2010年2月9日火曜日

遠藤の叛乱は実を結ぶのだろうか

East Asian Football Championship Matchday 4 Japan vs. Hong Kong @ National Stadium 11th February 2010

Japan 1.05 draw 10.00 Hong Kong 21.00(bwin)

イレブンが岡田指令無視?自主性か造反か…(スポーツニッポン)

日本代表は8日、千葉県内で東アジア選手権第2戦・香港戦(11日、国立)に向けて練習を再開した。2戦連続のスコアレスドローに終わった6日の中国戦を受け、MF遠藤保仁(30=G大阪)はチームコンセプトにとらわれず自由な発想でプレーすることの重要性を強調。得点力不足解消へ、選手が自主性を発揮し始めた。

2戦連続無得点の危機的状況打破に向け、遠藤は「決められたことだけやってもダメ。あまりコンセプトを考えずにやらないと。自由に楽しくやればいい。窮屈にやっても仕方ない」と訴えた。

岡田監督は練習前のミーティングで中国戦と、昨年11月18日の香港戦(4―0)のDVDを選手に見せた。主に良かったシーンを編集した約30分の映像で「素晴らしい試合をしている」と力説した。だが、お粗末な試合が続いていることは明白。練習後は「まだ頭で考えてサッカーをしている。ぎごちなくやっている。もうちょっとしたら(ぎごちなさが)取れてくる」と試合数をこなせば機能することを約束したが、手詰まりの感は否めない。そうした指揮官の対応にしびれを切らし、選手たちが自主的に解決策を模索し始めた形だ。

闘莉王は「ゴールできるように後ろからガンガン上がる。リスクを冒してやる」と状況次第ではバランスを崩して攻撃参加することを宣言。岡崎も「現状維持ではダメ」と語気を強めた。選手が指示に縛られずプレーすることはチームが成長している証だが、指揮官との距離が広がっているともいえる。大会前に岡田監督は「結果に対して責任を取る」と明言した。優勝を逃せば去就問題に発展する可能性もある。結束を保つ上でも香港戦では結果が求められる。


トルシエのときには宮本恒靖が、ジーコのときには中田英寿がリーダーシップを発揮してチームの改革を叫んだわけだが。

宮本の場合は成功し、中田の場合は失敗に終わった。宮本ときにはベースとなるトルシエのサッカーがあり、ジーコのときにはベースとなるものは何もなかったという違いはあるわけだが。

今回は遠藤が音頭をとってチームの改革をしようとしている。これが吉と出るか凶とでるか。

岡田さんのままでは駄目なのは分かっている。下手をすれば3連敗もありうる。W杯ドイツ大会ではオーストラリアには楽勝と言っていた脳天気なファンも今回はいない。誰もが学習しているわけだ。楽観的なのはマスコミくらい。それは視聴率や新聞の販売数の問題で、本音はファンと同じだろう。

といって、遠藤は世界のサッカーを知らない。彼の国際経験は日本代表での試合とACLクラブワールドカップだけ。ヨーロッパのクラブと本気で戦ったのはマンチェスター・ユナイテッド戦しかない。

中村俊輔がレッジーナで適応できず苦しんだように、日本のプチブラジルサッカーに慣れてしまうと真ん中のポジションだけが重要になってくる。その他の経験をしていない選手が改革を叫ぶことは難しい。

宮本の場合はトルシエの強引とも言える手法で時代遅れながらもヨーロッパスタイルを継承し、コパ・アメリカやフランス戦、スペイン戦を経験、コンフェデレーションズカップでも準優勝という結果を残した。

中田の場合はプレーエリアを理解できず、プランデッリと激突してフィオレンティーナを放逐されたほどの戦術音痴。彼がサイドでプレーすることを見せればともかく、真ん中にこだわるかぎり、選手は変わりようがなかった。

遠藤も同じ。彼もヨーロッパスタイルをしらない。オシムのときにも肝炎で離脱の期間が大きかった。人間は経験していないことを実行するのは難しい。

岡田さんの指示通りに動かないということは成功する可能性もある一方で、失敗することも大きいということになる。

リスクを負わなければ勝利をつかむのは難しいが、そのリスクのとりかたが問題だ。いっそのこと、日本サッカー協会に岡田さんでは戦えないと直訴するほうが現実味がある。選手としてはできないかもしれないが。

怒りも焦りも見られず…W杯4強あきらめた(スポーツニッポン)

わたしだったらサジを投げる。つまり、あきらめる。

W杯4強という目標を。

簡単な目標ではないということぐらい、誰でもわかっているはずだ。日本は、日本以外でのW杯で一度も勝ったことがない。唯一の勝利を経験した日韓大会でも、ベスト16に進むのが精いっぱいだった。そんなチームが、南アフリカでベスト4を目指す。簡単なことではない。いままでと同じことをやっていたのでは到底たどりつける目標ではない。

だから、あきらめる。

いくらシーズン開幕前の時期だからとはいえ、日本の出来はお粗末の極みだった。オランダで痛感したはずだった「暑さ」はすっかり喉元(のどもと)をすぎ、DFたちの感覚は再び国内モードに逆戻りしてしまっていた。暑さを忘れていないというのであれば、前半8分、ベネズエラに許した決定機は、闘莉王か長友、どちらかがきっちり身体を寄せていなければならなかった。

南アフリカでベスト4に入るためには何をなすべきか。目標から逆算していけば、失礼ながらベネズエラごときに苦戦している場合ではない。本来、ベネズエラは必ずしも日本にとって格下とは言い難い相手だが、何しろ、目標はW杯ベスト4なのである。南米予選で本大会出場を決めた5カ国に一度も勝てなかった国に手こずっているようではお話にならない。

だが、日本は手こずった。押し込みはしたものの、ベネズエラにもたっぷりと余力は残されていた。W杯における日本の目標を彼らが聞いたら、鼻で笑われても仕方のない試合だった。

おまけに、怒るファンもほとんどいなかった。岡田監督はどうやら本気らしい。もしかすると選手の何割かも、心底ベスト4を狙っているのかもしれない。だが、少なくともファンの大多数はベスト4進出を信じていない。信じていないから、目標からの逆算をしないから、目の前の凡戦を許すことができたのだろう。

だから、わたしはあきらめた。

ゆえに、驚いた。

試合後、岡田監督の表情に怒りはなかった。焦りもなかった。ベスト4がどれほど遠い目標か知らないはずがないのに、平然としているように見えた。選手もまた同様だった。

外からはわからない、自信と根拠があるのだろうか。

あってほしい。あるのならば、東アジア選手権でその片鱗(へんりん)でいいから見せてほしい。どこかで劇的な変化なり成長なりが見られない限り、日本代表が南アフリカで4強に入る可能性、わたしの見立てはゼロである。(スポーツライター)


ベネズエラ戦での凡戦は中国戦で変わると期待していたファンもいたのだろう。中国戦でのゴールレスドローの後はものすごいブーイングだった。空席が目立っていたにもかかわらず。ファンはブーイングで岡田監督と選手たちにNOを突きつけた。

つまり、ブーイングをしたファンはまだW杯に対して期待していたことになる。ドイツでの痛みを今度は味わわなくても済むと考えていたファンがブーイングしたわけだ。ベスト4とは言わないまでも、ノックアウトラウンドには残って、満足いく負けかたで帰国するというイメージがあったのだろう。

だが、それは無惨に打ち砕かれた。

金子達仁さんのように諦めてしまう手もひとつだ。興味を持たなければ痛みを感じることもない。

だが、サッカー好きはそう簡単に諦めることはできない。ベスト4が無理なのは分かっている。日本は優勝候補ではない。優勝のチャンスは0ではないにしても、限りなく薄いことも分かっている。それでも、1勝、そしてノックアウトラウンドで強豪と戦うゲームを観たい。

それが望みのはずだ。しかし、岡田さんは十年一日のように同じサッカーをしている。戦術理論に詳しくても今のヨーロッパとは乖離している。

彼では無理なのだ。それをきちんと追及していくこと。それがファンにできることではないか。

4 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

遠藤のコメントは、Football Managerで言うところの、「ひらめき」や「創造性(能力値ではなく戦術設定の方)」が足りないということですかね。
ピッチ上の多くの選手が自由にプレイするとチームとしてのまとまりがなくなりますが、何人かの選手にある程度の自由を与えれば、相手に脅威を与えられる、と言うことがFMで言われていたような気がしますが(笑)
まあ、現実はゲームのようには簡単にはいかないのでしょうけどね・・・。

韓国戦で負けたら(引き分けでも?)、サポーターは再びブーイングするでしょうね。
それを監督や協会がどう感じるか・・・。

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

日本人ならファンタジスタというくくりをするのでしょうね。

ファンタジスタの定義ではゴールも貪欲に狙うという部分が入るので、厳密には日本人にはいないことになってしまうのですけど。

Football Managerは自由を与える選手を間違えるとチームが崩壊しますからね。
そういう状態にならないように気をつけなければならないのですが。

肝腎の監督があんな調子ですし。

監督へのブーイングは協会や会長へのブーイングということを理解してほしいですけどね。

S-Kyo さんのコメント...

それにしても、岡田の試合後の発言には心底呆れます。

素晴らしい試合をしていると言って自信をつけさせなかったのかもしれませんが、選手はこのままではいけないと感じたと話しているという・・・(笑)

遠藤はまさにプチブラジルサッカーの申し子ですからね。彼をボランチに置いた時点で世界のスタンダードからいけばもう1枚のボランチは守備的な選手を起用せざるを得ないと思うんですが、それすらも長谷部が戻ってくれば、長谷部でOKという単純な構図が見て取れるところに岡田の浅慮さを感じます。

トゥーリオのもっと攻める発言も微妙ですね。決して効果的になってないCBの攻撃参加はリスクを負うだけでしかないですし、岡崎に至っては突破力という最低限の力すら持ち合わせていないですし・・・

それでも、このままではいけないという考え自体は素晴らしい事だと思います。ただ、選手のおこなう改革はキリさんの仰る様に、どう転ぶかがわからないだけに、本当ならば監督を代えてくれたらいいのにとそう強く願うしかないのが現状ですね^^;

ドメネクを信用しないまま戦ったレ・ブルーも独W杯では輝きを見せてくれました。彼らの根底には長年培ってきた経験と連携がありましたし、それが実を結んだと思います。

それに比べると、ベースが無く、連携も決して高いとは思えない日本代表の選手による改革は今よりは良くなるとしても上限は狭いと思います。

岡田ではダメだ。

そういった声がメディアも含めて膨れ上がる一端を担い続けるしかないですね。

kiri220 さんのコメント...

>S-Kyoさん

岡田さんも香港戦のビデオを見せるのではなくて、もっと強豪といい試合をしたゲームを見せるべきだったのですが、そういう試合はオシムのときまでさかのぼらないとないですからね。

そういうカンフル剤は使えなかったのでしょう。

それにしてもオシムのサッカーは完璧なまでに破壊されましたね。
岡田さんもプチブラジルサッカーの知識しかなかったということでしょう。

だからといって、ブラジルのように第1ボランチと第2ボランチを置くという発想もないのでは呆れてしまいますね。

レジスタに遠藤のようなタイプをおくときには今野や阿部のようなボール奪取能力に優れた選手をインコントリスタとして置くのがスタンダードですけどね。

選手も必死ですが、外の世界を知らないのでは変わりようがないのも事実です。

ジーコのときには海外組がかなりいたのですが、それがフィードバックできませんでした。

岡田さんにもそれは無理でしょうから、やっぱり解任期待でしょうね。

韓国に惨敗という結果なら考えるかと思いますが。