自然とやってくれるんじゃないかと思います。

――今回、スコットランドに若い新しいメンバーが何人かいるが、情報を得るチャンスはあったか? また、そうしたメンバーがいることでやりにくさはあるか(スコットランド人の記者)

基本的に、われわれはそれほど相手の情報によって戦い方を変えるわけではないので、新しいメンバーに関する情報は集めていません。試合が始まれば、ある程度はつかめますし、それによってこの試合が難しくなるかどうか、それによって戦い方を変えないという意味では、変わりないと思っています。


本気で言っているのだとしたら問題だ。スカウティングをまったくやっていないということだから。孫子の兵法にも「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」とある。敵を知るのは戦う上でもっとも基本的なこと。それを怠っていたのではお話にならない。岡田の場合は己のことも知らない可能性もあるのだが。

試合前日 スコットランド代表 バーリー監督、マクマナス会見
キリンチャレンジカップ2009
(スポーツナビ)

――最初のメンバー発表から数名の変更があった。もちろん、けがの選手は交代する必要があるが、なぜここまで選手が変わってしまったのか?

バーリー監督 この中で、わたし自身が最もがっかりしていると言ってもいいかもしれない。非常にいい選手を連れて来たいと思ったが、残念ながら連れて来ることができなかった。実際、4名がけがをしていて、4名は火曜日に練習をしたが、その中から2名が脱落し、さらにまた2名が交代した。今回の試合は競争が激しくなることは分かっていたので、できればわれわれも最高のメンバーでと思っていた。だが裏を返せば、最高のメンバーを連れて来られなかったということは、若手の起用につながる。われわれ自身は最初に選んだ22人で来たかった。しかし、けがをした選手もいるし、クラブの試合がある選手もいて、日本に来ることが難しい選手もいた。しかし、繰り返しになるが、これが若手にとっていいチャンスになるといえる。例えば、ダレン・フレッチャーはこれなかったが、ダレン・バーやリー・ミラーといった若手が試合でどうプレーしてくれるのかを期待している。皆さんには申し訳なく思っているが、そういったこともあって、この中でわたしがもっともがっかりしている。


ダレン・フレッチャーはこれなかったが……。やっぱりら抜き表現。記者の日本語への意識の低さがうかがえる。こんな薄バカの記者は今すぐに放逐すべきだろう。通訳がこういうふうに言ったとしても、こられなかったときちんとした文法で書くべきだ。記者のレベルの低さを感じる。

スコットランドは怪我をした選手については仕方がないと考えている。そのなかで新しいチャレンジとして若手を試すということ。その意識の切り替えはすばらしい。そして、バーリー監督がいかにして若手にモチベーションを高く持たせるかというところが課題になるだろう。

ヨーロッパ予選でプレイオフを惜しくも逃したチームではないが、数年前よりもレベルが上がっているチームと戦うのだ。きちんと対策を練らなければ痛い目にあうことは間違いないだろう。

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