2010年2月11日木曜日

岡田は責任問題の前言をひっくり返す

East Asian Football Championship Matchday 4 Japan vs. Hong Kong @ National Stadium 11th February 2010

Japan 1.05 draw 10.00 Hong Kong 21.00(bwin)

岡田監督、結果出せなくても辞めない!?(サンケイスポーツ)

日本代表合宿(10日、千葉県内)岡田監督は負けても辞めない?! ベネズエラ戦の翌3日に「結果に対して責任を取らないといけない」と話し、東アジア選手権の結果に進退をかける意気込みを示したかに思えたが、その真意について公式会見で説明。「メンバーをW杯のために試したから(負けた)とか、そういう言い訳はできないという意味。進退については、そのために技術委員長や会長がいらっしゃる」とあくまで“クビ”は上層部の判断に委ねる考えだ。


岡田監督「結果に言い訳できないだけ」(日刊スポーツ)

日本代表岡田武史監督(53)が10日、前日会見で「責任」について説明した。大会前に「勝たないといけない。結果に対して責任を取らないと」と話していたが、この日は「皆さんは進退のことを聞きたがっているのでしょうけど、私は結果に対してテストだとか言い訳はできないと言っただけ。そういうことは(犬飼)会長や(原)技術委員長に任せてある」と少し不機嫌そうに話した。原技術委員長は「W杯は岡田監督で行くのは、当たり前でしょ。全面バックアップする」とあらためて明言した。


岡田さんの『責任問題』は本人が吐いた唾を飲み込んだことで、早くもなあなあになりかけている。ベネズエラ中国に対してゴールレスドロー、中国が香港に勝てば日本代表は大量点での勝利が必要となる。韓国が中国に敗れたことで、日本の優勝条件は連勝+大量得点となってしまったわけだが、そのことで怖じ気づいたとしたら一国の代表を預かる監督としてあまりにも情けない。

岡田監督クビ覚悟!東ア厳選23戦士発表 (1/2ページ)(サンケイスポーツ)

日本代表は3日、東アジア選手権(6日開幕、東京)に向けて大分発の航空機で移動。大会登録枠に入った23選手が、千葉県内で合宿をスタートさせた。前日のベネズエラ戦で0-0ドローに終わった岡田武史監督(53)は「結果に責任を取らないといけない」と宣言。東アジア王者のタイトルへ、“クビ覚悟”と受け取れる背水の姿勢を明確にした。

見せ場なく終わったW杯イヤー国内初戦から13時間。岡田監督は、伊予灘を眼下にする大分空港で笑顔なく言い切った。

「当然ホームでやる東アジアは勝たないといけない。結果に対して責任を取らないといけない」

プロ監督の「責任」といえば、連想するのはクビをかけること。6日開幕の東アジア選手権へ、背水の陣とも取れる表現で、日本初の東アジア・タイトル獲りを誓った。

前日のベネズエラ戦は始動間もなかったとはいえ、低調な内容。MF小笠原の復帰で期待された中盤も、中央からの攻めを得意とするタイプが並んだ影響で、相手の堅守に対応できなかった。試合後に「言うことないよ。こんな試合」と怒りをみせた日本サッカー協会・犬飼基昭会長はこの日、はなをすする記者に「試合が寒かったから?」とブラックジョークを披露したほどだ。

そんな中、大会メンバーからの落選者3人も発表。左ふくらはぎ違和感のMF石川を除くMF乾、FW興梠の2人に対して、「まだまだ(南アW杯で戦う)オランダなどの強い相手とやるには少し物足りない。厳しさが足りない」と珍しく公の場で厳しい言葉も口にした。今度はタイトルのかかる公式戦。自らは退路を断ち、選手にも厳しさを求める姿に、熱いメッセージをチームに送る意図が感じられた。

「この時期のキャンプやテストマッチは非常にありがたい。欧州のチームには無理なので、この時間を無駄にしないようにしたい」

試合後にはスタッフと会議も開き、移動直後の3日夕には早速、雪のちらつく千葉県内で練習を再開させた。世界4強を目指す指揮官に、東アジアでつまずくつもりなどない。(志田健)


たしかに、「責任をとらなければならない」と言っただけで、辞任するということは一言もないのだが、ではどう責任をとるというのだろう。W杯南アフリカ大会に対して改善したチームを作るということか、それとも、このまま突き進むということか。

マスコミはこの発言のときに、責任のとりかたをしっかり追及しておくべきだった。だから、岡田がのらりくらりとかわしてなあなあという関係になってしまう。この状態がまずいことくらいは分かっているはずなのだが、日本のマスコミはそれができない。

岡田日本、テストしてる場合じゃない!超格下・香港にベスト布陣!(スポーツ報知)

◆東アジア選手権 日本―香港(11日・国立競技場) 日本代表の岡田武史監督(53)が11日の第2戦・香港戦をベスト布陣で臨む方針であることが10日、分かった。大会前は香港戦をテストの場と位置づけていたが、ベネズエラ戦、中国戦と2試合連続0点という結果に加え、東アジア選手権優勝を大命題としており、予定を変更した。

なりふり構っていられない。岡田監督は香港戦をベスト布陣で臨む決断をした。日本代表関係者によると、非公開で行われた前日のハーフコートでの紅白戦は、ほぼベストな陣容で主力組が構成されたという。平山ら新戦力を試す試合と位置づけていたが、前言も撤回する事態は、内容と結果の両方で圧倒したい願望が込められた。

「チームは去年、あれだけ成熟していたので、オフ明けでも、もう少し早く成熟するかなと思っていたけど、違った。今は我々のリズムを取り戻す事を考えている。何人かの入れ替えはあり得る」。2日のベネズエラ戦、6日の中国戦を国内組の主力メンバーで臨むも、2試合連続無得点。中国戦はゲーム感覚を取り戻した上で、勝利する予定だったはず。だが、急きょ中大との練習試合を9日に行い応急処置を施すほど仕上がりが遅れている。

何人かの入れ替えは、負傷や体調不良者が出たことによるところが大きい。エースの岡崎は右ひざの痛みを訴え、この日は別メニュー調整。左サイドDF長友も風邪のため、隔離されている。そのため、大久保をFWにあげ、小笠原をボランチではなく、攻撃的MFとして出場させる見込みで、駒野が長友の代役を務める。ボランチには2戦連続で出場した稲本にかわり、今野が起用される模様。

香港戦から、優勝がかかる14日の韓国戦まで中2日。FIFAランク137位で、昨年2連勝している香港にベスト布陣で戦うつもりはなかった。「コンディションが悪いとか、メンバーを試すとかという言い訳は許されない。(進退については)代表担当技術委員もいますし、会長もいます。そういう方々に決めていただくしかない。それは一貫した姿勢です」。優勝を絶対条件と自らに課している指揮官は、決意の必勝布陣で香港戦に臨む。


岡田さんの日本代表がいつ成熟していたというのだろう。ワクワクした試合はひとつもなかったはずだ。相手は格下か2軍相手。ガーナ戦は逆転したが相手は疲れきっており、オランダ戦は完敗だった。

ワクワクするサッカーができないのは岡田さんのサッカーが世界基準とは違うことにある。世界基準ばかり追いかけていても追いつけないのは事実だが、世界がストロングポイントにしているところをおざなりにした中央突破では、弱点を攻められて終わってしまう。中国戦でも真ん中を固められるだけでほとんど何もできなかった。

勝ち方を知らない監督を据えていてもドイツの痛みを繰り返すだけ。勝てないと分かっているコンペティションほどつまらないものはない。

せめて、最終戦に勝てばノックアウトラウンド進出が決まるような望みを持てるように、勝てる監督を連れてくるべき判断するべきではないか。

犬飼会長、原技術委員長に強く現状認識を望みたい。

2 件のコメント:

どらぐら さんのコメント...

「岡田さんではW杯は勝てない」というのは以前から言われ続けたことですが、最近の低パフォーマンスで一気にそれが噴出した形となっていますね。

当初のプランが狂い、香港戦もほぼベスト布陣で臨むようですが、これでは普段チャンスをもらえない選手は辛いでしょう。
岩政や川島、西川は、今日の試合で出番がなかったら、韓国戦での出場の可能性は低いですし。
一部報道では、そのことに対するストレスを口にする選手もいたとか・・・。
このままではチームとしてまとまりにも影響しかねません。

kiri220 さんのコメント...

>どらぐらさん

香港戦でもチャンスをもらえなかった選手たちは韓国戦でももらえないことが確定的になりましたね。

ジーコのときにはマスコミ報道の影響もあって楽観論が強かったのですが、今では悲観論のほうが多い状況です。

チーム構成は監督の専断事項なのですが、そこまで踏みこまれていますからね。