International Friendly Match Kirin Cup 2011 Matchday 3 Japan 0-0 Czech Republic @ International Stadium Yokohama
Japan 6/10 draw 12/5 Czech Republic 4/1(William Hill)
両国国旗、フェアプレー旗に続いてFIFA Anthemに乗って両国選手の入場。Eva Miklas-Takamineさんによるチェコ国歌「Kde domov můj?」の独唱、渡辺美里さんによる日本国歌「君が代」の独唱。
日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは3-4-3。
ベンチメンバーはGK西川、GK東口、槙野、栗原、安田、森脇、家長、細貝、柴崎、西、前田、関口、興梠、宇佐美。
チェコは白一色のセカンドジャージ。システムは4-4-2。
ベンチメンバーはGKグリガル、GKフルシュカ、セラシエ、クシュニール、ヤンダ、ピラジ、トラップ、ネチド、M・フブニク。
前半。チェコのキックオフ。
8分、チェコ。右サイドエリア角付近からのFK。カドレツが放り込んだボール。中央でライノフがヘッドでンら鵜がクロスバーの上。
カドレツのクロスにライノフがヘッドをあわせるが枠をとらえられず。
10分、日本。ゴール正面からのFK。本田圭佑が直接狙うが壁直撃。
本田圭佑のシュートは壁に当たってしまう。
11分、日本。右サイドで本田圭佑がキープ。中央の長谷部に戻してのミドル。GKチェフがキャッチ。内田がが飛び込むがボールはこぼれず。
本田圭佑が右サイドで持ち、長谷部に戻してのミドル。内田へのパスだったかわずかに届かず。
11分、日本。中盤でボールを持った長谷部がドリブル突破。そのままミドルを撃つがゴール右に外れる。
中盤からドリブルで仕掛けた長谷部。そのままミドルを撃つが枠をとらえられず。
15分、チェコ。ペトルジェラのCK。ファーでシボクがヘッドをあわせるがクロスバーの上。
レゼクのクロスにシボクがヘッドで狙うが枠をとらえられず。
34分、チェコ。岡崎へのファールでシボクにイエローカード。
岡崎の突破をファールで止めたシボクにイエロー。
36分、日本。ゴール正面からのFK。遠藤が直接狙うがGKチェフが横っ飛びでセーブ。
遠藤が直接狙うがチェフがビッグセーブでCKに。
36分、チェコ。伊野波へのファールでロマン・フブニクにイエローカード。
セカンドボールを拾った伊野波へのファールでロマン・フブニクにイエロー。
39分、チェコ。本田圭佑へのファールでコラージにイエローカード。
本田圭佑に後ろからタックルを仕掛けたコラージにイエロー。
アディショナルタイムは1分。
前半はこのまま終了。0-0で折り返し。
3-4-3は思った以上に機能していない。ペルー戦よりはボールが繋がっているだけマシといったところか。
45分、チェコ。シボクに代えてセラシエを投入。
シボクはセットプレーからのヘッドが脅威だった。カードをもらったことで交代を早めたか。
後半。日本のキックオフ。
51分、日本。遠藤のCK。本田圭佑とのショートからのクロス。ファーで李忠成が折り返し、中央で吉田がヘッドをあわせるがクロスバーの上。
遠藤が本田圭佑に渡し、本田圭佑がえぐってのクロス。ファーで李忠成が折り返してチェフを外してフリーで吉田が飛び込むが枠をとらえられず。
57分、日本。岡崎からのパスを受けた長友が左サイドを突破。カットインしてのシュートはゴール左に外れる。
岡崎から左サイドに振って、長友がドリブルでカットイン。シュートを撃つが枠をとらえられず。
62分、チェコ。カドレツからのフィードをフェニンがポストで落とし、コラージのミドル。クロスバーの上。
フェニンの落としを拾ったコラージのミドル。枠をとらえられず。
63分、日本。遠藤に代えて家長、伊野波に代えて槙野を投入。
遠藤はプレーメイカーとして活躍。伊野波は3バックの一角として安定していた。
65分、チェコ。ラファタに代えてミハル・フブニクを投入。
ラファタはサイドに流れてチャンスを演出。
76分、日本。左サイドの長友のクロスのクリアを拾った本田圭佑がエリア内に放り込む。ファーで岡崎がヘッドで叩きつけるがGKチェフがセーブ、リフレクトに李忠成が詰めるがこれもGKチェフがセーブ。
本田圭佑のフィードにファーへ飛び込んだ岡崎がヘッドを叩きつけるがチェフが態勢を崩しながらセーブ。リフレクトに李忠成が飛び込むがこれもチェフがビッグセーブでゴールを許さない。
79分、チェコ。フェニンに代えてネチドを投入。
フェニンは前線の基準点となっていた。
81分、日本。左サイドエリア角付近からのFK。本田圭佑が直接狙うがゴール右に外れる。
本田圭佑のシュートは枠をとらえられず。
82分、チェコ。ペトルジェラに代えてピラジを投入。
ペトルジェラが右サイドでドリブル突破が目立った。
85分、チェコ。GKチェフからのフィード。前線のネチドに渡ってのミドル。クロスバーの上。
チェフからのフィードは直接ネチドへ。反転してのミドルは枠をとらえられず。
88分、日本。ゴール正面遠目からのFK。本田圭佑が狙うがクロスバーの上。
本田圭佑のシュートは枠をとらえられず。
88分、日本。岡崎に代えて関口を投入。
岡崎は左サイドで活躍。後半は3-5-2の2トップとしてプレー。3ラインの3-5-2になっても大丈夫だったのか。
アディショナルタイムは3分。
91分、チェコ。レゼクに代えてヤンダを投入。
レゼクは左サイドのアタッカーとして機能。
92分、チェコ。李忠成へのファールでヤンダにイエローカード。
李忠成のドリブル突破をファールで止めたヤンダにイエロー。
93分、日本。ゴール正面やや右からのFK。本田圭佑が直接狙うがクロスバーの上。
本田圭佑のシュートは枠をとらえられず。
ゲームはこのままタイムアップ。0-0のドロー。システムを理解できない本田圭佑がレフトウイングからセントラルMFに下がってしまい、ザッケローニのサイドを使うシステムは崩壊。右サイドは内田1枚だけとバランスの悪いシステムになった。修正するには本田圭佑を外すしかないかな。
キリンカップは日本、ペルー、チェコが勝ち点2、得失点差、総得点、直接対決で並び、3チーム優勝となった。
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12 件のコメント:
いつもlivedoorのサッカージャーナルを通して読ませてもらっています
所でキリさんは本田が中盤中央に降りてきた事がシステム崩壊に繋がったと仰っていましたが、それは大袈裟じゃないでしょうか?
右サイドは内田一枚だけ、と言う状況は実際には非常に少なかったと思います。2トップ気味に動いた李が右に流れる事が多かったし、本田が底に行った時は長谷部がかなり高い位置を取っていました。少なくとも内田がポゼしている時に孤立している状況、と言うのは少なかったはずです。
確かに左の方に人数が偏って右の使用頻度が低かった時間帯もありました。ただ、逆に長友サイドがノッキングしていたのを見ると、枚数が多い=良い事とも言えないと思いますし。
それに、中に居る本田を通してチャンスとなった場面も何回か有ったので短所だけでは無かったと思うんですよね。後半3分位のオカへのスルーパスとか、15分位の李との絡みとか。
もちろんベストな起用法だとは言いませんが、最大の問題点みたいに挙げるのはちょっと違和感を感じます。勝手な意見すみません。
>hiroshi yさん
コメントありがとうございます。
いつも読んでいただいているのですね。
ありがとうございます。
本田圭佑がポジション放棄したことで、チャンスが生まれたのも事実ですし、そこは評価しなければなりませんね。
でも、サイドアタックがそれほど強くないチェコ相手だから内田が孤立していても、長谷部がカバーニ向かっていても傷は少なかったと言えるんですね。
もし、攻撃的なレフトバックがいて、レフトウイングと連携してアタックをかけてきたらどうでしょうか。
本田圭佑は守備に熱心なタイプではありません。
ザッケローニの戦術には右サイドで相手のレフトバックを抑えることもタスクに入っていたはずです。
それを放棄したことがシステム崩壊なんですよ。
結果よければそれでいいわけじゃないです。
ザッケローニは過去ミランの監督をしてスクデットを獲ったときに、ベルルスコーニ、母バンの意見を採り入れた結果、優勝しても首を切られましたし、最終的にはチームがバラバラになっていいことはないですよ。
サイドで有利に立てばセンターからカバーを出さなければならず、真ん中にギャップができるんですね。
そのために攻撃的なチームは両サイドと中央にルートを作るのですが、内田は突破が出来るタイプではなく、長谷部も本田圭佑に比べたら攻撃は恐くない。
その状態で本田圭佑が真ん中に下がれば相手は楽になるということですね。
以上で答えになっているかわかりませんが、よろしくお願いします。
サッカーは反対意見があってこそ白熱しますから、いつでも書いてくださいね。
ご返信、有難うございます。
キリさんのコメントに関する私の意見を…
もちろん自論の方が絶対正しいとは思っていないので、あくまでもサッカー好きの意見交換として捉えて頂ければ幸いです。
なお誤解の無い様にと思ったら長くなってしまい、見苦しい長文すみません。
攻撃面:
元来サイド攻撃の利点は中央よりもDFの密度が低いから、もしくはキリさんの仰る様に外に引き出す事で中を開けさせられる事ですよね。
ただサッカーの本質として中央攻撃の方が優先順位が高く、真ん中で攻められるんだったらそれに越した事は無いですよね?
ザックも会見で言っていましたが、チェコはサイドをしっかり固めて来た。と言う事は格別中央を絞って守っていたのでは無い事になります。そんな状況下、中での攻撃を狙うのは別に変な事でも無いと思いますが、どうでしょう?
ただ中ばかりなんて成功する訳も無く、ある程度の分散は不可欠なんですが、本田が中に入ると直結的に右が完全に死ぬかと言うと、そこまででは無いと思うんですよね。
確かに内田は一人で打開するタイプじゃないので、ボールが収まる本田が前にいたらもっと活きそうです。でも実際に李や長谷部が流れていましたし、本田も中にだけ居た訳では決して無い。人が少ないのを逆手に取って、内田が裏に走る場面もありましたし。
もちろん内田を活かすのにチームとしてもう一工夫が必要です。でも352気味になる事は即ちチーム設計の完全崩壊って程でしょうか?調整すれば良いレベルの話だと僕自身は思います。
守備面:
キリさんは長谷部がサイドのカバーにい行くのを、回避するべきシチュエーションと捉えていますが、これは中が薄くなるからですよね?
ただ中に3人いる状況だったら、一人外にヘルプに行く行為は2ボランチの時よりは安心してできる筈です。
もちろん今回の親善試合は結果だけじゃなくて、形を身につける意図がありました。
でも、ザック流のサイドを限定してのフォアチェックはソコソコ機能していたし、本田が中に入ってもカバー等でバランスは大きくは崩れていませんでした。
そもそも、神経質な程ポジショニングに細かいと評判のザックが目立った苦言を表していなかった。これは今日の守備が彼の戦術の幅の許容範疇に有ったと受け止めても良いのでは無いでしょうか?(ザック哲学が正しいかは別として)
スカウティングしてプランを立て、基本姿勢からスタート。そして試合が始まると状況を肌で感じて対応する。これって普通の流れだと思います。
相手のサイド攻撃が強力だったらどうでしょう、と仰いますが、事実そうではなかった。であれば、それに応じた戦いをするのは当然の事。
親善試合では、指揮官の設計図の範疇の中でチームとしての対応力を磨くのも重要では無いでしょうか?
例えば香港代表と戦うのに、「もし敵のCFがドログバ級だったら止められますか?」と想定して、2人も3人もマークを付け続ける必要なんて無いでしょう。
>hiroshi yさん
お返事ありがとうございます。
こちらのコメントが変換ミスばかりで申し訳ないぐらいです。
言葉足らずだった部分はありますね。
その意味でチェコ戦では上手くいったからいいじゃないかととらえられているのかなとも思います。
おっしゃるように、相手が決定力があるCFの場合と決定力が低いFWでは対応は違うでしょう。
ただザッケローニはプランBのテストとしてキリンカップに臨んでいたんです。
つまり、チェコ相手に通用したからいいじゃないかではダメなんですね。
将来、プランBでもワールドカップ本戦を戦えるレベルに持っていかなければならない。
そのテストの最中に本田圭佑が自らのプレーエリアを放棄して中盤に行ってしまったことを問題にしているんです。
日本人の欠点はプレーエリアを守ることに対して希薄なことで、中田英寿は右サイドでプレーすることを嫌ってプランデッリと対立して放出され、中村俊輔は右サイドのプレーを放棄して南アフリカではベンチでした。
もちろん、長谷部との約束で本田圭佑が中に入ったら長谷部が開くというなら別ですが、長谷部が必死で埋めていたように見えました。
李がいたからとおっしゃるのも、李がサイドに流れたら肝心の中央が誰もいなくなるってことなんですね。
さらにいえば、3ラインでただでさえパスを安全に回せるトライアングルが少ないのに本田圭佑が下がることでパスコースが減ってしまいパスサッカーが難しくなるんです。
その意味で3-5ー2にしてしまうと戦術的にダメだと返答したんです。
4バックがいいというわけではなく、3ラインがダメということです。
遠藤も本田圭佑も長谷部も下がって組み立てるタイプではなく、攻撃に絡むインクルソーレタイプなので、余計にそう見えたのでしょう。
もちろん、ずっと先までチェコレベルの相手なら問題はなにもないですけどね。
度々すみません
僕の見解を言う前に確認したいのですが、キリさんの仰る3ラインとは343、352、442の様な3列表記系のフォメ、と言う意味ですか?
そしてそれらは4231等の4ライン(?)布陣よりも1列少ない分、縦関係のオプションの数が減る。
↓
従ってトライアングルが作り難い。
こう言っている様に聞こえるのですが、この解釈で合っていますでしょうか?
>hiroshi yさん
こんにちは。
3ラインはフラットな3つのライン構成ですね。
4-4-2でも4-3-1-2や4-2-2-2は違いますが、フラットなプレッシングラインの4-4-2は3ラインです。
3-4-3も中盤ダイヤモンドではなく、ザックが使ったフラットなものですね。
パスは角度をつけたほうがインターセプトされにくいのはご存知だと思いますが、縦にも横にもコースがなければ三角形は作れません。
その意味での3ラインはポゼッションに向いていないということですね。
ご説明、有難うございます。よく解りました。その定義やご意見を踏まえて僕が感じた事を…
「ただでさえパスを安全に回せるトライアングルが少ないのに本田圭佑が下がることでパスコースが減ってしまい…」
試合終盤に本田が中に入った時の形は3ラインでは無いですよね。長谷部、遠藤、本田の位置関係は基本的には2-1ないしは1-2の時間帯が多かったので。
①中盤の構成が立体的な方がパスコースは増える。②チェコ戦は本田がポジチェンをした結果、(布陣がより4列的になったにも関わらず)パスコースが減った。もちろん別のファクターが影響したとも言えますが、このままでは二つの主張は相反する気がする気がしますが……
そもそも「3ライン」のチームが攻撃時もその様な形で有る、と言う前提自体に違和感を感じます。綺麗な4-4ブロックで固めるチームでも、攻撃に転じた時はある程度ポジショニングの高さに乱れを生じさせてパスコースを作っていますよね、普通。
442のウィングでも343のWBでも、外が中の2枚よりも高い位置を取るのは当たり前の様によく見る光景。同様にボランチ2枚が常に全く同じ高さでいる訳でも無いでし、前の3人の誰かが降りてくる事もできる。
それにバルサじゃないですけど、縦のコースなんて極論言えば誰かが数歩動けば供給できますし。
もちろんキリさんが中盤は完全に横一列、みたいな極端なイメージで言っているのでは無いとは思います。ただ、フォーメーション図的な見方から3ラインはパスコースが限定される、と一概に言い切るのもどうかと…
フォメ図や数列なんてかなり大雑把な目安でしか無いんですから。
それと布陣図を通しての分析の欠点の一つとして、ポジションチェンジが現実以上にバランスを崩す悪癖に見えてしまう点も有ると思うんですよね。
マグネットボードでは一回に動かせるのはせいぜい2選手くらいで、その間他の駒は不動。でも実際の試合ではもっと多くの選手が同時に動いて、チーム全体で微修正を継続して行っていますよね。
例えば守備時にボールが逆サイドに振られたら、フィールドプレイヤー10人の殆どが大なり小なり、そっち側にスライドします。その他の場面でも、一人の動きに回りの数人が連動したり。
キリさんは李がカバーに行ったら中が空く、と苦言を呈されていました。確かにCFを表す駒が右FWの場所に動いたら元の位置はポッカリ穴となる様に見えてしまいます。
でも本田が下がる時は前線が2トップ気味になるので、岡崎はより内側にポジションを修正。そんな状態で李がサイドに流れていたんだから、当然の様に岡崎は中に絞っていましたよ。
私もちょっと前の流行みたいに流動性が高い事は良い事だ、と無条件には思っていません。でも、全体のバランスや安定性が維持されていれば問題無い訳だから、絶対悪みたいに捉える必要も無いのでは?
中村が代表でポジを失ったのは徘徊癖が直接の理由と仰いますが、そこまで単純では無いですよね。彼を右に縛れても、守備力や単騎でのドリブル力が求められていた南アの451では使われなかった可能性が高かったし、コンディショニングも最低だったんだから。(中田はリアルタイムでセリエ見ていなかったので言及できないですが)
追記になるんですが、ザック流343に関して拾ってきた物がいくつか有るので、紹介させて下さい。
http://daihyou.jp/yosida343.html
Going! で吉田が343でのビルドアップを説明していました。ここで彼は、3バックの外が持ち上がった場合はボランチの一人が上がる、との約束が有ると言っています。それによって2ボランチ間でも縦方向のギャップができます。
http://www.youtube.com/watch?v=tg8VqMV6gvQ
主にザック流3バックでのサイド守備について言及していますが、ここで遠藤は3トップの外側はかなり守備負担が少ないと明言しています。
僕自身ここまで明確に理解していた訳では無いので、これらを持ち出してドヤ顔するつもりはありません。あくまでも、キリさんがこれから代表を見る上での参考になれば、と思ったので。
>hiroshi yさん
こんにちは。
長文での返答ありがとうございます。
ポジション放棄によるパスコースの維持が難しくなるというのはひとつの例ですね。
hiroshi yさんはパスコースだけに囚われているような気がします。
中村俊輔が外されたのは、徘徊癖ですよ。
セルティックでは出来ていた右サイドのプレーはストラカンがプレーエリアを守れとサイドラインから連呼していたからで、日本代表では真ん中から左サイドにと主戦場をフリーマンのように移動してしまい、右サイドががら空きになってしまうため(このために右サイドが穴になり、攻められるポイントとなった)に外されることとなりました。
右サイドが内田(駒野)1枚となる危険を冒せないのは当然です。
李が流れたら岡崎が埋めていたと言いますが、じゃあ、左サイドは誰が埋めていたでしょうか。
モダンサッカーではオーバーロード戦術が主流で右サイドにボールがあるときは右サイドにスライド、左サイドにボールがあるときは左サイドにスライドします。
ザッケローニが3ラインの3-4-3(あくまでスタート時)を採用している理由は3-4-1-2では両サイドが1枚になることから、ウイングに1枚、ウイングバックに1枚入れることで両サイドが数的不利にならないようにプレーエリアを設定しているわけです。
バルセロナの場合はプランAが4-1-2-3,プランBが4-2-1-3,プランCが3-4-3(中盤ダイヤモンド3-3-1-3)です。
システムを見てもらえばわかるとおり、パスコースが中央にも両サイドにもあり、相手にフリーなプレーヤーを作らないように設定されています。
なおかつ、メッシが引き気味のCFなので相手のCBの前にはスペースができるわけです。
一方本田圭佑が引いた場合のシステムは3-5-2。
長谷部が右サイド、遠藤が左サイドに出ることはあっても常にではなかった。
本田圭佑は右サイドからのアタックと同時に対面するレフトバックを抑えることを要求されていたはずです。
モダンサッカーでは守備を厭うプレーヤーは重用されません。
中村俊輔は低い位置で守備しましたが、高い位置でプレスをかけることはしなかった。
本田圭佑が南アフリカのとき真ん中で気持ちよさそうにプレーしていたのは相手がCBなので攻めあがってくる心配がなく、自由にプレーできたからです。
つまり、サイドでプレーするのが苦手あるいは居心地が悪いということになります。
彼が中盤に下がることで他のプレーヤーがカバーに走らなければならなくなり、走りの効率も悪くなります。
本田圭佑ひとりの我が儘で他のプレーヤーに負担がかかっているわけです。
中村俊輔がやっていたことと同じで南アフリカで闘莉王が切れたのはご存知の通りです。
そして、現在本田圭佑の移籍話がありながら、一向に進行しないのは使い勝手が悪いプレーヤーとの認識があるからです。
香川や松井はサイドでプレーできるのであちこちから引きがありますが、本田圭佑の移籍話を報道しているのは日本だけです。
といったところで、この話は平行線でしょう。
中村俊輔全盛期に同じような話を他の人としたことがあります。
その方も譲りませんでしたが、南アフリカを見て間違いだったと最終的に認めていました。
本田圭佑のことも5年先ぐらいじゃないとわからないかもしれませんね。
Kiri さん
確かに平行線ですね。
>hiroshi yさんはパスコースだけに囚われているような気がします。
パスコースの事を話題にされていたので、乗っただけです。
>中村俊輔が外されたのは、徘徊癖ですよ。
別に彼の徘徊癖がベンチ落ちに関係無かったと言っている訳では無いんです。当時彼の自由人っぷりに、僕もかなり苛立ちましたし。
ただ、そこが唯一無二の選考基準だったみたいに断言するのはどうかと思ったので。岡田監督も表向きは「中心選手の不調が続いたから」、とポジショニングとは関係の無い事を言っていますし。
>じゃあ、左サイドは誰が埋めていたでしょうか。
最初から2トップの場合でも、一人サイドに流れるのって日常光景ですよね。そんな時、どう残りのスペースを使っていますか?
>ザッケローニが3ラインの3-4-3(あくまでスタート時)を…….
ザックの343は基本的にサイドの攻守を配慮した物だけど、あくまでオプションの一つ。
チェコのサイド攻撃に威力が無く、上がってこない分相手のサイド守備も堅い。ならばサイド重視のオプションから比重を微調整するのも、そこまで変な事でも無いですよね。どういった方法で修正するかに異論が有るとしても。
それに中盤に降りたと後も、その後ずっと352オンリーで動いていた訳でも無い。
>レフトバックを抑えることを要求されていたはずです。
僕が挙げたリンクで遠藤は前線の外2人はそんなに守備しなくて良い、とハッキリ言い切っています。
もちろん完全放免では無いでしょうが、SBへの守備を最後まで担当としてやり切るのを「要求されていた」様には聞こえないですよね。
高い位置で自分がロスした時のファーストチェックは皆そこそこやっていたと思いますし。
それと誤解無い様に言っておきますと、僕は別に本田と言う一選手に固執している訳では無いんですよね。もっと広い論点の方が興味あるんで。
>hiroshi yさん
コメントありがとうございます。
hiroshi yさんは議論をしたいのでしょうか。それともご自分の意見をぼくに認めさせたいのでしょうか。
ぼくはイタリア在住自体から培ったサッカー哲学がありますし、日本の薄っぺらなシステム論とかブラジル亜流とか、そういうこともきちんと勉強して書いているわけです。
それをひっくり返すつもりでしょうか。
ぼくが>hiroshi yさんの考え方を変えるのが不可能なように、不可能に思えますが。
フルバックへの守備はまったく意味がないです。
抑えるの意味を誤解されているようなので、訂正しておきます。
本田の仕事は攻撃とともにフルバックがあがれないように牽制するのが仕事だったはずです。
つまり、本田がプレーエリアを放棄したことで、サイドにフリーな選手を作ったと言いたいわけです。
相手にフリーな選手を作らないためのシステムも選手が戦術理解しなければ意味がありません。
議論であればいつでも歓迎ですが、相手の考えをひっくり返すのは無理だという前提でお願いします。
いろいろ言いましたが、キリンカップの2連戦で面白かったのはシステムを4-2-3-1に戻したペルー戦の後半だけ。
ペルー戦の前半もチェコ戦の前半後半も退屈なサッカーでした。
ぼくはその原因として3ラインのザッケローニの3-4-3ではポゼッションもプレスも難しく、ピッチに多くの三角形を作れないのでパスコースが限定されるとしました。
親善試合ですから結果は出なくてもいいですが、楽しめるサッカーではなくフラストレーションが溜まるものだったのは事実です。
本田圭佑のプレーエリアの放棄もひとつの原因でしたが、ザックのシステム論もおかしかったというのがぼくの意見ですがいかがでしょうか。
サッカー雑談、それ以上でもそれ以下でも無いつもりです。自分の考えは変わらない、と決意していませんし、論破するまで徹底抗戦と言う事でも無いです。
ただ双方ともに同意し難い点が有るのは事実。そこからお互い討論調になってしまったと思うんですが、不快な思いをさせてしまったのであれば申し訳なく思います。
長居しすぎたみたいですね。では
Ps. ザックの343ですが、まだトライする猶予を与えても良いのでは、と思います。なんだかんだ言って練習時間が取れない代表での新システム試行2試合目。
加えてペルー戦はJの試合から中数日で海外派は帰国直後。チェコも結構ガッチリ引いていたんで、システムが違っても結構難しそうだったし。
あえてザック流に苦言を言うなら、ペルー戦後長谷部も言っていましたがボランチとCFとの距離が遠くなりやすい事。特に前3人が開いた状態だと特に陥り易いと思います。
ここはメキシコ代表でマルケスがやる様に、3バックの真ん中が時に少し上がって組み立てや押上げに加担する形を試しいです。
>hiroshi yさん
ザッケローニの3バックは真ん中に今野を置いており、最終ラインからのフィードを意識しているのは間違いないでしょう。
おそらくは4-1-2-3の亜流(両サイドのフルバックが高い位置をとりアンカーが下がってビルドアップ)をやりたいのだと思いますが、今野がフラット気味だったので機能はしていませんでした。
おまけに本田が下がってきたので中盤中央が混雑気味でしたし。
メキシコのポゼッションやバルセロナのポゼッションはある意味理想ですが、彼らも何十年と同じスタイルでやって来たサッカーがあり、いきなりは難しいですね。
ザッケローニも苦労しているのでしょうけど、キリンカップでは上手くいかなかったのは事実です。
サッカー雑談はいつでも歓迎なので遊びに来てください。
不快な思いはしていませんし、意見の交換は新鮮でした。
ただ、ぼくはベースにイタリア的なものがあるので、他の国のベースで語られるとところん討論になってしまうこともあります。
これからもよろしくお願いします。
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