2010年2月16日火曜日

犬飼会長は言い訳だらけのコラムで岡田を擁護!!

岡田監督、原技術委員長と今後の課題を確認(日本サッカー協会)

東アジアサッカー選手権は3位という不本意な結果に終わり、期待されていたファン・サポーターの方には申し訳なく思っています。ワールドカップまで4カ月を切ろうという時期に東アジアの国々にあれだけ苦戦を強いられ、不満を持たれている方は少なくないでしょう。

東アジア選手権を4日後に控えた2月2日のベネズエラ戦ですが、本来であればシーズンオフで休養が必要な時期に体力づくりをしつつ、去年のパフォーマンスや感覚を取り戻すというのは、非常に難しいことで、そのハンデはなくはなかったと思っています。しかもベネズエラは予想した以上に真剣に戦ってくれましたからね。あれだけプレスをかけられたのは久しぶりで、日本の選手は戸惑ったでしょうし、ショックも感じたはずで、それが東アジア選手権での奮起につながると期待していました。ところが、なかなか調子が上がらないまま、中国を相手に痛恨のドローを喫してしまいます。ベネズエラ戦と合わせて180分間を戦って1点も入らなかったのは問題で、早急な立て直しが必要でした。迎えた香港戦は大量得点で勝ちたいところ。ところが先制するまでに時間がかかり、終わってみれば3点きり。思ったようにポンポンと球を回す日本のサッカーがなかなか表現できなかった。

逆転負けを喫した韓国戦の翌日の今日、原(博実)技術委員長と岡田監督とで話し合いの場を持ちました。これは定期的にやっているミーティングなんですが、鉄は熱いうちに打てということで話し合いました。岡田監督には、選手のコンディションや、今やろうとしていること、ベネズエラ戦以降、苦戦しているチームにどんな問題があるかなどを再度、確認しました。色々話した結果、岡田監督の目指すサッカーには全くブレがなく、十分、信頼に足るものでした。

メディアには「岡田解任」という言葉が躍りましたが、3年かけて作り上げてきたチームを、1試合、2試合の結果で監督を交代して変えてしまうことはデメリットの方が大きく、これから4カ月程度でもっと良いチームができるとは全く思えません。我々としては、岡田監督を信じ、監督が目指すサッカーを堂々と、伸び伸びやってもらうことがベストであると、協会内部は意見が一致しました。


犬飼会長に伺いたい。岡田監督が就任してからポンポンと球を回す日本のサッカーはいつ行われたのか。具体的にどの試合のことを指しているのか。ぼくの記憶にある限り、そういう試合は1試合もなかったはず。中盤でボールをこねて、ゴールに結びつかないポゼッションのためのポゼッションという試合は何度もあったが、小気味よいパス回しでゴールを奪っていくというゲームは一度も見なかった。

岡田監督の目指すサッカーにはまったくブレがない。それは理解できる。選手起用から交代まですべて事前に設定したプラン通りにしか動かず、勝っても負けても無表情のままで「いつものサッカーをやるだけです」と答える彼はブレていない。いつものようにつまらないサッカーをして、プレスをかけられると選手がパニックを起こし、両サイドを押さえられると攻撃の手をなくし、そして中盤は真ん中でごちゃごちゃやるだけ。こういうサッカーでは期待できないし、信頼できないことから解任要求を出しているのに、それが理解できないというのはサッカーを観る目がないのか、それとも現状認識ができないくらい頭が悪いのかどちらかでしょう。

それともきちんと納得できる説明が頂けるのでしょうか。

昨日は日本サッカー協会にも「監督解任させろ」といった電話が多く寄せられました。しかし、一般的に監督交代というのはそう簡単ではないということを皆さんに是非ご理解いただきたいと思います。

通常、監督の選考については、まず技術委員会で検討し、日本に適した監督をリストアップします。そして、その監督が今、どういう状況か―つまり、空いているかどうかということですね。空いていても代表監督を受ける意思があるか、そして、契約金やその他条件が合うかどうか・・・。特に外国人の場合、著名な監督だとスタッフを入れて十数億円という高額な金額を要求されるケースもありますから、そういった物理的な問題が出てきます。ワールドカップで優勝に導いてくれるというなら、それだけ投資しても起用する価値はあるのかもしれませんが、それが分からないのがサッカー。いくら名将と言われる監督でも、その監督のコンセプトややり方がチームに根付くのに一定の時間を要しますから、いずれにしろ、非常にリスクを伴うものなんです。

とにかく、本大会を4ヶ月後に控えた今、岡田監督以外の監督にSAMURAI BLUEをゆだねる気は、技術委員会にも私にもなく、彼を信じて戦う覚悟でいます。もちろん、東アジアのような戦い方をしていては、あの世界舞台で勝利するのは難しい。それは、岡田監督も選手も十分認識しており、このままでいるなんてことは毛頭ないわけで、我々としても今感じていることをしっかり岡田監督以下、チームに認識してもらい、強化を進めてほしいと厳しく要求していくつもりです。

選手も一日も早く気持ちを切り替え、さらなる強化にまい進してほしいと思っています。

皆さん、いろいろ思うことはあるでしょうが、とにかく、我々は日本が目指す日本人のサッカーで大舞台で勝つ――選手には早く勝負勘を取り戻してもらい、次のバーレーン戦で勝負に懸ける強い気持ちを高いパフォーマンスで表現してほしいと期待しています。


この言葉は責任をとりたくないから監督交代をしないというふうに聞こえる。

たしかに外国人監督にしたからといって勝てるとは限らない。岡田監督でも新監督でも同じようにグループリーグ敗退という結果はありうる。しかし、岡田さんなら数十億円かからないけれども、著名な外国人監督ならお金がかかった上に結果が出なかったということでリスクを避けているのなら、その考え方はおかしい。

どう考えても、岡田さんのサッカーは天井に達している。選手には伸びしろがあるが、岡田さんにはこれ以上伸びしろはない。負けるとわかっている監督をそのまま送り出すほど、日本のサッカーファンは甘くなくなっている。

はっきりいえば、誰であろうと岡田よりはましという状態なのだ。

オシムさんのときにはパスの出し手と受け手の関係がよく、チャンスメイクも多かったのが、今は無理矢理のパスで決められなければFWの決定力不足というやり方。これではでは世界では通用しない。スカウティングもなく、相手が強豪だろうと格下だろうと同じようなメンバーを並べ、同じ戦いしかできない岡田さんではお話にならない。プランがひとつしかない監督よりも、より多くの引き出しを持っているほうがチームは強くなる。

犬飼さんが決められないなら公開プレゼンテーションでファンに選んでもらえばいい。

岡田続投!選手がクビ…大改造!バーレーン戦は欧州組中心(スポーツ報知)

東アジア選手権3位の惨敗に終わった日本代表の岡田武史監督(53)は15日、日本サッカー協会の犬飼基昭会長(67)に急きょ東京・文京区のJFAハウスに呼び出され、原博実・強化担当技術委員長(51)同席のもと事情聴取を受けた。南アフリカW杯開幕まで4か月を切った段階での監督交代はリスクがあるとして“消去法”で続投が決まった岡田監督は、次戦バーレーン戦(3月3日)ではメンバーを大リストラし、欧州組を中心に据えたチームに大改造する考えを示した。

犬飼会長、岡田監督、原委員長の緊急3者会談は、事実上の指揮官の事情聴取だった。

1―3で惨敗した14日の韓国戦後「ここまできて新しい監督の方がリスクがある」と“消去法”で岡田監督の続投を決めた犬飼会長はこの日「伸び伸びとやってほしい」と激励した上で、ふがいない結果と内容について追及した。「個人名は出せませんが、各選手のプレーについての話もしました」と原委員長は会談の一部を明かした。

原委員長は「新コーチの招へいは全く考えていません」と明言。岡田監督を始めコーチ陣の残留が決まった以上、チェンジするのは選手しかいない。

岡田監督の要望を受け、日本協会はバーレーン戦に向けて、MF中村俊輔ら欧州組5選手の所属クラブに招集要請の書類を送付した。「バーレーン戦メンバーは20人」(岡田監督)。つまり、欧州組5人が加わると、今回のメンバー23人のうち8人がリストラされる。

「東アジア選手権に集中させられなかった。例えば、香港戦(11日)の前に『闘莉王、岩政、平山を前線に並べた方が点が取れるかもしれないが、それではW杯で通用しない』と言ってしまった」と岡田監督は率直に反省。消去法でクビがつながった指揮官は、欧州組中心のチームに大改造に踏み切るしか手はない。出場機会に恵まれていない俊輔について「こういう状況だからこそ逆に見たい」と期待を寄せた。

欧州組は試合の前日、あるいは前々日帰国の強行日程となるが、犬飼会長も「遠慮するな!」と欧州組を軸としたチーム改造に同調した。岡田ジャパンは背水の構えでバーレーン戦に挑む。


バーレーン戦でまったく修正できないままのサッカーをしてしまったら、どう言い訳するのだろう。ベストメンバーを組んで結果が出なかったときには、本戦で結果が出ないということだ。しかもJリーグ開幕直前の試合。コンディション不良は言い訳にできない。

さらに言えば、今回監督後任をリスクが高すぎるという理由で見送ったことでバーレーン戦で結果が出なくても解任できないことになってしまう。惨敗したとしても、あと3カ月しかないからという言い訳ができるのだ。

緊急トップ会談、W杯まで岡ちゃん続投(日刊スポーツ)

日本代表は、南アフリカW杯でどんな戦いができるのだろうか。日本協会の犬飼基昭会長は15日、東京・本郷のJFAハウスへ日本代表の岡田武史監督(53)を呼び出し、W杯まで続投させる方針を確認した。ファンを落胆させる戦いは注意したものの「心配せず、伸び伸び堂々やってほしい」と激励した。本番まで残り4カ月と短いため、リスクを避けるための消極策でしかない。代表チームに漂う停滞ムードは、そう簡単に吹き飛びそうもない。

試合翌日の「呼び出し」は、叱咤(しった)激励だった。犬飼会長は、都内のホテルに宿泊していた岡田監督をJFAハウスへ呼び、原博実技術委員長を交えて、約40分間会談した。東アジア選手権での3位という結果とともに、覇気が足りない試合内容については「代表はどんな時でも国民、ファンをがっかりさせるパフォーマンスを見せてはいけない」と注文をつけた。ただ、その後に激励も付け加えた。

メディアやファンの間で監督交代を望む声が高まっているが「信じている。心配しないでいいから伸び伸び堂々やってほしい」と、W杯までの続投に太鼓判を押した。「3年かけて積み上げてきたのに、残り4カ月でゼロに戻すなんて考えられない」。協会に寄せられた約200件の電話、ファクスのうち、ほとんどが交代を望む声だったが、同会長は「たった200件? 2000件ぐらい来ているかと思った。ファンの思いは分かるけど、我々の目標は6月だから」と、雑音を封じた。

ただ、具体的な改善策は出てこない。犬飼会長は「体作りから始めればね。もう少し時間がかかるみたい」。岡田監督は「パスを出して動かなかったり、サポートの動きがなかったりと基本的なことをやっていく」。原委員長は、会談の収穫を問われ「3人で話したことかな」。それぞれに、まったく説得力はなかった。

岡田監督は「分かってもらえないかもしれないけど、ボクはクビになるのが怖くて何かを変えることはない。このやり方を変えるならば、ボクはやらないと思う」と、方針の継続を明言した。ただ、戦い方だけでなく、代表チームに漂う停滞ムードも大きな問題。監督交代やコーチ人事だけが策ではないが、何らかの方策を講じる必要はある。

次戦3月3日のバーレーン戦(アジア杯予選)に向け、この日に5人の海外組にレターを出した。犬飼会長は「監督は長谷部はレギュラーだし…と言っていたけど、遠慮するなと言っておいたよ」。海外組の合流だけが、いちるの望みになってしまったようだ。【飯島智則】


海外組しか望みがない。そして海外組で戦うような試合でもない。そういうことがわかっていないのだろう。

結局は結果が出ようが出まいが岡田さんは安泰だということだ。W杯本戦で惨敗しても、またなあなあになってしまう。

ファンだけがやきもきしている。監督が代わればもっと強くなれると考えている。そのことを犬飼さんも原さんも理解していない。日本サッカー協会はファンのためではなく、権力維持のために存在しているようなものだ。岡田さんを守るためだけに、政治的判断が下されるのであればW杯に行かないほうがよかったということにならないだろうか。

4 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

今朝の中日新聞の記事で初めて知ったのですが、岡田監督をオシムの後任に推薦した小野剛さんが先月、協会の育成担当技術委員長を辞任していたそうです。
(岡田さんと小野さんは、フランスW杯でも監督とヘッドコーチの間柄)

小野さんの能力はともかく、そのような「最大の味方」が協会から去ってしまったら、岡田さんの協会での立場は厳しいでしょうね。
逆に言えば、そのような人がこの大事な時期にいなくなるということは、かなり危険な状況。

そんな協会が岡田さんをいくら擁護したところで、ファンは納得しないでしょうね・・・。

Unknown さんのコメント...

ごもっともです。

何と言うか。腹立たしさを超えて、呆れるという状態です。

サッカーを知らない人でもシュートは打たないし、面白くなくなったよねと言われる日本代表のサッカー。

仰る様にポンポンとパス回しを見せたゲームはいつのことでしょう。

常に誰かを探しながら、探しながらのワンテンポ遅れたボール回し。ポゼッションが高いのは逃げのパスが多いからであって、技術が高いという事も今は昔。ダイレクトで二度、三度早いボールをそれこそ「ポンポン」と回すだけでシュートチャンスが作れる競技だと思うんですが、それが出来ない。

それが出来て、且つ個人突破にも優れるブラジルを模倣した所でそれは無理だと言うことをいい加減認識して欲しいものです。

鹿島の様な4-2-2-2をやりたいのなら、オリベイラを監督にして全員鹿島の方が余程今の代表よりは上かもしれません。

ヒントを与えるのではなく、明確な答えを提示してあげて、ゴールへの道筋を示す事こそが仕事だと思うんですが、岡田はどう考えているのでしょうね。

ただ、大会が終わるまでは忍従を貫き、俺は過去2大会も戦った男だと、名誉を残しつつ金を頂きたいだけにも思えてきます。無論、その結果は6敗でしょうけど(苦笑)

犬飼も連帯して責任を負う覚悟があるのかと問いたいですね。

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

岡田監督になったときに双葉社のサッカー批評が小野技術委員長(当時)にインタビューをして、なぜ岡田なのかということを聞いているのですが、はっきり答えていないのですよね。

ツッコミが甘かったというとそれまでですが。

小野さんが辞めたとなると、岡田さんの任命責任は誰がとるのかも問題だし、味方もいなくなったということかもしれません。

協会は擁護論ばかりですけど、ファンは納得しないですよね。

kiri220 さんのコメント...

>S-Kyoさん

たしかに呆れる状態ですね。
犬飼さんはどこまで腹をくくっているのでしょう。
まったく責任感がないなら、会長を辞任してもらいたいものです。
岡田さんのサッカーを批判していたわけですし。

ポンポンとパスを回す日本代表というのは岡田さんになってから記憶にないのですが、どうなのでしょうね。
犬飼さんの中にはそういう印象があるのでしょうか。

たしかに鹿島のサッカーをやりたいなら、オリヴェイラを監督にして、外国人のところを日本人選手にすればいいだけですし。

やりたいことがはっきりしないところに苛立ちを覚えますね。