2009年11月9日月曜日

千葉も降格決定!! 創立以来初の降格!!

J League Division 1 Matchday 31 Kawasaki 3-2 Chiba @ Todoroki Athletics Stadium
Kawasaki:Renatinho 55(r),70,89
Chiba:Kudo 35,Wada 88



千葉、45年で初の降格…日本リーグ創設から1部で戦い続けた名門が涙(スポーツ報知)

千葉が川崎に2―3で敗れ、16位以下が確定。3試合を残して来季のJ2降格が決定した。試合終了間際に同点に追いつき意地は見せたが、最後は力尽きた。千葉は1965年、前身の古河電工時代に日本リーグに参加して以来、唯一1部で戦ってきたが、初の下部リーグ転落。来年は1年でのJ1復帰を目指す。

歴史が途絶える瞬間が来てしまった。試合終了の瞬間、DF和田はピッチに座り込み、FW巻は視線をさまよわせ、おぼつかない足取りだ。チーム初の2部降格。“最後の砦(とりで)”だった名門が落ちた。

「(ジェフの)黄色いユニホームを着てプロ生活を始め…」と言ったきり、巻は涙で声を詰まらせた。DF坂本は「現実をしっかり受け止めたい」と言いながらも、悪夢の中にいる表情だ。前半35分、MF工藤が先制点を決めるも、相手FWレナチーニョに2点を許した。後半43分、和田のゴールで追いついたが、終了間際にまたしてもレナチーニョのゴール。追いつ追われつの熱戦で意地は見せたが、プライドだけでは補い切れなかった。

伝統チームがここ数年は低迷。昨季は最終戦で劇的勝利を収めJ1残留を果たしたが、ある強化スタッフは「優勝したわけでもないのに、あの勝ちのイメージが残って、今年も何とかなるさ、という考えに陥ってしまった」と皮肉な結果を嘆く。

危機感を欠き、オフの補強はほとんどなし。ミラー前監督が獲得を熱望したFWネットの加入は江尻監督就任後。現場とフロントがかみ合わなかった。ナビスコ杯で優勝するなどオシム元監督が率いた“全盛期”後、阿部(浦和)、羽生(F東京)ら主力の“オシム・チルドレン”が06年オフに大量流出した穴を埋め切れないまま。オシム監督を招へいしフロントで手腕を振るった祖母井GMも同年、仏グルノーブルに引き抜かれ、チームづくりは停滞。“オシム後”は低迷の一途をたどった。

三木社長は来季も江尻監督を続投させる方針。指揮官は「しっかり立て直さないといけない」と力を込めた。幹部によると、現状では来季も親会社の古河電工、JR東日本は今季に近い約15億円の選手、スタッフ人件費を保証してくれそうだという。複数年契約を残す選手が多く、大量流出は避けられそうだ。試合後、坂本は「1年で必ず(J1に)戻ってきます」とスタンドのサポーターに約束した。十字架を背負いながら、自分たちで新しい歴史を築き上げるしかない。


日本リーグ立ち上げから一度も降格したことがない千葉が降格。昨シーズンも奇跡の残留と呼ばれただけにこのままでは危ないというのはわかっていたはずだ。

しかし、危機感をもつ現場とフロントには温度差があったのだろう。ミラー監督を更迭しても使える戦力では千葉は安定して戦うことが出来なかった。そのことにフロントが気付いたときには遅かったということだ。

昨シーズン、あれだけ強かった大分も降格してしまう戦国Jリーグ。その中で昨シーズン降格争いに巻き込まれた千葉が生き残るためには、核となる選手を獲得しなければならなかった。GKの補強なり、ゴールゲッターなり、チャンスメイカーなり。それもしないで戦えといっても限度がある。

千葉は開幕から低空飛行を続け、てこ入れも実らず、降格。オリジナル10では浦和広島、<東京Vに続いて4チーム目(横浜フリューゲルスはクラブ消滅)となった。

オシム時代にはあれだけ魅力的なフットボールを見せてくれた千葉がJ1の舞台から姿を消すのは寂しいが、これもフットボール。強い時代だけとは限らない。来季、J2の荒波に揉まれて復活して帰ってきてほしい。

2 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

昨季は奇跡的な残留を果たしたにも関わらず、
結局、今季は降格となってしまいましたね。
オシム監督と祖母井GMという千葉を強くした2人が去り、さらに主力選手も次々と流出。
手をこまねいているうちに、こうなってしまったという印象です。

それにしても川崎対千葉戦は見応えのある熱戦でした。
出かける予定があったのですが、キャンセルして見て良かったです(笑)

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

昨季の残留はどう考えても他のチームが勝手に転んでくれたものですからね。
千葉の実力的には降格でもおかしくなかったはずです。
監督の要望にも応えず、育成も満足に出来ずでは主力が抜けた穴は埋められませんでしたね。
思えば古河電工の大先輩である川淵名誉会長が千葉を潰したような気もします。

試合自体は面白かったですが、それは千葉のサポーターにとってはどうだったのでしょうね。