2010年3月2日火曜日

本田圭佑のFW起用成功の鍵はどれだけチャンスボールを供給できるかにある

AFC Asian Cup 2011 Qatar Qualifying Stage Group A Matchday 6 Japan vs. Bahrain @ Toyota Stadium 3rd March 2010

Japan 1.35 draw 4.10 Bahrain 8.00(bwin)

FW本田!岡ちゃん決断“新布陣”(デイリースポーツ)

「アジア杯最終予選、日本-バーレーン」(3日、豊田)

サッカー日本代表は1日、アジア杯最終予選のバーレーン戦に向けて、愛知県内で合宿をスタートした。夜に帰国したMF長谷部誠=ウォルフスブルク=(26)を除く19人が、愛知県内で約1時間の軽めの調整を行った。システムの確認練習では、岡田武史監督(53)がMF本田圭佑=CSKAモスクワ=(23)を、所属クラブと同じくFWで起用する布陣をテスト。W杯に向けた“本田システム”をテストする。

岡田監督が、世界の“HONDA”の攻撃力にかける‐。システム確認の練習で、本田はFW平山、森本らとともに最前線に据えられた。FW岡崎とコンビを組み、チーム内での連係を確認した。

本来はMFだが、動きはFWそのもの。指揮官は「ほかの選手との兼ね合いを考えて」としたが、所属先のCSKAモスクワ、前所属のVVVフェンロ(オランダ)で、自らがピッチ上の王様として躍動した“本田システム”だ。岡田監督は「彼には得点力と強さがある」と期待しており、東アジア選手権でゴール欠乏症に悩まされた現状打破を託す意向だ。

期待を背負うレフティーは、並々ならぬ決意で臨む。これまで国際Aマッチでは11戦で3得点。「自分が代表でいい形を残せた試合は少ない。危機感は常に持っている。ここでやればアピールになる?その通り。でもその逆もある」と話す。練習後には居残りで無回転FKの特打ちも行い、「得意な位置なら蹴りたい」と鼻息も荒い。

パスを回して相手DF陣を崩すスタイルの選手が多い中、「オレは、完全にタイプが違う。代表はシュートが少ない?今、議論されていること自体が遅いでしょ」とバッサリ。“異端児”の生きる道が結果を残すことだけなのは、誰よりも分かっている。

現地2月24日のホーム・セビリア戦で、欧州最高峰の舞台、欧州チャンピオンズリーグでデビュー。「シュートの部分、ゴール前の形は通用した」と、自信を引っ提げて代表に合流した。「すべては、あさって“答え”が出る」。本田が確信めいた表情で言い放った。


本田圭佑の得点能力は非常に高い。積極的にシュートを撃つ姿勢はVVVフェンロでもCSKAモスクワでも変わらなかった。彼をゴールにもっとも近い位置に置くのは間違っていない。

しかし、問題は岡崎にしろ、森本にしろ、本田にしろ、最前線にいる選手にどれだけおいしいボールを供給できるかだ。ボールがこなければ能力が高くてもゴールを決めることはできないし、本田といえども独力で列強のDF陣を割って何度もゴールを決めることは難しい。

遠藤、中村俊輔といった中盤でボールをこねる選手が多い中で、どう前線にボールを供給するか。前に選手が揃ってくるとパサーではなく、前線で勝負できる選手がほしくなってくる。ピッチに立つフィールドプレーヤーは10人が同じタイプよりも違ったタイプのほうが期待ができる。遠藤と中村俊輔という時点で被ってしまっていて、そこで詰まってしまうのだ。

バーレーン相手に苦戦するようなら、選手選考から考え直さなければならないだろう。岡田さんの更迭も含め、きちんと考えられなければ待っているのは痛みだけだ。

2 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

バーレーン戦は本田がトップ下で起用されるようですね。
岡田監督曰く、「セカンドアタッカー」。
しかし俊輔は、「本田は宙ぶらりんで、足元で受けるのが多い。周りが気を使わないと消えちゃうかな。トップ下の位置で横に動くだけで、裏に抜ける動きがない」と手厳しい評価。

恐らく二人とも先発で起用されると思いますが、果たしてどうなることやら。

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

中村俊輔はゲームメイクをしないでアタッカーとして集中してほしいと言っていましたね。
というよりもFWに気を遣って決めやすいボールを供給するのが中盤の仕事ですからね。
そのことを中村が自覚しているかどうかです。

バーレーンに負けるようだと最弱チームと言われてしまいそうですね。