France:Anelka 72
2010 FIFA World Cup South Africa European Qualifying Play-off round 2nd leg France 1-1(Aggregate: 2 - 1 Match decided after extra time) Republic of Ireland @ Stade de France - Paris - France
France:Gallas 103
Republic of Ireland:Keane 32
Fifa to discuss Thierry Henry's handball but not a replay(Guardian)
The Fifa president, Sepp Blatter, will next Wednesday chair an extraordinary meeting to discuss Thierry Henry's controversial winner for France in the World Cup play-off against the Republic of Ireland. The world governing body's executive committee will meet in Cape Town before the World Cup draw to discuss the incident and its implications.
They will also discuss "irregularities in the football betting market" in the wake of revelations that around 200 matches in European leagues had been targeted by match fixers since the turn of the year. Another item on the agenda is the crowd violence in the wake of the Egypt-Algeria qualifier in Cairo.
It is understood that Fifa, having already ruled out replaying the second leg of the match at the Stade de France that saw France qualify at Ireland's expense, will not reconsider doing so at its meeting. The Football Association of Ireland reacted pointedly to the announcement, confirming "that it heard about this meeting today through Fifa's press release".
Henry says he considered retirement from the international game after feeling "truly alone" and "abandoned" by the France Football Federation in the wake of his controversial "Hand of God" assist in the play-off against Ireland.
The Barcelona striker, like so many of his fellow Frenchmen, has been engaged in soul-searching since last Wednesday's flashpoint, when replays showed him to have handled twice before he spirited the ball across to William Gallas, who scored the goal that secured France's place at the finals in South Africa next summer.
Henry chose to celebrate with Gallas and the rest of his team-mates rather than own up immediately to the infringement, a reaction that he has come to regret. France's record goalscorer has spent the time since the incident desperately trying to make amends.
He commiserated with Ireland's devastated players on the pitch at full-time and on Friday he said Ireland ought to get the replay they had demanded. By then, however, Fifa had confirmed that there could be no replay. Henry fears his reputation will be forever tainted by the events at Stade de France.
"I asked myself the question [about whether to retire from international football]," he said. "Without the support of my family I perhaps would not have made the same decision. But I will always fight to the end – even if what has happened will be engraved. You can always forgive but you cannot always forget.
"Despite everything that has happened, the fact of feeling abandoned, I do not let go of playing for my country. After the game, and even for the next two days, I felt alone, truly alone. It was only after I sent my statement [to support calls for a replay] that people from the French federation appeared.
"I should not have done it [pretended not to have handled] but, frankly, it was uncontrollable. After all that has happened … yes, I regret it. That's why, right after, I spoke with the Irish one-by-one."
Henry denied that his carefully worded statement, which was released shortly after Fifa had ruled the result could not be changed, was an attempt to score belated PR points. "We worked on this release with my lawyer without knowledge that the international federation would meet the same day on the subject," he said.
ブラッター会長が臨時理事会招集=アンリの「ハンド」問題など討議-FIFA(時事通信)
国際サッカー連盟(FIFA)は23日、ブラッター会長がワールドカップ(W杯)南アフリカ大会予選プレーオフでの出来事などを話し合うため、臨時理事会を招集したと発表した。12月2日にケープタウンで開かれる。
欧州予選プレーオフではフランス-アイルランドで、フランスがアンリの明らかなハンドの反則が見逃されたプレーから「決勝点」を挙げ、アイルランドが再試合を要求する事態に至った。FIFAは再試合を否定しているが、審判を増員する新ルールや要望の声が上がっているビデオ判定導入などについて話し合われる可能性がある。
けが人などが発生したアフリカ予選プレーオフのアルジェリア-エジプトや、欧州で発覚した200人が関与したとみられる大規模な八百長事件についても、討議されるもようだ。ケープタウンでは、12月4日に来年のW杯組み合わせ抽選会が行われる。
フランスとアイルランドの再試合の問題については、再試合は行われない。その代わりにレフェリーの数を増やすなど、進化した現代のサッカーのスピードについていく方法が考えられるようだ。
その他、ドイツで逮捕者を出した八百長事件やアルジェリアとエジプトの試合が引きおこした暴動についても話し合われる。
アンリのハンドが巻き起こした衝撃 (1/2)
2010年W杯南アフリカ大会欧州地区予選プレーオフ(スポーツナビ)
サッカーグラウンドに新たなる“罠”が仕掛けられ、ここ何日か世界中の話題を独占している。18日に行われた2010年ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフ第2戦、フランス対アイルランドで、すべての人を不幸にする不当なジャッジがなされた。第1戦を1-0で制していたフランスは、この試合を延長戦の末に1-1で引き分け、本大会進出を決めた。
だが、103分のウィリアム・ギャラスの同点ゴールをアシストしたティエリ・アンリは明らかにオフサイドポジションにおり、さらに手を使ってボールをコントロールした後、ゴール中央のチームメートへとボールを送った(リプレーは言い訳の余地がないハンドの瞬間――しかも2度ボールに触れている――を映し出している)。だが、主審をはじめとするレフェリーはこのシーンを見逃しており、アイルランドの選手たちの抗議も実らず、フランスの得点が認められた。
この場面について、倫理的に議論の余地は大いにあるだろう。第一に、ハンドを犯したアンリの態度である。このバルセロナのストライカーは、「試合後に、アイルランドの選手にも主審にも、メディアにも正直に事実を話した」と、自らのハンドを認めて謝罪しており、“汚いプレー”によるイメージダウンをわずかに救っている。だが、これだけでは十分ではない。
結局、度重なるアイルランド側の再戦要請にも、FIFA(国際サッカー連盟)は時代遅れのルールにのっとり、「審判の決定が最終的なもの」としてつっぱねた。フランス協会も、アイルランドとの連名でFIFAへ再戦要請を行うことには応じられないとした。今回の件で、かねてより議論されてきたゴール判定のためのテクノロジー導入について、賛成論者が息を吹き返すのは間違いないだろう。
FIFAの考え方は公平性ではなく商売主義であることは誰でも知っている。今回、もし逆の立場でアイルランドが神の手で決勝ゴールを決め、フランスが抗議していたら再試合は認められていた可能性が高いだろう。マーケティングの立場から考えると、アイルランドが出場するより、フランスが出場するほうが、テレビの放映権は高く売れる。
そのことを正当化するためにルールを持ち出したと言っていいかもしれない。
その証拠にこの試合を裁いたスウェーデン人の主審マルティン・ハンソンは行方をくらましているのだ。
「仏の手」スルーの審判が行方不明(日刊スポーツ)
18日のW杯欧州予選プレーオフ、フランス-アイルランド戦で、フランス代表FWティエリ・アンリ(32)のハンドを見逃したスウェーデン人のマーティン・ハンション主審(38)が、行方不明となっている。地元紙アフトン・ブラデット紙によると、携帯電話もつながらない状況で、批判から逃れるため「雲隠れ」しているという。同主審は試合後にアイルランドGKギブンらから「誤審」を問われると、「100%ハンドはなかった」と断言し、胸を張って控室に戻ったという。ハンション主審の職業は消防士。地元紙は「消防士なのに、騒動に火をつけて逃げてしまった。スウェーデン人のW杯出場はこれでなくなってしまった」と皮肉を込めて報じた。
後ろめたいことが何もないなら行方をくらませることはないはずだ。アンリは試合後に主審にハンドの事実を告げたというが、ハンソン氏はそのこともスルーしたことになる。
一方、フランス代表監督のレイモン・ドメネクは日ごろから何かと物議を醸す人物だけあり、今回の件でも興味深い発言を行っている。フランスがW杯への切符を手にしたのは誤審のおかげであることは認めながらも、「われわれが謝罪する理由は見つからない」と、世間を席巻する倫理論・偽善主義に疑問を投げ掛けている。指揮官に言わせれば、アンリのハンドは故意ではないし、問題となるべきは「主審のミス」だというわけだ。
ドメネクは「マラドーナが “神の手”でゴールを決めたときには称賛されたのに、われわれの場合はなぜ逆の反応になるのか?」と反論している。また、9月9日のセルビア戦を引き合いに出し、「われわれのGKウーゴ・ロリスが何もしていないのに誤審で退場となった際には、今回のような世間の反応は全く起きていない」と、犯人探しのような過熱報道に苦言を呈した。
ドメネクは何でも自分が正義という言い方をするのだが、この対応はさすがにまずいだろう。フランスはこれで世界の大部分を敵に回したことになる。ドメネクがしっかりチームを作り、文句なしの1位抜けをしていればこんなことにはならず、またプレイオフでも圧勝していれば問題は起こらなかったのだ。
根本的なことを考えず、結果だけを考えるのであれば、バカとしか言えないだろう。
英紙『タイムズ』は、アンリのハンドによって生まれたギャラスのゴールを、「歴史に残るスポーツにおける罠」であると位置づけている。逆説的にマラドーナの“神の手”ゴールは番外編とされているのだが、ほかには2008年のF1シンガポール・グランプリでのネルソン・ピケJr.の故意によるクラッシュ、1988年ソウル五輪の陸上100メートルで世界新記録(当時)を樹立したベン・ジョンソン(その後、ドーピング検査で陽性反応が出て、世界記録と金メダルをはく奪される)、02年W杯グループリーグのトルコ戦でブラジル代表のリバウドが行った演技(ボールを顔にぶつけられたフリをして、相手選手が退場となった)、00年シドニー・パラリンピックでバスケットボールのスペイン代表に健常者が含まれていたケースなどが入っている。
一方で、イングランドの人々にとって、これらの出来事は苦々しい思いを呼び起こすものであるかもしれない。例えば、自国開催の66年W杯、西ドイツとの決勝でジョフリー・ハーストが決めたゴール。主審は得点を認めたが、ボールはギリギリのところでゴールラインを割ってはおらず、“疑惑のゴール”と呼ばれた。
また、08年のUEFA(欧州サッカー連盟)スーパーカップでは、マンチェスター・ユナイテッドのポール・スコールズが手でボールをゴールに押し込み、退場処分を受けた(結局、ゼニト・サンクトペテルブルクが優勝)。
いつの時代もすべては紙一重であり、倫理と偽善もまた区別がつきにくい。サッカーという競技は21世紀に入り、ますます商業性を強めているが、いまだにそのルールは旧態依然としたままだ。レアル・マドリーのゼネラル・ディレクター、ホルヘ・バルダーノは「信じるべきはテクノロジーではなく、正義である」と語っている。もちろんルールはツールにすぎないが、道徳がなければ機能しない。
たしかにルールは大事だが、運用するのは人間である。疑惑はいつの時代でもある。完璧な運用は難しい。
今回のように何百万人の人間が見ていたことでもひとりが見逃せば、大問題になる。
アメリカンフットボールのようにビデオ判定が用いられるなら、こういうことは減るに違いないが、2時間で終わるというテレビのコンテンツとして適当な時間はなくなってしまうだろう。
ただし、ラグビーはトライのシーンに限り、ビデオ判定が用いられている。それで混乱が起こったという話は聞かない。
サッカーだけが時代遅れになるわけにはいかない。ビデオ判定に否定的な意見もあるが、疑惑がなくなるのならそれだけでも用いる意味があるだろう。
2 件のコメント:
再試合は行われないことになりましたが、まだまだ話題は尽きることはないですね・・・。
引用されているスポナビの記事の後半部分で、ロイ・キーンが「問題とされるべきはアンリのハンドではなく、アイルランドのディフェンス陣がなぜボールをクリアできなかったかということだろう」とか、「過去に逆の立場になった時は、再戦を申し込まなかったじゃないか」と、アイルランド側にも問題があったのでは、という見方をしているのが面白いですね。
アイルランドもホームで最低でも引き分けていれば、第2戦で延長戦にもつれ込むことなくW杯出場を決められたわけですし。
とは言っても、フランスを擁護するつもりはありませんし、今回の件は可哀想だなと思いますけどね。
こういう悲劇・混乱を繰り返さないためにも、審判5人制やビデオ判定の導入を前向きに考える時が来たのかもしれません。
>どらぐらさん
アンリの問題はかなり大きくなっていますね。
1週間経っても新聞が大きく取りあげるというのはそれだけ大事件なのでしょう。
日本も日曜日くらいまではとりあげていましたし。
ロイ・キーンは公正さというところでは、フランスに再試合を求めるならアイルランドもそうするべきだったという考えなのでしょうね。
あの場面でロイ・キーンがプレーしていたら、退場になってもハンドを主張したでしょうけど。
アイルランドは追いつめられないと力を発揮できなかったところに敗因があるのでしょう。
セカンドレグはあれだけ攻めながら追加点がとれませんでしたし。
ラグビーはビデオ判定を導入しているので、ゴールの場面に限りビデオ判定ありというのも考えるべきでしょうね。
ボールの速さは人間の目で追える限界を超えているような気がしますし。
コメントを投稿